A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

眩しく脈動する映像~ドラびでお Plays 灰野敬二 vs 灰野敬二

2008年08月18日 00時26分45秒 | 灰野敬二さんのこと
今年5月1日に秋葉原Goodmanで行なわれたドラびでおと灰野さんのライヴがDVD化された。約30分間の映像である。
ドラびでおはドラマー一楽儀光氏によるプロジェクトで、ドラムに連動してプロジェクターに映像が映し出される。その素材は"どこかの会社の社員達が工場見学旅行に行った際に撮ったホームビデオを加工した映像、旅館での宴会で太った中年コンパニオンガールを押し倒して抱きつくオッサンたちの映像、赤穂浪士の殿中シーンのネタ、女子十二楽坊、マツケンサンバ、皇室、米国での公演用に作ったというブッシュと北朝鮮のマスゲームやパレードシーンをコラージュしたマイケル・ムーアを超えたメッセージ映像『ブッシュでブッシュ』などヤヴァ過ぎるネタ"(以上ドラびでおHPより抜粋)満載で常に論議を呼んできた。昨年7月にリリース予定だったDVDは直前に著作権侵害、名誉毀損などの問題で発売中止。今回の作品が1st DVDとなる。
映像ネタは灰野さんのライヴ映像だから問題はない。目紛しく変化する自己の映像をバックに生身の灰野さんがプレイする。一楽氏のドラムも手数が多くていい感じである。ライヴでは聴けなかったビデオの音声も所々ミックスされ、ひとつのDVD作品として完結している。
価格も2000円と手頃なのでぜひ入手して過激なパフォーマンスに触れて欲しい。

ドラえもん
ポケットの中から
灰野出る

今度は名誉毀損罪に問われるというドラびでおの本領発揮のパフォーマンスを観てみたい。




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灰野敬二@高円寺 Showboat 2008.8.16 (sat)

2008年08月17日 01時37分35秒 | 灰野敬二さんのこと
灰野さん今週は14日(木)渋谷O-Nestでパーカッション・ソロ、15日(金)小岩eM Sevenで吉田達也さんとのデュオ、そして今日高円寺Showboatでソロ、と3連チャンという忙しさ。いずれにせよShowboatのソロがメインであることは間違いない。
18:30開場/19:00開演という普段より早めのスタート。開場は時間通りだったが開演はいつものように20分遅れた。ソロ・ライヴの常でヴァイオリンの悲しげな音色のBMGにお香が炊いてある。
ライヴは2部構成。ステージ上には右側にエアシンセ等を載せたテーブルが、床にはパーカッションや弦楽器が無造作に置いてある。アンプはジャズコーラスx2、マーシャル、アンペッグのベースアンプの4台。照明はいつも通り真っ暗。左右の壁を照らすスポットライトが唯一の光源だ。
第1部は爆音ギターの弾き語り。とにかく音がでかい。スーパーハイテンションのパフォーマンス。暗い照明、リバーヴを深くかけたヴォーカルと相まって空間が歪むような、脳髄が麻痺するような効果をもたらす。でかい音でスタートしたのは「轟音ギターを期待して来る人達の期待に応えた」と灰野さん。途中ヴォリュームを落として美しいコードで歌い、それが次第に爆音に変化していく様は素晴らしい。第1部は何と85分もの長さの演奏。
15分休憩して第2部スタート。まず発振器で通奏低音を鳴らし、NASA開発の金属で出来ているというパーカッションに合わせて歌う。次にエアシンセに移るが、それほど過激なプレイではなかった。ドラムマシーンを加えヴォイス・パフォーマンス。次にドラムパターンをエスニックなものに変えて、ビヨンビヨンいうオリジナルの弦楽器で歌う。最後に再びギターを持ち出し「ワイルドでいこう」の日本語カヴァー。第1部で過酷に鳴らされたためギターアンプの調子が悪い。それでも気迫の籠った演奏を聴かせる。
これで本編は終わりだがアンコールに応えて「おまえ」を演奏。アンプは悲鳴を上げている。
のべ2時間半に亘る気合いのライヴだった。いつものように灰野さんの音楽の魔術に幻惑された私だった。

音楽の
秘密を見せて
灰野さん

映像は真っ暗で申し訳ないが"ビヨンビヨン"の音が聴ける。



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数え切れない目玉の饗宴~草間彌生展

2008年08月16日 00時14分59秒 | アート!アート!アート!
1950年代から日本を代表する前衛アーティストとして国際的に活躍する草間彌生さんの展覧会を観てきた。2004~2007年に制作された新作絵画「愛はとこしえ」シリーズを中心にした40点の絵画の展示。会場のオオタファインアーツは倉庫の4階にあり、広くて開放感があり、のびのびとゆっくり鑑賞できた。作品は全てF100号(130.3x162cm)の大きなキャンバスに黒のマーカーペンで描かれたモノトーンのもの。しかし執拗に細かく描きこまれた目玉、水玉、横顔、波打つ線の反復が壁面を埋め尽くしていて、その中に立つと実際にはない色彩の渦に溺れてしまうような不思議な感覚に陥る。私の愛するフンデルトワッサーにも通じる絶え間ない曲線による異世界。音が聴こえてきそうな作品群は妙な既視感を持って私達の前に提示される。
Yayoi Kusamaというサインの横に"Love Forever"と書いてあるのが可愛い。個人的には「星の住処」という作品が気に入った。
草間彌生さんは1929年生まれだからもう80歳近い。この歳になっても全く衰えない感性の閃きは驚異的というしかない。
草間彌生
展覧会は8月22日(金)まで。少しでもアートに興味がある人は必見である。
オオタファインアーツ

幾千の
目に見守られて
立ち尽くす

今年「≒草間彌生~わたし大好き~」というドキュメンタリー映画が公開されたそうだ。是非観てみたいものだ。



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カセットテープの夢~自宅録音の想い出

2008年08月15日 00時09分30秒 | 素晴らしき変態音楽
80年代前半、以前に書いたフライング・リザーズの登場に刺激されて、カセットデッキとラジカセを繋いでピンポン録音で自宅レコーディングを始めた。段ボールやスピーカーのコーンを叩いてバスドラの音を作り、空き缶やスプリングを叩いてスネアやシンバルの音を作った。ギターの弦を緩めてベースの音にしたり、古いカセットレコーダーのヘッドを逆に付け替えてテープの逆回転が出せるようにした。最初は「ジョニー・B・グッド」「ユー・リアリー・ガット・ミー」「ヒートウェーヴ」などオールディーズのカヴァーから始め、徐々にオリジナル・ナンバーを録音するようになった。家族の外出中を狙ってヴォーカル入れをした。
そのうちにレジデンツやスロッビング・グリッスル、大竹伸朗の19、フリージャズの影響を受けオルタナティヴな曲を作るようになった。録音レベルをオーヴァーさせて歪み捲ったサウンドを作ったり、カセットデッキのポーズボタンを細かくON/OFFすることで細かく変化する音列を録音する技法"Push Pop"も開発した。楽器もギター、ピアニカ、フルート、トランペット、ピアノ、縦笛など弾けもしないのに無理矢理トライした。
そうして出来たカセットテープを友人に送りつけて気持ち悪がられた。ピナコテカ・レコードにも送った覚えがある。
こうして生まれた2本の46分カセットは私の恥ずべき想い出だが、カセットプレイヤーが死滅しつつある今、二度と聴けないのではないかと心配している。ラジカセが動くうちにCDRにダビングしなければ。

予備校に
通いながらも
宅録だ

今の子供達は機材には恵まれているが、あの時代の手作りの歓びは格別なものだと思う。




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復活していいのか?フラワー・トラヴェリン・バンド

2008年08月14日 00時02分08秒 | 素晴らしき変態音楽
昨日書いたように、Flower Travellin' Band(以下F.T.B.)が本格的に復活し、Fuji Rockに出演し、35年ぶりのニューアルバムをリリースする。そして9月後半から全国ツアーも行うという。東京は日比谷野音で10月5日(日)。ゲストはこれまた懐かしいJohnny, Louis & Charである。それにしてもチケット代が6500円とは完全にエルダー層を狙った企画である。
内田裕也氏のプロデュースで1970年にジョー山中(vo、元491)、石間秀機(g、元ビーバーズ)といったグループ・サウンズの精鋭を中心に結成されたF.T.B.はデビュー作こそキング・クリムゾンやブラック・サバス等洋楽のカヴァー中心だったが、2ndの「Satori」で完全オリジナルの日本的旋律によるオリエンタル・ロックを確立、その後日本のハード・ロックの中心として活躍した。1971年には全米デビューも飾っている。その際はカナダで注目され現地公演も行っている。
アルバムは4枚しか出していないが、その影響力はハード・ロックを超えてグランジやデスメタル、ハードコアにまで及ぶ。
YMO、サディスティック・ミカ・バンド、ゴダイゴなど70's Rockの復活が続くが、その中でも特にディープな70'sバンド、F.T.B.の復活が単なるノスタルジーに終わるのか、何か新しい刺激を音楽界に与えることになるのか、果たしてどのような結果になるか、興味深いところだ。
立派なホームページも出来ていて驚いた→Flower Travellin' Band HP

平成に
いざ甦れ
昭和Rock

私個人的には自分のバンドFlower Tripの名前に影響を与えたバンドだから観る義理があるのかな。



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ある美容師によるFuji Rock情報と見解

2008年08月13日 01時09分26秒 | ロッケンロール万歳!
5ヶ月ぶりに髪を切った。馴染みの美容師さんは毎年Fuji Rockへ行くため年休を取るほどのロック好きだ。
今年のメインはMy Bloody Valentineが目玉で、後は毎度のPrimal Scream、Underworldなどで忌野清志郎氏の直前キャンセルもあり、目新しさもなく比較的空いていた感じ。それでもゆらゆら帝国とThe Musicは入場規制がかかるほど盛況だった。彼自身は70歳を超えるダブの創始者Lee Perryのライヴに感銘を受けたという。
それから柳ジョージ、友部正人、そしてFlower Travellin' Bandの復活もあり、50代前後の観客の姿も目立ったとのこと。確かにロック・フェスにエルダー層を誘い込むのもいいアイデアだろう。子連れでキャンプなんてのもいいかもしれない。
今年はWOWOWやコンピューターメーカーがスポンサーを降りる等、協賛面でも変化があり、前年よりモニタースクリーンの数が減っていたり、モニュメントが安っぽくなっていたり、きつそうだったというのが美容師氏の見解だった。
FUJI ROCK HP

Fuji Rock
DVDも
出ましたよ

このDVD発売もスポンサーの変更が影響しているのではないか、との意見だ。深読みし過ぎ?でも意外と当たっているのかもしれない。



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灰野敬二の怨念

2008年08月12日 00時07分10秒 | 灰野敬二さんのこと
会社の後輩でゆらゆら帝国やPARAや渚にてなんかを好きでDisk Union巡りが趣味だという女の子がいる。灰野さんをまだ聴いたことがないというので「運命への挑戦」とサンヘドリンのCDを貸して上げた。
その感想は「こんなに深い怨念を感じさせる音楽は聴いたことがない。とっても怖かった」という。
灰野さんは別に怨念を持って音楽をやっている訳ではないと思う。しかし常にインタビューで口にする「音楽の持つ魔術性」という言葉には我々には計り知れない深い意味合いが込められている筈だ。もう35年以上もアンダーグラウンド・シーンで活動している人である。"暗黒の司祭"という称号は世界中で灰野さんだけに相応しいものだ。
その怨念=魔術性こそが、山本精一氏や大友良英氏と灰野さんとの大きな違いではないのか。唯一近いのは工藤冬里氏であろうか。
この怨念=魔術性を受け入れられるか否かが、灰野さんを好きになれるかどうかの分岐点である。私は余り意識することなく灰野さんの世界に同調出来て、彼女はその秘密に気づき怖くなってしまったのだ。
改めて考えるとこれだけ個性的な存在はこの世にふたつとない。"灰野教"なんて揶揄されることもあるが、この崇光な存在の前では私もいち教徒と呼ばれても構わない。喜んですべてを投げ出して圧倒的な灰野ワールドにひれ伏そう。

宗教と
音楽の差は
何もない

自分が何故灰野さんにこんなに惹かれてしまうのか、その答えは私の深層心理の奥にあるに違いない。



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ついにEPデビュー~SCANDAL「YAH! YAH! YAH! HELLO SCANDAL」

2008年08月11日 00時25分12秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
大阪の現役女子高生バンドSCANDALがついに4曲入りEPで正式デビューした。邦題は「まいど!スキャンダルです!ヤァヤァヤァ!」。タワーレコード限定の1曲入りシングル3作の音源がすべて入っているので音的に目新しさは余りない。でもデビュー当時から応援してきたバンドがデビューするのは嬉しいことだ。二つ折り紙ジャケのアートワークも愛おしい。
彼女たちは7月上旬パリで行なわれた第9回JAPAN EXPO 2008に出演し、2度のライヴで延べ1万人ものOTAKUオーディエンスを集め大盛況だったそうだ。やっぱり制服姿のライヴが外国では新鮮なのか?日本人にとっても胸キュン(死語)であるが。
デビュー前からUSツアーを行ない、秋には香港ライヴを行なうなどインターナショナルな活動をするSCANDAL、アニメとPuffy AmiYumiと並ぶ日本のカルチャーの象徴として活躍して欲しい。
女の子の微妙な気持ちをハードエッジなロックに載せて歌うSCANDALは間もなく日本でもセンセーションを巻き起こすに違いない。8月下旬は初の全国ツアーだ。
ところで彼女たちの所属するレーベルKittyは安全地帯やハイロウズをリリースしていたレーベルと同じなのだろうか?
HPがリニューアルしました→SCANDAL HP

フランスで
大人気だよ
SCANDAL

でも高校を卒業しちゃったらキャッチコピーはどうするのだろう。



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ロマーンズ@新宿 Red Cloth 2008.8.9(sat)

2008年08月10日 00時11分12秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
北京オリンピック開幕の翌日、新宿ではロマーンズ初のワンマン・ライヴが開催された。
3年前から彼女たちを追ってきたが、ライヴの本数に比べてテクニックが殆ど上達しないまま(笑)2枚のアルバムをリリースし、遂にはワンマンをやるまでに成長した。感無量である。
いつものようにテーマ曲「Romanes」からスタート。1stアルバムの曲を中心にぶっ飛ばす。MCはない。15曲で終了。
しかし今日は2部構成なのだ。休憩時間には事前にHPで募集したロマーンズへの質問コーナー(「初恋は?」とか「好きな男性のタイプは?」とかミーハーな質問が多かった)と発売中止になったDVDの上映を行ない飽きさせない。
第2部はやはりインストの「デュランゴ」からスタート。2ndの曲の他に新曲(新たなラモーンズのレパートリー)もたっぷり。結構マニアックな選曲だった。
オーディエンスも盛り上がり腕を振り上げたり合唱したり。私は勿論ギターの奈津子ロマーンにかぶりつき。後半へ行くほどビートが不安定になって行くのだが、曲は激しくなり頭を振ってノリまくる。頭が空白になる快感。後半は18曲。
レパートリーをすべて演奏してしまったとのことで、アンコールは再び「電撃バップ」と「イッツ・マイ・ターン」。
休憩も入れて2時間強のライヴを敢行した彼女たちの成長を心から喜びたい。

ロマーンズ
無理といわれた
ワンマンだ

「ロマーンズだより」というメンバー手書きの新聞(ちらし)も発行された。マニアックで面白い。



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夏の必需品といえば

2008年08月09日 00時30分31秒 | ありきたりな日常
ハンドタオルなのである。顔を流れ落ちる汗を拭うために常に携帯している。会社に着く頃にはびしょびしょになっているが、1日社内の空調の下に置いておけば乾いてしまう。
私は夏用のハンドタオルを10数枚所有しており、常に切らさないようにしている。罰当たりな話だが葬式の香典返しにハンドタオルを貰うと非常に嬉しい。これだけ愛用してもらえて故人も天国で喜んでいる筈だ。
ハンドタオルを買うなら→ハンドタオル

夏だ
汗拭き
タオル様

それでも背中の汗まで拭けないので、会社にスポーツタオルと着替えのTシャツを置いてある。



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