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大切なこと
地球上には異なる環境のなかに、自然に棲み分けられた人々と色々な神と精霊が存在します。また人々に立派な行いをした人を尊敬して語り継ぐ歴史があります。
ベンガルにも世界的にも有名な詩人タゴールがいます。
タゴールは神ではありませんが、大自然に心と身体を沁みこませ(※)、まるでその一部になったように生きている自然界の姿を語ります。
それは時や所を越えて世界中の多くの人々に大自然からの心を伝え、生まれたこと、亡くなること、そして消滅ではなく再び大自然で生き続ける大切な心が人々にあることを伝えます。
タゴールは大自然の心を教えるのではなく、伝えたのです。
人々は民族という集まりをもって国を作ります。環境に応じて思想や宗教もつくりました。仲良くすることもあれば、物やお金の奪い合いで争いもあります。
星を見たり、山や海をみたりするとき、人間を包んでくれる大自然はその精神(神と精霊)の秤をもって見ている、つまり「いつも見ていますよ」という交信であり、それが途切れたときに争いが起きるとタゴールは伝えています。
日本にもカネコ・ミスズという詩人がいます。
「浜は大漁だが、海の中はお葬式」という詩をつくり、生きることの感謝と、人間の生きていくために起きる多くの生物の犠牲を哀しんでいます。
忘れてしまいそうなことですが、タゴールとカネコ・ミスズはベンガルと日本の子ども達の心をつなぐ大切な心を伝えています。
※ 沁みこませる(深く感じる)
ベンガルこども新聞 東京支局長 寳田時雄
Tokio Takarada