ベンガルこども新聞 「キシロチェトロ」1月号転載 日本特集
ちかごろタバコといえば健康が問題になっています
また、タバコが嫌いな人、好きな人など感情の問題もあります
するとタバコを吸う人は悪い人、吸わない人は良い人と、人の心は移ってきます
ところが、世界中からタバコは無くならず、かえって人の好みに合わせてたくさんの種類が作られ、その税金は国の金庫を潤しています
日本ではタバコを「煙の草」と書きます 英語でもsmoking、煙です
むかしはタバコにも色々な文化があり、戦争に行く兵士や労働者のポケットにも必ずといってよいほどタバコとマッチがありました。
家ではお祖父さんが煙管(キセル)でタバコを吸っていました。それはタバコが休息の合図であり、仲間と楽しむものだったのです。
少ないときには一本を分け与える友情もありました
映画ではスターが格好良く吸っていました。美味しそうに吸う女優は素晴らしい演技だとほめられました。それは生活であり、普通の動作だったのです。
マナーもありました。煙は人に向けない、車の中で吸わない、投げ捨てない、それを守らないと一人前の大人として認められませんでした
それは生活に溶け込んだ人々のマナーの交流でした
売ることも、止めることも、すべてがキャンペーンという宣伝です。
でも、そこに人の交流を支えたり、補ったり、認め合ったりするためのツールも必要です
そんな小さな楽しみだからこそ、互いを認め合うマナーが大切なのでしょう