クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

11-11 No.12-1

2011年11月13日 12時43分56秒 | Weblog
<SONY CLASSICAL>
8869792710-2 2枚組 ¥1950
8869792713-9(DVD-Video) ¥2950
8869792714-9(Blu-ray) ¥3350
1. 鍛冶屋のポルカ作品269(ヨーゼフ・シュトラウス)
2 . 「カルメン」カドリーユ作品134(エドゥアルト・シュトラウス)
3. バレエ「眠りの森の美女」から「パノラマ」★
(ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー)
4. バレエ「眠りの森の美女」から「ワルツ」★
(ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー)
5. ピツィカート・ポルカ
(ヨハン・シュトラウス2世/ヨーゼフ・シュトラウス)
6. ペルシャ行進曲作品289(ヨハン・シュトラウス2世)
7. ポルカ「燃える恋」作品129(ヨーゼフ・シュトラウス)
8. ワルツ「うわごと」作品212(ヨーゼフ・シュトラウス)
9. ポルカ「雷鳴と電光」作品324(ヨハン・シュトラウス2世)
[アンコール予定曲]
10. チック・タック・ポルカ作品365(ヨハン・シュトラウス2世)
11. ワルツ「美しく青きドナウ」作品314(ヨハン・シュトラウス2世)
12. ラデツキー行進曲作品228(ヨハン・シュトラウス1世)
1. 祖国行進曲★(ヨハン・シュトラウス2世/ヨーゼフ・シュトラウス)
2. ワルツ「市庁舎舞踏会でのダンス」作品438★
(ヨハン・シュトラウス2世)
3. ポルカ「あれか、これか」作品403★(ヨハン・シュトラウス2世)
4. トリッチ・トラッチ・ポルカ作品214(ヨハン・シュトラウス2世)
5. ワルツ「ウィーンの貴族」作品419(カール・ミヒャエル・ツィーラー)
6. アルビオン・ポルカ作品102(ヨハン・シュトラウス2世)
7. ポルカ「騎手」作品278(ヨーゼフ・シュトラウス)
8. 悪魔的ダンス(ヨーゼフ・ヘルメスベルガー)
9. フランス風ポルカ「芸術家の挨拶」作品274
(ヨーゼフ・シュトラウス)
10. ワルツ「楽しめ人生を」作品340(ヨハン・シュトラウス2世)
11. シュペール・ギャロップ作品42(ヨハン・シュトラウス2世)
12. コペンハーゲン蒸気機関車のギャロップ★
(ハンス・クリスティアン・ルンベイ)
★ニューイヤー・コンサート初登場の作品。
ウィーン少年合唱団(DISC 1[4]、DISC 2[1])
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:マリス・ヤンソンス
[録音]2012年1月1日、ウィーン、ムジークフェラインザールでライヴ・レ
コーディング予定
2012年のニューイヤー・コンサートに登場するのは、ラトヴィア出身の巨匠指
揮者、マリス・ヤンソンス。1992年4月に初めてウィーン・フィルを指揮して
以来、ウィ-ン・フィルにとって最も重要な指揮者の一人であり、2012年の
ニューイヤー・コンサートは両者の共演20周年を記念する形で実現します。ヤ
ンソンスは2006年に初めてニューイヤー・コンサートを指揮しており、その時
すでに非常に高い評価を得ています。








<THE SPOT RECORDS>
スザンナ・ヨーコ・ヘンケルの自主レーベル THE SPOT RECORDS の取り扱い
開始致します。
ACOUSENCEレーベルのチャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(ACOCD21510)で
ドイツのECHO KLASSIK 2011、19世紀の作品協奏曲(ヴァイオリン)部門大賞に
輝き、脚光を浴びている スザンナ・ヨーコ・ヘンケルの新作(モーツァルト:
288697)含めた、まさに「クール&ビューティー」な演奏の数々。計4アイテム
をご紹介申し上げます。スザンナ・ヨーコ・ヘンケルのHPは下記の通りです。
彼女の今後の活躍にもご期待下さい。
http://www.susanna-yoko-henkel.com

288697 ¥2080
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲集
(1)ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216
(2)ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」 イ長調 K.219
(3)ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド ハ長調 K.373
(4)ヴァイオリンと管弦楽のためのアダージョ K.261
(All cadenzas by Susanna Yoko Henkel)
スザンナ・ヨーコ・ヘンケル(ヴァイオリンと指揮)
リトアニア室内管弦楽団
2011年1月30,31日、2月1日 リトアニア国立フィルハーモニック・ホールでの
収録
このアルバムは今年の初めに録音された新作となります。きらめきと鮮やかで
繊細なニュアンスを伴った音色と豊かな音質でオーケストラと共に作品に鋭く
切り込んだエネルギッシュ且つ斬新、音楽への喜びに溢れた演奏です。

288696 ¥2080
ヴァイオリンとチェロの二重奏曲集
(1)ハルヴォルセン(Johan Harlorsen 1864-1935 ノルウェー):
パッサカリア(1894年の作品)
(2)コダーイ:二重奏曲 op.7 (1914年の作品)
(3)アイスラー(Hannes Eisler 1898-1962 ドイツ):
二重奏曲 op.7/I (1924年の作品)
(4)シュルホフ(Erwin Schulhoff 1894-1942 チェコ):
二重奏曲 (1925年の作品)
スザンナ・ヨーコ・ヘンケル(ヴァイオリン)
トニオ・ヘンケル(チェロ) Tonio Henkel 
(スザンナ・ヨーコ・ヘンケルの弟)
2007年8月27,28,29日 ザグレブ、クロアチア音楽専門大学での収録
交互に、そして高らかに旋律を歌い上げ始まる感動的な「パッサカリア」から
始まる、耳にする事の少ない技巧的にも難しい楽曲を取り上げたこのアルバム
は、単に姉弟のデュオの演奏である事を越えて音楽に真摯に向かい合う芸術家
達の音楽性と実力を示す作品として高く評価される事と考えます。

288695 ¥2080
ラヴェル:室内楽作品集
(1)ツィガーヌ (2)ヴァイオリン・ソナタ
(3)ピアノ三重奏曲 (4)ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
スザンナ・ヨーコ・ヘンケル(ヴァイオリン)
モニカ・レスコヴァル(チェロ)
ミラナ・チェルニャフスカ(ピアノ)
2004年4月13,14日、10月5日 ミュンヘン音楽大学大ホール
2004年12月30日 ザブレク、クロアチア音楽専門大学での収録
緊張感漂う中に美しさ、怪しさと冷たさを感じさせる個性的なアルバム。
都会的で洗礼された極上のラヴェルです。

288694 2枚組 ¥3050
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ 全曲
2004年7月24日、25日/8月7日、8日、21日、22日
スザンナ・ヨーコ・ヘンケル(ヴァイオリン)
The Minster St.Marien in KWS Klostergut Wiebrechtshausen ドイツでの
録音
微妙なニュアンスの変化を加えつつも、きりっと引き締まった構成力と推進力
を感じさせる速めのテンポから紡ぎだされたこぼれ落ちそうな程の豊かな音で、
スザンナ・ヨーコ・ヘンケルは、この大曲を一気に弾き上げます。音楽に対し
て真摯に向かい合うスザンナ・ヨーコ・ヘンケルの凛とした姿勢が演奏を通し
て一貫して具現化されており、彼女を知る上で注目に値するアルバムと成って
います。




<CARUS>
83.344 ¥2380
バロック歌曲集「愉快なナイチンゲール」
(1)Johann Peter Guzinger(1689-1773): Susse Lippen, holde Wangen
カイザー Reinhard Keiser(1674-1739)
(2)Kleine voglein, eure Scherze
(3)Du angenehme Nachtigall 「愉快なナイチンゲール」
(4)リュリ Jean-Beptiste Lully(1632-1687):
Tout ce que j'attaque er rend
モンテクレール Michel Pignolet de Monteclair(1667-1737)
(5)Mais, tout parle d'amour
(6)Ruisseaux, qui serpentez
(7)トッリ Pietro Torri(1650-1737): Son rosignolo
(8)ヴィルデラー Johann Hugo von Wilderer(1670-1724): Dormi, Giocasta
(9)ヴィヴァルディ Antonio Vivaldi(1678-1741): Cara sorte
(10)ルイエ Jacques Loeillet(1685-1748): Sonata h-Moll
(11)ハート Philip Hart(1674-1749): Rroceed, sweet charmer of the ear
(12)フェデーリ Giuseppe Fedeli(1680-1733):
Warbling the birds enjoying
(13)パーセル Henry Purcell(1659-1695): Hark! How the songsters
(14)テレマン Georg Philipp Telemann(1681-1767):
Mich trostet die Hoffnung
(15)クッサー Johann Sigismund Kusser(1660-1727):
Wo bleibst du, mein Leben
(16)カイザー Reinhard Keiser(1674-1739): Ihr fliegenden Sanger
コレギウム”フラウト・エ・ヴォーチェ” Collegium"Flauto e Voce"
2011年4月ドイツOBERASPACHでの録音
1,2,3,5,8,11,12,15,16が世界初録音となります。
ソプラノ、メゾ・ソプラノと5つのバロック・フルート、ヴィオラ・ダ・ガン
バ、チェンバロ、テオルボ(リュートに属する楽器)で構成する演奏団体
コレギウム”フラウト・エ・ヴォーチェ”による「鳥の歌」「愛の歌」を由来
とする美しく、楽しいバロック名曲集です

83.449 ¥2380
ヨハネス・エッカルト:合唱曲集
(1)「神は我がやぐら」 Ein feste Burg ist unser Gott
(2)「深き淵より」 De profundis
(3)「憐れみたまえ、我が神よ」 Erbarm dich mein
(4)Frohlich will ich singen
(5)Hort ich ein kuckuck singen
(6)Ach Gott, wie gern ich wissen wollt
(7)Schons lieb, was hab ich dir getan
(8)Schwerlangweilig
(9)Kein Buhlerei ficht mich mehr an
(10)Frau, dein Gestalt
(11)Es trau'r was trauren soll
(12)Der Musik Feind seind lgnoranten
(13)Ein Verrater und ein Suppenfresser
(14)Unser lieben Huhnerchen
(15)「主よ汝のうちにのみ我望みを持ち」
Mein schonste Zier und Kleinod bist
(16)Selig ist der gepreiset
(17)「主の祈り」 Das Vater unser
(18)「主よ、我らに平和を与えたまえ」 Da pacem Domine
カイ=ウーヴェ・イルカ指揮 Kai-Uwe Jirka
ラウテン・カンパニー・ベルリン(オリジナル楽器)
Lautten Compagney Berlin
国立ベルリン大聖堂合唱団 Staats-und Domchor Berlin
2011年9月1-4日 ベルリン大聖堂での録音
2,3,6,8,9,10,11,16が世界初録音となります。
ヨハネス・エッカルト(Johannes Eccard 1553-1611)はドイツに生まれ
ミュンヘンでラッソーに学んだあとにアウグスブルク、ケーニッヒ、ベルリン
等ドイツ各地の宮廷楽長を勤め、世俗音楽の領域に多数の作品を残しました。

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11-11 No.12-2

2011年11月13日 12時43分35秒 | Weblog
<Mercury>
4783566 50枚組+ボーナスCD ¥11500
マーキュリー・リヴィング・プレゼンス・ボックス 初回限定盤
※以前韓国ローカルでご案内しましたが、インターナショナルでの取り扱いで
再度ご案内たします。
CD1
ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲《展覧会の絵》
バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽
CD2
スメタナ:連作交響詩《我が祖国》
以上シカゴ交響楽団 指揮:ラファエル・クーベリック
CD3
フィエスタ・イン・ハイ=ファイ
イーストマン=ロチェスター管弦楽団 指揮:ハワード・ハンソン
CD4
コダーイ&バルトーク作品集
ミネアポリス管弦楽団 フィルハーモニア・フンガリカ 
指揮:アンタル・ドラティ
CD5
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番/同:組曲第2番
ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン) ミネアポリス管弦楽団 
指揮:アンタル・ドラティ
CD6
ハイ・ファイ・ラ・エスパニョーラ
イーストマン=ロチェスター・ポップス 指揮:フレデリック・フェネル
CD7
プロコフィエフ:スキタイ組曲/同:3つのオレンジへの恋/同:交響曲第5番
ロンドン交響楽団 ミネアポリス管弦楽団 指揮:アンタル・ドラティ
CD8
ハワード・ハンソン:ザ・コンポーザー・アンド・ヒズ・オーケストラ
CD9
チャイコフスキー:大序曲《1812年》/同:イタリア奇想曲
ベートーヴェン:ウェリントンの勝利
CD10
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲Op.46&72
以上ミネアポリス管弦楽団 指揮:アンタル・ドラティ
CD11
グローフェ:組曲《グランド・キャニオン》/ハーバート:チェロ協奏曲第2番
イーストマン=ロチェスター管弦楽団 指揮:ハワード・ハンソン
CD12
ブリティッシュ・アンド・アメリカン・バンド・クラシックス
イーストマン・ウィンド・アンサンブル 指揮:フレデリック・フェネル
CD13
ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ/同:春の祭典
ミネアポリス管弦楽団 ロンドン交響楽団 指揮:アンタル・ドラティ
CD14
スッペ&オーベール序曲集
CD15
ベルリオーズ:幻想交響曲他
以上デトロイト交響楽団 指揮:ポール・パレー
CD16
スーザ:サウンド・オフ!&スーザ・オン・レビュー
イーストマン・ウィンド・アンサンブル 指揮:フレデリック・フェネル
CD17
エネスコ:ルーマニア狂詩曲第1番/リスト:ハンガリー狂詩曲第1-6番
ロンドン交響楽団 指揮:アンタル・ドラティ
CD18
ハチャトゥリアン:ガイーヌ/ロンドン交響楽団 指揮:アンタル・ドラティ
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番/ミネアポリス交響楽団 
指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
CD19
エネスコ:ルーマニア狂詩曲第2番/ブラームス:ハンガリー舞曲集
同:ハイドンの主題による変奏曲
ロンドン交響楽団 指揮:アンタル・ドラティ
CD20-21
ザ・シヴィル・ウォー(イッツ・ミュージック・アンド・イッツ・サウンズ)
CD22
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番/同 第2番
バイロン・ジャニス(ピアノ) ミネアポリス交響楽団 
指揮:アンタル・ドラティ
CD23
コープランド:アパラチアの春/同:ビリー・ザ・キッド/同:キューバ舞曲
同:エル・サロン・メヒコ
ロンドン交響楽団 指揮:アンタル・ドラティ
CD24
ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》(ピアノ原典版&ラヴェル管弦楽編曲版)
バイロン・ジャニス(ピアノ) ミネアポリス交響楽団 
指揮:アンタル・ドラティ
CD25
プロコフィエフ:《ロメオとジュリエット》組曲第1&2番
ミネアポリス交響楽団 指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
ムソルグスキー:禿山の一夜/ロンドン交響楽団 指揮:アンタル・ドラティ
CD26
シューマン:ピアノ協奏曲/同:アラベスク
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
バイロン・ジャニス(ピアノ) ミネアポリス交響楽団 
指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ ロンドン交響楽団 
指揮:ハーバート・メンゲス
CD27
フラメンコ!/ペペ・ロメロ(ギター)
CD28
ザ・ロイヤル・ファミリー・オブ・ザ・スパニッシュ・ギター
ザ・ロメロス
CD29
スクリーマーズ(サーカス行進曲集)
イーストマン・ウィンド・アンサンブル 指揮:フレデリック・フェネル
CD30
バラライカの饗宴
オシポフ国立ロシア民族オーケストラ 指揮:ヴィタリー・グヌトフ
CD31
リスト:ピアノ協奏曲第1&2番他
バイロン・ジャニス(ピアノ) 
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団 
指揮:キリル・コンドラシン モスクワ放送交響楽団 
指揮:ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー
CD32
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番他
バイロン・ジャニス(ピアノ) 
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団 指揮:キリル・コンドラシン
CD33
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲/ブルッフ:コル・ニドライ
チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲
CD34
シューマン:チェロ協奏曲/ラロ:チェロ協奏曲
サン=サーンス:チェロ協奏曲
以上ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ) 
ロンドン交響楽団 
指揮:アンタル・ドラティ、スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
CD35-36
チャイコフスキー:くるみ割り人形/同:弦楽セレナード
ロンドン交響楽団 フィルハーモニア・フンガリカ 
指揮:アンタル・ドラティ
CD37
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲/ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲
ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン)
CD38
バルトーク:青ひげ公の城/ベルク:ヴォツェック-3つの断章
以上ロンドン交響楽団 指揮:アンタル・ドラティ
CD39
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番他
ジーナ・バッカウアー(ピアノ) 
ロンドン交響楽団 指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
CD40
クライスラー:ヴァイオリン名曲集/ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン)
CD41-42
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲他/ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)
CD43
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番/同 第5番《皇帝》
CD44
ショパン:ピアノ協奏曲第1&2番"
"CD45
ラヴェル:夜のガスパール/ドビュッシー:ピアノのために
ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3楽章
以上ジーナ・バッカウアー(ピアノ)ジョン・ギールグッド(語り) 
ロンドン交響楽団 指揮:アンタル・ドラティ、
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
CD46
ブラームス&メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ集
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)ジェルジ・シェベック(ピアノ)
CD47
シューマン&メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲集他
ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン) 
CD48
ストラヴィンスキー:火の鳥(全曲)/同:花火/同:ナイチンゲールの歌他
以上ロンドン交響楽団 指揮:アンタル・ドラティ
CD49
イタリア・チェロ協奏曲集/ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)他
CD50
ロドリーゴ:アランフェス協奏曲/同:アンダルシア協奏曲
ヴィヴァルディ:協奏曲集
ザ・ロメロス
CD51 ボーナスCD
マーキュリー・レーベルのプロデューサー、ウィルマ・コザート・ファインの
インタビュー"
録音:1951-69年
1945年にアーヴィン・グリーン、バール・アダムス、アーサー・タルマッジに
よって設立された名門マーキュリー・レーベルは、ステレオ録音が始まったば
かりの黎明期に多くのすばらしいディスクを世に送り出しました。"You are
there"を謳い文句に、音が生まれるその場にいるような臨場感を再現するマー
キュリー独自の録音方法によって収録された名盤を選りすぐったこの50枚組は、
演奏のすばらしさに加え、当時のプロデューサー、ウィルマ・コザート・ファ
イン女史のインタビューが特典CDとして収録されており、マーキュリー・ファ
ン必携のアイテムになっています。





<Deutsche Grammophon>
47914(4790014) 35枚組 ¥10350
ケンプ/ソロ・ピアノ・レコーディングス
初回限定盤
CD 1 - 3
J. S. BACH: Goldberg Variations, Preludes and Fugues,
English Suite No. 3, etc.
CD 4 - 14
BEETHOVEN: 32 Piano Sonatas, Eroica Variations, Bagatelles, etc.
CD 15 - 17
BRAHMS: Handel Variations, Piano Sonata op. 5, 4 Ballades op. 10,
Piano Pieces opp. 76, 79, 116 - 119
CD 18 - 19
CHOPIN: Piano Sonatas Nos.2 & 3, 4 Impromptus, Berceuse, Barcarolle,
Scherzo No.3 Ballade No.3, Andante spianato & Grande Polonaise;
Fantaisie op.49, Polonaise-Fantaisie op. 61
CD 20
LISZT: Ann-es de P-lerinage II, Ann-es de P-lerinage I: Eglogue,
Au lac de Wallenstadt, Au bord d’une source
CD 21
MOZART: Sonata K.331; Fantasies K.397, K.475; Sonata K.310
CD 22 - 30
SCHUBERT: 17 Piano Sonatas, 8 Impromptus, Wanderer Fantasy D 760,
3 Klavierst-cke D 946, Andante D 604; Allegretto in C minor D 915.
Scherzo D 593/1, 13 Variations D 576
CD 31 - 34
SCHUMANN: Papillons, Davidsb-ndlert-nze, Carnaval,
Symphonische Et-den, Kinderszenen, Kreisleriana, Fantasie in C,
Arabeske, Humoreske, Novelette no. 9 from Bunte Bl-tter,
Sonata no.2, Nachtst-cke, 3 Romanzen, Waldszenen
CD 35 BONUS CD
Early Recordings: BACH: Italian Concerto,
BEETHOVEN:Variations on a Turkish March,
SCHUMANN: Aufschwung, SCHUBERT arr. LISZT: Horch, horch die Lerche,
SCHUMANN; Spoken Recordings
1895年、ドイツ、ブランデンブルク州に生まれた偉大なるピアニスト、ヴィル
ヘルム・ケンプがDGとDeccaに残したピアノ・ソロ録音を集大成した35枚ボック
ス。ステレオ録音によるベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集をはじめ、シュ
ーベルト:ソナタ・チクルスのほか、バッハ、ブラームス、リスト、シューマ
ン、ショパン、そしてバロック作品まで広く網羅した充実の内容。近年入手困
難だったレアな録音も数多く含んだケンプ・ファン必携のボックスセットです。
ボーナス・ディスクには 世界初発売となる1930年代の録音に加えてケンプの
肉声も収録されています。ケンプが話している概要を英語とフランス語でブッ
クレットに掲載。
初回限定BOXとなっておりますので、お早めにお求めください。ピアノ界のエ
キスパート、グレゴール・ウィルムスによるエッセイもブックレットに華を添
えています。




<fine NF>
NF 53003(SACD) ¥4000
NF 23003 ¥3000
ジョセフ・リン/バッハとイザイ-新しい旅のはじまり
(1)バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001
(2)イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調 (J.シゲティに)
(3)イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第5番ト長調(M.クリックボームに)
(4)バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 BWV1003
エクスト・トラック
(5)ジョセフ・リン:シェーズ<陰影>
-ヴァイオリンとコントラバスのための
ジョゼフ・リン(ヴァイオリン)
黒木岩寿(コントラバス)(5)
録音:2009年6月1日-3日所沢市民文化センター 
ミューズアークホール(埼玉)
バッハとイザイの無伴奏を組み合わせた全曲録音シリーズは、世界初の試みと
思われますが、「バッハとイザイ-新しい旅のはじまりは」は、「魂のシャコン
ヌ-和声を介した連続の旅」(NF63001)、「バッハとイザイ-円を描く音楽の旅」
(NF53002)に続く完結編にあたるもので、今回は所沢ミューズアークホール
(2000人収容)で収録されました。前作の「バッハとイザイ-円を描く音楽の旅」
(すみだトリフォニーホールで収録)と同様に一部を公開せて収録されました。
ジョセフ・リンは今回もこの録音のためにだけに来日し、万全の体制で3日間
のセッションに臨みました。
第3作「バッハとイザイ-新しい旅のはじまりは」、セーラー万年筆((株))と有
限会社エヌ・アンド・エフとのガラスCD共同事業の第1弾として、すでにガラ
スCD(Extreme HARD GLASS CD)では5月末に発売され、レコード芸術では特選盤
の評価を得ています。
なお、ジョセフ・リンは、昨年12月(2010年)に伝統あるジュリアード弦楽四重
奏団の第一ヴァイオリン奏者となりました。ジュリアード弦楽四重奏団は10月
26日からの日本公演を行いました。




<MD+G>
30717152 ¥2080
ベートーヴェン:弦楽五重奏曲集
弦楽五重奏曲変ホ長調Op.4
弦楽五重奏曲ハ長調Op.29
ライプツィヒ弦楽四重奏団 バルバラ・ブントロック(Va)
録音:2011年3月23-26日,
マリエンミュンスター修道院(デジタル:セッション)
ベートーヴェンは多くの弦楽四重奏曲を作曲した作曲家ですが、弦楽五重奏曲
は「Op.29」が唯一のオリジナル作品で、モーツァルトとは異なり、比較的堅固
な表現を特色としており、効果的な転調などベートーヴェンらしい特質が伺え
る作品です。また「Op.4」は、「管楽八重奏曲Op.103」から編曲されたもので
すが、かなり大幅に改作と拡大が計られ、娯楽性を脱し、より純粋な抽象的音
楽への志向が見受けられます。1988年に設立されたライプツィヒ弦楽四重奏団
は、グラモフォン誌において「ドイツの最も優秀な弦楽四重奏団」と評価され、
以来40カ国以上の国々の聴衆の心を釘付けにしています。2006年に録音が完結
したベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集は、「イントネーションの絶対の完璧
さ」「細心の愛を込めた精密な演奏」と絶賛されています。ミュンヘンやジュ
ネーヴ国際コンクールで高い評価を受けた若手女流ヴィオラ奏者ブントロック
を迎えて、若きベートーヴェンらしい音楽が展開されています。

61316722 ¥2080
ヴォルフガング・リーム:ヴァイオリンとピアノのための作品集
『Antlitz』(1992/1993)
『Nachstudie』(1992/1994)
『Phantom und Eskapade』(1993/1994)
アンドレアス・ザイデル(Vn)
シュテッフェン・シュライエルマッハー(P)
録音:2010年9月6&23日,
マリエンミュンスター修道院(デジタル:セッション)
ヴォルフガング・リームは、様々なジャンルの作品を作曲しているドイツを代
表する作曲家です。このアルバムでは、1992-94年に作曲されたヴァイオリンと
ピアノのための作品3曲が収録されています。「Antlitz」は、彼の友人だった
画家の死を偲んで「壊れやすく半透明」なイメージを音に託したもので、3次
元的な広がりが感じられる作品です。「Nachstudie」は、サスペンスに満ちた
プロセスと途絶えることのない流れが特徴的。「Phantom und Eskapade」は、
アンネ=ゾフィー・ムターの委嘱作品として作曲されたもので、ひとつのアイ
デアをリサイクルしつつ、パズルのように組成していきます。ライプツィヒ弦
楽四重奏団の第1ヴァイオリンであったアンドレアス・ザイデル(2008年に退団)
は、この弦楽四重奏団でもリームなどの現代音楽を多く取り上げており、現在
でも現代音楽専門アンサンブルのメンバーとして活躍しています。ピアノの
シュライエルマッハーは、当初はジャズ・ピアニストとして訓練を受けました
が、現代音楽専門ピアニスト及び作曲家として高い評価を得ています。

62617162 ¥2080
PHONOLA-自動ピアノのための作品集
ヴォルフガング・ハイジヒ(1952-):
『Et-de KWIC & KWOC』『Ringparabel』『KODE』
『Se Io Ho Ben La Tua Parola Intesa』『Heislvertonungen』
『tabernakel』『dass der die das』『was geht』『dann war da was los』
『da dacht er』『wie die v-gel』『na du』『Jacquard』
『Die Wut -ber den verlorenen Groschen - mit und ohne Mehrwertsteuer』
トム・ジョンソン(1939-):
『Full Rotation of 60 Notes through 36 Positions』
クヌート・ミュラー(1963-):『Gordion』『Gridikon』『Gnomon』
コンロン・ナンカロウ(1912-1997):
『「自動ピアノの為の習作」より#7,20,21,37』
ヴォルフガング・ハイジヒ
(スタインウェイ・コンサートグランド1901 & ハップフェルト社1902年製
低空気圧自動演奏システム)
録音:2007年1月&6月,
マリエンミュンスター修道院(デジタル:セッション)
蓄音器以前の自動演奏楽器といえばオルゴールか自動オルガンがメインでした。
強弱などを求めるピアノへの自動演奏システムは複雑で開発には苦労があった
ようです。1876年にフィラデルフィアで強弱も演奏可能にした自動ピアノが展
示され、電気でロールを読み取り、空気式の装置を電磁石で動かす空気式増幅
の働きをする装置が開発されたりと、その後約20年ほど研究が重ねられ各社よ
り製作されました。ヴォルフガング・ハイジヒは、現代を代表する自動ピアノ
の研究家及びプログラマーの第一人者です。最も有名なオルゴール&自動演奏
システム・メーカーの一つ、ハップフェルト社(ドイツ)の自動ピアノ演奏シス
テムをスタインウェイに取り付け、自作の作品や、有名なナンカロウの作品な
どを再プログラミングし、演奏録音を試みたものが当アルバムです。「自動的
に演奏する」というだけでなく、演奏者がテンポや音の強弱を変化させること
が可能となったシステムが搭載された画期的な演自動演奏録音です。

93717136(SACD-Hybrid) 2枚組 ¥4450
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(1890年版)
シュテファン・ブルーニエ(指揮)
ボン・ベートーヴェン管弦楽団
録音:2011年5月12&13日、
ボン・ベートーヴェン・ホール (デジタル:ライヴ)
若々しい覇気と洗練を兼ね備えた秀演を次々と発表しているブルーニエ&ボン
・ベートーヴェン管弦楽団。ちょうどこの録音の1年前に録音された『ブルック
ナー:交響曲第0番&レア管弦楽作品集』の続編となるこの「交響曲第8番」で
ブルーニエは、これまでの濃厚でエネルギッシュな演奏を見直し、作曲された
当時の演奏様式に戻って演奏を試みています。やや遅めなテンポ(トータル88分
30秒)、古典形式の作品構造の見直し、響きの透明感を大切にした演奏で、ブ
ルックナーの音楽を現代に鮮やかによみがえらせています。これまでのさまざ
まなブルックナー演奏とは異なる次元に立つ演奏をご一聴ください。
(演奏時間 18:14/ 14:19/ 29:34/ 26:18)

94716986(SACD-Hybrid) ¥2950
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調Op.57「熱情」
シューベルト:ピアノ・ソナタ第19番ハ短調D.958
ツェルニー:歌曲「思い出」による変奏曲 Op.33
ジン・ジュ (P:スタインウェイ・コンサートグランド1901)
録音:2011年1月15-17日,
マリエンミュンスター修道院(デジタル:セッション)
チャイコフスキー国際、エリザベート王妃国際など、世界の名だたるコンクー
ルで活躍し、中国期待の若手女流ピアニストとして活躍の幅を広げているジン
・ジュ。ベートーヴェンの最高傑作のソナタ「熱情」。シューベルトの3大ソ
ナタのひとつ「第19番」。美しいメロディの「ツェルニー」。彼女は古典ピア
ノ演奏研究も行っており、繊細なタッチと考え抜かれたディナーミクで紡ぎだ
されるロマンティックでヴィルトゥオーゾなピアニズムをお楽しみください。

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11-11 No.11-1

2011年11月13日 12時43分04秒 | Weblog
<Signum Vision>
SIGDVD 008(DVD-Video) ¥3380
キングズ・シンガーズ - クリスマス ――
伝承曲(ローソン編):久しく待ちにし/プレトリウス:エサイの根より
伝承曲(デイヴィス編):立て羊飼いたちよ、そしてついて来なさい
ローソン:眠れ、いとしいわが子よ/伝承曲(ケイ編):喜び祝え
ラッター:ある木に咲いた花/伝承曲(ローソン編):新しいノエル
伝承曲(リチャーズ編):カタルーニャのビリャンシーコ
伝承曲(J.S.バッハ編):優しくも愛らしきみどり子/伝承曲(ナイト編):巡礼
グル―バー/モール(ラッター編):きよしこの夜
メイスン/ワッツ(ローソン編):もろびとこぞりて
伝承曲(リチャーズ編):愛しい幼子
デイヴィッド(ナイト&フィリップ編):新たな日に生まれ
ピアポント(ラングフォード編):ジングル・ベル
トーメ/ウェルズ(ナイト編):クリスマス・ソング
伝承曲(キーティング編):世の人忘るな
デイヴィス/オノラーティ/シメオーン(マッカーシー編):
リトル・ドラマー・ボーイ
伝承曲/オリファント(ラングフォード編):ひいらぎかざろう
キングズ・シンガーズ〔デイヴィッド・ハーリー(カウンターテナー)、
ティモシー・ウェイン=ライト(カウンターテナー)、ポール・フェニックス
(テノール)、フィリップ・ローソン(バリトン)、クリストファー・ガビタス
(バリトン)、ジョナサン・ハワード(バス)〕
6人の英国紳士たち、キングズ・シンガーズの「ライヴ・アット・ザ・BBCプロ
ムス」(SIGDVD 005)に続く新しいDVDは、ロンドンのLSOセント・ルークスで収
録されたクリスマス・プログラム!
キングズ・シンガーズのメンバーやラッター、ラングフォードたちのスペシャ
ル・アレンジで輝くクリスマスのトラディショナル・キャロル。




<Tactus>
TC 862705 ¥2180
ボッシ:チェロとピアノ&ヴァイオリンとピアノのための作品全集Vol.1 ――
バヴェーノのひらめきOp.4a/ロマンスOp.89/アルバムの綴りOp.111
心の歌/ペッツォ・リリコ第2番/2つの小品Op.119
シエナの聖カテリーナ(全曲世界初録音)
ロベルト・ノフェリーニ(ヴァイオリン)、
アンドレア・ノフェリーニ(チェロ)、ジュリオ・ジュラート(ピアノ)
タクトゥス(Tactus)が2011年の重要作曲家として掲げたニーノ・ロータとマル
コ・エンリコ・ボッシ(1861-1925)。
2011年で生誕150周年を迎えたボッシは、オペラが隆盛を誇った19世紀イタリア
の中で、オペラ以外のジャンル、器楽や室内楽の再興に力を注いだ音楽家とし
て高い評価を受けている。
「シエナの聖カテリーナ」は、ドイツの後期ロマン派音楽から影響を受けた
ボッシの代表作の1つである。2011年5月の録音。全曲世界初録音。

TC 862716 ¥2180
ボッシ:オルガン作品全集Vol.6 ――
祝祭前奏曲/3つの小品Op.74/3つの小品Op.97/3つの練習曲Op.105
オルガンのための練習曲(ルカ・サルヴァドーリ補完)
オルガンのための練習曲/6つの小品Op.113(全曲世界初録音)
アンドレア・マシナンティ(オルガン)
ポンキエッリから作曲を学び、ナポリ音楽院、ボローニャ音楽院、聖チェチー
リア音楽院の院長を歴任したが、1925年に志半ばにしてニューヨークからの帰
国途中に船上で没したボッシ。
コモ大聖堂のオルガニストとして活躍したボッシは当時最高のオルガニストと
称されており、その経験から生まれたオルガン作品は、19世紀後期-20世紀初
期イタリアの器楽音楽の至宝である。2010年5月-9日の録音。全曲世界初録音。

TC 720001 ¥2180
18世紀ピエモンテ楽派のピアノ作品集 ――
V・カルデラーラ:フォルテピアノのためのソナタ
G・カルデラーラ:チェンバロまたはピアノのためのソナタ
ピアッツァ:アンダンテ変ロ長調/パコット:ソナチナ第2番
ヴィンチェンティ:チェンバロ・ソナタ/ペロッティ:ラルゲット ト長調
デレジブス:ソナタ ニ長調(全曲世界初録音)
マリオ・ステファーノ・トンダ
(フォルテピアノ/ポール・マクナルティ2004年製作のアントン・ワルター・
モデル)
イタリア北西に位置するピエモンテで興った18世紀のピエモンテ楽派。ヴァイ
オリンの発展が目覚ましかったピエモンテの"ピアノ音楽"に着目した興味深い
プログラム。
ピエモンテ図書館で発見されたヴィンチェンツォ・カルデラーラ(1758-1802)
やジャチント・カルデラーラ(1729-1803)たちの作品により、ピエモンテ楽派
の"ピアノ音楽"の知られざる魅力が明らかとなる。
2010年12月の録音。全曲世界初録音。

TC 631803 ¥2180
パスクイーニ:オルガン作品集 ――
トッカータ第7番/ファンタジア・ラ・ミ・ファ・ファ/ベルガマスカ
リチェルカーレ ニ長調/パッサカリア
トッカータ・アド・イスタンツァ・デル・メラーニ/ヴェルセッティ
フォリアによるパルティータ/ファンタジア・エ・ラ・ミ
フランス風カンツォーナ/タスタータ/変奏曲/トッカータ ト短調
パストラール
レツィティア・ロミティ(オルガン)
ベルナルド・パスクイーニ(1637-1710)は、フレスコバルディとスカルラッティ
の橋渡し的存在として、イタリア鍵盤音楽界で重要な役割を担った17世紀イタ
リアの大作曲家。
出版数こそ決して多くはないものの、パスクイーニの音楽はフレスコバルディ
の鍵盤作品にも匹敵する高い評価を受けた傑作が多い。2009年8月の録音。

TC 280002 ¥2180
エグジット・ローザ - 13-14世紀ボローニャの写本Q.11からの歌曲(世界初録音)
アンサンブル・コリンボス、アレッサンドロ・フィオーリ(指揮)
ボローニャ国際音楽博物館&図書館に所蔵されていた13-14世紀ボローニャの
未出版の写本を、同じくボローニャの女声合唱団が厳粛に歌う。
イタリア音楽史の空白部分を埋める資料としても価値のある録音である。
2010年8月の録音。世界初録音





<Guild Historical>
GHCD 2360 ¥1350
クレンペラー - バッハ1945&1950 ――
J.S.バッハ:御身が共にあるならBWV.508
(クレンペラー編曲/ライヴ録音:1945年2月11日、ロサンゼルス)*
管弦楽組曲第3番BWV.1068より アリア
(ライヴ録音:1945年12月16日、ロサンゼルス)+
マニフィカト ニ長調BWV.243
(ライヴ録音:1950年1月13日、ブダペスト放送スタジオ)**
ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV.1050
(ライヴ録音:1950年1月13日、ブダペスト放送スタジオ)++
オットー・クレンペラー(指揮)、
ロサンゼルス・フィルハーモニックの弦楽セクション*、
ロサンゼルス・フィルハーモニック+、ブダペスト放送交響楽団**/++、
ブダペスト合唱団**、ティボール・ネイ(ヴァイオリン)++、
ヤーノシュ・セベニ(フルート)++、アニー・フィッシャー(ピアノ)++
20世紀の巨匠オットー・クレンペラー(1885-1973)の"ロサンゼルス"と"ブダペ
スト"での「J.S.バッハ」がギルド・ヒストリカル(Guild Historical)から、
名エンジニア、ピーター・レイノルズのリマスターで復刻登場!
ハンガリー時代のクレンペラーが振る「マニフィカト」、アニー・フィッシャ
ーをソリストに迎えた「ブランデンブルク協奏曲第5番」、ロサンゼルス時代
からはクレンペラー編曲の弦楽合奏版「BWV.508」、「G線上のアリア」など、
クレンペラーの貴重な演奏が並ぶ。
クレンペラー・ファン&ヒストリカル・ファン要チェックのリリースです!





<Guild>
GMCD 7375 ¥2180
ヴィヴァルディ:四季 ――
ヴァイオリン協奏曲ホ長調RV.269《春》
ヴァイオリン協奏曲ト短調RV.315《夏》
ヴァイオリン協奏曲ヘ長調RV.293《秋》
ヴァイオリン協奏曲ヘ短調RV.297《冬》
ヴァイオリン協奏曲変ホ長調RV.253《海の嵐》
ロバート・アッチソン(ヴァイオリン)、
アルタミラ室内管弦楽団、マイケル・ガンボン(ナレーター)
フィルハーモニア管弦楽団、ASMFのメンバー、スペイン室内管弦楽団のディレ
クターなどを歴任してきたイギリスのヴァイオリニスト、ロバート・アッチソ
ンが弾くヴィヴァルディの「四季」。
各曲冒頭のソネットを朗読しているのは、アイルランドの名俳優マイケル・ガ
ンボン。あのハリー・ポッター・シリーズのダンブルドア校長です!
2011年2月&3月の録音。

GMCD 7366/7 2枚組 ¥4360
チェスワフ・マレク:歌曲&合唱作品集 ――
7つの歌曲Op.1/5つのレーナウ歌曲Op.17/2つの歌曲Op.12/田園風景Op.30
村の歌Op.34/アンネマリー、フォックス=トロットOp.38
Boze cos Polske Op.23/Cyt...to gra Smierc...Op.23
Pozdrowienie Op.6-2/Alpy Op.5
エルジビェータ・シュミトカ(ソプラノ)、
ジェーン・リグビー(メゾ・ソプラノ)、ウィリアム・ダズリー(バリトン)、
クシシュトフ・シミェタナ(ヴァイオリン)、イアン・バーンサイド(ピアノ)、
ゲイリー・ブライアン(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団&合唱団
ギルド(Guild)が発掘、再評価に力を注ぐ20世紀スイスのポーランド系作曲家
チェスワフ・マレク(1891-1985)の作品集第3弾は「歌曲&合唱」。
チェスワフ・マレク財団とチューリッヒ中央図書館のバックアップを受けたマ
レクの作品集が、その埋もれた音楽にスポットライトをあてる。
1997年&1998年の録音。





<Guild Light Music>
GLCD 5182 ¥1650
軽音楽の黄金時代 - ライト・ミュージックのAからZ ――
スチュアート:劇場にて/ロイトヴィラー:ブリストル・クリーム
ジョンソン:カーテン・タイム/ミルナー:ダウンランド
トゥッチ:エデルマ/フレデリックス:フェアリー・ティップトゥ/他
リージェント・クラシック・オーケストラ、
ニュー・ワールド・シアター・オーケストラ、
パーシー・フェイス&ヒズ・オーケストラ、
シドニー・トーチ&ニュー・センチュリー・オーケストラ、他
ライト・ミュージックの宝庫、ギルド・ライト・ミュージック・シリーズの
第82巻は、パーシー・フェイス、シドニー・トーチ、ロバート・ファ―ノンた
ちが振るタイトルの頭文字が「A」から「Z」までの26作品を収録。リマスター
はアラン・バンティング。1936年-1960年の録音(Mono&Stereo)。

GLCD 5184 ¥1650
軽音楽の黄金時代 - ロスト・トランスクリプションズVol.3 ――
ベインズ:アド・インフィニトゥム/カワード:ディア・リトル・ソルジャーズ
ハイケンス:ハイケンス・セレナーデ/ポーター:ソー・イン・ラヴ
ビンジ:エリザベス朝のセレナーデ/マントヴァーニ:プリマ・ドンナ
モシュコフスキ:マラゲーニャ/他
マントヴァーニ&ヒズ・オーケストラ、
デイヴィッド・ローズ&ヒズ・オーケストラ、他
世界中の放送局に提供され、教育プロジェクト、軍隊の娯楽など様々な役割を
果たしたライトミュージックの"ロスト・トランスクリプション"第3集。
1942年頃-1952年の録音(Mono)。





<Danacord>
DACOCD 717 ¥2300
ディーリアス・コレクション - レア・ヒストリカル・レコーディングス ――
ディーリアス:
ラ・カリンダ
〔コンスタント・ランバート(指揮)、ハレ管弦楽団/録音:1941年7月30日、
HMV C3273〕
イルメリン前奏曲
〔シドニー・ビール(指揮)、ナショナル交響楽団/録音:1944年6月8日、
Decca K1834〕
カプリースとエレジー
〔アンソニー・ピニ(チェロ)、ウィルフリッド・パリー(ピアノ)
/録音:1955年、Argo RG47〕
エアーとダンス
〔ボイド・ニール弦楽四重奏団/録音:1938年10月20日、Decca X147〕
すみれ
〔ジョーン・スチュアート(ソプラノ)、ゴードン・ワトソン(ピアノ)
/録音:1955年、Argo RG46〕
ヴェネヴィル
〔ジョーン・スチュアート(ソプラノ)、ゴードン・ワトソン(ピアノ)
/録音:1955年、Argo RG46〕
春初めてのかっこうを聞いて
〔アンソニー・コリンズ(指揮)、ロンドン交響楽団
/録音:1953年2月23日&25日、Decca LXT2788〕
インディアンの愛の歌
〔マギー・テイト(ソプラノ)、リタ・マッケイ(ピアノ)
/録音:1937年、Decca LXT6126〕
わが心の女王に
〔ヘドル・ナッシュ(テノール)、ジェラルド・ムーア(ピアノ)
/録音:1934年12月7日、Columbia SDX7〕
愛の哲学
〔イゾベル・ベイリー(ソプラノ)、ジェラルド・ムーア(ピアノ)
/録音:1945年5月31日、Columbia DB2178〕
2つの水彩画
〔ジョン・バルビローリ(指揮)、ハレ管弦楽団
/録音:1948年4月1日、HMV C3864〕
3つの前奏曲
〔エヴリン・ハワード=ジョーンズ(ピアノ)/1929年4月4日、Columbia 5444〕
楽園への道
〔ユージン・グーセンス(指揮)、シンシナティ交響楽団
/録音:1946年2月14日、RCA Victor 11-9493〕
伝説
〔ヘンリー・ホルスト(ヴァイオリン)、ジェラルド・ムーア(ピアノ)
/録音:1942年8月7日、Columbia DX1094〕
夏の歌
〔ジョン・バルビローリ(指揮)、ハレ管弦楽団
/録音:1950年2月2日、HMV DB9609/10〕
様々なアーティスト
来年2012年が生誕150周年のアニヴァーサーリー・イヤーとなるフレデリック・
ディーリアス(1862-1934)。デンマークのダナコード(Danacord)から届くディ
ーリアスの音楽は、1929年から1955年にかけて録音された歴史的録音集。
ブライアン・サヴィン(Brian Savin)の丁寧なリマスターが、バルビローリや
グーセンスの演奏を含む15作品をじっくりと聴かせてくれます。当タイトルは
レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。(MONO/ADD)

DACOCD 703-704 2枚組 ¥4600
モーエンス・ヴェルディケ - ハイドン:交響曲集 ――
交響曲第48番ハ長調(録音:1953年、Decca LXT 2832, Mtx. ARL 1720)
交響曲第44番ホ短調(録音:1953年、Decca LXT 2832, Mtx. ARL 1721R)
交響曲第50番ハ長調(録音:1951年、Haydn Society HSLP 1041 Mtx.XTV 15175)
交響曲第91番変ホ長調(録音:1949年、HMV Z 7016/18 Mtx. 2CS 2682/86)
12のドイツ舞曲第1番-第6番(録音:1949年、HMV Z 7016 Mtx. 2CS 2687)
チェロ協奏曲ニ長調(録音:1956年、HMV ALP 1501 Mtx. 2XCS 146/47)
交響曲第43番変ホ長調
(録音:1951年、Haydn Society HSLP 9071 Mtx. K8-OP-011)
交響曲第61番ニ長調(録音:1952年、Haydn Society HSLP 1047 Mtx. XTV17149)
モーエンス・ヴェルディケ(指揮)、
エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(チェロ)、
デンマーク放送室内管弦楽団
ボストンのハイドン・ソサエティが主導したハイドンの交響曲録音の中で、デ
ンマークで収録された3作品を含むモーエンス・ヴェルディケ指揮の演奏が名
エンジニア、クラウス・ビリト(Claus Byrith)のリマスターで復刻。
1950年前後にデンマークで収録された「ハイドンの交響曲」がデンマークのレ
ーベルから蘇ります。
当タイトルはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。(MONO/ADD)




<Danica>
DCD 8063 ¥2300
さくらさくら - 日本の旋律集 ――
さくらさくら/浜辺の歌/城ヶ島の雨/夏の想い出/浜千鳥/叱られて
宵待草/夏は来ぬ/荒城の月/砂山/この道/五木の子守歌/おねがい/故郷
出船/赤とんぼ
アナス・グレン(チェロ)、ナホミ・スズキ(ピアノ)
イタリアの銘器ステファノ・スカランペラ(1889年製)から泉のように湧き出る
日本の旋律。"日本の歌"の懐かしさ、素晴らしさ、美しさをデンマークのチェ
リスト、アナス・グレンが伝えます。1985年6月の録音。




<CAPRICCIO>
C5061 2枚組 ¥2080
クルト・ヴァイル:
三文オペラ&歌曲集 歴史的録音集(1928-1931年,1928-1944年)
〈CD1.三文オペラ(ハイライト)〉
1-11.オリジナル・キャストによる録音集(1928-1930)
12-17.吹奏楽のための「小さな三文オペラ」組曲(1929)
18-21.その他の1930-31年の録音集/22-23.ダンス編曲集
〈CD2.歌曲録音〉
歌劇「マハゴニー市の興亡」よりアラバマ・ソング(1927)
歌劇「ロシア皇帝は写真を撮らせ給う」より(1928)
歌劇「ハッピー・エンド」より(1929)
歌劇「マハゴニー市の興亡」より(1929)
歌劇「銀の湖」より(1932)/6つの歌曲(1942)/2つの歌曲(1942/1943)
C10346&C10347の新装版
ベルリン・シュターツオパー管弦楽団のメンバー…CD1:12-17
オットー・クレンペラー(指揮)…CD1:12-17
ロッテ・レーニャ(ソプラノ)/クルト・ヴァイル(ピアノ)
ルイス・ルート・バンド/テオ・マックベン(指揮)他
現在でも人気の高いクルト・ヴァイル(1900-1950)の音楽ですが、この2枚組は
初演当時の熱い雰囲気を伝える貴重な音源の集大成です。ヴァイルはちょっと
聴くとなんとも軽い音楽に聞こえるのものですが、中に秘めた風刺と皮肉は、
なかなか全てを理解するのは難しいものです。これらのオリジナル・キャスト
による録音では、極め付けの「マック・ザ・ナイフ」も聴けます。
吹奏楽のための「小さな三文オペラ」はクレンペラーの指揮によるもので、聴
きなれたクレンペラーの渋さとは全く違う軽妙な指揮ぶりが魅力です。他にも
ジャズテイスト満載の演奏からロッテ・レーニャの歌まで盛りだくさん。はま
ると抜け出せない魅力に溢れた2枚組です。

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11-11 No.11-2

2011年11月13日 12時42分31秒 | Weblog
C5080 3枚組 ¥2450
ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ:作品集
〈CD1.葬送音楽〉/〈CD2.モテット集〉
1.われらにみどり児うまれたもう/2.われらは知る,われらが地上の住家
3.イエス・キリストの流した血は/4.われ汝より目を離さじ
5.神よ、われに恵みあれ/6.いざ再び幸あれ/7.われ主に見ゆ
8.我が思いなる我が神よ
〈CD3〉1-8.ミサ・ブレヴィス 「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」
9-15.主は新しい国をつくられる/16-22.意地悪な魂に知恵は宿らず
23-29.わたしの霊をあなたのうちに置いて
C10814&C10560&C67131の新装版
マリア・ザードリ(ソプラノ)/レーナ・スザンネ・ノーリン(アルト)
ギ・ド・メイ(テノール)/ヴィーフリート・ヨッヘンス(テノール)
クラウス・メルテンス(バス)他/ライニッシェ・カントライ
ダス・クライネ・コンツェルト/ヘルマン・マックス(指揮)
マイニンゲンの宮廷楽長を務めたヨハン・ルートヴィヒ・バッハ(1677-1731)
は、J.S.バッハの遠い親戚(大バッハの祖父の従弟の孫もしくは、曾祖父の弟
の玄孫)で、極めて厚い信頼を得ていたといわれます。極めて勤勉な人だった
ようで、生前は高く評価されていましたが、その作品はほとんど残っておらず、
このようにまとめて聴くことができる機会もほとんどありません。彼の宗教曲
は形式こそ単純ですが、その筆致は驚くほどに豊であり、またエルンスト・
ルートヴィヒ公の葬儀の際に書かれた「葬送音楽」は大規模な編成を必要とす
る3部形式の作品であり、死を悼む悲しみを乗り越え、魂の平安を願うという
すばらしいレクイエムです。聴きごたえのある3枚組です。

C5083 2枚組 ¥2080
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ:カンタータ集
〈CD1〉
1-9.「闇の行いを脱ぎ捨て」 Fk.80
10-15.「呼びかける声がある。主のために荒れ野に道を備え」 Fk.89
〈CD2〉
1-3.シンフォニア ニ長調 Fk.64/4-8.「今ぞこの日」 Fk.85
9-15.「震え、墜ち」Fk.83
C10425&C10426の新装版
バルバラ・シュリック(ソプラノ)/クラウディア・シューベルト(アルト)
ヴィルフリート・ヨッヘンス(テノール)
シュテファン・シュレッケンベルガー(バス)/ライニッシェ・カントライ
ダス・クライネ・コンツェルト/ヘルマン・マックス(指揮)
J.S.バッハの長男であるヴィルヘルム・フリーデマン(1710-1784)は、1746年
から1764年までハレで音楽監督とオルガニストを務めていました。その地位は
ライプツィヒでの大バッハのものに似ており、彼は3週間ごと、更に全ての祝
祭日曜のためにカンタータを演奏することを義務つけられていたのです。とは
言え、あまり勤勉な性格ではなかった彼は、その任務を全うすることはなかっ
たようです。彼の前任者キルヒーホフがテレマンの作品を流用していたようで
すし、彼自身も他者の作品の練習をしたようですが、とはいえ、やはり祝祭日
には自身のカンタータを演奏すべく、入念に準備したといわれています。壮麗
な演奏効果を持つ作品ですが、それに伴い、歌手や器楽奏者たちに要求される
技術もなかなかのもので、完璧に演奏するためには、多くの技術的困難を乗り
越えなくてはいけないという難易度の高い音楽でもあります。

C5087 ¥1750
アントニオ・サリエリ:ラ・ヴェネチアーナ
1-3.オーボエ、ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 ニ長調
4-6.フルートとオーボエのための協奏曲 ハ長調
7-9.シンフォニア ニ長調「ラ・ヴェネチアーナ」
C10530の再発盤
ラヨシュ・レンチェス(オーボエ)/ベーラ・バーンファルヴィ(ヴァイオリン)
カーロイ・ボトバイ(チェロ)/ヤーノシュ・バーリント(フルート)
ブダペスト・ストリングス
アントニオ・サリエリ(1750-1825)は当時、すごく才能のあった音楽家であっ
たにも関らず、現在では「モーツァルトに冷たくあたった人」としてのみ知ら
れているのは、とても残念なことなのではないでしょうか?実際の彼はウィー
ンで音楽家として40年近くも不動の地位を築き、多くの音楽家を育てた名士で
あり、当時のモーツァルトは足元にも及ばない存在であったことがわかってい
ます。ここに収録された作品を聴いてみても、他人の才能を羨んで悪いことを
企むような腹黒さを感じるのは不可能でしょう。とはいえ、本当のことはわか
りません。映画用に作られたエピソードなのか、はたまた毒殺は真実だったの
か・・・。

C5088 ¥2080
オスカー・シュトラウス:喜歌劇「陽気なニーベルンゲン」
C10752の再発盤
グンター…マルティン・ガントナー(バリトン)
ウーテ…ダフネ・エバンゲラトス(メゾ・ソプラノ)
ダンクヴァルト…ゲルト・グロコウスキ(バリトン)
フォルカー…ハインツ・ハイドブヒェル(テノール)
ギゼルハー…ガブリエーレ・ヘンケル(ソプラノ)
クリームヒルト…リサ・グリフィス(ソプラノ)
ハーゲン…ヨーゼフ・オッテン(バス)
ミヒャエル・ノヴァーク(テノール)他
ケルン放送合唱団/ケルン放送管弦楽団
ジークフリート・ケーラー(指揮)
オスカー・シュトラウス(1870-1954)は、あのワーグナーの大作「ニーベルン
グの指輪」を、見事な風刺劇に作り替えました。もともと権力と欲望に塗れた
オペラではありましたが、こちらのシュトラウス版は、その傾向に更に拍車が
かかっています。1時間かけて「とりあえずお金さえあれば物事は丸く収まる」
と歌っている?という、何とも頷ける作品であります。

C5089 2枚組 ¥2080
オスカー・シュトラウス:チョコレートの兵隊
ブメル…ヨハネス・マルティン・クレンツル(テノール)
ナディナ・ポポフ…カロリーネ・シュタイン(ソプラノ)
アレクシウス・シュリピドフ…ジョン・ディッキー(テノール)
アウレリア・ポポフ…ゲルトラウド・ヴァグナー(アルト)他
ヘンデル・コレギウム・ケルン/ケルン放送管弦楽団
ジークフリート・ケーラー(指揮)
この「チョコレートの兵士」はバーナード・ショーの戯曲「武器と兵士」を元
にした作品ですが、ショー自身はこのオペレッタ化に乗り気ではなく、台本作
成の際、主人公たちの名前、性格、対話などをそのまま使うことは許可せず、
また「台本はパロディであること」を明記させることを確約させました。その
代わり成功した場合は報酬を受け取らない事も約束したのです。ショーはこの
完成したオペレッタを「腐敗した味」とまで酷評、当然失敗するものと思って
いたようですが、1908年11月14日の初演は大成功。その後も次々と成功を収め
たので、報酬を受け取らない約束をしたことを心の底から後悔したとのことで
す。そんな経緯を頭において聞いていただけますと、10倍楽しめそうですね。

C5092 2枚組 ¥2080
ハンス・プフィッツナー:カンタータ「ドイツの精神」
Phoenixレーベル PE145の再発盤
ソルヴェイグ・クリンゲルボルン(ソプラノ)
ナタリー・シュトゥッツマン(メゾ・ソプラノ)
クリストファー・ベントリス(テノール)/ローベルト・ホル(バス)
ベルリン放送合唱団/ベルリン・ドイツ交響楽団
インゴ・メッツマッハー(指揮)
アイヒェンドルフの詩によるプフィッツナー(1869-1949)の壮大なるカンター
タです。1921年に作曲されその翌年初演、1937年に改作が施されています。彼
自身は保守的であり、また自ら認める「反ユダヤ主義者」でもありました。当
時世間を凋落していた「前衛音楽」は彼にとって憎むべきものであり、崇高な
るドイツの精神を音楽として表すためにこのカンタータが書かれたと言われま
す。とはいえ、出来上がった音楽には全く政治的イデオロギーは反映されてお
らず、むしろ「ロマンティックなカンタータ」という副題が付されているほど、
内容的には矛盾を孕んだ音楽ともいえそうです。この演奏は、2007年10月3日
の「東西ドイツ統一の日」記念演奏会としてメッツマッハーが用意したプログ
ラムです。演奏的には賛否両論がありましたが、聴衆の興奮、熱狂の度合いは
すさまじく、この曲の真価を正統に評価できる演奏として記憶されることで
しょう。

C5095 2枚組 ¥2080
ショスタコーヴィチ:ロシアのロマンス
〈CD1〉
1-11.ユダヤの民族詩より Op.79
12-21.ミケランジェロの詩による組曲 Op.145a
〈CD2〉
1-3.4つのロマンス Op.46(抜粋)/4-9.6つの歌曲 Op.143
10-15.6つのロマンス Op.62/16-21.6つのロマンス Op.21
C10777&C10778の新装盤
ニナ・フォミナ(ソプラノ)…CD1:1-11
タマラ・シンヤフスカヤ(アルト)…CD1:1-11,CD2:4-9
アルカディ・ミシェンキン(テノール)…CD1:1-11
アナトリイ・コチェルガ(バス)…CD1:12-21
アナトリイ・バビキン(バス)…CD2:1-3
スタニスラフ・スレイマノウ(バス)…CD2:10-15
ウラディーミル・カサチュク(テノール)…CD2:16-21
ケルン放送交響楽団/ミハイル・ユロフスキ(指揮)
風刺的な作品から、恐ろしいまでの内省的な作品まで、さまざまな表情を持つ
音楽を書いたショスタコーヴィチ(1906-1975)ですが、室内楽や歌曲などの比
較的編成の小さい作品は、彼の心情が直接吐露されているものが多く、特に歌
曲は、テキストを選択することにより、ショスタコーヴィチのありのままの心
の叫びが綴られていることが多いといえるでしょう。ここでは、少々甘目(?)
に書かれたロマンスも彼らしいのですが、圧巻は「ミケランジェロの詩による
組曲」でしょう。彫刻家として知られるミケランジェロですが、その詩は、当
時上からの圧力で渋々仕事をこなしていた天才の心の叫びとも言えるものであ
り、同じく抑圧されていたショスタコーヴィチの心に沿うところも多かったの
ではないでしょうか?ロシア歌曲らしいバスの深々とした響きも存分に楽しめ
ます。

C5101 2枚組 ¥2080
LYRIC-管弦楽伴奏付き歌曲集
〈CD1〉
1-5.マーラー(1860-1911):リュッケルトの5つの歌
6-9.マーラー:さすらう若人の歌
10-14.ヴォルフ(1860-1903):
管弦楽伴奏付きの歌曲/(ミニョン/アナクレオンの墓/時は春/眠りに寄す)
15-17.ツェムリンスキー(1871-1942):交響的歌曲 Op.20から
18.ツェムリンスキー:抒情交響曲 Op.18より第7楽章
〈CD2〉
1.エゴン・ヴェレシュ(1885-1974):生と夢、そして死 Op.55より
2.エゴン・ヴェレシュ:世界の歌 Op.54より
3-7.シュレーカー(1878-1934):低声のための5つの管弦楽伴奏付き歌曲
8-11.ブロッホ(1880-1959):秋の詩
12-14.ブロッホ:2つの詩編
既発盤からのコンピレーション
〈CD1〉
クリスティーネ・シェーファー(S)…1-5
トーマス・クヴァストホフ(Br)…6-9/白井光子(Ms)…10-14
フランツ・グルントヘーバー(Br)…15-17/マティアス・ゲルネ(Br)…18
〈CD2〉
ゾフィー・コッシュ(Ms)…1,8-11/レジーナ・クレッパー(S)…2
メヒトヒルト・ゲオルグ(Ms)…3-7/クリスティーナ・エルツェ(S)…12-14
様々なオーケストラ
今までにCAPRICCIOレーベルから発売された数多くのアルバムの中から、素晴
らしい管弦楽伴奏の歌曲を集めた2枚組です。耳にすることの多いマーラーの
2つの作品ですが、リュッケルトの5つの歌曲をソプラノで歌うというのは、
比較的珍しいのではないでしょうか?シェーファーの鋭角的な響きは、この歌
曲集に全く違った光を当てているかのようです。CD2枚目の選曲は、マニア向
けともいえそうであり人間の声を真摯に向き合うオーケストラの姿を浮き彫り
にするかのようです。エッシェンバッハ、アルブレヒト、ベルティーニなどの
名指揮者たちの棒さばきもお楽しみください。そして最近注目のメゾ・ソプラ
ノ、コッシュが脚光を浴び始めた頃の録音も含まれています。

C7035 3枚組 ¥2080
アート・オブ・ベルカント
〈CD1〉
1-3.リスト(1811-1886):3つのペトラルカのソネット
4-7.ドニゼッティ(1797-1848):
4つの歌曲(愛の手紙/愛と死/見習い僧の最後の夜/たそがれ)
8-10.マスカーニ(1863-1945):3つのアリア(あなたの星/愛の苦悩/ばら)
11-15.レスピーギ(1879-1936):
5つの歌曲(夜/ストルネッロを歌う女/どうすれば我慢できるのか/霧/
とても美しい乙女)
16-18.ヴェルディ(183-1901):6つのロマンスより(星に/日没/石畳の道)
〈CD2〉
モーツァルト(1756-1791):1.ドン・ジョヴァンニから「カタログの歌」
2.ドン・ジョヴァンニから「お手をどうぞ」
3.フィガロの結婚から「ため息をついている間に」
ドニゼッティ(1797-1848):
4.ドン・セバスティアンから「Giuoco di rea fortuna- O Lisbona」
5.ジェンマ・ディ・ヴェルジより「Qui un pugnale! - Ah! Nel cuor」
6.カテリーナ・コルナーロより「 Non turbati a questi accenti」
7.ラ・ファヴォリータより「だが,邪な者どもの嫉妬と怒りは私の頭上に
-よいか,レオノーラ,そなたの足下に」
ヴェルディ(1813-1901):
8.椿姫より「プロヴァンスの海と陸」
9.マクベスより「裏切り者めら!アングロの地で貴様らはおれに対し団結し
た!」
10.シチリア島の夕べの祈りより「富を手にして」
11.シモン・ボッカネグラより「平民よ、貴族よ!」
12.シモン・ボッカネグラより「Ecco la spada - Sia maledetto」
〈CD3〉
1.ベルリーニ(1801-1835):清教徒より「私は美しいおとめ」
2.ベルリーニ:
カプレーティ家とモンテッキ家より「私はこうして晴れの衣装を-ああ、幾度
か」
3.ドニゼッティ(1797-1848):ドン・パスクァーレより「この物語の教訓は」
4.ドニゼッティ:ドン・パスクァーレより「私を愛するともう一度」
5.ドニゼッティ:アンナ・ボレーナより「来て、罪のない若者よ」
6.ドニゼッティ:連隊の娘より「さようなら」
7.ドニゼッティ:
連隊の娘より「では,決まってしまったのね-富も栄華の家柄も」
8.ベルリーニ:
清教徒より「第2幕 ああ!私に希望を与えて下さい…ここで、あのお方の優
しい声が…来て下さい」
既発盤からのコンピレーション
〈CD1〉
アルフレード・クラウス(テノール)/エデルミロ・アルナルテス(ピアノ)
〈CD2〉
レナート・ブルゾン(バリトン)/様々なオーケストラ
〈CD3〉
ルチア・アリベルティ(ソプラノ)/ベルリン放送交響楽団
ロベルト・パーテルノストロ(指揮)
CAPRICCIOレーベルから発売されている歌手たちのアルバムの中から、とびき
りの名手を3人セレクト。それぞれのアルバムを1セットにまとめました。最初
の一人は、日本でも人気の高いスペイン生まれのテノール、アルフレード・ク
ラウス。マスネの「ウェルテル」をはじめとした数々の当たり役で知られます
が、ここでは歌曲リサイタルでお楽しみください。端正な表情付けの中に隠さ
れた情熱の炎が感じられるリストの「ペトラルカのソネット」は見事の一言で
す。2枚目は、こちらも日本で人気の高いバリトン、レナート・ブルゾンのア
リア集。イタリアの正統的な歌い手として知られ、来日経験も豊富。ここで
はお得意のヴェルディを始め、ドニゼッティとモーツァルトを。3枚目は完璧
なコロラトゥーラを聴かせるルチア・アリベルティの美声を。抒情的な歌も
カバレッタも全てが艶やか。まさに聞き惚れてしまいます。

C7088 3枚組 ¥2080
フランツ・シュレーカー:管弦楽作品集
〈CD1〉
1.交響曲 第1番 イ短調 Op.1/2.インタフェルネスの女/3.詩篇第116番 Op.6
〈CD2〉
1.白鳥の歌 Op.11/2.祝典円舞曲と円舞曲風間奏曲
3.低声のための5つの管弦楽伴奏付き歌曲
〈CD3.イグナツ・ストラスフォーゲルによるピアノ編曲版〉
1.おもちゃと王女(ピアノ版組曲)/2.室内交響曲(ピアノ版)
3.フランツ・シュレーカー・ブック
C10850&C10873&C67063による新装盤
〈CD1〉
ゲルト・ヴェストプファル(ナレーター)…2
ペーター・ディッケ(オルガン)…3
〈CD2〉
メヒトヒルト・ゲオルク(メゾ・ソプラノ)
ケルン西ドイツ放送合唱団/ケルン放送合唱団/ケルン放送管弦楽団
ペーター・グルケ(指揮)
〈CD3〉
コーリャ・レッシング(ピアノ)
オーストリアの作曲家であり、指揮者であったフランツ・シュレーカー(1878-
1934)の作品集です(すでにCAPRICCIOレーベルからリリースされていたアルバ
ムの再編成です)。彼の作品の中ではとりわけオペラが優れているとされてい
ますが、発表当時は、その前衛的な手法が受け入れられにくい局面もあった
ようです。とはいえ、十二音とは違ったロマンティックな響きを有した彼の響
きは、まさに「頽廃音楽」そのものであり、後世の作曲家たちが大きな影響を
受けていたことは間違いありません。この3枚組は、オーケストラ作品と歌曲、
そして管弦楽作品を、彼の門弟でもあったピアニスト、ストラスフォーゲルが
編曲したピアノ曲をバランスよく配しています。初期の作品である交響曲
第1番(1899年)から最後の作品である「インタフェルネスの女」(1932-1933年)
まで、その作風の変遷を味わってみてください。

C7100 5枚組 ¥2450
バッハ・ファミリーの宗教曲集
〈CD1.J.S.バッハ(1685-1750)〉
1.主に向かって新しき歌をうたえ BWV225/2.わが心の喜びなるイエス BWV361
3.主をたたえよ、すべての異教徒よ BWV230
4-6.マニフィカト 変ホ長調 BWV243aより
7.来たれ、イエスよ、来たれ BWV229/8.わが最愛の命なるイエスよ BWV356
9.恐れることなかれ、われ汝とともにあり BWV228
10.汝は満たされ、平静であれ BWV315
11.汝いずこに行くや? BWV166: たれぞ知らん、わが終りの近づけるを
12.イエス、わが喜び BWV 227/
〈CD2.C.P.E.バッハ(1714-1788)〉
1-6.復活祭カンタータ Wq.244 H.803/7-8.聖なるかな Wq.217 H.778
9.Wer ist so wurdig als du, Wq.222 H.831
10-17.慈悲深きあなたを崇拝します Wq.243 H.807
〈CD3〉
ヨハン・エルンスト・バッハ(1722-1777):
1-8.「わが魂は主をあがめ」
9-12.Wenn Donnerwolken uber dir sich turmen
ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ(1732-1795):
13-15.目覚めよ、と呼ぶ声あり/16.Die Kindheit Jesu, W.XIV/2, B.D5
〈CD4〉
1-7.ウィルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710-1784):「震え、堕ち」 F.83
8-9.ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782):タントゥム・エルゴ
10.ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ(1677-1731):
11のモテットより第4番「我が思いなる我が神よ」
11.ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ:葬送音楽より最終合唱
〈CD5〉
1.ヨハン・ミヒャエル・バッハ(1648-1694):
Ach bleib bei uns, Herr Jesu Christ
2.ヨハン・ミヒャエル・バッハ:ああ、いかにその時を待ちこがれることか
3.ゲオルク・クリフトフ・バッハ(1642-1697):見よ、何と美しく快いことが
4.ヨハン・クリストフ・バッハ(1642-1703):
我が愛する女よ、汝美しきかな
C49432の新装盤
ロストッカー・モテット合唱団/ライプツィヒ・カペラ・フィディーチニア
ハルトヴィヒ・エッシュエンブルク(指揮)/
ライニッシェ・カントライ/ダス・クライネ・コンツェルト
ヘルマン・マックス(指揮)他
バッハ一族と一言で言っても、その世代は何代にも渡り、その作風の変遷も時
代とともに変化していきます。もちろん核となるのはJ.S.バッハですが、その
周辺を固める才能の何と多彩なこと。各々の個性を楽しむもよし、音楽史とし
て眺めるもよし。もちろん深い精神性を感じるもよし。1セットあると一生楽
しめることでしょう。最強の5枚組の復活です!

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11-11 No.10-1

2011年11月13日 12時41分45秒 | Weblog
<FRA Prod>
FRA 506(Blu-ray) 2枚組 ¥4850
FRA 006(DVD-Video) 2枚組 ¥4450
字幕:仏英独西伊
リュリ:「アティス」
ベルナール・リヒター(T アティス)
 ステファニー・ドゥストラック(Ms シベル)
エマニュエル・ド・ネグリ(S サンガリド)
ニコラ・リヴァンク(Br セレニュス) マルク・モイヨン(Br イダス)
ソフィー・デインマン(S ドリス) ジャエル・アザレッティ(S メリッス)
ポール・アグニュー(T 眠り) シリル・オヴィティ(HC モルフェ)
ベルナール・ドレトレ(Br 時,サンガリオス河)ほか
ウィリアム・クリスティ(指)レザール・フロリサン
フェト・ガラント舞踊団
ジャン=マリー・ヴィレジエ(演出)
カルロ・トンマージ(美術)
パトリス・コシュティエ(衣装)
フランシーヌ・ランスロ,ベアトリス・マサン(振付)
収録:2011年5月
+特典映像
「アティスの変容」
「大居室群(パトリス・コシュティエ制作の衣装について)」
「王の歌劇場」
「歌劇場の機構」
「アティスの復活」
クリスティによるリュリ「アティス」がついに映像になりました!
1986年暮のフィレンツェ公演の後、ウィリアム・クリスティは1987年、パリで
リュリの「アティス」を上演、これは歴史的大成功を収め、1989年、1991年と
再演されました。1987年のHMFによる全曲録音も各国の権威ある賞を獲得。こ
れによってそれまであまり注目されていなかったリュリを始めとするフランス
のバロック・オペラの素晴らしさが再認識され、今日に至るブームを生み出し
ました。まさに歴史的上演だったのです。それから四半世紀後の2011年、クリ
スティが再び「アティス」を取り上げました。基本的に1987年のジャン=マリ
ー・ヴィレジエの演出の再演。初演当時の上演様式を徹底的に踏まえて作られ
た舞台は、豪華荘重でありながら実に優美。バロックオペラの現代化演出が当
たり前の昨今でも、その素晴らしさには目を奪われるばかり。しかもそれを最
新のHD収録の美麗画像で見ると、音だけでも衝撃的だった「アティス」がなお
のこと強烈。歌手は、アティスのベルナール・リヒター、シベルのステファニ
ー・ドゥストラック、サンガリドのエマニュエル・ド・ネグリを中心に、マル
ク・モイヨンやシリル・オヴィティなど、バロック音楽で大人気の若い逸材を
積極的に起用。そこにベテランのニコラ・リヴァンクやポール・アグニュー、
ベルナール・ドレトレ、中堅のソフィー・デインマンらを適材適所に配してい
ます。そしてなんといってもクリスティの音楽の素晴らしさ。25年前と比較に
ならないほど多くのリュリの上演がある今日においてさえ、クリスティの指揮
するリュリは比類ないもの。常にバロック音楽の最前線に立ち続けたクリス
ティの集大成的上演は圧倒的です。加えて、100分にも及ぶ特典映像が極めて
興味深い内容。こちらも見逃せません。




<TALLPOPPIES>
TP 216 ¥2080
J.ハイドン:鍵盤楽器のためのソナタ全集第3集
(1)前奏曲 変ホ長調 (2)ピアノ・ソナタ変ホ長調 Hob. XVI:49 (1789/90年)
(3)前奏曲 ト長調 (4)ピアノ・ソナタト長調 Hob. XVI:40(1784年以前) 
(5)前奏曲 ロ短調 (6)ピアノ・ソナタロ短調 Hob. XVI:32 (1774-76)
(7)前奏曲 変ホ長調 (8)ピアノ・ソナタ変ホ長調 Hob. XVI:25(1773年)
ジェフリー・ランカスター(フォルテピアノ)
録音:2010年6月23、24日
ハイドンソナタ全集の第1集(TP 201)、第2集(TP 208)が好評発売中のランカ
スターによる、待望の第3集!2009年より全曲収録に取り組んでいるランカス
ターですが、今回も各ソナタの前に前奏曲を添えたお馴染みのプログラムで、
ハイドンの魅力を堪能させてくれます!

TP 219 ¥2080
(1)ブラームス:主題と変奏(弦楽六重奏曲第1番 第2楽章の編曲) ニ短調 
(2)シューベルト:ピアノ・ソナタ ヘ短調 D.625(1818)
(3)ショパン:マズルカ風ロンド
(4)シューマン:ダーヴィト同盟舞曲集(全18曲)op.6
イアン・ホルサム(Pf)
録音:2009年4月22、29日 メルボルン大学のメルバホールにて
ロマン派時代を代表する作曲家達が生み出したロマンティックあふれる名曲の
数々をイアン・ホルサムが収録。ブラームスの主題と変奏は、かのクララ・
シューマンに献呈されたといわれ、ブラームスの情感にあふれた名曲です。
一方のダーヴィト同盟舞曲集は、ロマン派の闘士を自負するシューマンが闘士
ダヴィデの物語に自身の戦いを投影したドラマティックな作品。他の収録作品
も含め、ロマンティックの魅力を堪能できるおすすめの1枚です!




<IDIS>
IDIS 6626 ¥1650
ヤング・アルゲリッチ Vol.2
(1)ショパン:
ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11(1959年9月25日ジュネーヴ。ライヴ)
(2)ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調(1959年1月19日ローザンヌ。ライヴ)
(3)リスト:演奏会用練習曲第2番「軽やかさ」(1957年ボルツァーノ。ライヴ)
マルタ・アルゲリッチ(Pf)、
ルイ・マルタン(指)スイス・ロマンド管(1)、シャルル・デュトワ(指)
ローザンヌ室内管
これは嬉しいリリース。かつてアルゼンチン盤が限定的に入手できるのみだっ
た幻のアルバムが、通常発売となります。当時アルゲリッチは1957年にブゾー
ニとジュネーヴのふたつの国際コンクールで優勝、彗星のように出現した天才
として注目されていました。
ブゾーニ国際コンクールのファイナルの実況のリストの演奏会用練習曲第2番
は、玉を転がすようなタッチの美しさに加え、色彩の無限の変化を見せている
のが驚き。これを聴けば、彼女の優勝を疑うはずなしの神業。ショパンのピア
ノ協奏曲第1番はその2年後、18歳の折の演奏で、自由奔放かつエネルギーと
霊感に満ち、その後のどの演奏よりも彼女の天才性を実感させてくれます。
ラヴェルの協奏曲は後に夫となるデュトワとの初共演時という歴史的な記録。
これもフレッシュ極まりない快演で、デュトワの伴奏の巧さも光ります。す
べての方々に聴いていただきたい、すさまじく光り輝いていた10代のアルゲ
リッチを実感できる超オススメ盤です。

IDIS 6627 ¥1650
ヤング・アッカルド
パガニーニ:
(1)魔女たちの踊り
(2)パイジェッロの「うつろな心」による変奏曲
(3)常動曲
(4)ヴァイオリンソナタ ホ短調Op.3の6
(5)祈りのソナタ
(6)ロッシーニの「こんなに胸騒ぎが」による変奏曲
(7)「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」による変奏曲
サルヴァトーレ・アッカルド(Vn)、 アントニオ・ベルトラミ(Pf)
[録音:1959 / 60年]
1958年に行われたパガニーニ国際コンクールに17歳で優勝を果たし、「パガ
ニーニの再来」と称されたサルヴァトーレ・アッカルド。彼がその直後に行
った貴重な録音が日の目をみました。演目は得意のパガニーニ。少年とは思
えぬ驚異的なテクニックは天晴れですが、イタリアの太陽のように明るい音
色、オペラ歌手顔負けの朗々たる歌ごころに陶酔させられます。いずれの作品
も後年再録音していますが、鮮烈な生命感と真摯さは少年時代ならではです。




<PREISER>
PRCD 91197 ¥2080
リスト:
あなたを愛する
金髪の天使っ子
三人のジプシー
それは素晴らしいことに違いない
どうやって、と彼らは言った
かつて
行かないでくれ、幸福な日よ
私の子よ、もし私が王ならば
愛とはどのようなもの
美しい芝生が広がるところ
ミニョンの歌
あらゆる山頂に憩いがある
墓とバラ
トウヒの樹がぽつんと生えている
トゥーレの王
私は力も生気も失った
見捨てられた者
火刑台のジャンヌ・ダルク
天が祝福しますよう!
私の歌には毒がある
私を罵らないでくれ、友よ
真珠
おお夕暮れの光の中の海よ
エリーザベト・クルマン(Ms) エドゥアルト・クトロワッツ(P)
2011年はフランツ・リストの生誕200年ということで多数のCDが発売されまし
た。その中でもこのCDは特色のあるもの。リストは優れた歌曲も多数書いてい
ますが、人気のある曲は僅か。ここには比較的珍しい作品が選ばれています。
驚いたことにリストは、ドイツ語、フランス語、イタリア語、そして英語のみ
ならず、ハンガリー語にロシア語の詩に曲を書いています。もちろん作風も
様々で、リストの多彩な才能を実感できます。
エリーザベト・クルマンは、1973年生まれのオーストリアのメッゾソプラノ。
ウィーン国立歌劇場を拠点として活躍し、2010年にはザルツブルク音楽祭で
リッカルド・ムーティ指揮のグルック「オルフェオとエウリディーチェ」の
オルフェオを歌っています。また歌曲も得意としており、ことにマーラー歌
いとして高い評価を得ています。

PRCD 21002 ¥2080
半世紀のプッチーニ「ボエーム」
エレナ・アリスメンディ(S) ルクレツィア・ボリ(S) 
マリア・チェボタリ(S)
ジェラルディン・ファラー(S) チェジーラ・フェラーニ(S) 
ミレッラ・フレーニ(S) ローザ・ポンセル(S) ロッテ・シェーネ(S) 
レナータ・テバルディ(S)
イレーネ・アイジンガー(Ms) リューバ・ヴェリッチュ(Ms)
カルロ・ベルゴンツィ(T) ユッシ・ビョルリング(T) 
エンリコ・カルーソー(T)
ベニアミーノ・ジーリ(T) コロマン・フォン・パタキ(T)
ティート・スキーパ(T) ジュゼッペ・ディ・ステーファノ(T)
マルセル・ヴィットリッシュ(T) フリッツ・ヴンダーリヒ(T)
エットレ・バスティアニーニ(Br) ジュゼッペ・デ・ルカ(Br)
ハインリヒ・シュルスヌス(Br) チェーザレ・シエピ(Bs) 
ヴァンニ・マルク(Bs)
録音:1914-1961年
25人の名歌手が、「ボエーム」の様々な曲を歌っています。貴重なのは、チェ
ジーラ・フェラーニ(1863-1943)の録音。彼女は「マノン・レスコー」のタイ
トルロールと「ボエーム」のミミを初演で歌ったソプラノです。

PRCD 21004 ¥2080
半世紀のヴェルディ「トラヴィアータ」
リチア・アルバネーゼ(S) ルクレツィア・ボリ(S) マリア・カラス(S)
マルゲリータ・カロージョ(S) マリア・チェボタリ(S) 
アメリタ・ガリ・クルチ(S)
アンナ・モッフォ(S) クラウディア・ムツィオ(S)
グラツィエッラ・パレート(S) ジョン・サザランド(S) 
レナータ・テバルディ(S)
ヴィルジニア・ゼアーニ(S)
ジュゼッペ・ディ・ステーファノ(T) アルフレード・クラウス(T)
ジョン・マコマーック(T) ジャン・ピアース(T) 
ジャチント・プランデッリ(T)
 ヘルゲ・ロスヴェンゲ(T) ティート・スキーパ(T) 
リチャード・タッカー(T)
ジュゼッペ・デ・ルカ(Br) ロバート・メリル(Br) 
ハインリヒ・シュルスヌス(Br)
カルロ・タリアブエ(Br)
録音:1914-1961年
24人の名歌手が歌うヴェルディ「トラヴィアータ」の名場面集。半世紀に渡る
様々な歌を聞けます。




<IDIS>
IDIS 6621 ¥1650
ドヴォルザーク:
交響曲第9番 ホ短調 Op.95 「新世界」
スラヴ舞曲第1番 ハ長調 Op.46-1
スラヴ舞曲第10番 ホ短調 Op.72-2
スラヴ舞曲第3番 変イ長調 Op.46-3
スラヴ舞曲第16番 変イ長調 Op.72-8
スラヴ舞曲第7番 ハ短調 Op.46-7
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1958、1959年
新世界交響曲は英COLOUMBIA(=EMI)録音。カラヤンはEMIに二度新世界交響曲
を録音しており、これは旧録音。スラヴ舞曲集はDG録音。

IDIS 6620 ¥1650
ロドリーゴ:アランフェス協奏曲
作者不詳:禁じられた遊び
ド・ヴィゼー:サラバンド,ブーレ
ラモー:メヌエット
D.スカルラッティ:ソナタ L.352
バッハ:ガヴォット
ソル: メヌエット イ長調 Op.11-8、ソナタ Op.22―ロンド ハ長調、
メヌエット ト長調 Op.11-1,ト長調 Op.11-3
サンス:フォリア
ナルシソ・イエペス(G) 
アタウルフォ・アルヘンタ(指)
マドリッド室内管弦楽団
録音:1953-1957年
名ギタリスト、ナルシソ・イエペスの比較的初期の録音を集めています。

DOM 2911117 ¥2300
(1)フランク(1579頃-1639):ヴァイオリン・ソナタ イ短調(1886)
(2)ルクー(1870-1894):ヴァイオリン・ソナタ ト長調(1891)
(3)イザイ(1858-1931):
ピアノとオーケストラのためのアンダンテ(ヴァイオリンとピアノ用に編曲)
ジェルロド・ルーベンスタイン(Vn)、ダリア・ウジエル(Pf)
ダリア・ウジエルはその驚異的なレパートリーの広さで有名なピアニスト。
ルーベンスタインとは過去にも共演し、フォーレのヴァイオリン・ソナタの
全曲カバーなどを行ってきました。今回この2人が取り組んだのは、19世紀末
を代表する3人の作曲家たち。フランクのソナタはイザイに献呈されたもので、
イザイ自身が初演を行いました。フランクに師事したルクーは、才能を期待
されながらも早くに没した音楽家。その音楽性にはフランクの影響が多く見
られます。これら2曲の初演を行ったイザイの作品も含め、互いに関係の深い
3人の音楽家たちによる作品の数々を一度に堪能できるCDといえましょう。
ルーベンスタインとウジエルのアンサンブルにも注目の1枚です!

DOM 381020 2枚組 ¥4600
エロール(1791-1833):
(1)ピアノ協奏曲第1番 ホ長調 (2)ピアノ協奏曲第2番 変ホ長調 
(3)ピアノ協奏曲第3番 ホ長調 (4)ピアノ協奏曲第4番 ホ長調
アンジェリーヌ・ポンドピール(Pf)、
コンラッド・ファン・アルフェン(指揮)、ケルン放送管弦楽団
ベートーヴェンとほぼ同時代を生き、オペラ・コミック・ジャンルに不朽の
名作を残しているフランスの作曲家、フェルディナン・エロール。今日では
とりわけ歌劇『ザンパ』など舞台音楽で有名ですが、ピアノ作品も多く残し
た作曲家でもあります。生前は優れたピアニストとしても活躍し、高い評価
を得ていました。本CDでは、今日なかなか演奏される機会の少ないエロール
のピアノ協奏曲を全て収録。エロールのピアノ作品の魅力がたっぷり詰まっ
た、豪華2枚組です!




<KII>
KKC 5176 ¥2800
[ARTACT]
AR 004
輸入盤・日本語解説書付
(1)ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲「四季」
(2)セドラル:日本の春・2011
ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン)、
ドゥーブル・サンス、レ・トリーユ・ドゥ・ディアブル
【録音:2011年5月/サル・コロンヌ(四季)、6月/パリCNSMラヴェル・ホール】
ラ・フォル・ジュルネでも注目され、日本でも人気急上昇中のヴァイオリニス
ト、ネタニャ・ラドゥロヴィチ。待望の「四季」に挑戦しました。太い音、
物凄い推進力で驚くほど新鮮な解釈を聴かせてくれます。カップリングはラ
ドゥロヴィチの親友のセルビア人作曲家セドラルの「日本の春・2011」。東
日本大震災への追悼として書かれた新作。のどかな春を満喫する日本を襲った
恐怖、そこから立ち直る姿を坂本九の「上を向いて歩こう」をモチーフに展開
されるもので、今秋の来日公演でも披露される予定、話題性満点の作品です。

KKC 5177 ¥3000
[HMF]
HMC 902086
輸入盤・日本語解説書付
ブラームス:
(1)ピアノソナタ第1番ハ長調Op.1
(2)同第2番嬰ヘ短調Op.2
(3)スケルツォ 変ホ短調Op.4
アレクサンドル・メルニコフ(Pf)
[録音:2010年5月]
ショスタコーヴィチやラフマニノフで聴き手をうならせたメルニコフが、最も
魅かれているという作曲家はブラームス。彼の作品を弾くために見つけ出して
購入したという1875年製ベーゼンドルファーを駆使して録音した渾身の初期
作品集。若きブラームスの感情の高ぶりと激烈なエネルギーを見事に再現。
ベーゼンドルファーのこくのある深い音色が魅力で、作品の魅力を最大限にひ
きだしています。

KKC 5178 ¥2800
[naive]
V 5267
輸入盤・日本語解説書付
リスト:
(1)ダンテを読んで―ソナタ風幻想曲
(2)ラクリモサ(モーツァルト/リスト)
(3)バラード第2 番 ロ短調
(4)愛の歌(献呈)(シューマン/リスト)
(5)マゼッパ(超絶技巧練習曲より第4 番)
(6)灰色の雲
(7)セレナード(シューベルト/リスト)
(8)葬送(詩的で宗教的な夕べより第7 曲)
(9)イゾルデの愛の死(ワーグナー/リスト)
リーズ・ドゥ・ラ・サール(Pf)
[録音:2011年1月]
今年5月の来日公演で披露し、聴衆の度肝を抜いたリーズ・ドゥ・ラ・サール
のリスト、CD登場です。リーズ独特の深く強靱なタッチとたしかなテクニッ
ク、さらに若い女性とは思えぬ大きな音楽性が光る「ダンテを読んで」や
「バラード第2 番」から、シューベルトやシューマンの歌曲トランスクリプ
ション、さらに、熱のある歌が湧き上がるような「愛の歌(献呈)」など、リ
ーズの魅力に満ちた1 枚となっています。

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11-11 No.10-2

2011年11月13日 12時40分55秒 | Weblog
KKC 5181 ¥3000
[ARTACT]
AP 007
輸入盤・日本語解説書付
(1)デュティユー:同じ和音の上で(2002)
(2)同:ヴァイオリン協奏曲「夢の樹」(1985)
(3)ダエーヌ:ヴァイオリン協奏曲
ヨシフ・イヴァノフ(Vn)、
大野和士(指)リヨン国立歌劇場管弦楽団
[録音:2009 年7 月]
大野和士が指揮するデュティユーの登場。デュティユー独特の、空間に点描
を描くような音世界、静寂と嵐のよう暴力的な部分の対比、すべてを見事に
明晰にまとめあげている大野の棒は見事。エネルギーが爆発する部分でも、
大野の熱い音楽性がオーケストラ全体を興奮の渦へと巻き込みます。イヴァノ
フは18 歳でエリザベート王妃国際コンクールに優勝した実力派で、知性と技
巧を絶妙なバランスで併せ持つ逸材です。デュティユーの世界を息もつかせ
ぬ技巧と抒情で聴かせます。1943 年生まれ、ブリュッセルで学んだ作曲家ダ
エーヌの作品もオケが底鳴りするような迫力に満ちた作品です。

KKC 5182(SACD-Hybrid) ¥3000
[BIS]
BIS SA 1571
輸入盤・日本語解説・対訳付
J.S.バッハ:カンタータ全集Vol.35
(1)第128番「ただキリストの昇天のみが」BWV128
(2)第176番「傲慢な、そして臆病なものが」BWV176
(3)第87番「今までは、あなたがたは私の名によって」BWV87
(4)第74番「私を愛する人は、私の言葉を守る」BWV74
野々下由香里(Sop)、ロビン・ブレイズ(A)、桜田亮(テノール)、
ペーター・コーイ(バス)、
鈴木雅明指揮
バッハ・コレギウム・ジャパン
BCJカンタータ第35弾は1725年にライプツィヒで初演された4篇を収めていま
す。いずれも女流詩人マリアーネ・フォン・ツィーグラーの詩により、敬虔
な感情が歌われますが、器楽面では管楽器の名人芸が楽しめます。第87番の
コラールはモテットBWV227 でよく知られる「イエスよ、わが喜び」の旋律に
のせて歌われるのが興味津々です。

KKC 5179/80(2SACD Hybrid+ボーナスDVD) ¥3800
[RCO]
RCO 10102
輸入盤・日本語解説書付
マーラー:
交響曲第2番ハ短調「復活」
(レナーテ・シュタルク=フォイト&ギルバート・キャプラン改訂版)
+DVD マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」(監督:ヨースト・ホンセラール)
リカルダ・メルベート(Sop)、ベルナルダ・フィンク(Ms)、
オランダ放送合唱団、
マリス・ヤンソンス指揮
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
[録音:2010年12月/アムステルダム・コンセルトヘボウ(ライヴ)]
オスロ・フィルとのセッションから20年を経て、マーラーの「復活」をヤン
ソンス入魂の再録音となりました。オーケストラはマーラーともゆかりの深
いロイヤル・コンセルトヘボウ管、マーラー歿後100周年ということもあり、
熱気に満ちています。旧盤との違いはテンポがゆっくりになっていて、細部
までの彫琢が光ります。フィンクをはじめとする声楽陣も充実、たっぷり堪
能できます。さらに嬉しいのは初日12月3日の演奏全曲がボーナスDVDとして
付いていること。感銘をより深いものとしてくれます。

KKC 9032(DVD-Video) ¥4000
[EUROARTS]
20 50448
輸入盤・日本語解説書付
(1)ウェーバー:「オベロン」序曲
(2)ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調Op.77
(3)J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番BWV1001よりプレスト
(4)ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調Op.88
(5)同:スラヴ舞曲ハ長調Op.72の7
ヒラリー・ハーン(Vn)
マリス・ヤンソンス(指)
ベルリン・フィル
録音:2000年11月26日/サントリー・ホール(東京)(ライヴ)
ヤンソンスは1976年にベルリン・フィルと初共演して以来、しばしば客演して
その相性の良さは広く知られるところとなっています。彼らが2000年11月に
来日し、サントリー・ホールで行った演奏会をまるまる映像化。ヤンソンスは
当夜絶好調で、得意とするドヴォルザークの交響曲第8番は日本の聴衆の度肝
を抜く名演でした。その興奮をあますところなく味わえます。さらに魅力なの
はヒラリー・ハーンが独奏を務めるショスタコーヴィチの協奏曲。壮絶のひと
ことに尽きる演奏を繰り広げます。



<Alba>
ABCD 333(SACD-Hybrid) ¥1980
マシュー・ホイットール:
草の葉(2005-09)(ウォルト・ホイットマンにちなむ12の前奏曲)
リスト=マッティ・マリン(Pf)
カナダ生まれ、フィンランドの作曲家マシュー・ホイットール(1975-)の《草
の葉》は、アメリカの詩人ホイットマンの詩に基づいて作曲されたピアノの
ための前奏曲集。「藻塩草」の〈涙〉から「真昼から星ふる夜まで」の〈澄
み渡った真夜中〉まで12曲。ホイットールは、ラヴェルがベルトランの詩に
基づいて《夜のガスパール》を書いたのと同じアプローチで純粋にピアノの
ための音楽として作曲、いずれも特定の標題音楽の性格をもたず、おのおの
の詩の雰囲気が作曲者のうちで純化されています。リスト=マッティ・マリ
ンの委嘱により第1集が2005年に、あとの2集が2009年に作曲されました。
「〈普遍者の歌〉は、リスト=マッティが愛してやまないものふたつ、ロマン
ティシズム時代のピアノ・パラフレーズとプログレッシヴ・ロックへの華やか
なオマージュ……ホイットマンの詩の多くの要素を表現するため、根本的に異
なる素材とリズムとテクスチュアを並べながら、この曲集の中でもっとも大き
く、もっとも明確にロマンティックといえるキャンバスに描いた」(ホイット
ール)

ABCD 331(SACD-Hybrid) ¥1980
美しくあること
(1)ブリテン:イリュミナシヨン Op.18
(2)ヘンツェ:美しくあること(1963)
(3)シェーンベルク:心のしげみ Op.20
(4)カスティリョーニ:テルツィーナ(三行連句)(1992-93)
(5)シマノフスキ:スウォピェヴニェ Op.46b(1921)
アヌ・コムシ(Sop)、
ユハ・カンガス(指)オストロボスニア室内管弦楽団、
サカリ・オラモ(指)ウーシンタ室内アンサンブル
6主に現代の作品をレパートリーにヨーロッパのオペラとコンサートのステー
ジで活躍するフィンランドのソプラノ、アヌ・コムシ(1967-)の『エイノ・レ
イノの詩を歌う』(ABCD231)につぐアルバム。彼女は、プログラムの曲を結ぶ
「赤い糸」に詩人のアルチュール・ランボーを設定し、彼の男性の恋人ポール
・ヴェルレーヌの「情熱の交歓」を表したとも解釈されている詩『美しくある
こと』をアルバムのタイトルに選びました。『美しくあること』は、ランボー
の詩によるブリテンの歌曲集《イリュミナシヨン》に含まれ、「カムアウト」
したヘンツェもこの詩を歌曲に歌い上げました。シェーンベルク自身がメー
テルランクの作品をドイツ語に訳した詩をテクストとする《心のしげみ》。
ニコロ・カスティリョーニ(1932-1996)の《テルツィーナ》は、ドイツの改革
派作家ゲルハルト・テルステーゲン(1697-1769)の詩による「陶酔」の歌。ア
ヌ・コムシはこの「三部作」を2010年3月、オリヴァー・ナッセン指揮ロンド
ン・シンフォニエッタのコンサートでも歌っています。ブリテン、ヘンツェ
らと同じ性的嗜好を持つシマノフスキが、ポーランドの詩人ユリアン・トゥ
ヴィム(1894-1953)の詩に作曲した5つの歌曲集《スウォピエフニェ》でアル
バムは閉じられます。

NCD 44(SACD-Hybrid) ¥1980
おお喜ばしき光よ - 正教会の音楽
ヴィルピ・レッパネン:
賛美せよ、主の御名を/おお喜ばしき光よ
主よ、わたしたちを憐れんでください
ミッコ・シドロフ:ヴァラモ組曲(ヴァラームの賛美歌にもとづく)
大司教パーヴァリ(ヴィルピ・レッパネン 編曲):
広い湖の水面に輝く銀色の光
ヴィッレ・マトヴェイェフ:さすらい人の歌
ヴィルピ・レッパネン:
味わい、見よ/復活のトロパリオン I/復活のトロパリオン II
ヨハン・フォン・ガルトナー:
全地よ、御前に沈黙せよ/おお喜ばしき光よ
いかに幸いなことでしょう、あなたに選ばれ、近づけられ
ミッコ・シドロフ(指)
クリソストモス室内合唱団
フィンランド。ラドガ湖の島にあるヴァラーム修道院からヘイナヴェシの新
ヴァラモ修道院へとつづく合唱の架け橋。フィンランドの正教会の音楽によ
る『おお喜ばしき光よ』は、指揮者で作曲家のミッコ・シドロフ(1985-)が自
作の《パニヒダ》(Alba NCD30)を演奏するために創設したクリソストモス室
内合唱団 のアルバム第2作です。ヴィルピ・レッパネン(1943-)、ヴィッレ・
マトヴェイェフ(1986-)、ヨハン・フォン・ガルトナー(1898-1984)といった
現代フィンランドの作曲者たちが、主にヴァラームに伝わる古い旋律を新し
い語法と結びつけて作曲した祈りの歌が集められました。大司教パーヴァリ
(パウル)(1898-1984)がヴァラームの修道院を去るにあたって書いた告別の歌
は、レッパネンの編曲で歌われます。



<EUROARTS>
20 66588(DVD-Video) ¥2900
・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54
 収録:1991年7月エアランゲン・シュタットハレ(ライヴ)
・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23
 収録:1991年10月ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)
ダニエル・バレンボイム(P)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
セルジウ・チェリビダッケ(指揮)
メトロポリタン・ミュニヒが制作した一連のチェリビダッケ&ミュンヘン・
フィルのコンサート映像作品がEUROARTより続々と復刻されていますが、ブラ
ームス(20.66688)に続いて、バレンボイムをソリストに迎えたチャイコフス
キーとシューマンのピアノ協奏曲集もまた初DVD化となります。
チェリビダッケにとって、正規の商業録音としてはともに唯一の内容である
ふたつのピアノ協奏曲は、同一の音源を使用したCDもリリースされて初出時に
も話題を集めたように、入念なリハーサルに裏付けられた精緻な音色のセンス
と悠然たるテンポを基調に、途方もなく巨大な音楽が展開されるというもので、
チェリビダッケ晩年の様式美が顕著な点では、同じ顔合わせによるブラームス
と等しく、およそ破格というほかありません。
ピアノ独奏のバレンボイムは、シューマンの協奏曲を1972年にフィッシャー=
ディースカウ指揮でセッション録音したのち、また、指揮者としてバレンボイ
ムは、シューマンを1984年にミケランジェリ独奏でパリ管とライヴ録音、チャ
イコフスキーを2003年にラン・ラン独奏でシカゴ響とレコーディングしていま
す。かねがねバレンボイムは、チェリビダッケについて「わたしがこれまでに
巡り合ったもっとも偉大なる音楽家のひとり」と公言してきましたが、現代屈
指の巨匠ピアニストとして意欲的な活動を展開しながらも、どういうわけかバ
レンボイムの弾くチャイコフスキーは現状でもこれが唯一の録音のままという
のは、次元のちがうチェリビダッケとのここでの共演を越えるのは自身至難と
の思いからなのかもしれません。
チェリビダッケ生誕100年の2012年も間近となったいま、2002年の初出よりほ
ぼ10年ぶりとなるDVDでのカタログ復活は、ファンはもとより広く歓迎される
ものとおもわれます。



<BIS>
BIS SA 1857(SACD-Hybrid) ¥2500
ベートーヴェン:弦楽三重奏曲
(1)第2番ト長調Op.9の1
(2)第3番ニ長調Op.9の2
(3)第4番ハ短調Op.9の3
トリオ・ツィンマーマン
【フランク・ペーター・ツィンマーマン(Vn)、
アントワーヌ・タムスティ(Va)、クリスチャン・ポルテラ(Vc)】
[録音:2010年7、8月/旧ストックホルム音楽アカデミー、
11年8月/ポツダマー・マイスターザール(ベルリン)]
フランク・ペーター・ツィンマーマン率いるトリオ・ツィンマーマンの第2弾
はベートーヴェンの弦楽三重奏曲。初期を代表する傑作ながら、弦楽四重奏
に比べると録音の数はずっと少ないので大歓迎。それどころか、同曲の筆頭に
挙げられる充実の名演です。それぞれがソロイスティックでありながらアンサ
ンブルも完璧という理想的な形で、ベートーヴェン作品の素晴らしさを改めて
納得させてくれます。

BIS SA 1863(SACD-Hybrid) ¥2500
フレスト、黒パイプのダンス
(1)コープランド:クラリネット協奏曲(原典版・改訂版両終結部付き)
(2)ブラームス(ヨラン・フレスト編):ハンガリー舞曲第1、12、13、21番
(3)ヨラン・フレスト:クレズマー舞曲
(4)ルトスワフスキ:ダンス・プレリュード(第2版)
(5)ピアソラ:オブリヴィオン(ヴァイオリン・ソロ付き)
(6)ヒルボリ:孔雀物語(室内楽版)
(7)ヘグベリ:暗黙の目的の踊り
マルティン・フレスト(Cl)、リチャード・トニェッティ(指、Vn)
オーストラリア室内管
[録音:2011年5、6月/ユージン・グーセンス・ホール(シドニー)]
クロスオーヴォー的エンターテナーぶりで、世界中の人気者となっているス
ウェーデンのクラリネット奏者マルティン・フレスト。今回のアルバムは世界
のダンスにまつわる作品を集めた好企画。コープランドの協奏曲は「スウィン
グの王様」ベニー・グッドマンに献呈されたジャジーなものですが、滅多に聴
くことのできないオリジナル・エンディングも併録されているのに注目。現代
スウェーデンの作曲家ヒルボリの協奏曲「孔雀物語」では、フレストがローラ
ースケートで8の字走行をしながらバッハ=グノーの「アヴェ・マリア」を吹
くという曲芸も披露。また彼の実兄ヨラン・フレストが編曲したブラームス
のハンガリー舞曲に、東欧ユダヤ人のクレズマー音楽など多彩。ピアソラの
「オブリヴィオン」もカッコ良さ満点です。先日来日公演を行い絶賛された
トニェッティとオーストラリア室内管が、絶妙な伴奏を付けています。

BIS SA 1430(SACD-Hybrid) ¥2500
ブラジル舞曲
(1)ネポムセーノ:前奏曲「いたずら小僧」/バトゥーキ
(2)レヴィ:サンバ
(3)ヴィラ=ロボス:凶暴な踊り
(4)ミニョーネ:コンガーダ
(5)フェルナンデス:バトゥーキ
(6)グァルニエリ:3つの舞曲
(7)クリーゲル:新世紀へのパッサカリア
(8)ジョビン:カンダンゴの到来
(9)ペレイラ/ゲーハ=ペイシェ:モウラン
ロベルト・ミンチュク(指)
サンパウロ交響楽団
[録音:2003年4、12月/サンパウロ・ザール]
これは理屈抜きに楽しめるアルバム。ブラジル人作曲家たちが、サンバやバ
トゥーキなど自国に伝わる舞曲を題材としたオーケストラ曲を集めています。
古くはアウベルト・ネポムセーノ(1864-1920)やアレシャンドル・レヴィ
(1864-1892)から、1999年12月に初演されたクリーゲルの「新世紀へのパッサ
カリア」まで多彩。録音も良く、いずれも原色的で強烈な生命力に満ちている
のが特徴。アフリカ起源のリズムを持つヴィラ=ロボスからボサノヴァで有名
なカルロス・ジョビンの洗練まで、オーケストラ曲ながらクラシックっぽくな
い初めての世界です。

BIS 1763 ¥2380
C.P.E.バッハ:鍵盤独奏曲全集 Vol.23
(1)片手のみのピアノ曲Wq117/1(H241)/(2)幻想曲ニ短調Wq117/12(H224)
(3)ソナタ ト長調Wq62/11(H63)/(4)フーガ ニ短調Wq119/2(H99)
(5)幻想曲ト長調Wq117/12(H223)/(6)ソナタ ト長調Wq62/14(H77)
(7)幻想曲ニ長調Wq117/14(H160)/(8)ソルフェッジオ イ長調Wq117/4(H222)
(9)ソナタ ハ短調Wq65/31(H121)
(10)ソルフェッジオ 変ホ長調Wq117/3(H221)
(11)ソルフェッジオ ハ短調Wq117/2(H220)
(12)ソナタ イ長調Wq65/32(H135)
ミクローシュ・シュパーニ(クラヴィコード)
[録音:2008年6月/ヘイッキ・サルヴェラ・ホール(フィンランド)]
シュパーニによるC.P.E.バッハの鍵盤独奏曲も23巻となりました。彼が弟子の
レッスン用に書いたソルフェッジオと幻想曲がメインとなっています。いずれ
も優美かつ個性的。珍品は片手(右手でも左手でもどちらでもよい)用の小品。
このジャンルのものの最古のひとつと申せましょう。シュパーニの演奏はます
ます自由闊達になり、C.P.E.バッハの魅力を存分に示してくれます。

BIS 1885 ¥2380
雪片-クラシック・クリスマス
神の御子は今宵しも/星に願いを/アヴェ・マリア/デンドン高らかに
いとしき大地/ベツレヘムの星/世の人忘るな/クリスマスの歌
輝かしきクリスマス/雪片/「わが思い果てしなく駆け巡り」による幻想曲
マリアの男子/もうじきクリスマス/聖ステファンの祝日/聖夜
この世はうるわし
オイスタイン・ボーズヴィーク(チューバ)、カントゥス女声合唱団、
トロッド・ヴィグム(指)トロンハイム交響楽団
[録音:2011年5月/フリキルケ(トロンハイム)]
チューバの怪人ことオイスタイン・ボーズヴィークからの心あたたまるクリス
マス・プレゼント。大柄でコワモテのボーズヴィークが、超低音のチューバで
クリスマス・キャロルを、というと悪趣味に思う向きもあるかもしれませんが、
まずは聴いてみて下さい。ボーズヴィークの歌手顔負けの歌い回しに加え、
弱音のチューバが意外にまろやかで甘い音を出しているのに驚かされます。あ
たかも優しいお父さんの歌声のようです。今年のクリスマスはこれで決まり!

BIS 1952 ¥2380
作曲家スティーヴン・ハフ
(1)ピッコロ、コントラバス、ピアノのための三重奏曲
(2)ピッコロ・ソナチネ
(3)ブリッジウォーター-FgとPf
(4)秋の歌(リルケ詩)-BrとPf
(5)ピアノソナタ「折れた枝」
(6)チェロと管弦楽のためのエレジー「最深の孤独の荒野」
ミヒャエル・ハーゼル(Picc)、マリオン・ラインハート(Db, Fg)、
スティーヴン・ハフ(Pf)、ジャック・インブライロ(Br)、
スティーヴン・イッサリス(Vc)、
ガーボル・タカーチ=ナジ(指)
タピオラ・シンフォニエッタ
[録音:2011年3月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)]
現代イギリスを代表するピアニスト、スティーヴン・ハフ。彼の作曲を集めた
アルバムの登場です。それもピアノ曲のみならず、歌曲、管楽器のための曲、
オーケストラ曲まである本格派。今回、ハフの生誕50周年を祝って録音された
自選集で、いわゆる前衛的な作風のものはありません。ピアノはハフ自身とい
うのも嬉しいですが、共演が凄い面々。ベルリン・フィル木管五重奏団のハ
ーゼルとラインハート、チェロをイッサリスが受け持っています。



<Wigmore Hall Live>
WHLIVE 0048 ¥1050
シューベルト:
春に D.882
漁師の歌 D.881
独りずまい D.800
夜の曲 D.672
シルヴィアに D.891
ベートーヴェン:「遥かな恋人に」 Op.98(全6曲)
ブリテン:ミケランジェロの7つのソネット Op.22
アーン:ヴェネツィア方言による六つの歌 「ヴェネツィア」
伝承:ダニー・ボーイ
マシュー・ポレンザーニ(T)
ジュリアス・ドレイク(P)
録音:2010年5月1日、ロンドン
Wigmore Hall Liveの新刊は、米国のテノール、マシュー・ポレンザーニのリ
サイタルです。ポレンザーニはイリノイ州、エヴァンストン出身。類稀な瑞々
しい美声の持ち主で、モーツァルトを中心としたリリック・テノールの役で
2000年代の最初の10年にメキメキと頭角を現しました。2010年7月、トリノ・
レージョ劇場来日公演でのヴェルディ「トラヴィアータ」のアルフレード、
同年9月、コヴェントガーデン王立歌劇場来日公演でのマスネ「マノン」での
デ・グリューは、いずれもたいへん話題になりました。
オペラ歌手として高名なポレンザーニですが、リサイタルも積極的に行って
います。その美声は、豊かな感性のシューベルトの歌曲も、情熱的なベートー
ヴェンの「遥かな恋人に」も、どちらも魅力を引き立てています。また後半に、
ブリテンの近代的美感に彩られたミケランジェロの7つのソネットと、素朴で
親しみやすいヴェネツィア方言の歌曲集を配するなど、プログラミングにもセ
ンスが光ります。締め括りのダニー・ボーイはポレンザーニのアンコールの定
番、しんみりと余韻を残して終わります。
今がまさに旬の美声テノールによる意欲的なリサイタル、これは聞き逃せませ
ん!

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