民主党の新代表に鳩山由紀夫氏が選出された。代表選では「友愛」といった言葉を多用し、国民への温かさを印象付けようという狙いではないかと推測できる。雇用不安、生活不安、孤独不安、年金不安など、幸福を感じられない国民が増えてしまった現状、「友愛」という言葉は確かに国民には聞こえがいい。しかし中身が伴っているかどうかは蓋を開けて見なければわからない。
また鳩山氏は主に小沢氏支持派を中心に、旧民社党、旧社会党系の議員からも支持を集めたと見られ、小沢支配の構図が依然として残ってしまうのではないかという懸念もある。果たして国民から支持を受け、次の総選挙で政権交代を果たせるのか、何れにせよ多難な船出だ。
ところで、ネット上では、サイバーエージェントが開始した女性向けの携帯婚活サイト「男の子牧場」が非難を浴びている。草食系男子という言葉からヒントを得て、男性を馬や牛に例えたものだが、「男性は家畜なのか」といった批判が殺到している。
・「男性を家畜扱い」「個人情報どうなる」婚活サイト「男の子牧場」に批判殺到 2009/5/14
http://www.j-cast.com/2009/05/14041144.html
私自身はこの件を知ったのが騒動が大きくなってからで、批判意見がある程度出尽くしてからのことだったので、それほど強い憤りは感じなかったのだが、この婚活システムには問題点が多いのは確かだ。
既に出ている「男の子牧場」という名称や、男性を馬や牛に例えることに関してどこまでサイバー社が対応するつもりなのか。例えば名称を「ワンニャン男の子ランド」として、例える動物も馬や牛の家畜ではなく犬や猫にしたのなら、もう少し批判の声は少なかったのではないだろうか。かつて「きみはペット」というテレビドラマがあったはずだ。勿論男性をペットに例えるのも見方によっては差別的ではあるが、大事にされるという視点で見れば家畜よりはましだろう。或いは「わくわく男の子ランド」として、男性を干支の動物で表すなど、方法は幾らでもあったはずだ。勿論干支の場合は女性が画面に登場する場合も干支の動物になるという想定だ。男女別は青と赤の色分けなどで良いだろう。
そして、個人情報の管理についてだが、登録前に男性本人の許可を得ているがどうか確認するというが、どうやって確認するのだろうか。基本的にこのサイトは女性しか閲覧しないわけだから、無断で男性が登録されても、本人が確認することは出来ない。
しかも、金持ちやイケメンなど人気がある男性の場合は、女性からの交際申し込みなどがあればその時に初めて無断登録に気付くわけだが、女性からの申し込みがあったということで、逆にチャンスが貰えたと喜ぶ男性もいるだろう。しかし、貧乏&不細工の分類にされた男性などはいつまでも女性から申し込みはないため、半永久的に女性からの軽蔑の対象とされ、しかも本人も気付かないという悲惨な事態も考えられるわけだ。
更に、女性が身近な男性を他に紹介するために登録するということ、これ自体がそもそも矛盾しているのではないか。このサイトを利用する女性は結婚相手を探しているわけだから、身近な男性がいるのならまずはその男性と付き合えばいいではないか。自分の好みではないなど贅沢を言っているような女性は、他の女性が登録してくる男性を見ても気に入らないだろう。それに金持ちやイケメンなどは既に特定の女性がいることが多いわけだから、登録される男性は底辺の男性が中心になるだろう。しかし閲覧する女性は贅沢ばかりなのだから、結局ミスマッチとなるだけで、仕組みそのものが成立しないだろう。
そもそも、「草食系男子」という言葉がフェミニズムの都合で作り上げられた男性像であることは何度も指摘している通りだが、これを逆手に取れば、こうした草食系男子を好む「肉食系女子」とは、女は奢って貰えて当たり前、女は携帯を見せないが男は携帯を見せろといった、自己中で贅沢で攻撃的、人を思いやるなど人間味の欠片もない女性ということになる。まさにフェミニズムの象徴ではないだろうか。つまり草食系男子などという概念が出てくるのはそれだけ女性の質が低下していることを女性自らが認めてしまっているようなものだ。
ともあれ、この騒動の結末はどうなるか。サイバーの広報担当のブログでは謝罪などは一切なく、別記事を掲載して誤魔化そうと必死な様子だ。こうした女の狡い(ずるい、こすい)態度こそ男性陣の怒りを買っているのだろう。こんな性格の女性達が、セクハラだの痴漢だのと言って被害者面されても同情されないのは目に見えている。
・あの件で『サイバーエージェントではたらく広報担当のブログ』が炎上 2009-05-15 18:27
http://getnews.jp/archives/13738
女性として、人として求められているものは何なのか、そこを考えるべきだ。そのために「大和撫子の広場」というサイトでも作ってみるといいだろう。果たして入会資格のある女性はどのくらいいるだろうか。