麻生総理の発言を巡る騒動や元厚生次官殺害事件の報道で埋め尽くされているここ数日だが、今日11月22日は「いい夫婦の日」だ。各地で夫婦にまつわる催しなども行われたと思うのだが、報道ではむしろこの日に水を差すような報道が話題を集めている。
・生まれ変わったら夫はパス 夫婦調査に60代女性半数
http://www.47news.jp/CN/200811/CN2008111901000016.html
見出しだけを見るといかにも60代男性は嫌われ者であるかのようだが、実は記事の中身をよく読むと、「現在の配偶者と結婚してよかった」と感じているのは20代で88%、60代で83%と決して否定的な印象ばかりではない。
それに、60代女性の50%はノーを突きつけたという表現もいかにも恣意的である。いくら女性がそう思っていても、それは単に女性の我侭に過ぎないかも知れない。夫婦を漢字1字で表すなら60代は「忍」がトップになっているのであれば、夫に対し安易にノーを突きつける女性には大切な「忍」が欠落しているのではないか。
社会の全てにおいて女性の判断が優先されるというような誤った印象を植えつけるようなマスコミの誘導に安易に乗せられないように注意しなければならない。
一方で、同じ調査に関する記事でこういうものもある。
・11月21日付・ラブレター 2008/11/21 09:26 四国新聞
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/column/article.aspx?id=20081121000087
ある夏、彼女は駅前で政治家の演説を聞いていた。その人はベランメエ調でこう言った。「皆さんこの中で、自分の主人が、100%最高だと、自信を持って言える人、手を上げて……。いないでしょ」。
しかし彼女は何の躊躇(ちゅうちょ)もなかった。「持ったうちわを振りながら、大きく大きく上げました。高く高く上げました。目ざとく見つけた先生『おっ、いましたか。1人だけ!』」。彼女は上げたうちわのその赤色に、感謝の気持ちを込めたそうだ。
(一部引用)
これは今年で8巻目を迎えた「60歳のラブレター」(NHK出版)からの引用だそうだが、「いい夫婦の日」であればせめてこうした好感を与える内容の記事が欲しいところだ。しかしこの日を狙いすましたかのように「生まれ変わったら夫はパス」といった否定的な記事を載せるのは適切だろうか。
また今月12日から25日までは「女性に対する暴力をなくす運動」の期間だそうだ。これを規定したのは勿論フェミニズムだ。連中は「いい夫婦の日」を廃止しろと腹では思っているに違いない。まさにへそ曲がりもいいとこだ。
麻生首相が「踏襲(とうしゅう)」を「ふしゅう」と誤読したり、「常識欠けた医者が多い」という発言が物議を醸したりなど槍玉に挙げられているが、それより常識が欠けているのはそうした報道をして麻生ネガティブキャンペーンに終始するマスコミではないだろうか。