クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

08-06 No.25-2

2008年06月22日 18時40分35秒 | Weblog
AH 162 \2180
フランセスク・タベルナ=ベック(1932-):独奏作品集
隠れた道[Camins somorts](ピアノのための)(*)
地平線と3つの詩節[Horitzó i tres estrofes」(フルートのための)(+)
クロッキー[Croquis](ギターのための)(#)
4つの独白[Quatre Soliloquis](ヴァイオリンのための)(**)
鳥の歌[El cant dels ocells](民謡編曲;ピアノのための)(++)
不在[Absencies](チェロのための)(##)
ミケル・ファレ(ピアノ(*))
ピーター・バッカス(フルート(+))
ダビド・サンズ(ギター(#))
ブライ・ソレール(ヴァイオリン(**))
ジュアン・パドローザ(ピアノ(++))
スザナ・ステファノヴィチ(チェロ(##))

AH 163 \2180
テューバとエレクトロニクスのための作品集
クラウディオ・フェラーリ(1962-):Claro(2004)
エンリケ・マリーン:位相の推移[Transiciones de fase](2004)
エレアサル・ガルソーン(1948-):作用と反作用[Acciones y reacciones](2004)
エドソン・ザンプローニャ(1963-):風の吹く山での樹木の成長
[El crecimiento del árbol sobre la montaña con viento](2003)
ロドリーゴ・シガル(1971-):血の流れ[Blood Stream](2003)
アンドレス・レウィン=リクテル(1937-):
セクエンシア XIV[Secuencia XIV](2003)
ルイジ・ノーノ(1924-1990):後-前-奏曲第1番(ドナウのための)
[Post-Prae-Ludium No.1(per Donau)](1987)
ヘスス・ハラ(テューバ)
ヘスス・ハラはテューバ奏者であると同時にガブリエル・ブレンチックにエレクトロニクス
音楽を学んだ作曲家でもあります。

AH 164 \2180
アントニ・カイマーリ(1943-):鳥かご
鳥かご[Gàbies](ピアノとエレクトロニクスのための;1984)
不動汚染の旅[Viatge immòbil-contaminació]
(ピアノとエレクトロニクスのための;1983)
アントニ・カイマーリ(ピアノ)

AH 165 \2180
メルセ・カプデビーラ(1946-):Zas 垂直の音楽
… チリーダに[...a Chilida](エレクトロアコースティックと
リアルタイム変調されるバリトンサクソフォンのための;1997)(*)
呼吸する… どのように?[Respirar... com ?](トロンボーンのための;2006)(+)
シュシュミル[Xuxumil](エレクトロアコースティックと
リアルタイム変調される打楽器のための;1998)(#)
象牙の杖[Vares d'ivori](室内アンサンブルのための;1990)(**)
俳句[Haikús](歌とピアノのための;2005)(++)
詩篇[Salmos](エレクトロアコースティックとピアノのための;2000)(##)
Deshill-Holes-Eamus
(エレクトロアコースティック、チェンバロとアルトのための;1982)(***)
ジュゼプ・M・アパリシオ(バリトンサクソフォン(*))
ジョルディ・ジメーネス(トロンボーン(+))
ピラール・スビラ(打楽器(#))
グルポ・シルクロ(**)
アンジェルス・ミロ(ソプラノ(++))
M・テレーバ・リバス(ピアノ(++))
ジャン・ピエール・デュピュイ(ピアノ(##))
モンセ・モラル(チェンバロ(***))
モンセラート・マルトレイ(アルト(***))
メルセ・カプデビーラはバルセロナ生まれの女性作曲家。タイトルの「Zas」は「バン!」
「ぱっ!」「ぷっつり」等、突然何かが発せられたり消えたりする様を表す擬音・擬態語。

AH 166 2枚組 \4360
カタルーニャ自主作曲家集団 75周年記念
ロバート・ジェラード(1896-1970):ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重奏曲
リカルド・ラモンテ・デ・グリグノン(1899-1962):ピアノ・ソナティナ
マヌエル・ブランカフォルト(1897-1987):
メリーゴーランドのオルガン[L'orgue dels cavallets](ピアノのための)
チャップリンへのオマージュ(ピアノのための)
バルタザ・サンペル(1888-1966):
農民の祭り[Ritual de pagesia」(ピアノのための)
フェデリク[フェデリコ]・モンポウ(1893-1987):
標高[Altitud](ヴァイオリンとピアノのための)
アグスティ・グラウ(1896-1970):
美しい夢[Bell son](ヴァイオリンとピアノのための)
エドゥアルド・トルドラ(1895-1962):
露のソネット[Soneti de la rosada](ヴァイオリンとピアノのための)
フェデリク・モンポウ:不確かな歌[Cançoneta incerta](歌とピアノのための)
ジュアン・ジベルト=カミンス(1890-1966):感慨[L'enyor](歌とピアノのための)
マヌエル・ブランカフォルト:王たち[Els reis](歌とピアノのための)
エドゥアルド・トルドラ:山へ[A muntanya](歌とピアノのための)
リカルド・ラモンテ・デ・グリグノン:カヤムの四つの農場(歌とピアノのための)
バルタザ・サンペル:酒場の歌(歌とピアノのための)
ロバート・ジェラード:
俳諧(歌、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットとピアノのための)
マルク・オリウ(ヴァイオリン)
ダニエル・オリウ(チェロ)
ミケル・ビリャルバ(ピアノ)
マルタ・ポロ(歌)
カルメ・アルファート(フルート) リディア・ミラーリェス(オーボエ)
エミリア・レカセンス(クラリネット) ジョルディ・ソラネーリャス(ファゴット)
録音:2006年7月、スペイン、カペリャーデス、音楽新聞ホール
8名の作曲家による「Compositors Independents de
Catalunya」(略称:C.I.C.、適切な邦訳がわかりません)の創設(1931年)から75周年を迎え
た2006年に制作されたアルバム。

AH 169 \2180
エクトル・パラ(1976-):襲われた夜明け 室内音楽
錆びた天[Ciel rouillé]
(ピッコロ、バリトンサクソフォン、ヴィブラフォンとピアノのための;2005)(*)
Time Fields III(フルートのための;2004)(+)
ピアノのための即興曲(2005)(#)
フルートとピアノのためのアンダンテ・ソスペーソ(2003)(**)
ピアノのための3つの小品「迫る光」[Lichtzwang](1999)(++)
線条の断章(サクソフォン・クァルテットのための;2004)(##)
足跡(2台のピアノと2組の打楽器のための;2005)(***)
襲われた夜明け(チェロとエレクトロニクスのための;2004-2005)(+++)
アンサンブル・プロシマ・センタウリ(*)
ラウラ・カプシ(フルート(+))
エクトル・パラ(ピアノ(#))
デュオ・ナタラーヤ(**)
インマ・サンタクレウ(++)
ユートピア・アンサンブル(##)
アケル四重奏団(***)
アマンディーヌ・ルフェーヴル(チェロ(+++))
録音:2006年、スイス、ショー=ド=フォン音楽院ファレ・ホール(*)
スペイン、マヨルカ島、ブヘル、ソン・ビエリ、ACA財団(+/#/**/++/##)
2005年、フランス、パリ、ロマンヴィユ祝祭ホール(***)
2005年3月、CNSMD de Lió、Sonvs(+++)

AH 170 \2180
ダビド・パドロース(1942-):序・破・急
コーヴァ[Khova](管弦楽のための;1974)(*)
戦い[Batalla](ピアノ、チェンバロと弦楽のための;1977)(+)
序・破・急[Jo-ja-kyu](管弦楽のための;1983)(#)
ラマに従う時[El temps segons Rama](管弦楽のための;1999)(**)
合流[Confluències](サンタ・マリア・デル・マルのための音楽、
金管八重奏、打楽器とエレクトロニクスのための;1985)(++)
マルク・アンドレ(指揮(*))
スイス・イタリア放送管弦楽団(*)
Ch・デルツ(ピアノ(+)) G・クニューゼル(チェンバロ(+))
ミシェル・タバシュニク(指揮(+))
ルツェルン祝祭弦楽合奏団(+)
ミシェル・ドゥクー(指揮(#))
バルセロナ市立交響楽団(#)
ジェイムズ・デプリースト(指揮(**))
バルセロナ交響楽団(**)
アキテーヌ金管アンサンブル(++)

AH 171 \2180
ジュゼプ・マリア・メストレス・クアドレニ(1929-):
偶然性の霊感(1973-1978)
ヴァイオリン協奏曲(*)
ギター協奏曲(+)
メカノグラフ協奏曲(#)
ピアノ協奏曲(**)
打楽器協奏曲(++)
合奏協奏曲(##)
イヴォナ・ブジンスカ(ヴァイオリン(*))
エンリケ・M・ロプ(ギター(+))
アルベルト・メストレス(メカノグラフ(#))
ジャン・ピエール・デュピュイ(ピアノ(**))
ラファ・マヤンス(打楽器(++))
バルセロナ交響楽団ソロイスツ(##)
ジュゼプ・ビセント(指揮)
バルセロナ交響楽団
録音:2006年10月4-14日、バルセロナ、パウ・カザルス・ホール&フォノセンター
(#)メカノグラフはタイプライターを指すようですが、聴いてみてもよくわからないのでそ
のままにしています。

AH 172 \2180
ジュゼプ・マリア・メストレス・クアドレニ(1929-):ピアノ作品全集 Vol.4
ピアノ・ソナタ(1957)
良き朝のソナード集[Sonades de bon matí](2004)
オムスのための即興曲[Impromptu per a Homs](2004)
長い夜[La llarga nit](2005)
バラライア[Balalaia](1998)
ジャン・ピエール・デュピュイ(ピアノ)
録音:2007年1月3-4日、、スペイン、マヨルカ島、ブヘル、ソン・ビエリ、ACA財団

AH 174 \2180
バルセロナ市設楽団の音楽
「鷲」の伴奏音楽、民俗舞曲と幕間劇の音楽(17-19世紀)
不詳/ガルドリク・サンターナ編曲:
シケス・デ・バリュスの舞曲(古)/鷲の踊り/宿屋の主人の踊り
鷲の踊り/船乗りの娘/マントゥアーナと歌(鷲の踊り)
イングランド舞曲(新)-イングランド舞曲(旧)/歌(舞曲)
痩せた人々の踊り/荘厳なる聖体拝領のメロディーとトッカータ
ドラゴン/臨終の聖体拝領のためのヴァース/巨人たちの踊り
ジローナの臨終の聖体拝領/ゼロシア/鷲の踊り
騎士の踊り-モーロ人とキリスト教徒/Contrapàs cerdà
ガルドリク・サンターナ(指揮)
ミニストレルス・デ・ラ・シウタート
ガルドリク・サンターナ(バグパイプ、ソプラノショーム、テナードゥルツィアン)
フェラン・ミケル(カラミーリョ、長太鼓、タンボリル、タンブリン、太鼓)
アドリア・グランディア(ソプラノショーム)
ラウレア・ビセード、パウ・バリュス(ナチュラルホルン)
シャビエ・バネガス(サックバット)
ポル・センテーリェス(テナードゥルツィアン、バスドゥルツィアン)
オリオル・メストレス(タンボール、他の打楽器)
ダニエル・ビラルービアス(ルネサンス・ヴィオラ)
録音:2005年6月20-21日、スペイン、ソルソナ、モンポル、聖ミケル教会
ミンストレルス・デ・シウタートは1998年にカタルーニャのトラッド音楽演奏グループから
メンバーを集めて創設された、古楽と民俗音楽の中間的性格を持つ団体。2007年に解散した
ようです。

AH 175 \2180
グロリア・ビリャヌエーバ:暦(全52曲)
ジョルディ・コディーナ(ギター)
録音:2006年11月24-25日、ラ・トレ・デ・コザー・スタジオ
12の月に4曲または5曲を配した歳時記的曲集。



<LA MA DE GUIDO>
LMG 2082 \2180
ブラジリアーナ フルートとギターのためのブラジル音楽
セルジオ・アサド(1952-):青いすみれ
シャヴィエル・コル(1960-):サラ(ボサノヴァ)
ラダメス・ニャタリ(1906-1988):2つの肖像画
ピシンギーニャ,シキーニャ・ゴンザーガ
ジョアン・ペルナンブーコ(1883-1947):鐘の響き
マルコス・オリーヴァ(1964-):
夢見る女(ワルツ)/ブラジレイロ(ショーロ・カンサオン)
ジョアン・アルベルト・アマルゴース(1950-):カタルーニャ風ショリーニョ
セルジオ・アサド:魔方陣
パウリッロ・バホーゾ(1894-1968):ブラジルの子守歌[Para ninhar]
セルジオ・アサド:ジョビニアーナ第2番
ジョアン・ペルナンブーコ:インテロガンド
マルロス・ノブリ(1939-):デザフィオ XXXIII
エイトール・ヴィラ=ロボス(1887-1959):モディーニャ
モンセラ・ガスコーン(フルート)
シャビエ・コイ(ギター)

LMG 2083 \2180
ジュアン・ルセイ(1730-1809):サルヴェ(二重唱のための)
フランシスコ・ハビエル・ガルシーア・ファヘール(1730-1809):
十字架上のキリストの七つの言葉
メルシオ・ジュンカ(1757-1824):幸いなる御母
キム・ヨンヒ(ソプラノ)
モンセラート・ピ(アルト)
ジュアン・パミエス(指揮)
カタルーニャ室内管弦楽団
スタニスラフ・ステパネク、イングリッド・バリオヌエーボ(ヴァイオリン)
フェラン・サロ(ヴィオラ) ジョルト・トッツェル(チェロ)
ラファエル・エステーベ(コントラバス)
ビビアナ・サリージ(ポジティヴ・オルガン、チェンバロ)
録音:2007年9月22、29日、スペイン、バルダローナ音楽院ホール
ルセイはタラゴナ大聖堂、マヨルカの王立アルムダイナ礼拝堂の楽長を務めた後、トレド
大聖堂で活躍した作曲家。ガルシーア・ファヘールはサラゴサ大聖堂楽長を務めた作曲家。
ジュンカはタラゴナ大聖堂楽長を務めた作曲家。

LMG 2084 \2180
フェリウ・ガスイ(1959-):目
モーロの城ムセル(ギターと打楽器のための;2004)
ギターのための8つのコンチェルタント練習曲(2005-2007)
マヌエル・デ・ファリャの2つの主題による幻想曲(フラメンコ歌唱、
メゾソプラノ、ギター・クァルテット、ティナハとカスタネットのための;2006)
子守歌(メゾソプラノとギター・クァルテットのための;1998)
グローサス(ヴァイオリンとギターのための;1984)
タベル山(ドラムス、打楽器とギター八重奏のための;2005)
フェリウ・ガスイ(ギター)
ビキ・ロメロ(フラメンコ歌唱)
マリサ・マルティンス(メゾソプラノ)
ルジェ・ブラビア(ドラムス、打楽器)
ジネット・ドキュイペル(ヴァイオリン)
バルセロナ生まれのギタリスト・作曲家ガスイの自作自演アルバム第2作(前作:LMG 2057)。
重奏曲は多重録音によります。

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08-06 No.24-1

2008年06月22日 16時51分23秒 | Weblog
<Chandos Opera In English>
CHAN 3148 4枚組 \5250
ワーグナー:楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》(全曲/英語版)
マーガレット・カーフィー(ソプラノ)、アン・ロブソン(メゾ・ソプラノ)、
アルバート・レメディオス(テノール)、グレゴリー・デンプシー(テノール)、
ノーマン・ベイリー(バス・バリトン)、ノエル・マンジン(バス)、
デレク・ハモンド・ストラウド(バス)、スタッフォード・ディーン(バス)、
レジナルド・グッドオール(指揮)、
サドラーズ・ウェルズ・オペラ管弦楽団&合唱団
幻のワーグナー指揮者レジナルド・グッドオールの名前を全世界に広める転機となった公演
であり、ワグネリアンやグッドオール支持者の間で語り継がれてきた「ニュルンベルクのマ
イスタージンガー」(1968年)のライヴ録音がいよいよシャンドスから登場!
不遇の時代を過ごしていたグッドオールの実力に着目したサドラーズ・ウェルズ・オペラ(現
イングリッシュ・ナショナル・オペラ)が「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(英題で
は“マスターシンガーズ”)の公演のためにグッドオールを指揮者として招聘。
この「マイスタージンガー」が大成功を収めたことによってグッドオールのワーグナー指揮
者としての名声は一挙に高まり、後に実現する楽劇「ニーベルングの指輪」英語版全曲上演
へと繋がることになるのである。
今回ピーター・ムーア財団の協力を得てシャンドスからリリースされるのは、1968年2月10日
の公演をBBCが収録したもののお蔵入りとなっていた放送音源。ギルド・ヒストリカルの復刻
でお馴染みの名エンジニア、ピーター・レイノルズがリマスターに携わっており、音質面の
改善にも期待が懸かる。その存在が噂されながらも陽の目を見ることのなかったグッドオー
ルの「マイスタージンガー」。既にネット上などで話題を呼んでおり、リリースへの期待度
は非常に高い。
1968年2月10日、サドラーズ・ウェルズ劇場での録音。




<Natives>
CDNAT 09 2枚組 \4900
ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ全集 ――
CD-1:チェロ・ソナタ イ短調RV.44、イ長調、変ロ長調RV.47、ト短調RV.42、
変ホ長調RV.39
CD-2:ホ短調RV.40/イ短調RV.43/変ロ長調RV.45/ヘ長調RV.41/変ロ長調RV.46
フィリップ・フロン(チェロ・アッリングレーゼ)、ラクリメ・コンソート
ブリュッセル王立音楽院では重鎮ヴィーラント・クイケンの下で研鑽を積み、クイケン後の
世代を担う逸材として師からも大きな期待を寄せられているフィリップ・フロンのマラン・
マレの作品集に続く二作目は、ヴィヴァルディのチェロ・ソナタ集。
このヴィヴァルディのチェロ・ソナタ集、明らかに通常のチェロとは音色が異なるのは研究
に研究を重ねて再現にたどり着いた「チェロ・アッリングレーゼ」を用いているためなので
ある。
ここでの研究の結論として再現された楽器は、CD-1で聴くことの出来る5本のガット弦と7本
の金属製の共鳴弦を張った楽器、CD-2で聴くことの出来る5本のガット弦と12本の金属製の
共鳴弦を張った楽器の2種類。
ヴィヴァルディのチェロ協奏曲に指定がありながら、現在も謎のベールに包まれ様々な説が
存在する「チェロ・アッリングレーゼ」。1つの研究成果から生まれた音色に耳を傾けてみ
ていただきたい。




<Chandos>
CHAN 10479 \2180
ヨーゼフ・マルクス(1882-1964):ピアノ作品集 ――
ピアノのための《6つの小品》/秋の伝説/謝肉祭/カンツォーネ/天使の草原
トンヤ・レモー(ピアノ)
後期ロマン主義と印象主義の特徴を併せ持ったオーストリアの作曲家ヨーゼフ・マルクス。
作曲家、評論家、教育者としてオーストリア音楽の発展に寄与するだけでなく、トルコのア
ンカラ音楽院の創設にも大きな役割を果たしたことが知られている。
マルクスのピアノ作品は録音が少なく「6つの小品」以外の4作品は未出版となっているだけ
に、今回のリリースはマルクスのピアノ作品を知るという意味でも貴重なものとなるだろう。
このマルクスのピアノ作品集でシャンドス・デビューとなるオーストラリアの女流ピアニス
ト、トンヤ・レモーは、デンマーク、スウェーデンのコンクールで優秀な成績を収めるなど、
将来が嘱望されている期待のアーティスト。シャンドスでは珍しいアーティスト写真が全面
に打ち出されたジャケット・デザインからもその大きな期待が窺える。

CHAN 10480 \2180
メシアン:室内楽作品集 ――
主題と変奏/忘れられた捧げ物/世の終わりのための四重奏曲
ロバート・プレーン(クラリネット)、グールド・ピアノ・トリオ
イギリスのインディペンデント紙から「熟達した音楽家たち」と称賛された気鋭のアンサン
ブル、グールド・ピアノ・トリオ。
グールド・ピアノ・トリオは既にオランダ・チャールズ・ヘンネン国際コンクールやメルボ
ルン国際室内楽コンクールなどで優勝を果たしており、その勢いは本物。共演を重ねるホル
ンのデイヴィッド・パイアットといった一流アーティストたちからも厚い信頼を寄せられて
いる。
グールド・ピアノ・トリオが取り上げるのは、今年2008年が生誕200年という節目の年となっ
たメシアンの室内楽作品集。クラリネットのロバート・プレーンを迎えての「世の終わりの
ための四重奏曲」や、作曲者自身の編曲による「忘れられた捧げ物」のピアノ版などユニー
クなプログラムを聴かせてくれる。

CHAN 241-41 2枚組(1枚価格) \2180
アレクサンドル・イワーシキン・プレイズ・プロコフィエフ ――
チェロ協奏曲ホ短調Op.58/チェロ小協奏曲ト短調Op.132(ブローク補完版)/
交響協奏曲ホ短調(チェロ協奏曲第2番)Op.125/チェロ・ソナタ ハ長調Op.119/
無伴奏チェロ・ソナタ嬰ハ短調Op.134(ブローク補完版)
アレクサンドル・イワーシキン(チェロ)、タチアナ・ラザレワ(ピアノ)、
ワレーリー・ポリャンスキー(指揮)、ロシア国立交響楽団
シュニトケがチェロ作品を書いた3人のチェリストの1人(他の2人はロストロポーヴィチ、グ
ートマン)でもあり、ロシア作品のスペシャリストとしてシャンドスに多くの録音を行って
きたイワーシキン。
ブロークのアレンジ、シュニトケのカデンツァによる「チェロ小協奏曲」や「チェロ協奏曲」
の完全版など、イワーシキンのプロコフィエフ録音を1つに凝縮した新装盤。好評を博した
前作シュニトケ(CHAN 241-39)に続きロシア音楽ファン要チェック。

CHAN 10468X 4枚組 \6540
ジョン・フィールド(1782-1837):ピアノ協奏曲全集 ――
ピアノ協奏曲第1番変ホ長調/第2番変イ長調/第5番ハ長調《嵐の中の火事》/
第3番変ホ長調/第6番ハ長調/第4番変ホ長調/第7番ハ短調/
ディヴェルティスメント第1番ホ長調/ロンドー変イ長調/夜想曲第16番ヘ長調/
五重奏曲変イ長調/ディヴェルティスメント第2番イ長調
ミシェアル・オローク(ピアノ)、
マティアス・バーメルト(指揮)、
ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズ
「夜想曲(ノクターン)」を初めて書いた作曲家として、ショパンをはじめとしたロマン派の
大作曲家たちに大きな影響を与えたとされるダブリン出身の作曲家ジョン・フィールド。
シャンドスはオロークの演奏でフィールドのピアノ作品をほぼ網羅しており、このピアノ協
奏曲集もフィールドの作品を世に広める貴重な記録として長らく親しまれてきたもの。





<Lyrita>(Lyritaはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります)
SRCD.299 \2180
アーネスト・ジョン・モーラン(1894-1950):
チェロ協奏曲/チェロ・ソナタ イ短調/チェロとピアノのための前奏曲
ピアーズ・コートモア(チェロ)、エリック・パーキン(ピアノ)、
エイドリアン・ボールト(指揮)、ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
2006年の復活以来、順調に復刻が進む元祖イギリス音楽の宝庫“リリタ(Lyrita)”。
LP時代からのファンの間にはその存在が知られ復刻CD化が待たれていたボールトの指揮、
コートモアのチェロによるモーランのチェロ作品集が遂に復刻!
ソロとして録音に参加しているチェロ奏者のピアーズ・コートモアは、何を隠そうモーラン
夫人。モーランにとってコートモアとの出会い、結婚が「チェロ協奏曲」や「チェロ・ソナ
タ」といった傑作の誕生に繋がる大きなきっかけとなったのである。
「チェロ協奏曲」でコートモアをサポートするのは、リリタの顔でもある巨匠ボールトとロ
ンドン・フィルの名コンビ。「チェロ・ソナタ」や「前奏曲」でのコートモアを引き立てる
パーキンの丁寧な演奏も素晴らしい。ジャケットに写っている男女はもちろんモーランとコ
ートモア。モーラン夫妻の共同作業とも言えるこの録音の復活を喜びたい。
1969年1月-2月の録音。

SRCD.335 \2180
ホルンとオーケストラのための作品集 ――
アルン・ホディノット(1929-2008):ホルン協奏曲Op.65
ハンフリー・サール(1915-1982):暁の歌Op.28*
ドン・バンクス(1923-1980):ホルン協奏曲*
ニコラス・モー(1935-):弦楽オーケストラと2本のホルンのためのソナタ**
バリー・タックウェル(ホルン)、
アンドルー・デイヴィス(指揮)、ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団、
ノーマン・デル・マー(指揮)*/**、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団*、
アラン・シヴィル(ホルン)**、イアン・ハーパー(ホルン)**、イギリス室内管弦楽団**
リリタからはロンドン響の現首席奏者パイアットのホルン協奏曲集(SRCD.316)がリリースさ
れ注目を集めているが、今回新たに復刻となるのは、元ロンドン響の首席奏者でありホルン
界の大御所バリー・タックウェルのイギリス作品集というインパクト特大のプログラム!
このタックウェルのホルンによる作品集は、ブリティッシュ・カウンシルによって収録が行
われ、DeccaやArgoからLPでリリースされた音源が1つになってリリタから復刻されるという
もの。タックウェル全盛期の演奏を記録したこの復刻盤はホルン関係者必携である。ニコラ
ス・モーの作品でのシヴィル&ハーパーのコンビもお見事。1970年頃の録音。

SRCD.265 \2180
エリザベス・ラティエンス(1906-1983):
バリトン、ソプラノと管弦楽のための《クィンカンクス》Op.44、
テノールと室内楽のための《And Suddenly It's Evening》Op.66*
デイヴッド・ベドフォード(1937-):アルビオンの月光のための音楽**
ジョセフィーヌ・ネンディック(ソプラノ)、ジョン・シャーリー=クァーク(バリトン)、
ノーマン・デル・マー(指揮)、BBC交響楽団、
ハーバート・ハント(テノール)*、BBC交響楽団のメンバーたち*/**、
ジェーン・マニング(ソプラノ)**、ジョン・カールー(指揮)**
十二音技法で真っ先に思い浮かぶのはシェーンベルクだが、イギリスにおける十二音技法の
開拓者となったのがエリザベス・ラティエンス。対するデイヴッド・ベドフォードはイギリ
スの実験音楽の草分け的存在として、英国の前衛音楽の発展に力を注いでいる。
イギリスの伝統的なクラシック音楽だけでなく、コンテンポラリー音楽もカバーするという
守備範囲の広さもリリタの魅力。ちなみにジョン・カールーはサイモン・ラトルの師匠であ
る。1969年&1970年にArgoからLPでリリースされた音源の復刻盤。

SRCD.313 \2180
ゴードン・クロス(1937-):歌劇《煉獄》
ピーター・ボーデンハム(テノール)、グランヴィル・ハーグリーヴス(バリトン)、
マイケル・ランケスター(指揮)、
ロイヤル・ノーザン・カレッジ・ミュージック・オヴ・オーケストラ&合唱団
オックスフォード大学ではエゴン・ヴェレスの下で作曲を学んだ現代イギリスの作曲家ゴー
ドン・クロス。
1幕のオペラ「煉獄」は、ゴードン・クロスが29歳でイギリスのチェルトナム国際音楽祭の
ために作曲した野心作。鬼気迫る雰囲気を醸しだすジャケットのデザインと音楽がしっかり
とリンクしているところも面白い。1974年の録音。




<Nimbus>(Nimbusはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります)
NI 2500-4 5枚組 \4850
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲&弦楽のための協奏曲とシンフォニア集Vol.1 ――
ヴァイオリン協奏曲ニ長調RV.208/ハ長調RV.186/イ短調RV.356/ホ長調《恋人》RV.271
/ハ長調RV.171/ニ長調RV.230/ト長調RV.310/変ホ長調RV.254/ハ短調《疑い》RV.199
/ニ短調RV.249/ニ長調RV.232/ホ長調RV.265/弦楽のための協奏曲ハ長調RV.114/
ホ短調RV.134/ホ短調RV.133/ニ長調RV.121/ヘ長調RV.136/ニ短調RV.127/ハ短調RV.119
/変ロ長調RV.164/ト長調RV.150/イ長調RV.159/イ長調RV.160/
ヴァイオリン協奏曲変ホ長調RV.260/ニ短調RV.237/
協奏曲ニ長調《聖母被昇天のために》RV.582/ヴァイオリン協奏曲ニ長調RV.213/
ニ長調RV.228/イ長調RV.340/ト短調RV.328/ニ長調《ピゼンデル氏のために》RV.205
/ト短調RV.319/ハ長調RV.172/変ロ長調RV.370/ト長調RV.302
シュロモ・ミンツ(ヴァイオリン&指揮)、イスラエル室内管弦楽団
ニンバス(Nimbus)からミュージック・マスターズ(Music Masters)の復刻シリーズがスター
ト!1990年代に一世を風靡しながらも突如として市場から姿を消したミュージック・マスタ
ーズ。ニンバスから復刻が始まるミュージック・マスターズの豊富で質の高い音源の数々に
要注目!
復刻の第1弾であり最初のタイトルは、シュロモ・ミンツのヴィヴァルディ!生後まもなく
ロシアからイスラエルに移住したミンツにとって第2の故郷とも言えるイスラエルを代表す
る室内オーケストラ、イスラエル室内管弦楽団を引き連れてのヴィヴァルディではミンツが
ヴァイオリン・ソロに指揮者にと大車輪の如き活躍を展開。収録曲は5CDsで全35曲!ミンツ
の至芸を存分に堪能出来る充実のヴィヴァルディである。フランスのメッツ・アーセナルで
の録音。

NI 2507 \1780
J・S・バッハ:ゴルトベルク変奏曲ト長調BWV.988
ウラディーミル・フェルツマン(ピアノ)
長い沈黙の後に突如としてメキシコのウアテクスト(Urtext)からショパンの夜想曲集
(JBCC 048/049)を発表してファンの度肝を抜いた1952年モスクワ生まれの天才ピアニスト、
ウラディーミル・フェルツマン。フェルツマンはミュージック・マスターズ時代にバッハ、
ベートーヴェンの録音を行っているが現在は何れも入手困難状態。それだけに今回の復刻は、
不思議な魅力を持つフェルツマンの“バッハ”の全容を知る又と無いチャンスとなるだろう。
平均律やフーガの技法、協奏曲の復刻も楽しみ。1991年10月26日、モスクワ音楽院大ホール
での録音。

NI 2505 \1780
パガニーニ(フィスク編):24のカプリースOp.1
エリオット・フィスク(ギター)
このギター版「パガニーニ:24のカプリース」は、アンドレス・セゴビアの愛弟子であり現
代を代表するギタリスト、エリオット・フィスクがその超絶テクニックを徹底的に楽しませ
てくれるギター関係者必聴の大名盤。
エリオット・フィスク自身の手によってアレンジされた「24のカプリース」は、この作品を
知り尽くしている名ヴァイオリン奏者ルッジェーロ・リッチからも大絶賛のコメントが寄せ
られたほど。

NI 2506 \1780
コープランド:アパラチアの春/弦楽のための九重奏曲/弦楽四重奏のための2つの小品
デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮)、セント・ルーク室内アンサンブル
アメリカのセント・ルーク室内管弦楽団を母体とするセント・ルーク室内アンサンブルのコ
ープランド・アルバム。メイン・プログラムの「アパラチアの春」では、大編成オーケスト
ラ版ではなくオリジナルの13楽器版が用いられており、小編成ならではのシンプルでストレ
ートな響きが心地よい。
タクトを振るうのがリンツ・ブルックナー管とのコンビで話題を集めているアメリカ人指揮
者、デニス・ラッセル・デイヴィスというところもポイント。1989年10月&11月の録音。

NI 2511 \1780
デューク・エリントン:4つのシンフォニック・ワークス ――
《ブラック、ブラウン、アンド・ベイジー》組曲/三人の王/ピアノとオーケストラのた
めの《ニュー・ワールド・ア・カミング》/ジャズ・バンドとオーケストラのための《ハー
レム》
モーリス・ペレス(指揮)、アメリカン・コンポーザーズ・オーケストラ
アメリカが生んだ20世紀最高のジャズ・ミュージシャン、デューク・エリントンのスタンダ
ード・ナンバーをオーケストラ・アレンジで楽しめるクロスオーヴァーなアルバム。
アメリカン・コンポーザーズ・オーケストラは、これまでに500人近くの作曲家の作品を取り
上げ、100曲を超える世界初演を行ってきたアメリカ音楽の伝道師。フランク・ウェスやジ
ミー・ヒースといったゲストも豪華!

NI 2508-10 3枚組 \3780
モーツァルト:弦楽四重奏曲全集Vol.1 ――
弦楽四重奏曲第16番変ホ長調K.428/第22番変ロ長調K.589《プロシャ王第2番》/
第4番ハ長調K.157/第15番ニ短調K.421/第14番ト長調K.387/第11番変ホ長調K.171/
第20番ニ長調K.499《ホフマイスター》/第6番変ロ長調K.159/
第21番ニ長調K.575《プロシャ王第1番》
アメリカ弦楽四重奏団
アメリカ弦楽四重奏団は、2005-2006シーズンで結成30周年を迎えた北米有数の弦楽四重奏
団。メンバー全員がストラディヴァリウスの楽器を使用しており、そのハーモニーを作品へ
最大限に反映させたモーツァルトはミュージック・マスターズに残した録音の代表作。今回
のリリースが世界的にも高い評価を獲得し続けてきたモーツァルト全集の復刻第1弾となる。

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08-06 No.24-2

2008年06月22日 16時50分54秒 | Weblog
NI 5818/20 3枚組 \4350
カルロス・グアスタビーノ(1912-2000):ピアノ作品全集 ――
ガト/バイレシート/すばらしい故郷/ソナチネ/ピアノ・ソナタ嬰ハ短調/3つのソナチネ
/エスティロ/ラ・シエスタ-3つの前奏曲/パンペアーノ/リンコンの午後/少女たち/
クージョのロマンス/10の前奏曲/10のアルゼンチン・カンティレーナ/3つの新しいロマ
ンス/私の小さな村/私の友だち/10の民謡
マーティン・ジョーンズ
知られざる秘曲から名曲集までを広くカバーしアムラン並み膨大なレパートリーを持つニン
バスの看板ピアニスト、マーティン・ジョーンズ。
最近では、コルンゴルトやモンポウ、ストラヴィンスキー、アール・ワイルドのアレンジに
よるガーシュウィンなどをリリースしてきたマーティン・ジョーンズが新たに着目したのは、
南米アルゼンチンの20世紀を代表する作曲家カルロス・グアスタビーノのピアノ作品。アル
ゼンチン北部の都市サンタ・フェで生まれ没したグアスタビーノの才能が特に発揮されてい
るのは、未出版を含むと500曲を超える歌曲や、ピアノ作品だろう。遠く離れた南米アルゼ
ンチンの風景や風の香り、人々の様子が見える、そんな抒情を感じさせてくれる美しい作品
が並ぶ。2005年12月&2006年4月の録音。

NI 5821 \2080
エゴン・ヴェレス(1885-1974):弦楽四重奏曲集 ――
弦楽四重奏曲第3番Op.25/第4番Op.28/第6番Op.64
ウィーン・アルティス弦楽四重奏団
ウェーベルンやチェムリンスキーなどの「新ウィーン楽派」、そこに関わるヴァイグルや
ミュラー=ヘルマンなど近代オーストリアの作品を積極的に取り上げているウィーン・アル
ティス弦楽四重奏団。
ニンバスからの5枚目となる録音は、「新ウィーン楽派」に属するユダヤ系の作曲家エゴン
・ヴェレスの弦楽四重奏曲集。シェーンベルクに師事しながらも十二音技法に傾倒しなかっ
たヴェレスの作風は幅広い。2005年12月11日-13日の録音。

NI 5822/3 2枚組 \3180
スカルラッティ:鍵盤楽器のためのソナタ全集からのハイライト ――
ソナタ イ長調K.24/ニ短調K.141/ト長調K.124/ロ短調K.27/ニ長調K.511/ハ長調K.513
/ハ長調K.515/ニ短調K.516/ニ短調K.517/ト長調K.523/ホ長調K.380/ロ短調K.87/
ト長調K.125/ト長調K.432/イ長調K.429/ニ長調K.430/変ロ長調K.441/嬰ヘ短調K.447
/ト長調K.314/変ホ長調K.370/ニ長調K.122/変ホ長調K.123/ハ短調K.126/ホ長調K.134
/ハ長調K.251/ニ長調K.137/ト長調K.455/ハ長調K.460/ハ長調K.461/ニ長調K.145/
ト長調K.146/ハ短調K.56/ニ短調K.9/ニ長調K.33/変ロ長調K.202/ニ短調K.434/
ト長調K.260/ホ長調K.206/ニ長調K.415/ヘ長調K.205/ニ長調K.333/ヘ短調K.239/
ト長調K.520/ニ長調K.490/ニ長調K.491/ニ長調K.492/変ロ長調K.57
リチャード・レスター(チェンバロ&フォルテピアノ)
2000年から2005年にかけて録音が行われ、全7巻総枚数37枚という規模で完結となったリチャ
ード・レスターのスカルラッティ全集から48曲のソナタを抜粋したハイライト版。有名どこ
ろをピックアップしたいリスナーにオススメ。

NI 5577 \2080
シューベルト:八重奏曲ヘ長調D.803
ベルリン・フィルハーモニー八重奏団
1928年12月1日に結成されベルリン・フィルのメンバーによるアンサンブルの中で最も長い
歴史を持つベルリン・フィルハーモニー八重奏団。往年の名手ゲルト・ザイフェルトがホル
ンに名を連ねているこのシューベルトは、1998年1月にアンサンブルの結成70周年を記念し
てベルリンのテルデック・スタジオで収録された名盤である。
ちなみにシューベルトの「八重奏曲」は、1928年にアンサンブル結成のきっかけになった重
要な作品でもある。ベルリン・フィルの中核をになっていた奏者たちのアンサンブル能力は
やはり別次元。1998年1月の録音。

NI 5576 \2080
モーツァルト-ヨハン・ヴェントによるフルートと弦楽三重奏のためのオペラ編曲集 ――
モーツァルト(ヴェント編):
歌劇《後宮からの逃走》より/歌劇《ドン・ジョヴァンニ》より/歌劇《魔笛》より
ウィーン・フォルクスオーパー・モーツァルト・アンサンブル
当時の神聖ローマ皇帝ヨーゼフII世が設立した宮廷合奏団のオーボエ奏者、ヨハン・ヴェン
トが室内楽用にアレンジを施したモーツァルトのオペラ集の第1巻。
アンサンブルのリーダーでもあるフルートのハンスゲオルク・シュマイザーは、ヴォルフガ
ング・シュルツの門下生で現在はウィーン・フォルクスオーパーの首席奏者として活躍する
ウィーンの名手。フルートが牽引する小編成のオペラが爽やかに響く。1997年9月の録音。

NI 5578 \2080
ウルジー枢機卿のための音楽 ――
リチャード・ピゴット(b.c.1485-1549):ミサ曲《来たれ、聖霊よ》
ジョン・マンソン(?-d.1548):おお、栄光の王
スティーヴン・ダーリントン(指揮)、
オックスフォード・クライスト・チャーチ大聖堂聖歌隊
ウルジー枢機卿によって創設され枢機卿の失脚後ヘンリーVIII世によって再度設立された
“クライスト・チャーチ”の聖歌隊が、ウルジー枢機卿の権力が頂点を極めていた時代に書
かれた2つの宗教作品を歌う。1994年3月の録音。

NI 5580/1 2枚組 \3180
オルガンのためのコンテンポラリー作品集 ――
タヴナー:マンデリオン(世界初録音)
ファニホウ:7つの星(世界初録音)
メラーズ:Opus Alchymicum
グラハム:オルガンのための3つの小品(世界初録音)
イリフ:オルガンのためのトリオ(世界初録音)
ゴワーズ:トッカータとフーガ
リド:最後の七つの言葉
ペルト:断続する平行
バレル:Arched Forms with Bells(世界初録音)
ケヴィン・ボウヤー(オルガン)
ニンバスから全17巻に及ぶJ・S・バッハのオルガン作品集を発表したイギリスのオルガン奏
者ケヴィン・ボウヤーの世界初録音となった音源を数多く含む「コンテンポラリー作品集」。
ペルトの「断続する平行」など重要作も収録。1998年6月の録音。

NI 5584 \2080
ニコラエ・ブレタン(1887-1968):宗教声楽作品集 ――
レイクエム/アヴェ・マリア/主の祈り/小さなクリスマスの歌/神は来られた/エピタフ
/他
ルドヴィク・コンヤ(バリトン)、フィリス・ブリン=ジュルソン(ソプラノ)、
ロナルド・スタルフォード(オルガン)、ドナルド・S・サザーランド(オルガン)、
フェルディナンド・ワイス(ピアノ)、マルティン・ベルコフスキー(ピアノ)
ニンバスが積極的にレコーディングを行っているニコラエ・ブレタンは、ハンガリーで生ま
れルーマニアで没した20世紀の作曲家。ブレタンの歌曲には欠かせないバリトンのコンヤ、
ピアノのベルコフスキーも参加。1973年-1976年の録音。



<Amon Ra>(Amon Raはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります)
CD-SAR 6 \2180
キーボード・コレクション ――
ファーナビー:おもちゃ/クロフト:アルマンド ト長調/J・S・バッハ:前奏曲ヘ長調/
アーン:ソナタ第7番イ長調より/スタンリー:ヴォランタリー第1番ハ長調より/
ハイドン:音楽時計より/モーツァルト:アダージョ/ベートーヴェン:
バガテル ハ長調op.119-2/J・C・バッハ:ソナタOp.5-5より/ドゥセック:
ソナタ変ロ長調Op.23より/シューベルト:ドイツ舞曲/クレメンティ:
ソナタ ニ長調Op.16/フィールド:夜想曲ホ短調/ショパン:ワルツ変イ長調Op.42
/メンデルスゾーン:ヴェネツィアの舟歌/モーツァルト:トルコ行進曲
リチャード・バーネット(ピアノ、チェンバロ、他)
イギリスのケントにある「フィンチコックス古楽器博物館コレクション」に所蔵されている
ヴァージナル、クラヴィコード、室内オルガン、スクエア・ピアノ、ヨハン・フリック製の
グランド・ピアノなど歴史的価値の高い楽器を使い分けた鍵盤作品集。特にピアノに仕掛け
られた小型のベルや太鼓が大活躍する「トルコ行進曲」はユーモアいっぱい!
1982年1月&2月の録音。

CD-SAR 2 \2180
ディーリアス:ヴァイオリン・ソナタ第2番/伝説/ヴァイオリン・ソナタ第3番
デイヴィッド・ストーン(ヴァイオリン)、アラン・シラー(ピアノ)
デイヴィッド・ストーンは、ブリストルの音楽一家に生まれ、イギリス青少年管弦楽団やエ
ジンバラ音楽祭で活躍したヴァイオリン奏者。いち早く18世紀の奏法を演奏に取り入れただ
けでなく、ジョセフ・ギッブスのヴァイオリン・ソナタの出版者としても知られている。





<Quartz>(Quartzはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります)
QTZ 2061 \2180
グリーグ:ピアノ作品集 ――
ホルベルグ組曲/詩的音画集Op.3/抒情小曲集より
カーチャ・アペキシェワ(ピアノ)
情感豊かなグリーグを奏でているカーチャ・アペキシェワは、グネーシン音楽院、エルサレ
ム・ルービンアカデミー、ロンドンの王立音楽院で研鑽を積んだモスクワ生まれの女流ピア
ニスト。
ソリストとしては、エルサレム響、ロンドン・フィル、モスクワ・フィルなどと共演を行い、
1996年のリーズ国際ピアノ・コンクールでは6位入賞を果たすなど確実なキャリアアップを
遂げている。2007年8月の録音。





<Prima Voce>(Prima Voceはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります)
NI 7951 \1780
イーゴル・ゴリン(1904-1982)-録音集Vol.2(録音:1939年-1955年) ――
ロッシーニ:歌劇《セヴィリアの理髪師》より さあ、町のなんでも屋のお通りだ
ヴェルディ:
歌劇《椿姫》より プロヴァンスの海と陸、歌劇《仮面舞踏会》より お前こそ心を汚すもの
ワーグナー:歌劇《タンホイザー》より おお汝優しい夕星よ
ムソルグスキー:歌曲集《子供部屋》、他
イーゴル・ゴリン(バリトン)、様々なアーティスト
78回転のSP盤の演奏をマイクロフォンで拾い、デジタル化を行う復刻シリーズ「プリマ・
ヴォーチェ」は往年の名歌手たちの歌声を堪能できる貴重な録音。
イーゴル・ゴリン(1904-1942)は、ウクライナに生まれたのち、1939年にアメリカへと移住
したバリトン奏者。「プリマ・ヴォーチェ」からの復刻リリースの第2集。

NI 7950 \1780
アレクサンドル・キプニス(1891-1978):録音集(録音:1945年-1946年) ――
ダルゴムイシスキー:歌劇《ルサルカ》より Miller's Aria
チャイコフスキー:歌劇《エフゲニー・オネーギン》より グレーミン王子のアリア
リムスキー=コルサコフ:歌劇《サトコ》より ヴァイキングの歌/
ムソルグスキー:歌劇《ボリス・ゴドノフ》より 序奏、戴冠式の場、他
アレクサンドル・キプニス(バス)、ニコライ・ベレゾフスキー(指揮)、他
アレクサンドル・キプニスは、アメリカのチェンバロ奏者イーゴリ・キプニス(1930-2002)の
父であり、メトロポリタン歌劇場で名演を生んだウクライナ生まれのバス奏者。オペラ・ア
リアと歌曲集(NI 7885/6)に続くリリース。

NI 7949 \1780
ローランド・パネライ(1924-):コロンビア録音集(録音:1953-1954年) ――
モーツァルト:
歌劇《コシ・ファン・トゥッテ》より そんなに澄ましていないで、ご婦人がたよ大勢の男に
ロッシーニ:歌劇《セヴィリアの理髪師》より さあ、町のなんでも屋のお通りだ
ヴェルディ:歌劇《トロヴァトーレ》より 君がほほえみ、他
ローランド・パネライ(バリトン)、
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団、他
ローランド・パネライは、カラスやディ・ステファノとの「ラ・ボエーム」でもその美声を
響かせているイタリアのバリトン歌手。このプリマ・ヴォーチェ盤はコロンビアのLP枚から
復刻されたもの。

NI 7948 \1780
ジンカ・ミラノフ(1906-1989):イン・リサイタル(録音:1943年&1955年) ――
ジョルダーニ:カロ・ミオ・ベン
シューマン:君に捧ぐ、月の夜/
ブラームス:日曜日の朝、子守歌
R・シュトラウス:献身、したしき幻影、万霊節
ルーヨ・ゴラニン編曲:ユーゴスラヴィア(クロアチア)の歌、他
ジンカ・ミラノフ(ソプラノ)、ボジダル・クンツ(ピアノ)、他
METのプリマドンナでもあったクロアチア生まれのソプラノ歌手ジンカ・ミラノフのリサイタ
ル・アルバム。超定番の「カロ・ミオ・ベン」から祖国クロアチアの歌曲のアレンジまで多
彩なプログラムを歌っている。

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クラシック/輸入盤/CD/新譜情報 08-06 No.23

2008年06月22日 16時49分12秒 | Weblog
<GRAND SLAM>
GS 2029 \2250
レスピーギ:
(1)交響詩「ローマの松」
(2)交響詩「ローマの噴水」
(3)交響詩「ローマの祭り」
アルトゥーロ・トスカニーニ(指)NBC交響楽団
録音:(1)1953年3月17日(2)1951年11月17日
(3)1949年12月12日ニューヨーク、カーネギー・ホール
使用ソース:RCA(U.S.A.)(1)(2)LM 1768,(3)LM 1973
制作:平林 直哉
* おことわり:LPからの復刻ですので、LP特有のノイズが混入します。
■制作者より
トスカニーニの最高傑作と言われているレスピーギの「ローマ3部作」は、これまでにもRCA
所蔵のオリジナル・マスターからリマスタリングされたCDが何種類か登場しています。しか
し、初期LPの音はCDとはひと味もふた味も違った鮮烈さを持っていますが、今回はその音を
忠実に再現しました。言い換えれば、「トスカニーニ自身が聴いてOKを出した音」と言うべ
きものです。この3部作は45回転盤が初出のレコードのようですが、その45回転は枚数が多く
面の切れ目が多いために復刻には不向きです。そのため、当CDでは最初期のLPを素材として
使用しています。また、「ローマの祭」は先に出た25センチのLP(LM-55)ではなく後に発売さ
れ、音質も良くて切れ目のない30センチLP(LM-1973)を使用し、万全を期しています。
(平林 直哉)
■解説書の内容
トスカニーニの知られざる逸話や、珍しい写真を複数掲載します。




<audite>
AU 95586 \2280
R.シュトラウス:
(1)交響詩「英雄の生涯」Op.40
(2)交響詩「死と変容」Op.24
(1)フリッツ・ゲルラッハ(Vn)
カール・べーム(指)RIAS交響楽団
録音:(1)1951年4月23-24日(2)1950年3月25日
ベルリン・ダーレム、イエス・キリスト教会(スタジオ)
ベルリンRIAS収録、ドイチュラントラジオ・クルトゥーアの正規音源より復刻。巨匠ベーム
にとって、R.シュトラウスはフリッツ・ブッシュの後任としてドレスデン国立歌劇場総監督
時代(1934-1942)に親交を結んで以来、つねにキャリアとともにあった作曲家。モーツァルト
とならんで巨匠の代名詞ともいうべき演目だけに録音も多く、「死と変容」がRCO(1955年頃)、
シュターツカペレ・ドレスデン(1972年ライヴ)につづいて3種目、また、「英雄の生涯」は
シュターツカペレ・ドレスデン(1957年)、バイエルン放送響(1973年ライヴ)、ウィーン・
フィル(1976年)に続いて4種目となります。なかでも、RIAS響との録音はいずれもこれまで
でもっとも時期が古く、フリッチャイのもとで鍛え抜かれたアンサンブルに加えて、シュト
ラウスの歿後まもなく、連合軍による演奏活動禁止が明けてすぐという時期も影響してのこ
とでしょうか、マッシヴなアプローチと全曲にみなぎる覇気も聴きどころといえるでしょう。
モノラルながらたいへん鮮明な音質です。




<世界文化社>
SBKI 2(2DVD+解説BOOK) \4800
DVD決定盤 オペラ名作鑑賞シリーズ2 ヴェルディ:椿姫
[Disc 1]パルマ王立歌劇場「椿姫」 (131分) 
[Disc 2]グラインドボーン音楽祭「椿姫」 (135分)
[解説書]オペラの知識を深めるの鑑賞マニュアル。(64ページ) 
[Disc 1]
ヴィオレッタ:ダリーナ・タコーヴァ、
アルフレード:ジュゼッペ・サッバティーニ
ジェルモン:ヴィットーリオ・ヴィテッリ
カルロ・リッツィ(指)
ヴェルディ没後100周年記念管弦楽団&合唱団
2001年パルマ王立歌劇場
演出:ジュゼッペ・ベルトルッチ
[Disc 2]
ヴィオレッタ:マリー・マクローリン、アルフレード:ワルター・マクニール
ジェルモン:ブレント・エリス
ベルナルト・ハイティンク(指)
ロンドンフィルハーモニー管弦楽団、グラインドボーン合唱団
1988年 グラインドボーン音楽祭
演出:ピーター・ホール
[解説書]永竹由幸 監修・著
1853年スコアで演奏されたDISC1のパルマ盤はオペラ愛好家必見。ヴェルディ没後100年記念
公演のライブ映像ですが、1853年ヴェネツィア初演版で演じられています。ヴェルディの初
演版スコアでの上演はかなり珍しいもの。ポスト三大テノールのサッバティーニがアルフレ
ード役。実は彼がオペラで一番多く演じているのが「椿姫」のアルフレードですが、DVD化
されるのはこれが初とのこと(解説ブックに彼のインタビューも!)。ヴィオレッタ役はタコ
ーヴァ。イタリア本国でも絶賛のライブ映像を世界初のDVDとして本シリーズに収めました。
DISC2は英国の夏のオペラ祭で有名なグラインドボーン音楽祭の映像です。観客を入れずに
特別劇場収録したもので、普通では観客から見えないディテールまで目で追えます。一瞬、
映画仕立て?と思うほどですが、正真正銘のライブ盤!指揮はハイティンク。
これもまた実に魅力的な舞台で、伝統的で華麗な「椿姫」の世界を堪能できるDVDです。こ
のふたつのDVDを観くらべることで、ヴェルディの代表作「椿姫」の真髄に触れることがで
きます。




<harmonia mundi>
HMC 902012 \2450
ドビュッシー:
(1)チェロ・ソナタ第1番 ニ短調
(2)レントよりも遅く
プーランク:
(3)チェロ・ソナタ
(4)バガテル ニ短調(原曲:Vn&Pf)   
(5)セレナード-「陽気な歌」より第8曲(原曲:歌とピアノ)
(6)フランス組曲(全7曲/Vc&Pf版)
ドビュッシー:
(7)スケルツォ
(8)インテルメッツォ
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ) アレクサンドル・タロー(ピアノ)
2007年のバッハ:無伴奏チェロ組曲の衝撃的名演奏のリリースの記憶も生々しいケラス。そ
して、2007年秋に来日し、強烈な個性と集中した演奏で事実上の日本デビューを果たしたタ
ロー。2人の共演による夢のリリースは、フランスの室内楽です。異様に研ぎ澄まされたタ
ローのピアノの音色に、ケラスの颯爽としたチェロがからまる様は、まさにフランスのエス
プリそのもの。「レントより遅く」でのたゆたうような雰囲気に酔い、プーランクの「フラ
ンス組曲」の終曲カリヨンでの音色の鮮やかさに圧倒されます。今もっとも注目の二人によ
る、堂々の1枚です。




<HOMA DREAM>
HR 1154 \2730
平野 勇-詩的ワルツ集
グラナドス:詩的ワルツ集[平野勇編],ゴヤの美女
メンデルスゾーン:カンツォネッタ[平野勇編]
ソル:魔笛の主題による変奏曲op.9
バッハ:フーガBWV1000[平野勇編]
ヘンデル:サラバンド[平野勇編]
バリオス:郷愁のショーロ
タレガ:アランブラの想い出
ポンセ:3 つのメキシコ民謡
ポンセ:エストレリータ
平野 勇(Gt)
ゲームソフト ハドソン「ロードランナー」の作曲者で北海道を代表するギタリスト、平野
勇の第2弾。「今回のアルバムでは「歌」を感じさせる作品を積極的に取り上げました。ギタ
ーで効果的に表現することができる「美しい旋律」をもつ作品ばかりです。一度聴き終えて
もまた聴きたくなる、そんな一枚となるよう一音一音を大切に演奏しました。ギターが奏で
る「歌」をどうぞお楽しみください」。(演奏者の言葉より)

KCCW 4002 \2500
エキゾティック
ドゥミヤック:中世風小組曲
リムスキー=コルサコフ:インドの歌
レバイ:野ばらの主題による変奏曲
パラディス:シシリエンヌ
シャミナード:スペイン風セレナーデ
バルトーク:ルーマニア民族舞曲
コレッリ:ソナタ第7番 ニ短調
硲 美穂子(Vn)竹内永和(Gt)
中世から近代まで、ヴァイオリンとギターによる異国情緒溢れる音楽の旅。オーストリアの
作曲家レバイ(1880-1953)によるシューベルトの有名な「野ばら」の主題によるチャーミン
グな変奏曲が収録されているのが貴重。

MMM 1001 \2520
イマージュ
ボザ:子守歌とセレナード、3つの小品、映像op.38
ドビュッシー:シランクス(Flソロ)
ラヴェル:ハバネラ形式による小品
プーランク:サラバンドop.179(Gソロ)
フランセ:ソナタ
サティ:3つのジムノペディ
マーティン・フォーゲル(Gt)アン・エルキェー(Fl)
スウェーデン直輸入盤 ブックレット英語、スウェーデン語、日本語
スウェーデンの若手ギタリスト、フルーティストによるフランス音楽。

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08-06 No.22-1

2008年06月20日 23時20分03秒 | Weblog
★ANDANTEレーベル 大特価セールのご案内★
アンダンテ・レーベルの特価セールを行います。国内代理店・本国在庫が無くなった
場合は入手できない可能性もございますので、ご了承下さい。ご注文は随時お受けい
たしますが、入荷は7月下旬以降となります。3枚組・4枚組が\1990と言うまたと無い
特価セールですので、お早めにご検討をお願いいたします。

詳細は当店HPをご覧下さい。
http://hwm3.gyao.ne.jp/goodies/open.html

======================================

※コメントはメーカー案内書より抜粋です。

<TESTAMENT>
SBT 1424 \1850
グルック:歌劇「オーリードのイフィジェニー」序曲
ブルックナー:交響曲 第7番 ホ長調
ニューヨーク・フィルハーモニック
指揮:ブルーノ・ワルター
録音:1954年12月23日&24日、カーネギーホールでのライヴ録音(モノラル)
ワルター、もうひとつ「ブル7」!スピードと力に満ちたライヴ、フィルアップも大
注目の初出音源!
クレンペラーの大注目リリースが続きますが、これに加えて今度はワルターの初出音
源です。脅威のリリース・ラッシュに、ヒストリカル・ファン以外の方も大歓迎なの
ではないでしょうか?
ブルーノ・ワルターが初めてブルックナーを指揮した記録は1914年の第4番に遡りま
すが、納得の行かなかったワルターはブルックナーを封印、重病と休養を経て復帰し
た後の1927年から確信を持って取り組むようになりました。コロムビア交響楽団を
指揮したブルックナーの第4、第7、第9のステレオ録音は高い評価を得て長らく愛聴
されています。ここに登場する1954年の第7ライヴは、コロムビア盤とは趣を異にす
るダイナミックで力強い演奏で、ファンにとってワルターのブルックナー演奏の変
遷をたどれると共に、ヨーロッパ時代のワルターのブルックナー演奏すらをも想像さ
せるきっかけとなるものです。
1953年12月27日、ワルターはニューヨーク・フィルを指揮してブルックナーの交響
曲第9番を演奏し、これは放送と同時に米コロムビア・レコードによってライヴ録音
されました。翌54年の12月23日と24日には同じ顔ぶれで第7番が演奏され、両日とも
コロムビアがライヴ録音しましたが、放送はされませんでした。ワルター自身は53年
の第9番に非常に満足し、コロムビアはどちらもレコード発売する計画だったようで
すが、なぜか録音はお蔵入りしてしまいます(LPレコードがステレオ時代に突入した
ためにステレオでの再録音が計画されたという説があります)。第9番はコロムビア
のマスターは散逸したものの、ラジオ放送のテープが残っていたためCDに復刻され
ていますが、放送されなかった第7番は幻の演奏となり、エアチェックテープによる
海賊盤さえ存在しなかったのです。このため、ワルター指揮のブルックナー:交響
曲第7番はコロムビア盤しかない、というのが定説になっていました。テスタメント
はソニーBMGの倉庫から上述のコンサート2日分のライヴ録音のテープを発見。ここ
に日の目を見ることになったのです。
各楽章の演奏時間は、コロムビア盤の20:52/19:28/10:24/13:53に対して当盤は17:35
/16:59/8:58/12:16と、全体的に速いテンポと鋭敏なリズムで演奏され、より力強い
イメージのパフォーマンスといえます。
併録のグルックも貴重。ワルターはグルックのオペラを好んで採り上げて上演して
いましたが、録音に残されたグルック作品は一つもありません。この録音のワルタ
ーのディスコグラフィへの追加は、そこだけとっても大ニュースといえるものです。
発見されたテープには「1954年12月23日」と書いてあり、片方には「A」、もう一方
には「B」と書き込んであるほかは何のデータの記載もなかったそうですが、二日間
のコンサートが丸々収録されていました。序曲とブルックナーの間には、バッハの
ヴァイオリン協奏曲(チェンバロ協奏曲第5番の編曲)とバルトークの「二つの肖像」
第1番アンダンテが演奏されました。どちらもソリストはヨーゼフ・シゲティという
ファン垂涎のものではありますが、演奏上の破綻が見られるため、この偉大な演奏
家の遺産には相応しくないと考え、テスタメントはCD化を見送りました。(そうはい
っても、破綻した演奏こそ聴いてみたい!というのがファン心理。みんなで陳情し
てリリースを待ちたいところです・・・)

SBT 1414 \1850
リチア・アルバネーゼ/アリア名唱集
プッチーニ:歌に生き、愛に生き(トスカ)/私のお父さん(ジャンニ・スキッキ)
カタラーニ:さようなら、ふるさとの家よ(ラ・ワリー)
チレア:私は創造主である神のつつましきしもべ(アドリアーナ・ルクヴルール)
レオンカヴァルロ:鳥の歌/ネッダとシルヴィオの二重唱(道化師)
ヴェルディ:アヴェ・マリア(オテロ)
モーツァルト:
ぶってよ、マゼット(ドン・ジョヴァンニ)/とうとうその時が・・・恋人よ、早く
ここへ(フィガロの結婚)
マスネ:さようなら、私の小さなテーブルよ(マノン)
ギュスターヴ・シャルパンティエ:その日から(ルイーズ)
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番
チャイコウフスキー:タチアナの手紙の場面(エフゲニ・オネーギン)
リチア・アルバネーゼ(Sp)
ロバート・メリル(Br、シルヴィオ)
RCAビクター管弦楽団
指揮:フリーダー・ヴァイスマン(プッチーニ、カタラーニ、鳥の歌、ヴェルディ)、
ディック・マルツェッロ(チレア、ぶってよマゼット)、
ジャン・モレル(ネッダとシルヴィオの二重唱、恋人よ早くここへ、マスネ)、
ヴィクトル・トゥルッコ(シャルパンティエ)
8人のチェリスト(ヴィラ=ロボス)、
シンフォニー・オーケストラ(チャイコフスキー)
指揮:レオポルト・ストコフスキー
録音:1945年-1951年(モノラル)
"アメリカで愛されたイタリアの花、アルバネーゼのアリア集
リチア・アルバネーゼ(1913年イタリア生まれ)は、典型的なリリコ・スピントの力
強い声を持ちながら「非常に聡明で、力任せで歌うことを決してしなかった」と評
されたソプラノ歌手。1934年にミラノで「蝶々夫人」の急な代役で非公式デビュー、
翌年末にはスカラ座の「ジャンニ・スキッキ」でラウレッタを歌い、いち早く人気
を獲得しました。デビューが衝撃的だったせいか、「蝶々夫人」のタイトルロール
は300回以上も演じたそうです。
蝶々夫人に加え、ミミ、ヴィオレッタでも高い評価を得たアルバネーゼでしたが、
テバルディとカラスが覇を競っていた時代のイタリアでは、どんなに優れたソプラ
ノ歌手でも影が薄くなってしまうもの。アルバネーゼが最も活躍し広く愛されたの
はアメリカでした。1940年に「蝶々夫人」でメトロポリタン歌劇場にデビュー。以
後、26シーズンで「蝶々夫人」72回を含む16作品、427回の上演に参加しました。ま
た、サンフランシスコ歌劇場でも1941年から20シーズンの間に120公演に参加し、
1972年夏の同歌劇場50周年を祝う特別ガラ・コンサートにも登場しました。
1946年には、「ラ・ボエーム」を初演したトスカニーニ自身による初演50周年記念
録音に招かれて参加。同じトスカニーニ指揮、同年12月に行われた「椿姫」では、
ラジオ生放送にもかかわらず見事なヴィオレッタを歌い、これを聴いたカラスがア
ルバネーゼに「どうしたらあのように歌えるのか?」と聞いてきたほどでした。(こ
の質問にアルバネーゼは「トスカニーニが望んだ通りにやっただけ」と答えたそう
です。しかもトスカニーニは「シャンペンみたいなものさ。君ならできる。」と言っ
ただけだったとか。)
「優れた歌手は他人も自分もコピーをしない。毎回何かしら違う、新鮮な演奏を生
み出すもの」という信条を持つアルバネーゼは、40年間にわたって高い水準の歌唱
を続けた後、61歳で引退。リチア・アルバネーゼ・プッチーニ財団を創設して若手
歌手のサポートを行っています。歌手としての実績と引退後の活動に対して、アメ
リカ合衆国政府は1995年にクリントン大統領(当時)からナショナル・メダルを贈呈。
2000年には個人を対象とする顕彰では最高位であるハンデル・メダリオンをニュー
ヨーク市から授与されています。
"アルバネーゼのキャリアは早熟でかつ長命に恵まれたものでしたが、もちろん声自
体は年齢によって変化しました。ここに収められたのは彼女の長い歌手人生の初期
に属する録音で、その輝かしい声自体の魅力に加え、レパートリーとその対応力の
広さには舌を巻かされます。このアルバムの出現によって、多くの人のアルバネー
ゼ評が一気に高まるのではないでしょうか。

SBT 1415 \1850
アイリーン・ファーレル/ワーグナーを歌う
ワーグナー:ヴェーゼンドンク歌曲集(全5曲)
「ジークフリート」第3幕より最終場面
アイリーン・ファーレル(Sp)
レオポルト・ストコフスキー(指揮)&ヒズ・シンフォニー・オーケストラ[歌曲集]
セット・スヴァンホルム(T:ジークフリート)
ロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:エーリヒ・ラインスドルフ[ジークフリート]
録音:1947年12月30日(ヴェーゼンドンク歌曲集)、
1949年4月9日(ジークフリート)(いずれもモノラル)
オペラハウスでは歌わなかったワーグナー歌手、ファーレルの遺産。ワグネリアン
にこそ御一聴頂きたい隠れたワーグナー名盤です。
アイリーン・ファーレル(1920-2002)は、アメリカで活躍したドラマティック・ソプ
ラノ。ヴォードヴィル・シンガーの両親の下に生まれ、1942年に行ったデビュー・
コンサートがCBSラジオで放送されて注目を集め、戦後の1947年から翌年にかけて行
ったアメリカ・ツアーでクラシックの歌手としての評価を決定的にしました。トスカ
ニーニも1952年のベートーヴェン第9の録音に招き、この演奏がトスカニーニ自身
「生涯でもっとも満足のゆく第9の録音」と認めるものとなりました。
ファーレルは劇場での舞台上演よりもコンサートやラジオ放送への出演を好んだと
いわれます。ワーグナー歌手に相応しい力強い声を持っていたにもかかわらず、また
バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルをはじめ、コンサートでしばしばワーグナ
ーを歌っていたにもかかわらず、ファーレルがワーグナー作品の舞台上演に出演した
記録は一つもありません。ファーレル自身は、オペラハウスでワーグナー・ソプラノ
を歌うことが歌手生命を縮める可能性があることを知っていたようです。
若き日のファーレルにいち早くワーグナー歌手としての素質を見出したのがストコ
フスキーで、ラジオ放送でファーレルの声を耳にした彼は、「ヴェーゼンドンク歌
曲集を録音するなら彼女しかない!」と閃き、曲を知らなかったファーレルに対し
て4ヶ月にも及ぶレッスンを行いました。この録音は発売されるや評判となり、この
曲の定番としての評価を獲得しました。ファーレルは後に「ヴェーゼンドンク歌曲
集」をバーンスタインとステレオで再録音し、これが1962年にグラミー賞を獲得し
たため、モノラルのストコフスキー盤は埋もれていましたが、ここにようやく復活
します。
ラインスドルフ指揮で録音された「ジークフリート」の最後の場面は、ファーレル
演じるブリュンヒルデと当代きってのヘルデンテナーの1人セット・スヴァンホルム
との愛の二重唱を中心としており、これを聴くにつけ、ファーレルがワーグナーで
メトの舞台に立たなかったことがあらためて惜しまれてなりません。

SBT2 1420 2枚組 \3700
アンナ・モッフォ/マノンの肖像、愛の二重唱
マスネ:「マノン」抜粋
プッチーニ:「マノン・レスコー」抜粋
ヴェルディ:「椿姫」より パリを離れて
プッチーニ:「蝶々夫人」より 可愛い赤ちゃん、泣くんじゃないよ
ドニゼッティ:「ランメルモールのルチア」より 裏切られた父の墓前で
プッチーニ:「ラ・ボエーム」より ああ、なんと愛らしい乙女
アンナ・モッフォ(ソプラノ)
ジュゼッペ・ディ・ステファノ(デ・グリュー:マスネ)、
フラヴィアーノ・ラボー(デグリュー:プッチーニ)、
ロバート・カーンズ(ラスコー:マスネ&プッチーニ)他
RCAイタリア・オペラ管弦楽団&合唱団/
指揮:ルネ・レイボヴィッツ[マノンの肖像]
リチャード・タッカー(アルフレード)、
ローマ歌劇場管弦楽団/指揮:フェルナンド・プレヴィターリ[椿姫]
チェーザレ・ヴァレッティ(ピンカートン)、ロザリンナ・エリアス(スズキ)
ローマ歌劇場管弦楽団&合唱団/指揮:エーリヒ・ラインスドルフ[蝶々夫人]
カルロ・ベルゴンツィ(エドガルド)
RCAイタリア・オペラ管弦楽団/
指揮:ジョルジュ・プレートル[ランメルモールのルチア]
リチャード・タッカー(ロドルフォ)、ロバート・メリル(マルチェッロ)
ローマ歌劇場管弦楽団/指揮:エーリヒ・ラインスドルフ[ラ・ボエーム]"
録音:1957年-65年(ステレオ)
史上屈指の美人ソプラノ、モッフォの名盤復活。
ネトレプコやボンファデッリなど、今の時代も歌と容姿を兼ね備えたソプラノ歌手
が人気ですが、アンナ・モッフォ(1932-2006。生年には1930説と1935説もあり)はそ
の中で飛びぬけた存在。カーティス音楽院で学び、フルブライト奨学金でイタリア
に留学。1955年にスポレート歌劇場で「ドン・パスクヮーレ」のナンネッタを歌っ
てデビューするとセンセーショナルな人気を巻き起こし、1957年にはカラヤン指揮
ウィーン国立歌劇場の「ファルスタッフ」録音に、ナンネッタで参加。同年にシカ
ゴ・リリック・オペラで母国にも凱旋しています。
モッフォはアメリカ人ですが、両親がイタリア人だったためイタリア語をネイティヴ
同然に話し、才気煥発でもあったことから、イタリアのテレビ局で10年余りにわたっ
て司会者として人気を博し、「イタリアの10大美女」に選ばれたこともあったほど。
その声は、ジョン・スティーンが『ザ・グランド・トラディション(偉大なる伝統)』
という著書で「リリコ或いはリリコ・ドラマティコでありながら、驚くべきことに
ソプラノの最高音域をまったく自然に響かせることのできる、きわめて稀なもの」
と評しています。しかし、歌い過ぎたためか、30代後半で高音に衰えが見え始め、
40代後半で引退同然となりました。
このCDはかつて「マノンの肖像」と題して発売された2枚組LP「マノンの肖像」を
メインに、日本でもビクターから「愛の二重唱」と題して発売されたアルバムにも
収められていたデュエットのトラックを収録しました。共演歌手の豪華さは、当時
のモッフォの人気を忍ばせます。モッフォの声が衰え始める前の録音で、大西洋を
またいでイタリアとアメリカ両国の国民的ヒロインであった最盛期の声を伝えてく
れます。



<MD+G>
64215082 \2080
MD+G アルヒーフ/ゲルハルト・タシュナーIV
1.シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
2.ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲
3.サラサーテ:カルメン幻想曲 作品25
ゲルハルト・タシュナー(Vn)
ケルン放送交響楽団 指揮:ヘルベルト・ザンドベルク (1)
北ドイツ放送交響楽団 指揮:ハンス・シュミット=イッセルシュテット(2)
バンベルク交響楽団 指揮:フリッツ・レーマン (3)
録音:1956年11月6日(1)、1955年5月8日&9日(2)、1953年8月21日(3) モノラル
MDGのタシュナー復刻第4弾。シベリウスは蔵出しマスターからの初復刻。
MDGが少しずつですが着実に進めているゲルハルト・タシュナーのCD復刻、第4弾で
す。タシュナーは1941年に19歳の若さでゴールドベルクの後任としてベルリン・フィ
ルのコンサートマスターに招かれ、1945年までフルトヴェングラーと共に第2次大戦
下の辛く厳しい時代を生き延びました。非ナチ化裁判の対象にならなかったため、
戦後すぐにソリストとして、またギーゼキング&ヘルシャーと組んだピアノ・トリ
オで活動を再開。1976年に55歳でベルリンで亡くなりました。ソリストとしての活
動期間が短く、また録音が少ないため「知る人ぞ知るヴァイオリニスト」に甘んじ
ていましたが、こうした復刻CDによって再評価が進んでいます。
タシュナーは1944年にフィンランドをツアーし、その際にシベリウスとの交友が芽
生え、ヴァイオリン協奏曲の解釈についても突っ込んだ意見交換をしたそうです。
タシュナーはシベリウスに対して第3楽章のテンポを遅めにとって演奏することを提
案したそうですが、この演奏ではシベリウスの指示よりも微妙に速いテンポで弾い
ているのが興味深いところです。
当CDはケルンの西部ドイツ放送所蔵のマスターテープをMDGが発掘して復刻したもの
で、先にCD化されたARCHIPEL盤と比べると、中低音の情報量と全体的な質感等で勝っ
ています。戦後のドイツでは、特にステレオ時代になると、演奏家と契約した所定
の放送回数を終了したモノラル録音のテープを、スペース確保のために廃棄処分す
るのが通例だったそうで、シベリウスのマスターが発見されたことは「奇跡的だ」
とMDGも喜んでいます。
戦後のベルリンを占領したソ連は、1940年に初演されたハチャトゥリアンのヴァイ
オリン協奏曲を「文化使節」に見立て、西側での初演者を探していました。白羽の
矢が立ったのがタシュナーで、西側初演は1947年9月24日にアルトゥール・ローター
指揮ベルリン放送交響楽団との共演で行われました。当ディスクに収められたのは
その8年後のライヴです。
カルメン幻想曲はバンベルクの教会での録音。「精神性」で評価されがちなタシュ
ナーのテクニックの凄さを存分に伝えてくれます。

64415052 \2080
ヴィエルヌ:室内楽曲集
ピアノ五重奏曲 ハ短調 作品42(1918年作曲)
弦楽四重奏曲 二短調 作品12(1894年作曲)
シュピーゲル弦楽四重奏団、レヴェンテ・ケンデ(Pf)
録音:2007年12月 マリエンミュンスター修道院
不遇のオルガニスト&作曲家ヴィエルヌが戦争の悲劇を告発した渾身の力作。
ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937)は、フランクとヴィドールに師事し、6曲に及ぶオル
ガン交響曲で知られていますが、管弦楽曲から室内楽、ピアノ曲、歌曲に至る幅広
いジャンルで作品を残しています。ヴィエルヌは生まれつき盲目(後に手術により弱
視に回復)で病気がち、成長してから後も、家庭の不和、兄弟との相次ぐ死別、楽壇
では冷遇されノートルダム大聖堂でのオルガン演奏中に急死する・・・という不遇
なj人生でした。しかしその作品は、声高に不運を恨み不条理を告発するようなもの
ではなく、濃い陰影のうちに深い内省へと誘う傾向が目立ちます。
24歳の誕生日の後に作曲された弦楽四重奏曲は、ヴィエルヌ自身、作曲技法の確認
として習作のように書いたと言っています。古典的なソナタ形式の第一楽章の後、
弱音器付きの短い間奏曲、終わりの方に出てくるナポリ六度が印象的な穏やかな緩
徐楽章、無窮動風の終楽章といった構成。ニ短調ですが、作曲者自身の声が感じら
れるような瞬間はなく、古典的で明朗な作風に聞こえます。そのためか、初演は大
好評を博したようです。
その24年後に作曲されたピアノ五重奏曲では事情は全く異なります。ヴィエルヌに
は二人の息子がいましたが、1人には1913年に先立たれ、もう1人の息子も第一次世
界大戦に従軍して17歳の若さで戦死しました。翌年2月にヴィエルヌは友人に宛てた
手紙でこう書いています。「私の子供の運命と彼を思う私の気持ちに満たされたピ
アノ五重奏曲を作曲しています。私の悲しみは余りにも深く、私は激しく怒りに満
ちたエネルギーを注いでこの作品を完成させます。それは訴える力と畏敬の念に満
ちたものとなり、父親たちの心の中に入り込み、地中深くどこまでも伸びてゆく根
のように、亡き子に対する愛情に触れることでしょう。」
実際には、ヴィエルヌらしく、あからさまな怒りというよりは悲嘆に満ちた追想を
思わせる作品ですが、このCDに聴く最後の2分余りこそが、おそらくはヴィエルヌの
書いた最も個人的で激しい音楽ではないでしょうか。
聴く者の襟を正させ、言葉を慎ませるような音楽。ベルギーで活躍するピアニスト
と弦楽四重奏団による重厚な演奏、MDGらしい重厚なサウンドです。

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08-06 No.22-2

2008年06月20日 23時19分30秒 | Weblog

60315062 \2080
カルク=エーレルト:無伴奏サクソフォンのための25のカプリースとソナタ
無伴奏サクソフォンのための25のカプリース
無伴奏アルト・サクソフォンのための無調のソナタ
クリスティアン・ペータース(Sax)
録音:2007年11月&2008年1月 マリエンミュンスター修道院
ジークフリート・カルク=エーレルト(1877-1933)は、生涯も作品も多くが謎に包ま
れています。父親は書籍商兼ジャーナリストで、ジークフリートはその12番目の子と
して生まれましたが、家は貧しく、兄弟のうち4人は1歳にならずして世を去りまし
た。ジークフリートが生まれ時に父親は54歳で、その12年後に亡くなりました。
ジークフリートは作曲家兼オルガニストとして少しずつ知名度を上げ、特に彼のオ
ルガン曲はアメリカ、イギリス、フランスで人気を博しました。第一次大戦中の1915
年夏に志願して従軍。冬には軍楽隊に配属替えになり、ここでドレスデン・シュタ
ーツカペレの楽団員数人に出会い、刺激を受けたジークフリートは室内楽作品を相
次いで作曲しました。ここに収められた作品は、そうした「室内楽の時代」の最後
にあたる1929年の作品。しかし、一体誰のために書いたのか、生前に演奏されたの
かどうかもわかっていません。当CDの演奏者クリスティアン・ペータース(1964年生
まれ)は自筆のライナーで作曲家自身が演奏するために書いたのではないかと言って
います。
「カプリース」は、曲に応じてソプラノ、アルト、テナー、バリトンという4種類の
サックスを使い分け、サックスのあらゆる音域と技法に習熟するために書かれてい
ます。「テクニックと表現法の新境地を開くための高度な練習を主な目的として」
という作曲家自身の巻頭言があるため、練習用の作品と誤解されて来ましたが、ペ
ータースは多彩で豊かな音楽表現の可能性を見出して録音に取り組みました。
25曲それぞれには、バロック風のプレリュードやクーラントにシャコンヌ、より古
い時代のフリギア旋法やミクソリディア旋法、当時の新しい音楽であるラグやクバ
ーナ(キューバ風)、タンゲット(小さなタンゴ)、またコンメディア・デラルテを思
わせるアルレッキーノ、タランテラとシチリアーノといったタイトルが付いていま
す。カプリースと対になったソナタは「無調で」と書かれていますが、「調を壊し
た」という攻撃的・前衛的な趣はなく、「調性をはみ出してしまった」という感じ。
新しい流れであったモダニズムと自分自身のロマンティックなメンタリティとの相
克に苦慮した作曲家ならではの真摯で聴きごたえある作品です。

94615146(SACD-Hybrid) \2950
トゥルヌミール:オルガン作品集(即興演奏集)
5つの即興(テ・デウム、即興風の小さなラプソディ、めでだし海の星、
即興的なカンティレーヌ、過ぎ越しの生贄を讃えて)
自由な様式による10の小品
交響的な小品 作品16*
アダージョ 作品19の1*
*=世界初録音
アンドレアス・ジーリング(ベルリン大聖堂の座ザウアー・オルガン)
トビアス・ブロマン指揮、ベルリン大聖堂聖歌隊スコラ(グレゴリオ聖歌)
シャルル・トゥルヌミール(1870-1939)はヴィドールとフランクに師事し、1898年か
ら1939年に亡くなるまで、パリのサント・クロティルド教会のオルガニストを務め
ました。オルガン曲はもとより、室内楽、歌曲、更には大管弦楽のための交響曲が
8曲も残されています。フランクに影響を受けたトゥルヌミールの初期作品はいかに
もロマンティックなものですが、後には神秘主義への傾斜を強めます。トゥルヌミ
ールにとって音楽とは神の栄光をたたえ、教会の活動に奉仕すべきものとなり、そ
れ以外の音楽は堕落に他ならず、彼の考えに与しない世の中の作曲家たちは敵であ
ると公言し、攻撃したようです。1939年秋の諸聖人の日に行き先を告げずに外出し
たトゥルヌミールは、その三日後に海辺で遺体となって発見されました。
トゥルヌミール自身は優れた即興演奏家であり、彼の後期作品には、グレゴリオ聖
歌をモチーフにしつつ、従来の和声や展開の規則を超越した即興的な高揚によって
神への讃美を高らかに奏で、聴く者を(おそらくそれ以上に弾く者を)恍惚と法悦の
境地に導こうとするものが多く見られます。このためトゥルヌミールを19世紀ロマ
ン主義から20世紀音楽への、フランクからメシアンへの過渡期的な存在と見なされ
てきましたが、今日ではその独自性が認められつつあります。
このCDの核心である「5つの即興」は、1930年から31年にかけてトゥルヌミールが行
なった即興演奏のレコード録音をデュリュフレが採譜し、1958年に出版したもので
す。「テ・デウム」「めでたし海の星」「過ぎ越しの生贄を讃えて」では、グレゴ
リオ聖歌の定旋律を聖歌隊が歌った後で「即興」を演奏しています。これによって
定旋律の目もくらむような変容がより強く印象づけられることでしょう。他の小品
は、初期のフランク的でロマンティックな作風ですが、それでもトゥルヌミールら
しい響きが時折顔を出します。
録音が行なわれたベルリン大聖堂(ドーム)は観光名所として名高い場所。1905年に
建設された最高部114mの天蓋は第二次世界大戦末期の爆撃で焼け落ち、現在の姿に
再建されたのは実に1993年のことでしたが、裏手の運河側の壁には今も弾痕が残っ
ています。大聖堂の建設に合わせて1905年にヴィルヘルム・ザウアーが作ったオル
ガンは4段の手鍵盤を持つ壮大なもので、ドイツで最大のオルガンです。演奏者のジ
ーリングは2005年からベルリン大聖堂のオルガニストを務めており、広壮な空間ゆ
えの非常に長い残響にうまく対処しながら、トゥルヌミールの色彩と躍動感を伝え
ています。
MD+Gの2+2+2は、左右の広がり、前後方向の広がり(奥行き)に加えて高さ方向の広が
りも捉えようとするアプローチ。この録音の異様なほどの空間の広さはステレオ再
生でも感じられますが、その真価はできればSACDマルチ・チャンネルで味わって頂
きたいところ。そんな訳でか、通常2ヴァージョンでの発売のところ、今回はSACD
ハイブリッドのみの発売です。

3123442 \2080
ロイプケ:
ピアノ・ソナタ 変ロ短調
オルガン・ソナタ ハ短調 「詩篇第94番」
再発売
クラウディウス・タンスキ(Pf)
マーティン・ザンダー(アルテンベルグ大聖堂のクライス・オルガン)
録音:1988年4月、ブラウンシュヴァイク・シュタートハレ、アルテンベルク大聖堂
夭折したリストの愛弟子、その真価を明かした名盤復活。
ユリウス・ロイプケ(1834-1858)の没後150周年を記念した再発売。オリジナルは
1988年にNDRが制作したロイプケのドキュメンタリー番組のために録音されたもの。
当時はほとんど知る人の無かったロイプケの代表作2曲を収め、「真価を明かした」
「リファレンスとなる演奏」と世界中で賞賛されました。もちろん、その価値は今
も変わりません。
ロイプケはオルガン製作家の父を持ち、早くから才能を発揮。名指揮者ハンス・フォ
ン・ビューローの推薦でリストに弟子入りしましたが、24歳の若さで急逝しました。
リストがロイプケに父に宛てて哀惜の念に満ちた手紙を送ったことが知られていま
す。ここに収められた2曲は、死の前年である1857年に作曲されたもの。ロイプケ
23歳の年の作です。いずれもリストの影響が顕著で、特にピアノ・ソナタはリスト
のピアノ・ソナタ ロ短調を即座に連想させます。オルガン・ソナタは詩篇第94番に
基づいたものですが、ヴィルトゥオーゾ風のパッセージの激しさは類を見ません。
後者は、オルガン・コンクールの課題曲の定番ですが、この録音によって、プロの
コンサート・オルガニストが堂々と取り組むべきものであることが明らかになった
のでした。
ゴールドカラー・ディスク仕様。




<Arion>
ARN 68785 \2180
CODEX CAIONI(カイオーニ写本)
作曲者不詳: Lepus Intra Sata Quiescit N°233-78-336
ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):Kovacs Nota Schmidt Curranta, N°146
ジャコモ・カリッシミ(1605-1674):Audite Sancti, N°308
作曲者不詳:
Otodik Tancs Hatodon, Apor Lazar Tancza, Paikos Tancs, N°255-266-251
作曲者不詳: Judea et Jerusalem, N°183
ヨハンネス・カイオーニ: O Anima mea Suspira, N°311
作曲者不詳: Misericordias, Duo Vioneli, N°352
作曲者不詳: Salve Regina, N°64
作曲者不詳: Czardas, Tradition de Mezosegi
作曲者不詳: Iratus Sum, N°317
ガスパロ・カサティ:Dialogus, N°290
作曲者不詳: Czardas, Tradition de Satu Mare - Szattiari
ヨハンネス・カイオーニ: O Quales Flores, N°313
作曲者不詳: Sarabanda Gesneri, N°343
作曲者不詳: Sarabanda 2 Violinis, N°346
作曲者不詳: Lupul Vaidane Eneke, N°264
作曲者不詳:
Ricercare del secondo tuono, Luzzasco Luzzaschi in ""Il Transilvano""
作曲者不詳: Pargamasca, Codex Vietoris / M. Ucellini
シリル・ゲルステンハーバー(S)、アドリアーナ・エプスタイン(Ms)、
セバスティエン・オブレヒト(T)、イアン・ディミエール(Br)
XVIII-21 ル・バロック・ノマドゥ
指揮:ジャン・クリストフ・フリッシュ
2006年、中世にアジアを旅した作曲家ヴァッレの作品を集めた‘Pellegrino’
(ARN68716)でArionデビューした、フリッシュ&XVIII-21による第2弾。今回も、学
究的な意味でも非常に価値あるこだわりのリリースです。
カイオーニ写本とは、ルーマニア(トランシルヴァニア)のバロック期の音楽家、ヨ
ハンネス・カイオーニ[Johannes Caioni; Ioan Caianu; Kajoni Janos]が所有して
いた中世音楽の古い手稿のことです。そもそもカイオーニは、音楽家というよりも、
神学者として宗教音楽を研究したり、オルガンの製造に携わったり、楽譜の出版や
印刷までも手がけた人です。1687年、死を迎えた時には、ラザレアのフランシスコ
派修道院の院長でした。日本での知名度はいまひとつですが、キリスト教国では音
楽家ということと別に、大変良く知られた人物です。
それでも、カイオーニの存在によって、初めてヨーロッパがトランシルヴァニアの
音楽に注目することとなり、その後各地の作曲家に多大な影響を与えたことも事実。
この人の出現は、西欧音楽のひとつの大きな分岐点とだったといっても過言であり
ません。
因みに、ジャケットのうさぎの絵は、修道士でもあったカイオーニのフィールド・
ワークに基づいた功績を讃え「野うさぎのような芸術家」と評されていたことに起
因していると思われます。
今回、このアルバムは、フリッシュが写本の中から特に「ルーマニアの結婚式」を
イメージさせる作品を選び編纂されています。
このリリースに併せフリッシュ&XVIII-21は「カイオーニ写本」でヨーロッパ・ツ
アーを行います。この写本の故郷、ルーマニアをはじめ、ヨーロッパ各地で行われ
るコンサートは、さながらカイオーニの功績を辿る旅のようです。

●French Esprit Collection
次々に興味深いアルバムの復刻がリリースになる注目シリーズ。今回もとびきりの
2タイトルのご紹介です。

ARN 63758 \2180
ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ:
(通奏低音無しの)2本のフルートのための作品集
5つの組曲 ト長調 Pb 382 作品27
ソナタ 第5番 ロ短調 Pb 263 作品8
第二ソナタ ニ長調 Pb 367 作品25
第五ソナタ ホ短調 Pb 398 作品29
組曲 第2番 ト長調 Pb 314 作品17
ソナタ 第2番 ホ短調 Pb 260 作品8
第三ソナタ ト長調 Pb 489 作品47
ステファン・ペロー&ベンジャミン・ガスポン(Fl)
ボワモルティエはラモーと並び立つフランス・バロック全盛期の作曲家。驚くべき
多作家で、その点を揶揄する評論家もあったとのことですが、「お陰で儲けさせて
頂いております。」と切り替えしたとのエピソードまで残っています。その言葉は
嘘ではなく、当時としては珍しくパトロン無しに作曲活動を行い、作品の出版だけ
で生計が成り立っていた完全フリーランスの作曲家でもありました。
この録音は、オリジナルはピエール・ヴェラニー(PV700023)のもので、録音当時は
全編世界初録音(なんせ超多作家だったので、未だに世界唯一の録音である作品も相
当数あると思われます。)、発売年には多数の賞を総なめにした名盤です。

ARN 63755 \2180
ドビュッシー:ピアノ作品集 Vol.4
バレエ音楽「カンマ」
練習曲(初稿版) 「アルペジオのための」
カンタータ「放蕩息子」からプレリュード
ボヘミア舞曲
スケッチブックから
ハイドンへのオマージュ
練習曲「六度のための」「八本の指のための」
前奏曲集 第1巻
伊藤隆之(Pf)
数あるドビュッシー:ピアノ曲集の中でも非常にレアな選曲!伊藤隆之こだわりの
ドビュッシー曲集第4巻。
復刻が待望視されていた伊藤隆之のドビュッシー:ピアノ作品集第4巻。少々ややこ
しいですが、第1巻と第2巻はいまだピエール・ヴェラニーの現役盤(PV797113と
PV730112)で、第3巻はすでにArion名義、同じ「フレンチ・エスプリ・コレクション」
(ARN63613)として発売されています。
この第4巻は、ピアノ譜のみが残されたバレエ音楽「カンマ」(オケ版はケクランに
よる)やローマ対象受賞作「放蕩息子」のピアノ・ヴァージョンといった、通常のド
ビュッシー・ピアノ曲集には入らない舞台作品が収められたアルバムで、新録発売
当初は世界初録音として注目を浴びたものです。そんなことからかArionはこのアル
バムに「作曲家とピアニストの共犯」などという(まことにフランス的な)キャッチ
コピーをつけたりしていました。また、‘アルペジオのための練習曲’はジルメー
ヌ・ムニエ女史によって改訂された初稿版が収められています。

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08-06 No.21

2008年06月20日 14時26分03秒 | Weblog
<RCO Live>
RCO 08003(SACD-Hybrid) \2280
「ホライゾン1-プレミア2007」
(1)モーリッツ・エッゲルト(b.1965):
ナンバー・ナインVI: a bigger splash(2006-07)
(2)コリン・マシューズ(b.1946):ターニング・ポイント(2006)
(3)テオ・ファーベイ(b.1959):トロンボーンと管弦楽のためのリート(2007)
(4)デトレフ・グラナート(b.1960):
劇場的動物譜 Theatrum Bestiarum(2004-2005 / 2006改訂)
ヨルゲン・ファン・ライエン(Tb)
マルクス・シュテンツ(指)ロイヤル・コンセルトへボウO.
録音:(1)2007年6月21 & 22日(2)2007年1月18日(3)(4)2007年9月18 & 19日
アムステルダム、コンセルトへボウ(ライヴ)
1888年の創設以来、ことしで120年の伝統を誇るRCOは同時代の作品に理解あること
で知られています。マーラーやシュトラウスのオランダ初演については数知れず、
古くはセーケイ独奏でバルトークのヴァイオリン協奏曲第2番(1939年)世界初演を果
たしているほか、当オケはみずから作品を委嘱、その世界初演を通じて音楽界をリ
ードしてきました。近いところでは2005年12月にヤンソンスの指揮でヘンツェの
「夢みるセバスチャン」(RCO.06001)が世界初演され、また、1987年には楽団創立
100周年記念の委嘱作であるベリオのフォルマツィオーニがシャイーによって初演
されています。
こうした背景もあり、ここにRCO Liveよりわたしたちと同時代の音楽に光を当てる
あらたなシリーズがスタートします。その名も「ホライゾン」(地平線)。その第1弾
では、2007年にRCOのおこなった世界初演もしくはオランダ初演のライヴが集められ
ています。「冥王星」で一躍その名を馳せたコリン・マシューズに、プロムス2005
で初演されたBBC委嘱作のグラナートがオランダ初演。ハイデルベルク生まれのエッ
ゲルトによる連作と、RCOの委嘱で首席奏者ライエンを念頭に書かれたファーベイの
トロンボーン協奏曲が世界初演時のドキュメントになります。
RCOによる世界初演ということで「オランダ音楽祭」の呼び物のひとつであったエッ
ゲルトのナンバー・ナインVI。副題は、プールサイドの風景を好んで描いたイギリ
スの現代画家デイヴィッド・ホックニーが、1967年初夏のカリフォルニアで制作し
た同名の絵画にもとづいています。プールから跳ね上がる‘とても大きな水しぶき’
が見る者に強烈なインパクトを与えるこの作品、モダン・アート・シーンでたいへ
ん有名な内容ですが、当曲はエッゲルトによると‘絵画では飛び込む瞬間が永遠に
停止し続けますが、この永続性を時間芸術である音楽で表現するために、ミニマル
風、パターン・ミュージックの手法を採用した’というもの。こちらは初稿のアル
ト・サックスとジャズ・ベースを除いたオケのみによる第2稿による演奏。
そして、なんといってもアルバム一番の目玉はファーベイの新作。すでにRCOによる
トロンボーン協奏曲委嘱の試みは2001年のトマジ、2004年のべリオに次いで3度目と
なりますが、緩-急-緩-急とテンポの異なる4つのブロックから構成される全曲を、
‘黄金のブラス’の筆頭、RCO首席ライエンの音色と離れ技で一息に聴かせます。
この作品のほか、すべてのナンバーで指揮を手がけるのは、ヘンツェに見出され、
その実演や録音活動で知られる現代作品のスペシャリスト、シュテンツ。かれのも
とRCOによって美しく磨き抜かれたサウンドの魅力で、一見取っ付き難そうな現代
作品といえどもわたしたちを抵抗なく誘います。なお、ライエンがリーダーを務
めるロイヤル・コンセルトへボウ・ブラスの来日公演が、11月のRCO本体に先駆け
てこの7月に予定されています。



<IDIS>
IDIS 6549 3枚組 \4950
ワーグナー:「ワルキューレ」
ハンス・ホッター(Bs ヴォータン)
ビルギット・ニルソン(S ブリュンヒルデ)
ルートヴィヒ・ズートハウス(T ジークムント)
レオニー・リザネク(S ジークリンデ)
ゴットロープ・フリック(Bs フンディング)
ジーン・マデイラ(Ms フリッカ)
ロッテ・リザネク(S ヘルムヴィーゲ)
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms ワルトラウテ)
ロゼッテ・アンダイ(Ms ロスヴァイセ)
ヒルデ・レッセル=マイダン(A シュヴェルトラウテ)ほか
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)ミラノ・スカラ座管弦楽団
録音:1958年4月29日
IDISから凄い音源が登場です!カラヤンが1958年にスカラ座で上演した「ワルキュ
ーレ」です。カラヤンは1948年からスカラ座のドイツオペラ部門の監督に就任、さ
らに1956年からウィーン国立歌劇場の芸術監督に就任したことで、二つの大歌劇場
の名歌手を相互交換、その結果、スカラ座で充実したワーグナーが可能になったの
でした。これはその時期の「ワルキューレ」。ホッター、ニルソン、ズートハウス、
リザネク、フリック、マデイラ、さらにルートヴィヒと、超豪華キャスト!一部分
はCDになっていたことはありますが、全曲は今回初めての発売。当時のカラヤンの
帝王ぶりを思い知らされる強烈な演奏をお楽しみください。




<Melba>
MR 301095(SACD-Hybrid) 4枚組 \7200
ワーグナー:「ジークフリート」
ゲイリー・ライドアウト(T ジークフリート)
リサ・ガスティーン(S ブリュンヒルデ)
リチャード・グリーガー(T ミーメ)
ジョン・ブレッヒャー(Br ヴォータン)
ジョン・ウェグナー(Bs アルベリヒ)
デイヴィッド・ヒバード(Bs ファーフナー)
リアン・キーガン(Ms エルダ)
シュ=チェーン・ユ(S 森の小鳥)
アッシャー・フィッシュ(指)アデレード交響楽団
録音:2004年11-12月

MR 301099(SACD-Hybrid) 4枚組 \7200
ワーグナー:「神々の黄昏」
ティモシー・マサード(T ジークフリート)
リサ・ガスティーン(S ブリュンヒルデ)
ドゥッチョ・ダル・モンテ(Bs ハーゲン)
ジョナサン・サマーズ(Br グンター)
ジョアンナ・コール(S グートルーネ)
ジョン・ウェグナー(Bs アルベリヒ)
エリザベス・キャンベル(Ms ワルトラウテ)
リアン・キーガン(Ms 第1のノルン)
ゲイ・マクファーレン(S 第2のノルン)
ケイト・ラドナー(S 第3のノルン)
ナタリー・ジョーンズ(S ヴォークリンデ)
ドナ=マリー・ダンロップ(S ヴェルグンデ)
ザン・マッケンドリー=ライト(Ms フロースヒルデ)
アッシャー・フィッシュ(指)アデレード交響楽団,
南オーストラリア州立歌劇場合唱団
録音:2004年11-12月
アデレードの南オーストラリア州立歌劇場での「ニーベルングの指環」、完結です!
今回は後半の大作2作、「ジークフリート」と「神々の黄昏」です。この「指環」で
一貫してブリュンヒルデを歌っているのがリサ・ガスティーン。オーストラリアの
ブリスベン出身で、今や欧州ではブリュンヒルデ、イゾルデに引っ張りだこ。ここ
でも大きな存在感を示しています。「ジークフリート」のタイトルロール、ゲイリ
ー・ライドアウトはカナダのテノール。若々しい爽やかな声の持ち主で、「フィデ
リオ」のフローレスタンなどを得意としました。2007年9月に55歳で亡くなってしま
ったため、貴重な録音となりました。ティモシー・マサードは米国のテノール。米
国では既にドラマティック・テノールとして知られており、ヨーロッパにも活動を
広げているところです。その他、リチャード・グリーガー、ジョン・ブレッヒェラ
ー、エリザベス・キャンベルなど、「ラインの黄金」、「ワルキューレ」で既に実
力を発揮していた歌手がここにも参加。イスラエル出身のアッシャー・フィッシュ
はアデレード交響楽団を見事に操り、立派な音楽を聞かせてくれます。



<haenssler>
98 522 \2080
ハイドン:交響曲集
(1)第60番ハ長調Hob.I-60「うかつ者」
(2)第61番ニ長調Hob.I-61
(3)序曲ニ長調Hob.Ia-7
トーマス・ファイ(指)ハイデルベルクSO.
録音:2008年3月11-15日ハイデルベルク、プファッフェングルント、
ゲゼルシャフトハウス
徹底して過激なアプローチで作品像に迫るファイのハイドン・シリーズ第10集。こ
のたびは1770年代中盤、疾風怒涛期とパリ・セットのあいだに位置する2曲を取り上
げています。同名の喜劇の付随音楽からの序曲やフィナーレの主題が共通し、不協
和音を取り入れてユーモラスな味わいを醸す「うかつ者」をはじめ、いままでには
なかった親しみ易さがこの時期の特徴ともなっています。「うかつ者」における2本
のトランペット、第61番ではフルートと、管楽器の編成のちがいも効果的。さらに
またティンパニがことのほか強烈。これまでにファイのハイドンに触れたことのあ
る方ならお分かりのように、鮮度の高さと躍動感がなによりの魅力といえるでしょう。




<Profil>
KDC 5051 \2450
日本語帯、解説書つき
(1)ウィリアム・オルウィン(1905-1985):オーボエ・ソナタ
(2)ヨハン・ウェンツェル・カリヴォダ(1801-1866):サロンの小品Op.228
(3)アンリ・デュティユー(1916-):オーボエ・ソナタ
(4)ニーノ・ロータ(1911-1979):悲歌
(5)アントニオ・パスクリ(1842-1924):
ヴェルディの歌劇「シチリア島の夕べの祈り」の主題による大協奏曲
渡辺克也(Ob) デヴィッド・ジョンソン(Pf)
耳を疑うほどの超絶技巧と、オーボエの限界を超えた美音で聴衆を魅了してやまな
い、今最も注目と期待の集まる実力派、渡辺克也のオーボエ名曲集。
「このような名人が活躍をはじめたのだから、世の作曲家達は彼のオーボエのため
に、新作を書いていただきたいと思う。モーツァルトはミュンヘン宮廷楽団の名手
フリードリヒ・ラムのために《オーボエ四重奏曲》を書き、ザルツブルクの奏者フェ
ルナンデスのために《オーボエ協奏曲》を作曲したと言われている。名手の存在が
名曲を生む原動力である。渡辺克也が彼のために書かれた新作をコンサート会場で
披露し、やがてそれがCDとなって世に広まる日が来て欲しいと、私はいま、ひたす
ら願っているのである。」(中野 雄)

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08-06 No.20

2008年06月19日 14時44分39秒 | Weblog
<Deutsche Grammophon>
4777452 \1850
メシアン:
8つの前奏曲、「鳥のカタログ」から もりひばり(第5集より)、
ヨーロッパうぐいす(第3集より)、
4つのリズムのエチュードから 火の島I、II
ピエール=ロラン・エマール(Pf)
12歳の時から、イヴォンヌ・ロリオ(メシアンの奥様)に師事し、1973年オリ
ヴィエ・メシアン国際コンクールで優勝したことによって演奏家としてのキャ
リアをスタートさせたピエール=ロラン・エマール。現在も、メシアン作品を
継続的にコンサートで取り上げている数少ないピアニストとして、この作曲家
の新たな信奉者を得ることに貢献しています。エマール自身も自他共に認める
熱烈なメシアン音楽の支持者であり、レパートリーの中核のひとつとしていま
す。今回のアルバムに収録された曲は、エマール自身によってメシアンの広範
囲にわたるピアノ曲の魅力が伝わるよう、作曲時期や曲構成にもこだわりぬい
て選曲されています。2008年には、世界各地においてメシアンの作品を中心に
コンサートを行い、7月には日本での公演も予定されています。
メシアンに限らず、現代音楽の卓越した表現者として知られるエマール。メシ
アン以外の大御所達との親交も深く、特にブーレーズ、カーター、リゲティと
の関係には特別なものがあります。このリリースに続き、次月には、ブーレー
ズとのバルトーク(2台ピアノの協奏曲)のリリースも予定され、来日とあわさ
りこのピアニストのさらなる飛躍が予想されます!

4776408 \1850
ルネ・パーペ/GODS、KINGS、DEMONS
1.グノー:「ファウスト」-第2幕“金の子牛の歌”
2.グノー:同-第4幕“セレナーデ「眠ったふりをしないで」”
3.ボーイト:
「メフィストーフェレ」-第2幕バラッタ“これが世界か、空で丸く”
(メフィストーフェレ)
4.ベルリオーズ:
「ファウストの劫罰」-第2部“ここにバラありて”(メフィストフェレス)
5.ヴェルディ:
「ドン・カルロ」-第4幕“彼女は決して私を愛していなかった”
(フィリッポII世)
6.オッフェンバック:
「ホフマン物語」-第4幕(ジュリエッタ)シャンソン“きらめけ、ダイアモンド”
(ダペルトゥット)
7.ワーグナー:「ラインの黄金」-“夕べの空は闇に消えて ”(ヴォータン)
8.「トリスタンとイゾルデ」-第2幕“本当に守ったのか?そう思うのか?”
(マルケ王)
9.A.ルービンシュタイン:
「悪魔」-第2幕ロマンス“Na vozdu?nom Okeane”(悪魔)
10.A.ルービンシュタイン:同-第2幕ロマンス“Ne Pla?, ditya”(悪魔)
11.ドヴォルザーク:
「ルサルカ」-第2幕”Beda! Beda!‐Cely svet neda ti”(ヴォドニク)、
ムソルグスキー:
「ボリス・ゴドノフ」-第4幕“ボリスの死“(ボリス、合唱、フョードル)、
ボーナス・トラック:
ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」-第3部“メフィストフェレスのセレナー
デと鬼火たちの合唱”(メフィストフェレス、合唱)
ルネ・パーペ(Bs)
ドレスデン歌劇場合唱団(合唱指揮:ウルリッヒ・ペッツホールト)
シュターツカペレ・ドレスデン
指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
「ルネ・パーペは、一億人に一人の声を持ち、そのカリスマ性と知性によって
聴衆を感動させる稀有の演奏家である。」(Opera News)
ここのところ移籍ラッシュともいえるDGGですが「歌のDECCA」に負けず劣らず、
大物歌手の獲得にも積極的です。今回は、現代最高と誉れ高いバス歌手、ルネ
・パーペ。ただ、アバドの「魔笛」(477 5789)でのザラストロなどオペラ録音
で強力な存在感を示していたため、DGデビュー!といわれても意外な感じすら
覚えるかも知れません。
それでも正真正銘DGデビュー盤の本作は、“GODS、KINGS、DEMONS”と題された
非常に魅力的なアルバムです。彼の輝かしいキャリアを彩ったオペラの役柄の
中から、神と王様、そして悪魔といった個性的な役柄のキャラクターを選び出
して、選曲されています。例えば、「ラインの黄金」のヴォータン、「トリス
タンとイゾレデ」のマルケ王、「ドン・カルロ」のフィリッポ王、「ファウス
ト」のメフィストフェレス、「メフィストフェーレ」のタイトル・ロールなど、
いずれも彼が世界中のオペラ・ハウスで絶賛された極め付きの歌唱が収録され
ています。歌唱のすばらしさに加え、見事な演じわけにも舌を巻く、究極のバ
ス・アルバムに仕上がっています。

4775870 8枚組 \7200
マルタ・アルゲリッチ/コレクションI(ピアノ・ソロ編)
CD1 
1.ショパン:スケルツォ第3番嬰ハ短調 作品39、
2.ブラームス:2つの狂詩曲 作品79、
3.プロコフィエフ:トッカータ 作品11、
4.ラヴェル:水の戯れ、
5.ショパン:子守歌 嬰ヘ短調 作品60、
6.ハンガリー狂詩曲第6番 変ニ長調
CD2
1.ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 作品58、
2.ポロネーズ第7番 変イ長調 作品61「幻想ポロネーズ」、
3.ポロネーズ第6番 変イ長調 作品53「英雄」、
4.3つのマズルカ 作品59
CD3 
1.リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調、
2.シューマン:ピアノ・ソナタ ト短調 作品22
CD4 
1.ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 作品35、
2.同:アンダンテ・スピアナートと華麗なるポロネーズ 変ホ長調 作品22、
3.同:スケルツォ第2番 変ロ短調 作品31
CD5
1.ラヴェル:夜のガスパール、
2.同:ソナチネ、同:優雅で感傷的なワルツ
CD6 
1.ショパン:24の前奏曲 作品28、
2.同:前奏曲 嬰ハ短調 作品45、
3.同:前奏曲 変イ長調 遺作
CD7 
1.J.S.バッハ:トッカータ ハ短調 BWV911、
2.同:パルティータ第2番 ハ短調 BWV.826、
3.同:イギリス組曲 第2番 イ短調 BWV.807
CD8 
1.シューマン:子供の情景 作品15、
2.同:クライスレリアーナ 作品16
マルタ・アルゲリッチ(Pf)
録音:1960年-1983年
カリスマ・ピアニストのマルタ・アリゲリッチが、DGに録音したアルバムを集
大成する好企画の第1弾。(協奏曲と室内楽の2タイトルが2009年に加わる予定
です。)今回は、1960年のデビュー盤から、1983年に至るソロ演奏を年代順に
すべて収録しています。これらのアルバムはいずれもベストセラーを記録した
名盤ばかりですが、アルゲリッチ・ファンにとってなによりうれしいのは、発
売時のLPジャケットがそのまま使用されている点。ライナーノートはジェド・
リストナーによって新たに書かれ、1955年にグルダと一緒に写っているものな
ど、貴重な写真が含まれたブックレットにも注目です。また、今回新たにリマ
スターされたことで音質も大幅に改善されているとのこと。まさにファン必携
のアイテムです!

4777479 3枚組(1枚価格) \1850
ORIGINAL MASTERS TWOFERS
ダヴィッド・オイストラフ/協奏曲集とアンコール集
CD1 
1.メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調 作品64、
2.ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 作品26
(Vn独奏:イーゴリ・オイストラフ)、
3.グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 作品82
CD2 
1.プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番、
2.ショーソン:詩曲 作品25、
3.ラヴェル:ツィガーヌ、
4.グラズノフ:マズルカ・オベレック、
5.カバレフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 作品48
ボーナスCD
1.イザイ:悲劇的な詩 作品12*、
2.ヴィエニャフスキー=クライスラー編:
エチュード・カプリース第5番 作品18*、
3.サラサーテ:スペイン舞曲、
4.クライスラー:ギターナ、
5.ヴィエニャフスキー:レゲンデ 作品17、
6.ヴュータン:ロマンス 作品7より第2番&第3番*、
7.パガニーニ:
ロッシーニの「モーゼ」の主題による序奏と変奏曲
(Pf伴奏:ウラディミール・ヤンポリスキー)
*=初CD化!
ダヴィッド・オイストラフ(Vn)
イーゴリ・オイストラフ(Vn)(CD1-2)
ソビエト国立交響楽団/指揮:キリル・コンドラシン(CD1-1、3)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
/指揮:ダヴィッド・オイストラフ(CD1‐2)
ソビエト国立放送交響楽団
/指揮:キリル・コンドラシン(CD2-1-3)
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
/指揮:ガブリエル・ユーディン(CD2-4)
ソビエト国立交響楽団
/指揮:ドミトリー・カバレフスキー(CD2-5)
ウラディミール・ヤンポリスキー(Pf)(ボーナスCD)
録音:1948年-1961年
ダヴィッド・オイストラフは、祖国ロシアでは「ヴァイオリンの帝王“キング
・ダヴィッド”」として愛さ続ける、20世紀最高のヴァイオリニストです。
チェリストのピエール・フルニエは、「オイストラフは唯一無二の存在だ。」
とその音楽性と人間性を高く評価していました。2008年9月に生誕100年を迎え
るにあたって、オイストラフが1948年-1961年にわたってDGに残した録音から
厳選した3枚組アイテムの登場です。そのうちの1枚はボーナス・ディスク扱い
で、初CD化3曲を含むヤンポリスキーとの共演による小品が収録されています。
この貴重なボーナス・ディスクのため、2for1が基本のオリジナル・マスター
ズTWOFERSが、なんと脅威の3for1になってしまいます!生誕100周年ならでは
の超スペシャル価格です。
ブルッフの協奏曲では、息子イーゴリがソロを務めており、指揮者と名高かっ
たオイストラフとの白熱した父子共演も聴きもの。すべて新マスタリングとこ
れまたうれしいリリースです!

734431(DVD-Video) 2枚組 \6450
マスネ:歌劇「マノン」
アンナ・ネトレプコ(S)、ローランド・ビリャソン(T)、
アルフレッド・ダザ(Br)、クリストフ・フィッシェッサー(Br)、
レミー・コラツァ(T)、アルットゥ・カターヤ(Br)、
ハナン・アラッター(S)、ガル・ジェームズ(S)、
シルヴィア・デ・ラ・ムエラ(Ms)、マティアス・ヴィーヴェグ(Br)
ベルリン国立歌劇場合唱団(合唱指揮:エーベルハルト・フリードリヒ)
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
指揮:ダニエル・バレンボイム
演出:ヴィンセント・パターソン
2007年5月 ベルリン国立歌劇場におけるライヴ収録
大成功を収めた2005年ザルツブルク音楽祭の「椿姫」に続いて、ネトレプコ&
ビリャソンの最強コンビが贈るフランス・オペラの最高傑作「マノン」の登場
です。コケティッシュと官能的な魅力を併せ持ち、享楽的で移り気なマノンを
演じるにあたって、現在ネトレプコこそが最高の歌手なのではないでしょうか?
「まるで彼女のために作られた役のようだ」(Suddueutsche Zeitung)と絶賛さ
れています。そして表情豊かでしなやかなテノールを聴かせて魅了するビリャ
ソンの騎士デ・グリュー。初めてオペラを演出したパターソンは、マドンナや
マイケル・ジャクソン、ポール・マッカートニー、そしてブロードウェイなど
のミュージカルの演出でも知られており、今回の「マノン」でも、数奇な運命
に操られる恋人たちを軸にハリウッド調の華麗な舞台に仕上げて話題となりま
した。若々しい情熱と壊れやすく繊細なマスネの美しいメロディーをバレンボ
イムは色彩感豊かに表現しています。ベルリンにおけるライヴ映像で、ボーナ
ス映像として「マノン」のメイキングが24分収録されています。

734427(DVD-Video) \3350
THE PROMISE OF MUSIC(音楽の約束)
ドキュメンタリー&コンサート
1) ドキュメンタリー “The Promise of Music""(90 min.)
2) コンサート
ベートーヴェン:交響曲 第3番 「英雄」
ホセ・パブロ・モンカージョ・ガルシア:ウアパンゴ
-アンコール
ヒナステラ:マランボ
シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ
指揮: グスターボ・ドゥダメル
音楽が人生を変える!──若きカリスマ指揮者ドゥダメルは、絶対的な確信を
もってそう語ります。このドキュメンタリー作品は、クラシック音楽界に旋風
を巻き起こしているドゥダメル&SBYOVが、ボンで行われる“ベートーヴェン
音楽祭”に向けて奮闘する若き音楽家たちの日々を克明に追った感動作です。
このオーケストラに参加している子どもたちの多くは貧しく、様々な問題を抱
えています。しかし音楽を通して子ども達はみんなで希望を分かち合い、そこ
から特別なパワーが生まれてくるようです。そしてクライマックスとなるボン
でのコンサートで一気に爆発します。当日は、ベートーヴェンの「エロイカ」
やバーンスタインの「ウエスト・サイド・ストーリ」から“シンフォニック・
ダンス”(このDVDには未収録)そして故郷南米の作品が演奏されて、大絶賛を
浴びました。この作品の監督は、元声楽家でもあったエンリケ・サンチェス・
ランチで、サー・サイモン・ラトルと子どもたちの共演で話題を呼んだ「ベル
リン・フィルと子どもたち(Rhythm Is It!)」の作品で音楽ファンにも大きく
注目された監督です。

734425(DVD-Video) \3350
華麗なるボリショイ・バレエの名演集
ベスト・オブ・ボリショイ・バレエ
アサフィエフ:「バフチサライの泉」-タルタラスの踊り(振付:R.ツァカロフ)
チャイコフスキー:「白鳥の湖」-スペイン舞曲(振付:A.ゴルスキー)
ラフマニノフ:「春の水」(振付:A.メセレル)
グリンカ:「イワン・スサーニン」-ポロネーズとクラコヴィエンヌ
グノー:「ファウスト」-ワルプルギスの夜(振付:L.ラブロフスキー)
サン・サーンス:瀕死の白鳥(振付:M.フォーキン)
アダム:「ジゼル」(短縮版)
(キャスト)ガリーナ・ウラノワ、ライサ・ストルチコワ、
ニコライ・フェデーチェフ、ボリショイ・バレエ団メンバー
コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団、ボーンマス交響楽団
指揮:ユーリ・ファイエル,ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー
監督:パウル・ツィンナー
1956年、ロンドン、コヴェントガーデン王立歌劇場にて収録
ボリショイ・バレエは、ロシア最高峰のバレエ団の一つであり、わが国でも人
気の高いバレエ団です。チャイコフスキーの名作、「白鳥の湖」を初演したこ
とでも有名ですが、多くの優れた舞踊家や振付師を輩出したことでも知られて
います。1956年にイギリスのコヴェントガーデン王立歌劇場において収録され
たこの映像は、歴史と伝統を誇るこのバレエ団の代表作とウラノワやストルチ
コワなどの往年のダンサーの演技を観ることが出来る貴重なものといえます。


<Decca>
478313 \1850
アルブレヒト・マイヤー/イン・ヴェニス
ヴィヴァルディ:オーボエ協奏曲 ハ長調 (rv447)
マルチェッロ:オーボエ協奏曲 ニ短調
ロッティ:オーボエ・ダ・モーレ協奏曲 イ長調
プラッティ:オーボエ協奏曲 ト短調
アルビノーニ:オーボエ協奏曲 ニ短調
アルブレヒト・マイヤー(Ob)
“マイヤーは、すばやい息継ぎと魅惑的なフレージング、そしてクリーミーな
甘い音色によって、我々を驚嘆させ惑わせる。”(The Daily Telegraph)
若くして世界最高峰であるベルリン・フィルの首席となったアルブレヒト・マ
イヤーは、ソリストや室内楽奏者としても活躍し、オーボエ・ダモーレやコー
ルアングレなどの演奏も比肩するものがない、完全無欠のオーボエ奏者として
知られています。今回、Deccaからのデビューにあたり、マイヤーは1700年代
のヴェニスで数十年の間に生まれたオーボエ音楽の名曲にフォーカスをあて、
ヨーロッパ各地で活躍するピリオド楽器奏者から自ら人選して組織したアンサ
ンブルと共演しています。1700年当時は、まだオーボエのために書かれた協奏
曲はほとんどなく、他の楽器のために書かれていたものを編曲して演奏される
ことが多かったのですが、やがて、ヴィヴァルディやマルチェッロ、アルビノ
ーニといった作曲家がオーボエのために協奏曲を書くようになって、このジャ
ンルに傑作が誕生するようになりました。今回は、これらの有名曲に加えて、
ロッティやプラッティといった初めて紹介される佳曲も含まれており、新たな
スタンダートとなる予感に溢れています。
マイヤーが呼び集めたバックを務めるアンサンブルには、特に名称がありませ
んが、構成メンバーは7人のみ。各々のメンバーは、イル・ジャルディーノ・
アルモニコ、コンチェルト・ケルン、エスペリオンXXI、ル・コンセール・デ
・ナシオンに在籍しており、伴奏部分だけでも価値大の途方もなく贅沢なアン
サンブルです。演奏にあたっては、昨今古楽作品では定石の各パート1人編成
となっており、ソロとの対話に、よりインティメートな雰囲気を作り上げるこ
とに成功しています。

478320 2枚組(1枚価格) \1850
愛の喜び/ジャネット・ベイカー
CD1:
1.マルティーニ:愛の喜び、
2.カッチーニ:アマリッリ、
3.ロッティ:美しい唇よ、お前は言ったのだ、
4.ピッチーニ:夜よ、神秘の女神よ、
5.パイジェッロ:もはや私は、心に感じることはない、
6.チェスティ:私の憧れの人のまわりに、
7.サッリ:かわいい子羊は駆け出す、
8.ペルゴレージ:あらゆる残酷な苦悩、
9.ジョルダーニ:カロ・ミオ・ベン、
10.ヘンデル:「ロデリンダ」-“いとしい人よ、お前はどこにいる?”、
11.ヘンデル:「アタランタ」-“いとしい森よ”、
12.ヘンデル:「セルセ」-“オンブラ・マイ・フ(なつかしい木陰)”、
13.ヘンデル:「アリオダンテ」-“暗く不吉な夜が過ぎると”、
14.ヘンデル:「ヘラクレス」-“私はどこへ逃げたらよいのやら”、
15.パーセル:「ディドーとエーアネス」-ディドーの嘆き”
CD2:
1.J.S.バッハ:
カンタータ第170番「喜ばしい安息、好ましい魂の歓喜」BWV170-アリア、
2.ハイドン:シェーナとアリア“ベレニーチェよ、何をしているのだ」、
3.シューベルト:セレナード作品135 D.920、
4.モーツァルト:「皇帝ティトゥスの慈悲」-“私を喜ばせたいのなら”、
5モーツァルト:「皇帝ティトゥスの慈悲」-“もはや花の冠を編むことは”、
6.グルック:「アルチェステ」-“地獄の神々よ”、
7.グルック:
「オルフェオとエウリディーチェ」-“エウリディーチェを失って”、
8.グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」-“なんと澄み切った空”、
9ベルリオーズ:
「ベアトリスとベネディクト」-“いいえ!私は何を望んでいるだろう”、
10:ブリテン:カンタータ「フェードラ」 作品93
デイム・ジャネット・ベイカー(Ms)
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
指揮:ネヴィル・マリナー(CD1:1-9、CD2:2)
セント・アントニー合唱団/イギリス室内管弦楽団
指揮:サー・アンソニー・ルイス(CD1:15)
イギリス室内管弦楽団
指揮:レイモンド・レッパード(CD1:10-14、CD2:2、3、6-8)
指揮:スチュワート・ベッドフォード(CD2:10-12)
コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団
指揮:サー・コリン・ディヴィス(CD2:4,5)
ロンドン交響楽団/指揮:サー・コリン・ディヴィス(CD2:9)
録音:1961年-1977年
クラウディオ・アバド、ジュリアン・ブリームと75周年記念盤をご紹介したき
ましたが、今度はジャネット・ベイカーです。
2008年8月21日に生誕75周年を迎えるデイム・ジャネット・ベイカーは、これま
でデッカやフィリップスに多くのレコーディングを行なってきましたが、その
中から選りすぐりのトラックを集めたアニヴァーサリー・アルバムの登場です。
彼女の広範囲なレパートリーを反映して、イタリア古典歌曲に始まり、バロッ
ク・オペラや古典派とロマン派の声楽作品、そしてブリテン晩年の作品であり、
ベイカーのために書かれたカンタータ「フェードラ」など、たっぷり150分に
も亘って収録されています。(ベイカーといえば、マーラー歌手としても名高
いのですが、さすがに収録しきれなかったようです・・・)価格も2for1とうれ
しいところ。

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08-06 No.19

2008年06月18日 19時04分24秒 | Weblog
★限定盤再プレスのご案内★
発売と同時に完売となっておりました下記商品ですが、一度だけの再プレスが
決定いたしました。今回が最後の機会となりますので、よろしくご検討ください。
(締切日を過ぎたご注文は入手できない場合がございます)
ご予約締切日:2008年6月24日

<Decca/Philips>
4780279 33枚組 \9180
バイロイト祝祭歌劇場 ワーグナー名作オペラ集
限定盤

=====================================

※コメントはメーカー案内書より抜粋です。

<Hyperion>
CDA 67626 \2180
レオポルド・ゴドフスキー(1870-1938):
シュトラウス・トランスクリプションズ ――
J・シュトラウスII世=ゴドフスキー:芸術家の生涯による交響的変容
ゴドフスキー:
24の性格的小品《仮面舞踏会》より 第2番「パステル」、第14番「フランス」、
第22番「ウィーン風」、第24番「ポートレート」
J・シュトラウスII世=ゴドフスキー:こうもりの主題による交響的変容
ゴドフスキー:
30の雰囲気と光景《トリアコンタメロン》より 第4番「ランデヴー」、
第11番「懐かしきウィーン」、第13番「テルプシコーリアン・ヴィンドボナ」、
第21番「サロン」、第25番、「思い出」
J・シュトラウスII世=ゴドフスキー:「酒・女・歌」による交響的変容
オスカー・シュトラウス=ゴドフスキー:最後のワルツ
マルク=アンドレ・アムラン(ピアノ)
「ピアノ・ソナタ&パッサカリア」(CDA 67300)、「ショパンのエチュードに基づく
練習曲集」(CDA 67411)に続くアムランのゴドフスキー第3弾は、“ワルツ王”ヨハ
ン・シュトラウスII世の音楽に“ピアノの魔王”ゴドフスキーが超絶アレンジを施
した「交響的変容」三部作がメイン・プログラム。複数の旋律の同時進行によって
次々と姿を見せるシュトラウスのメロディーや、ゴドフスキーの特徴でもある綿密
で複雑な対位法、そして凄まじいまでの超絶的な技巧が求められるゴドフスキー・
アレンジの傑作3作品は、数々の超難曲を制覇してきたアムランに相応しいレパート
リーと言えるだろう!
三部作の間に挟むように置かれたゴドフスキーのオリジナル作品「仮面舞踏会」と
「トリアコンタメロン」から選りすぐられた「懐かしきウィーン」などの珠玉の小
品たちも聴き逃せない。
アルバムの最後の収録されているオスカー・シュトラウスの「最後のワルツ」も様々
なエピソードを持つユニークな逸品。1920年の初演後にゴドフスキーがアレンジを
施し、1925年にはゴドフスキーの演奏でピアノ・ロールに録音が行われたものの出
版はされなかった「最後のワルツ」。1970年代前半にアムランの父ジル・アムラン
(息子以上の秘曲マニア!)がゴドフスキーのピアノ・ロール録音から採譜を行い編
集を手懸けたことによって、1975年に出版が実現したという作品なのである。
文字通りアムランの“手”によって繰り広げられるゴドフスキーの「シュトラウス
・トランスクリプションズ」。その鬼神の如き超絶技巧にただただ脱帽。




<Chandos>
CHAN 10478 \2180
エドワード・グレッグソン(1945-):協奏曲集 ――
トランペット協奏曲/ピアノ協奏曲《献呈》/サクソフォン協奏曲(全曲世界初録音)
須川展也(サクソフォン)、
オーレ・エドヴァルド・アントンセン(トランペット)、
ネルソン・ゲルナー(ピアノ)、
クラーク・ランデル(指揮)、BBCフィルハーモニック
日本では「剣と王冠」、「フェスティーヴォ」、「王は受け継がれ行く」などの吹奏
楽作品や「チューバ協奏曲」の作曲家として抜群の知名度と人気を誇るイギリスの作
曲家エドワード・グレッグソン。
1996年からはマンチェスターの名門音楽大学、ロイヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ
・ミュージックの学長を務めるなど(今シーズンで退任)、作曲と教育の両面において
英国楽壇にもたらした貢献度は計り知れないものがある。
今回新たにシャンドスからリリースとなるグレッグソンの協奏曲は、とにかくソリス
トが凄い!吉松隆や本多俊之の作品を収録した「サクソフォン協奏曲集」を発表した
ばかりの日本が世界に誇るサクソフォン奏者、須川展也がソリストとしてシャンドス
に再び登場!
「トランペット協奏曲」では世界最高峰の誉れ高いノルウェー生まれのトランペッタ
ー、オーレ・エドヴァルド・アントンセンが、「ピアノ協奏曲」には1990年ジュネー
ヴ国際コンクールの覇者であるアルゼンチンの奇才ネルソン・ゲルナーが起用される
など、木管、金管、ピアノの世界的実力者が集った豪華絢爛のキャストが実現してい
る。
須川展也の委嘱によって2006年に作曲された「サクソフォン協奏曲」は、ジャズやロ
ックの手法が取り入れられるなど、壮大なスケールを持ったグレッグソンの意欲作。
2006年5月10日には須川展也の独奏、ランデル&BBCフィルとの共演で世界初演が行わ
れ、同9月には日本初演も行われており今回の録音はファン待望のリリースとなる。
アントンセンが挑む「トランペット協奏曲」は、PJBEなどで活躍した英国トランペッ
ト界の大御所ジェームス・ワトソンのために1983年に書かれた作品。重要な役割を担
うティンパニ、緩序楽章で現れるDSCHのモチーフ、パワフルなクライマックスなど聴
き応え十分の大作である。
またイギリスのコンポーザー・ピアニスト、ジョン・マッケイブの委嘱により20世紀
の作曲家たちへのオマージュとして作曲された「ピアノ協奏曲」は、ピアノ独奏と管
楽器という編成で書かれており、ストラヴィンスキーの「ピアノと管楽器のための協
奏曲」(1924)を彷彿させる。




<BMG>
★没後50年記念リリースXRCD24 RCAトスカニーニ・オリジナル・エディション
JMM24XR07 \3465
メンデルスゾーン: 交響曲第4番「イタリア」 &第5番「宗教改革」
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
NBC交響楽団
[録音]1954年2月28日のライヴ・レコーディングおよび同年2月26日&27日のリハ
ーサル(4番)、
1953年12月13日のライヴ・レコーディング(5番)、
ニューヨーク、カーネギー・ホール[モノラル]
[リマスタリング・エンジニア]杉本一家(JVCマスタリング・センター)
[マスターテープ・トランスファー]アンドレアス・マイヤー(ニューヨーク・ソニ
ー・スタジオ)
[LP初出] LM-1851[February 1955]
[国内LP初出] LS-2035[September 1956]
オリジナル・マスター使用により、尋常ならざる臨場感と鮮明度を得てよみがえる
「イタリア」「宗教改革」。これぞトスカニーニ畢生の名盤。
当アルバムのメンデルスゾーンの交響曲2曲は、いずれも1953/1954年シーズンにト
スカニーニが演奏会で取り上げた際のライヴ・レコーディング。このシーズンは、
トスカニーニにとって現役最後となったシーズンであり、1954年4月4日のオール・
ワーグナー・プログラムによる有名な演奏会をもって指揮活動から引退した。この
シーズンは、RCAによる純粋なレコーディング・セッションは行なわれなかったが、
毎週ラジオで生中継されていたNBC交響楽団との演奏会は、放送用と並行してRCAの
スタッフによって録音されていた。引退後、トスカニーニは息子のワルターと共に
残された放送録音からレコード化できる演奏を試聴・選定する作業を行なったが、
このメンデルスゾーンの2曲もその過程で選ばれたもので、引退の翌年にLPで初めて
発売された。それ以来半世紀以上にわたってカタログからは消えることがなく、現
在でもトスカニーニの代表的な名盤のひとつとして高く評価されている。
交響曲第4番「イタリア」では、87歳という年齢を感じさせない厳格なオーケストラ
・コントロールと熱いカンタービレがききもの。特に終楽章で、楽譜にはないティ
ンパニを追加してタランテラのリズムを強調している点は、音楽の本質を表現する
ためには敢えて楽譜の改変も辞さないというトスカニーニのポリシーを端的に表し
たものである。トスカニーニはこの交響曲をNBC時代に4回取り上げており、その最
後となったのが当盤所収の演奏。1955年の発売に際しては、トスカニーニのリクエ
ストで、2月28日の演奏会当日のライヴ・テイクに加えて、前日と前々日のリハーサ
ル録音からのテイクも使用されて編集されている。これは、ライヴ演奏では特にリ
ズムの扱いに自由さを許していたが、繰り返し聴かれるレコードとしては相応しく
ないとトスカニーニが判断し、より厳格で折り目正しいリハーサル時の演奏に差し
替えたためである。当然今回のリマスタリングにあたってもそのマスターが使用さ
れている。
交響曲第5番「宗教改革」は、トスカニーニがNBC時代に4回取り上げた中で最後の演
奏となった12月13日のライヴがそのままレコード化された。トスカニーニによる解
釈で改めて注目されるべきは、第1楽章の異例なまでの激しい高揚感と、第4楽章で
採用されている通常よりもゆっくりしたテンポであろう。それによって第4楽章コー
ダにおけるコラールが荘厳に再現されており、これこそまさにトスカニーニ渾身の
表現といえるだろう。なお12月13日の演奏会では、ムソルグスキー「ホヴァンシチ
ナ」前奏曲、フランク「アイオリスの人々」、ウェーバー「舞踏への勧誘」という
多彩なプログラムが組まれ、この交響曲はその最後を飾った。
今回の復刻に当たっては、これまでのXRCD24の原則通り、最もオリジナルなアナログ
・マスターテープにさかのぼり、細心の注意を払ってマスタリングを敢行。1950年
代のライヴ録音としては驚異的なクオリティで収録されたトスカニーニ=NBC交響楽
団の輝かしく豊潤なサウンドが、前代未聞の明晰さと色彩感を伴って瑞々しくよみが
えっている。
●『1992年に『大全集』の一環としてリマスタリングされたときは、その時点までの
LPや1984年の初CD化(日本のみで発売)で使用されていたRCA保管のマスターテープで
はなく、ニューヨーク公立図書館のロジャース・アンド・ハマースタイン・アーカイ
ヴに収められている「トスカニーニ・レガシー」コレクション保管の音源がマスター
として使用されました。これはトスカニーニ家が所有していた膨大な録音資産に含ま
れていたNBC放送の録音テープのことです。今回のXRCD24化にあたってはRCA保管のオ
リジナル・モノラル・マスターを使用しています。「レガシー」音源と比べて、どち
らがよりオリジナルに近いかという判断は難しいですが、音自体の密度の濃さ、鮮明
さ、そして力強さの点で、やはりRCAマスターの方に分があると感じました。RCAマス
ターでは、「イタリア」の第4楽章の最後の和音が、おそらくその後に続く拍手をカッ
トするための残響処理のせいでしょうか、わずかに音質が異なるのですが、今回はオ
リジナルのままとしあえて音質調整は施しておりません。RCAによるセッション録音
と比べると、聴衆のいる演奏会での録音ということで、響きがややドライになっては
いますが、それでも1950年代のライヴとしては驚異的なクオリティで収録され、それ
が鮮度を保ったまま保存されています。トスカニーニとNBC交響楽団の熱のこもった、
輝かしく豊潤なサウンドが生々しく刻み込まれたこの2曲は、まさにXRCD24すべき音
源であると感じ、あえて今回のラインナップに加えた次第です。これまでのCDでは
決して聴くことのできなかった明晰さと色彩感とが瑞々しくよみがえり、この2曲の
名演の永久保存にふさわしいリマスタリングが出来たと自負しています。』
杉本一家[XRCD24プロデューサー、マスタリング・エンジニア]
(ライナーノーツより)

JMM24XR08 \3465
ベートーヴェン:交響曲第7番&第1番
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
NBC交響楽団
[録音]1951年11月9日のセッションおよび11月10日のライヴ・レコーディング(7番)
1951年12月21日(1番)、ニューヨーク、カーネギー・ホール[モノラル]
[オリジナル・プロデューサー]リチャード・モア
[オリジナル・レコーディング・エンジニア]ルイス・レイトン
[リマスタリング・エンジニア]杉本一家(JVCマスタリング・センター)
[マスターテープ・トランスファー]
アンドレアス・マイヤー(ニューヨーク・ソニー・スタジオ)
[LP初出] LM-1756[September 1953]、
LM-6009[October 1952, coupled with Symphony No.9]
[国内LP初出] LS-2016[December 1954]、
LS-2012-13[July 1954, coupled with Symphony No.9]
当アルバムのベートーヴェンの交響曲2曲は、いずれも1951年に収録された。この年
の7月、長年連れ添った妻のカルラが死去し、悲嘆に暮れたトスカニーニは、それを
打ち消すかのように演奏に没頭し、1951/52年シーズンでは、12回の放送演奏会に加
えて20回もの録音セッションをこなしている。その結果、皮肉なことに、トスカニー
ニの最晩年で最も実りの多かったシーズンとなった。
トスカニーニによるベートーヴェンの交響曲第7番は、ニューヨーク・フィルとの
1936年のSP録音が歴史的名盤として名高いが、このNBC交響楽団との1951年11月の演
奏は、作品全体の強固な一貫性と構築性、細部の明快さ、オーケストラ書法の透
の高さなどの点で、トスカニーニがその最晩年に到達した円熟の境地を物語ってい
る(トータルの演奏時間も34:25から32:56へと、1分30秒ほど短くなっている)。
NBC時代に4回取り上げたうちの最後の演奏で、発売に際しては、トスカニーニのリク
エストによって演奏会前日のRCAへの録音セッションのテイクと組み合わされて編集
された(第1楽章序奏部を除いては、ほとんど演奏会ライヴのテイクが用いられるこ
とになった)。
交響曲第1番は、上述の通り忙しい演奏活動の合間を縫って組まれたRCAによる録音
セッションで収録されたもので、もともと交響曲第9番と組み合わされてLP2枚組で
発売された。同じ月(1951年12月)には、ブラームスの交響曲第4番、すでにXRCDシリ
ーズでも発売されているエルガー「エニグマ変奏曲」やレスピーギ「ローマの噴水」
が立て続けに収録されていることからもわかるように、この時期トスカニーニは演
奏の面で一つのピークにあった。録音セッションの翌日には、イタリア健康組合の
ための慈善演奏会(NBCによる放送はされなかった)でも取り上げられている。曲全体
に息づく躍動感は、「トスカニーニの晩年はリズムが硬直化した」という通説への
反証となるものである。
今回の復刻に当たっては、これまでのXRCD24の原則通り、最もオリジナルなアナロ
グ・マスターテープにさかのぼり、細心の注意を払ってマスタリングを敢行。1950
年代のモノラル録音としては驚異的なクオリティで収録されたトスカニーニ=NBC交
響楽団の輝かしく豊潤なサウンドが、前代未聞の明晰さと色彩感を伴って瑞々しく
よみがえっている。特にセッション収録された第1番は、トスカニーニの1951年以降
のRCA録音に共通する、指揮者の頭上約5メートルの位置につるされたコンデンサー
・マイク1本によるワンポイント収録で、細部のパートまで明晰に収録しながらも
直接音を主体にしたバランスによる名録音でもある。

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08-06 No.18

2008年06月17日 15時18分32秒 | Weblog
★先日ご案内いたしました DHM BOX 50枚組 \5750はおかげさまで完売となりました。
プッチーニオペラ全集とハイフェッツBOXはまだ在庫がございますが、どちらも限定
生産ですので、ご注文はお早めにお願いいたします。

http://hwm3.gyao.ne.jp/goodies/open.html

======================================

※コメントはメーカー案内書より抜粋です。

<Brilliant Classics>
BRL 9001 10枚組 \4580
ヒストリカル・ロシアン・アーカイブ
エフゲニー・スヴェトラーノフ(Cond)名演奏集
Disc. 1
ボロディン:交響曲第1番、第3番
ソビエト国立交響楽団
グラズノフ:演奏会用ワルツ第1番、第2番
ボリショイ劇場交響楽団
Disc. 2
グラズノフ:
祝典序曲Op.73、祭典の行列Op.50、フィンランド幻想曲Op.88、
ロシアの主題による行進曲Op.76、勝利の行進曲Op.40、マズルカOp.18
ダルゴムイシスキー:ルサルカ序曲
グランド・シンフォニーオーケストラ
抒情的な詩Op.12
ソビエト国立交響楽団
Disc. 3
バラキレフ:交響曲第1番
ソビエト国立交響楽団
R.コルサコフ:「雪娘」組曲、「パン・ヴォイェヴォーダ」組曲
ボリショイ劇場交響楽団
Disc. 4
ラフマニノフ:交響曲第2番
ボリショイ劇場交響楽団
リャプノフ:ポロネーズOp.16
リャードフ:ポロネーズOp.49
アントン・ルビンシュタイン:ワルツ・カプリース
ソビエト国立交響楽団
Disc. 5
グリンカ:祖国愛の歌
ボリショイ劇場交響楽団
グリンカ:ホルムスキー公、「イワン・スサーニン」組曲
ナープラヴニーク:ポロネーズ
チャイコフスキー:
歌劇「チェレヴィチキ」よりポロネーズ、くるみ割り人形より「花のワルツ」、
エフゲニー・オネギンよりポロネーズ
アレンスキー:ワルツ、ポロネーズ
ソビエト国立交響楽団
Disc. 6
ミャスコフスキー:交響曲第22番
ソビエト国立交響楽団
ミャスコフスキー:交響曲第25番
グランド・シンフォニーオーケストラ
Disc. 7
パルサダニアン:交響曲第2番
グランド・シンフォニーオーケストラ
パフムートワ:管弦楽のための協奏曲
ソビエト国立交響楽団
MAZAEV(1848-1928):The Krasnodonians
ボリショイ劇場交響楽団
Disc. 8
R.ボイコ:交響曲第2番、第3番、
交響的組曲「Peter’s Chimes」Op.36
ソビエト国立交響楽団
ザイモフ:序曲
グランド・シンフォニーオーケストラ
Disc. 9
スヴェトラーノフ:シベリア幻想曲
ソビエト国立放送交響楽団
プレリュード集
ソビエト国立交響楽団
Festive Poem Op.9
グランド・シンフォニーオーケストラ
交響詩「ダウガワ」
ソビエト国立交響楽団
Disc. 10
スヴェトラーノフ:交響曲第1番、スペインの絵
MURAVLEV:Azov Mountain Op.10
グランド・シンフォニーオーケストラ

BRL 93704 2枚組 \1080
テレマン:序曲全集 第3巻
TWV 55:D17、TWV 55:A2、TWV 55:a2、TWV 55:e8、TWV 55:F16、
TWV 55:g2、TWV 55:G7、TWV 55:D13
パトリック・ペイエ指揮、
コレギウム・インストゥルメンターレ・ブリュージェンス
BRL 93716 2枚組
フランク:室内楽曲集
ピアノ五重奏曲、弦楽五重奏曲
ムーザ・ルバツキーテ(pf)
ヴィリニュス弦楽四重奏団

BRL 93720 2枚組 \1080
トランペット・イン・ウィーン ウィーンで活躍した作曲家による作品集
フックス/クァーファース/アルブレヒツベルガー/ゲオルク・フォン・ロイター
/シュメルツァーらのトランペット協奏曲
オットー・ザウター(Trp)
ニコル・マット指揮、カペラ・イストロポリターナ

BRL 93725 \540
カリッシミ:イェフタ、ヨナの物語、ソロモンの裁き
ポール・マクリーシュ指揮、ガブリエリ・コンソート

BRL 93757 \540
テレマン:ファンタジー集
12のファンタジー(TWV 40:2-13)
J.S.バッハ:パルティータBWV.1013
エリック・ボスグラーフ(リコーダー)

BRL 93758 2枚組 \1080
ソレール:チェンバロソナタ全集 第1巻
ピーター=ヤン・ベルダー(Cemb)

BRL 93759 \540
クロンマー:管楽器のための八重奏曲集
管楽八重奏のパルティータOp.57、Op.79、Op.67、Op.6
ロッテルダム・フィルハーモニー管楽合奏団

BRL 93760 2枚組 \1080
ハイドン:弦楽四重奏曲全集 第7巻
弦楽四重奏曲Op.17
ブッフベルガー四重奏団



<WARNER Box>
WARNER 2564 696067 8枚組 \4950
アルバン・ベルク四重奏団-テルデック録音集
ハイドン弦楽四重奏曲第74番「騎士」、第77番「皇帝」
モーツァルト:ハイドン四重奏曲、第20番、プロイセン王四重奏曲
シューベルト:弦楽四重奏曲D.804、D.173
ブラームス:弦楽四重奏曲第1番-第3番
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲Op.106
ベルク:弦楽四重奏曲Op.3、抒情組曲
ウェーベルン:
弦楽四重奏のための5つの楽章Op.5、6つのバガテルOp.9、弦楽四重奏曲Op.28
ウルバンナー:弦楽四重奏曲第3番

WARNER 2564 695686 6枚組 \4180
ヘンデル・エディション第3集
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」全曲、「サムソン」全曲
レイモンド・レッパード指揮、イギリス室内管弦楽団

WARNER 2564 696122 5枚組 \3500
ハイドン・エディション第3集
ハイドン:交響曲第93番-第104番、他
ニコラウス・アーノンクール指揮、ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団

WARNER 2564 695917 9枚組 \5550
マルセル・ランドウスキ-エラート録音全集
ピアノ協奏曲第2番、オンド・マルトノと弦楽と打楽器のための協奏曲、
交響曲第1番-第4番、歌劇「狂気」、暁のミサ曲、
トランペットとオルガンのための4つの小品、他
ヴァリアスアーティスツ

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08-06 No.17-1

2008年06月16日 17時20分23秒 | Weblog
<TESTAMENT>
SBT2 1423 2枚組 \3700
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」(全曲)
オットー・クレンペラー指揮
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団&BBC合唱団
オランダ人・・・テオ・アダム(バス=バリトン)
ゼンタ・・・アニヤ・シリヤ(ソプラノ)
ダーランド・・・マルッティ・タルヴェラ(バス)
エリク・・・ジェイムズ・キング(テノール)
舵取り・・・ケネス・マクドナルド(テノール)
マリー・・・アンネリーズ・ブルマイスター(メゾ=ソプラノ)
録音:1968年3月19日
ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのライヴ録音(ステレオ)
「ラスト・コンサート」に続き、超弩級、ファン感涙のリリース!EMI盤直後
のコンサート形式「オランダ人」ライヴ初登場。しかも、ステレオでのリリー
ス!
ここまで重要リリースが続くと「そろそろネタ切れ?」を心配なさるファンの
方もいらっしゃるとは思いますが、前回ご案内の「ラスト・コンサート」
(SBT2 1425)に続き、これまた正真正銘超弩級のリリースです。同年1ヶ月前の
EMI盤はすでに名盤として誉れ高いですが、その演奏よりもさらにすばらしいと
されながらも、これまで数種の海賊盤、それもモノラル録音でしか聴けなかっ
たライブ版が、正規盤として初登場!しかも、状態のよいステレオでのリリー
スとなれば、その重要度はご納得頂けると思います。
若いころは相当数「リング」も振っていたクレンペラーですが、ワーグナーの
舞台作品の中では中期の「オランダ人」「タンホイザー」「ローエングリン」
のほうを気に入っていたようです。「オランダ人」を初めて指揮したのは
1910年、プラハのドイツ歌劇場でのことでしたが、当時一般的だった1幕版で
した。後にベルリンのクロル歌劇場に移ったクレンペラーは、リヒャルト・
シュトラウスから1843年版のスコアを見るように薦められ、以後はこの版を用
いて指揮しています。1843年版の一番特徴的な箇所は、序曲の最後に救済のモ
チーフが現れず、悲劇的なトーンのまま物語に突入するところでしょうか。
1929年のクロル歌劇場での上演は、抽象的で前衛的な演出と相まってナチスの
厳しい批判にさらされ、クレンペラー自身を「さまよえる」生活へと導く伏線
になってしまったのは皮肉だったともいえます。
時はめぐって1967年。クレンペラーでワーグナーのオペラを録音できるチャン
スは残り少ないと感じていたEMIのチーフ・プロデューサー、ピーター・アン
ドリー(ウォルター・レッグの後任)は「オランダ人」を提案し、乗り気になっ
たクレンペラーはバイロイト音楽祭へ歌手の視察に行きます。そこで「タンホ
イザー」のエリーザベトを歌っていたアニヤ・シリヤに一目惚れし、アンドリ
ーに次のように書き送りました。「彼女は音楽的にも演劇的にも飛び抜けてい
る。間違いなく天才だ。彼女が「オランダ人」の録音とコンサートに参加出来
るよう、ありとあらゆる手を尽くさねばならない。他の歌手にゼンタを歌わせ
るなんて、黒を白だと言い張るようなものだ!」かくしてシリヤは歴史的名盤
の録音に参加しましたが、録音中のクレンペラーを振り返って「真剣モードの
ときは私が女であることさえ忘れてしまったように厳しかった」と語っていま
す。オランダ人とゼンタのデュエットはなんと6回も録り直されたのだそう。
しかしその理由は「マエストロは何度も、どこかを踏んずけたりぶつかったり
して大きな騒音をたてるんですもの!」
実は、クレンペラーとスタッフ一同が強く望みながらEMIの録音では実現しなっ
たことが一つありました。それはエリク役のテノール歌手で、皆がジェイムズ
・キングを望み、キングも同意しながら、彼について優先権を持つデッカが、
コンサートへの出演は認めつつも録音への参加を拒否したのです。このため
EMI盤ではエルンスト・コツーブが歌っています。コツーブも決して悪い歌手
ではありませんが、やはりキングには王者の風格があります。シリヤも「キン
グの存在によってコンサートが一層強烈な体験になった」と語っています。
(他に、舵取りがゲルハルト・ウンガーからケネス・マクドナルドに替わって
います。)
リハーサル中大変厳しかったクレンペラーですが、音楽以外の場面では終始
ご機嫌で、シリヤやスタッフを笑わせていました。それは、このコンサート
において、クレンペラーの巨体を舞台袖から指揮台まで支え歩く役をシリヤが
仰せつかっていたからかも知れません。「彼はとても重くて、指揮台に辿り着
くのに5分もかかったのよ!」
そしてまた、リハーサルを見学に来たジョージ・セルとのエピソードも残って
います。クレンペラーはセルに“ヤング・マン”と呼びかけ(セルはクレンペ
ラーの11歳年下)、シリヤを「俺の婚約者だ。」と紹介するなど愛想よく対応
しています。しかし、普段は絶対あり得ないのに、リハーサル全編を立ったま
ま指揮するなど、クレンペラーがいかにこの年下の指揮者を意識していたかも
同時に伺い知れます。
クレンペラーの「オランダ人」にはサヴァリッシュの速く軽い「オランダ人」
とはまったく違った世界があります。当時、バイロイトに蔓延していた度を越
してドイツ的な音楽作りを刷新したいと考えていたヴィーラント・ワーグナー
は、サヴァリッシュのスタイルを熱狂的に指示していました。(前述クロル歌
劇場での前衛的なワーグナー演出がヴィーラントの新バイロイト様式に影響を
与えたともいわれています。)サヴァリッシュに比べると、クレンペラーのワー
グナーは対極といえるものです。(だからといって、ヴィーラントがクレンペ
ラーを嫌っていた訳ではなく、ヴィーラントお気に入りのワーグナー録音はク
レンペラーのものでした。)
シリヤは語ります。「ええ、クレンペラーのやり方は、私のそれまでのやり方
とは全く違いました。でも、私は今でも感じるのです。クレンペラーの音楽作
りがわたしは一番好きだったと。彼の音楽には、何か‘実質’がありました。」
シリヤが舞台上で感じたこの感覚を同じく感じることができる。このリリース
が秘めた重要性には計り知れないものがあります。




<BIDDULPH>
80220 2枚組 \3960
シューベルト:
(1)弦楽五重奏曲 ハ長調 Op.163 D.804
ブラームス:
(2)弦楽四重奏曲 第1番ハ短調 Op.51-1
(3)弦楽四重奏曲 第2番イ短調 Op.51-2
(4)弦楽四重奏曲 第3番イ短調 Op.67
ブダペスト弦楽四重奏団、
(1)ベナー・ハイフェッツ(2ndVc)
録音:(1)1941年、(2)1950年、(3)1954年、(4)1954年
復刻エンジニア:デイヴィド・ハーマン
好評をいただいておりますブダペスト弦楽四重奏団の復刻シリーズ。今回はブ
ラームスの弦楽四重奏曲全集で、60年代のステレオ録音に隠れがちな50年代の
モノラル録音です。
シューベルトの弦楽五重奏曲は録音から70年近く経っていますが良好な録音で、
曲の良さがしっかり伝わってきます。

80224 \1980
「フラチェスカッティ・プレイズ・フェイヴァリット・ピース」
(1)ヴィターリ:シャコンヌ
(2)クライスラー:前奏曲とアレグロ/グラーヴェ/メヌエット/アレグレット
(3)マスネ:「タイス」より瞑想曲
(4)シャブリエ:楽しい行進曲
(5)プーランク:プレスト
(6)ヴィラ=ロボス:黒鳥の歌
(7)ヴァレ:かがり火のそばで(前奏曲第15番)
(8)アイルランド民謡:ロンドンデリーの歌
(9)パガニーニ:「ヴェニスの謝肉祭」変奏曲
(10)サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
(11)ラヴェル:ツィガーヌ
ジノ・フランチェスカッティ(Vn)
(1)-(9)、(11)アルテュール・バルサム(P)
(10)ユージン・オーマンディ(指揮)
(10)フィラデルフィア管弦楽団
録音:(1)-(8)1951年、(9)1954年、(10)1950年、(12)1947年
復刻エンジニア:デイヴィド・ハーマン
フランチェスカッティは20世紀後半、フランスの代表的なヴァイオリニストと
して活躍しました。今回は彼の得意な曲ばかりなので、確かな技術、澄んだ音
色をより強く感じることができると思います。多くの作曲家の作品が収録され
ており、最近ではあまり演奏されたり録音されたりしない作品も数多い。




<K&K>
KUK 02 \2080
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第2番イ長調Op.2、
ピアノ・ソナタ第23番へ短調Op.57「熱情」
リリヤ・ジルベルシテイン(Pf)
録音:2007年10月バート・ホンブルク、宮殿コンサート・シリーズ、ライヴ
最近はアルゲリッチとの共演者としても知られるジルベルシテインの久々の新
譜で、初のベートーヴェン。ジルベルシテインは1987年のブゾーニ・コンクー
ルで優勝したあと国際的に活躍するようになり、ドイツ・グラモフォンへの録
音で有名になりました。近年では「展覧会の絵」(ヘンスラー)が好評でした。
このベートーヴェンの録音も明晰なタッチで、第2番での繊細な表現、「熱情」
での力感溢れるダイナミックな表現と見事にテクニックを使い分けた素晴らし
い演奏です。特に「熱情」の最後は凄まじいパワーとスピードに圧倒させられ
ます。

KUK 05 \2080
シューベルト:
4つの即興曲Op.90 D.899、
さすらい人幻想曲Op.15
フランツ・フォーラバー(Pf)
録音:2007年6月バート・ホンブルク、宮殿コンサート・シリーズ、ライヴ
フォーラバーは1962年オーストリアのグラーツ生まれのピアニスト。シューマ
ンを得意としており、ピアノ作品全集(THOROFON)の録音は高い評価を得、オー
ストリア放送パスティッチョ賞を受賞しています。7歳のころから教会でオル
ガンを弾き、13歳からグラーツ音楽院で学び、19歳で日本でもコンサート・デ
ビューしました。この録音もライヴとは思えない完成度の高い演奏です。

KUK 41 \2080
「オルガン・グロリオーサI」
J.S.バッハ:幻想曲とフーガ「大フーガ」BWV.542
ムファット:パッサカリア ト短調(オルガン音楽の練習より)
C.P.E.バッハ:オルガン・ソナタWq70-4
クリスティアン・ハインリヒ・リンク:オルガンの為のフルート・ソナタOp.55
メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ第4番 変ロ長調Op.66-5
ウルリケ・ノルトホフ(Org)
録音:2006年6月バート・ホンブルク、宮殿コンサート・シリーズ、ライヴ
国際的に活躍するドイツの女流オルガニスト、ノルトホフによる2006年のライ
ヴ。バート・ホンブルクの宮殿教会にある歴史的なオルガンを使用。1787年に
スイスの名オルガン製作者ヨハン・コンラート・ビュルギ(1721-1792)によって
制作された大オルガンです。バッハからメンデルスゾーンまでを大オルガンな
らではの様々な音色や迫力ある大音量を駆使した明快な演奏です。

KUK 56 \2080
「オーボエ、ファゴット、ピアノによる演奏会」
フランセ:三重奏曲(1994)
サン=サーンス:ファゴット・ソナタ ト長調Op.168(1921)
ラヴェル:ラ・ヴァルス(ピアノ独奏)
エドワード・ロングスタッフ(1965-):アイゲウス(1996)
プーランク:三重奏曲(1926)
アブラムスキー三重奏団:
【ミリヤム・ブッダイ(Ob)、レベカー・アブラムスキー(Fg)、ロン・アブラム
スキー(Pf)】
録音:2006年7月マウルブロン修道院ライヴ
オーボエ、ファゴット、ピアノによるなかなか洒落たコンサートです。ロング
スタッフ以外はフランスの作曲家の作品で固められています。フランセやサン
=サーンスの作品は最晩年のものですが、枯れた味わいなどどこ吹く風、軽妙洒
脱な音楽です。ロングスタッフの作品はギリシャ神話のアイゲウス王を題材に
したオーボエとピアノの作品で、この中では唯一現代的な作品です。




<PIERRE VERANY>
PV708011 \2250
「コーア・セレブレ-祝福の宗教曲アンソロジー」
(1)ヴィヴァルディ:グローリア
(2)J.S.バッハ:主よ人の望みの喜びよ、マニフィカト
(3)カール・オルフ:《カルミナ・ブラーナ》より
(4)モーツァルト:《ハ長調ミサ》より「グローリア」
(5)ヘンデル:《メサイア》より「ハレルヤ」「アーメン」
(6)モーツァルト:アヴェ・ヴェルム
(7)フォーレ:《レクイエム》より「楽園にて」「アニュス・デイ」
(8)ヴェルディ:《レクイエム》より「怒りの日」
ポール・クエンツ指揮
ポール・クエンツ管弦楽団&合唱団、
パトリック・マルコ指揮
メイトリス・ド・パリ((6)のみ)
録音:1989-1998年
PIERRE VERANYの既出音源からの編集もの。誰もがどこかで必ず聴いたことがあ
る有名な宗教曲の一番よく知られたナンバーばかりを集めたアンソロジー。

PV708021 \2250
ミシェル・コレット(1707-1795):
「パルナッソスの喜び」第2巻、第3巻
ジャン=パトリス・ブロス(Cemb)
録音:2006年
フランス・バロックのチェンバロ作品を継続的に録音しているブロスの最新盤。
ミシェル・コレットはノルマンディ生まれのフランスの作曲家で宗教曲、協奏
曲、バレエ音楽など多くの作品を残した。クラヴサンのための曲も多数作曲、
この「パルナッソスの喜び」は彼の代表作で親しみやすい歌謡性をもった曲集
である。

PV708031/2 2枚組 \4500
ヴィヴァルディ:「嵐の中のドリラ」-3幕からなる英雄的田園劇
マリア=クリスティーナ・キール(S)、
ジョン・エルウィス(T)、
フィリップ・カントール(Br)、
ジャン・ニルエ(カウンター・テナー)、
コンスエロ・カロリ(MS)、
ロール・フロレンティン(S)、
ジルベール・ベッツィーナ指揮
ニース・バロック・アンサンブル
録音:1993年
PV794092の再発売。この歌劇、序曲が終わり、本編が始まると有名な《四季》
の春が流れてびっくりさせられるが、やがてそれに歌詞がついてくるから二度
びっくり。その後もどこかで聴いたような旋律がたびたび出てくるので初めて
聴いたのにそんな気がしない。さすがはヴィヴァルディ、流麗な旋律が泉のご
とく惜しげもなくほとばしる。

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08-06 NO.17-2

2008年06月16日 17時19分55秒 | Weblog
<NEOS>
NEOS10707 \2500
「クセナキス:鍵盤楽器のための音楽」-
コンピュータ制御によるピアノおよびハープシコードのための作品集
(1)ヘルマ-ピアノのための(1961)
(2)ミスツ(霧)-ピアノのための(1981)
(3)コアイ-ハープシコードのための(1976)
(4)エヴリアリ-ピアノのための(1973)
(5)ナーマ-ハープシコードのための(1984)
ダニエル・グロスマン
(MIDIプログラミング)
制作:2005-2008年
鍵盤楽器のための作品に限ったことではないが、クセナキスの音楽は時に人間
の限界を超えよと言わんばかりの超絶技巧と集中力を演奏者に要求する。こう
して人の手によって再現された音楽は、神がかりともいえるほどの異様な気迫
とエネルギーを生み出す。しかし、ではそれらの演奏が完璧に楽譜を再現して
いるのかと言えば、必ずしもそうとは言えない。これは人の手では複雑すぎて
再現しきれない楽譜の細かい指定までも全てコンピュータ制御で忠実に再現し
た初めての試み。これからのクセナキス演奏の新基準となるだろう。

NEOS10715(SACD-Hybrid) \2650
「ロベルト・HP・プラッツ(1951-):ピアノ作品集」
ピアノ曲第1番《道》(1981)
ピアノ曲第2番(1984)*
ピアノ曲第3番(1988)
ピアノ曲第4番《-の上》(1997/98)
ピアノ曲第5番《帆の下》(2007)
ロルフ・ハインド(Pf)
*SWR実験スタジオ(テープ)
録音:2007年
フォルトナー、シュトックハウゼンに師事したプラッツは指揮者、現代音楽の
名教師として度々来日している。彼の音楽はセリー音楽の延長線上にあり激し
く点描的。ピアノ曲第2番ではテープ音響も入る。プラッツは今日の前衛音楽
の正統的(?)継承者と言えよう。

NEOS10717/18 2枚組 \5000
「ヴォルフガング・リーム:ピアノ作品集」
CD1)1970年代の作品
ピアノ曲第1番、第2番、第4番、第5番《トンボー》、第6番《バガテル》、
レントラー
CD2)1980年代以降-最新作まで
ピアノ曲第7番、《ブラームスの愛のワルツ》、《調査の後》、《二ヶ国語》、
《別のシート》、《二つの小さい振動》、《無言》
マルクス・ベルハイム(Pf)
録音:2007-2008年
500曲を越える多作家として知られるリームの多様な作風を作曲年代順に俯瞰
する最適なアルバム。10代後半のピアノ曲第1番から最新作《無言》まで収録。
ピアノのベルハイムはリームの他、クルターク、リゲティ、ライヒなど様々な
現代音楽を演奏しているスペシャリスト。


NEOS10801/02(SACD-Hybrid) 2枚組 \5300
ルイジ・ノーノ(1924-90):
(1)「冷たい怪物に気をつけろ」(1983)
-M.カッチアーニのテキストによる2つのフルート、
クラリネット、チューバ、ヴィオラ、チェロ、コントラバスとライヴ・エレク
トロニクスのための
(2)「死の間近な時 ポーランド日記第2番」
-4人の女声、バス・フルート、チェロとライヴ・エレクトロニクスのための
(1)ノア・フレンケル(A)、
ズザンネ・オットー(A)、
ロベルト・ファブリチアーニ(Fl)、
エルネスト・モリナーリ(Cl)、
クラウス・ブルガー(Tuba)、
スーザン・ナイト(Va)、
クリスティーネ・トイス(Vc)、
ウルリヒ・シュナイダー(Cb)
(2)ハイケ・ハイルマン(S)、
ペトラ・ホフマン(S)、
アレクサンドラ・ルブチャンスキー(S)、
ズサンネ・オットー(A)、
ロベルト・ファブリチアーニ(Fl)、
クリスティーネ・トイス(Vc)
(1)(2)アンドレ・リシャール(指揮)
SWR実験スタジオ(ライヴ・エレクトロニクス)
録音:2007年1月SWRハンス・ロスバウト・スタジオ,バーデンバーデン
いずれも1980年代に作曲されたアンサンブルとライヴ・エレクトロニクスのた
めの作品でノーノの代表作。SACDによりライヴ・エレクトロニクスの音質が飛
躍的に向上、作品の意図をより明確に、よりリアルに伝える出来となっている。
クラリネットのエルネスト・モリナーリ、フルートのロベルト・ファブリチア
ーニらノーノと縁の深かった名手たちによる演奏。

●新シリーズNEOSクラシックス・スタート
硬派な現代音楽や、実験音楽的要素の強いジャズ・シリーズなど個性的なリリ
ースを続けているNEOSレーベル。この度、新シリーズとして「NEOSクラシック
ス」シリーズをスタートしました。クラシックといえども流石にNEOSレーベル
だけあってタダモノではありません。初回リリースは、バッハのゴールドベル
ク変奏曲の弦楽三重奏版、初演時の編成によるベートーヴェンの「英雄」、
シューマンのピアノ・ソナタ第3番の原曲「管弦楽なしの協奏曲」のオリジナ
ル版、と大変に凝った内容です。今後にご期待ください。

NEOS30801(SACD-Hybrid) \2650
「スイス・チェンバー・ソロイスツ・エディション1」
J.S.バッハ:ゴールドベルク変奏曲(弦楽三重奏版)
-1977年ベーレンライター・新バッハ全集に基づくシトコヴェツキー編曲
スイス・チェンバー・ソロイスツ:
【ハンナ・ヴァインマイスター(Vn), ユルグ・デーラー(Va),
T.グロッセンバッヒャー(Vc)】
録音:2007年
スイス・チェンバー・ソロイスツは1999年に結成され、バロックから現代曲ま
で幅広い作品をレパートリーとしている。現代曲ではホリガー、キーブルツ、
クルターク、リゲティなどを得意としており、そうした経験を踏まえて演奏さ
れるゴールドベルク変奏曲は切れ味の鋭い都会的で洗練された仕上がりとなっ
ている。

NEOS30802 \2500
ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調《英雄》
-1804年の初演の際と同じ28人編成による
ダニエル・グロスマン指揮
アンサンブル28(ピリオド楽器使用)
録音:2003年
アンサンブル28はEU6ヶ国の音楽家によって構成され、ヒストリカル楽器を使用
する団体である。音楽監督は「クセナキス:鍵盤楽器のための作品集」でMIDI
プログラミングを担当したダニエル・グロスマンが勤めている。この「英雄」
は1804年の初演時と同じわずか28人で演奏されており、ヴァイオリンはファー
スト、セカンドそれぞれ4人で弦楽器が合計14人でオーケストラ全体の半分と
いう小編成。無駄のないスリムで引き締まった演奏が特徴。

NEOS30805 \2500
シューマン:
(1)管弦楽なしの協奏曲(ピアノ・ソナタ第3番Op.14)
-ロンドン・英国図書館所蔵の自筆譜によるオリジナル版
(2)幻想小曲集Op.12
フロリアン・ヘンシェル(Pf)
録音:2001年
シューマンのピアノ・ソナタ第3番は当初、作曲者によって「管弦楽なしの協
奏曲」と命名され、その名で出版されるように指示されたが、名前が適当でな
いとの理由から後に現在のピアノ・ソナタ第3番と改名された。そして、改めら
れたのは題名だけではなく、内容も全5楽章から3楽章に減らされた(後の改訂
で1つの楽章が復活)。このCDは最初の版の全5楽章による演奏で当初の題名を
採用した。ヘンシェルは1970年ベルリン生まれの若手でソリストとしてだけで
はなく、リート伴奏者としても共演者から絶大な信頼を得ている。




<MEMBRAN>
●Membran Das Schoenste aus der welt der oper series (ドイツ語歌唱)
ご予約締切日:6月26日 ※締切日までのご注文分のみの入荷となります。
詳細はhttp://www.membran.net/ から番号検索でご確認をお願いいたします。

MEMBRAN 231829 2枚組 \1780
オペラの世界から-オペラアリア名曲集 1
ヴァリアスアーティスツ
オッフェンバック:オフマン物語/マスネ:マノン/トマ:ミニョン/ドリー
ブ:ラクメ/アレヴィ:ユダヤの女/マイアベーア:ユグノー教徒/サンサー
ンス:サムソンとデリラ/マスネ:ウェルテルより

MEMBRAN 231830 2枚組 \1780
オペラの世界から-オペラアリア名曲集 2
ヴァリアスアーティスツ
レオンカヴァルロ:道化師/ジョルダーノ:アンドレア・シェニエ/マスカー
ニ:カヴァレリア・ルスティカーナ/ジョルダーノ:フェドーラ/ポンキエル
リ:ジョコンダより

MEMBRAN 231831 2枚組 \1780
オペラの世界から-オペラアリア名曲集 3
ヴァリアスアーティスツ
プッチーニ:ボエーム、ジャンニ・スキッキ、西部の娘、蝶々夫人、トスカ、
マノン・レスコー、外套より

MEMBRAN 231832 2枚組 \1780
オペラの世界から-オペラアリア名曲集 4
ヴァリアスアーティスツ
プッチーニ:トゥーランドット/ヴェルディ:ファルスタッフ/
ドニゼッティ:ドン・パスクアーレ、愛の妙薬より

MEMBRAN 231833 2枚組 \1780
オペラの世界から-オペラアリア名曲集 5
ヴァリアスアーティスツ
ヴェルディ:ナブッコ、エルナーニ、マクベス、ルイザ・ミラー、
リゴレットより

MEMBRAN 231834 2枚組 \1780
オペラの世界から-オペラアリア名曲集 6
ヴァリアスアーティスツ
ヴェルディ:仮面舞踏会、運命の力、ドン・カルロより

MEMBRAN 231835 2枚組 \1780
オペラの世界から-オペラアリア名曲集 7
ヴァリアスアーティスツ
ヴェルディ:仮面舞踏会、運命の力、ドン・カルロ

MEMBRAN 231836 2枚組 \1780
オペラの世界から-オペラアリア名曲集 8
ヴァリアスアーティスツ
ヴェルディ:アイーダ、オテロより

MEMBRAN 231837 2枚組 \1780
オペラの世界から-オペラアリア名曲集 9
ヴァリアスアーティスツ
モーツァルト:ドン・ジョバンニ、コシ・ファン・トゥッテ、フィガロの結婚
グルック:オルフェオとエウリディーチェ、アウリスのイフィゲーニエ、
ベッリーニ:ノルマ
ヘンデル:ジュリアス・シーザー
チマローザ:秘密の結婚
ロッシーニ:セビリアの理髪師より

MEMBRAN 231838 2枚組 \1780
オペラの世界から-オペラアリア名曲集 10
ヴァリアスアーティスツ
チャイコフスキー:エフゲニー・オネーギン、スペードの女王
ドヴォルザーク:ルサルカ
スメタナ:売られた花嫁
ドヴォルザーク:ジャコバン党員
ムソルグスキー:ボリス・ゴドゥノフ
R.コルサコフ:サトコ
ボロディン:イーゴリ公
グリンカ:ルスランとリュドミラより

MEMBRAN 231839(1CD) \1780
オペラの世界から-オペラの中の合唱名曲集
ヴァリアスアーティスツ
グノー:ファウスト
ヴェルディ:ナブッコ、トロヴァトーレ、リゴレット、ドン・パスクァーレ、
オテロ、マクベス、アイーダ/ビゼー:カルメン
マスカーニ:カヴァレリア・ルスティカーナ
レオンカヴァッロ:道化師
プッチーニ:トゥーランドットより




<Berlin Classics>
BC 18459 4枚組 \1980
4 ELEMENTS-4つの要素
4-CD
Disc.1 - 『炎』 
ヴィヴァルディ:四季より「夏」から/ハイドン:交響曲第59番より/ベルリオー
ズ:幻想交響曲より/ビゼー:カルメンより/ドビュッシー:花火/ムソルグスキ
ー:禿山の一夜より/ブラームス:ハンガリー舞曲第6番/ストラヴィンスキー:
火の鳥より:ワーグナー:ワルキューレより
Disc.2 - 『水』 
スメタナ:モルダウ/チャイコフスキー:白鳥の湖より/ヘンデル:水上の音楽/
ショパン:雨だれ/ラヴェル:鏡/シベリウス:トゥオネラの白鳥/ブラームス:
雨の歌/ベートーヴェン:静かな海と楽しい航海
Disc.3 - 『空気』 
ベートーヴェン:交響曲第6番より/R.コルサコフ:熊蜂の飛行/モーツァルト:
交響曲第41番より/ベートーヴェン:ピアノソナタ「テンペスト」より/マーラー:
交響曲第2番より/ドビュッシー:月の光/リスト:愛の夢/シューマン:トロイ
メライ/マーラー:交響曲第5番より
Disc.4 - 『地球』
ベートーヴェン:交響曲第6番より/ビゼー:アルルの女より/ドビュッシー:牧神
の午後への前奏曲/ラヴェル:スペイン狂詩曲より/マーラー:交響曲第1番より/
ボロディン:中央アジアの草原にて/スメタナ:ボヘミアの森と草原から/シュト
ラウス:南国のバラ
4つの要素 この世の中で最も重要で、不可欠な4つの要素『炎、水、空気、そして
地球』
炎- 力強さ、ダイナミック/水- 流れ、活気づけること/空気- 動き、つながり/
地球- すべての原点
この4枚組はこの4つの要素をそれぞれひとつずつのテーマとし、クラシック音楽と
組み合わせています。クラシック音楽を宇宙全体と一緒に見出そうとした企画盤。
魅力的なカバーデザインと素晴らしい演奏はこのユニークな箱に収められ4つの要素
の力へと導きます。

●Berlin Classics Klassische Harmonie !
優しいクラシック音楽は、日常生活でもたらす多くのストレスを消し去りリラックス
した世界へ誘います。
全部で560分以上の収録となる、穏やかで瞑想的な感覚・瞬間を与えるシリーズ。日
常生活とクラシック音楽の調和を考えた作品集です。

BC 18454 4枚組 \1980
鳥の声 -Vogelstimmen der klassischen Musik
ヴァリアスアーティスツ
ハイドン、シベリウス、ストラヴィンスキー、メンデルスゾーンらの作品

BC 18455 4枚組 \1980
東洋の音 -Orientalische Klange der klassischen Musik
ヴァリアスアーティスツ
モーツァルト、シュトラウス、ヴェルディ、ヘンデルらの作品

BC 18456 4枚組 \1980
素敵な音 -Marchenhafte Klange der klassischen Musik
ヴァリアスアーティスツ
メンデルスゾーン、フンパーティング、チャイコフスキー、モーツァルトらの作品

BC 18457 4枚組 \1980
瞑想・クラシック音楽
ヴァリアスアーティスツ
ハイドン:交響曲第7番より/プーランク:エレジー/ショパン:ノクターン/
ビゼー:アルルの女より/ドビュッシー:月の光/ラヴェル:スペイン狂詩曲/
グリーグ:ホルベアの時代から/リスト:愛の歌/マーラー:交響曲第5番より、他

BC 18458 4枚組 \1980
楽園・クラシック音楽
ヴァリアスアーティスツ
J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番より/モーツァルト:クラリネット協奏曲より/ヘン
デル:メサイアより/ベートーヴェン:交響曲第9番より/シューマン:トロイメラ
イ/スメタナ:モルダウ/バッハ(グノー編)アヴェ・マリア/メンデルスゾーン:
無言歌より/ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲、他

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08-06 No.16-1

2008年06月16日 17時18分54秒 | Weblog
★DHM BOX 50枚組 \5750が入荷しました。在庫が若干ございますが今回が最終
入荷となりますので、お早めにご注文下さい。

http://hwm3.gyao.ne.jp/goodies/open.html

===================================

<PentaTone>
PTC 5186 302(SACD-Hybrid) \2850
ドヴォルザーク:交響曲第6番ニ長調Op.60/交響詩《水の精》Op.107
ヤコフ・クライツベルク(指揮)、
オランダ・フィルハーモニック管弦楽団
「第8番」&「第9番」といったドヴォルザークの2大メジャー以外を発表して
行くここからがクライツベルクの腕の見せどころ。確実に巨匠への道を歩むク
ライツベルクのタクト捌きに要注目!

PTC 5186 177(SACD-Hybrid) \2850
シベリウス:交響曲第5番変ホ長調Op.82/同第7番ハ長調Op.105/
交響詩《エン・サガ》Op.9
コリン・デイヴィス(指揮)、ボストン交響楽団
高音質の復刻盤として活発なリリースを続けるクァドラフォニック(RQR/4チャ
ンネル録音)シリーズの最新作。1970年代のシベリウス録音の名演として親し
まれ続けてきたコリン・デイヴィス&ボストン響のシベリウスがSACDハイブ
リッド盤で復活!
交響曲は1975年1月、エン・サガは1980年3月の録音。会場は共にボストン・
シンフォニー・ホール。




<Etcetera>
KTC 1313 \2250
ハイドン:バリトン三重奏曲集 ――
バリトン三重奏曲イ長調Hob.XI-71/同イ短調Hob.XI-87/同ニ長調Hob.XI-97
/同ニ長調Hob.XI-27/同ニ長調Hob.XI-106
オランダ・バリトン・トリオ
バリトンはバリトンでも声楽の「バリトン」ではなく金管楽器の「バリトン」
でもない、ヴィオラ・ダ・ガンバに通じる部分と独特の形状を持った古楽器の
「バリトン」が主役という古楽ファン要チェックのタイトルが登場。
エステルハージ侯のために三重奏曲だけでも120曲を超える「バリトン」のた
めの作品を作曲するなど、この楽器を語る上で欠かすことが出来ない人物。
それがここで取り上げられているハイドンなのである。
19世紀以降は衰退をたどり現在では演奏される機会は決して多くないだけに、
古楽器の「バリトン」の音色を堪能できる新たな録音は歓迎されることだろ
う。オランダ・バリトン・トリオは、バリトンを担当するフレーク・ボルスト
ラップを中心としてヴィオラのエレーナ・ファン・トンヘレン、チェロのヤン
・インシンゲルの3人の弦楽器奏者で結成されたアンサンブル。
ちなみにこの録音では、オランダ・ハイドン財団の創立10周年を記念したコン
サートのためにハールレムの楽器製作会社エドゥアルト・ファン・トンヘレン
によって製作された「バリトン」を使用している。

KTC 1362 \2250
東方からの香り ――
グリンカ:夜想曲《別れ》ヘ短調
ドゥセック:3つのソナチネより
クラムフォルツ:ソナタ
カルドン:「ああ、ママに言うわ」による変奏曲
フィールド:夜想曲変ホ長調
シュポア:メユールの「わたしはまだ青春」による変奏曲
クラムフォルツ:アダージョ
ヴァルラモフ:メロディ
カルドン:ソナタ ヘ短調
グリンカ:夜想曲変ホ長調
長澤真澄(ハープ)
オランダのマーストリヒト音楽院への留学と成功、グロッサ(Glossa)の録音で
お馴染みの世界的奏者マラ・ガラッシへの師事を経て、現在はオランダを中心
に活動を展開している日本を代表する女流ハーピスト長澤真澄。
オランダのエトセトラ(Etcetera)からリリースされている長澤真澄のシングル
アクション・ハープのシリーズ“Soirees du Gout”の5作目となる今作のテー
マは、「東ヨーロッパ」。18世紀後半から19世紀にかけてロシアで活躍したグ
リンカやシュポアといった知名度の高い作曲家から、クラムフォルツ、ヴァル
ラモフなど珍しい作曲家の作品を長澤真澄が操るシングルアクション・ハープ
の演奏で知ることが出来る。
この「東方の香り」で演奏されているハープは、1820年頃にロンドンで製作さ
れたエラールのシングルアクション・ハープ。長澤真澄が奏でるハープの音色
と、東方の音楽のブレンドが心地よい風を届けてくれる。

KTC 1343 \2250
預言者エレミアの哀歌 ――
アレクサンダー・アグリコラ(1446-1506):エレミアの哀歌
クリストバル・デ・モラレス(1500?-1553?):わが魂は疲れたり
ヤコブ・アルカデルト(1505?-1567?):エレミアの哀歌
オルランド・デ・ラッスス(1532?-1594):エレミアの哀歌
エギディウス・クヮルテット、バス・ラムセラール(バス・バリトン)、
グレゴリアーナ
ルネサンス時代の「エレミアの哀歌」をテーマとしたエギディウス・クヮルテ
ットの歌う宗教声楽作品集。フランドル楽派のアグリコラ、アルカデルト、
ラッススの「エレミアの哀歌」、そしてスペインのモラレスが書いた「哀歌」
など洗練された美しきポリフォニーが男声のハーモニーによって厳かに響く。
エギディウス・クヮルテットは1995年にトン・コープマン率いるアムステル
ダム・バロック合唱団のメンバー4人によって結成されたオランダの男声ヴォ
ーカル・アンサンブル。これまでにクレキヨンやシューベルトの録音を発表
しており、とても4人とは思えない豊かなハーモニーと広いレパートリーは注
目を集めている。

KTC 1324 \2250
ヴィヴァルディ:ファゴットのための協奏曲とカンタータ ――
ファゴット協奏曲イ短調RV.497/協奏曲ニ長調RV.92/ファゴット協奏曲ニ短
調RV.481/カンタータ《このような見知らぬ小道へ》RV.677/ファゴット協奏
曲ホ短調RV.484/協奏曲ト短調《夜》RV.104
フランス・ロバート・ベルクホウト(バロック・ファゴット)、
クリント・ファン・デル・リンデ(アルト)、
ピーター・ダークセン(ディレクター&チェンバロ)、
ラ・スアーヴェ・メロディア
「ファゴットのための協奏曲」だけでなく、編成にファゴットを必要とする
「協奏曲」、通奏低音としてファゴットが加わる「カンタータ」など、とこ
とん「ファゴット」という楽器にこだわったヴィヴァルディの作品集。フラ
ンス・ロバート・ベルクホウトは、オランダのバロック・ファゴット奏者。
ベルクホウトは、これまでにオランダ室内管、コンセルトヘボウ管、アムス
テルダム・バッハ・ソロイスツ、コンバッティメント・コンソート・アムス
テルダムなどで活躍。またレオンハルト・コンソートやラ・プティット・バ
ンド、18世紀オーケストラにも招聘されている百戦錬磨のベテラン奏者である。

KTC 4025 \2250
フレミッシュ・コネクションVIII-
フロール・アルパールツ(1876-1954):管弦楽作品集 ――
奇想曲/交響詩《パリートゥル》/ヴァイオリンと管弦楽のための《ロマン
ス》/夏の牧歌/組曲《ジェームズ・アンソール》
グイード・デ・ネーヴェ(ヴァイオリン)、
ミシェル・タバシュニク(指揮)、フランダース放送管弦楽団
「フレミッシュ・コネクション」の第8集で取り上げられたのは、ベルギー国
民楽派のペーテル・ブノワの弟子であり、ブノワ財団の芸術監督やベルギー
・ロイヤル・アカデミーのメンバーにも名を連ねたフロール・アルパールツ。
アルパールツの代表作である「パリートゥル」など、その存在と作品はもっ
と広く知られるべき価値がある。また指揮者はブーレーズの弟子であり、話
題に事欠かないミシェル・タバシュニクというところもコアなファンの興味
を惹くところだろう。

KTC 1326 \2250
ヨハン・ワーヘナール(1862-1941):管弦楽作品集 ――
幻想曲《夏の生活》Op.21/シンフォニエッタOp.32/序曲《哲学者的な王子
たち》/交響詩《Elverhoi》Op.48/《フェドーラ》Op.41より/オーボエと
管弦楽のための《ラルゲット》Op.40
ジャニー・ゾマー(ソプラノ)、イングリット・ニッセン(オーボエ)、
エリ・クラス(指揮)、オランダ放送交響楽団
ロマン派時代のオランダの音楽家ヨハン・ワーヘナール。ドイツではヘルツォ
ーゲンベルクから直接作曲の指導を受けたワーヘナールの作品からは、ブラー
ムスやベルリオーズ、R・シュトラウス、チャイコフスキーのスタイルや管弦
楽法からの影響が感じられる。
ワーヘナールは、1919年に就任したハーグ王立音楽院の院長として教育活動
にも尽力するなどオランダの音楽史にその名を刻んでいる。




<NBE Live>
NBECD 020(CD+DVD-PAL) \4580
オランダ管楽アンサンブル-夜 ――
ピート・シーガー:花はどこへ行った
伝承曲:Gedonder in de glazen!
コール・ポーター:I get a kick out of you
ウィル・グレゴリー:Interference
マールテン・スプルイト:Tango seduccion
ファリャ:ナナ
コダーイ::戦争とナポレオンの敗北
ハンス・ヨアヒム・バッハ:ヨハンナ、口笛は吹ける?
アントニオ・マセード:カンタ・カンタ・アミーゴ・カンタ
ジョン・アダムズ:ショート・ライド・イン・ア・ファスト・マシーン
ブルックナー:ロクス・イステ
デイヴィッド・ドラム:ナイトメア#9
他 全21曲
オランダ管楽アンサンブル
オランダの名門アンサンブル、オランダ管楽アンサンブルが2008年1月1日にア
ムステルダムのコンセルトヘボウで開催した仰天のニューイヤー・コンサート
の模様を収録したライヴ録音。
現在のオランダ管楽アンサンブルも、オーボエのバート・シュニーマンやトラ
ンペットのアンドレ・フーヴェルマン(ロッテルダム・フィル首席)、トロンボ
ーンのブラント・アッテマ(オランダ放送フィル)、アレクサンダー・ヴァービ
ーク(ロッテルダム・フィル首席)などこれまで以上にツワモノ揃い。
クラシックあり、ジャズあり、民族音楽あり、ポップスあり、とジャンルの枠
は完全に撤去。PAを駆使した演出、熱唱するヴォーカル、炸裂するブラス&パ
ーカッション、熱狂する観衆(ブックにはホールに枕が飛び交う写真も)・・・
こんなニューイヤー・コンサートを元旦に生中継で見てみたいかも!?
(コンサートの模様を収録したDVD-VideoはPAL方式です。PAL方式対応のプレー
ヤー以外では再生が出来ません。ご注意下さい。)





<Solo Musica>
SM 120 \2300
イン・クローチェ ――
ニーステッド:合唱とチェロのための《スターバト・マーテル》
ベルトルド・フンメル(1925-2002):無伴奏チェロのための《別れ》
ペルト:合唱のための《ヌンク・ディミッティス》
グバイドゥーリナ:前奏曲第5番
バーバー:アニュス・デイ
カンチェリ:無伴奏チェロのための《涙のあとに》
タヴナー:合唱とチェロのための《聖なるもの》
ユリウス・ベルガー(チェロ)、
マリス・シルマイス(指揮)、青年合唱団《Kamer...》
1枚のアルバムの中で“合唱”と“チェロ”を融合させたのが、この「イン・
クローチェ」。バーバーの「弦楽のアダージョ」を原曲とする「アニュス・デ
イ」やペルトの「ヌンク・ディミッティス」での神々しいまでの歌声。ベルト
ルド・フンメルやグバイドゥーリナ、カンチェリの無伴奏作品でチェロが描く
混沌。混声合唱とチェロという異色の組み合わせが深い精神世界を創造してい
る。マリス・シルマイスによって1990年に創設されたラトヴィアの混声合唱団、
「Kamer...」が奏でるあまりにも美しいハーモニーは間違いなく一級品。
1566年に製作されたアマティのチェロを弾き合唱との融合に臨むドイツのアウ
グスブルク出身の世界的チェリスト、ユリウス・ベルガー入魂の演奏も圧巻で
ある。

SM 115 \2300
ローマ・アモール-ハンガリーの伝統音楽
カランドス・アンサンブル
スイス、ドイツ、フランス、そしてハンガリーで聴衆を熱狂の渦に巻き込み大
成功を収めてきたバンド、カランドス・アンサンブル。
ヴァイオリン、ツィンバロン、ヴィオラ、クラリネット、コントラバスという
編成のカランドス・アンサンブルの演奏は、猛スピードの曲もメロディアスな
曲もどれも見事。
アルバムの冒頭に収録されている「ソリよ急げ(ハンガリー舞曲第4番)」で爆
走するツィンバロンとヴァイオリンの凄まじすぎる演奏に唖然茫然。これは
凄い!

SM 114 \2300
イン・メモリアム-ハラルド・ゲンツマー(1909-2007):室内楽作品集
チェロ・ソナタ第2番/ピアノ・ソナタ ハ長調
ピアノと打楽器のための協奏曲
ユリウス・ベルガー(チェロ)、マルガリータ・ヘーエンリーダー(ピアノ)、
ペーター・ザードロ(打楽器)
100歳を目前にして昨年惜しくもこの世を去った20世紀ドイツの長老作曲家ハ
ラルド・ゲンツマー。ソロ・ムジカがリリースするゲンツマーの追悼盤は、
チェロとピアノ、打楽器のために書かれた3作品を収録。
チェロにはユリウス・ベルガー、ピアノには1981年ブゾーニ国際ピアノ・コ
ンクール第1位のマルガリータ・ヘーエンリーダー、そして打楽器にはチェリ
ビダッケ時代から1997年の退団までミュンヘン・フィルの首席ティンパニ奏
者を務めた名手ペーター・ザードロといった豪華な面々が集っており、ゲン
ツマーという人物の影響の大きさが窺い知れる。




<Campanella Musica>
C 130168 \2300
ロスト&ファウンド-オーボエのための協奏的作品集 ――
アウグスト・クルークハルト(1847-1902):オーボエのための小協奏曲Op.18
ヨーゼフ・ライヒャ(1746-1795):オーボエ協奏曲変ロ長調
ヨハン・ヴェンツェル・カリウォダ(1801-1866):ディヴェルティスマンOp.58
ヨーゼフ・ライヒャ:オーボエ協奏曲ニ長調
イグナーツ・ラハナー(1807-1895):オーボエのための小協奏曲
ハンスイェルク・シェレンベルガー(オーボエ&指揮)、
スイス・イタリア語放送管弦楽団
18世紀から19世紀にかけての知られざる作曲家たちが遺したオーボエのための
傑作を、シェレンベルガー自らの演奏と指揮で現代に蘇らせた「オーボエのた
めの協奏的作品集」。
カリウォダはホルンの作品で知られてはいるものの、クルークハルトやJ・ラ
イヒャ(アントン・ライヒャの叔父)、ラハナーの作品を聴く機会は非常に限ら
れているだけに、シェレンベルガーの録音は大きな意味を持つことだろう。
シェレンベルガーの録音はもちろん、録音やパッケージデザインもハイレベル。

C 130151 \2300
ロマン派の変遷 ――
クルークハルト:5つの幻想小曲集《あしの歌》
ニールセン:カント・セリオーソ、ロマンスとユモレスク
ヘルツォーゲンベルク:3つの伝説Op.62
ライネッケ:
夜想曲Op.112、オーボエ、ホルンとピアノのための三重奏曲イ短調Op.188
ハンスイェルク・シェレンベルガー(オーボエ)、
ジェラール・コセ(ヴィオラ)、ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(ホルン)、
ヴァディム・グラドコフ(ピアノ)
ニールセン、ライネッケという管楽器奏者にはお馴染みの作曲家、クルーク
ハルトや近年再評価が進むヘルツォーゲンベルクなどバラエティに富んだロ
マン派の室内楽作品を収録。
オーボエのシェレンベルガーはもちろんのこと、その長いキャリアで積み重
ねられたコネクションを最大限に活用した豪華アーティスト陣も見逃せない。
フランスの名手ジェラール・コセ、既に伝説的奏者としてホルン関係者の間
で崇められているヴラトコヴィチの参加はシェレンベルガーだからこそと言
えるだろう。

C 130144 \2300
ソロ ――
コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタOp.8
リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ
クルターク:5つの小品、ピリンスキ・ヤーノシュ-
ジェラール・ド・ネルヴァル
コダーイ:チェロ・ソナタOp.4
ミクロス・ローザ:無伴奏チェロのための《トッカータ・カプリチョーザ》
ルートヴィヒ・クヴァント(チェロ)、マルクス・ベッカー(ピアノ)
ベルリン・フィルに第1ソロ奏者として在籍中のチェリスト、ルートヴィヒ・
クヴァントのソロ・アルバム。フルトヴェングラー時代のソロ奏者アルトゥ
ール・トレスターからチェロを学んだクヴァントは1991年にベルリン・フィ
ルに入団。
1993年にソロ奏者に昇格し、1996年にはアバド指揮のベルリン・フィルをバ
ックにショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第2番を演奏するなど現在のベルリ
ン・フィルの低弦セクションを支える重要な役割を担っている。コダーイを
中心としたソロ・アルバムの説得力は抜群。レーガーの鬼、マルクス・ベッ
カーのサポートも心強い。




<Piano 21>
P 21016-A \2250
シューマン:
蝶々Op.2/花の曲Op.19/アラベスクOp.18/子供の情景Op.15/
幻想曲ハ長調Op.17
シプリアン・カツァリス(ピアノ)
テルデック時代に収録したスタジオ録音以来となったカツァリスのシューマン
が新装再登場!
スタジオ録音だった旧盤に対して、こちらは全てライヴ音源。1977年、89年、
98年、2003年と録音年代は様々だが、カツァリスの本領が発揮されるライヴで
の圧倒的なパフォーマンスをストレートに楽しめる。
※品番、バーコードが変更となっております。




<Globe>
GLO 5227 \2250
ディヴィジョンとファンタジア ――
ゲオルク・トレット:トレットのグラウンド
ジョン・カプラリオ(c.1570/80-1626):ファンタジア組曲二短調
ヒュー・アシュトン(c.1485-1558):ホーンパイプ
ウィリアム・ロウズ(1602-1645):ファンタジア組曲ト短調
作曲者不詳:ダフネ
ジョン・カプラリオ:ファンタジア組曲第1番ト短調
作曲者不詳:Uppon la mi re
ジョン・カプラリオ:ファンタジア組曲第2番ト短調
クリストファー・シンプソン(c.1605-1669):
グラウンドのディヴィジョン 二短調
ウィリアム・ロウズ:ファンタジア組曲ニ長調
デイヴィッド・メル(1604-1662):ジョン・カム・キス
サスキア・コーレン(リコーダー&ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ライナー・ジッパーリング(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
パトリック・アイルトン(チェンバロ&オルガン)
「ディヴィジョン」と「ファンタジア」という様式を用いて作曲され、ヘンリ
ー8世が即位した1509年からチャールズ1世が処刑された1649年までの間に世に
発表された作品を収録。
後に変奏曲へ発展したと言われ、一定の音形の通奏低音(グラウンド)の上で
即興的な旋律を奏でる「ディヴィジョン」と特定の様式にとらわれない自由
な音楽を指す「ファンタジア」という2つの形式は、当時のイギリスで流行し
た音楽のハイライトでもある。
サスキア・コーレンは、スヴェーリンク音楽院でケース・ブッケとワルター
・ファン・ハウヴェにリコーダーを師事し、ブリスク・リコーダー四重奏団
の主宰も務める現代を代表するリコーダー奏者の1人。グローブ(Globe)から
リリースされている作品集はいずれも高い評価を獲得している。

GLO 6061 2枚組 \3760
シューベルト:ピアノ作品集Vol.3 ――
ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D.960/同第6番ホ短調D.566/ピアノ・ソナタ
第21番変ロ長調D.960の草稿より
トゥルーデリーズ・レオンハルト(フォルテピアノ)
オランダの女流ベテラン奏者トゥルーデリーズ・レオンハルトはグスタフ・レ
オンハルトの妹であり、フォルテピアノ奏者として幾多ものコンサートやレ
コーディングに取り組んできたベテラン奏者。
トゥルーデリーズ・レオンハルトは、1815年-1820年頃にウィーンのベニグヌ
ス・ザイドナーによって製作されたフォルテピアノを使用。また全曲とは別
に「第21番」の草稿を弾いたトラックを加えるなど、作曲当時に限りなく近
い作品本来の姿を追求している。

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08-06 No.16-2

2008年06月16日 17時18分20秒 | Weblog
<Phaedra>
DDD 92055 \2250
In Flanders' Fields Vol.55 ――
ジョゼフ・ライラント(1870-1965):
ピアノ五重奏曲イ短調/弦楽四重奏のためのアダージョ嬰へ短調Op.13/
弦楽四重奏曲第2番ヘ短調/アンダンテと変奏
ヨゼフ・デ・ベーンハウアー(ピアノ)、
シュピーゲル弦楽四重奏団、ヨースト・ワーヘルマン(コントラバス)
ベルギー、フランドル地方の作曲家による作品を世界中に向けて紹介する
“In Flanders' Fields”の第55集。ベルギーのフランドル地方における後期
ロマン派の知られざる作曲家、ジョゼフ・ライラントの室内楽作品集は全曲が
世界初録音。
師であるエドガル・ティネルから受け継いだ作曲技法によって生み出された
ライラントの室内楽作品は、どれも抒情に満ち溢れ豊かな響きを持っている。
中でも「ピアノ五重奏曲」は優美な香りが漂うベルギーのロマンと呼ぶに相応
しい作品である。

DDD 92053 \2250
In Flanders' Fields Vol.53 ――
ダークネス-ヘンリク・グレツキ(1933-):
木管五重奏、トランペット、トロンボーン、弦楽四重奏、チャイムとピアノ
のための《小レクイエム》
アンドレ・ラポルト(1931-):
ルート、バス・クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、打楽器とピアノの
ための《リタニー・コン・エピフィオ》
ステファーヌ・ヴァンデ・ギンステ(1971-):
木管五重奏、トランペット、トロンボーン、弦楽四重奏、打楽器、ピアノと
2人のナレーターのための《ダークネス》
エマーノン・アンサンブル
“作曲家”ではなくフランドルの“演奏家”にスポットをあてた
“In Flanders' Fields”の第53集。管・弦・打楽器を中心とするエマーノン
・アンサンブルは、フランドルの作曲家たちの新作初演を数多く手懸けるベル
ギーの室内楽団。個々の高い演奏技術と自在に編成を組み替えることのできる
柔軟性を持っており、作曲家たちからは厚い信頼を受けている。グレツキの
「小レクイエム」で聴かれるアンサンブル能力の高さも一級品。




<Pavane>
ADW 7522 \2250
2台ピアノによるフランス作品集 ――
ドビュッシー:白と黒で
ラヴェル:スペイン狂詩曲、ラ・ヴァルス
フォーレ:組曲《ドリー》
ミヨー:スカラムーシュ
ピエール=アラン・ヴォロンダ(ピアノ)、
ジャン=クロード・ヴァンデン・エイデン(ピアノ)
ベルギーで開催されている「エリザベート王妃国際音楽コンクール」の1983年
ピアノ部門で見事に優勝を果たしたフランスのピアニスト、ピエール=アラン
・ヴォロンダと現在はブリュッセル王立音楽院教授という要職に就いているベ
ルギーの重鎮ジャン=クロード・ヴァンデン・エイデンのデュオによるフレン
チ・アルバム。
2台ピアノ用の作品としても定着している名曲5作品でのヴォロンダとヴァンデ
ン・エイデンの絶妙な連携が“ピアノ・デュオ”の楽しさを存分に表現してい
る。特に宝石のようにきらびやかな色彩感を放つ「ラ・ヴァルス」は絶品。
1989年の録音。

ADW 7352 \2250
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集 ――
チェロ協奏曲ホ短調F.14/同ト長調第12番RV.413/弦楽と通奏低音のための
協奏曲ニ長調/チェロ協奏曲第15番RV.417/弦楽と通奏低音のための協奏曲
イ長調/2つのチェロのための協奏曲ヘ長調RV.411
アレクサンドル・ドゥブリュ(チェロ)、
ジルベール・ブーシェ(指揮)、アルペジオ室内管弦楽団
4歳からチェロを弾き始めマイスキーとドロビンスキーの下で研鑽を積んだチェ
リスト、アレクサンドル・ドゥブリュが1995年に収録したデビュー・アルバム。
ベルギー女王から名前を授けられた新生「トリオ・カルロ・ファン・ネステ」
のメンバーの一員であり、2005年にはブエノスアイレスで開催された「アルゲ
リッチ音楽祭」に参加するなど躍進を遂げたチェリストの溌剌としたヴィヴァ
ルディである。

ADW 7349 \2250
ファゴットのためのフランス作品集 ――
ピエルネ:ソロ・ドゥ・コンセール
サン=サーンス:ソナタOp.168
ギャロン:レシとアレグロ
デュティーユ:サラバンドとコルテージュ
アラール:パガニーニの主題による変奏曲
ガバイエ:フルートとファゴットのためのソナチネ
ジョリヴェ:
フルートとファゴット、ハープのための《クリスマス・パストラール》
田中雅仁(ファゴット)、児嶋一江(ピアノ)、東條茂子(フルート)、
井上えりか(ハープ) 
オランダのハーグ・レジデンティ管、南西ドイツ放送響、ベルギー王立モネ
歌劇場管、新日本フィルの首席奏者を歴任し、日本を代表するファゴット奏
者として世界中にその名を知られながらも2002年に客演先のカナダで急逝し
てしまった田中雅仁が遺したフランス作品集。
高度な技術と表現力が必要とされる近代フランスの作品で、ストレスを感じ
させないハイトーンや深いロウトーンを自在にコントロールする様は見事と
いうほかない。
1995年&1996年の録音。

ADW 7341 \2250
ユベール・レオナール(1819-1890):
ヴァイオリン協奏曲第4番Op.26(コンツェルトシュトゥック)
ギョーム・ルクー(1870-1894):交響的練習曲第2番、半音階的幻想曲
シャルル・ジョンゲン(ヴァイオリン)、
ジェラール・カルティニー(指揮)、ポール・シュトラウス(指揮)、
リエージュ交響楽団
19世紀ベルギーを代表する名ヴァイオリニスト、ユベール・レオナールと作
曲家ギョーム・ルクーの作品を収録したヴァイオリンのための協奏的作品集。
ベルギーのロマンティズムに満ちた3つの作品でソリストを務めるのは1937年
リエージュ生まれのヴァイオリニスト、シャルル・ジョンゲン。
またこの録音で収録を担当しているのは、フランスの伝説的録音技師として
知られるアンドレ・シャルラン。演奏と録音両面の充実がベルギー音楽ファ
ンの渇望を癒してくれる。
1972年の録音。

ADW 7340 \2250
アンリ・ヴュータン(1820-1881):
ヴィオラとピアノのための《悲歌》Op.30/ヴィオラ・ソナタOp.36/
ヴィオラとピアノのための《未完成ソナタ》Op.14/
ファンタジア・アパッショナータOp.35
テレーズ=マリー・ジリサン(ヴィオラ)、
ジャン=クロード・ヴァンデン・エイデン(ピアノ)、
シャルル・ジョンゲン(ヴァイオリン)、
ジェラール・カルティニー(指揮)、リエージュ交響楽団
フランス=ベルギー派の代表的人物の1人に数えられる19世紀ベルギーの音楽
家アンリ・ヴュータン。ヴァイオリニストとしても非常に高い名声を誇ってい
たヴュータンの作品、特に弦楽のための作品には自らの演奏家としての経験が
還元された傑作が多い。
「ファンタジア・アパッショナータ」の録音は、レオナール&ルクー
(ADW 7341)と同じくアンドレ・シャルランによるもの。
1985年6月の録音(Op.35のみ1972年6月)。

ADW 7348 \2250
シューマン:幻想曲Op.17/ダヴィット同盟舞曲集Op.6
ヘルベール・ドゥ・プレシス(ピアノ)
フランスとイギリス双方の文化を背景に持ったヘルベール・ドゥ・プレシスは、
ジョルジュ・シフラ、ルイス・ケントナーの薫陶を受け、国際シフラ財団から
のサポートも得たピアニスト。1981年のウィグモア・ホール・デビューから順
調にキャリアを積んでおり、ここでは決して勢いに流されずにじっくりと弾き
込んだ丁寧なシューマンを展開。1995年の録音。





<BNL>
BNL 112884 \2250
ムソルグスキー(フィリップ・レーン編曲):聖ニコラス・ミサ
スタニスワフ・モニューシェコ(1819-1872):オストロブラムスカの連祷
ジャック・ヴォイチェホフスキ(指揮)、
ブロセリアンド交響楽団、パリ仏独合唱団、ワルシャワ大学合唱団、他
ムソルグスキーの「聖ニコラス・ミサ」とは、「ヨシュア」や「セレナヘリ
ブの陥落」などの音楽にフィリップ・レーンが典礼文の歌詞を加えて1つの
作品として完成させた宗教作品。
19世紀ポーランドの作曲家、モニューシェコの「オストロブラムスカの連祷」
も珍しい作品。ちなみにムソルグスキーの「聖ニコラス・ミサ」は Oxford
University Press より、モニューシェコの「オストロブラムスカの連祷」は
Editions LEDUC から出版されている。

BNL 112887 \2250
デュリュフレ:
前奏曲、アダージョと《来たれ創り主なる聖霊》によるコラール変奏曲
デュプレ:行列と連祷
ジャン=ジャック・グリュネンヴァルト:ユビラーテ・デオ
メシアン:聖餐式
ジャン・アラン:3つの舞曲
ヴァンサン・ヴァルニエ(オルガン)
ジャン・スーリス・ヴォーカル・アンサンブル
フランスのオルガン奏者ヴァンサン・ヴァルニエは、ミシェル・シャピュイ、
オリヴィエ・ラトリー、マリー=クレール・アランからオルガンを学び、
1996年よりパリの聖エティエンヌ・デュ・モン教会のオルガニストを務めて
いる。ヴァルニエ自身がオルガニストであり、録音の舞台でもある聖エティ
エンヌ・デュ・モン教会は、生前のデュリュフレがオルガニストを務めてい
たことでも知られている。

BNL 112886A/B 2枚組 \4500
J・S・バッハ:
クラヴィーア練習曲集第3巻(前奏曲とフーガ変ホ長調BWV.552/21のコラール
前奏曲BWV.669-689/4つのデュエットBWV.802-805/シュープラー・コラール
集BWV.645-650/カノン風変奏曲《高き天よりわれは来たれり》BWV.769
ベルナール・コードゥリー(オルガン)
ベルナール・コードゥリーは、フランスのモンベリアール国立音楽院でオル
ガン奏法の指導に携わり、BNLレーベルからは大バッハのオルガン作品集「フ
ランスのバッハ」を発表しているフランスのオルガニスト。バッハの生前に
出版され、「ドイツ・オルガン・ミサ」とも呼ばれる壮大なスケールを持つ
「クラヴィーア練習曲集第3巻」は、ドイツ・バイエルン州のイッツグルンド、
ラーム地区の教会にあるヒストリカル・オルガンによる録音。





<Syrius>
SYR 141413 \2250
J・S・バッハ:オルガン作品集Vol.4 ――
幻想曲ト長調BWV.572/コラール《いと高きところにいます神にのみ栄光あれ》
BWV.711/小フーガ ト短調BWV.578/コラール《いと高きところにいます神に
のみ栄光あれ》BWV.717/フーガ ハ短調BWV.575/コラール《おお主なる神、
われを憐れみたまえ》BWV.721/フーガ ロ短調BWV.579/コラール《わが心か
らの望み》BWV.727/フーガ ハ短調BWV.574/コラール《いざ来たれ、異教徒
の救い主よ》BWV.699/コラール《イエス・キリスト、汝はたたえられよ》
BWV.697/コラール《主キリスト、神の独り子》BWV.698/コラール《高き空
よりわれは来れり》BWV.701/コラール《神の御子は来たれり》BWV.703/コ
ラール《全能の神に讃美あれ》BWV.704/コラール《われらキリストを讃えま
つらん》BWV.696/アラブレーヴェ ニ長調BWV.589/カンツォーナ ニ短調
BWV.588/コラール《われらが神はかたき砦》BWV.720/パッサカリア ハ短調
BWV.582
ヘルガ・シャウエルテ(オルガン)
良質のオルガン作品集を数多くリリースしてきたシリウス(Syrius)の女流オル
ガン奏者シャウエルテの演奏によるバッハ作品集第4弾。
この第4集では、1732年に名工ゴットフリート・ジルバーマンによって製作さ
れフライブルクのサンクト・ペーター寺院に設置されている歴史的オルガン
が使用されている。

SYR 141417 2枚組 \4500
ヴィエルヌ:自由な形式による24の小品
ジョルジュ・ベソネ(オルガン)
「自由な形式による24の小品」は、ノートルダム大聖堂のオルガン奏者とい
う大役を務め、「ウェストミンスターの鐘」や6曲の「オルガン交響曲」が特
に知られる18世紀後期-19世紀前半のフランスのオルガニスト、ルイ・ヴィエ
ルヌの手腕を証明する大作。
歴史的建造物でもあるペリグー大聖堂のグランド・オルガンを弾くジョルジュ
・ベソネは、フランスのレーベルを中心に多くの録音を行ってきたベテラン
奏者。歴史的観点を重視した録音会場の設定などフランスのレーベルらしい
拘りが見受けられる。




<Hortus>
HORT 533 \2250
自然に帰す ――
コダーイ:ヴァイオリンとチェロのための《二重奏曲》Op.7
バルトーク:ヴァイオリンとチェロのための《ハンガリー民謡》
シュールホフ:ヴァイオリンとチェロのための《二重奏曲》
アナ=マリア・ベル=デヴェセル:エスキス
アナ=マリア・ベル=デヴェセル(ヴァイオリン)、
ドレル・フォドレアヌ(チェロ)
バルトーク、コダーイ、シュールホフといった20世紀東ヨーロッパの楽壇を代
表する3人の作曲家たちのヴァイオリンとチェロのための二重奏曲集。
共にルーマニアのトランシルヴァニア地方出身のデュオ、若き女流ヴァイオリ
ン奏者ベル=デヴェセルとベテラン・チェロ奏者フォドレアヌが民族色豊かな
作品で抜群のコンビネーションを披露!





<Musique En Wallonie>
MEW 0739-040 2枚組 \4500
ルシェンヌ・デルヴォー-アリア、歌曲とオラトリオ ――
ビゼー:歌劇《カルメン》より(録音:1953年)
サン=サーンス:歌劇《サムソンとダリラ》より(録音:1951年)
ラロ:歌劇《イスの王様》より(録音:1966年)
ドニゼッティ:歌劇《ファヴォリータ》より(録音:1966年)
ヴェルディ:
歌劇《アイーダ》より(録音:1954年)、歌劇《ドン・カルロ》より
C・P・バッハ:マニフィカト《イスラエルを助け給え》(録音:1964年)
ミヨー:地上の平和Op.404より(録音:1962年)
プロコフィエフ:
カンタータ《アレクサンドル・ネフスキー》より(録音:1965年)
ベルリオーズ:
歌曲集《夏の歌》(録音:1965年)、《ファウストの劫罰》より
ルシェンヌ・デルヴォー(メゾ・ソプラノ)、様々なアーティスト
1916年にリエージュで生まれ、2005年に故郷のリエージュでその生涯を閉じた
ベルギーのメゾ・ソプラノ歌手ルシェンヌ・デルヴォー。デビューを飾った
ベルギーのゲント歌劇場を中心として遠くはアフリカで活躍したデルヴォー
の録音は少なく、1950年代から60年代の演奏(放送音源)をまとめたこのタイ
トルは絶頂期の歌声を知ることの出来る貴重な記録である。




<Cybele>
Cybele 960.303 \2250
DEGEM-CD6 ――
ミヒャエル・フォン・ビール:ブック・フォー・スリー
ロルフ・ゲルハール:ベッケンシュトゥック
ジークフリート・ケプフ:ベースマシーン
ヨハネス・フリッチュ:夜明り
ハラルド・ムエンツ:ライティング(全曲世界初録音)
ミヒャエル・フォン・ビール(ピアノ)、アンサンブル・ナトリウム、他
DEGEM-CD5/Variou6
「DEGEM」シリーズは、ドイツ電子音楽作曲家協会(DEGEM)に所属する作曲家
たちの作品集。現代ドイツの作曲家ミヒャエル・フォン・ビールは、モート
ン・フェルドマン、シュトックハウゼンの弟子でもある大物。
全曲世界初録音。

Cybele 960.305 2枚組 \4500
ヨハネス・フリッチュ:
ヴィオラ・ダモーレとシンセサイザーのための《ヴィオレクトラ》
(世界初録音)
ヨハネス・フリッチュ(ヴィオラ・ダモーレ&シンセサイザー)、
デイヴィッド・ジョンソン(シンセサイザー)
「Feedback Stugio」シリーズ。「Feedback Studio Koln」の設立に携わった
ドイツのアーティスト、ヨハネス・フリッチュがヴィオラ・ダモーレとシン
セサイザーという仰天の組み合わせを実現。世界初録音。

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08-06 No.15

2008年06月13日 16時26分13秒 | Weblog
<EMI CLASSICS>
CDC-5081362 \1980
ジャック・ウォール/ヴィデオ・ゲイムズ・ライヴVol.1
Kingdam Hearts
Warcraft Suite
Myst Medley
Medal of Honor(Live)
Civilization IV Medley
Tetris Piano Opus No.1
God of War Montage(Live)
Advent Rising Suite
Tron Montage
Halo Suite
Castlevania Rock(Live)
Co-producers/creators: Jack Wall/Tommy Tallarico
スロヴァキア国立管弦楽団、 ジャック・ウォール指揮
クラウチ・エンド・フェスティヴァル合唱団
Martin Leung(ピアノ)
今年も北米(サン・ディエゴ、インディアナポリス、サン・ノゼ、ブルックヴィル、
バーミンガム、カンザス・シティ、シカゴ、ヴァンクーヴァー)、台湾、ドイツ、ブ
ラジル、ポルトガル、フランス、UK、中国、シンガポールでのライブが予定されて
いる「ヴィデオ・ゲイムズ・ライヴ」を、ヴィデオ・ゲイムズ・ミュージックのコ
ンポーザー、クリエイターのジャック・ウォールとトミー・トラリコがプロデュー
ス、アビー・ロード・スタジオでの収録を中心に再現しました。サウンドトラック
としても高いクオリティを実現して幅広くアピールを期待できます。
2007にご案内しましたが収録内容を変えてあらためてご案内いたします。

CMS-2278012 2枚組 \1980
ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・グレゴリアン・チャント(2CD)
CD1
1 Rorate coeli desuper(Introit)
2 Alleluia, Domine in virtute tua
3 Respice, Domine(Gradual)
4 Jucundare, filia Sion(Antiphon and Psalm)
5 Alleluia. Oportebat
6 Super flumina Babylonis(Offertory)
7 Qui manducat(Communion)
8 Puer natus est nobis(Introit)
9 Viderunt omnes(Gradual)
10 Tui sunt caeli(Offertory)
11 Viderunt omnes(Communion)
12 Verbum caro factum est(Responsory)
13 Hodie Christus natus est(Antiphon)
14 Hodie nobis caelorum Rex(Responsory)
15 Hodie nobis de caelo(Responsory)
16 in principio(Responsory)
17 A solus ortus cardine(Hymn)
18 Gloria in excelsis Deo(Antiphon)
19 Pueri Hebraeorum(Antiphon)
20 Gloria, laus et honor(Hymn)
21 Ingrediente Domino(Responsory)
22 Christus factus est(Gradual)
23 Pater, si non potest hic(Communion)
24 De ore leonis(Responsory)
25 Zelus domus tuae(Antiphon)
26 Tristis est anima(Responsory)
27 Judas mercator(Responsory)
28 Una hora(Responsory)
29 Postquam surrexit(Antiphon)
30 Dominus Jesus(Antiphon)
31 Ubi caritas(Hymn)
32 Hoc corpus(Communion)
CD2
1 Kyrie XI, A(Mode I)
2 Salve, festa Fies(Hymn: Mode IV)
3 Puer natus in Bethlehem(Rhythm: MODE I)
4 Alleluia, Dies santificatus(Mode II)
5 Christe redemptor(Hymn: Mode I)
6 Christus natus(Invitatory: Mode IV)
7 Verbum caro factum est(Responsory: Mode VIII)
8 Hosanna filio David(Antiphon: Mode VII)
9 Pueri hebraeorum portantes Antiphon(Mode I)
10 Improperium(Offertory: Mode VIII)
11 Traditor autem - Benedictus(Antiphon: Mode I - Song)
12 Puer natus est nobis(Introit: Mode VII)
13 Genuit puerpera regem(Antiphon and Psalm 99: Mode II)
14 Ave mundi spes Maria(Sequence: Modes VII and VIII)
15 Oculi omnium(Gradual: Mode VII)
16 Veni creator spiritus(Hymn: Mode VIII)
17 Alleluia, beatus vir qui suffert(Mode I)
18 Os iusti(Gradual: Mode I)
19 Spiritus domini(Introit: Mode VIII)
20 Kyrie fons bonitatis(Trope: Mode III)
21 Laetatus sum(Gradual: Mode VII)
22 A solis ortus cardine(Hymn: Mode III)
23 Christus factus est pro nobis(Gradual: Mode V)
24 Mandatum novum do vobis(Antiphon and Psalm 132: Mode III)
25 Media vita in morte sumus(Responsory: Mode IV)
サント・ドミンゴ・デ・シロスのベネディクト派修道院僧たち
フランシスコ・ララ指揮
イスマエル・フェルナンデス・デ・ラ・クエスタ指揮(CD2 12-25)

CDM-2278002 \1450
ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・グレゴリアン・チャント(1CD)
曲目は上記2CDヴァージョンのCD2と共通内容です。
6P面(折り)ブックレット、ジュエル・ケース
グレゴリアン・チャントのヒット15周年企画!!
世界で500万枚の超ビッグ・セールスを記録した「グレゴリアン・チャント」から
15周年をむかえる2008年、記念企画として発売する2CDと1CD。永遠の祈りと癒しの
音楽は根強いニーズに応えます。




<Harmony>
HCC 2041 2枚組 \4000
国内盤仕様
アルベニス:イベリア全曲
福間 洸太朗(pf)
NAXOSレーベルでの大ブレークも記憶に新しい大型日本人ピアニスト




<VENEZIA>
CDVE04319 3枚組 \2000
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ(抜粋)他 自作自演
CD.1
(1)子供のノート(7つのピアノの小品) op.69 1946年
(2)24の前奏曲とフーガ第1番から第8番、第12番 1951/52年
CD.2
第13、14、16、20、22、23、24番 1951/52年
CD.3
(3)2台のピアノの為の小協奏曲 op.94
マキシム・ショスタコーヴィチ(ピアノ) 1956年
(4)ピアノ協奏曲第1番 ハ短調 op.35
サミュエル・サモスード指揮モスクワ・フィル 1957年
(5)ピアノ協奏曲第2番 へ長調 op.102
アレクサンドル・ガウク指揮ソビエトRTV大交響楽団 1958年
以上 ピアノは全て ドミトリー・ショスタコーヴィチ
※(1)(2)の音質は良くありません。また、音の揺れや傷が聴かれます。
貴重な音源です。コレクターズ・アイテム。

CDVE04326 3枚組 \2000
プロコフィエフ:交響曲集
CD.1
交響曲第1番「古典交響曲」 ニ長調 op.25 モスクワ・フィル 1987年
交響曲第2番 二短調 op.40 モスクワ・フィル 1989年
CD.2
交響曲第3番 ハ短調 op.44 モスクワ・フィル 1985年
交響曲第4番 ハ長調 op.47 モスクワ・フィル 1985年
CD.3
交響曲第5番 変ロ長調 op.100 ソビエトRTV大交響楽団 1986年
ドミトリー・キタエンコ指揮

CDVE04328 6枚組 \4500
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集
CD.1
(1)ピアノ五重奏曲 op.57
ドミトリー・ショスタコーヴィチ(ピアノ) 1950年
(2)弦楽四重奏曲第1番 ハ長調 op.49 (3)弦楽四重奏曲第2番 イ長調 op.68
CD.2
(4)弦楽四重奏曲第3番 ヘ長調 op.73 (5)弦楽四重奏曲第4番 ニ長調 op.83
CD.3
(6)弦楽四重奏曲第5番 変ロ長調 op.92 (7)弦楽四重奏曲第6番 ト長調 op.101
(8)弦楽四重奏曲第7番 嬰へ短調 op.108
CD.4
(9)弦楽四重奏曲第8番 ハ短調 op.110 (10)弦楽四重奏曲第9番 変ホ長調 op.117
(11)弦楽四重奏曲第10番 変イ長調 op.118
CD.5
(12)弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調 op.122
(13)弦楽四重奏曲第12番 変ニ長調 op.133
(14)弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 op.138
CD.6
(15)弦楽四重奏曲第14番 嬰ヘ長調 op.142
(16)弦楽四重奏曲第15番 変ホ短調 op.144
以上 ベートーヴェン弦楽四重奏団 弦楽四重奏:1956-1975年スタジオ
弦楽四重奏第5番を除いてマスターテープからの復刻。
第5番の音質は悪いです。板おこしかと思われます。お気をつけください。




<CARUS>
83.416 \2380
ハンス・シュハンデル(Hans Schanderl 独1960-):合唱作品集
(1)Gebet (2)Es Sass ein schneeweiss Vogelein
(3)Stimmen von lnnen (4)Bazar (5)Mambo Kaluje
(6)Kiris Bara Bari (7)Wunderbar (8)Ave Regina Coelorum
(9)Rosa das Rosas (10)Schwesterlein, wann gehen wir nach Haus
(11)Lux Aeterna(永遠の光) (12)Te Deum
ポーランド室内合唱団 Michael Wurm(オルガン)
Jan Lukaszewski指揮 2007年5,6月録音
1982から6年間ハノーヴァーの音楽大学で学びますが、その間インド、トルコの各音
楽大学で学び、そこで触れた民族的な音楽がその作風に大きく表れています。
1992年から作曲を発表し始め、ドイツを中心に各賞を受賞。
作品の幅は広く、オペラやオラトリオ、大オーケストラ、室内楽、合唱曲等、数多く
の作品が発表されています。
楽譜はRies&Erler Berlin、Edition Peters、Carus社から発売されています。

83.421 \2380
ヘンデル:詩篇と賛歌集 Psalms and Anthems
ヘンデル(Georg Friedrich Handel 1685-1759)
(1)「主が家を建てられるのでなければ」 HWV.238
"Nish Dominus"
(2)「主の僕たちよ、主をほめたたえよ」 HWV.237
"Laudate pueri"
(3)「私はあなたをあがめ」 HWV.250
"I will magnify thee"
(4)「おお、こぞりて主をほめたたえよ」 HWV.254
"O praise the Lord with one consent"
カペラ・プリンシパレ(Capella Principale)、アンサンブル"Gli Scarlattisti
ヨッヘン M.アルノルト(Jochen M. Arnold)指揮 2008年2月録音
(4)の楽譜発売に伴うCDの発売です。紙ジャケット仕様です。



<MYTO Histrical>
MYTO 165 2枚組 \1750
ディ・ステファノ(テノール) 初出を含むイタリア放送録音全集 1951-56
ジュゼッペ・ディ・ステファノ(Giuseppe Di Stefano:テノール)による全33曲
(1)1954年11月29日アルベルト・パオレッティ指揮RAIローマ交響楽団
プッチーニ:
「ジャンニ・スキッキ」、「ボエーム」、「蝶々夫人」、「トゥーランドット」
「西部の娘」、「マノン・レスコー」、「外套」から
(2)1952年12月8日オリヴェーロ・デ・ファブリティース指揮RAIトリノ交響楽団
ドニゼッティ:「ラ・ファヴォリータ」、フロトー:「マルタ」
ポンキエルリ:「ジョコンダ」、プッチーニ:「トゥランドット」から
(3)1953年11月9日オリヴェーロ・デ・ファブリティース指揮RAIトリノ交響楽団
ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」、マスカーニ:「イリス」
ヴェルディ:「運命の力」、ベルリーニ:「清教徒」から
(4)1956年11月26日ニーノ・サンツォーニョ指揮RAIミラノ交響楽団、合唱団
ヴェルディ:「仮面舞踏会」、ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」
ピエトリ:「マリステッラ」、プッチーニ:「トゥーランドット」から
録音年代の違いから音質に多少のバラツキがありますが全体的に聴きやすい音質
す。古い年代の音源に多少の傷が聴かれます。お気をつけください。

MYTO 168 \1050
ディ・ステファノ、メードル、ヴィントガッセン:ウィーン・デビュー1953年ライヴ
(1)ヴォルフガング・ヴィントガッセン(Wolfgang Windgassen:テノール)
「心の熱意で」 ワーグナー:歌劇「タンホイザー」から
「はるかな国に」 ワーグナー:歌劇「ローエングリーン」から
(2)マルタ・メードル(Martha Modl:ソプラノ)
愛の死「優しくかすかな彼の微笑み」 ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」
(3)ジュゼッペ・ディ・ステファノ(Giuseppe Di Stefano:テノール)
「空と海」 ポンキエッリ:歌劇「ジョコンダ」
「冷たい手を」 プッチーニ:歌劇「ボエーム」
(4)カルラ・マルティニス(Carla Martinis:ソプラノ)
「世の空しさを知る神」 ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」
「ある晴れた日に」 プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」
以上 ヴィルヘルム・シュヒター指揮ウィーン交響楽団 1953年6月8日ライヴ
良い音質です。


MYTO 8 2枚組 \1750
ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」
ユッシ・ビョルリンク(リッカルド)、アレクサンデル・スヴェト(レナート)
ジンカ・ミラノフ(アメーリア)、ブルーナ・カスターニャ(ウルリカ)
エットレ・パニッツァ指揮メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1940年12月14日 ライヴ録音
以前MYTOレーベル(981H008)で発売されていたもののリニューアルです。
音は良くありません。曲冒頭に曲の紹介等のナレーションがとても長く(5分程:チャ
プター1)収録されています。お気をつけください。

MYTO 141 2枚組 \1750
ヴェルディ:歌劇「オテロ」
マリオ・デル・モナコ(オテロ)、
ヴィクトリア・デ・ロス・アンヘレス(デスデモーナ)
レナード・ウォーレン(イアーゴ)、ロザリンド・エリアス(エミーリア)
ファウスト・クレヴァ指揮メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1958年3月8日ライヴ
以前、旧MYTOレーベルで発売あり。早いテンポで圧倒的な演奏。
音質良好です。

MYTO 148 2枚組 \1750
サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」
リーゼ・スティーヴンス(デリラ)、マリオ・デル・モナコ(サムソン)
ジョルジョ・トッツィ(ヘブライの長老)
ファウスト・クレヴァ指揮メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団
1958年4月12日ライヴ
以前、CLSレーベルから発売あり。
エア・チェック音源かと思われます。冒頭にナレーションあり。良い音質です。

MYTO 151 \1050
ベッリーニ:歌劇「ノルマ」 第1幕のみ
フランコ・コレッリ(ポリオーネ)、ジュリオ・ネーリ(オヴェローソ)
マリア・カラス(ノルマ)、ミリアム・ピラッツィーニ(アダルジーザ)
ガブリエーレ・サンティーニ指揮ローマ歌劇場管弦楽団、合唱団
1958年1月2日ライヴ
音質は古めかしく万人にお勧めするものではありません。
コレクターズ・アイテムです。




<ANDROMEDA>
ANDRCD5120 2枚組 \1750
D.オイストラフ(ヴァイオリン)有名なヴァイオリン協奏曲集
(1)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61
アレクサンドル・ガウク指揮ソビエト国立交響楽団 1950年
(2)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
キリル・コンドラシン指揮ソビエト国立交響楽団 1949年
(3)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
キリル・コンドラシン指揮ソビエトRTV大交響楽団 1949年
(4)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
サミュエル・サモスード指揮ボリショイ歌劇場管弦楽団 1949年
以上 ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
全体的に良い音質ですが、録音年代の古さ故、マスターに起因する音の揺れ、ノイ
ズ 等が含まれております。お気をつけください。
本アルバムのオーケストラ表記 等は、製作にあたってロシアから提供された通り
の記載と成っております。つきましては録音された時代背景を反映する”混乱した”
英語表記と成っております事、ご容赦願います。

ANDRCD5133 \1050
1947年 マリオ・ランツァ(テノール)、フランシス・イーンド(ソプラノ)
ユージン・オーマンディ指揮 ハリウッドボウル・ライヴ・コンサート 
1947年8月27日に開かれたコンサートのライヴ録音12曲
(1)バッハ:パッサカリアとフーガ
(2)「人知れぬ涙」 ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」から
(3)「ある日青空を眺めて」 ジョルダーノ:歌劇「アンドレア・シェニエ」から
(4)「星は光ぬ」 プッチーニ:歌劇「トスカ」から
(5)メンデルスゾーン:交響曲第4番から一部
(6)「アレルヤ」 モーツァルト:モテット「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」から
(7)「響け!」 R.シュトラウス:5つの歌 OP.48から第3曲
(8)「愛らしいおとめよ」 プッチーニ:歌劇「ボエーム」から
(9)J.シュトラウス:「美しき青きドナウ」 他
マリオ・ランツァ(Mario Lanza:テノール)
フランシス・イーンド(Francis Yeend:ソプラノ)
ユージン・オーマンディ指揮ロス・アンジェルス・フィル
音質は悪いですが貴重な録音。マリオ・ランツァ(1921-59:38歳で亡くなったアメリ
カの歌手です。

ANDRCD9038 2枚組 \1750
ベルリオーズ(Hector Berlioz: 1803-69):
(1)「レクイエム」 op.5
ニコライ・ゲッタ(テノール) ハンブルグ&ケルン放送合唱団
ドミトリー・ミトロプーロス指揮ケルン放送交響楽団 1956年8月26日
(2)幻想交響曲 op.14
ドミトリー・ミトロプーロス指揮ニューヨーク・フィル 1957年4月14日ライヴ録音
共にとても良い音質です。




<WALHALL>
WLCD0234 4枚組 \3380
コンヴィチュニー指揮 「マイスタージンガー」 1955年
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
ルース・ケプリンガー(エヴァ)、エーリッヒ・ヴィッテ(ワルター)
ヨゼフ・ヘルマン(ハンス・ザックス)、テオ・アダム(ポーグナー)
ハインリヒ・プフランツル(ベックメッサー)
フランツ・コンヴィチュニー指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団、合唱団
1955年9月4日 ライヴ録音
全体的に音は良くとても聴きやすいのですが、マスターに起因する音の欠落(第一幕
への前奏曲冒頭 等)やノイズが所々聴かれます。ご注意ください。

WLCD0235 3枚組 \2780
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」
ゲルトレーデ・グローブ=プランドル(イゾルデ)、
ルドルフ・ルスティヒ(トリスタン)
ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィチ(ブランゲーネ)、
クルト・ベーメ(マルケ王)
ユリウス・パツァーク(牧童)、トニ・ブランケインハイム(クルヴェナール)
アンドレ・クリュイタンス指揮ウィーン国立歌劇場管弦楽団、合唱団 
1957年2月12日 ライヴ
音質はとても良いです。注目に値する初出音源かと存じます。

WLCD0236 3枚組 \2780
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」 (ドイツ語)
ヴァルター・ヘーファーマイヤー(アルマヴィーラ伯爵)
ベンノ・クシェ(フィガロ)、クララ・エバース(スザンナ)
セーナ・ユリナッチ(ケルビーノ)、アンネリース・クッパー(伯爵夫人)
オイゲン・ヨッフム指揮バイエルン放送交響楽団、合唱団 1950年5月
音質はとても良いです。
早めのテンポと躍動感あるリズムが印象的な、熱演です。

WLCD0237 3枚組 \2780
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョバンニ」 
ジョージ・ロンドン(ドン・ジョバンニ)、フェルナンド・コレナ(レポレロ)
マーガレット・ハーショー(ドンナ・アンナ)、ロレンツォ・アルヴァリ(マゼット)
エリナー・スティーバー(ドンナ・エルヴィーラ)
マックス・ルドルフ指揮メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱団 1954年3月13日
音質は多少古臭さを感じます。

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