「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

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東野圭吾の「卒業」に「雪月花」

2013年11月17日 | 日記


東野圭吾の小説「卒業」の中で、
お茶の七次式の一つ「雪月花の式」が、殺人のトリックに使われています。
友人が、旅行に行くときの飛行機の中で、暇つぶしにと読んで見つけたそうです。
茶道を知らない彼女には、読んでも何のことやらわからなかったそうですが、
「それを知らなくても、小説はおもしろかったわよ。」と。
早速読んでみると、その場面はかなり詳しく、
「雪月花の式」について説明を加えながら書いています。
これはトリツク後で説明するときに必要になるからでしょうね。
花月知らない人には詳しく書かれていても、よくわからないだろうなと思いました。
実際に何度も動いてみて、体で覚えて納得しないと、
茶道を知っているものでさえ、簡単ではないからです。


お茶と毒殺。ありそうなことですね。
茶室という密室で、お茶に一服盛られたらおしまいです。
戦国の世、武士の世には、そんなこともあったに違いない・・
なんて想像もしてしまいます。

この小説は、密室でのお茶でなく、
広い部屋で大勢で行う「雪月花の式」で考えたので、
発想としては、札を引くというゲーム性の方に目を付けたのでしょうね。
そして一見偶然の重なりのようなこのいわば集団点前に、
トリックのを重ねたら面白いと思ったのでしょうか。

それにしても「雪月花」を取り入れるには、相当お茶に詳しいことは確かでしようね。
というより、そのくらいしっかり勉強しないと、小説には取り入れられないですね。

というわけで、思わぬきっかけから、「卒業」を読んでしまいました。



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