「これはなんとお読みするのですか?」
「無一物中無尽蔵ですよ。」
皆さん、なるほどとその言葉を飲み込みますが。
「でも私にはまだそんな境地はとてもむりです」
「そうですよ、欲しいものがたくさんあります!」
と、即座に切り返す。
言葉としてはわかりますが、私も右に同じです。
茶碗がほしい、茶入れがほしい、着物もほしい。
「もう物はいらないわね」
などとわかったような言っていますが、
もしかしたら買えないから負け惜しみかも。
もしお金があったら、あれもこれもと欲しがるかもしれませんし。
でも、この言葉は私には、
手に入らないときの慰めにはなりそうです。
深く解釈すると、ものではなくて心のありようを言っていますね。
心を無にしてこそいろいろなものが見えてくるのでしょう。
そういえば自慢じゃあありませんが、
私にもいったん無になった時に、大事な何かを得たという経験はありますけれどね。
ああ「無一物中無尽蔵」の境地は遠し。
いつも見てくださってありがとうございます。
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