<Glossa>
GCD 922211 2枚組 ¥3450
ローマ賞の音楽 - ギュスターヴ・シャルパンティエ ――
シャルパンティエ:
交響詩《イタリアの印象》/カンタータ《ディドン》/交響劇《詩人の生涯》
ミルテの祝祭
エルヴェ・ニケ(指揮)、
ブリュッセル・フィルハーモニック、フランダース放送合唱団、
ベルギー・ギィデ交響吹奏楽団、マノン・フーベル(ソプラノ)、
サビーヌ・ドヴィエイル(ソプラノ)、エレーナ・ボフジェヴィチ(アルト)、
ジュリアン・ドラン(テノール)、ベルナール・リヒター(テノール)、
マルク・バラール(バリトン)、アラン・ブエ(バリトン)
パン職人の家庭に生まれたシャルパンティエは、リール音楽院、パリ音楽院へ
と着実にステップアップを果たすものの、ヴァイオリンの師と対立し退学とい
う結果に。その後、ジュール・マスネが指導するパリ音楽院の作曲家に再入学
したシャルパンティエは一気にその才能を開花させ、1887年にはカンタータ
「ディドン」でローマ賞を獲得という大成功を収めることになる。
ローマ滞在中に代表作となる「イタリアの印象」や「詩人の生涯」を作曲する
など、作曲家としての名声を高めていったシャルパンティエだったが、1913年
頃を境に作曲活動を中断し隠遁生活に入ったため、その数少ない作品は貴重な
存在となっている。
"マルカントワーヌ・シャルパンティエ"の音楽を得意とするフランス・バロッ
クの鬼才エルヴェ・ニケがモダン・オケを振っての"ギュスターヴ・シャルパ
ンティエ"の作品集。
録音:2011年6月、ブリュッセル&アントワープ
<Centaur>
CRC 3094/95/96/97 4枚組 ¥6240
ドビュッシー:ピアノ独奏作品全集 ――
前奏曲集第1巻/映像第1集/ボヘミア風舞曲/2つのアラベスク
ロマンティックなワルツ/舞曲(スティリー風タランテラ)
前奏曲集第2巻/映像第2集/バラード/マズルカ/夜想曲/夢
練習曲集第1巻/練習曲集第2巻/子供の領分/レントよりおそく
ハイドンを讃えて/小さな黒ん坊/コンクールの小品
アルバムのページ(負傷者の服のための小品)/ベルガマスク組曲
ピアノのために/版画/忘れられた映像/マスク/スケッチ帳より
喜びの島/英雄の子守歌/エレジー/燃える炭火に照らされた夕べ
ラリッサ・デードワ(ピアノ)
モスクワ音楽院でイグムノフの高弟レフ・オボーリンと、ゲンリヒ・ネイガウ
スの弟子であり元モスクワ音楽院教授の名教師エフゲニー・マリーニンからピ
アノを学んだラリッサ・デードワ。現在はアメリカのメリーランド大学教授と
して後進の育成にも力を注いでいるデードワは、ロシアン・ピアノスクールが
輩出した稀代のドビュッシー弾きである。
録音:2002年&2008年&2009年(モスクワ&メリーランド)
CRC 3104 ¥2080
クープラン:クラヴサン曲集 ――
クラヴサン曲集第2巻(1717)より 第8組曲ロ短調
クラヴサン曲集第4巻(1730)より 第24組曲イ短調
リサ・グード・クロフォード
アメリカのオバーリン・バロック・アンサンブルで活躍する女流チェンバロ奏
者、リサ・グード・クロフォードが弾くクープランの「クラヴサン曲集」は
使用楽器が貴重!
フランス、コルマールのウンターリンデン美術館が所有する17世紀の名工、
ヨハネス・リュッカースが1624年に製作したチェンバロで聴くクープランは
またとない美しさ。クープランの音楽とリュッカースのチェンバロが見事な
までにリンクします。2008年5月27日-6月5日の録音。
CRC 3088 ¥2080
ベートーヴェン:交響曲全集Vol.2 ――
交響曲第1番ハ長調 Op.21(ポール・キム編)
交響曲第2番ニ長調 Op.36(ポール・キム編)
ポール・キム(ピアノ)
アメリカの名門ジュリアード音楽院とマンハッタン音楽院でピアノを学び、
ソリストとして活躍中の韓国系アメリカ人ピアニスト、ポール・キムのベート
ーヴェン・チクルス第2弾!
「交響曲第1番」と「交響曲第2番」は広く知られるフランツ・リストの編曲
ではなく、ポール・キム自身のアレンジを使用しており、リスト版との聴き
比べも興味深いところ。2009年1月の録音。
CRC 3128 ¥2080
フォレイズ - コントラバスのための作品集 ――
フランク:ソナタ イ長調
ヴォ―ン・ウィリアムズ:イギリス民謡による6つの習作
シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調
クレイグ・バターフィールド(コントラバス)、チャールズ・フーゴ(ピアノ)
クラシック、ジャズの両ジャンルでソリストとして活躍するアメリカのベーシ
スト、クレイグ・バターフィールドが、レパートリー拡大のためにフランク、
ヴォーン=ウィリアムズ、そしてシューベルトをコントラバス用にアレンジ!
オーケストラの土台を支える"コントラバス"ではなく、低音の魅力あふれる
ソロ楽器としての"コントラバス"をじっくりとお楽しみください!
2009年5月14日&27日-28日の録音。
CRC 3133 ¥2080
ラザロフ:
ピアノのためのクロニクルズ
ヴァイオリンとピアノのための5つのソナチネ*/カウセルタショーニ+
フルート、アルト・フルートとハープのための二重奏曲**
ピアノのための12の前奏曲
ギャリック・オールソン(ピアノ)、
クリスティアーネ・エディンガー(ヴァイオリン)*、
クラウス・ヘルヴィヒ(ピアノ)*、
マルコス・フレナーニ=マルティン(フルート&アルト・フルート)+/**、
ローレン・ボーフィス=フォストナー(ハープ)**
パウル・ベン=ハイムの弟子でカリフォルニア大学の音楽学部名誉教授、ブル
ガリア生まれの作曲家アンリ・ラザロフ(1932-)のピアノ&室内楽作品集。
「クロニクルズ」と「12の前奏曲」を弾くのは、第8回ショパン国際ピアノコ
ンクールの覇者ギャリック・オールソン!2009年-2010年の録音。
CRC 3122/3123/3124 3枚組 ¥6240
J.S.バッハ:6つのパルティータ BWV.825-830
ピーター・サイクス(チェンバロ)
ピーター・サイクスは、ケンブリッジ古楽協会からアーウィン・ボドキー賞を
贈られ、現在はボストン・クラヴィコード・ソサエティの会長を務めるアメリ
カの鍵盤奏者。
使用楽器は、ボストンの楽器製作者アラン・ウィンクラーが2005年に製作した
コンラート・フライシャー1716年製モデルのレプリカ。輝かしい響きのバッハ
の「パルティータ」からは、現在のアメリカ古楽界の充実振りが窺える。
2007年9月9日-12日の録音。
CRC 3065 ¥2080
サクソフォンとピアノのためのアメリカ作品集 ――
レノン:私の中の距離/ラーセン:ホーリー・ローラー
エリオット:変わった前奏曲/オルブライト:サクソフォン・ソナタ
シェイファー:夏の夜想曲
ジョナサン・ヘルトン(サクソフォン)、
バーバラ・ゴンザレス=パルマー(ピアノ)
フロリダ大学音楽学部のサクソフォン科教授、ノース・アメリカン・サクソ
フォン・アライアンスの会長などの要職に就いているアメリカのサクソフォニ
スト、ジョナサン・ヘルトンが吹くアメリカン・プログラム。
ブックレットには楽譜の出版社も表記されており、新しいレパートリーの参考
演奏としても役立ちます。2004年11月の録音。
CRC 3101 ¥2080
ラフマニノフ:
ピアノ三重奏曲第2番ニ短調《悲しみの三重奏曲》Op.9
ヴィニツキ:失われたタンゴ
ツー・プラス・ワン・トリオ〔アンナラビノワ(ヴァイオリン)、
ナターリヤ・ホマ(チェロ)、ヴォロディミール・ヴィニツキ(ピアノ)〕
ツー・プラス・ワン・トリオは、第9回チャイコフスキー国際コンクール入賞
のチェリスト、ナターリヤ・ホマをはじめ、メンバー全員がモスクワ音楽院の
卒業生で結成されたアンサンブル。ラフマニノフの長大な「悲しみの三重奏
曲」では、研ぎ澄まされた集中力が伝わってくる。2006年1月の録音。
CRC 3125 ¥2080
ブラームス:ピアノ・ソナタ第1番ハ長調 Op.1
ショパン:スケルツォ変ロ短調 Op.31
ドビュッシー:アナカプリの丘、西風の見たもの
サティ:スポーツと遊戯
ダンカン・J.カミング(ピアノ)
タングルウッドのヤング・アーティスト・ピアノ・プログラムでアシスタント
・ディレクター務めているピアニスト、ダンカン・J.カミングのデビュー・ア
ルバム。サティの「スポーツと遊戯」が聴きどころ。
CRC 3143 ¥2080
シューマン:謝肉祭 Op.9/幻想曲 Op.17
オードリー・アンドリスト(ピアノ)
ピアノだけでなく、チェンバロ、ハーモニウム、シンセサイザーを弾き分ける
アメリカの女流鍵盤奏者が弾くシューマン。サンアントニオ国際コンクール、
モーツァルト国際コンクール、ジュリアード・コンチェルト・コンクールな
ど、コンクールでの受賞歴も数多い。2010年6月14日-16日の録音。
CRC 3139 ¥2080
パースペクティヴス - ドナルド・ベッツ:ピアノ作品集Vol.2 ――
交錯した声と古代の世界/フロレスタンとエウセビオスへのオマージュ
ペガサスの発見/トランスフォーメーションズ
トゥエルヴ・ブリーフ・リーゾンズ・ホワイ
ドナルド・ベッツ(ピアノ)
アメリカのコンポーザー・ピアニスト、ドナルド・ベッツのピアノ作品集
第2巻。12の幻想曲「フロレスタンとエウセビオスへのオマージュ」は、シ
ーマンのピアノ作品をモチーフした作品。2010年の録音。
CRC 3105 ¥2080
カーソン:ピアノ作品集 ――
ピーシズ, スレッド/3つの短い小品/プレイン・クローズ・コップ
失われた空間の不屈の名前
ベン・リーズ・カーソン(ピアノ)、ジェイコブ・ローデベック(ピアノ)、
ジョン・マーク・ハリス(ピアノ)
カリフォルニア大学サンタクルーズ校の音楽学部准教授、ベン・リーズ・カー
ソンのピアノ作品集。1999年から2009年までに作曲されたピアノ作品は、無
調をベースとしたスタイル。
CRC 3081 ¥2080
CDCMコンピューター・ミュージック・シリーズVol.38 ――
リリオズ:ベール・リゾナンス/トラムテ:ボストン・フロム・グルオンズ
クーン:キアロスクーロ/シュルーデ:トローペ/他
スティーヴ・デューク(ソプラノ・サクソフォン)、
クレイグ・ハルトグレン(チェロ)、
バートン・ベールマン(クラリネット)、他
コンピューター・ミュージックの最先端を伝えるシリーズの第38巻は、コン
テンポラリー・ミュージックの作曲、演奏、学習などを行うナショナル・セ
ンター、ボーリング・グリーン州立大学のMACCMが担当。
<NETHERLANDS MUSIC INSTITUTE(NEDERLANDS MUZIEK INSTITUUT)>
オランダ音楽学会
NMICD 1001 ¥2080
ヤコブス・ノーゼマン(1693-1745):
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集 Op.1(1725)
第1番ハ短調/第2番ニ短調/第3番ホ短調
第4番ヘ短調/第5番ト短調/第6番イ短調
アントワネット・ローマン(ヴァイオリン)
フロール・ムジクス
ヴォーン・シュレップ、フェリシティ・グッドマン(チェンバロ、オルガン)
サラ・ワルダー(チェロ) ボニー・アガッシ(ファゴット)
ヤン・ホレステッレ(ヴィオローネ) エリー・ファン・ムンステル(テオルボ)
録音:2008年5月、ブニク(オランダ)、村の教会
ヤコブス・ノーゼマンはオランダ人俳優を両親に公演先のハンブルクで生まれ
たオランダの作曲家。ハーグ、ライデンで育ち、1710年アムステルダムに移住
し1717年に結婚、二人の息子をもうけ、牧師となった長男コルネリウスは自然
観察家として歴史に名を残しました。ヤコブス・ノーゼマンが誰に音楽を教わ
ったかは明らかになっていません。1714年から1716年にかけてアムステルダム
劇場の楽団でヴァイオリンを弾き、1719年から亡くなるまでアムステルダムの
レモンストラント派教会のオルガニストを務めました。
ヤコブス・ノーゼマンの作品1は短調で書かれた6つのソナタから成り、各ソナ
タは全曲を通して同じ調で書かれています(第5番第3曲のみ例外)。ソナタ・ダ
・キエザ(教会ソナタ)とソナタ・ダ・カメラ(室内ソナタ)の特徴を兼ね備えた
事実上の組曲であり、当時としてはやや古い様式による作品といえます。
アントワネット・ローマン(1969年生まれ)はハンガリー、ルーマニアのジプシ
ー音楽の演奏家を両親に持つオランダのヴァイオリニスト。スウェーリンク音
楽院でモダーンのヴァイオリンとヴィオラをそれぞれジャン・ルイ・ストゥー
ロップとエステルファン・ストラーレンに、さらにルーシー・ファン・ダール
とヤープ・シュプレーダーにバロック・ヴァイオリンを師事。モダーン、ピリ
オドを問わず数多くのアンサンブルに参加、またアルゼンチン・タンゴやサロ
ン・オーケストラにも進出し、2008年にピリオド楽器アンサンブル「フロール
・ムジクス」を創設。今最も注目すべきヴァイオリニストの一人です。
(弊社はアントワネット・ローマンが参加した他のレーベルのCDもご案内でき
るよう努力中です。)
NMICD 1002 ¥2080
19-20世紀オランダの名ピアニストたち
グリーグ(1843-1907):結婚行進曲
ユリウス・レントゲン[レントヘン](1855-1932)(ピアノ) 録音:1907年頃
ディルク・シェーファー(1873-1931):練習曲変ホ長調 Op.3 No.8
ヨハン・ワイスマン(1872-1913)(ピアノ) ピアノロール記録:1906年頃(*)
モシェレス(1794-1870):半音階練習曲 録音:1925年頃、Columbia
ショパン(1810-1849):ワルツ変イ長調 Op.42 録音:1924年頃、Musica
ディルク・シェーファー(1873-1931)(ピアノ)
ヴォルフ(1860-1903):ねずみ捕りの男/楽師
クンラート・ファレンタイン・ボス(1875-1955)(ピアノ)
マック・ハレル(1909-1960)(バリトン) 録音:1949年頃
バッハ(1685-1750):
平均律クラヴィーア曲集第1巻 から 前奏曲とフーガ嬰ハ長調 BWV849
ウィレム・アンドリーセン(1887-1964)(ピアノ) 録音:データ記載なし
バッハ/テオ・ファン・デル・パス(1902-1986)編曲:
オルガンのためのトッカータ ハ長調 BWV564 より アダージョ 録音:1955年
ショパン:マズルカ ヘ短調 Op.68 No.4 録音:1951年
テオ・ファン・デル・パス(1902-1986)(ピアノ)
ドヴォルジャーク(1841-1904)/ジョルジュ・ファン・レネッセ(1909-1994)
編曲:
スラヴ舞曲 Op.72 No.10 録音:1932年
ショパン:夜想曲変ニ長調 Op.27 No.2 録音:データ記載なし
ジョルジュ・ファン・レネッセ(1909-1994)(ピアノ)
モーツァルト(1756-1791):ピアノ・ソナタ第14番ハ短調 K.457 から 第3楽章
ハンス・ヘンクマンス(1913-1995)(ピアノ) 録音:データ記載なし
ショパン:バラード第1番ト短調 Op.23 録音:1937年
ショパン:ワルツ イ短調 Op.posth./華麗な大ワルツ イ短調 Op.34 No.2
ブラームス(1833-1897):ワルツ変イ長調 Op.39 No.15
録音:1980年頃、KRO(ラジオ放送)、「今週のワルツ」2回分の放送用
サス・ブンヘ(1924-1980):南米のリズムによる練習曲第6番(1974)
サス・ブンヘ(1924-1980)(ピアノ) 個人録音:1978年頃
バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻 から 前奏曲とフーガ ニ長調 BWV850
録音:1933年、Columbia
ブラームス:狂詩曲ト短調 Op.79 No.2 録音:1952年
ファニア・シャピロ(1926-1994)(ピアノ)
シューマン(1810-1856):子供の情景 Op.15 から
見知らぬ国々と人々から/鬼ごっこ/トロイメライ/むきになって
ブラム・ブレー(1927-2008)(ピアノ)
個人録音:1962年10月1日、VARA 1(ラジオ放送)(のエアチェック?)
ファン・バーレン(1929-1933):ウィレム・パイパーを記念するソナティネ
テオ・ブラインス(1929-1993)(ピアノ) 録音:1979年頃
マルガレート・クリル著「オランダのピアニストたち」(Bekking & Blitz 刊)
に合わせて制作された歴史的音源CD。(*)(ピアノロール再生)以外モノラル録音。
NMICD 12990 2枚組 ¥2450
(WVH 271-272)
セルゲイ・ボルトキェヴィチ(1877-1952):ピアノ作品集 Vol.1
3つの小品 Op.24(1922)(+)/小説 Op.35(1928)(+)
3つの小品 Op.6(1908)(*)/ソナタ第2番 Op.60(1942)(*)
前奏曲 Op.66(1946)(*)/メヌエット Op.6(1907)(*)
7つの前奏曲 Op.40(1931)/四分の三拍子で Op.48(1932)(+)
6つの前奏曲 Op.13(1910)(+)/6つの抒情的前奏曲 Op.11(1909)(*)
クラース・トラプマン(ピアノ)
録音:2002年8月11日、ロッテルダム(オランダ)
セルゲイ・ボルトキェヴィチはラフマニノフ、スクリャービン、メトネルらと
同世代のロシアの作曲家・ピアニスト。ペテルブルク音楽院でリャードフに師
事した後ドイツのライプツィヒ音楽院に留学。その後もドイツにとどまりピア
ニストとして演奏活動を開始、1904年よりベルリンのクリントヴォルト=シャ
ルヴェンカ音楽院での教職にも就きましたが、1914年の第一次大戦開戦により
自宅軟禁の後ロシアへの帰国を余儀なくされました。1917年、ロシア革命が勃
発しボルトキェヴィチは亡命、イスタンブル滞在を経てウィーンに移住、市民
権を経て定住しこの地で亡くなりました。
同世代のロシアのコンポーザー・ピアニストに比べ知名度がかなり低かったボ
ルトキェヴィチですが、近年再評価の機運が高まっています。ボルトキェヴィ
チの研究者でもあるオランダのピアニスト、クラース・トラプマンによる一連
の録音はその資料的価値も見逃せません。(*)初録音、(+)初全曲録音と表示さ
れています。
ERASMUSレーベルの受託制作盤のため、外装の規格番号表示が「WVH 272-272」
となっております。
NMICD 10946 2枚組 ¥2450
セルゲイ・ボルトキェヴィチ(1877-1952):ピアノ作品集 Vol.2
4つの小品 Op.65(1947)/印象 Op.4(1907)(+)/10の練習曲 Op.15(1911)(+)
ソナタ第1番 Op.9(1909)/バラード Op.42(1931)/悲歌 Op.46(1932)
3つのワルツ Op.27(1924)/子供時代 Op.39(1930)(*)
4つの小品 Op.10(1909)(+)/リリカ・ノーヴァ Op.59(1940)
クラース・トラプマン(ピアノ)
録音:2004年10月5日、ブレダ(オランダ)
(*)初録音、(+)初全曲録音と表示されています。
NMICD 11778 2枚組 ¥2450
セルゲイ・ボルトキェヴィチ(1877-1952):ピアノ作品集 Vol.3
嘆きと慰め Op.17(1914)/マリオネット Op.54(1938)(*)
3つの小品 Op.12(1910)(*)/4つの小品 Op.3(1904)
私の子供時代より Op.14(1911)(+)/10の前奏曲 Op.33(1926)
クラース・トラプマン(ピアノ)
録音:2006年1月22日、ブレダ(オランダ)
(*)初録音、(+)初全曲録音と表示されています。
NMICD 13172 ¥2080
セルゲイ・ボルトキェヴィチ(1877-1952):
ピアノ協奏曲第2番(左手のための)Op.28(1923)
ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.32(1927)
ステファン・ドニガ(ピアノ)
ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団
ダフィート・ポルセライン(指揮)
録音:2008年6月9-13日、オストラヴァ(チェコ)、
ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団コンサートホール
両曲とも初録音と表示されています。第2番は第一次大戦での戦傷により右腕
を失ったピアニスト、パウル・ウィトゲンシュタイン(1887-1961)の委嘱に応
えて書かれた作品。第3番はボルトキェヴィチのオーストリア市民権獲得に尽
力したロシア出身のピアニスト、パウル・デ・コンネ(1874-1959)に献呈され
た作品。ルーマニアのピアニスト、ステファン・ドニガ(1979年生まれ)が熱
演を聴かせます。
NMICD 11645 ¥2080
オランダ領東インドのクラシカル歌曲集(1890-1949)
パウル・セーリヒ(1876-1945):
マレー語の叙事詩による3つの歌 Op.23/愛の歌 Op.58
愛の歌(Krontjong Pandanのマレー語の歌)Op.25
コンスタント・ファン・デ・ワル(1871-1945):
6つのマレー語の歌 Op.6 から 4曲/新しい2つのマレー語の歌 Op.37
熱帯の夜 Op.13/ムハンマドの祈り(Sembahjang kapada Toehan)Op.9
ベルナルト・ファン・デン・シヒテンホルスト・メイエル(1880-1983):
Stemmingen Op.6 から 2曲/寺院にて Op.3 から 2曲
フランス・ウィーマンス(1899-1939):Wijzangen から 2曲
リンダ・バンダラ(1881-1945):An Java
パウル・セーリヒ:Pantuns Op.36 から 5曲
レナーテ・アーレンス(ソプラノ)
ヘンク・マーク・ファン・ダイク(ピアノ)
録音:2005年4月4-6日、ブニク(オランダ)、村の教会
オランダ領東インド(旧オランダ植民地、ほぼ現在のインドネシア)で活躍した
オランダ人作曲家たちの歌曲という極めて珍しいレパートリーを収録。
<LIESBETH HOPPEN>
オランダのチェンバロ奏者で、作曲家テオ・ブラインス(1929-1993)の未亡人
であるリースベト・ホッペンの自主制作盤。オランダ音楽学会が事実上の発売
元となっているため、弊社はNMI規格の形で管理いたします。外装に規格番号
表示がございません。ご了承ください。
NMICD 17807 4枚組 ¥2700
J・S・バッハ(1685-1750):平均律クラヴィーア曲集 BWV846-893
リースベト・ホッペン(チェンバロ)
録音:スタジオ・フラスラント、時期の記載なし 発売:2003年
使用楽器:1977年、ニコ・ファン・デル・ワールス製(モデル:ドゥルケン)
<HAAGS GEMEENTEMUSEUM>
オランダのハーグ市立博物館の自主制作盤。
HGMCD 03 ¥1550
1794年ルイ・ドゥルケン製グランドピアノ
ハイドン(1732-1809):ピアノ・ソナタ変ホ長調 Hob.XVI:49
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.2 No.1
モーツァルト(1756-1791):
ロンド イ短調 K.511/ピアノ・ソナタ第16番(第17番)変ロ長調 K.570
スタンレー・ホーホラント[スタンリー・ホッホランド](フォルテピアノ)
録音:1988年、ハーグ市立博物館(オランダ)
使用楽器:1794年、ルイ・ドゥルケン製
オランダの名フォルテピアニスト、スタンレー・ホーホラント(1950年生まれ)
がハーグ市立博物館所蔵のオリジナル楽器を演奏。同博物館内での販売用に制
作されたもので、このたびオランダ音楽学会を通して入手できるようになりま
した。
<ERASMUS>
1990年代まで活動していたオランダのレーベル。すでに全点が廃盤となってお
り、弊社で扱うのは以下の1点のみで、オランダ音楽学会の在庫完売を以って
供給終了となります。
WVH 085 ¥1550
ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562-1621):チェンバロ作品集
それは軍神マルス/トッカータ第15番ニ短調/私はライン川を渡って
ヘクサコルド・ファンタジア/モーレ・パラティーノ
フィリップスのパヴァーヌ/気狂いシメン(*)
イングランドのフォーチュン(*)/涙のパヴァーヌ(*)/大公のバッロ
半音階的ファンタジア/緑の菩提樹の下で/私の青春は過ぎ去り
ピーター=ヤン・ベルダー(チェンバロ(*以外)、スピネット(*))
録音:1993年3月、ハーグ市立博物館(オランダ)
使用楽器:1639年、アントワープ、アンドレアス・リュッケルス製(*以外)
1589年、ヴェネツィア、ジョヴァンニ・チェレスティーニ製(*)
今をときめくピーター=ヤン・ベルダー(1966年生まれ)の若き日の録音。ハー
グ市立博物館所蔵のオリジナル楽器を演奏したものです。
GCD 922211 2枚組 ¥3450
ローマ賞の音楽 - ギュスターヴ・シャルパンティエ ――
シャルパンティエ:
交響詩《イタリアの印象》/カンタータ《ディドン》/交響劇《詩人の生涯》
ミルテの祝祭
エルヴェ・ニケ(指揮)、
ブリュッセル・フィルハーモニック、フランダース放送合唱団、
ベルギー・ギィデ交響吹奏楽団、マノン・フーベル(ソプラノ)、
サビーヌ・ドヴィエイル(ソプラノ)、エレーナ・ボフジェヴィチ(アルト)、
ジュリアン・ドラン(テノール)、ベルナール・リヒター(テノール)、
マルク・バラール(バリトン)、アラン・ブエ(バリトン)
パン職人の家庭に生まれたシャルパンティエは、リール音楽院、パリ音楽院へ
と着実にステップアップを果たすものの、ヴァイオリンの師と対立し退学とい
う結果に。その後、ジュール・マスネが指導するパリ音楽院の作曲家に再入学
したシャルパンティエは一気にその才能を開花させ、1887年にはカンタータ
「ディドン」でローマ賞を獲得という大成功を収めることになる。
ローマ滞在中に代表作となる「イタリアの印象」や「詩人の生涯」を作曲する
など、作曲家としての名声を高めていったシャルパンティエだったが、1913年
頃を境に作曲活動を中断し隠遁生活に入ったため、その数少ない作品は貴重な
存在となっている。
"マルカントワーヌ・シャルパンティエ"の音楽を得意とするフランス・バロッ
クの鬼才エルヴェ・ニケがモダン・オケを振っての"ギュスターヴ・シャルパ
ンティエ"の作品集。
録音:2011年6月、ブリュッセル&アントワープ
<Centaur>
CRC 3094/95/96/97 4枚組 ¥6240
ドビュッシー:ピアノ独奏作品全集 ――
前奏曲集第1巻/映像第1集/ボヘミア風舞曲/2つのアラベスク
ロマンティックなワルツ/舞曲(スティリー風タランテラ)
前奏曲集第2巻/映像第2集/バラード/マズルカ/夜想曲/夢
練習曲集第1巻/練習曲集第2巻/子供の領分/レントよりおそく
ハイドンを讃えて/小さな黒ん坊/コンクールの小品
アルバムのページ(負傷者の服のための小品)/ベルガマスク組曲
ピアノのために/版画/忘れられた映像/マスク/スケッチ帳より
喜びの島/英雄の子守歌/エレジー/燃える炭火に照らされた夕べ
ラリッサ・デードワ(ピアノ)
モスクワ音楽院でイグムノフの高弟レフ・オボーリンと、ゲンリヒ・ネイガウ
スの弟子であり元モスクワ音楽院教授の名教師エフゲニー・マリーニンからピ
アノを学んだラリッサ・デードワ。現在はアメリカのメリーランド大学教授と
して後進の育成にも力を注いでいるデードワは、ロシアン・ピアノスクールが
輩出した稀代のドビュッシー弾きである。
録音:2002年&2008年&2009年(モスクワ&メリーランド)
CRC 3104 ¥2080
クープラン:クラヴサン曲集 ――
クラヴサン曲集第2巻(1717)より 第8組曲ロ短調
クラヴサン曲集第4巻(1730)より 第24組曲イ短調
リサ・グード・クロフォード
アメリカのオバーリン・バロック・アンサンブルで活躍する女流チェンバロ奏
者、リサ・グード・クロフォードが弾くクープランの「クラヴサン曲集」は
使用楽器が貴重!
フランス、コルマールのウンターリンデン美術館が所有する17世紀の名工、
ヨハネス・リュッカースが1624年に製作したチェンバロで聴くクープランは
またとない美しさ。クープランの音楽とリュッカースのチェンバロが見事な
までにリンクします。2008年5月27日-6月5日の録音。
CRC 3088 ¥2080
ベートーヴェン:交響曲全集Vol.2 ――
交響曲第1番ハ長調 Op.21(ポール・キム編)
交響曲第2番ニ長調 Op.36(ポール・キム編)
ポール・キム(ピアノ)
アメリカの名門ジュリアード音楽院とマンハッタン音楽院でピアノを学び、
ソリストとして活躍中の韓国系アメリカ人ピアニスト、ポール・キムのベート
ーヴェン・チクルス第2弾!
「交響曲第1番」と「交響曲第2番」は広く知られるフランツ・リストの編曲
ではなく、ポール・キム自身のアレンジを使用しており、リスト版との聴き
比べも興味深いところ。2009年1月の録音。
CRC 3128 ¥2080
フォレイズ - コントラバスのための作品集 ――
フランク:ソナタ イ長調
ヴォ―ン・ウィリアムズ:イギリス民謡による6つの習作
シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調
クレイグ・バターフィールド(コントラバス)、チャールズ・フーゴ(ピアノ)
クラシック、ジャズの両ジャンルでソリストとして活躍するアメリカのベーシ
スト、クレイグ・バターフィールドが、レパートリー拡大のためにフランク、
ヴォーン=ウィリアムズ、そしてシューベルトをコントラバス用にアレンジ!
オーケストラの土台を支える"コントラバス"ではなく、低音の魅力あふれる
ソロ楽器としての"コントラバス"をじっくりとお楽しみください!
2009年5月14日&27日-28日の録音。
CRC 3133 ¥2080
ラザロフ:
ピアノのためのクロニクルズ
ヴァイオリンとピアノのための5つのソナチネ*/カウセルタショーニ+
フルート、アルト・フルートとハープのための二重奏曲**
ピアノのための12の前奏曲
ギャリック・オールソン(ピアノ)、
クリスティアーネ・エディンガー(ヴァイオリン)*、
クラウス・ヘルヴィヒ(ピアノ)*、
マルコス・フレナーニ=マルティン(フルート&アルト・フルート)+/**、
ローレン・ボーフィス=フォストナー(ハープ)**
パウル・ベン=ハイムの弟子でカリフォルニア大学の音楽学部名誉教授、ブル
ガリア生まれの作曲家アンリ・ラザロフ(1932-)のピアノ&室内楽作品集。
「クロニクルズ」と「12の前奏曲」を弾くのは、第8回ショパン国際ピアノコ
ンクールの覇者ギャリック・オールソン!2009年-2010年の録音。
CRC 3122/3123/3124 3枚組 ¥6240
J.S.バッハ:6つのパルティータ BWV.825-830
ピーター・サイクス(チェンバロ)
ピーター・サイクスは、ケンブリッジ古楽協会からアーウィン・ボドキー賞を
贈られ、現在はボストン・クラヴィコード・ソサエティの会長を務めるアメリ
カの鍵盤奏者。
使用楽器は、ボストンの楽器製作者アラン・ウィンクラーが2005年に製作した
コンラート・フライシャー1716年製モデルのレプリカ。輝かしい響きのバッハ
の「パルティータ」からは、現在のアメリカ古楽界の充実振りが窺える。
2007年9月9日-12日の録音。
CRC 3065 ¥2080
サクソフォンとピアノのためのアメリカ作品集 ――
レノン:私の中の距離/ラーセン:ホーリー・ローラー
エリオット:変わった前奏曲/オルブライト:サクソフォン・ソナタ
シェイファー:夏の夜想曲
ジョナサン・ヘルトン(サクソフォン)、
バーバラ・ゴンザレス=パルマー(ピアノ)
フロリダ大学音楽学部のサクソフォン科教授、ノース・アメリカン・サクソ
フォン・アライアンスの会長などの要職に就いているアメリカのサクソフォニ
スト、ジョナサン・ヘルトンが吹くアメリカン・プログラム。
ブックレットには楽譜の出版社も表記されており、新しいレパートリーの参考
演奏としても役立ちます。2004年11月の録音。
CRC 3101 ¥2080
ラフマニノフ:
ピアノ三重奏曲第2番ニ短調《悲しみの三重奏曲》Op.9
ヴィニツキ:失われたタンゴ
ツー・プラス・ワン・トリオ〔アンナラビノワ(ヴァイオリン)、
ナターリヤ・ホマ(チェロ)、ヴォロディミール・ヴィニツキ(ピアノ)〕
ツー・プラス・ワン・トリオは、第9回チャイコフスキー国際コンクール入賞
のチェリスト、ナターリヤ・ホマをはじめ、メンバー全員がモスクワ音楽院の
卒業生で結成されたアンサンブル。ラフマニノフの長大な「悲しみの三重奏
曲」では、研ぎ澄まされた集中力が伝わってくる。2006年1月の録音。
CRC 3125 ¥2080
ブラームス:ピアノ・ソナタ第1番ハ長調 Op.1
ショパン:スケルツォ変ロ短調 Op.31
ドビュッシー:アナカプリの丘、西風の見たもの
サティ:スポーツと遊戯
ダンカン・J.カミング(ピアノ)
タングルウッドのヤング・アーティスト・ピアノ・プログラムでアシスタント
・ディレクター務めているピアニスト、ダンカン・J.カミングのデビュー・ア
ルバム。サティの「スポーツと遊戯」が聴きどころ。
CRC 3143 ¥2080
シューマン:謝肉祭 Op.9/幻想曲 Op.17
オードリー・アンドリスト(ピアノ)
ピアノだけでなく、チェンバロ、ハーモニウム、シンセサイザーを弾き分ける
アメリカの女流鍵盤奏者が弾くシューマン。サンアントニオ国際コンクール、
モーツァルト国際コンクール、ジュリアード・コンチェルト・コンクールな
ど、コンクールでの受賞歴も数多い。2010年6月14日-16日の録音。
CRC 3139 ¥2080
パースペクティヴス - ドナルド・ベッツ:ピアノ作品集Vol.2 ――
交錯した声と古代の世界/フロレスタンとエウセビオスへのオマージュ
ペガサスの発見/トランスフォーメーションズ
トゥエルヴ・ブリーフ・リーゾンズ・ホワイ
ドナルド・ベッツ(ピアノ)
アメリカのコンポーザー・ピアニスト、ドナルド・ベッツのピアノ作品集
第2巻。12の幻想曲「フロレスタンとエウセビオスへのオマージュ」は、シ
ーマンのピアノ作品をモチーフした作品。2010年の録音。
CRC 3105 ¥2080
カーソン:ピアノ作品集 ――
ピーシズ, スレッド/3つの短い小品/プレイン・クローズ・コップ
失われた空間の不屈の名前
ベン・リーズ・カーソン(ピアノ)、ジェイコブ・ローデベック(ピアノ)、
ジョン・マーク・ハリス(ピアノ)
カリフォルニア大学サンタクルーズ校の音楽学部准教授、ベン・リーズ・カー
ソンのピアノ作品集。1999年から2009年までに作曲されたピアノ作品は、無
調をベースとしたスタイル。
CRC 3081 ¥2080
CDCMコンピューター・ミュージック・シリーズVol.38 ――
リリオズ:ベール・リゾナンス/トラムテ:ボストン・フロム・グルオンズ
クーン:キアロスクーロ/シュルーデ:トローペ/他
スティーヴ・デューク(ソプラノ・サクソフォン)、
クレイグ・ハルトグレン(チェロ)、
バートン・ベールマン(クラリネット)、他
コンピューター・ミュージックの最先端を伝えるシリーズの第38巻は、コン
テンポラリー・ミュージックの作曲、演奏、学習などを行うナショナル・セ
ンター、ボーリング・グリーン州立大学のMACCMが担当。
<NETHERLANDS MUSIC INSTITUTE(NEDERLANDS MUZIEK INSTITUUT)>
オランダ音楽学会
NMICD 1001 ¥2080
ヤコブス・ノーゼマン(1693-1745):
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集 Op.1(1725)
第1番ハ短調/第2番ニ短調/第3番ホ短調
第4番ヘ短調/第5番ト短調/第6番イ短調
アントワネット・ローマン(ヴァイオリン)
フロール・ムジクス
ヴォーン・シュレップ、フェリシティ・グッドマン(チェンバロ、オルガン)
サラ・ワルダー(チェロ) ボニー・アガッシ(ファゴット)
ヤン・ホレステッレ(ヴィオローネ) エリー・ファン・ムンステル(テオルボ)
録音:2008年5月、ブニク(オランダ)、村の教会
ヤコブス・ノーゼマンはオランダ人俳優を両親に公演先のハンブルクで生まれ
たオランダの作曲家。ハーグ、ライデンで育ち、1710年アムステルダムに移住
し1717年に結婚、二人の息子をもうけ、牧師となった長男コルネリウスは自然
観察家として歴史に名を残しました。ヤコブス・ノーゼマンが誰に音楽を教わ
ったかは明らかになっていません。1714年から1716年にかけてアムステルダム
劇場の楽団でヴァイオリンを弾き、1719年から亡くなるまでアムステルダムの
レモンストラント派教会のオルガニストを務めました。
ヤコブス・ノーゼマンの作品1は短調で書かれた6つのソナタから成り、各ソナ
タは全曲を通して同じ調で書かれています(第5番第3曲のみ例外)。ソナタ・ダ
・キエザ(教会ソナタ)とソナタ・ダ・カメラ(室内ソナタ)の特徴を兼ね備えた
事実上の組曲であり、当時としてはやや古い様式による作品といえます。
アントワネット・ローマン(1969年生まれ)はハンガリー、ルーマニアのジプシ
ー音楽の演奏家を両親に持つオランダのヴァイオリニスト。スウェーリンク音
楽院でモダーンのヴァイオリンとヴィオラをそれぞれジャン・ルイ・ストゥー
ロップとエステルファン・ストラーレンに、さらにルーシー・ファン・ダール
とヤープ・シュプレーダーにバロック・ヴァイオリンを師事。モダーン、ピリ
オドを問わず数多くのアンサンブルに参加、またアルゼンチン・タンゴやサロ
ン・オーケストラにも進出し、2008年にピリオド楽器アンサンブル「フロール
・ムジクス」を創設。今最も注目すべきヴァイオリニストの一人です。
(弊社はアントワネット・ローマンが参加した他のレーベルのCDもご案内でき
るよう努力中です。)
NMICD 1002 ¥2080
19-20世紀オランダの名ピアニストたち
グリーグ(1843-1907):結婚行進曲
ユリウス・レントゲン[レントヘン](1855-1932)(ピアノ) 録音:1907年頃
ディルク・シェーファー(1873-1931):練習曲変ホ長調 Op.3 No.8
ヨハン・ワイスマン(1872-1913)(ピアノ) ピアノロール記録:1906年頃(*)
モシェレス(1794-1870):半音階練習曲 録音:1925年頃、Columbia
ショパン(1810-1849):ワルツ変イ長調 Op.42 録音:1924年頃、Musica
ディルク・シェーファー(1873-1931)(ピアノ)
ヴォルフ(1860-1903):ねずみ捕りの男/楽師
クンラート・ファレンタイン・ボス(1875-1955)(ピアノ)
マック・ハレル(1909-1960)(バリトン) 録音:1949年頃
バッハ(1685-1750):
平均律クラヴィーア曲集第1巻 から 前奏曲とフーガ嬰ハ長調 BWV849
ウィレム・アンドリーセン(1887-1964)(ピアノ) 録音:データ記載なし
バッハ/テオ・ファン・デル・パス(1902-1986)編曲:
オルガンのためのトッカータ ハ長調 BWV564 より アダージョ 録音:1955年
ショパン:マズルカ ヘ短調 Op.68 No.4 録音:1951年
テオ・ファン・デル・パス(1902-1986)(ピアノ)
ドヴォルジャーク(1841-1904)/ジョルジュ・ファン・レネッセ(1909-1994)
編曲:
スラヴ舞曲 Op.72 No.10 録音:1932年
ショパン:夜想曲変ニ長調 Op.27 No.2 録音:データ記載なし
ジョルジュ・ファン・レネッセ(1909-1994)(ピアノ)
モーツァルト(1756-1791):ピアノ・ソナタ第14番ハ短調 K.457 から 第3楽章
ハンス・ヘンクマンス(1913-1995)(ピアノ) 録音:データ記載なし
ショパン:バラード第1番ト短調 Op.23 録音:1937年
ショパン:ワルツ イ短調 Op.posth./華麗な大ワルツ イ短調 Op.34 No.2
ブラームス(1833-1897):ワルツ変イ長調 Op.39 No.15
録音:1980年頃、KRO(ラジオ放送)、「今週のワルツ」2回分の放送用
サス・ブンヘ(1924-1980):南米のリズムによる練習曲第6番(1974)
サス・ブンヘ(1924-1980)(ピアノ) 個人録音:1978年頃
バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻 から 前奏曲とフーガ ニ長調 BWV850
録音:1933年、Columbia
ブラームス:狂詩曲ト短調 Op.79 No.2 録音:1952年
ファニア・シャピロ(1926-1994)(ピアノ)
シューマン(1810-1856):子供の情景 Op.15 から
見知らぬ国々と人々から/鬼ごっこ/トロイメライ/むきになって
ブラム・ブレー(1927-2008)(ピアノ)
個人録音:1962年10月1日、VARA 1(ラジオ放送)(のエアチェック?)
ファン・バーレン(1929-1933):ウィレム・パイパーを記念するソナティネ
テオ・ブラインス(1929-1993)(ピアノ) 録音:1979年頃
マルガレート・クリル著「オランダのピアニストたち」(Bekking & Blitz 刊)
に合わせて制作された歴史的音源CD。(*)(ピアノロール再生)以外モノラル録音。
NMICD 12990 2枚組 ¥2450
(WVH 271-272)
セルゲイ・ボルトキェヴィチ(1877-1952):ピアノ作品集 Vol.1
3つの小品 Op.24(1922)(+)/小説 Op.35(1928)(+)
3つの小品 Op.6(1908)(*)/ソナタ第2番 Op.60(1942)(*)
前奏曲 Op.66(1946)(*)/メヌエット Op.6(1907)(*)
7つの前奏曲 Op.40(1931)/四分の三拍子で Op.48(1932)(+)
6つの前奏曲 Op.13(1910)(+)/6つの抒情的前奏曲 Op.11(1909)(*)
クラース・トラプマン(ピアノ)
録音:2002年8月11日、ロッテルダム(オランダ)
セルゲイ・ボルトキェヴィチはラフマニノフ、スクリャービン、メトネルらと
同世代のロシアの作曲家・ピアニスト。ペテルブルク音楽院でリャードフに師
事した後ドイツのライプツィヒ音楽院に留学。その後もドイツにとどまりピア
ニストとして演奏活動を開始、1904年よりベルリンのクリントヴォルト=シャ
ルヴェンカ音楽院での教職にも就きましたが、1914年の第一次大戦開戦により
自宅軟禁の後ロシアへの帰国を余儀なくされました。1917年、ロシア革命が勃
発しボルトキェヴィチは亡命、イスタンブル滞在を経てウィーンに移住、市民
権を経て定住しこの地で亡くなりました。
同世代のロシアのコンポーザー・ピアニストに比べ知名度がかなり低かったボ
ルトキェヴィチですが、近年再評価の機運が高まっています。ボルトキェヴィ
チの研究者でもあるオランダのピアニスト、クラース・トラプマンによる一連
の録音はその資料的価値も見逃せません。(*)初録音、(+)初全曲録音と表示さ
れています。
ERASMUSレーベルの受託制作盤のため、外装の規格番号表示が「WVH 272-272」
となっております。
NMICD 10946 2枚組 ¥2450
セルゲイ・ボルトキェヴィチ(1877-1952):ピアノ作品集 Vol.2
4つの小品 Op.65(1947)/印象 Op.4(1907)(+)/10の練習曲 Op.15(1911)(+)
ソナタ第1番 Op.9(1909)/バラード Op.42(1931)/悲歌 Op.46(1932)
3つのワルツ Op.27(1924)/子供時代 Op.39(1930)(*)
4つの小品 Op.10(1909)(+)/リリカ・ノーヴァ Op.59(1940)
クラース・トラプマン(ピアノ)
録音:2004年10月5日、ブレダ(オランダ)
(*)初録音、(+)初全曲録音と表示されています。
NMICD 11778 2枚組 ¥2450
セルゲイ・ボルトキェヴィチ(1877-1952):ピアノ作品集 Vol.3
嘆きと慰め Op.17(1914)/マリオネット Op.54(1938)(*)
3つの小品 Op.12(1910)(*)/4つの小品 Op.3(1904)
私の子供時代より Op.14(1911)(+)/10の前奏曲 Op.33(1926)
クラース・トラプマン(ピアノ)
録音:2006年1月22日、ブレダ(オランダ)
(*)初録音、(+)初全曲録音と表示されています。
NMICD 13172 ¥2080
セルゲイ・ボルトキェヴィチ(1877-1952):
ピアノ協奏曲第2番(左手のための)Op.28(1923)
ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.32(1927)
ステファン・ドニガ(ピアノ)
ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団
ダフィート・ポルセライン(指揮)
録音:2008年6月9-13日、オストラヴァ(チェコ)、
ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団コンサートホール
両曲とも初録音と表示されています。第2番は第一次大戦での戦傷により右腕
を失ったピアニスト、パウル・ウィトゲンシュタイン(1887-1961)の委嘱に応
えて書かれた作品。第3番はボルトキェヴィチのオーストリア市民権獲得に尽
力したロシア出身のピアニスト、パウル・デ・コンネ(1874-1959)に献呈され
た作品。ルーマニアのピアニスト、ステファン・ドニガ(1979年生まれ)が熱
演を聴かせます。
NMICD 11645 ¥2080
オランダ領東インドのクラシカル歌曲集(1890-1949)
パウル・セーリヒ(1876-1945):
マレー語の叙事詩による3つの歌 Op.23/愛の歌 Op.58
愛の歌(Krontjong Pandanのマレー語の歌)Op.25
コンスタント・ファン・デ・ワル(1871-1945):
6つのマレー語の歌 Op.6 から 4曲/新しい2つのマレー語の歌 Op.37
熱帯の夜 Op.13/ムハンマドの祈り(Sembahjang kapada Toehan)Op.9
ベルナルト・ファン・デン・シヒテンホルスト・メイエル(1880-1983):
Stemmingen Op.6 から 2曲/寺院にて Op.3 から 2曲
フランス・ウィーマンス(1899-1939):Wijzangen から 2曲
リンダ・バンダラ(1881-1945):An Java
パウル・セーリヒ:Pantuns Op.36 から 5曲
レナーテ・アーレンス(ソプラノ)
ヘンク・マーク・ファン・ダイク(ピアノ)
録音:2005年4月4-6日、ブニク(オランダ)、村の教会
オランダ領東インド(旧オランダ植民地、ほぼ現在のインドネシア)で活躍した
オランダ人作曲家たちの歌曲という極めて珍しいレパートリーを収録。
<LIESBETH HOPPEN>
オランダのチェンバロ奏者で、作曲家テオ・ブラインス(1929-1993)の未亡人
であるリースベト・ホッペンの自主制作盤。オランダ音楽学会が事実上の発売
元となっているため、弊社はNMI規格の形で管理いたします。外装に規格番号
表示がございません。ご了承ください。
NMICD 17807 4枚組 ¥2700
J・S・バッハ(1685-1750):平均律クラヴィーア曲集 BWV846-893
リースベト・ホッペン(チェンバロ)
録音:スタジオ・フラスラント、時期の記載なし 発売:2003年
使用楽器:1977年、ニコ・ファン・デル・ワールス製(モデル:ドゥルケン)
<HAAGS GEMEENTEMUSEUM>
オランダのハーグ市立博物館の自主制作盤。
HGMCD 03 ¥1550
1794年ルイ・ドゥルケン製グランドピアノ
ハイドン(1732-1809):ピアノ・ソナタ変ホ長調 Hob.XVI:49
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.2 No.1
モーツァルト(1756-1791):
ロンド イ短調 K.511/ピアノ・ソナタ第16番(第17番)変ロ長調 K.570
スタンレー・ホーホラント[スタンリー・ホッホランド](フォルテピアノ)
録音:1988年、ハーグ市立博物館(オランダ)
使用楽器:1794年、ルイ・ドゥルケン製
オランダの名フォルテピアニスト、スタンレー・ホーホラント(1950年生まれ)
がハーグ市立博物館所蔵のオリジナル楽器を演奏。同博物館内での販売用に制
作されたもので、このたびオランダ音楽学会を通して入手できるようになりま
した。
<ERASMUS>
1990年代まで活動していたオランダのレーベル。すでに全点が廃盤となってお
り、弊社で扱うのは以下の1点のみで、オランダ音楽学会の在庫完売を以って
供給終了となります。
WVH 085 ¥1550
ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562-1621):チェンバロ作品集
それは軍神マルス/トッカータ第15番ニ短調/私はライン川を渡って
ヘクサコルド・ファンタジア/モーレ・パラティーノ
フィリップスのパヴァーヌ/気狂いシメン(*)
イングランドのフォーチュン(*)/涙のパヴァーヌ(*)/大公のバッロ
半音階的ファンタジア/緑の菩提樹の下で/私の青春は過ぎ去り
ピーター=ヤン・ベルダー(チェンバロ(*以外)、スピネット(*))
録音:1993年3月、ハーグ市立博物館(オランダ)
使用楽器:1639年、アントワープ、アンドレアス・リュッケルス製(*以外)
1589年、ヴェネツィア、ジョヴァンニ・チェレスティーニ製(*)
今をときめくピーター=ヤン・ベルダー(1966年生まれ)の若き日の録音。ハー
グ市立博物館所蔵のオリジナル楽器を演奏したものです。