昨日は、前日亡くなられた知人のお通夜に、
別の約束もありましたので、申し訳なかったのですが、
少し早い時間に伺ってお別れをしました。
お寺に向かう車の中から見る都会の終わりかけた紅葉に、
よく私たちを車で送ってくださった故人を思い出していました。
前日は嵐のような風が吹き、紅葉もだいぶ散ってしまった様です。
今年は例年より東京の秋が短く感じられます。
辛い闘病生活に、愚痴ひとつおっしゃらなかったその方のお顔は、
まるで仏様のように静かでした。
その足でもう一つ用事があり、
最後に杉並公会堂のコンサートに向かいました。
待ち合わせた友人と、急いで食事をとり、
朝から忙しく動いていましたので、きっと寝てしまうと覚悟を決めて、
少し後ろの方の座席に「ふっう」と、腰を下ろしました。
こんな一日にコンサートに集中出来るかしらと思いましたが、
個性的なそれぞれの曲が、少し私を空白の時間にいざなってくれました。
二曲目の、和と洋のコラボレーション『火の光』は、
琵琶や尺八、箏の音が、バイオリンや、ピアノの音とは違う懐かしさをもって、
理屈抜きに体にしみわたるようでした。
友人とやはり歴史に培われた血なのでしょうねと。
友人が合唱で出演している最後の曲『平和への道程』も、聴きごたえがありました。
「祈る人への呼びかけ」という二曲目のコーランか、心に残りました。
ひとつだけこれは効果があったのかしらと思ったのは、
字幕のほかに、映し出されて映像でした。
いろいろと考えた末の演出だったのでしょうが、
音楽だけで十分伝わったのではと。
これは素人の感想ですが。
朝から四件の予定を終えで、帰路に就くころは、
日中の温かさとはうってかわって冷え込んでいました。
これからはもっと暖かくして外出しなければと。
若いころはもちろん、御前様になっても平気でしたが、
そろそろ夜遅くなる外出は、億劫になってきましたね。
でもこんなことで、楽しみを返上はしませんが。
いつも見てくださってありがとうございます。
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