クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-11 No.28

2011年11月28日 13時52分33秒 | Weblog
<SONY MASTERS>
8869790720-9(DVD-Video) 6枚組 ¥6100
初回生産限定盤
ウラディミール・ホロヴィッツ・ザ・ヴィデオ・コレクション

類稀なるヴィルトウォーゾ、20世紀最大のピアニスト、ウラディミール・ホロ
ヴィッツ(1904-1989)の1982年から1987年にかけてのさまざまな演奏を収録した
6巻の映像作品を一つまとめたボックス・セットがソニー・クラシカルから登
場します。これまで複数のレーベルから発売されていた6種類の映像が一つに
まとめられたのは今回が初めてで、その晩年のいわば最円熟期の演奏をたっぷ
りと味わうことが出来ます。ニューヨークの自宅、モスクワ、ウィーン、ミラ
ノなどさまざまな会場での演奏シーンのみならず、本人やワンダ夫人へのイン
タビュー、リハーサル・シーンなども交えて制作されたこれらの映像は、この
世紀の名ピアニストの本質を探る上で欠かせない貴重なドキュメントといえま
しょう。

DVD2「ホロヴィッツ・イン・ロンドン」は完全版としては世界初DVD化。
DVD4「ホロヴィッツ・イン・ウィーン」は過去にユニバーサル・ミュージック
より一度だけDVD化されていましたが長らく入手困難でした。
音声は全編新規リマスタリング
仕様:アマレイ・ボックス収納
音声:リニアPCMおよびドルビーデジタル/ステレオ予定
画面: 4:3
フォーマット:NTSC、カラー
字幕:英語、フランス語、ドイツ語
総収録時間:8時間32分



収録予定曲
●DVD 1
ホロヴィッツ・コンサート/ザ・ラスト・ロマンティック
ピアノを選ぶホロヴィッツ/バッハ-ブゾーニ編:来たれ、異教徒の救い主よ
/ピアノの調整/モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番ハ長調K.330
思い出話/シューベルト:即興曲変イ長調作品90-4 /演奏について
ショパン:マズルカ第13番イ短調作品17-4 /ショパンについて
ショパン:スケルツォ第1番ロ短調作品20
モーツァルト、シューベルトについて
リスト:コンソレーション第3番変ニ長調/思い出話
ラフマニノフ:前奏曲嬰ト短調作品32-12/シューマンについて
シューマン:ノヴェレッテ ヘ長調作品21-1 /スクリャービンについて
スクリャービン:練習曲嬰ハ短調作品2-1/ショパンについて
ショパン:ポロネーズ第6番変イ長調作品53-6 「英雄」
モシュコフスキー:練習曲ヘ長調作品72-6
収録:1985年4月19日-30日、ニューヨーク、ホロヴィッツ自宅
ドイツ・グラモフォンと初めて専属契約を結んだホロヴィッツがその最初の録
音をニューヨークの自宅で行う際に収録されたドキュメンタリー。この録音は、
しばらく演奏活動から遠ざかっていたホロヴィッツが完全に復調し、最晩年の
充実した演奏を繰り広げるようになる端緒となった。RCA時代からホロヴィッツ
の録音を手掛けてきたジャック・ファイファーのプロデュースで、収録が進め
られてゆく過程がホロヴィッツやワンダ夫人へのインタビューとともに描かれ
た名ドキュメンタリー。
●DVD 2
ホロヴィッツ・イン・ロンドン
D.スカルラッティ:ソナタ変イ長調K.127,L.186,同ヘ短調K.466,L.118,
同ヘ短調K.184,L.189,同イ長調K.101,L.494,同ロ短調K.87,L.33,
同ホ長調K.135,L.224
ショパン:幻想ポロネーズ変イ長調作品61 ,バラード第1番ト短調作品23
ホロヴィッツ ホロヴィッツを語るI/同II/シューマン:子供の情景作品15
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調作品36
ショパン:ワルツ第9番変イ長調作品69-1 「別れのワルツ」
収録:1982年5月22日、ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでの
ライヴ・レコーディング
1982年5月、31年ぶりにヨーロッパに演奏旅行し、チャールズ皇太子の招待に
よってロンドンのロイヤル・フェスティヴァル・ホールで行われ、全世界に中
継放映された演奏会の全演目を収録した映像。同時にRCAによる録音も行われ、
演奏曲目の一部が「ホロヴィッツ・イン・ロンドン」としてLP発売され、ベス
トセラーを記録した(RCAへの最後の録音となった)のみならず、映像がVHSや
ベータマックス・テープで発売され、ホロヴィッツにとって初の映像ソフト
となった。
●DVD 3
ホロヴィッツ・イン・モスクワ
〔D.スカルラッティ:ソナタ ロ短調K.87,L.33,同ホ長調K.380,L.23,
同ホ長調K.135,L.224 /モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番ハ長調K.330
ラフマニノフ:前奏曲ト長調作品32-5,同嬰ト短調作品32-12
スクリャービン:練習曲嬰ハ短調作品2-1, 同嬰ニ短調作品8-12
シューベルト:即興曲変ロ短調作品142-3
シューベルト-リスト編:ウィーンの夜会第6番イ長調
リスト:ペトラルカのソネット第104番ホ短調
ショパン:マズルカ第21番嬰ハ短調作品30-4、同第7番ヘ短調作品7-3、
ポロネーズ第6番変イ長調作品53-6 「英雄」
シューマン:子供の情景-トロイメライ/モシュコフスキー:火花作品36-6
収録:1986年4月18日&20日、モスクワ音楽院大ホールでのライヴ・レコーディ
ング
1986年4月、61年ぶりに.国ソ連を訪れ、2週間滞在したホロヴィッツはモスク
ワとレニングラードでリサイタルを行った。そのうち全世界に中継放映され、
ドイツ・グラモフォンからレコード化されたモスクワ音楽院のリサイタルの全
演目を収めた映像で、ホロヴィッツへのインタビューやドキュメンタリー映像
も含まれている。
●DVD 4
ホロヴィッツ・イン・ウィーン
モーツァルト:ロンド ニ長調K.485、ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調K.333
シューベルト:即興曲変ト長調D.899-3
シューベルト-リスト編:ウィーンの夜会第6番イ長調
シューマン:子供の情景作品15
ショパン:
マズルカ第25番ロ短調作品33-4,ポロネーズ第6番変イ長調作品53-6 「英雄」
リスト:コンソレーション第3番変ニ長調
シューベルト:楽興の時第3番ヘ短調D.780-3
モシュコフスキー:火花作品36-6
収録:1987年5月31日、ウィーン、ムジークフェラインザールでのライヴ・レコ
ーディング
1987年5月、50年ぶりにウィーンのムジークフェラインザールで行ったソロ・
リサイタルの全演目を収録した映像。この約3週間後、6月21日のハンブルクで
のリサイタルが生涯最後の公演となったため、ホロヴッツのライヴ映像として
はほぼ最後の記録と位置付けられる貴重なもの。
●DVD 5
ホロヴィッツ・プレイズ・モーツァルト/ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488
〔イントロダクション─録音開始まで/第1楽章の録音セッション/録音会場
でのインタビュー/第2楽章の録音セッション/スタッフとの会話/プレイバッ
ク、コントロール・ルームにて/第3楽章の録音セッションの一部/第3楽章の
録音セッション/ジュリーニ、楽団員、夫人との会話〕
共演:カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)ミラノ・スカラ座管弦楽団
収録:1987年3月、ミラノ、アバネラ・スタジオ
1987年3月、生涯初のモーツァルトのピアノ協奏曲の録音をドイツ・グラモフォ
ンに行った時のセッションの模様を追ったドキュメンタリー。共演は名匠ジュ
リーニ指揮するミラノ・スカラ座管弦楽団。録音会場で行われたジャーナリス
トへの記者会見の模様も収められている。
●DVD 6
ドキュメンタリー「ホロヴィッツの想い出」
ラフマニノフ:前奏曲 第23番 嬰ト短調 作品23-12、
スクリアビン:練習曲 嬰ハ短調 作品2-1、詩曲「焔に向かって」 作品72、
シューマン:子供の情景 作品15-トロイメライ
ショパン:序奏とロンド 変ホ長調 作品16
収録:1974年-1993年
ホロヴィッツの没後に制作されたドキュメンタリーで、ホロヴィッツとワンダ
夫人のさまざまなインタビューとホロヴィッツの演奏を織り交ぜてその生涯を
たどるドキュメンタリー。演奏シーンはさまざまな映像作品から取られている
が、特筆すべきは1974年に自宅で収録されたスクリャービン「炎に向かって」
とショパン「序奏とロンド」の全曲演奏映像である。




<RCA RED SEAL>
8869781466-2 ¥1500
ベネデット・マルチェッロ:ピアノ・ソナタ集
『ソナタ第3番ト長調』『ソナタ第5番ニ長調』『ソナタ第7番イ短調』
『メヌエット ハ長調』 『ソナタ第10番ハ短調』『ソナタ第9番イ長調』
『メヌエット ハ長調』
アンドレア・バケッティ(P)
【録音】2010年4月サチーレ・ファツィオリ・コンサートホール
イタリアを代表する鬼才若手ピアニスト、アンドレア・バケッティ。バッハの
作品や、RCAへの録音のケルビーニやガルッピの隠れた作品の録音など、ロマ
ンティックなピアノ解釈ではなく歴史的チェンバロ奏法を研究しそれを応用し
た自由な発想は、様々な角度から作品の魅力や特徴を捉えていくことに成功し
ています。
今回のアルバムでも、あまり演奏されることのないB・マルチェッロの作品と
なります。ベネデット・マルチェッロ(1686-1739)は、あの有名な「ベニスの
愛」のオーボエ協奏曲で有名なアレッサンドロ・マルチェッロの弟であり、
ヴェネツィアで政治家や詩人としても活躍し、器楽作品や宗教曲、世俗カンタ
ータなど多数の作品を書いた作曲家で、ヴェネツィア・オペラを風刺した「当
世の劇場」の著者としても有名です。
この録音のためにA・バケッティとマリオ・マルカリーニの2人によって校訂さ
れた楽譜によって演奏されており、バケッティは絶妙なぺダリングを使用し、
バッハのフランス組曲などに匹敵する作風のこれらの作品を、精神的でかつセ
ンチメンタルな美しさで弾いています。





<SONY CLASSICAL>
8869799511-2 ¥1500
カール・オルフ(W・キルマイヤーによる2台のピアノと打楽器伴奏版):
「カルミナ・ブラーナ」
シモナ・シャトゥロヴァー(Sp), ベンヤミン・ブルーンス(T),
ドミニク・ケニンガー(Br),
エンダー姉妹ピアノデュオ(P),
マルティン・グルービンガー(Perc),
ザ・パーカッシヴ・プラネット・アンサンブル,
シュレスヴィヒ=ホルシュタイン祝祭合唱団,
ロルフ・ベック(指揮)
【録音】2011年8月6-7日、ハノーファー北ドイツ放送局大ホール
[デジタル:ライヴ]
バイエルン地方ボイレン(ブラーナ)の修道院に伝えられた中世の世俗的な歌曲
(カルミナ)の詩を用いて自由に作曲されたこの「カルミナ・ブラーナ」は、オ
ルフの名を知らしめた出世作で、今や映画、ドラマ、CMなど様々に使用される
ほど有名な作品です。オルフのこの作品は大規模な管弦楽と合唱のための作品
ですが、ここで演奏される版は、1956年にヴィルヘルム・キルマイヤーによっ
て、2台のピアノとパッカーション伴奏のために編曲されたものです。もとも
とも、大規模オーケストラが使用できない場所での演奏のために編曲されたも
のですが、オルフによって修士学生に選ばれたキルマイヤーだけあって彼に承
認された、小編成にもかかわらず細かいところまで表現された見事な編曲版な
のです。
ここではヨーロッパで超人気の美人姉妹「エンダー姉妹ピアノデュオ」による
息の合ったデュオ。今世界で最も輝く超絶パーカッショニスト「マルティン・
グルービンガー」と彼の仲間たちによる、現代の感覚で躍動感溢れるパーカッ
ションでの参加も超話題。ドイツを代表する合唱指揮者「ロルフ・ベック」
(現在、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭芸術監督)によって見事に「新
・カルミナ・ブラーナ」が表現されています。





<PentaTone>
PTC 5186 444(SACD-Hybrid) ¥2580
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18
グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16
サ・チェン(ピア
ローレンス・フォスター(指揮)、グルベンキアン管弦楽団
ユンディ・リを育てたダン・ジャオイ(但 昭義)にピアノを師事したサ・チェン
は、1996年リーズ国際ピアノ・コンクール第4位入賞、第14回ショパン国際ピア
ノコンクール第4位&ポロネーズ賞受賞、第12回ヴァン・クライバーン国際ピア
ノ・コンクール第3位入賞という実績を持ち、有望な若手ピアニストがひしめく
中国ピアノ界の中でもその存在感は輝きを放っている。
パワーや勢いで押し切るのではなく、輪郭の整った音色が作品の抒情性を雄大
に描いた秀演です。
録音:2011年2月、カルースト・グルベンキアン財団大講堂(リスボン)





<Centaur>
CRC 3083 ¥2080
J.S.バッハ:管弦楽組曲集(異稿版) ――
管弦楽組曲第4番ニ長調BWV.1069/管弦楽組曲第2番ロ短調BWV.1067
管弦楽組曲第3番ニ長調BWV.1068
アポロ・アンサンブル、
ダヴィド・ラヴィノヴィチ(ヴァイオリン&ディレクター)
インマゼールのアニマ・エテルナで首席奏者として活躍したロシアのチェリス
ト、セルゲイ・イストミンを擁するアポロ・アンサンブルのバッハの管弦楽組
曲集は、作曲者自身による異稿版。
ジョシュア・リフキンの研究に基づき、第2番ではフルート・ソロをヴァイオリ
ンに置き換え、第3番ではトランペット&ティンパニを外し"弦楽器+チェンバ
ロ"という編成を採用している。2008年8月&2009年7月の録音。

CRC 3164 ¥2080
リュートのロマンス ――
ヴァイス:クーラント ヘ長調/クロップガンス:ソナタ ヘ長調
ヴァイス:ソナタ イ短調/ドーブ:ソナタ第2番ト長調
ルッツ・キルヒホーフ(バロック・リュート)
J.S.バッハと同じ時代を生きた作曲家たちの楽しく、物悲しく、劇的なスタイ
ルを持ったリュート音楽集。
ヴァイス、クロップガンス、ダウベのバロック時代から古典派初期にかけての
作品を奏でるのは、カルミニョーラとの共演でも知られるドイツのリュート奏
者ルッツ・キルヒホーフ。
ヘルムート・ボーア製作の13弦バロック・リュートを使用。

CRC 3142 ¥2080
ハイ・ノート - ソプラニーノ・サクソフォンのための新しい音楽 ――
ジョンソン:ファンタジー/T・リード:夜想曲
オリオーダン:モーメンツ、ワンス・リメンバード
T・リード:ロッキング/フォーゲル:独り言/ブリストル:ムピンゴ
ヴァーノン:タイの庭の影
ハートリー:アメイジング・グレイス&ワンダラス・ラヴ
ファレル・ヴァーノン(ソプラニーノ・サクソフォン)、
メラニー・ブックアウト(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ブラッド・クロスランド(マリンバ)、ラウラ・リディ(ギター)、
デレク・リーヴス(ヴィオラ)、エリック・シュヴァイカート(ヴィブラフォン)、
ジム・スティール(ピアノ)、ハミルトン・テスカロロ(ピアノ)
アルト・サクソフォンではなく、ソプラノ・サクソフォンでもなく、さらに高
音域の"ソプラニーノ・サクソフォン"のために作曲されたソロ&室内楽作品集
というレアなアルバム。
無伴奏からピアノとのデュオ、さらにはヴィオラ・ダ・ガンバやヴィオラ、
ヴィブラフォンとの共演など"ソプラニーノ・サクソフォン"のための作品は、
スタイルもユニーク。サクソフォン関係者要注目のソプラニーノ・アルバム
です!2010年3月-10月の録音。

CRC 3140/3141 2枚組 ¥4160
ブラームス:チェロ・ソナタ集 ――
チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38
チェロ・ソナタ ニ長調 Op.78(ヴァイオリン・ソナタ第1番)
チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.99
アントニー・クック(チェロ)、アーミン・ワトキンス(ピアノ)
アントニー・クックは、当時のイギリス最年少の首席チェロ奏者としてロンド
ン・モーツァルト・プレーヤーズに加わり、アメリカの南フロリダ大学、ノー
スウェスタン大学でチェロの教授、准教授を歴任したシドニー生まれの名チェ
リスト。
「チェロ・ソナタ第1番」冒頭のゆっくりとしたテンポと重く、思慮深い表現が
印象的な演奏。ベテランらしい深みのあるブラームス。
2010年7月5日-8日の録音。

CRC 3154 ¥2080
ブリテン:無伴奏チェロ・ソナタ集 ――
無伴奏チェロ組曲第1番 Op.72/無伴奏チェロ組曲第2番 Op.80
無伴奏チェロ組曲第3番 Op.87
サイウン・ソルステインスドッティル(チェロ)
ニューヨーク・タイムズ誌で「カリスマ的チェリスト」と評された1984年アイ
スランド、レイキャビク生まれの女流チェリスト、サイウン・ソルステインス
ドッティルのブリテン無伴奏。
アントニオ・ヤニグロ国際チェロ・コンクール、ナウムブルク・コンクールな
どでの最高位受賞などすでに経歴十分のソルステインスドッティル。緊張感に
満ちたブリテンの世界が、今後の飛躍を期待させてくれる。2010年4月の録音。

CRC 3145 ¥2080
グリーグ:ピアノ・ソナタ ホ短調 Op.7
フィールド:
夜想曲第4番イ長調、夜想曲第18番ホ長調、ロシア民謡による変奏曲イ短調、
夜想曲第10番ホ短調
メンデルスゾーン:幻想曲嬰へ短調 Op.28
ダリア・グロウホヴァ(ピアノ)
前作「モーツァルト、フンメル&メンデルスゾーン」(CRC 3080)でレコーディ
ング・デビューを飾った1986年生まれのロシアの若きピアニスト、ダリア・グ
ロウホヴァ
フンメルの音楽を敬愛し、18-19世紀初期の音楽を得意とするグロウホヴァは、
ドイツのメンデルスゾーンとアイルランドのジョン・フィールドの組み合わせ。
フィールドのノクターンでの抒情性に富んだ響きが美しい。2010年2月の録音。

CRC 3102 ¥2080
テレマン:フルート二重奏曲集 TWV.40:141-146 ――
ソナタ ロ短調 TWV40:141/ソナタ ホ短調 TWV40:142
ソナタ ト長調 TWV40:143/ソナタ イ長調 TWV40:144
ソナタ ト長調 TWV40:145/ソナタ ホ短調 TWV40:146
スティーヴン・ゾーン(バロック・フルート)、
コリン・セント=マーティン(バロック・フルート)
ワシントン・バッハ・コンソートなどアメリカのピリオド・オーケストラや古
楽音楽祭で活躍する2人のバロック・フルーティストが贈るテレマンのデュエッ
ト集。
テレマンの「TWV40(141-149)」のソナタは、行方不明になっていたベルリン・
ジングアカデミーの蔵書で1999年にウクライナのキエフで発見された作品。
2007年1月9日-10日の録音。

CRC 3135 ¥2080
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
コリン・ノーブル(ピアノ)
南半球オーストラリアのピアニスト、コリン・ノーブルが弾くJ.S.バッハの
「ゴルトベルク変奏曲」。
オーストラリアのバッハ弾きによるゴルトベルクは、軽やかなタッチと適度な
スピード感が持ち味。2010年2月1日-3日の録音。

CRC 3136 ¥2080
2台ピアノのための作品集 ――
J.C.バッハ:ソナタ ト長調/ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 Op.56b
フンメル:前奏曲とロンド Op.Posth(No.5)/トリコミ:エピソード Op.3
インファンテ:アンダルシア舞曲
トニ・グルンシュラグ(ピアノ)、ロジ・グルンシュラグ(ピアノ)
トニ&ロジ・グルンシュラグは、ウィーンでユダヤ人の家庭に生まれ、ポーラ
ンドのヴァイオリニスト、ブロニスラフ・フーベルマンに助けられイングラン
ド経由でアメリカへと渡った姉妹デュオ。
ロベール・カサドシュからレパートリーを学んだグルンシュラグ姉妹の1978年
&1981年ライヴである。1978年5月&1981年11月のライヴ録音。

CRC 3157 ¥2080
ゴールデン・プロポーション・リサイタル ――
モーツァルト:ピアノ・ソナタ ハ長調 K.279
ショパン:
練習曲第1番ハ長調、練習曲第2番イ短調、夜想曲第1番変ロ短調、
夜想曲第2番変ホ長調、練習曲第3番ホ長調
ドビュッシー:月の光、スケッチ帳より、映像第1集、映像第2集
ニコラス・ロス(ピアノ)
イギリス、ヨークシャー生まれのアイルランド人ピアニスト、ニコラス・ロス
のリサイタル・プログラム。
モーツァルト、ショパン、ドビュッシーでの使用ピアノは、1885年に創設され
たドイツのピアノメーカー、シンメルのモデルK.280。
2010年12月&2011年1月の録音。

CRC 3156 ¥2080
ワーグナー - オペラ・アリア集 ――
アンフォルタス王よ、あの傷が(パルジファル)
ノートゥング、ノートゥング!宿望の剣!(ジークフリート)
In Lied zu den Wipfel lauscht ich hinauf
ブリュンヒルデよ、神聖な花嫁よ(神々のたそがれ)
冬の嵐は去り(ワルキューレ)/心の熱意で(タンホイザー)
朝はばら色に輝きて(ニュルンベルクのマイスタージンガー)
愛する白鳥よ(ローエングリン)/役立つのはただひとつの武器(パルジファル)
王よ、それには答えられません(トリスタンとイゾルデ)
彼女は幸福そうに(トリスタンとイゾルデ)
マーク・ディートン(テノール)、
グレン・コルテーゼ(指揮)、ブラティスラヴァ交響楽団
リヒャルト・シュトラウス、ワーグナー、プッチーニを得意とするアメリカの
ドラマティック・テノール、マーク・ディートンが歌うワーグナーのオペラ・
アリア集。
トリスタン、ジークフリート、タンホイザー、ローエングリン役を演じるなど、
ワーグナーは十八番中の十八番。2005年2月&2010年8月の録音。

CRC 3150 ¥2080
グッチェ:ピアノ作品集 ――
主題と変奏/ハ短調のフーガ/功利的なフーガ/ソナタ Op.32-1
ソナタ Op.32-2
マシュー・マックライト(ピアノ)
ドイツ、ベルリンで生まれアメリカで93歳まで生きた作曲家レネ・グッチェ
(1907-2000/本名はロメオ・マクシミリアン・オイゲネ・ルートヴィヒ・グッ
チェ)のピアノ作品集。
ブゾーニからピアノを学んだグッチェのピアノ作品は、新ロマン主義をベース
に十二音技法や微分音など様々な技法が採り入れられている。
2010年11月29日-30日の録音。

CRC 3134 ¥2080
ケスナー:室内楽&独奏作品集 ――
弦楽四重奏曲第2番
バス・フルートとピアノのための《ナチュラル・サイクルズ》
ピアノのための《トッカータ》/ジェネラ/弦楽四重奏曲第3番
ダニエル・ケスナー(バス・フルート)、
ドリー・エウジェニオ・ケスナー(ピアノ)、
ダリウス・カンポ(ヴァイオリン)、マーク・ロバートソン(ヴァイオリン)、
アンドルー・ダックルス(ヴィオラ)、ラリー・コルベット(チェロ)
ダニエル・ケスナー(1946-)はカリフォルニア大学の名誉教授アンリ・ラザロフ
から作曲を学んだアメリカの音楽家。バス・フルートやアルト・フルートなど、
特殊管を活かした作品への評価が高い。2005年&2006年&2009年の録音。

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11-11 No.27

2011年11月28日 13時52分19秒 | Weblog
<DORON>
DRC 4021 ¥2080
-Legendary Artistsシリーズ-
(1)ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番ホ短調Op.90「ドゥムキー」
(2)メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調Op.49
ボザール・トリオ:
【メナヘム・プレスラー(Pf)、ダニエル・ギレ(Vn)、B.グリーンハウス(Vc)】
録音:1962年3月ステレオ(原盤:コンサート・ホール・ソサエティ)
1964年のシャルル・クロ・ディスク大賞を受賞した、ボザール・トリオの初期
の名盤がCDで復活です。コンサート・ホール・ソサエティによるステレオ録音
です。1955年結成のボザール・トリオが円熟してきた1962年にスタジオ録音さ
れたもので、このトリオがメンバーが代わっても再録音を重ねた得意のレパー
トリーの原典となる名演です。

DRC 3053 ¥2080
リスト:
(1)ピアノ協奏曲第1番S.124
(2)「アテネの廃墟」による幻想曲S.122
(3)ピアノ協奏曲第2番S.125
ムーザ・ルバツキーテ(Pf)
(1)ステファン・ラーノ指揮リトアニア国立交響楽団
(2)イマンツ・レスニス指揮リエパヤ交響楽団
(3)デヴィッド・アンガス指揮フランデレン(フランダース)交響楽団
録音:(1)2002年9月9日、ヴィリニュス(リトアニア)、
(2)2009年3月12日リエパヤ歌劇場(ラトヴィア)、
(3)2006年3月26日アントワープ
全てライヴ録音
リトアニアの名ピアニスト、ルバツキーテのDORONレーベル第2弾。ライヴによ
るリストの協奏曲集です。ルバツキーテはリストを得意としており、LYRINX
レーベルからもリストの作品集が数タイトル発売になっております。このCDは
リトアニア、ラトヴィア、ベルギーと3つの国のオーケストラと共演しています。
協奏曲第1番は残響過多気味など、録音条件や共演者が異なっていても、この1枚
通してルバツキーテの技巧と美しさを兼ね備えたピアニズムが堪能できます。





<K&K出版レーベル>
KUK 22 ¥2080
シュポア:
オラトリオ「最後の審判」
ミリアム・マイアー(S)、ウルズラ・エッティンガー(MS)、
マルクス・ウルマン(T)、ヨーゼフ・ヴァーグナー(B)
ユルゲン・ブッダイ(指揮)
サンクトペテルブルク・ロシア室内フィルハーモニー,
カントライ・マウルブロン
録音:2010年6月12、13日、マウルブロン
ユルゲン・ブッダイによるマウルブロン修道院シリーズ、新刊はシュポアの
「最後の審判」。ルイ・シュポア(1784-1859)は、19世紀前半の非常に重要な
作曲家で、作品数も膨大だが、今日ではヴァイオリン曲と交響曲が稀に取り上
げられる程度だ。しかしシュポアはオペラや声楽作品でも成功を収めていた。
「最後の審判」は彼の2番目のオラトリオで、1826年にカッセルで初演。シュ
ポアが19世紀半ばのドイツロマン派の音楽をいかに先駆していたかが分かる充
実した作品である。いつもながらブッダイの温かい音楽作りと、優秀なソリス
トによって、作品の魅力が味わえる。

KUK 23 ¥2080
「処女マリアより」-ロシアとヨーロッパの讃歌集
グリンカ:ヘルヴィム(ケルビム)の歌
グレチャニノフ:私たちは聖母に深く祈る/デグチャリョフ:聖三位一体
ゴロヴァノフ:ヨセフに祈り/ラフマニノフ:聖母讃歌
アルハンゲルスキー:おお神よ、私の祈りをお聞きください
ボルトニャンスキー:私たちはあなたを讃えます、おお神よ
ムソルグスキー:天使がマリアに語る/不詳:ロシアのキャロル
ロッティ:クルチフィクス/ヴェルディ:処女マリア讃歌
ブルックナー:アヴェ・マリア/カマーニョ:詩篇14番
ホミリウス:私たちは神に感謝を述べる/ヘンデル:主よ、お願いです
バッハ:モテット「イエス、わが喜び」BWV.227
ブクステフーデ:カンターテ・ドミネ
アンドレイ・コシェフニコフ(指揮)
モスクワ国立アカデミー合唱団
録音:マウルブロン修道院(ライヴ)
1956年創設、半世紀以上の歴史を誇るモスクワ国立アカデミー合唱団が、マウ
ルブロン修道院で歌った録音。無伴奏合唱は、西欧の合唱団のような研ぎ澄ま
された演奏ではなく、人の温もりが感じられる懐の深いものである。

KUK 91 ¥2080
「グランド・ピアノ・マスターズ・シリーズ」
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第12番 ヘ長調 K.332
シューベルト:ピアノ・ソナタ第16番 イ短調 D.845
シューマン:謝肉祭 Op.9
ロルフ・プラッゲ(ピアノ)
録音:2006年5月25日、マウルブロン修道院、ライヴ
プラッゲは、1959年、ドイツ北西部のヴェスターシュテーデの生まれのピアニ
スト。1990年のチャイコフスキー国際コンクールピアノ部門で第4位を獲得、
ドイツ人として始めての入賞だったため大きな話題となった。1991年以来ザル
ツブルクのモーツァルティウム音楽院の教授を務めている。演奏はいかにも質
実剛健、華やかさよりもジワリと沁みる味わいを重視したドイツ臭さが魅力で
ある。





<QUERSTAND>
VKJK 1013 ¥1680
「フェルディナント・ヒラー 生誕200年記念エディション」
ヒラー(1811-1885):歌曲集
新しい歌Op.100より(6曲),ヒラー・アルバム Op.111より(3曲),
ヒラー・アルバム Op.129より(3曲),4つの歌 Op.41より(3曲),
新しい春 Op.16より(3曲),4つの歌 Op.85より「春が来たら」,
6つの歌 Op.46より「祈り」,8つのリトルネロ Op.118より(3曲),
6つの歌 Op.25より(3曲)
ウルリケ・フルデ(S)、マニャ・ラシュカ(MS)、ニコ・エッケルト(T)、
フェリックス・プロット(Br)
サロルタ・B.ギエヴィ(Pf)、マイスターゼクテッツ・ライプツィヒの団員
録音:2010年11、12月、2011年5月、ライプツィヒ
ヒラーの生誕200年を記念して、ヒラーの歌曲を集めたCDが発売になった。ヒラ
ーは19世紀半ばのドイツの重要な作曲家であり、ショパンやメンデルスゾーン
との交流が有名であるが、まとまった録音はピアノ曲を中心に僅かしかない。
このCDは、歌曲作曲家としてのヒラーの成果を示すものである。

VKJK 1101 ¥1680
「天上の音」-ニーデルンドデレーベンの歴史的オルガン
バッハ:
前奏曲とフーガ ハ短調 BWV549,コラール「ああ、罪人である私は何をすべき
か」によるパルティータ BWV770,トリオ ハ短調 BWV585,
前奏曲とフーガ ハ短調 BWV.546
クレプス:トリオ ヘ長調 Krebs-WV446/クーナウ:聖書ソナタ第3番
ベーム:パルティータ「昼と夜であるキリスト」
ヴァルター:テレマンの協奏曲 ハ短調
バリー・ジョーダン(オルガン)
録音:2011年4月18日、ニーデルンドデレーベン
バッハを中心とした作曲家のオルガン作品集。マクデブルク近郊のニーデルン
ドデレーベン歴史的オルガンを使用。ジョーダンは1954年南アフリカ出身のオ
ルガニスト。長くドイツで活躍している。

VKJK 1119 ¥1680
「クルト・ボスラー(1911-76):歌曲と室内楽曲集」
ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための三重奏曲/3つの歌
レント(ヴァイオリン独奏曲)/カプリツレーゼ・ムジーク
視線(ソプラノ、フルートと弦楽四重奏)/四手ピアノのためのソナタ
3つの激励への歌/木管五重奏曲
ユーリエ・カウフマン(S)、ヘルメス四重奏団、
ベルンハルト・カストナー(Pf)、パク・ミナ(Pf)、
5ビューフォート木管五重奏団
録音:2011年ライプツィヒ
ボスラー(1911-76)は、デュイスブルク出身のドイツの作曲家。このCDには戦
後、1949年から1968年までの室内楽作品と歌曲が集められている。総じて渋い
作風だが晦渋さはなく、しみじみと聞ける。

VKJK 1125 ¥1680
「ザールのロマン派オルガン作品集」
ボスレット(1860-1951):
トッカータ、導入とフーガ Op.33,ソナタ第2番 ニ短調 Op.6
ヴィルヘルム・メッツ(1828-1888):
6つの前奏曲、1つのトリオ、3つのフーガ Op.4-前奏曲 ヘ長調,
トリオ ロ長調、フーガ ニ長調
カール・レーダー(1860-1933):
小コラール前奏曲 Op.1-(第3番,第14番,第18番),
10の小前奏曲 Op.26-第2番,10の小前奏曲 Op.28-(第1番,第2番,第3番)
ヨハン・ヨーゼフ・ファイト(1872-1947):
讃歌「アド・レギアス・ダペス」によるソナタ Op.12-第1楽章,第4楽章
アウグスト・ヴィルトベルガー(1850-1928):
基本オルガン学習 Op.43-(トリオ第1番,トリオ第5番)、エレジー ホ短調
ヘルマン・キュスター(1817-1878):
前奏曲と後奏曲-(第5番 ト長調,第10番 変ホ長調,第11番 変ホ長調,
第13番 ヘ短調,第14番 変ニ長調)
ゲルンスハイム(1861-1916):
トラウトナーの前奏曲集からコラール前奏曲「目覚めよ」
ヨアヒム・フォンタイネ(オルガン)
録音:2009年3月24日、6月16日、ザールラント
19世紀後半から20世紀前半のドイツ作曲家によるオルガン作品集。ヨアヒム・
フォンタイネはドイツのオルガニスト。指揮者としても活動している。

VKJK 1130 ¥1680
「マーティン・リュッカーVol.1/9月11日を記憶し」
デュリュフレ:前奏曲
シュナウス:ラプソディ「町がなんと荒れ果てていることか」
バッハ:
コラール「バビロンの流れのほとりに」BWV.653,
コラール「神から私は離れるまい」BWV.658,
コラール「私たちが厳しい苦しみの中にいる時」BWV.668,
フーガの技法 BWV1080-コントラプンクトゥス14
ゲルハルト:第2課
リスト:泣き、歎き、憂い、怯え
マルティン・リュッカー(オルガン)
録音:2011年6月、フランクフルト・アム・マイン
マルティン・リュッカーによるオルガンのシリーズ第1巻。リュッカーは1953年
生まれのオルガニスト。フランクフルトの聖カタリーネ教会のオルガニストを
長く務めており、このCDもそこで録音されたもの。

VKJK 1131 ¥1680
「マーティン・リュッカーVol.2/ロマン派の世界」
ゲーゼ:3つの小品 Op.22/フランク:大オルガンのための3つの小品
ラボーア:ソナタ ロ短調 Op.15
レーガー:コラール「目覚めよと声が私たちを呼ぶ」に基づく幻想曲
マルティン・リュッカー(オルガン)
録音:2011年6月、フランクフルト・アム・マイン
リュッカーによるオルガンのシリーズ第2巻。「ロマン派の世界」と題され、
19世紀後半から20世紀初頭の作曲家の作品が収録されている。ヨーゼフ・ラボ
ーア(1842-1924)は、チェコのピアニスト、オルガニスト。盲目の奏者で、世
紀の変わり目の時代にウィーンで強い影響力を持つ作曲家でもあった。

VKJK 1132 ¥1680
「マーティン・リュッカーVol.1/大オルガンの音楽」
フランク:大オルガンのための3つのコラール
ヒンデミット:オルガン・ソナタ第1番
バッハ:パッサカリア ハ短調 BWV582
マルティン・リュッカー(オルガン)
録音:2011年6月、フランクフルト・アム・マイン
フランクの3つのコラールは、3曲からなる40分を越える大作。ヒンデミットの
オルガンのためのソナタ第1番は1937年の作。ヒンデミットのオルガン作品の
中でも人気の高い作品である。




<フランスのレーベル>
フランスのレーベル ジャン=シャルル・アブリゼル特集

歴史的オルガン演奏のスペシャリスト、ジャン=シャルル・アブリゼルの知られ
ざるCDをご紹介いたします。
ジャン=シャルル・アブリゼルは1946年フランスのグランヴィラールに生まれ、
オルガンを独学の後ストラスブール音楽院でピエール・ヴィダルに師事。
1971年にベルフォール大聖堂のオルガニストに就任し2011年現在もその地位に
あり、1971年から2007年まではベルフォール音楽院教授も務めました。歴史的
オルガンに造詣が深いアブリゼルはオルガンの修復にも関わっており、一つ
一つの楽器を知り尽くし音栓をみごとに活用した演奏は古楽系オルガニストの
中でも別格の存在と認識されています。また、イル・セミナリオ・ムジカーレ
のオルガニストとしてジェラール・レーヌを支えてきたことも特筆すべきで
しょう。バロック・ヴァイオリンにおけるエンリコ・ガッティと同様「過不足
のない演奏でありながら類まれな魅力に溢れた音楽」を生み出すことのできる
アブリゼルには、まさに「別格のオルガニスト」という形容がふさわしいと思
います。しかしながら、1980年代半ばから1990年代半ばにかけて彼の数々の名
盤を発売してきた HARMONIC RECORDS が倒産した後はオルガン・ソロを継続的
に録音するレーベルに恵まれず、散発的に発売された新録音も多くがフランス
以外では入手困難で、そのまま廃盤になってしまうものもあったのはたいへん
に残念なことです。
このたびアブリゼル氏本人と連絡を取り、今世紀に入ってから録音された4点
のCDを輸入・発売する運びとなりました。HARMONICレーベルの彼のCDに魅了さ
れた古楽ファンはもちろん、オルガン音楽には少々抵抗のあるクラシック・
ファンまで、多くの方々にお知らせしたいリリースです。
LEO および MUSIQUE ET MEMOIREレーベルは一般的なレコード会社ではなく、
ILDレーベルの在庫もわずかとなっておりますので、お早目にご注文下さい。




<MUSIQUE ET MEMOIRE>
MMP 080901 ¥2080
auch auff Orgeln ルネサンス-バロック過渡期のトランスクリプション技法
オルガン編曲によるプレトリウスの音楽
ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):
パッサメッツォ(「テルプシコーレ」第283番)[JCA]
-ブルンスヴィック公殿下のバレット(「テルプシコーレ」第246番)(*)
今こそ喜べ、愛するキリストの信者らよ
[Nun freut euch, lieben Christen G'mein]
(シンフォニア;「使徒ポリヒムニア」第9番)[FW]
-今こそ喜べ、愛するキリストの信者らよ
(二重合唱のためのモテット;「シオンの音楽」第1巻 第12番)[FW/JCA]
今こそわれらは聖霊に乞う[Nun bitten wir den heiligen Geist]
(シンフォニア;「使徒ポリヒムニア」第39番)[FW]
-今こそわれらは聖霊に乞う
(コラール;「シオンの音楽」第5巻 第7番)[JCA](+)
-今こそわれらは聖霊に乞う(3声のコラール;
カントゥス・フィルムス:バス;「シオンの音楽」第5巻 第6番[JCA](+)
-今こそわれらは聖霊に乞う(3声のコラール;
カントゥス・フィルムス:ソプラノ;「シオンの音楽」第5巻 第5番[JCA](+)
-今こそわれらは聖霊に乞う(3声のコラール;
カントゥス・フィルムス:テノール;「シオンの音楽」第5巻 第8番[JCA](+)
4声のクラント(「テルプシコーレ」第125番)[JCA]
-5声のクラント(「テルプシコーレ」第72番)(*)
-クラント・サラバンド(「テルプシコーレ」第104番)(*)
-スペインのパヴァーヌ(「テルプシコーレ」第30番)[JCA]
-スパニョレッタ(「テルプシコーレ」第38番)[JCA]
おお、祝福された三位一体の光よ[O lux beata Trinitas]
(3声の賛歌;カントゥス・フィルムス:バス;「シオンの賛歌」第156番)[FW](+)
-おお、祝福された三位一体の光よ
(4声の上5度カノン;「シオンの賛歌」第162番)[JCA](+)
-おお、祝福された三位一体の光よ
(二重合唱のための;「シオンの賛歌」第144番)[JCA](+)
あなたに、心の底から(シンフォニア;「使徒ポリヒムニア」第26番)[FW]
-あなたに、心の底から
(二重合唱のためのモテット;「シオンの音楽」第1巻 第20番)[JW/FW]
われらはみな唯一の神を信じる[Wir glauben all an einen Gott]
(ビチニウム;「シオンの音楽」第5巻 第24番)[JCA](+)
-われらはみな唯一の神を信じる(3声;カントゥス・フィルムス:テノール;
「シオンの音楽」第5巻 第27番)[JCA](+)
-われらはみな唯一の神を信じる(5声;カントゥス・フィルムス:バス;
「シオンの音楽」第5巻 第21番)[JCA](+)
ヴォルト(「テルプシコーレ」第231番)[JCA]
-村のブランル(「テルプシコーレ」第14番)[JCA]
-陽気なブランル(「テルプシコーレ」第5番)
-新しい簡単なブランル(「テルプシコーレ」第2番)(*)
-ブランル・ドゥブル(「テルプシコーレ」第6番)(*)
-ヴォルト(テルプシコーレ」第230番)(*)
高みにおいては神にのみ栄光あれ
(シンフォニア;「使徒ポリヒムニア」から)[FW](+)
-高みにおいては神にのみ栄光あれ
(二重合唱のためのモテット;「シオンの音楽」第1巻 第3番)[JW/FW](+)
[JCA] ジャン=シャルル・アブリゼル(1946-)編曲
[FW] フリードリヒ・ヴァンダースレープ編曲
[JW} ヨハン・ヴォルツ編曲:「新オルガン音楽タブラチュア譜集」(1617)から
ジャン=シャルル・アブリゼル(オルガン)
ウィリアム・ドンゴワ(コルネット[ツィンク」(*))
クリスティアン・ヴェークマン(テノール(+))
録音:2008年9月5-8日、フレゼリクスボー城(デンマーク)
使用楽器:1605-1610年、エザイアス・コペニウス製
(1616年、ヘッセン城からフレゼリクスボー城へ移動/
1985-1988年、ユルゲン・アーレント、マッツ・キャースゴー復元)
アルバム・タイトルはプレトリウスが「シオンの音楽」の序文に記した「…合
唱のためのこのようなポリフォニー作品はオルガンでも(such auff Orgeln)演
奏可能であり…」からの引用。プレトリウスの声楽曲や器楽のための舞曲の同
時代作曲家ヨハン・ヴォルツによるトランスクリプションと、その様式に従っ
た現代のオルガニスト、ジャン=シャルル・アブリゼルとフリードリヒ・ヴァ
ンダースレープによるトランスクリプションで構成された、注目すべきプログ
ラム。使用楽器はヘッセン公の没後に未亡人エリーザベトから弟のデンマーク
国王クリスチャン4世に贈られた据え置き式オルガンで、細部まで装飾が施さ
れた歴史的名器。アブリゼルはこの小型のオルガンから多彩な音色をみごとに
引き出しています。次世代のシュッツ、シャイト、シャインらの音楽に比べて
いささか魅力に乏しいプレトリウスの音楽を、奇をてらうことなくここまで面
白く聴かせる企画と演奏は傑出したものと言えます。クラムシェル・ボックス
・タイプの豪華仕様。

ILD 642227 ¥2080
北の息吹き
スウェーリク、リューベック、ベーム、ブクステフーデ、ブルーンス、
バッハ:
オルガン作品集
ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562-1621):
エコー・ファンタジア/大公のバッロ
ヴィンセント・リューベック(1654-1740):前奏曲ハ長調
ゲオルク・ベーム(1661-1733):天におられるわれらの父
ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707):前奏曲ハ長調 BuxWV137
ニコラ・ブルーンス(1665-1697):今こそ来たれ、異教徒の救い主よ
J・S・バッハ(1685-1750):
前奏曲とフーガ ホ短調 BWV533/今こそ来たれ、異教徒の救い主よ BWV659
高き天より私は来た BWV606/ベツレヘムにお生まれになった BWV603
われらはキリストをたたえまつる BWV611/これほどの喜びに満ちた日 BWV605
前奏曲とフーガ ハ長調 BWV541
ジャン=シャルル・アブリゼル(オルガン)
録音:2003年7月2-3日、ベルフォール(フランス)、聖ジャン聖堂
使用楽器:1984年、マルク・ガルニエ製
北ドイツ・オルガン楽派と彼らに影響を与えたスウェーリンク、彼らの影響を
受けたバッハのオルガン作品で構成された正統派プログラム。アブリゼルが得
意とするレパートリーであり、細部まで神経が行き届かせながら全体としては
堂々たるその演奏は他の追随を許さないものがあります。

ILD 642235 ¥2080
ジャン=フランソワ・ダンドリュー(1682-1738):ノエルとマニフィカト
声高らかに歌おう/若い娘/ポワトゥのノエル/われらに告げよ、マリア
マニフィカト第1旋法/陽気な羊飼いたちはどこへ(オフェルトリウム)
ぼくらは歩く、歩く、陽気に/サントンジュのノエル/マニフィカト第2旋法
おお、息子らよ、娘らよ/果てしなく願うあなたがた
教会に従うキリスト教徒(オフェルトリウム)
ジャン=シャルル・アブリゼル(オルガン)
録音:2004年6月10-11日、ドンジェルマン(フランス)、聖モーリス教会
使用楽器:1720年、シャルル・カシェ製(1994年、ディディエ・シャノン復元)
パリで活躍したオルガニスト・作曲家ダンドリューによるクリスマスのための
オルガン作品集。同時代に製作されたオルガンをアブリゼルが雰囲気豊かに演
奏しています。クリスマス向けCDとしてももちろんおすすめです。



<LEO>
LEO 09008 ¥2080
フランソワ・クープラン(1668-1733):修道院のためのミサ
イントロイトゥス: Gaudeamus omnes in Domino(#)
キリエ(*/+)/グローリア(*/+)
グラドゥアーレ: Propter veritatem et mansuctudinem(#)
2声のモテット: 来たりて主に歓呼せよ[Venite exultemus Domino](S/S/*)
オフェルトリウム(*)/サンクトゥス(*/+)
エレヴァツィオーネ(*)/ベネディクトゥス(+)
モテット(2声と通奏低音のための):
おお、言い難き神秘[O misterium ineffabile](S/B/*)
アニュス・デイ(*/+)/コムニオ: Optimam patrem elegit(#)
王のための祈り(モテット、2声と通奏低音のための):
主よ、王を助けたまえ[Domine salvum fac regem](S/B/*)
イテ・ミサ・エスト(*/+)
聖体の秘跡のモテット(3声と通奏低音のための):
大いなる秘跡[Tantum ergo sacramentum](S/S/B/*)
出典:ギヨーム・ガブリエル・ニヴェール(1632頃-1714):
ミサ第6旋法(1658)から(+)
ロベール・バラール:ベネディクト会修道女の聖歌集(1664)から(#)
ジャン=シャルル・アブリゼル(オルガン(*))
イザベル・ファロ(ソプラノ(S))
ユリア・ヴィシュニエフスキー(ソプラノ(S))
ジュゼプ・カブレ(バリトン(B)、先唱および指揮(+/#))
ラ・コンパニー・ムジカーレ(+/#)
イザベル・ファロ、イヴェット・ゴンザレス、シェリル・シュイレ(ソプラノ)
ベルティル・ド・スワルト、ナタリー・グイダ、
フランソワーズ・エル(メゾソプラノ)
録音:2008年9月16-18日、スール[Seurre](フランス、コート=ドール)、
聖マルタン教会
使用楽器:1699年、ジュリアン・トリビュオ[Julien Tribuot]製
(1991年、ベルナール・オーベルタン復元)
「教区のためのミサ」とともに「2つのミサから成るオルガン曲集」(1690)に収
められた「修道院のためのミサ」(オルガン・ミサ)を、出版当時の修道院ミサ
の形式に沿って再現した興味深いプログラム。(+)(#)は単旋律聖歌の斉唱。
(#)のロベール・バラールは同名のリュート奏者・作曲家(1575頃-1650以後)と
は別人。モテットにおけるソプラノ二名の担当分けについては表示がなく、不
明です。
「修道院のためのミサ」はアブリゼルにとって再録音となりますが、旧録音
(HARMONIC RECORDD、廃盤)は声楽を伴っておらず、ミサの再現性の点ではこの
録音こそが彼の幻の名盤「教区のためのミサ」(HARMONIC RECORDD、廃盤)と対
を成すアルバムと言えます。(*/+)はクープランが作曲したオルガン曲と単旋
律聖歌が交互に演奏されます。プログラム構成はバリトン独唱と指揮を担当し
ているジュゼプ・カブレ。かれば前述の「教区のためのミサ」にもアンサンブ
ル・オルガヌムのメンバーとして参加して先唱者も務めていました。小さくま
とまった演奏になりがちな「修道院のためのミサ」を中心にここまで聴かせる
ことができるアブリゼルとカブレの知性と実力には驚嘆させられます。また、
これほどすばらしいCDが演奏家のプライヴェート・レーベルから発売され、
運良くホームページにたどり着けなければその存在を知ることができないとい
う事実にも、いろいろな意味で感慨深いものがあります。

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