クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-11 No.16-1

2011年11月17日 15時59分43秒 | Weblog
<molto Fine>
MF 25501 ¥2800
宮田 大/FIRST
ポッパー:ハンガリア狂詩曲
ドビュッシー:チェロ・ソナタ
R.シュトラウス:チェロ・ソナタ ヘ長調 作品6
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
リムスキー=コルサコフ:くまんばちの飛行
宮田 大(チェロ)
柳谷良輔(ピアノ)
録音:軽井沢大賀ホール 2011年4月21日,22日
チェロ界期待の超大型新人宮田 大の初アルバム「宮田 大/FIRST」がリリー
スされます。宮田 大は、若干25歳の将来を嘱望されるチェリストで、一昨年、
チェロ部門の国際音楽コンクールの最高峰と言われるパリ市主催の第9回ロス
トロポーヴィチ国際チェロコンクールで優勝し、世界からも注目される存在に
一気に駆け上がりました。
収録曲目は、ドビュッシーとR.シュトラウスのチェロ・ソナタ、ポッパーの
「ハンガリア狂詩曲」とラフマニノフの「ヴォカリーズ」、そして最後は「く
まんばちの飛行」でしめくくるという多彩な構成。すべて宮田大本人の選曲
です。
収録したのは軽井沢大賀ホール。
最近放映されたドキュメント番組「カルテットという名の青春」でもわかるよ
うに、宮田 大は多感な時期にヨーロッパに留学までしてカルテットに打ち込
み、国際コンクール優勝後はソリストとしても世界の舞台を数多く経験してき
ただけに、すぐに大賀ホールの特性をつかみ、名前に負けないスケールの大き
な音楽を奏でて、隅々までホールを鳴らしきっています
使用楽器は、故齋藤秀雄(1902-1974)の愛器だったテストーレ(1746年製)、齋
藤秀雄の直弟子や孫弟子に貸与されてきたチェロの銘器です。




<Chandos>
CHAN 10702 ¥2080 ※11月20日までのご注文特価 ¥1780
ウェーバー:クラリネット協奏曲集 ――
クラリネット協奏曲第1番ヘ短調 Op.73
クラリネット協奏曲第2番変ホ長調 Op.74
クラリネット小協奏曲変ホ長調 Op.26
ホルン小協奏曲ホ短調 Op.45*
マイケル・コリンズ(クラリネット&指揮)、
スティーヴン・スターリング(ホルン)*、
シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア
ウェーバーの友人でありミュンヘン宮廷楽団の首席クラリネット奏者、ハイン
リヒ・ベールマンのための作曲された2つの協奏曲と小協奏曲(コンチェルティ
ーノ)。マイケル・コリンズは、卓越したヴィルトゥオージティと音楽性が求
められるドイツ・ロマン派の名作、ウェーバーのクラネット協奏曲で圧倒的な
"吹き振り"を披露!そしてイギリスのホルニスト、スティーヴン・スターリン
グをソリストに迎えた「ホルン協奏曲」では、2010年から首席指揮者を務める
シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニアとのコンビで"指揮者マイケル・コリ
ンズ"としても大活躍!
フィルハーモニア管、ナッシュ・アンサンブル、ロンドン・シンフォニエッタ
で活躍してきた世界的名手のクラリネットと芸術性は、今もなお進化を続けて
いる。

CHSA 5093(SACD-Hybrid) ¥2300
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲集 ――
チェロ協奏曲第1番変ホ長調 Op.107
チェロ協奏曲第2番ト短調 Op.126
エンリコ・ディンド(チェロ)、
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)、デンマーク国立交響楽団
チェリストにとって難曲中の難曲であり、永遠のテーマ、ショスタコーヴィチ
の2つのチェロ協奏曲。"ロシア"の偉大なる2人の芸術家の友情から生まれた
チェロ協奏曲が、"イタリア"の音楽界を背負って立つ2人の若き巨星たちによっ
て繰り広げられる。
ミラノ・スカラ座管弦楽団の首席奏者からソリストへと転身し、ロストロポー
ヴィチから大絶賛されたエンリコ・ディンドは、2012年2月のNHK交響楽団定期
演奏会でもノセダとのコンビでショスタコーヴィチの「チェロ協奏曲第2番」
が予定されています。

CHSA 5098(SACD-Hybrid) ¥2300
ルトスワフスキ:管弦楽作品集Vol.2 ――
交響的変奏曲/パガニーニ変奏曲/ピアノ協奏曲/交響曲第4番
ルイ・ロルティ(ピアノ)
エドワード・ガードナー(指揮)、BBC交響楽団
イングリッシュ・ナショナル・オペラの若き音楽監督エドワード・ガードナー
とBBC交響楽団のムジカ・ポルスカ(ポーランドの音楽)シリーズ。
シリーズ第3弾となるルトスワフスキの「管弦楽作品集Vol.2」では、カナダの
ファツォーリ弾き、ルイ・ロルティがソリストとして登場!
「管弦楽作品集Vol2」では、自身が考案した"チェーン形式"が組み込まれた最
後の協奏的作品「ピアノ協奏曲」、死の前年1993年にロサンゼルスで初演され
た「交響曲第4番」など、ルトスワフスキ最晩年の作品を収録。
また「パガニーニ変奏曲」は、オリジナルの"2台ピアノ版"ではなく作曲家自
身のオーケストレーションによる"改訂版(ピアノとオーケストラ版)"が用いら
れている。

CHAN 10705 ¥2080
バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ集 ――
ヴァイオリン・ソナタ第1番嬰ハ短調 BB.84
ヴァイオリン・ソナタ第2番ハ長調 BB.85
ラプソディ第1番 BB.94a/ラプソディ第2番 BB.96a
アンダンテ イ長調 BB.26b
ジェームズ・エーネス(ヴァイオリン)、
アンドルー・アームストロング(ピアノ)
「ヴァイオリン&ヴィオラ協奏曲集」(CHAN 10690)では、ヴァイオリンとヴィ
オラの二刀流で圧巻のバルトークを聴かせてくれたカナダの天才ヴァイオリニ
スト、ジェームズ・エーネス。
シャンドスとエーネスの「バルトーク弦楽作品集」のシリーズ第2巻は、「ヴァ
イオリン・ソナタ&ラプソディ集」!

CHAN 0785 ¥2080
モーツァルト:デュオ・ソナタ集Vol.5 ――
ヴァイオリン・ソナタ第40番変ロ長調K.454
ヴァイオリン・ソナタ第43番ヘ長調K.547
デュオ・アマデ〔キャサリン・マッキントッシュ(ヴァイオリン)、
ジェフリー・ゴヴィアー(フォルテピアノ)〕
エンシェント室内楽団の第1コンサートマスターを務め、イギリス古楽界にお
けるピリオド奏法の開拓者の1人として大きな足跡を残してきたヴァイオリニ
スト、キャサリン・マッキントッシュとフェフリー・ゴヴィアーのモーツァル
トが完結!
ヴァイオリンとピアノのどちらかが伴奏ではなく、両者対応というコンセプト
によるマッキントッシュとゴヴィアーのモーツァルト。
いち早くピリオド奏法を採り入れ実践してきた先駆者たちが導き出したモー
ツァルトの1つの答えである。
使用楽器:ヴァイオリン - 1703年製ジョヴァンニ・グランチーノ、
フォルテピアノ - クリストファー・クレアー製作
(アントン・ワルターのレプリカ)



●Chandos Opera In English
CHAN 3177 3枚組 ¥3500
ドビュッシー:歌劇《ペレアスとメリザンド》
マーク・エルダー(指揮)、
イングリッシュ・ナショナル・オペラ管弦楽団&合唱団、
ニール・ハウレット(バリトン)、アイリーン・ハノン(ソプラノ)、
ロバート・ディーン(バリトン)、サラ・ウォーカー(メゾ・ソプラノ)、
ジョン・トムリンソン(バス)、ロザンナ・ブラッケンリッジ(ソプラノ)、
ショーン・レア(バス
シャンドスの英語オペラ、シャンドス・オペラ・イン・イングリッシュ
(Chandos Opera In English)のヒストリカル・シリーズ「アーカイヴ・エディ
ション」。
現在はハレ管弦楽団の常任指揮者として評価急上昇中のマーク・エルダーが
ENOを振ったドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」は1981年11月、コリセ
ウムでのライヴ。




<Hyperion>
CDA 67872 ¥2180 ※11月20日までのご注文特価 ¥1780
フォーレ:チェロ・ソナタ集 ――
チェロ・ソナタ第1番ニ短調 Op.109/チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.117
エレジー Op.24/ロマンス Op.69/蝶々 Op.77/セレナード Op.98
シシリエンヌ Op.78
アレグロ・コモド(チェロ・ソナタ第1番Op.109の第3楽章)
アルバン・ゲルハルト(チェロ)
セシル・リカド(ピアノ)
ドイツのチェロ界を担うベルリンの至宝アルバン・ゲルハルトが弾くフランス
のチェロ・レパートリー。
ハイペリオンからの9枚目のリリースとなるゲルハルトの新録音は、ガブリエ
ル・フォーレ(1845-1924)のチェロとピアノのための作品集!
チェロ・レパートリーのマスターピースとして、演奏家、聴衆から親しまれ続
けてきたフォーレのチェロ作品。数々の世界初録音で知られるように常に新し
い作品、解釈を求め続けるゲルハルトは、「チェロ・ソナタ第1番」の第3楽章
(Allegro commodo)を2ヴァージョン収録!解釈が分かれる第3楽章の「四分音
符=80」というテンポ設定に注目したゲルハルトは、"遅いテンポ(7'28)"と
"速いテンポ(5'54)"の2つの演奏を提示するという仕掛けを用意。
録音:2010年10月21日-23日、ワイアストン・エステイト・コンサート・ホール
(モンマス)

CDA 67892 ¥2180
ロマンティック・ヴァイオリン・コンチェルト・シリーズVol.11 ――
レーガー:
ヴァイオリン協奏曲イ長調 Op.101/2つのロマンス Op.50
ターニャ・ベッカー=ベンダー(ヴァイオリン)
ローター・ツァグロゼク(指揮)、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
レーガーの「ヴァイオリン協奏曲」という巨大な作品でソリストを務めるのは、
シュトゥットガルト出身の女流ヴァイオリニスト、ターニャ・ベッカー=ベン
ダー。ハイペリオン・デビュー・タイトルでパガニーニの「24のカプリース」
(CDA 67763)、続く第2弾では「シュールホフ」(CDA 67833)を取り上げるとい
う大胆な選曲と、説得力に富む完璧な演奏で驚きを与えてくれたドイツ・ヴァ
イオリン界の才女である。
録音:2011年2月23日-25日、イエス・キリスト教会(ベルリン)

CDA 67871 ¥2180
ドホナーニ:ピアノ独奏作品全集Vol.1 ――
4つのラプソディ Op.11/冬の輪舞 - 10のバガテル Op.13
パストラーレ - ハンガリーのクリスマスの歌/3つの風変わりな小品 Op.44
ワルツ - ドリーブの《コッペリア》より
マーティン・ロスコー(ピアノ)
フランツ・リスト音楽院の院長、ブダペスト・フィルの指揮者、ハンガリー放
送の音楽監督を務め、ショルティやフリッチャイを育成したハンガリーの大音
楽家エルネー・ドホナーニ(1877-1960)のピアノ独奏作品全集がスタート!
母国ハンガリーの民謡を取り込むだけでなく、19世紀のロマン派音楽やブラー
ムスからの影響が色濃いドホナーニの音楽は、同世代のバルトークやコダーイ
の音楽とは一線を画すスタイルを持つ。
イギリスの名ピアニスト、マーティン・ロスコーは、"ロマンティック・ピア
ノ・コンチェルト・シリーズVol.6"(CDA 66684)のドホナーニでもソリストを
務めており、まさに適役!
※録音:2011年2月20日-22日、ポットン・ホール(サフォーク)

CDA 67899 ¥2180
マイケル・ヘッド:歌曲集 ――
歓喜に寄せて/おお、3月の風よ/思わず足を運んだ素敵な偶然
テュークベリー・ロード/河口/ライムハウス・リーチ
歌曲集《月の光の向こうへ》/10月の谷/ガーデン・シート
キツネノテブクロ/バイパー/ハッド・アイ・ア・ゴールデン・パウンド
窓から身を乗り出して/笛吹き/グリーン・コーンフィールド
愛の哀歌/星のキャンドル/ベツレヘムへの小道/金よ、おお!
3つのヴェニスの歌/王のための私の剣/You cannot dream things lovelier
アイリッシュ・タイナン(ソプラノ)、
キャスリン・ウィン=ロジャーズ(メゾ・ソプラノ)、
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)、
クリストファー・グリン(ピアノ)
王立音楽アカデミーのピアノ科教授を務め、歌曲の作曲家してその名を残すイ
ギリスの音楽家マイケル・ヘッド(1900-1976)の歌曲集。
シンプルな旋律と伝統的なスタイルを持つヘッドの歌曲は、クィルター、ガー
ニー、ワーロックを思い起こさせる。歌曲王国ハイペリオンならではの選曲で
ある。
録音:2009年7月8日-9日&2010年1月22日、ワイアストン・エステイト・コンサ
ート・ホール(モンマス)




<Helios>
CDH 55297 ¥1280
イギリス最古の唱歌集 ――
作曲者不詳:ヴェルブム・パトリス・ウマントゥル
イン・ホク・オルトゥス・オシデンテ/レジス・クイウス・ポテンティア
トルペ・プロビタス/マグノ・ガウデンス・ガウディオ/神の創り主
カントゥ・ミロ/ヴァシランティス・トルティネ
イン・ナタリ・ノビ・レジス/ディアステマティカ
デヴィーノ・マデウ/聖なる母の救い
トロヌス・レジス・インスタウラトゥア
ベネディカムス・ドミノ・スピリトゥス・アルミ
アドゥラリ・ネシエンス/アニュス・デイ/レゾネット・イントネット
アド・ホノレム・サルヴァトリス/アド・ホノレム・サルヴァトリス
アルグメンタ・ファルントゥルフィシセ/フロス・フロリゲル
リセ・エゲル・カム・エグロティス/アド・カントゥス・レティシエ
ゴシック・ヴォイセズ
クリストファー・ペイジ(指揮)
ケンブリッジ大学の図書館に所蔵されている1200年頃に複写されたとされるイ
ギリス最古の唱歌集をゴシック・ヴォイセズが歌う。
湿気などによりダメージを受けた貴重な唱歌集が演奏として蘇ったことは、音
楽史の資料としても非常に価値が高い。
録音:1999年12月2日-4日
CDA 67177からの新装移行再発売

CDH 55324 ¥1280
ハンブルクのヘンデル ――
ヘンデル:
歌劇《アルミーラ》HWV.1からの組曲/歌劇《ネロ》HWV.2からの組曲ト短調
オーボエ協奏曲ト短調HWV.287/歌劇《フロリンドとダフネ》からの組曲
《ロドリーゴ》HWV.5からの序曲
パーリー・オヴ・インストゥルメンツ、ピーター・ホルマン(指揮)
1703年にハンブルクへと移った18歳の若かりしヘンデルが作曲した初期のオペ
ラからの組曲集。
「アルミーラ」や「ネロ」など、演奏機会の限られている作品や消失してしま
った珍しいオペラの"管弦楽のための音楽"に接することが出来る。
録音:1997年12月3日-5日
CDA 67053からの新装移行再発売

CDH 55427 ¥1280
シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調 D.667,Op.114《ます》
フンメル:ピアノ五重奏曲変ホ長調 Op.87
ロンドン・シューベルト・アンサンブル
シューベルトの傑作中の傑作「ます」と、同世代のフンメルの「ピアノ五重奏
曲集」。
レコーディング当時のロンドン・シューベルト・アンサンブルは、タカーチ弦
楽四重奏団の元ヴィオラ奏者、ロジャー・タッピングが所属するなど名手揃い。
録音:1988年10月23日-25日
CDH 88010、CDD 22008からの新装移行再発売

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11-11 No.16-2

2011年11月17日 15時59分24秒 | Weblog
<TWO PIANISTS>
TP-1039121 3枚組 ¥3050
ブラームス:交響曲全集
CD1.
1-4.交響曲 第1番 ハ短調 Op.68
録音 2008年9月26日コブレンツ ライン・モーゼル・ホール ライブ録音
CD2.
1-4.交響曲 第2番 ニ長調 Op.73
録音 2007年9月27-28日ザルツブルク 祝祭大劇場 ライブ録音
CD3.
1-4.交響曲 第3番 ヘ長調 Op.90
録音 2009年3月4日ザルツブルク 祝祭大劇場 ライブ録音
5-8.交響曲 第4番 ホ短調 Op.98
録音 2008年4月27日アムステルダム コンセルトへボウ ライブ録音
ライン州立フィルハーモニー管弦楽団
ダニエル・ライスキン(指揮)
最近、次々と魅力的なブラームス(1833-1897)の交響曲がリリースされています
が、このライスキンの全曲盤も特筆すべき美質を備えていることは間違いあり
ません。聴き手はブラームスの交響曲に何を求めるでしょうか?情熱?愛?知
恵や哲学?もしくは自然や崇高なる精神性?この演奏を聴く人は誰もが、ライ
スキンの共感溢れる演奏によって特別な発見をすることでしょう。ライスキン
は、4つの交響曲を通して、その構造、詳細、そしてバッハ、ベートーヴェンか
ら連なる伝統を明らかにします。スコアの隅々までに目を通し、ブラームスの
特性ともいえる内声を充実させ、穏やかで重厚な響きを導きだすのです。決し
て急ぐことのない、ゆったりとしたテンポ設定も納得の行くものであり、新奇
なことをせずとも、ブラームスの心の声を描き出すのに成功しています。全て
の演奏はライブであり、その会場ごとに異なる豊かな空気感と、静かな興奮、
一体感も味わうことができるという、極めて幸福感に満ちた3枚組です。
ダニエル・ライスキン(指揮)
1970年サンクトペテルブルク生まれ。生地とアムステルダム、フラウブルクで
ヴィオラを学びつつ、指揮法をレフ・サヴィチに師事する。同時にネーメ・ヤ
ルヴィ、マリス・ヤンソンス、ミラン・ホルヴァート、ヨルマ・パヌラらのマ
スター・クラスにも参加。ヴィオラ奏者としても高く評価されていますが、
2005年、首席指揮者として就任したライン州立フィルハーモニー管弦楽団との
相性が素晴らしく、次々と名演を送り出していることで注目を浴びています。
OEHMS,CAvi-music,cpoレーベルなどにショスタコーヴィチを始めとした数多く
の録音があり、新世代を担う指揮者として目をつけているファンの多い人です。





<NEWTON CLASSICS>
8802093 2枚組 ¥2450
アムステルダム・ギター・トリオ:ギター編曲集
《CD1.J.S.バッハ(1685-1750)》
1-3.ブランデンブルク協奏曲 第6番 変ロ長調 BWV1051
4-6.ブランデンブルク協奏曲 第3番 ト長調 BWV1048
7-9.ブランデンブルク協奏曲 第5番 ニ長調 BWV1050
10-12.ブランデンブルク協奏曲 第2番 ヘ長調 BWV1047
《CD2》
1-4.ドビュッシー(1862-1918):ベルガマスク組曲
6-10.フォーレ(1845-1924):組曲「ドリー」Op.56
11-14.ドビュッシー:小組曲
15.ショパン(1810-1849):ロンド ハ長調 Op.73
ティニ・マトホット(ハープシコード)…CD1:7-9
アムステルダム・ギター・トリオ(メンバー)
ヨハン・ドッレシュタイン/オルガ・フランセン/ヘレヌス・ドゥ・リーケ
録音 1985年2月1.12.14.15日オランダ,ウトレヒト…CD1
1987年9月15-18日オランダ,ウトレヒト オールド・カトリック教会…CD2
バッハの音楽は完成されたフォルムを持ちながらも、様々な形へと変容させる
ことができる、まさに奇跡の芸術です。バッハ自身も自作の協奏曲やカンター
タを他の作品に転用し、作品に新たな光を当てることを厭うことはありません
でした。このアムステルダム・ギター・トリオのアルバムは、そんなバッハの
作品を一層楽しい形へと作り替えています。ギターで聴く「ブランデンブルク
協奏曲」のなんとも華やかで興味深いことでしょう。それだけでなく、フラン
ス印象派のドビュッシーやフォーレの作品までをもギターで演奏するという試
みは、全く目からうろこが落ちるかのような斬新さ。ショパンのロンドは2台
ピアノ版が良く知られていますが、それをまたギター3台で演奏するというの
も、何ともステキです。2003年に最後のコンサートを行ったこのアンサンブル
ですが、この復刻盤はファンにとって良き贈り物となることでしょう。

8802094 ¥1750
ヘンデル:オペラ・アリア集
1.歌劇「オルランド 」第1幕より「私に戦わせよ」
2.カンターター「アキス、ガラテイアとポリュフェモス」より「ここでは小鳥
が喜ばしげに木から木に飛び回り」
3.歌劇「リナルド」第1幕より「いとしい許婚、いとしい恋人よ」
4.歌劇「オルランド」第2幕より「ああ,地獄の妖怪め!-美しい瞳よ,どうか
泣かないでおくれ」
5.歌劇「ジュリオ・チェザーレ」第1幕より「抜け目のない狩人は」
6.歌劇「フロリダンテ」第2幕より「僕は貴女のみ熱望する」
7.歌劇「フロリダンテ」第3幕より「これまで甘かったのであれば」
8.歌劇「パルテノーペ」第2幕より「風は狂おしく吹き荒れ」
9.歌劇「ラダミスト」第2幕より「わが妻の愛しい霊よ」
ナタリー・シュトゥッツマン(コントラルト)
ラウル・ディアズ(ホルン)…4
ハノーヴァー・バンド
ロイ・グッドマン(指揮)
録音 1991年10月ロンドン ハンプステッド,ロスリン・ヒル教会
現代最高のコントラルトの一人、ナタリー・シュトゥッツマン。彼女は1965年
5月パリに生まれ、最初は母親から声楽を学びます。ナンシー音楽院ではピア
ノとファゴット(!)を学び、声楽ではクリスタ・ルートヴィヒとハンス・ホッ
ターから教えを受けるという、低音の女王のような人でしたが、この30歳にも
満たない若さでリリースしたハイドンのアリア集は、その深い美声を徹底的に
印象付けることになる記念碑的な1枚となったものです。その後の彼女の活躍
はご存知の通り。声域はカウンターテナーと同じ辺りに位置する声ですが、独
特の深みと、時折見せる中性的な妖艶さは、男性の声とは全く違うものと言え
るでしょう。

8802095 ¥1750
イギリスのギター歌曲集
1-6.ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):
中国の歌 Op.58(大型馬車/琵琶/秋風/牛飼少年/落胆/踊り歌)
ベンジャミン・ブリテン:民謡編曲集(私は恋人にりんごをあげよう/水夫の少
年/キルビーの旦那 /兵士と水夫/暁のボニー/恋人を撃つ )
13-18.ウィリアム・ウォルトン(1902-1960):恋に堕ちた無銘の人
19-22.マーチャーシュ・シェイベル(1905-1960):4つのフランス民謡
23.ピーター・ラシーン・フリッカー(1920-1990):ねえ、僕の恋人
24.ベンジャミン・ブリテン:ノクターナル(ダウランドによる)Op.70
ピーター・ピアーズ(テノール)
ジュリアン・ブリーム(ギター)
録音 1963年3月&9月ロンドン ケンウッド・ハウス…1-23
1966年9月ウィルトシャー ワードア教会
イギリスの歌曲は、長い音楽史の中でもとりわけ独特な光を放っています。イ
ングランドやアイルランドの民謡の香りを取り込んだ郷愁溢れる曲を始め、胸
がちくちく痛むような哀愁に満ちた曲など、どちらかというとシンプルな曲想
の中に、溢れる思いが散りばめられているものばかりです。なかでもブリテン
は、ダウランドやパーセルの時代を直接引き継ぐかのようなギターと声のため
の作品をいくつも書いていて、それらは、聴き手を古き良き時代へと連れて行
くことでしょう。あまりなじみのないウォルトン、シェイベル、フリッカーの
作品も、なんとも耳に優しいものであり、一度聴いたら忘れることのない印象
的なものです。ブリテンと親密な関係のあったピアーズと、良き表現者であっ
たブリームによる2人の静かな音楽は、時代を越えて愛されていくことでしょう。

8802096 ¥1750
フェデリコ・モンポウ:歌と踊り&前奏曲集
1-13.歌と踊り(ピアノのための)/14.前奏曲 第11番/15.前奏曲 第5番
16.前奏曲 第6番(左手のための)/17.前奏曲 第7番「花火」
アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ)
録音 1992年11月28-29日ニューヨーク マンハッタン・センター…1-13
1993年4月2-3日アメリカン・アカデミー&インスティテュート・オブ・アート
・アンド・レターズ…14-17
日本で静かなブームを巻き起こしたフェデリコ・モンポウ(1893-1987)のピア
ノ作品集です。カタロニア人の彼は、20世紀を席捲した無調や12音、新古典派
などの潮流から身を遠ざけ、ひたすら内省的に自らの心象風景を映し出す音楽
を書き続けました。彼は音楽的にも、係累的にも継承者を持つことがなかった
ので、彼がこの世から姿を消すと、その独特な音楽はまるで空中を漂うかのよ
うに、ひっそりと存在しています。そんな彼の音楽の中でも、良く知られてい
るのがこの「歌と踊り」です。情熱あふれるスペイン音楽とは一線を画しなが
らも、名手ラローチャが演奏すると、馥郁たる香りと活力に満たされた極上の
音楽が立ち現われるのです。円熟期に達したラローチャでなければ描けない暖
かく光に満ちた「夕暮れ」の世界です。

8802097 2枚組 ¥2450
ボロディン:交響曲 第1番-第3番&ポロヴェツ人の踊り 他
《CD1》
1-4.交響曲 第1番 変ホ長調/5-8.交響曲 第2番 ロ短調
《CD2》
1-2.交響曲 第3番 イ短調
3.弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調から第3楽章「夜想曲」
4.交響詩」中央アジアの草原にて」/5.歌劇「イーゴリ公」より「序曲」
6.歌劇「イーゴリ公」より「ポロヴェツ人の踊り(だったん人の踊り)」
演奏: トロント交響楽団…CD1,CD2:1-2.5-6
アンドリュー・ディヴィス(指揮)…CD1,CD2:1-2.5-6
サンクトペテルブルグ・カメラータ…CD2:3
ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団…CD2:4
レナード・バーンスタイン(指揮)…CD2:4
録音 CD1,CD2:1-2…不明
1976年11月カナダ,トロント マッセイ・ホール…CD2:5-6
1993年6月ロシア,サンクトペテルブルク ラジオ・ハウス…CD2:3
1969年12月ニューヨーク リンカーン・センター,フィルハーモニック・ホール
…CD2:4
尊敬される科学者として、また才能溢れる音楽家として、生涯二足のわらじを
履き続けたボロディンの交響曲を始めとした、色彩豊かな作品集です。ロシア
の伝統を受け継ぐ、滴るような美しく重厚な響きを持ちながらも、それは必要
以上に肥大することはなく、時には軽やかな風を伴って、耳に心地よい余韻を
残します。オーケストレーションは精緻の限りを尽くし、チャイコフスキーを
も凌駕するほどの説得力を有しています。第2交響曲は彼の作品のなかでも抜
群の人気を誇るもので、印象的な冒頭部は、まるで馬に乗って草原を駆け抜け
る民の姿のように勇壮であり、また、いくつかのメロディはオペラ「イーゴリ
公」と共通の素材を用いています。とびきりの美しさで知られる第2楽章も聴
きものです。交響曲はイギリスの名指揮者、アンドリュー・デイヴィスによる
演奏です。





<RONDEAU>
ROP-7012-13 2枚組 ¥2450
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り(1610年版)
ヴォクス・ヴェルデンシス/ヒムリッシェ・カントライ
ハノーファー少年合唱団/コンチェルト・パラティーノ
ムジカ・アルタ・リパ
イェルク・ブライディング(指揮)
2010年5月24日ライブ録音 ヒルデスハイム 聖ミヒャエル教会
モンテヴェルディ(1567-1643)の「聖母マリアの夕べの祈り」は、最近では多く
のグループが、編成の大小や曲順など様々な研究に基づいた演奏を録音してい
ます。この録音では、ハノーファー少年合唱団の高水準で美しいコーラスと、
ヤン・コボウらによる独唱グループによる声の交叉が魅力的。そして演奏全体
に漂う純粋で素朴な雰囲気が独特の色彩を放っており、祈りの呼吸をそのまま
演奏に移したような自然な流れを作っています。この作品に欠かせないコル
ネット&サックバットには、ブルース・ディッキー率いるコンチェルト・パラ
ティーノが参加しており、彼らの奏でる音色もひときわ柔らかで、全体をさら
に美しく密度の濃い演奏として仕上げています。

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11-11 No.15

2011年11月17日 15時58分57秒 | Weblog
<OPMC CLASSICS>
モンテ・カルロ・フィルハーモニー管弦楽団のレーベル、OPMC CLASSICS
(Orchestre Philharmonique de Monte-Carlo)の取扱を開始します。2011年3月
に亡くなられたヤコフ・クライツベルク氏(前・首席指揮者)指揮のタイトルが
並びます。

OPMC 001 3枚組 ¥3780
ストラヴィンスキー:
[CD1]バレエ「火の鳥」
[CD2]バレエ「ペトルーシュカ」
[CD3]バレエ「春の祭典」、「プルチネッラ」
[CD2]マリア・マシチェワ(ピアノ)
[CD3]レナータ・ポクピチ(Ms)、ケネス・ターヴァー(T)、
アンドルー・フォスター=ウィリアムズ(Bs)
ヤコフ・クライツベルク:指揮
モンテ・カルロ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2010年5月31日-6月7日
ストラヴィンスキーの三大バレエ。各曲のリズムの処理の精確さは見事です。
各曲のキャラクターの描き分けも鮮やかです。

OPMC 002 ¥2280
ラヴェル:
バレエ「ダフニスとクロエ」(全曲)〔録音:2010年4月2,3日/7月13, 14日〕
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲〔録音:2010年8月13日〕
ヤコフ・クライツベルク:指揮
モンテ・カルロ・フィルハーモニー管弦楽団、
ベルリン放送合唱団(合唱指揮:サイモン・ハルゼイ)
実にメリハリの効いたクライツベルクの音楽作りと采配が光るラヴェルは見事。
また、ドビュッシーでは、全体的に上品な軽さを漂わせながら、オーケストラ
を長い息で歌わせる統率ぶりで、確かな手ごたえを感じさせる稀有なドビュッ
シーとなっています。

OPMC 003 ¥2280
リムスキー=コルサコフ:シェエラザードop.35
ボロディン:イーゴリ公よりだったん人の踊り
ムソルグスキー:はげ山の一夜
ヤコフ・クライツベルク(指揮)
モンテ・カルロ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2010年1,2,11月
「はげ山の一夜」で聴かせる暴力的な激しさから、「だったん人の踊り」での
優しさまで、クライツベルクとオーケストラの表現の幅広さを味わえます。名
曲揃いで楽しい1枚です。




<TAHRA>
TAH 721/2 2枚組 ¥4600
ポール・パレー、デトロイト・ライヴ
(1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19【録音:1960年10月13日】
(2)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調【録音:1959年11月12日】
(3)マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調【録音:1959年11月12日】
グレン・グールド(Pf)(1)、
アーノルド・スタインハード(Vn)(2)、
ポール・パレー(指)
デトロイト響
往年のフランスの指揮者ポール・パレーがデトロイト響を振った一枚。グール
ドとパレーによるベートーヴェンの2番は、これまで海賊盤をはじめ入手可能
でしたが、今回TAHRAから正規発売となりました。マスターテープ劣化に起因
する音とびはありますが、グールドの独奏は冴えに冴えています。グールドの
ベートーヴェンの2番といえば、バーンスタインとの共演盤が有名ですが、こ
ちらはより自由で、グールドの面目躍如たる芸風を示しています。曖昧さのな
い明快なタッチ、不思議なオーラと音楽の乗りの良さは比類なく、決して耳を
逸らさせません。どの音もグールド節が明瞭で、お決まりの唸りもかえって心
地よく、興奮させられる逸品。CDバックカバーには1960年12月13日のライヴと
ありますが、実際は10月13日です。
パレーとしては異色のレパートリーといえるマーラーの5番。各楽章の演奏時
間は
第1楽章 11分12秒
第2楽章 13分02秒
第3楽章 15分05秒
第4楽章  8分19秒
第5楽章 14分27秒
で、カットなし。第1楽章は早めのテンポで淡々と進みますが、第2楽章以降は
豹変し、尻上がり的に調子づいてきます。マーラーならではの後ろ向きな所は
なく、荒れ狂いうねる強烈な世界が描かれます。有名なアダージェットも陶酔
的ではなく、弱音を強調することもなく、それでありながら世紀末的な雰囲気
を醸します。圧巻はフィナーレ。パレーは息をつく暇もなくオーケストラをド
ライヴしていきます。バーンスタイン以前のアメリカのオーケストラがこんな
マーラーを演奏していたとは驚き。マーラー・ファン必聴の超個性的演奏と申
せましょう。




<audite>
AU 92576(SACD-Hybrid) ¥2300
(1)ストラヴィンスキー:ディヴェルティメント
(2)ショスタコーヴィチ:ヴァイオリンソナタOp.134
ユディト・インゴルフソン(Vn)、
ウラジーミル・ストウペル(Pf)
【録音:2011年1月/ジーメンス・ヴィラ(ベルリン)】
1973年アイスランド出身、1998年インディアナポリス国際コンクールで金賞受
賞した女性ヴァイオリニスト、ユディト・インゴルフソン待望の新録音登場で
す。驚くべき超絶技巧と音楽的成熟を示す名手です。1750年製グァダニーニの
名器から紡ぎ出す美音も魅力。今回はロシアの2作に挑戦。ストラヴィンスキ
ーのディヴェルティメントはチャイコフスキーの音楽に基づくバレエ「妖精の
口づけ」のなかから、友人のヴァイオリニスト、サミュエル・ドゥシュキンの
協力で編曲。もともとの素材がチャイコフスキーなので、旋律的な魅力にあふ
れています。ピアノのウラジーミル・ストウペルはモスクワ出身。母は名ピア
ニストのリムマ・ボブリツカヤ、モスクワ音楽院ではピアノのマリーニン、
指揮をロジェストヴェンスキーに学んだという逸材。




<Mirare>
MIR 138 ¥2500
グラナドス:
(1)詩的なワルツ集(全8曲)
(2)ゴイェスカス(全6曲)
(3)歌劇「ゴイェスカス」間奏曲(作曲者編)
ルイス・フェルナンド・ペレス(Pf)
録音:2011年5月23-25日
1977年マドリード生まれのルイス・フェルナンド・ペレス。毎年ラ・フォル・
ジュルネ音楽祭に出演し、独特なピアニズムを聴かせてファンを増やしている
俊英です。低い椅子に座わり、ほとんど手首と指だけで轟音を紡ぎだし、非常
にシャープな技巧で爽快な演奏を繰り広げます。アルベニスの名演の印象から、
グラナドスの「ゴイェスカス」も聴いてみたいと思う向きも多かったと思いま
すが、今回待望の登場となります。
グラナドスの「ゴイェスカス」はゴヤの美術から霊感を受けて作曲されたとさ
れ、まさに心血を注いで完成した大曲。内容も複雑で、技術的にも最高度のも
のが要求されます。ペレスは後に追加された「わら人形」を除く全6曲をとり
あげ、恩師ラローチャ直伝の解釈を聴かせてくれます。スペイン音楽の命とも
いえるリズムの良さも光り、粋な節回しも溜息が出るほど魅力的。ラローチャ
よりあっさりしているのが新世代的。さらに嬉しいのは、グラナドスが同素材
により作曲した歌劇「ゴイェスカス」の有名な間奏曲をグラナドス自身のピア
ノ編曲で聴けること。他の6曲よりシンプルながら、やはり魅力的なピアノ曲
となっています。
フィルアップは「詩的なワルツ集」。「ゴイェスカス」と比べるとシンプルで
力みのない極上のサロン音楽。なぜか2拍子の第1曲を含め全8曲から成り、モ
シュコフスキかレイナルド・アーンの、どこかスペインの香りを感じさせるエ
レガントなメロディと、流麗なピアニズムはペレスにぴったり。透明な美音で
酔わせてくれます。




<LIMEN classic/EGEA>
CDE10 C011 ¥2080
1.ブリテン:ラクリメop. 48
2-4. ヒンデミット:ヴィオラ・ソナタ へ調 op. 11-4
5-7. ショスタコーヴィチ:ヴィオラ・ソナタ Op. 147
ダニロ・ロッシ(ヴィオラ)、ステファノ・ベッツィッケーリ(ピアノ)
録音:2011年、ミラノ
ヴィオラ特有の渋さと艶を生かし、朗々と歌い上げるヴィオラの音色が心に沁
みます。特に、交響曲第5番でお馴染みのショスタコーヴィチによるソナタは、
憂愁を帯びたロシア特有の重厚感に溢れ、ショスタコファンにとっては欠かせ
ない一枚となるでしょう。
ダニロ・ロッシは、ディーノ・アショッラ、ピエロ・ファルッリ、ユーリ・バ
シュメットらに師事。20歳の若さでリッカルド・ムーティにミラノ・スカラ座
管弦楽団のソリスト、第1ヴィオラ奏者に任命。同オケの歴史上最も若い第1奏
者となりました。伴奏を務めるステファノ・ベッツィッケーリは1988年からダ
ニロ・ロッシとコンビを組み、イタリア国内やヨーロッパ各地でコンサートを
行っています。

CDE09 C010 ¥2080
・J.S.バッハ:
「おお神よ、汝義なる神よO Gott, du frommer Gott」に基づくパルティータ
・E. ポッツォリ:主題と変奏曲
・A. クシャコフ:ソナタ第1番
・G. ヴェリンジェリ:シフト
・H.ブレーメ:パガニーニアーナ
コッラード・ロジャク(アコーディオン)
録音:2010年、ミラノ
世界で名だたるアコーディオン奏者コラッド・ロジャスが古典からロマン派の
超絶技巧まで熱演。アコーディオンの冴え渡った音色による、バッハの洗練さ
れた解釈と、ブレーメによる編曲版のパガニーニアーナは特に必聴です!
コッラード・ロジャクはイタリアのトリエステ生まれ。イタリアのアコーディ
オン奏者として初めて国立音楽院でディプロマを取得しました。その卓越した
テクニックと火花が飛び散るような音楽性には定評があり、レパートリーも古
典から現代まで幅広いです。また、作曲家としても活躍しており、国際フェス
ティヴァルなどで初演されている他、電子音楽とのコラボレーションにも積極
的に関わっています。

CDVD001 C001(1CD+1DVD[PAL]) ¥2980
1. ハイドン:ソナタ ホ短調 XVI: 34
2. リスト:「ダンテを読んで」ソナタ風幻想曲
3. リスト:メフィスト・ワルツ 第1番
4. ラフマニノフ:楽興の時 Op. 16
タチアナ・ラリオーノワ(ピアノ)
録音:2009年、ミラノ
ピアノ音楽の始まりから、技術面において特に大きな転換点となったリスト、
さらにラフマニノフまで、ピアノ全体の歴史を網羅した一枚。トラックを追う
ごとに、まさに悪魔的といえるようなヴィルトゥオジティーが増していきます。
(DVD-PAL付)
タチアナ・ラリオーノワは、ロシアを代表する実力派のピアニスト。モスクワ
音楽院で名ピアニスト且つ名教授メルジャーノフに師事、数々の権威あるコン
クールで優秀・入賞を果たしています。現在はイタリアに在住、スカラ座のメ
ンバーとの室内音楽に従事する傍ら、音楽アカデミーでの後進の指導にも力を
入れています。



<Ligia>
LIDI 0202233 ¥2250
マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704):
(1)マニフィカト H.73
(2)「幸いなるかな、マリアよ(Beata est Maria)」 H.25 
(3)教会のための序曲 H.524 (4)「来たれ創造主(Veni Creator)」 H.54 
(5)プレリュード H23.a (6)サルヴァ・レジナ H.23
(7)聖母マリアへのカンティクム「今日、救いが(Hodie Salus)」H.340
(8)プレリュード H.237a 
(9)平和のためのエレヴェーション「喜べ、最も愛されし人々よ(O bone Jesu)」
H.237 
(10)仮祭壇のための序曲 H.523 
(11)「主を賛美せよ(Laudate Dominum)」 H.159 
(12)聖母マリアの連祷(Litanies de la Vierge)H.84
ヴァンサン・リエーヴル=ピカール(C-T)、セバスティアン・オブレヒト(T)、
ジャン=マニュエル・カンドゥノ、レ・パッション
(モントーバン・バロックオーケストラ)
録音:2011年9月2、3、4日 ソレーズ神学校の教会にて
リュリと並んで17世紀のフランス音楽を代表する作曲家、マルク=アントワー
ヌ・シャルパンティエ。その作品は多岐にわたりますが、とりわけ優れた教会
音楽作品を数多く残したことで有名です。今回は膨大な彼の作品の中から、3声
のモテットを抜粋して収録。柔らかくも芯のあるシャルパンティエの音楽を演
奏するのは、30年以上の歴史を持つ名団体レ・パッションと名歌手たち。アン
ドリューの指揮のもと、器楽編成や歌詞の発音、装飾などはなるべく当時の響
きに近づけるように収録されました。8世紀より続く古教会で収録された美し
くも壮大な響きに圧倒されます。

LIDI 0202229 ¥2250
パーセル:
歌劇「妖精の女王」、歌劇「テンペスト」、歌劇「アテネのタイモン」
より抜粋
マリア・ヴェナン(S)、クリストフ・バスカ(C-T)
フランク=エマニュエル・コント(指揮)、
ル・コンセール・ドゥ・ロステルディユ
録音:2011年3月14日-20日、グリニャン城にて(フランス)
17世紀後半に活躍し、今もなおイギリスを代表する音楽家として名を残す大音
楽家、ヘンリー・パーセル。本CDではシェイクスピアの劇作品を原作とする3
つのセミ・オペラの中から二重唱やアリアを中心に抜粋、収録しました。「妖
精の女王」は「夏の夜の夢」、「テンペスト」と「アテネのタイモン」はそれ
ぞれ同名の劇作品を原作とし、音楽を付したもの。とはいえ、当時はシェイク
スピアの改作が横行しており、これら3作品もオリジナルのものではなく改作
部分に音楽をつけたものであるといわれています。しかしながら、例え改作部
分につけられた音楽であろうとも、パーセルの音楽は確固たる輝きに満ちてい
るといえましょう。創意工夫の凝らされたプレリュードや幕間音楽はもちろん、
詩的あふれるアリアをたっぷりと堪能できます。それぞれの作品は曲調や形式
に合わせて4つの組曲としてまとめられており、愛好家向けに貴族の邸宅などで
開かれていた小さな演奏会をイメージさせるプログラム構成となっています。

LIDI 0202234 ¥2250
聖母被昇天の日のミサ曲集:
(1)入祭唱-ガウデアムス (2)キリエ Jhesu Deus Dulcissime(de Franciaco)
(3)グローリア Clemens dues artifex 
(4)昇階唱 Benedicta et Venerabilis (5)アレルヤ唱 
(6)セクエンツィア Area Virga (7)クレド(Bombarde)
(8)奉献唱 Diffusa Est (9)サンクトゥス (10)アニュス・デイ 
(11)聖体拝領唱 Regina Mundi (12)イテ・ミサ・エスト
(13)ヴィトリ(1291-1361):モテット「教皇クレメンス」
ラ・マン・ハルモニック
録音:2011年4月13-15日、ラ・シェーズ・ディユ大修道院にて
アヴィニョン捕囚によって教皇庁がローマからアヴィニョンに移行された14世
紀フランスでは、アヴィニョンの教皇庁において盛んな音楽活動が行われてい
ました。この時代、中世音楽の世界では新たな音楽様式の潮流が見え始めます。
より音楽的な旋律や、複雑な音楽様式が求められるようになり、それまでの単
律聖歌とは異なる魅力を持った音楽が生み出されました。本CDは教皇クレメン
ス6世の時代に焦点を当て、入祭唱から「イテ・ミサ・エスト」(ミサの最後を
締めくくる言葉)まで、当時のミサを再現するようにミサ曲の数々が収録され
ています。さらに、最後にはクレメンス6世に捧げられたヴィトリのモテット
も収録。時に模倣のスタイルを取りながら、会話のように次々と展開されてい
く重唱の響きは神秘的な魅力にあふれています。ラ・マン・ハルモニックの澄
んだ歌声によって生み出される美しい中世音楽のハーモニーを堪能できる一枚
です。

LIDI 0109230 ¥2250
1.ニコラ・セジャン(1745-1819):アンダンテ・グラティオーソ 
2.W.A.モーツァルト(1756-1791):グラスハーモニカのためのアダージョ 
ボーヴァルレ・シャルパンティエ(1734-1791):3.フルートの語り 4.トリオ
5.セジャン:アンダンテ・アフェクトゥオーゾ
ボーヴァルレ・シャルパンティエ:6.オーボエの語り 7.合唱
ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937):
8.イディル・メランコリック 9.リート 10.子守唄 11.パストラーレ
12.ジャック=ニコラ・レメンス(1823-1881):5声のプレリュード
13.シャルル・グノー(1818-1893):君に感謝する、愛の神よ
14.セザール・フランク(1822-1890):
6つの二重唱曲より 竹細工師の歌(詞:A.テュリエ)
15.ルイ・ニーダーマイヤー(1802-1861):オー・サリュタリス
16.アメデ・ヴァンデンヘウベル(1831-1911):アニュス・デイ
17.フランク:6つの二重唱曲より 小さき子らへ(詞:A.ドーデ)
18.アレクサンドル・ギルマン(1837-1911):フーガ グラーヴ 
19.C.サン=サーンス(1835-1921):憐れみ深きイエズスよ Pie Jesus
20.ギルマン:ラメント
21.グノー:祈り(詞:J.カブレ)
22.ギルマン:コンサートの小フーガ
23.グノー:天が地上を訪れたり
1-7:ピエール=エマニュエル・ヴォディオ(Org.)、 
8-11:ジャン=ピエール・レコウディ(Org.)、
11-23:ローラン・ベイハースト(Org.)、ル・コンセール・トリビュオ
使用楽器:1-7:1761/1788/1865年製ボワロオルガン
(ニュイ・サン・ジョルジュのサン=シンフォニアン教会)、
8-11:1901年製シャルル・ディディエ=ヴァン=カスターオルガン
(ドゥミニのサン・マルシャル教会)、
12-23:1897年製ジャン=バティスト・ギースオルガン
(ディジョンのサント・シャンタル教会)
録音:2009年-2010年、フランス
フランス中東部に位置するコート・ドール県の教会オルガンを使用したオルガ
ン曲集。収録に使われた3つオルガンのうち、ボワロのオルガンとギースのオ
ルガンは今回のCDが処女録音となる貴重な1枚です。これらのオルガンが制作
された18世紀末-20世紀は、オルガンの様式が荘厳なものとなり、輝かしい音
色が響き渡っていた時代。ボヴァレル=シャルパンティエやヴィエルヌなど、
フランスを代表するオルガニスト達の作品はもちろんのこと、サン=サーンス
やフランクなど著名な音楽家の作品も収録。当時のオルガンの響きが見事に
よみがえります!

LIDI 0105231 ¥2250
ガーシュウィン(1898-1937):
1. ラプソディー・イン・ブルー
(アレンジ:ティモフェイ・ドクシツァー、ギィ・トゥヴロン&シャンタル・
リオウ)
2. Couleur Gershwin(tmp, vn, p)
(アレンジ:ダニエル・グイヨ、ギィ・トゥーヴロン)
3. The Man I Love 私の彼氏(tmp, accord, Cb, Pf))
(アレンジ:デニス・アルミタージュ)
4. シネ・ガーシュウィン(tmp, p)(アレンジ:ダニエル・グイヨ)
バーンスタイン(1918-1990):
5. ロンド・フォー・リフィー(tmp, p)
ウェスト・サイド・ストーリーより抜粋
6. 何か起こりそう(tmp, p)
7. マリア(tmp, accordion, p)
8. トゥナイト(tmp, accordion, p)
9. ひとつの心(tmp, accordion, p)
10. アイ・フィール・プリティ(tmp, accordion, p)
11. どこかへ(tmp, accordion, p)
ギィ・トゥーヴロン(Tmp)、シャンタル・リオウ(P)、
ミシェル・グラスコ(Accordion)、ヘルヴェ・モロー(Contrabass)、
パトリス・フォンタナローサ(Vn)
録音:2011年2月、パリ
アメリカの作曲家で映画やミュージカルにも貢献したバーンスタインやガー
シュインを取り上げました。トランペットを中心に、ピアノ、アコーディオン、
コントラバス、ヴァイオリンなど、様々な楽器のコラボレーションによるアレ
ンジメントで、あの懐かしい名曲が生まれ変わります!
ギィ・トゥーヴロンを筆頭とするフランスの新進気鋭のミュージシャン達によ
る一枚。世界屈指の名門オーケストラとの共演はもちろん、数々の音楽祭にも
招待され、着実に評価を得てきました。また、室内楽アンサンブルにも並々な
らぬ力を入れており、その息の合った絶妙なるタイミングは、本CDでも聴きど
ころ。歓喜に満ち溢れた瞬間をお見逃しなく!

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