社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

娘2人殺害の母親不起訴、近隣男性の境遇とフェミニズムの弊害

2013-01-30 18:01:18 | 事件、事故

 愛娘2人を殺害した母親が不起訴に、殺人でも我が子なら無罪放免になってしまうのか。警察も司法も全てフェミニズムに支配された結果がこれなのか。何れ女は誰を殺害しても理由をつけて無罪という時代がやってくるのか。だが問題の本質は実に奥深い。

 神奈川県葉山町で昨年10月、当時9歳の長女と9か月の次女を刺殺したとして、43歳の母親が殺人容疑で逮捕、送検された。だがこの事件について横浜地検横須賀支部は25日、精神鑑定の結果から母親に刑事責任は問えないと判断し、不起訴としたという。

・娘2人殺害の母親、不起訴に 2013年1月25日19時53分  読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130125-OYT1T01111.htm

 これを受けて2chのニュース速報+板などでは、裁判にもならず不起訴はおかしい、男なら無期懲役になるなど、異論が噴出した。女なら何でも甘くしてしまうフェミニズムの権力を見せ付けるかのような今回の処分に怒りを覚える人は多いことだろう。

 男に厳しく、女に甘くといった、フェミニズムが際限なく追い求める我侭三昧の社会を改めるべきなのは当然のことではあるが、それと同時に、フェミニズムがもたらす弊害についても強く訴えていかなければならない。

 例えばフェミの代表格である男女共同参画が本格的に行われるようになった平成10年代(2000年代)以降から幼児虐待事件が増えてきたと言えるのではないだろうか。一昔前の時代であれば、母親が我が子を殺すなど信じられなかった。それが今となっては、またか、といった感覚でこれらの事件報道を捉えてしまう。我々の感覚も麻痺させられてしまっている現状がある。

 しかしこうした事件を決して起きて当然と考えてはいけない。犯人処罰の是非はともかく、こうした事件を防止するためには何が必要か、そして何を排除すべきなのかを考えなければいけない。

 この事件の発生時の報道によれば、この母親の子供達が道路で遊んでいて危ないなどとして近隣住民から警察に通報され、この母親が注意されたことがあったという。また1、2年程前にはうつ症状で通院歴もあったとのことだ。子供の道路遊びでの件とうつ症状との因果関係は不明だが、この母親が何がしかの精神不安を抱えていたことは容易に想像がつく。

 だが問題はその後の母親の行動である。精神不安だから子供を殺害してしまうという短絡的な発想が何故出てきてしまうのか。よく育児ストレスで幼児虐待という事件が後を絶たないが、この母親もその風潮に無意識のうちに流されてしまったのか。だとしたら極めて単純すぎるし、また報道のあり方にも問題がある。痴漢が沢山発生するから自分も痴漢をやろうと男性陣が考えたらどうなるか、それと比較すれば判り易い。

 母親の名前でネット検索すると、他にも様々な情報が出てくる。例えばこの母親には殺害された2人の他に、6歳の長男と3歳の次男がいる。また夫は36歳の自衛官らしい。

 更に近隣トラブルに関しては、子供達が道路で遊んでいて危ないという苦情の他に、遊び声がうるさいという苦情も学校や警察に寄せられていたという。また苦情を寄せていた近隣住民が39歳無職男性だったという情報もある。この男性は子供や母親に対して直接うるさいなどと苦情を言ったこともあるらしい。苦情を言っていたのがこの男性1人だったのかどうかは不明である。

 以上の情報から、様々な視点から問題点が浮かび上がってくる。まずは母親の問題。そもそも育児は母親が中心になるもの。しかも子供の祖母も事件当日に家に来ていたのだから、育児に孤立してしまうというわけでもなかったはずだ。にもかかわらず何故こうした事件を招いてしまったのか。子供がうるさいと近所に言われるから子供がいなくなれば文句も言われなくなるとでも考えてしまったのだろうか。或いは祖母との会話の中で更に心理的に追い詰められるものを感じてしまったのか。何れにしても子供を殺害する結論を導いてしまってはいけない。

 もう一つは、近隣住民の問題である。雇用や労働環境においては女性ばかりが優先され、男性が弾き出されるような現状では、39歳の無職男性というのも決して珍しくなくなってしまった。この男性が独身1人暮らしなのかどうかは不明だが、少なくとも勤め人であれば子供が外で遊んでいるような時間帯には家にいないだろう。また別の近隣女性の話によると、事件の家庭は傍目には幸せそうに見えたというのだから、恐らく男性の目にも同じように映ったことだろう。だとすると事件の家庭に対する嫉妬的な心理が子供の声に嫌悪感を示すという心理を導き出したとも考えられる。

 どの住民も同じように夫婦家族で子供もいて、というのであれば、たとえ子供の声がうるさかったとしても、お互い様ということで我慢出来るだろう。また育児のストレスにしても、どの母親でも同じと考えれば自分だけが辛いのではないと思い直すことも出来る。また夫は仕事で辛いのだから自分も頑張らなければと思うようにもなる。しかし色々な状況の住民がいる現状では様々な利害がぶつかり合い、複雑になってくる。そして何故自分だけ苦しまなければならないのかという疑問が発生し、ストレスの原因にも繋がってくる。

 殺害に関する責任とは別に、母親がストレスを抱えていたのは間違いないだろう。その原因の一つとして近隣男性が関わっていた可能性はある。そしてその近隣男性も大きなストレスを抱えていたに違いない。この男性も結婚して家庭を持っていれば、学校や警察に連絡するほど子供の声に対して嫌悪感は持たなかっただろう。結局行き着くところはフェミニズムの存在である。これがいかに巨大な害毒であるか、そして単なる女贔屓の意識だけで女性を過保護にする。全く問題は解決していない。


・娘2人殺害の母親、不起訴に 2013年1月25日19時53分  読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130125-OYT1T01111.htm

 神奈川県葉山町で昨年10月、長女(当時9歳)と次女(同9か月)を刺殺したとして、殺人容疑で送検された母親(43)について、横浜地検横須賀支部は25日、精神鑑定の結果から刑事責任は問えないと判断し、不起訴とした。

 同支部は、心神喪失者医療観察法に基づく審判を横浜地裁横須賀支部に申し立て、同支部は鑑定入院を命じた。

 母親は昨年10月3日夜、長女と次女の胸をナイフで刺したとして殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。通院歴があり、地検横須賀支部が今月21日まで鑑定留置し、犯行時の精神状態を調べていた。


・母親、娘2人の左胸複数カ所刺す 近隣トラブルに悩み? 2012.10.4 11:37
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121004/crm12100411370006-n1.htm

 神奈川県葉山町長柄の民家で9歳と生後9カ月の女児2人が刺殺された事件で、2人は左胸の複数カ所を刃物で刺されていたことが4日、県警葉山署への取材で分かった。

 同署では、母親の長戸正子容疑者(42)=殺人未遂容疑で現行犯逮捕後、殺人容疑に切り替え=が強い殺意を持って2人を刺したとみて、犯行までの詳しい経緯を調べるとともに、同日中にも2人を司法解剖して死因の特定を進める。

 同署に対する長戸容疑者の母(74)の説明では、長戸容疑者は家族と夕食後、「お風呂に入ろう」と長女で小学3年の碧授(みう)さんを洗面所まで連れて行ったが、しばらくして「ギャー」という悲鳴が聞こえたという。碧授さんは発見時、裸だった。

 また、同署によると、近所の人から「子供たちが道路で遊んでいて危ない」などと同署に苦情が寄せられていた。7月に同署が長戸容疑者ら保護者に注意を促していたといい、長戸容疑者が子供をめぐる近隣トラブルに悩んでいた可能性もある。

 3日夜に接見した医師によると、長戸容疑者は「以前はうつ症状や睡眠障害があったが、ここ1年以上は通院しておらず、薬も飲んでいなかった」と話しているという。

 医師は「心神耗弱の可能性もある」と説明しており、同署では刑事責任能力の有無についても慎重に調べている。

 碧授さんが通っていた葉山町立長柄小学校では4日朝、全校集会を開いた。事件で児童がショックを受ける可能性があるため、南森生校長が「1人で悩みを抱え込まないように」などと児童に訴えた。

 その後、それぞれの学年に応じ、各教室で事実関係についても児童に伝えたという。


・左胸に刺し傷 子供をめぐる近隣トラブルも 神奈川 2012.10.4 21:45
http://sankei.jp.msn.com/region/news/121004/kng12100421540015-n1.htm

 神奈川県葉山町長柄の民家で女児2人が刺殺された事件で、2人は左胸の複数カ所を刃物で刺されていたことが4日、葉山署への取材で分かった。同署は母親の長戸正子容疑者(42)=殺人未遂容疑で現行犯逮捕後、殺人容疑に切り替え=が強い殺意を持って2人を刺したとみて犯行までの詳しい経緯を調べている。一方、長戸容疑者が子供の遊ばせ方などをめぐり住民から繰り返し苦情を受け、近隣トラブルで悩んでいたことも明らかになった。

 同署に対する長戸容疑者の母親(74)の説明によると、長戸容疑者は家族と夕食後、「お風呂に入ろう」と長女で小学3年の碧授(みう)さん(9)を洗面所まで連れて行き、しばらくすると悲鳴が聞こえた。刺された碧授さんを見つけた母親は、長戸容疑者から果物ナイフを取り上げて台所に置いたが、母親が119番通報している間に、長戸容疑者が再び同じナイフを手にして生後9カ月の次女の彩風(はるか)ちゃんを刺したという。

 一方、長戸容疑者には近所の住人から「道路で遊んでいて危ない」「うるさい」などと子供をめぐって苦情が寄せられ、友人や近くの駐在所に相談するなど近隣トラブルで悩んでいたという。

 また、同署によると、長戸容疑者は過去に統合失調症と診断され、平成8年から入退院を繰り返していた。鬱症状や睡眠障害もあったが、ここ1年以上は通院しておらず、薬も飲んでいなかったという。心神耗弱の疑いもあり、同署は責任能力の有無についても慎重に調べている。

 碧授さんが通っていた葉山町立長柄小学校では4日朝、全校集会が開かれた。事件で児童がショックを受ける可能性があるため、南森生校長が「1人で悩みを抱え込まないように」などと訴えた。その後、それぞれの学年に応じて各教室で事実関係についても児童らに伝えたという。


・幼い姉妹を刺殺、母逮捕 殺人未遂容疑「子供を守るためにやった」 2012.10.3 22:48
http://sankei.jp.msn.com/region/news/121003/kng12100322530018-n1.htm

 3日午後7時45分ごろ、神奈川県葉山町長柄の海上自衛隊横須賀地方総監部に勤務する海上自衛官、長戸逸人さん(36)方で、「母親が子供2人を刺した」と119番通報があった。県警葉山署員が駆け付けたところ、民家2階の洗面所で長戸さんの長女の碧授(みう)さん(9)と生後9カ月の次女の彩風(はるか)ちゃんが血を流して倒れていた。2人とも病院に搬送されたが、間もなく死亡した。

 同署は殺人未遂の現行犯で母親の無職、正子容疑者(42)を逮捕。「娘2人を刺した」と供述しており、同署は容疑を殺人に切り替えて捜査している。

 逮捕容疑は同日午後7時40分ごろ、碧授さんと彩風ちゃんの2人を刃物で刺したとしている。

 凶器とみられる血の付いた果物ナイフ(全長約15センチ)が2階居間で発見。当時、家には広島県から遊びに来ていて通報した正子容疑者の母(74)と長男(6)、次男(3)の計6人がいた。発見時、碧授さんは服を着ておらず、正子容疑者と風呂に入ろうとしていたという。

 正子容疑者は「子供を守るためにやった」と供述。精神疾患による心神耗弱の疑いがあり同署は責任能力についても慎重に調べる。