クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-11 No.22

2011年11月22日 15時15分06秒 | Weblog
<Glossa>
GCD 922211 2枚組 ¥3450
ローマ賞の音楽 - ギュスターヴ・シャルパンティエ ――
シャルパンティエ:
交響詩《イタリアの印象》/カンタータ《ディドン》/交響劇《詩人の生涯》
ミルテの祝祭
エルヴェ・ニケ(指揮)、
ブリュッセル・フィルハーモニック、フランダース放送合唱団、
ベルギー・ギィデ交響吹奏楽団、マノン・フーベル(ソプラノ)、
サビーヌ・ドヴィエイル(ソプラノ)、エレーナ・ボフジェヴィチ(アルト)、
ジュリアン・ドラン(テノール)、ベルナール・リヒター(テノール)、
マルク・バラール(バリトン)、アラン・ブエ(バリトン)
パン職人の家庭に生まれたシャルパンティエは、リール音楽院、パリ音楽院へ
と着実にステップアップを果たすものの、ヴァイオリンの師と対立し退学とい
う結果に。その後、ジュール・マスネが指導するパリ音楽院の作曲家に再入学
したシャルパンティエは一気にその才能を開花させ、1887年にはカンタータ
「ディドン」でローマ賞を獲得という大成功を収めることになる。
ローマ滞在中に代表作となる「イタリアの印象」や「詩人の生涯」を作曲する
など、作曲家としての名声を高めていったシャルパンティエだったが、1913年
頃を境に作曲活動を中断し隠遁生活に入ったため、その数少ない作品は貴重な
存在となっている。
"マルカントワーヌ・シャルパンティエ"の音楽を得意とするフランス・バロッ
クの鬼才エルヴェ・ニケがモダン・オケを振っての"ギュスターヴ・シャルパ
ンティエ"の作品集。
録音:2011年6月、ブリュッセル&アントワープ




<Centaur>
CRC 3094/95/96/97 4枚組 ¥6240
ドビュッシー:ピアノ独奏作品全集 ――
前奏曲集第1巻/映像第1集/ボヘミア風舞曲/2つのアラベスク
ロマンティックなワルツ/舞曲(スティリー風タランテラ)
前奏曲集第2巻/映像第2集/バラード/マズルカ/夜想曲/夢
練習曲集第1巻/練習曲集第2巻/子供の領分/レントよりおそく
ハイドンを讃えて/小さな黒ん坊/コンクールの小品
アルバムのページ(負傷者の服のための小品)/ベルガマスク組曲
ピアノのために/版画/忘れられた映像/マスク/スケッチ帳より
喜びの島/英雄の子守歌/エレジー/燃える炭火に照らされた夕べ
ラリッサ・デードワ(ピアノ)
モスクワ音楽院でイグムノフの高弟レフ・オボーリンと、ゲンリヒ・ネイガウ
スの弟子であり元モスクワ音楽院教授の名教師エフゲニー・マリーニンからピ
アノを学んだラリッサ・デードワ。現在はアメリカのメリーランド大学教授と
して後進の育成にも力を注いでいるデードワは、ロシアン・ピアノスクールが
輩出した稀代のドビュッシー弾きである。
録音:2002年&2008年&2009年(モスクワ&メリーランド)

CRC 3104 ¥2080
クープラン:クラヴサン曲集 ――
クラヴサン曲集第2巻(1717)より 第8組曲ロ短調
クラヴサン曲集第4巻(1730)より 第24組曲イ短調
リサ・グード・クロフォード
アメリカのオバーリン・バロック・アンサンブルで活躍する女流チェンバロ奏
者、リサ・グード・クロフォードが弾くクープランの「クラヴサン曲集」は
使用楽器が貴重!
フランス、コルマールのウンターリンデン美術館が所有する17世紀の名工、
ヨハネス・リュッカースが1624年に製作したチェンバロで聴くクープランは
またとない美しさ。クープランの音楽とリュッカースのチェンバロが見事な
までにリンクします。2008年5月27日-6月5日の録音。

CRC 3088 ¥2080
ベートーヴェン:交響曲全集Vol.2 ――
交響曲第1番ハ長調 Op.21(ポール・キム編)
交響曲第2番ニ長調 Op.36(ポール・キム編)
ポール・キム(ピアノ)
アメリカの名門ジュリアード音楽院とマンハッタン音楽院でピアノを学び、
ソリストとして活躍中の韓国系アメリカ人ピアニスト、ポール・キムのベート
ーヴェン・チクルス第2弾!
「交響曲第1番」と「交響曲第2番」は広く知られるフランツ・リストの編曲
ではなく、ポール・キム自身のアレンジを使用しており、リスト版との聴き
比べも興味深いところ。2009年1月の録音。

CRC 3128 ¥2080
フォレイズ - コントラバスのための作品集 ――
フランク:ソナタ イ長調
ヴォ―ン・ウィリアムズ:イギリス民謡による6つの習作
シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調
クレイグ・バターフィールド(コントラバス)、チャールズ・フーゴ(ピアノ)
クラシック、ジャズの両ジャンルでソリストとして活躍するアメリカのベーシ
スト、クレイグ・バターフィールドが、レパートリー拡大のためにフランク、
ヴォーン=ウィリアムズ、そしてシューベルトをコントラバス用にアレンジ!
オーケストラの土台を支える"コントラバス"ではなく、低音の魅力あふれる
ソロ楽器としての"コントラバス"をじっくりとお楽しみください!
2009年5月14日&27日-28日の録音。

CRC 3133 ¥2080
ラザロフ:
ピアノのためのクロニクルズ
ヴァイオリンとピアノのための5つのソナチネ*/カウセルタショーニ+
フルート、アルト・フルートとハープのための二重奏曲**
ピアノのための12の前奏曲
ギャリック・オールソン(ピアノ)、
クリスティアーネ・エディンガー(ヴァイオリン)*、
クラウス・ヘルヴィヒ(ピアノ)*、
マルコス・フレナーニ=マルティン(フルート&アルト・フルート)+/**、
ローレン・ボーフィス=フォストナー(ハープ)**
パウル・ベン=ハイムの弟子でカリフォルニア大学の音楽学部名誉教授、ブル
ガリア生まれの作曲家アンリ・ラザロフ(1932-)のピアノ&室内楽作品集。
「クロニクルズ」と「12の前奏曲」を弾くのは、第8回ショパン国際ピアノコ
ンクールの覇者ギャリック・オールソン!2009年-2010年の録音。

CRC 3122/3123/3124 3枚組 ¥6240
J.S.バッハ:6つのパルティータ BWV.825-830
ピーター・サイクス(チェンバロ)
ピーター・サイクスは、ケンブリッジ古楽協会からアーウィン・ボドキー賞を
贈られ、現在はボストン・クラヴィコード・ソサエティの会長を務めるアメリ
カの鍵盤奏者。
使用楽器は、ボストンの楽器製作者アラン・ウィンクラーが2005年に製作した
コンラート・フライシャー1716年製モデルのレプリカ。輝かしい響きのバッハ
の「パルティータ」からは、現在のアメリカ古楽界の充実振りが窺える。
2007年9月9日-12日の録音。

CRC 3065 ¥2080
サクソフォンとピアノのためのアメリカ作品集 ――
レノン:私の中の距離/ラーセン:ホーリー・ローラー
エリオット:変わった前奏曲/オルブライト:サクソフォン・ソナタ
シェイファー:夏の夜想曲
ジョナサン・ヘルトン(サクソフォン)、
バーバラ・ゴンザレス=パルマー(ピアノ)
フロリダ大学音楽学部のサクソフォン科教授、ノース・アメリカン・サクソ
フォン・アライアンスの会長などの要職に就いているアメリカのサクソフォニ
スト、ジョナサン・ヘルトンが吹くアメリカン・プログラム。
ブックレットには楽譜の出版社も表記されており、新しいレパートリーの参考
演奏としても役立ちます。2004年11月の録音。

CRC 3101 ¥2080
ラフマニノフ:
ピアノ三重奏曲第2番ニ短調《悲しみの三重奏曲》Op.9
ヴィニツキ:失われたタンゴ
ツー・プラス・ワン・トリオ〔アンナラビノワ(ヴァイオリン)、
ナターリヤ・ホマ(チェロ)、ヴォロディミール・ヴィニツキ(ピアノ)〕
ツー・プラス・ワン・トリオは、第9回チャイコフスキー国際コンクール入賞
のチェリスト、ナターリヤ・ホマをはじめ、メンバー全員がモスクワ音楽院の
卒業生で結成されたアンサンブル。ラフマニノフの長大な「悲しみの三重奏
曲」では、研ぎ澄まされた集中力が伝わってくる。2006年1月の録音。

CRC 3125 ¥2080
ブラームス:ピアノ・ソナタ第1番ハ長調 Op.1
ショパン:スケルツォ変ロ短調 Op.31
ドビュッシー:アナカプリの丘、西風の見たもの
サティ:スポーツと遊戯
ダンカン・J.カミング(ピアノ)
タングルウッドのヤング・アーティスト・ピアノ・プログラムでアシスタント
・ディレクター務めているピアニスト、ダンカン・J.カミングのデビュー・ア
ルバム。サティの「スポーツと遊戯」が聴きどころ。

CRC 3143 ¥2080
シューマン:謝肉祭 Op.9/幻想曲 Op.17
オードリー・アンドリスト(ピアノ)
ピアノだけでなく、チェンバロ、ハーモニウム、シンセサイザーを弾き分ける
アメリカの女流鍵盤奏者が弾くシューマン。サンアントニオ国際コンクール、
モーツァルト国際コンクール、ジュリアード・コンチェルト・コンクールな
ど、コンクールでの受賞歴も数多い。2010年6月14日-16日の録音。

CRC 3139 ¥2080
パースペクティヴス - ドナルド・ベッツ:ピアノ作品集Vol.2 ――
交錯した声と古代の世界/フロレスタンとエウセビオスへのオマージュ
ペガサスの発見/トランスフォーメーションズ
トゥエルヴ・ブリーフ・リーゾンズ・ホワイ
ドナルド・ベッツ(ピアノ)
アメリカのコンポーザー・ピアニスト、ドナルド・ベッツのピアノ作品集
第2巻。12の幻想曲「フロレスタンとエウセビオスへのオマージュ」は、シ
ーマンのピアノ作品をモチーフした作品。2010年の録音。

CRC 3105 ¥2080
カーソン:ピアノ作品集 ――
ピーシズ, スレッド/3つの短い小品/プレイン・クローズ・コップ
失われた空間の不屈の名前
ベン・リーズ・カーソン(ピアノ)、ジェイコブ・ローデベック(ピアノ)、
ジョン・マーク・ハリス(ピアノ)
カリフォルニア大学サンタクルーズ校の音楽学部准教授、ベン・リーズ・カー
ソンのピアノ作品集。1999年から2009年までに作曲されたピアノ作品は、無
調をベースとしたスタイル。

CRC 3081 ¥2080
CDCMコンピューター・ミュージック・シリーズVol.38 ――
リリオズ:ベール・リゾナンス/トラムテ:ボストン・フロム・グルオンズ
クーン:キアロスクーロ/シュルーデ:トローペ/他
スティーヴ・デューク(ソプラノ・サクソフォン)、
クレイグ・ハルトグレン(チェロ)、
バートン・ベールマン(クラリネット)、他
コンピューター・ミュージックの最先端を伝えるシリーズの第38巻は、コン
テンポラリー・ミュージックの作曲、演奏、学習などを行うナショナル・セ
ンター、ボーリング・グリーン州立大学のMACCMが担当。




<NETHERLANDS MUSIC INSTITUTE(NEDERLANDS MUZIEK INSTITUUT)>
オランダ音楽学会

NMICD 1001 ¥2080
ヤコブス・ノーゼマン(1693-1745):
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集 Op.1(1725)
第1番ハ短調/第2番ニ短調/第3番ホ短調
第4番ヘ短調/第5番ト短調/第6番イ短調
アントワネット・ローマン(ヴァイオリン)
フロール・ムジクス
ヴォーン・シュレップ、フェリシティ・グッドマン(チェンバロ、オルガン)
サラ・ワルダー(チェロ) ボニー・アガッシ(ファゴット)
ヤン・ホレステッレ(ヴィオローネ) エリー・ファン・ムンステル(テオルボ)
録音:2008年5月、ブニク(オランダ)、村の教会
ヤコブス・ノーゼマンはオランダ人俳優を両親に公演先のハンブルクで生まれ
たオランダの作曲家。ハーグ、ライデンで育ち、1710年アムステルダムに移住
し1717年に結婚、二人の息子をもうけ、牧師となった長男コルネリウスは自然
観察家として歴史に名を残しました。ヤコブス・ノーゼマンが誰に音楽を教わ
ったかは明らかになっていません。1714年から1716年にかけてアムステルダム
劇場の楽団でヴァイオリンを弾き、1719年から亡くなるまでアムステルダムの
レモンストラント派教会のオルガニストを務めました。
ヤコブス・ノーゼマンの作品1は短調で書かれた6つのソナタから成り、各ソナ
タは全曲を通して同じ調で書かれています(第5番第3曲のみ例外)。ソナタ・ダ
・キエザ(教会ソナタ)とソナタ・ダ・カメラ(室内ソナタ)の特徴を兼ね備えた
事実上の組曲であり、当時としてはやや古い様式による作品といえます。
アントワネット・ローマン(1969年生まれ)はハンガリー、ルーマニアのジプシ
ー音楽の演奏家を両親に持つオランダのヴァイオリニスト。スウェーリンク音
楽院でモダーンのヴァイオリンとヴィオラをそれぞれジャン・ルイ・ストゥー
ロップとエステルファン・ストラーレンに、さらにルーシー・ファン・ダール
とヤープ・シュプレーダーにバロック・ヴァイオリンを師事。モダーン、ピリ
オドを問わず数多くのアンサンブルに参加、またアルゼンチン・タンゴやサロ
ン・オーケストラにも進出し、2008年にピリオド楽器アンサンブル「フロール
・ムジクス」を創設。今最も注目すべきヴァイオリニストの一人です。
(弊社はアントワネット・ローマンが参加した他のレーベルのCDもご案内でき
るよう努力中です。)

NMICD 1002 ¥2080
19-20世紀オランダの名ピアニストたち
グリーグ(1843-1907):結婚行進曲
ユリウス・レントゲン[レントヘン](1855-1932)(ピアノ) 録音:1907年頃
ディルク・シェーファー(1873-1931):練習曲変ホ長調 Op.3 No.8
ヨハン・ワイスマン(1872-1913)(ピアノ) ピアノロール記録:1906年頃(*)
モシェレス(1794-1870):半音階練習曲 録音:1925年頃、Columbia
ショパン(1810-1849):ワルツ変イ長調 Op.42 録音:1924年頃、Musica
ディルク・シェーファー(1873-1931)(ピアノ)
ヴォルフ(1860-1903):ねずみ捕りの男/楽師
クンラート・ファレンタイン・ボス(1875-1955)(ピアノ)
マック・ハレル(1909-1960)(バリトン) 録音:1949年頃
バッハ(1685-1750):
平均律クラヴィーア曲集第1巻 から 前奏曲とフーガ嬰ハ長調 BWV849
ウィレム・アンドリーセン(1887-1964)(ピアノ) 録音:データ記載なし
バッハ/テオ・ファン・デル・パス(1902-1986)編曲:
オルガンのためのトッカータ ハ長調 BWV564 より アダージョ 録音:1955年
ショパン:マズルカ ヘ短調 Op.68 No.4 録音:1951年
テオ・ファン・デル・パス(1902-1986)(ピアノ)
ドヴォルジャーク(1841-1904)/ジョルジュ・ファン・レネッセ(1909-1994)
編曲:
スラヴ舞曲 Op.72 No.10 録音:1932年
ショパン:夜想曲変ニ長調 Op.27 No.2 録音:データ記載なし
ジョルジュ・ファン・レネッセ(1909-1994)(ピアノ)
モーツァルト(1756-1791):ピアノ・ソナタ第14番ハ短調 K.457 から 第3楽章
ハンス・ヘンクマンス(1913-1995)(ピアノ) 録音:データ記載なし
ショパン:バラード第1番ト短調 Op.23 録音:1937年
ショパン:ワルツ イ短調 Op.posth./華麗な大ワルツ イ短調 Op.34 No.2
ブラームス(1833-1897):ワルツ変イ長調 Op.39 No.15
録音:1980年頃、KRO(ラジオ放送)、「今週のワルツ」2回分の放送用
サス・ブンヘ(1924-1980):南米のリズムによる練習曲第6番(1974)
サス・ブンヘ(1924-1980)(ピアノ) 個人録音:1978年頃
バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻 から 前奏曲とフーガ ニ長調 BWV850
録音:1933年、Columbia
ブラームス:狂詩曲ト短調 Op.79 No.2 録音:1952年
ファニア・シャピロ(1926-1994)(ピアノ)
シューマン(1810-1856):子供の情景 Op.15 から
見知らぬ国々と人々から/鬼ごっこ/トロイメライ/むきになって
ブラム・ブレー(1927-2008)(ピアノ)
個人録音:1962年10月1日、VARA 1(ラジオ放送)(のエアチェック?)
ファン・バーレン(1929-1933):ウィレム・パイパーを記念するソナティネ
テオ・ブラインス(1929-1993)(ピアノ) 録音:1979年頃
マルガレート・クリル著「オランダのピアニストたち」(Bekking & Blitz 刊)
に合わせて制作された歴史的音源CD。(*)(ピアノロール再生)以外モノラル録音。

NMICD 12990 2枚組 ¥2450
(WVH 271-272)
セルゲイ・ボルトキェヴィチ(1877-1952):ピアノ作品集 Vol.1
3つの小品 Op.24(1922)(+)/小説 Op.35(1928)(+)
3つの小品 Op.6(1908)(*)/ソナタ第2番 Op.60(1942)(*)
前奏曲 Op.66(1946)(*)/メヌエット Op.6(1907)(*)
7つの前奏曲 Op.40(1931)/四分の三拍子で Op.48(1932)(+)
6つの前奏曲 Op.13(1910)(+)/6つの抒情的前奏曲 Op.11(1909)(*)
クラース・トラプマン(ピアノ)
録音:2002年8月11日、ロッテルダム(オランダ)
セルゲイ・ボルトキェヴィチはラフマニノフ、スクリャービン、メトネルらと
同世代のロシアの作曲家・ピアニスト。ペテルブルク音楽院でリャードフに師
事した後ドイツのライプツィヒ音楽院に留学。その後もドイツにとどまりピア
ニストとして演奏活動を開始、1904年よりベルリンのクリントヴォルト=シャ
ルヴェンカ音楽院での教職にも就きましたが、1914年の第一次大戦開戦により
自宅軟禁の後ロシアへの帰国を余儀なくされました。1917年、ロシア革命が勃
発しボルトキェヴィチは亡命、イスタンブル滞在を経てウィーンに移住、市民
権を経て定住しこの地で亡くなりました。
同世代のロシアのコンポーザー・ピアニストに比べ知名度がかなり低かったボ
ルトキェヴィチですが、近年再評価の機運が高まっています。ボルトキェヴィ
チの研究者でもあるオランダのピアニスト、クラース・トラプマンによる一連
の録音はその資料的価値も見逃せません。(*)初録音、(+)初全曲録音と表示さ
れています。
ERASMUSレーベルの受託制作盤のため、外装の規格番号表示が「WVH 272-272」
となっております。

NMICD 10946 2枚組 ¥2450
セルゲイ・ボルトキェヴィチ(1877-1952):ピアノ作品集 Vol.2
4つの小品 Op.65(1947)/印象 Op.4(1907)(+)/10の練習曲 Op.15(1911)(+)
ソナタ第1番 Op.9(1909)/バラード Op.42(1931)/悲歌 Op.46(1932)
3つのワルツ Op.27(1924)/子供時代 Op.39(1930)(*)
4つの小品 Op.10(1909)(+)/リリカ・ノーヴァ Op.59(1940)
クラース・トラプマン(ピアノ)
録音:2004年10月5日、ブレダ(オランダ)
(*)初録音、(+)初全曲録音と表示されています。

NMICD 11778 2枚組 ¥2450
セルゲイ・ボルトキェヴィチ(1877-1952):ピアノ作品集 Vol.3
嘆きと慰め Op.17(1914)/マリオネット Op.54(1938)(*)
3つの小品 Op.12(1910)(*)/4つの小品 Op.3(1904)
私の子供時代より Op.14(1911)(+)/10の前奏曲 Op.33(1926)
クラース・トラプマン(ピアノ)
録音:2006年1月22日、ブレダ(オランダ)
(*)初録音、(+)初全曲録音と表示されています。

NMICD 13172 ¥2080
セルゲイ・ボルトキェヴィチ(1877-1952):
ピアノ協奏曲第2番(左手のための)Op.28(1923)
ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.32(1927)
ステファン・ドニガ(ピアノ)
ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団
ダフィート・ポルセライン(指揮)
録音:2008年6月9-13日、オストラヴァ(チェコ)、
ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団コンサートホール
両曲とも初録音と表示されています。第2番は第一次大戦での戦傷により右腕
を失ったピアニスト、パウル・ウィトゲンシュタイン(1887-1961)の委嘱に応
えて書かれた作品。第3番はボルトキェヴィチのオーストリア市民権獲得に尽
力したロシア出身のピアニスト、パウル・デ・コンネ(1874-1959)に献呈され
た作品。ルーマニアのピアニスト、ステファン・ドニガ(1979年生まれ)が熱
演を聴かせます。

NMICD 11645 ¥2080
オランダ領東インドのクラシカル歌曲集(1890-1949)
パウル・セーリヒ(1876-1945):
マレー語の叙事詩による3つの歌 Op.23/愛の歌 Op.58
愛の歌(Krontjong Pandanのマレー語の歌)Op.25
コンスタント・ファン・デ・ワル(1871-1945):
6つのマレー語の歌 Op.6 から 4曲/新しい2つのマレー語の歌 Op.37
熱帯の夜 Op.13/ムハンマドの祈り(Sembahjang kapada Toehan)Op.9
ベルナルト・ファン・デン・シヒテンホルスト・メイエル(1880-1983):
Stemmingen Op.6 から 2曲/寺院にて Op.3 から 2曲
フランス・ウィーマンス(1899-1939):Wijzangen から 2曲
リンダ・バンダラ(1881-1945):An Java
パウル・セーリヒ:Pantuns Op.36 から 5曲
レナーテ・アーレンス(ソプラノ)
ヘンク・マーク・ファン・ダイク(ピアノ)
録音:2005年4月4-6日、ブニク(オランダ)、村の教会
オランダ領東インド(旧オランダ植民地、ほぼ現在のインドネシア)で活躍した
オランダ人作曲家たちの歌曲という極めて珍しいレパートリーを収録。




<LIESBETH HOPPEN>
オランダのチェンバロ奏者で、作曲家テオ・ブラインス(1929-1993)の未亡人
であるリースベト・ホッペンの自主制作盤。オランダ音楽学会が事実上の発売
元となっているため、弊社はNMI規格の形で管理いたします。外装に規格番号
表示がございません。ご了承ください。

NMICD 17807 4枚組 ¥2700
J・S・バッハ(1685-1750):平均律クラヴィーア曲集 BWV846-893
リースベト・ホッペン(チェンバロ)
録音:スタジオ・フラスラント、時期の記載なし 発売:2003年
使用楽器:1977年、ニコ・ファン・デル・ワールス製(モデル:ドゥルケン)





<HAAGS GEMEENTEMUSEUM>
オランダのハーグ市立博物館の自主制作盤。

HGMCD 03 ¥1550
1794年ルイ・ドゥルケン製グランドピアノ
ハイドン(1732-1809):ピアノ・ソナタ変ホ長調 Hob.XVI:49
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.2 No.1
モーツァルト(1756-1791):
ロンド イ短調 K.511/ピアノ・ソナタ第16番(第17番)変ロ長調 K.570
スタンレー・ホーホラント[スタンリー・ホッホランド](フォルテピアノ)
録音:1988年、ハーグ市立博物館(オランダ)
使用楽器:1794年、ルイ・ドゥルケン製
オランダの名フォルテピアニスト、スタンレー・ホーホラント(1950年生まれ)
がハーグ市立博物館所蔵のオリジナル楽器を演奏。同博物館内での販売用に制
作されたもので、このたびオランダ音楽学会を通して入手できるようになりま
した。




<ERASMUS>
1990年代まで活動していたオランダのレーベル。すでに全点が廃盤となってお
り、弊社で扱うのは以下の1点のみで、オランダ音楽学会の在庫完売を以って
供給終了となります。

WVH 085 ¥1550
ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562-1621):チェンバロ作品集
それは軍神マルス/トッカータ第15番ニ短調/私はライン川を渡って
ヘクサコルド・ファンタジア/モーレ・パラティーノ
フィリップスのパヴァーヌ/気狂いシメン(*)
イングランドのフォーチュン(*)/涙のパヴァーヌ(*)/大公のバッロ
半音階的ファンタジア/緑の菩提樹の下で/私の青春は過ぎ去り
ピーター=ヤン・ベルダー(チェンバロ(*以外)、スピネット(*))
録音:1993年3月、ハーグ市立博物館(オランダ)
使用楽器:1639年、アントワープ、アンドレアス・リュッケルス製(*以外)
1589年、ヴェネツィア、ジョヴァンニ・チェレスティーニ製(*)
今をときめくピーター=ヤン・ベルダー(1966年生まれ)の若き日の録音。ハー
グ市立博物館所蔵のオリジナル楽器を演奏したものです。

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11-11 No.21-1

2011年11月22日 15時14分42秒 | Weblog
<ALBANY>
TROY1280 ¥1980
ウィリアム・シューマン(1910-1992):
(1)アメリカ祝典序曲
(2)《自由の歌》-ウォルト・ホイットマン「草の葉」によるカンタータ
(世界初録音)
(3)混声合唱とソプラノのための前奏曲
(4)アメリカン・カンタータ《自由の地に》-バリトン、合唱と管弦楽のための
(1)(2)(4)イアン・ホブソン指揮シンフォニア・ダ・カメラ
(2)(4)リカルド・ヘレーラ(Br)、イリノイ大学合唱団&オラトリオ協会、
(3)イングリッド・カミン(Sop)、
フレッド・ストルツフス(指揮)イリノイ大学合唱団
録音:2010年11月イリノイ大学クラナート・センター
アメリカの20世紀前半の保守陣営を代表する作曲家ウィリアム・シューマンは
ジュリアード音楽院の学長を勤める一方、交響曲を第10番まで発表するなど精
力的に活動した。《自由の歌》は1943年に創設されたピューリッツァー賞音楽
部門の第1回受賞作品。アメリカ祝典序曲もよく演奏される代表作。いずれも
明朗快活なアメリカン・スピリットに溢れた作品。

TROY1282 ¥1980
「噴火!」-低音金管楽器のための管弦楽作品抜粋集:
ブラームス:交響曲第4番より第4楽章コラール部分
ブルックナー:交響曲第8番よりフィナーレ
シベリウス:交響曲第2番よりフィナーレ
マーラー:交響曲第2番よりフィナーレ、第4楽章42小節
マーラー:交響曲第5番第1楽章11小節後
ワーグナー:ワルキューレの騎行、ラインの黄金より
ほか、ヒンデミット、ニールセン、ヴェルディ、サン=サーンス、
R.シュトラウス、レスピーギ、ベルリオーズ、ショスタコーヴィチ、
ラフマニノフ、チャイコフスキー、バルトーク、プロコフィエフ、
コープランド、全34トラック(トロンボーンとチューバが活躍する部分のみ)
ジェシカ・バズビー(Trb)、
リー・ロジャーズ(Trb)、
ジャヴィアー・コロマー(Trb)、
デイヴィッド・ボブロフ(バスTrb)、
ティモシー・バズビー(Tuba)
プロ・アマを問わずオーケストラを実際にやっている人は他の団体の演奏や
CDを聴いていても自分のパートばかりが気になってしまうものではないでしょ
うか。特に金管パートは音量も大きく効果も荘厳なため目立つのでそのパート
だけ聴きたい、弦楽も他のパートもいらない!という人にぴったりのCDです。
音大のキャンパスを歩いていると必ず聴こえてくる名曲傑作のパート練習みた
いな内容のCDをまじめに作っちゃいました。

TROY1274 ¥1980
ボリス・パパンドプロ(1906-91):ピアノ作品集
幻想的スケルツォ/ソナチネ/10の音楽的印象(それぞれの永続的な1分)
パルティータ/8つの習作
ニコラス・フィリップス(Pf)
ボリス・パパンドプロ(1906-91)はクロアチアの作曲家。指揮者としても活躍し
クロアチア国立歌劇場、クロアチア放送交響楽団の音楽監督を勤め20世紀クロ
アチア音楽界の発展に尽力した。作品は歌劇、管弦楽、室内楽など440曲以上
を残した。マタチッチが演奏した作品がCD化され話題になったこともあった。
作品はリスト、ドビュッシー、バルトーク、ハチャトリアン等ロシア音楽の影
響を感じさせつつクロアチア民謡を取り入れた独自の個性を持つ。ピアノ作品
だけでアルバムが作られるのは大変珍しい。

TROY1275 ¥1980
レオン・カーシュナー(キルヒナー)(1919-2009):管弦楽作品集
(1)管弦楽のための音楽(1969)
(2)《リリー》(1973)-ソプラノと室内管弦楽のための
(3)ピアノ協奏曲第1番(1953)
(1)レオン・カーシュナー(指揮)元ハーヴァード室内管
(2)ダイアナ・ホーグランド(Sop)、
ジェームズ・バスウェル(Vn)、今井信子(Va)、
ローレンス・レッサー(Vc)、ポール・ダンケル(Fl)、
リチャード・ストルツマン(Cl)、A.フォーゲル(Ob)、
A.ヘラー(Fg)、ロバート・ラウチ(Hr)、
A.ベアード(Perc)、L.ホランダー(チェレスタ)、
レオン・カーシュナー(Pf&指揮)
(3)レオン・カーシュナー(Pf)、
ディミトリ・ミトロプーロス指揮
ニューヨーク・フィル
録音:(1)1992年7月、(2)1973年8月、
(3)1956年2月24日ニューヨーク・コロムビア・スタジオ(モノラル)
レオン・カーシュナーはニューヨーク出身でカリフォルニア大学ロサンジェル
ス校でブロッホとシェーンベルクに師事、その後セッションズにも師事した後
ハーヴァード大学で長らく教鞭を執っていた。作風は12音技法を主軸とする前
衛音楽でアメリカ国内ではエリオット・カーターと双璧に目される。彼の音楽
はアメリカの現代音楽作曲家にありがちなハリウッド流の安手な表現との折衷
に陥ることもなく、ヨーロッパ前衛にも勝る厳しい表現と品格を備えている。
カーシュナーの自作自演ピアノによるミトロプーロスの現代音楽の演奏が聴け
るのも貴重。

TROY1268 ¥1980
「サムシング・トゥ・シング・アバウト」
-ジャズ・アレンジで聴くアメリカ現代音楽
秋に(C.アイヴズ)/街の王女(P.チハラ)
フォート・トライイオン・パーク(J.コリリアーノ)/レイラの歌(J.アダムズ)
アクロスティック・ソング(D.デル・トレディチ)
リリー(レオン・カーシュナー)/ソフィー・ローズ・ロザリー(W.マルサリス)
柳の木の下で(S.バーバー)/ほか全18曲
リサ・カーシュナー(Vo)、
S.アーヴィ(A-Sax)、W.シンメル(アコーディオン)、J.ファン(Pf)、
X.デイヴィス(Pf)、D.ブルーノ(ベース)、V.アーチャー(ベース)、
R.ジャクソン(Gtr)、W.ジョーンズ3世(Drm)
録音:2010年10月、DDD
一聴して驚きました!収録曲目だけ見ると「アメリカの作曲家による歌曲集な
んだな」と思いますが、聴いて唖然!お洒落なジャズ・アレンジが施してある
のです。現代音楽の作曲家の歌曲といっても無調ではないので、こうしたアプ
ローチが可能なのでしょうが、それにしてもこんなことしていいの!?という
感じ。アメリカ現代音楽の父アイヴズからバーバー、コープランド、ミニマリ
ストの人気作曲家ジョン・アダムズまで、小編成のバンドに女性ヴォーカル
(作曲家レオン・カーシュナーの娘とのこと。もちろん父親の曲も収録)のアレ
ンジはニューヨークの秋とはこんな感じかと思うような抜群のセンスです。
因みにジャズ・トランペットの貴公子ウィントン・マルサリスの曲も入ってい
ます。

TROY1296/97 2枚組 ¥3960
ドン・デイヴィス:
歌劇《リオ・デ・サングレ》全3幕
ジョセフ・レシーニョ指揮
ミルウォーキー交響楽団
フローレンタイン・オペラ・カンパニー&合唱団
録音:2010年10月22-24日ライヴ(ミルウォーキー)
ドン・デイヴィスは映画音楽の作曲家として著名でマトリックス三部作、ジュ
ラシック・パークIIIなどヒット作を連発している。いわゆるシリアスな作品
も発表しており、このオペラでは映画で培った多様で豊かな表現が駆使されて
いる。アメリカ南西部の人間模様を描いた内容で21世紀のヴェルディはかくや、
を思わせる音楽である。

TROY1290 ¥1980
ポール・チハラ(b.1938)の音楽
(1)チハラ:
ヴァイオリン、クラリネットと管弦楽のための協奏曲「愛の音楽」(1997-2010)
(2)チハラ:デュオ・コンチェルタンテ(1986)
(3)チハラ:2つの映像(2009)
(4)ガーシュイン(チハラ編):エンブレイサブル・デュオ(1986)
(5)チハラ:2つのエリントン弦楽四重奏ファンタジー(1984)
(1)アリッサ・キム(Vn)、ゲーリー・グレイ(Cl)、
カーク・トレヴァー指揮
スロヴァキア放送響、
J.モーゼス(クレッツマーCl)、D.マシェク(A.Sax)
(2)(4)アニ・カヴァフィアン(Vn)、ポール・ニューバウアー(Va)
(3)アンソニー・コスタ(Cl)、ティム・デイトン(Va)、エンリコ・エリシ(Pf)
(5)ハーレム弦楽四重奏団
チハラはシアトル出身の日系アメリカ人でパリでN.ブーランジェ、ベルリンで
ペッピング、タングルウッドでG.シュラーに師事した。ロサンジェルス・フィ
ル、クリーヴランド管などから多数の委嘱を受けるほか、映画音楽も数多く手
掛けるアメリカ作曲界の重鎮的存在。また映画「タイタニック」の音楽を担当
したJ.ホーナーの師でもある。ここに収められた二重協奏曲《愛の音楽》はク
ラリネットがジャズを、ヴァイオリンがヨーロッパの音楽を奏で、ともに歩み
寄ったり拮抗しつつ管弦楽がそれを大きく包み込む、というガーシュインとベ
ルク(因みにガーシュイン渡欧時、二人は出会っている)が融合したような面白
い曲。「2つの映像」では山田耕筰の「赤とんぼ」が引用されて己の出自を回顧
する。ほかにガーシュイン、エリントンへのオマージュ的作品もあって終始飽
きることがない。

TROY1204 ¥1980
(本,SACDハイブリッド&ブルーレイ・ディスク付)
ヒマラヤにおけるセッションVol.1「失われたピアニスト/行き過ぎと言い訳」
ショパン:夜想曲Op.27-2、前奏曲Op.28-15/ドビュッシー:水の反映
サティ:サラバンド第3番/ラフマニノフ:楽興の時Op.16-5/リスト:風景
コープランド:田舎道を下って/リスト:ため息、夕べの調べ
ショパン:子守唄/ドビュッシー:月の光/リスト:コンソラシヨン
ピーター・ハルステッド(執筆/ピアノ)
ハルステッドはアメリカの作家でピアニスト。世界各地の辺鄙な所でピアノを
演奏することが彼の長年の夢で、これまで冬のアラスカ・チュガチ山脈山中
(標高2000m弱地点)で演奏したことがあり、このディスクではなんとヒマラヤ
山中での演奏が収録されている。作家でもある彼は130ページにも及ぶブック
レットというよりは本を執筆。これはCD付の本(英語のみ)という体裁。なお演
奏の方はなかなかの腕前だが、プロのピアニストとしてはやや難あり?で本職
が作家であることと演奏している場所が場所だけに(おそらく手がかじかんで
いるであろう)その勇気とロマンと洒落っ気を買って頂きたい内容。
ブルーレイ・ディスクは動画ではなく高音質・マルチチャンネルの音声を収録、
画面は静止画像のみ。SACDとブルーレイ・ディスクは同じ内容。

TROY1260 ¥1980
「グラス・ビード」
(1)ジェームズ・A・ベッケルJr.:グラス・ビード・ゲーム(1997)
(2)スコット・マッカリスター:黒い犬
(3)デヴィッド・マスランカ:
トロンボーンとウィンド・アンサンブルのための協奏曲
アラバマ・ウィンド・アンサンブル
(1)(3)ケネス・オゼロ指揮、
(2)ランドール・コールマン指揮、
(1)チャールズ・スニード(Hr)、(2)オシリス・J・モリーナ(Cl)、
(3)ジョナサン・ウィテイカー(Trb)、
録音:アラバマ大学、
アラバマ・ウィンド・アンサンブルはアラバマ大学音楽学部の学生で組織され、
吹奏楽の世界では既に確固とした地位を築いており、アメリカ国内のみならず
イギリスへも演奏旅行を行っている。デヴィッド・マスランカのトロンボーン
協奏曲を始めとしてアメリカの吹奏楽界でよく知られた作曲家の作品を収録。

TROY1261 ¥1980
アラン・ブランク(b.1925):サクソフォンのための作品集
(1)雑録/(2)5つのスケッチ/(3)耳の情景
(4)線描画/(5)序奏と7つのビネットと集結部
(1)アロイ・サクソフォン四重奏団、
(2)(4)(5)ビル・パーコンティ(A.Sax)
(3)アイダホ・サクソフォン三重奏団、
(5)パトリック・マクナリー(Cb)
ブランクはジュリアード音楽院で作曲と指揮を学び、ヴァイオリンの名手でも
あることからピッツバーグ響でヴァイオリン奏者としても活動、西イリノイ州
立大学で教鞭を執る作曲家。サキソフォン・アンサンブルのために書かれたこ
の作品集はジャズと無調が違和感なく折衷され、洗練された香りを湛えている。

TROY1262 ¥1980
「時の本」-ジェレミー・ギル作品集
ジェレミー・ギル:
(1)時の本(2007)/(2)ヘリアン(2009)
(1)ピーター・オース(Pf)、
(2)ジョナサン・ヘイス(Br)、ジェレミー・ギル(Pf)
録音:2010年
ギルの作品はアメリカ、イギリスで盛んに演奏されており、またピアニストと
して現代音楽を得意として活躍している。作品はメシアン、ジョージ・クラム
を思わせる色彩と圧倒的なエネルギーを持っている。

TROY1263 ¥1980
「デヴィッド・ダイス(b.1972、David Dies):室内楽作品集」
歌の庭-無伴奏チェロのための/ロルカ歌曲集
パーシケッティの主題によるダンス変奏曲/ウン(ビー)モ
Kai-'r/xhqt(i)s/祈る人と瞑想/白いお茶/参照点/耳鳴り
ジェイクブ・オムスキ(Vc)、
ジュディス・ケロック(Sop)、
クリストファー・テイラー(Pf)ほか
ダイスは民族的要素と新ロマン主義を折衷した作風を持つ若手作曲家。ロルカ
歌曲集は代表作。

TROY1264 ¥1980
ジョージ・エドワーズ(b.1943):作品集
(1)島はノイズに満ちている
(2)スワベ・マリ・マーニョ
(3)弦楽四重奏曲第2番
(4)チェコ化されたスウィング
(5)ホルン、ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲
(1)ジェフリー・ミラースキー指揮マンハッタン・シンフォニエッタ、
(2)(4)(5)スティーヴン・ゴスリング(Pf)、
(3)ジャック四重奏団、
(5)P.プライドモア(Hr),アーロン・ボイド(Vn)
録音:2009年
ジョージ・エドワーズはオバーリン大学で学び、タングルウッドではクーセ
ヴィッツキー作曲賞を受賞、現在はマサチューセッツ工科大学内の音楽部門で
教鞭を執っている。作風は12音技法に基づくものでウェーベルンの影響のもと、
繊細で静謐な中に豊かな色彩を兼ね備えている。アメリカ東海岸の正統的前衛
音楽だが、厳しい表現の中にもクリスタルのような抒情がきらめく。

TROY1265 ¥1980
トーマス・パサティエリ(b.1945):
歌劇「我々みんなに、神の祝福あれ!」※世界初録音
-チャールズ・ディケンズ原作「クリスマス・キャロル」に基づく
ジョン・ナードリロ指揮ケンタッキー大学歌劇場、ディカポ歌劇場
録音:2010年
パサティエリは十代でN.ブーランジェに作曲を師事、16才でジュリアード音楽
院に入学した。数多くのオペラを作曲しており、メノッティの流れを汲む親し
みやすい作風としてアメリカでは人気がある。この歌劇はチャールズ・ディケ
ンズの有名な「クリスマス・キャロル」を原作とした楽しいクリスマス・オペ
ラ。

TROY1266 ¥1980
「ダーウィンの夢」-エリオット・シュワルツの音楽
エリオット・シュワルツ(b.1936):
(1)弦楽四重奏曲第2番「ルイーズとアーロンのために」
(2)夏の旅(海上からの日の出/黄昏が来た)
(3)ダーウィンの夢(電子音楽)
(1)ボロメオ弦楽四重奏団、
(2)E.シュハン(Fl)、A.シュハン(Hr)、
(2)スティーヴン・ピーターソン指揮
イサカ大学ウィンド・アンサンブル、(3)電子音楽
録音:2008年
エリオット・シュヴァルツはコロンビア大学で学び、現在はオハイオ州立大学
で教鞭を執っている。12音技法を基本とした厳格な前衛音楽だが、聖歌など、
調性音楽を部分的に引用するなど、チャールズ・アイヴズ的な側面も持ってい
る。

TROY1267 ¥1980
「天と地の炎」-セオドア・ウィプラッドの音楽
セオドア・ウィプラッド(b.1958):
(1)第二の天国のホザンナ
(2)弦楽四重奏曲第1番《火の精製》
(3)ジョージア・ソング・ソング
(4)サクソフォン四重奏曲
(1)カーク・トレヴァー指揮ボフスラフ・マルティヌー・フィル、 
(2)チョンピ四重奏団
(3)ダリル・タイラー(Ten)、ティム・ライズ(ソプラノSax)、
マリア・コーリー(Pf)、
(4)ファイヴ・レター・フォー
録音:1999-2008年
セオドア・ウィプラッドはハーヴァード大学で作曲をデル・トレディチに師事
した後、アスペン音楽祭でバーナード・ランズ、ジェイコブ・ドラッグマンと
共に仕事をし影響を受けている。彼の音楽はモード、調性、無調などを自由に
折衷したアグレッシヴかつイマジナリーなもの。弦楽四重奏曲第1番《火の精
製》は民謡的な旋律素材が幾重にも絡み合って、燃え立つ炎のようなイメージ
を作り出す。

TROY1270 ¥1980
ドナルド・クロケット(b.1951):
暗闇の中で笛を吹く(1999)/内陸追跡(2001)
ウェット・インク(9楽器版)(2009)/現存(1997)
ドナルド・クロケット指揮XTET(室内アンサンブル)
録音:2008-2010年
ドナルド・クロケットはロサンジェルス室内アンサンブル、パサデナ室内管弦
楽団のコンポーザー・レジデンスの他、ロサンジェルス・フィル、クロノス四
重奏団、アルディッティ四重奏団、ヒリアード・アンサンブルなどのために多
くの作品を作曲している。彼の作風はミニマル的な音の持続のなかに様々な音
のイヴェントが次から次へと移り変わるというものでストラヴィンスキー、コ
ープランドのような20世紀の古典からジョン・アダムズらの自由なミニマリズ
ムの影響を広範に受けている。軽く弾ける心地よいポップな音と繊細で色彩豊
かな美しい音の移ろいに耳を奪われる。

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11-11 No.21-2

2011年11月22日 15時14分14秒 | Weblog
TROY1271 ¥1980
エリック・エワゼン(b.1954):フルートを含む室内楽作品集
(1)フルート・ソナタ第1番/(2)モザイク
(3)ブリッジハンプトン組曲
(4)シースカイ歌曲集
マリヤ・マーティン(Fl)、
(1)(4)ジェウォン・パク(Pf)、(2)P.コルケイ(Fg)、
(2)(4)片岡綾乃(Perc)、(3)J.ミルズ(Vn)、D.ファリーナ(Va)
(4)スーザン・ナルッキ(S)、A.サスマン(Vn)、C.ブレイ(Vc)
エリック・エワゼンはクリーヴランド出身でジュリアード音楽院でミルトン・
バビット、サミュエル・アドラーらに師事。吹奏楽器のための作品を中心に全
米で演奏されている。作風は師事した師匠の作風とは対照的でコープランド、
時にはフォーレを思わせる穏健で喜遊曲的な性格を持ち、親しみやすい。

TROY1272/73 2枚組 ¥3960
リー・ホイビー(1926-2011):歌劇《夏と煙》
S.オズグッド指揮マンハッタン音楽院歌劇場
テネシー・ウィリアムズの同名の演劇を原作とするオペラ。ホイビーはデンマ
ーク系アメリカ人で後期ロマン派風の耽美的なオペラ。

TROY1276 ¥1980
「スティル・ライフ」-現代のサクソフォン音楽
アンドルー・シンプソン:黄金の予言/D.アムラム:プロローグとスケルツォ
ネイサン・リンカーン=デクサティス:シャドウ・リミックス
マシュー・ヴァン・ブリンク:アルト・サキソフォン・ソナタ
アンドリアン・ペルトゥート:偉大な一歩
ノア・ゲッツ(Sax)、
アンドルー・シンプソン(Pf)
ノア・ゲッツはワシントンDCを拠点にジャズとクラシック双方の演奏活動を行
っている。現代作品の初演も意欲的でアーロン・ジェイ・カーニスの作品も
度々初演している。ここに収められた作曲家はヨーロッパ前衛系(シンプソン)
から抒情系(デイヴィッド・アムラム)、電子音楽ノイズ系(リンカーン=デク
サティス)、ポスト・ミニマル系(ヴァン・ブリンク)、ゲーム音楽系?(ペル
トゥート)など様々なスタイルが楽しめる。

TROY1277 ¥1980
「心の歌とオーデュボン」
カーヴァー・ブランチャード:
イルカ、私は一人で目覚めた、鳥の踊りとトッカータ
バルトーク:ルーマニア民族舞曲より
フォスター:ケンタッキーの我が家、金髪のジェニー/民謡:天国/ほか全33曲
カーヴァー・ブランチャード(Vo、リュート)
録音:2011年
カーヴァー・ブランチャードは1943年生まれのリュート奏者兼ヴォーカリスト。
ALBANYからすでに3枚のアルバム「子守歌と舞曲集」(TROY048)、「解放された
リュート」(TROY083)、「哀歌、浮かれ騒ぎ」(TROY086)がリリースされている。
前作同様ルネサンス音楽、トラッド、フォスターの歌曲、アメリカ民謡などを
表情豊かに歌い、演奏している。リュートをこれほど豊かに親しみやすく聴か
せるアーティストは少ないだろう。時にエリック・クラプトンばりにはじけた
曲もあって楽しめる。

TROY1278 ¥1980
C.カーティス=スミス:
(1)黄金はわが花々
(2)南北戦争歌曲集
(1)カーメン・ペルトン(Sop)、ジャン・オパラック(Br)、
ジョー・ミラー(指揮)室内アンサンブル
(2)メアリー・ボンハグ(Sop)、C.カーティス=スミス(Pf)
カーティス=スミスはタングルウッド音楽祭でクーセヴィッツキー賞を受賞の
ほか、ロックフェラー、グッゲンハイム財団より多くの支援を受けるアメリカ
の重鎮的作曲家。収録作品は歌曲というより室内オペラに近い。無調と素朴な
民謡調の旋律が混在する独特の音楽。

TROY1279 ¥1980
「ホルヘ・マルティン:チェロ作品集」
ホルヘ・マルティン(b.1959):
(1)チェロ・ソナタ「4つの高貴な真実」
(2)記憶(無伴奏チェロのための)
(3)3つの夜想曲/(4)古着/(5)ハリウッド変奏曲
イェフダ・ハナミ(Vc)、
(1)(3)(5)ウォルター・ポンス(Pf)、
(4)ウィリアム・シンメル(アコーディオン)、アーティ・ディクソン(Perc)
マルティンはキューバ出身で6歳に家族でアメリカに移住、イェール大学とコ
ロンビア大学で作曲を学んだ。歌劇、管弦楽ほかあらゆるジャンルの作品を発
表している。作風は激しいリズムと骨太な旋律がラテンの血の濃さを感じさせ、
時にストラヴィンスキー、ヒナステラ、レブエルタス、ピアソラを思わせる。

TROY1281 ¥1980
「ラインズ」-20世紀チェロ作品リサイタル
(1)ブロッホ:無伴奏チェロ組曲第3番/(2)セッションズ:6つの小品
(3)ジョン・ハービソン:無伴奏チェロ組曲/(4)ルトスワフスキ:重く
(5)スティーヴン・スタッキー:対話/(6)アンドルー・ワゴナー:名前
(7)アンナ・ウィースナー:実現可能な物語
(8)ナディア・ブーランジェ:3つの小品/(9)エリオット・カーター:案出
キャロライン・スティンソン(Vc)、
(4)モリー・モルコスキ(Pf)
録音:2009年
スティンソンはジュリアード音楽院で芸術博士号を取得した若手チェリストで
艶のある音色、ダイナミックな音楽作り、確かな技術で注目の存在。レパート
リーは幅広いがとりわけ現代音楽に意欲的に取り組み、作曲家への委嘱も行っ
ている。ブロッホ、ルトスワフスキの演奏は圧巻。大変な才能である。

TROY1283 ¥1980
「静けさと変化」-ジョン・アイルウォード作品集
ジョン・アイルウォード:
静けさと変化(Fl,Cl,Vn,Vc,Pf,Perc)/出発の映像(Va,Pf)
《野生の菖蒲》からの歌曲(Sop,Vn,Vc,Cl,Perc)/相互協定(Vn,Vc)
マティアス・ピンチャー指揮
イースト・コースト・コンテンポラリー・アンサンブル
録音:2009年
アイルウォード(生年は不明、若手?)はハーヴァード大学で作曲を学び、ISCM
(国際現代音楽協会)に入選後、様々な音楽祭で作品を発表している。作風はブ
ーレーズ以後のヨーロッパ・ポスト・セリエリズムの様式で書かれており、
ウェーベルンを起源とするぽつぽつとした点描画のような筆致、ブーレーズば
りのきらきらとした色彩感が耳に心地よい。KAIROSでお馴染の前衛作曲家ピン
チャーによる指揮。

TROY1285 ¥1980
「スネル・セッションズ」
デイヴィッド・ヘイニック(b.1954):カマキリ
ウィリアム・オルブライト(1944-1998):ソナタ
ジークフリート・カルク=エラート(1877-1933):熱情ソナタ
ガブリエル・フォーレ(1845-1933):ヴォカリーズ・エチュード
デニス・ベダール(b.1950):幻想曲
ロベルト・ムチンスキ(1929-2010):ソナタ
クリストファー・クレヴィストン(Sax)、
ハンナ・グルーバー(Pf)
クリストファー・クレヴィストンはソリストとしてデトロイト響、インディア
ナポリス響などとも共演するほか、自らサキソフォン・アンサンブルを組織し
た活動も行っている。ヨーロッパ前衛のスタイルで書かれたヘイニック作品、
後期ロマン派から無調までを取り込んだエラルト作品、ザクザクと小気味よい
ジャズ風のリズムが特徴のムチンスキ作品など個性派作品が揃っている。

TROY1286 ¥1980
「花々」-ゲーリー・スマート(b.1943):自作自演ピアノ作品集
ピアノとラジオのためのファンファーレ/花々(I-VII)/内部
4人のアメリカの画家(デ・クーニング、ロスコ、ポロック、
フランンケンザーラー)
線描画/黒と白のなかで/3人のアメリカの詩人(ジンマー、オリヴァー、
コリンズ)/ほか全25曲
ゲーリー・スマート(Pf)
スマートは作曲家以外にピアニストでジャズの演奏活動もしているが、ここに
収録された作品はいずれもクラスターなどを含む無調作品で絵画や詩から触発
された極めて奔放な作品である。《4人のアメリカの画家》の中の「ポロック」
ではポロックの代名詞であるドリッピングなどのアクション・ペインティング
を鍵盤上で再現しようとしているところが面白い。

TROY1287 ¥1980
「ロッキー・ストリーム」-ポール・オスターフィールドの音楽
ポール・オスターフィールド(b.1973):
ディヴェルティメント(Cl,Sax,Fg,Trp,Pf,Cb)/愛の歌(Ten,Pf)
クレーの抽象画(Cl,Gtr)/ウォルト・ホイットマンのアメリカ(Ten,Pf)
ロッキー・ストリーム(Fl,Ob,Cl,Sax,Trp,Trb)
ポール・オスターフィールド指揮アンサンブル
録音:2009年
オスターフィールドはオハイオ出身の若手作曲家で作品はクリーヴランド管弦
楽団でも演奏されている。作風はセリー、無調の中に静かな叙情が漂う。

TROY1288 ¥1980
「ザ・フォッグ・プロジェクト」
カリム・アル=ザンド(b.1970):パターン・プレリュード第2巻、第3巻(2009)
ジョセフ・デンジャーフィールド(b.1977):残骸(2009)
ティム・サリヴァン(b.1971):壊れやすい空間(2009)
ルーク・ダーン(b.1976):痕跡(2009)、下降線(2006)
ブルース・ベネット(b.1968):回路図夜想曲(1997)
ライアン・フォッグ(Pf)
録音:2009年
ライアン・フォッグはアメリカ中西部の複数の大学で後進の指導に当たりつつ
現代音楽の普及に努めているピアニスト。60年代-70年代出身のアメリカの作曲
家の作品に焦点をあてた内容でいずれも厳しい前衛風の作品。そんな中ティム
・サリヴァン作品はメシアンの鳥の歌を思わせる楽しい曲。

TROY1289 ¥1980
「ザ・ピアノ・イン・チャイナ」-中国魂の発展と表現
アレクサンダー・チェレプニン(1899-1977):演奏会用練習曲Op.52
ホア・ルティチン(賀緑汀,1903-1999):野牛少年の笛
リ・インハイ(1927-2007):日没の歌
タン・ドゥン(譚盾,b.1957):7つの水色の記憶
チュ・ワンホワ(b.1941):ジャスミンの花
ジャン・ジャオ(張昭,b.1964):ピー・フアン
ジョナサン・グリーン(b.1964):鳳凰の生存様式における修練
ワン・ティエンシュウ(王天舒,Pf)
録音:2010年
シノワズリ(中国趣味)の影響を受けた西洋の作曲家と近代ヨーロッパの音楽を
吸収した中国の作曲家たちによるピアノ作品集。五音階が終始鳴り響くエキゾ
チックで楽しいアルバム。ピアノのシュンシュワ・ワンは2005年に北京国立ピ
アノ・コンクールに上位入賞以来、アメリカで博士号を取得、現在はアメリカ
と中国で演奏活動を行っている若手ピアニスト。

TROY1292 ¥1980
「イン・スタイル・オブ・・・」
(1)ロディオン・シチェドリン:アルベニスのスタイルで
(2)エレーナ・ルーサノーヴァ・ルーカス:トランペット小協奏曲
(3)ダニエル・ピンカム:トランペット・ソナタ
(4)エリック・エワゼン:トランペット・ソナタ
(5)テリー・R・エヴァーソン:24番目のアイデア
(6)グレゴリー・パスクッチ:スコットランド聖歌による瞑想曲
テリー・エヴァーソン(Trp)、
シエラ・ケーブ(Pf)、
(5)E.バーリン(Trp)、R.ケリー(Trp)、リチャード・ワトソン(Trp)、
ダナ・オークス(Trp)
(6)K.ブリツニク(Trp)、K.マロニー(Trp)、M.マッシュバーン(Trp)、
A.ホルダウェイ(バグパイプ)
エヴァーソンはアレンジ、作曲も手がけるトランペッター。レパートリーはバ
ロックから現代まで幅広い。ボストン・ポップスの演奏会にも度々出演、ニュ
ー・イングランド・ブラスのメンバーとしても活動している。

TROY1293 ¥1980
「アフリカのディアスポラの音楽第2集」
「レガシー」-アフリカ系アメリカ人作曲家によるヴァイオリン作品集
フランシス・ジョンソン:バーミンガムのコティヨン(1820)
ジョージ・モリソン:5つのヴァイオリン・ソロ(1947)
デイヴィッド・ベイカー:ジャズ組曲(1979)
オジー・カージャイル:ミクスト・フィーリング(2000)
チャド・サー・ウィック・ヒューズ:S.L.I.C.E(2009)
タミ・リー・ヒューズ(Vn)、
エレン・ボットーフ(Pf)
19世紀から現代までのアフロ・アメリカンの作曲家のヴァイオリン作品。作風
はブルース調、黒人霊歌風、純然たるヨーロッパ調など様々。ヴァイオリンの
タミ・リー・ヒューズもアフロ・アメリカンでソリストとしてアメリカ、ヨー
ロッパなどで活躍。いわゆる白系のヴァイオリニストには決して出せない旋律
の歌いまわし、ヴィヴラートなど独自の泣かせる表現が満載。

TROY1306 ¥1980
ラファエル・ルーカス:歌劇《告白》
ヒュー・マーフィ指揮パーチェス交響楽団、パーチェス音楽院歌劇場、ほか
録音:2011年5月14日、SUNY
プッチーニの「修道女アンジェリカ」の前編にあたる物語をオペラ化。プッチ
ーニの様式を意図的に模倣した部分もあり親しみやすい音楽。アメリカ国内ナ
ショナル・オペラ・アソシエーション2010-2012年度室内オペラ賞優勝作品。


<Brilliant Classics>
BRL 9246 ¥540
HOMMAGE A DEBUSSY
スペインとフランスの作曲家によるギター曲集
ファリャ:クロード・ドビュッシーの墓碑銘のための讃歌
ロドリーゴ:祈りと踊り-ファリャ讃歌
アンリ・ソーゲ:マヌエル・デ・ファリャの思い出への独白
トゥリーナ:ソナタOp.61/プーランク:サラバンド
タンスマン:組曲「カヴァティーナ」
ヴィラ=ロボス:エチュード第7番、第11番
イズハル・エリアス(Guitar)

BRL 9247 ¥540
ジョバンニ・カルーソ(1967-):ギターモザイク
ジョバンニ・カルーソ(Guitar)

BRL 94109 2枚組 ¥1080
Frescobaldi Edition Vol.10
フレスコバルディ:4声のファンタジア第1集
カンツォーナ・フランチェーゼ
ロベルト・ロレッジャン(Cemb、Org)

BRL 94257 ¥540
Handel Cantatas Vol.4
ヘンデル:カンタータ全集第4集
「クローリ、私の美しいクローリ」HWV.92、「それを思わないで」HWV.155、
「クローリ、愛らしいクローリよHWV.95、「甘いまどろみの中で」HWV.134、
「フィレーノは去ってしまった」HWV.128
マルコ・ヴィターレ指揮、コントラスト・アルモニコ




<CORNETTO>
COR 10034 ¥1850
ゴットフリート・フィンガー(1660-1723):
リコーダーと通奏低音のためのソナタ集
ソナタ ト短調 Op.3 No.4/エア/ソナタ変ロ長調 Op.3 No.3/ジグ
ソナタ ニ短調 Op.3 No.9/シベル[Sybell]ト長調
/ソナタ ヘ長調 Op.3 No.8
アルマンド/ロンド/ソナタ Op.3 No.10/ソナタ変ロ長調 Op.3 No.6
グラウンド ニ短調/ソナタ第3番ヘ長調/シャコンヌ ヘ長調
エルンスト・クビチェク(リコーダー)
ダニエル・ピルツ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
アンネマリー・ドラゴジッツ(チェンバロ)
アンドレアス・アーレント(テオルボ)
録音:2006年3月5-6日、オーストリア放送協会チロル支局スタジオ
フィンガーはモラヴィア(現チェコ共和国東部)出身でイギリス、ドイツで活躍
した作曲家。彼がリコーダーのために書いた楽曲は比較的平易とされています。
エルンスト・クビチェク(ウィーン生まれ)はアッフェッティ・ムジカーリ
(WINTER & WINTERレーベルに録音しているオーストリアのピリオド楽器アンサ
ンブル)の鍵盤楽器奏者。レオンハルト、アーノンクールらの薫陶を受けた彼
は、ルネ・クレマンシックに師事したリコーダー奏者でもあります。

COR 10035 ¥1850
Circulo(環) シャコンヌ、パッサカリア、フォリア
ステファノ・ランディ(1586-1639):
Homo fugit velut umbra(パッサカリア・デ・ラ・ヴィータ)
アンドレア・ファルコニエーリ(1585-1656):ラ・フォリア
不詳:La Mariagneta
フアン・アンラニェス(?-1649):A la vida bona(シャコンヌ)
タルクイニオ・メールラ(1595-1665):
Hor quel tempo di dormire(子守歌による宗教的カンツォネッタ)
不詳:あるグラウンドによるディヴィジョン(Paul's Steeple)
ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):
Se l'aura spina/Cosi mi disprezzate(パッサカリアのアリア)
アンドワーヌ・ドルネル(1680頃-1755頃):
組曲ニ長調 から ゆっくりと-シャコンヌ-リゴドン
ロベール・ド・ヴィゼ(1650頃-1732頃):リュリ氏のアルルカンのシャコンヌ
ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィターリ(1632-1692):
パッサガッロ第2番 Op.7 No.7
バルバラ・ストロッツィ(1619-1677):Che si puo fare
マラン・マレ(1656-1728):
ヴィオル曲集第5巻 から ロンド・ル・トロワルール-シャコンヌ
タルクイニオ・メールラ:Su la cetra amorosa
マルコ・ウッチェリーニ(1603頃-1680):ベルガマスカによるアリア
ラ・ドゥシェーヌ
バルバラ・エルナンデス(歌、リコーダー)
リカルダ・ホルニヒ(テオルボ、ルネサンスリュート)
タチアナ・グレーフェ(リコーダー)
ウーヴェ・オルトマンス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
録音:2011年1月30日-2月1日、シュトゥットガルト(ドイツ)、
メンヒフェルト、福音教会
オスティナート(繰り返される音型パターン)に基づく楽曲で構成されたアルバ
ム。ラ・ドゥシェーヌはハノーファー音楽大学とハンブルク音楽大学で出会っ
た4人のピリオド楽器奏者により1997年に創設されたアンサンブル。

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