中国の国民性とは何か。領土の横取りばかり考えるその姿勢は、欲望を無制限に拡大するフェミニズムとどうも共通点がありそうだ。
沖縄・尖閣諸島付近で中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突した事件(尖閣衝突事件)が収まる気配がない。中国本土で戦時中の地雷撤去作業に従事していたフジタの社員4人が拘束されるという事態にまで発展、しかし日本は衝突した中国漁船の船長を処分保留のまま釈放してしまった。
中国にしてみれば、「人質」が解放され、自らは日本人を「人質」に取ったままなのだから、有利な立場になったのは明らかだ。案の定、中国は日本に対し謝罪と賠償を求める新たな攻撃をしてきた。
更に、レアアース(希土類元素)の日本への輸出を停止することで、関連する日本企業を脅かし、経済を混乱させようという嫌がらせも同時に行った。レアアースとは、磁石やダイオードなどのハイテク部品の製造に欠かせない材料である。
こうした事態に、政府与党には非難の声が相次いでいるのはご存知の通りだ。特にネット上での政府非難と中国非難は凄まじい。無理もないだろう。特に中国漁船の船長をあっさり釈放してしまったことについては、日本国民の怒りは収まらない。
外交というのは、そもそも駆け引きである。相手の弱みを掴み、それを盾に自らに有利な条件を引き出していくものだ。外交の場合はよく外交カードなどという言葉で表される。今回の件では日本は拘束した中国船長が一つの外交カードだった。この時点では圧倒的に日本有利な状況の筈だった。
しかし、中国も新たな外交カードをフジタ社員4人の拘束という形で強引に掴み取った。これで戦況が同点になってしまった。それなのに日本は船長を釈放してしまった。検察の独自の判断とは言っているが、政府からの圧力があったのは誰でも想像がつく。何れにせよ、ただでAやJOKERを相手に渡してしまう日本のやり方は、下手糞というよりゲームのルールを知らないと言った方が適切かも知れない。
ところで、こうした中国の貪欲な姿勢は、フェミニズムと通じるところがあるように思う。フェミニズムは自由、権利、差別解消というカードを何度も使って際限なく利権を拡大している。中国も同じだ。とにかく欲しいものはどんな悪質な手を使ってでも相手から搾取する、そんな貪欲さが滲み出ている。しかもその相手は決まって弱い相手である。日本と中国をフェミ支配の男女関係に例えれば、日本は男で、中国は女である。
ところが、いざ女性が相手となると、我侭でも許してやるのが男性の度量などといって女性有利を野放しにしてきた。ならば批判をする者は度量のない男か? それなら、今回の中国漁船に関しても批判する人達は度量のないということになるのか? それは違うだろう。男女関係でも同様で、女に対して堂々と反論できる男があるべき姿のはずだ。今回の日中関係の例を教訓として、身勝手なフェミニズムを堂々と批判し、撲滅していかなければならない。