<ORFEO>
ORFEO 659081 \2450
ショスタコーヴィチ:
チェロ協奏曲第1番 変ホ長調 作品107
チェロ協奏曲第2番 ト短調 作品126
ダニエル・ミュラー=ショット(Vc)
ヤコフ・クライツベルク(指) バイエルン放送交響楽団
録音:2005年9月1-3、5日 ヘルクレスザール
日本でも多くの聴衆を魅了し、ムター、プレヴィンなど世界中の一流演奏家から高く評価
されているチェリスト、ダニエル・ミュラー=ショットの待望新譜は難曲ショスタコーヴィ
チの協奏曲。このショスタコーヴィチのチェロ協奏曲は、ロストロポーヴィチが2曲とも初
演を行っています。いかにもショスタコーヴィチらしい滑稽味にあふれる音楽、演奏者に
超絶技巧を要求され、一流のチェリストが名演を残しているこの難曲に、名器1727年マッ
テオ・ゴッフリラーを携えてミュラー=ショットが果敢に挑戦。共演経験のあるヤコフ・
クライツベルクとの切れの良い演奏、真摯な姿勢、いとも簡単に弾きこなす技巧、音色の
多彩さ、力強い演奏を聴かせてくれます。
ORFEO 739081 \2450
フランス・ヴァイオリン・ソナタ集
プーランク:ヴァイオリン・ソナタ
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調 Op.13
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ(遺作)、ツィガーヌ
アラベラ・美歩・シュタインバッハー(Vn)
ストラディヴァリウス「ムンツ」(1736 年製/日本音楽財団貸与) ロベルト・クーレック(P)
録音:2007年5月7-10日 バイエルン音楽スタジオ
世界中から共演のオファーがくる注目の女流ヴァイオリニスト、アラベラ・美歩・シュタイ
ンバッハー。
現在彼女が熱心に取り組んでいるプーランク、フォーレ、ラヴェルのフランス・ヴァイオリ
ン・ソナタ集。多彩な音楽性を聴かせたラテン・アルバム(ORFEO686061)に引き続き、新た
な一面を見せてくれます。プーランクならではの洒脱さと、どこか憂いのある絶品のソナタ。
夭折の女流ヴァイオリニスト、ヌヴーのために作曲されプーランクのピアノ演奏により初演
されています。フォーレの代表作として名高いヴァイオリン・ソナタ第1番。淡い光と幸福
感に満ち溢れた作品。アラベラの艶やかで明るい音色が作品と合っています。ラヴェルの
最後の室内作品である傑作ヴァイオリン・ソナタ。流麗で優雅な第1楽章。ジャズの技法の
影響が見られる第2楽章「ブルース」。演奏者の技巧が試される第3楽章「無窮動」。冴えわ
たる技巧に洒落っ気たっぷりに演奏するアラベラに脱帽です。また超絶技巧と奏者の名人芸
を存分に披露できるツィガーヌで華やかにアルバムを締めくくっています。
<RCO Live>
RCO 08004(SACD-Hybrid) \2280
ベルク:
(1)管弦楽のための3つの小品
(2)「ルル」組曲(5つの交響的小品)
アナート・エフラティ(S)
ダニエレ・ガッティ(指)ロイヤル・コンセルトヘボウO.
録音:(1)2006年9月27, 28, 29 & 30日(2)2005年10月19, 20 & 23日
アムステルダム、コンセルトヘボウ(ライヴ)
2008年は楽団創立120周年のアニヴァーサリー、また9月にはレーベルがスタートして5周年
の区切りを迎えるにあたり、RCO Liveはあらたな拡がりをみせようとしています。いざ、
RCO Liveに新風を送り込むのはもっぱら実演での評判が鰻登りのガッティ。注目のプログラ
ムは近年好んで取り上げているベルクの作品集。
当日はベートーヴェンの「運命」、ヒンデミットの「器楽合奏のための学習用作品」からの
5曲とともに演奏された「ルル」組曲。そしてガッティがRCOのほかシュターツカペレ・ドレ
スデンやウィーン・フィルとのライヴでも大成功を収めた3つの小品。‘歌うように振る、
というよりじっさいに歌いながら振る’と云われるガッティは、ここでまさしくイタリアの
伊達男の面目躍如。同じイタリア勢の指揮者ではアバドがはやくからベルクを得意としてい
たことを思い起こさせますが、情熱たぎるガッティの指揮ぶりもまた思いのほかベルクへの
適性をうかがわせます。加えてちょうどアバドにウィーン・フィルの音色が不可欠であった
ように、ガッティが手にしたのは黄金に譬えられるRCOのひびき。音色そのものになんとも
いえない魅力を備えたRCOを得て描かれる、ベルクの官能世界はまさに絶品。ルル組曲のソ
プラノは、すでにオリジナル版の全曲録音で表題役を歌い、これを当たり役としているイス
ラエル出身のエフラティ(1966年生まれ)。
いま、ノリにのっているガッティとRCOの相性の良さは、このアルバムを聴けば一目瞭然。
首席指揮者ヤンソンス、桂冠指揮者ハイティンクのほかに、RCO Liveにまたひとりとてもた
のしみな顔触れが加わりました。
<WAON RECORDS>
WAONCD 6020 \2080
ターロック・オキャロラン作品全集(第2巻) 「妖精の女王」
守安功(アイリッシュ・フルート、ホイッスル)、守安雅子(アイリッシュ・ハープ)
ターロック・オキャロラン作品全曲録音プロジェクトの第2弾。守安功&雅子の奏でる愛ら
しくも生き生きとした音が、オキャロランの生きた時代のアイルランドの土の香りまでも
見事に伝えてくれます。
アイルランドを代表するもっとも重要な作曲家で、盲目のハープ奏者でもあったオキャロラ
ン(1670-1738)。アイルランドやケルトの音楽を愛する人たちの間では、とてもよく知られ
た作曲家ですが、実際に演奏されるのは二百数十曲のうちの、ごく一部の曲に過ぎません。
この全作品録音プロジェクトによって、オキャロランの音楽世界の全貌が明らかにされ、
オキャロランの作った知られざる名曲の数々が明かされてゆくこととなります。
<SUPRAPHON>
SU 3961 \1780
フェルステル:
(1)ヴァイオリン協奏曲第1番ハ短調Op.88(1910-1911)
(2)ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調Op.104(1925-1926)
イヴァン・ジェナティ(Vn)
イルジー・ビエロフラーヴェク(指)BBC交響楽団
録音:(1)2007年12月8日ロンドン、バービカン・ホール(ライヴ)
(2)2007年12月4 & 5日ロンドン、BBCメイダ・ヴェイル・スタジオ
チェコのヨゼフ・ボフスラフ・フェルステル(1859-1951)は、スメタナやドヴォルザーク、
フィビヒが確立した国民楽派の音楽を、ヤナーチェク、ノヴァークらとともに両大戦間期を
通じてアヴァンギャルドへと発展させた作曲家。チェコの名ソプラノ、ベルタ・ラウテレロ
ヴァーと結婚したことも関係してか、おもに声楽曲に数多くの業績を残しています。また、
作曲のほか詩作や評論、さらに画家としても幅広い創作活動を展開したことでも知られて
います。
チェコの名手ヤン・クーベリックに触発されて書かれ、1910年にこの曲を献呈された彼の
独奏によってシカゴで初演されたヴァイオリン協奏曲第1番。これはタイムズ紙が“とびき
りすばらしかった”と称えた、英国初演の記念すべきライヴ。いっぽう、第2番はどちらか
といえば技巧の華やかさに欠けるきらいはあるものの、ゆったりと流れる前半2楽章には美
しさがあふれています。時期的に両曲とも、チェコ音楽の伝統が色濃く反映されて親しみ易
いもの。巨匠ビエロフラーヴェクと手兵BBC響という強力なバックアップのもと、現代の名
手ジェナティは、じっくりとフェルステルの魅力に迫ります。
SU 3952 \1780
「マルチヌー:ヴィオラを伴う室内楽」
(1)ヴァイオリンとヴィオラのための3つのマドリガル(デュオ第1番)H 313
(2)ヴァイオリンとヴィオラのためのデュオ第2番H 331
(3)ヴィオラとピアノのためのソナタ第1番H 355
(4)クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ハープとピアノのための室内音楽
第1番H 376
アレクサンデル・ベサ(Va) ボフスラフ・マトウシェク(Vn) ペトラ・ベサ(P)
ルドミラ・ペテルコヴァー(Cl) ヤン・ターリヒ(Vn) イルジー・バールタ(Vc)
ヤナ・ボウシュコヴァー(Hrp) カレル・コシャーレク(P)
一時期、チェコ・フィルの第2ヴァイオリン奏者を務めていたこともあるマルチヌーは創作
の初期からヴァイオリンに関心を示していたのとはちがい、ヴィオラ曲は晩年になってよう
やく手掛けています。じっさいこのアルバムに収録されているすべての曲は1947年から1959
年にかけて作曲されています。ノスタルジックな民謡調の動機に込められた、過ぎ去りし青
春の日々や望郷の念。ヴィオラの甘く抒情的で、しかもさびしくほの暗い音色は、マルチヌ
ーにとって晩年の感情や苦しみを表現するための楽器にふさわしかったのでしょう。カメラ
ータ・ベルンのメンバーのほかソリストとしても活躍するベサのほか、チェコのトッププレ
イヤーたちが共演している点にも注目です。
SU 3950 4枚組 \5950
「マルチヌー:ヴァイオリンとピアノのための作品全集」
[CD 1]70'20"
エレジー(H 3, 1909)/ コンチェルト(H 13, 1910)/ ソナタ ハ長調(H 120, 1919)
[CD 2]50'57”
ソナタ ニ短調(H 152, 1926)/ 即興曲(H 166, 1927)/ ソナタ第1番(H 182, 1929)/
5つの小品(H 184, 1929)
[CD 3]48'49"
アリエッタ(H 188 A, 1930)/ ソナタ第2番(H 208, 1931)/
7つのアラベスク[リズミカルなエチュード](H 201 A, 1931)/
ソナチネ ト長調(H 262, 1937)/ インテルメッツォ[4つの小品](H 261, 1937)
[CD 4]62'00"
リズミカルなエチュード(H 202, 1931)/ 5つのマドリガル・スタンツァ(H 297, 1943)/
ソナタ第3番(H 303, 1944)/ チェコ狂詩曲(H 307, 1945)
ボフスラフ・マトウシェク(Vn)
ペトル・アダメツ(P)
名門チェコ・フィルの第2ヴァイオリン奏者を務めるほどの腕前だったマルチヌー。ヴァイ
オリンへの愛着が詰まったデュオ作品のすべてが、まとめて聴ける当アルバムの価値はたい
へん貴重。しばらく廃盤でしたが、フルプライス旧型番SU.3410、SU.3412が、セットになっ
てミドル移行再発となります。
<Profil>
PH 08036(SACD-Hybrid) 2枚組 \4250
ヴェルディ:レクイエム
ヴィオレッタ・ウルマーナ(S)
オリガ・ボロディナ(A)
ラモン・ヴァルガス(T)
フェルッチョ・フルラネット(Bs)
NDRハンブルク放送合唱団
トリノ・テアトロ・レッジョ合唱団
WDRケルン放送合唱団
セミヨン・ビシュコフ(指)WDRケルン放送交響楽団
録音:2007年11月12-16日ケルン、フィルハーモニー(ライヴ)
まもなく2008年7月にパリ国立オペラを率いて来日公演予定の鬼才ビシュコフ。Profilのシ
リーズ最新アルバムはヴェルレク、首席指揮者就任10周年を迎えた手兵ケルン放送響との
充実ぶりをうかがわせる注目の録音です。ソリストにベテランのスター歌手を揃えている
ほか、キャッチな「怒りの日」では増強されたコーラスの破壊力もすさまじいもの。わざ
わざセッションを組んでのプロジェクトでもあり、まさにSACDの効果は絶大。録音も優秀
です。
<STRADIVARIUS>
STR 33798 \2180
ヴィヴァルディ(1678-1741):モテット集
エルサレムよ、ほめたたえよ RV609
しもべらよ、ほめたたえよ RV602
サルヴェ・レジナ RV618
キリエ RV587
スサンネ・リデーン、ジェンマ・ベルタニョッリ(ソプラノ)
マッシミリアーノ・マウテ・フォン・デーゲルフェルト(男性アルト)
クラウディオ・アストロニオ(指揮)
ハルモニチェス・ムンディ[ボーツェン・バロック管弦楽団&合唱団]
北イタリアの都市ボルツァーノを本拠に1996年より活動してきたピリオド楽器オーケスト
ラ、ハルモニチェス・ムンディは2006年、ボーツェン・バロック管弦楽団に改称しました。
ボーツェンはボルツァーノのドイツ語名です。
STR 33815 \2180
ミゲル・リョベート(1878-1938):ユモレスク 2つのギターのための編曲作品集
アルベニス:カスティーリャ/エボカシオン/椰子の木陰/入り江のざわめき
グラナドス:スペイン舞曲集 より 第6番,第11番
アギーレ:足跡
ロペス=チャヴァリ:モーロの城の伝説
ヴィラ=ロボス:テレジーニャ・ジ・ジェズース(シランダス より)
トレス:子守歌
デ・ロガティス:チャカレーラ
ダカン:かっこう
モーツァルト:メヌエット
ベートーヴェン:メヌエット
ブラームス:ハンガリー舞曲集 より 第5番
メンデルスゾーン:無言歌集 より 第20番,第25番
チャイコフスキー:ユモレスク Op.10 No.2
ステファノ・グロンドーナ、ラウラ・モンディエッロ
1925年6月9日、ブエノスアイレスのサロン・アルヘンティーナにおいてミゲル・リョベート
と彼の教え子である天才少女マリア・ルイサ・アニード(1907-1996)による最初のギター・
デュオ・コンサートが開かれました。そのコンサートこそ、室内楽としてのギター・デュオ
の輝かしい歴史が開かれた瞬間でした。当アルバムはリョベート=アニード・デュオの公式
レパートリーを収録したもので、旧譜「賛歌」(STR 33660)に収録されたファリャ原曲の作
品と合わせてその全集となります。
STR 33816 \2180
パーカッション・マスターピース
スティーヴ・ライヒ(1936-):ドラミング(1971)
カルロス・チャベス(1978):タンブーコ[Tambuco](1964)
カールハインツ・シュトックハウゼン(1928-2007):ツィクルス(1959)
ジョン・ケージ(1912-1992):サード・コンストラクション(1941)
エドガー・ヴァレーズ(1883-1965):イオニザシオン(1931)
レナート・リヴォルタ(指揮)
イ・ペルクッシオニスティ・デラ・スカラ
●SONART Uto Ughi
※輸入数量限定盤
イタリア美音派ヴァイオリニスト、ウート・ウーギのシリーズをご紹介いたします。
FPAP 005/006 2枚組 \3050
【特別価格】
J・S・バッハ(1685-1750):
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 BWV1001(*)
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 BWV1002(*)
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 BWV1003(+)
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV1004(#)
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 BWV1005(#)
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第4番 BWV1006(+)
ウート・ウーギ(ヴァイオリン)
録音:1991年、9月9-13日(*)、6月14-17日(+)、4月7-9日(#)、
イタリア、シエナ、キジアーナ音楽アカデミー、スカルラッティ・ベッカフーミ・ホール
使用楽器:Guarnieri del Gegù, 1744
FPAP 007 \2180
モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調 K.207
ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調 K.211
ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216
ウート・ウーギ(ヴァイオリン、指揮)
サンタ・チェチーリア室内管弦楽団
録音:1985年9月、ローマ、聖サビーナ・バジリカ教会
使用楽器:Stradivarius, 1701 "Kreutzer"
FPAP 008 \2180
モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218(*)
ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K.219(*)
ヴァイオリンと管弦楽のためのアダージョ ホ長調 K.262(+)
ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド ハ長調 K.373(+)
ウート・ウーギ(ヴァイオリン、指揮)
サンタ・チェチーリア室内管弦楽団
録音:1985年9月(*)、1986年1月(+)、ローマ、聖サビーナ・バジリカ教会
使用楽器:Stradivarius, 1701 "Kreutzer"
FPAP 009 \2180
ヴィヴァルディ(1678-1741):「四季」Op.8 Nos.1-4(*)
ヴィオッティ(1755-1824):ヴァイオリン協奏曲第22番イ短調(+)
ウート・ウーギ(ヴァイオリン、指揮)
イ・ヴィルトゥオージ・ディ・サンタ・チェチーリア(*)
サンタ・チェチーリア室内管弦楽団(+)
録音:1988年3月(*)、1984年2月27日-3月1日、ローマ、ヴィア・デイ・グレチ・ホール(*)
使用楽器:Stradivarius, 1701 "Kreutzer"
FPAP 010 \2180
パガニーニ(1782-1840):
ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 Op.6(*)
ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調(+)
ウート・ウーギ(ヴァイオリン、指揮)
サンタ・チェチーリア室内管弦楽団
録音:1986年4月(*)、1987年10月(+)、ローマ、聖サビーナ・バジリカ教会
ORFEO 659081 \2450
ショスタコーヴィチ:
チェロ協奏曲第1番 変ホ長調 作品107
チェロ協奏曲第2番 ト短調 作品126
ダニエル・ミュラー=ショット(Vc)
ヤコフ・クライツベルク(指) バイエルン放送交響楽団
録音:2005年9月1-3、5日 ヘルクレスザール
日本でも多くの聴衆を魅了し、ムター、プレヴィンなど世界中の一流演奏家から高く評価
されているチェリスト、ダニエル・ミュラー=ショットの待望新譜は難曲ショスタコーヴィ
チの協奏曲。このショスタコーヴィチのチェロ協奏曲は、ロストロポーヴィチが2曲とも初
演を行っています。いかにもショスタコーヴィチらしい滑稽味にあふれる音楽、演奏者に
超絶技巧を要求され、一流のチェリストが名演を残しているこの難曲に、名器1727年マッ
テオ・ゴッフリラーを携えてミュラー=ショットが果敢に挑戦。共演経験のあるヤコフ・
クライツベルクとの切れの良い演奏、真摯な姿勢、いとも簡単に弾きこなす技巧、音色の
多彩さ、力強い演奏を聴かせてくれます。
ORFEO 739081 \2450
フランス・ヴァイオリン・ソナタ集
プーランク:ヴァイオリン・ソナタ
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調 Op.13
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ(遺作)、ツィガーヌ
アラベラ・美歩・シュタインバッハー(Vn)
ストラディヴァリウス「ムンツ」(1736 年製/日本音楽財団貸与) ロベルト・クーレック(P)
録音:2007年5月7-10日 バイエルン音楽スタジオ
世界中から共演のオファーがくる注目の女流ヴァイオリニスト、アラベラ・美歩・シュタイ
ンバッハー。
現在彼女が熱心に取り組んでいるプーランク、フォーレ、ラヴェルのフランス・ヴァイオリ
ン・ソナタ集。多彩な音楽性を聴かせたラテン・アルバム(ORFEO686061)に引き続き、新た
な一面を見せてくれます。プーランクならではの洒脱さと、どこか憂いのある絶品のソナタ。
夭折の女流ヴァイオリニスト、ヌヴーのために作曲されプーランクのピアノ演奏により初演
されています。フォーレの代表作として名高いヴァイオリン・ソナタ第1番。淡い光と幸福
感に満ち溢れた作品。アラベラの艶やかで明るい音色が作品と合っています。ラヴェルの
最後の室内作品である傑作ヴァイオリン・ソナタ。流麗で優雅な第1楽章。ジャズの技法の
影響が見られる第2楽章「ブルース」。演奏者の技巧が試される第3楽章「無窮動」。冴えわ
たる技巧に洒落っ気たっぷりに演奏するアラベラに脱帽です。また超絶技巧と奏者の名人芸
を存分に披露できるツィガーヌで華やかにアルバムを締めくくっています。
<RCO Live>
RCO 08004(SACD-Hybrid) \2280
ベルク:
(1)管弦楽のための3つの小品
(2)「ルル」組曲(5つの交響的小品)
アナート・エフラティ(S)
ダニエレ・ガッティ(指)ロイヤル・コンセルトヘボウO.
録音:(1)2006年9月27, 28, 29 & 30日(2)2005年10月19, 20 & 23日
アムステルダム、コンセルトヘボウ(ライヴ)
2008年は楽団創立120周年のアニヴァーサリー、また9月にはレーベルがスタートして5周年
の区切りを迎えるにあたり、RCO Liveはあらたな拡がりをみせようとしています。いざ、
RCO Liveに新風を送り込むのはもっぱら実演での評判が鰻登りのガッティ。注目のプログラ
ムは近年好んで取り上げているベルクの作品集。
当日はベートーヴェンの「運命」、ヒンデミットの「器楽合奏のための学習用作品」からの
5曲とともに演奏された「ルル」組曲。そしてガッティがRCOのほかシュターツカペレ・ドレ
スデンやウィーン・フィルとのライヴでも大成功を収めた3つの小品。‘歌うように振る、
というよりじっさいに歌いながら振る’と云われるガッティは、ここでまさしくイタリアの
伊達男の面目躍如。同じイタリア勢の指揮者ではアバドがはやくからベルクを得意としてい
たことを思い起こさせますが、情熱たぎるガッティの指揮ぶりもまた思いのほかベルクへの
適性をうかがわせます。加えてちょうどアバドにウィーン・フィルの音色が不可欠であった
ように、ガッティが手にしたのは黄金に譬えられるRCOのひびき。音色そのものになんとも
いえない魅力を備えたRCOを得て描かれる、ベルクの官能世界はまさに絶品。ルル組曲のソ
プラノは、すでにオリジナル版の全曲録音で表題役を歌い、これを当たり役としているイス
ラエル出身のエフラティ(1966年生まれ)。
いま、ノリにのっているガッティとRCOの相性の良さは、このアルバムを聴けば一目瞭然。
首席指揮者ヤンソンス、桂冠指揮者ハイティンクのほかに、RCO Liveにまたひとりとてもた
のしみな顔触れが加わりました。
<WAON RECORDS>
WAONCD 6020 \2080
ターロック・オキャロラン作品全集(第2巻) 「妖精の女王」
守安功(アイリッシュ・フルート、ホイッスル)、守安雅子(アイリッシュ・ハープ)
ターロック・オキャロラン作品全曲録音プロジェクトの第2弾。守安功&雅子の奏でる愛ら
しくも生き生きとした音が、オキャロランの生きた時代のアイルランドの土の香りまでも
見事に伝えてくれます。
アイルランドを代表するもっとも重要な作曲家で、盲目のハープ奏者でもあったオキャロラ
ン(1670-1738)。アイルランドやケルトの音楽を愛する人たちの間では、とてもよく知られ
た作曲家ですが、実際に演奏されるのは二百数十曲のうちの、ごく一部の曲に過ぎません。
この全作品録音プロジェクトによって、オキャロランの音楽世界の全貌が明らかにされ、
オキャロランの作った知られざる名曲の数々が明かされてゆくこととなります。
<SUPRAPHON>
SU 3961 \1780
フェルステル:
(1)ヴァイオリン協奏曲第1番ハ短調Op.88(1910-1911)
(2)ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調Op.104(1925-1926)
イヴァン・ジェナティ(Vn)
イルジー・ビエロフラーヴェク(指)BBC交響楽団
録音:(1)2007年12月8日ロンドン、バービカン・ホール(ライヴ)
(2)2007年12月4 & 5日ロンドン、BBCメイダ・ヴェイル・スタジオ
チェコのヨゼフ・ボフスラフ・フェルステル(1859-1951)は、スメタナやドヴォルザーク、
フィビヒが確立した国民楽派の音楽を、ヤナーチェク、ノヴァークらとともに両大戦間期を
通じてアヴァンギャルドへと発展させた作曲家。チェコの名ソプラノ、ベルタ・ラウテレロ
ヴァーと結婚したことも関係してか、おもに声楽曲に数多くの業績を残しています。また、
作曲のほか詩作や評論、さらに画家としても幅広い創作活動を展開したことでも知られて
います。
チェコの名手ヤン・クーベリックに触発されて書かれ、1910年にこの曲を献呈された彼の
独奏によってシカゴで初演されたヴァイオリン協奏曲第1番。これはタイムズ紙が“とびき
りすばらしかった”と称えた、英国初演の記念すべきライヴ。いっぽう、第2番はどちらか
といえば技巧の華やかさに欠けるきらいはあるものの、ゆったりと流れる前半2楽章には美
しさがあふれています。時期的に両曲とも、チェコ音楽の伝統が色濃く反映されて親しみ易
いもの。巨匠ビエロフラーヴェクと手兵BBC響という強力なバックアップのもと、現代の名
手ジェナティは、じっくりとフェルステルの魅力に迫ります。
SU 3952 \1780
「マルチヌー:ヴィオラを伴う室内楽」
(1)ヴァイオリンとヴィオラのための3つのマドリガル(デュオ第1番)H 313
(2)ヴァイオリンとヴィオラのためのデュオ第2番H 331
(3)ヴィオラとピアノのためのソナタ第1番H 355
(4)クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ハープとピアノのための室内音楽
第1番H 376
アレクサンデル・ベサ(Va) ボフスラフ・マトウシェク(Vn) ペトラ・ベサ(P)
ルドミラ・ペテルコヴァー(Cl) ヤン・ターリヒ(Vn) イルジー・バールタ(Vc)
ヤナ・ボウシュコヴァー(Hrp) カレル・コシャーレク(P)
一時期、チェコ・フィルの第2ヴァイオリン奏者を務めていたこともあるマルチヌーは創作
の初期からヴァイオリンに関心を示していたのとはちがい、ヴィオラ曲は晩年になってよう
やく手掛けています。じっさいこのアルバムに収録されているすべての曲は1947年から1959
年にかけて作曲されています。ノスタルジックな民謡調の動機に込められた、過ぎ去りし青
春の日々や望郷の念。ヴィオラの甘く抒情的で、しかもさびしくほの暗い音色は、マルチヌ
ーにとって晩年の感情や苦しみを表現するための楽器にふさわしかったのでしょう。カメラ
ータ・ベルンのメンバーのほかソリストとしても活躍するベサのほか、チェコのトッププレ
イヤーたちが共演している点にも注目です。
SU 3950 4枚組 \5950
「マルチヌー:ヴァイオリンとピアノのための作品全集」
[CD 1]70'20"
エレジー(H 3, 1909)/ コンチェルト(H 13, 1910)/ ソナタ ハ長調(H 120, 1919)
[CD 2]50'57”
ソナタ ニ短調(H 152, 1926)/ 即興曲(H 166, 1927)/ ソナタ第1番(H 182, 1929)/
5つの小品(H 184, 1929)
[CD 3]48'49"
アリエッタ(H 188 A, 1930)/ ソナタ第2番(H 208, 1931)/
7つのアラベスク[リズミカルなエチュード](H 201 A, 1931)/
ソナチネ ト長調(H 262, 1937)/ インテルメッツォ[4つの小品](H 261, 1937)
[CD 4]62'00"
リズミカルなエチュード(H 202, 1931)/ 5つのマドリガル・スタンツァ(H 297, 1943)/
ソナタ第3番(H 303, 1944)/ チェコ狂詩曲(H 307, 1945)
ボフスラフ・マトウシェク(Vn)
ペトル・アダメツ(P)
名門チェコ・フィルの第2ヴァイオリン奏者を務めるほどの腕前だったマルチヌー。ヴァイ
オリンへの愛着が詰まったデュオ作品のすべてが、まとめて聴ける当アルバムの価値はたい
へん貴重。しばらく廃盤でしたが、フルプライス旧型番SU.3410、SU.3412が、セットになっ
てミドル移行再発となります。
<Profil>
PH 08036(SACD-Hybrid) 2枚組 \4250
ヴェルディ:レクイエム
ヴィオレッタ・ウルマーナ(S)
オリガ・ボロディナ(A)
ラモン・ヴァルガス(T)
フェルッチョ・フルラネット(Bs)
NDRハンブルク放送合唱団
トリノ・テアトロ・レッジョ合唱団
WDRケルン放送合唱団
セミヨン・ビシュコフ(指)WDRケルン放送交響楽団
録音:2007年11月12-16日ケルン、フィルハーモニー(ライヴ)
まもなく2008年7月にパリ国立オペラを率いて来日公演予定の鬼才ビシュコフ。Profilのシ
リーズ最新アルバムはヴェルレク、首席指揮者就任10周年を迎えた手兵ケルン放送響との
充実ぶりをうかがわせる注目の録音です。ソリストにベテランのスター歌手を揃えている
ほか、キャッチな「怒りの日」では増強されたコーラスの破壊力もすさまじいもの。わざ
わざセッションを組んでのプロジェクトでもあり、まさにSACDの効果は絶大。録音も優秀
です。
<STRADIVARIUS>
STR 33798 \2180
ヴィヴァルディ(1678-1741):モテット集
エルサレムよ、ほめたたえよ RV609
しもべらよ、ほめたたえよ RV602
サルヴェ・レジナ RV618
キリエ RV587
スサンネ・リデーン、ジェンマ・ベルタニョッリ(ソプラノ)
マッシミリアーノ・マウテ・フォン・デーゲルフェルト(男性アルト)
クラウディオ・アストロニオ(指揮)
ハルモニチェス・ムンディ[ボーツェン・バロック管弦楽団&合唱団]
北イタリアの都市ボルツァーノを本拠に1996年より活動してきたピリオド楽器オーケスト
ラ、ハルモニチェス・ムンディは2006年、ボーツェン・バロック管弦楽団に改称しました。
ボーツェンはボルツァーノのドイツ語名です。
STR 33815 \2180
ミゲル・リョベート(1878-1938):ユモレスク 2つのギターのための編曲作品集
アルベニス:カスティーリャ/エボカシオン/椰子の木陰/入り江のざわめき
グラナドス:スペイン舞曲集 より 第6番,第11番
アギーレ:足跡
ロペス=チャヴァリ:モーロの城の伝説
ヴィラ=ロボス:テレジーニャ・ジ・ジェズース(シランダス より)
トレス:子守歌
デ・ロガティス:チャカレーラ
ダカン:かっこう
モーツァルト:メヌエット
ベートーヴェン:メヌエット
ブラームス:ハンガリー舞曲集 より 第5番
メンデルスゾーン:無言歌集 より 第20番,第25番
チャイコフスキー:ユモレスク Op.10 No.2
ステファノ・グロンドーナ、ラウラ・モンディエッロ
1925年6月9日、ブエノスアイレスのサロン・アルヘンティーナにおいてミゲル・リョベート
と彼の教え子である天才少女マリア・ルイサ・アニード(1907-1996)による最初のギター・
デュオ・コンサートが開かれました。そのコンサートこそ、室内楽としてのギター・デュオ
の輝かしい歴史が開かれた瞬間でした。当アルバムはリョベート=アニード・デュオの公式
レパートリーを収録したもので、旧譜「賛歌」(STR 33660)に収録されたファリャ原曲の作
品と合わせてその全集となります。
STR 33816 \2180
パーカッション・マスターピース
スティーヴ・ライヒ(1936-):ドラミング(1971)
カルロス・チャベス(1978):タンブーコ[Tambuco](1964)
カールハインツ・シュトックハウゼン(1928-2007):ツィクルス(1959)
ジョン・ケージ(1912-1992):サード・コンストラクション(1941)
エドガー・ヴァレーズ(1883-1965):イオニザシオン(1931)
レナート・リヴォルタ(指揮)
イ・ペルクッシオニスティ・デラ・スカラ
●SONART Uto Ughi
※輸入数量限定盤
イタリア美音派ヴァイオリニスト、ウート・ウーギのシリーズをご紹介いたします。
FPAP 005/006 2枚組 \3050
【特別価格】
J・S・バッハ(1685-1750):
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 BWV1001(*)
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 BWV1002(*)
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 BWV1003(+)
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV1004(#)
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 BWV1005(#)
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第4番 BWV1006(+)
ウート・ウーギ(ヴァイオリン)
録音:1991年、9月9-13日(*)、6月14-17日(+)、4月7-9日(#)、
イタリア、シエナ、キジアーナ音楽アカデミー、スカルラッティ・ベッカフーミ・ホール
使用楽器:Guarnieri del Gegù, 1744
FPAP 007 \2180
モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調 K.207
ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調 K.211
ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216
ウート・ウーギ(ヴァイオリン、指揮)
サンタ・チェチーリア室内管弦楽団
録音:1985年9月、ローマ、聖サビーナ・バジリカ教会
使用楽器:Stradivarius, 1701 "Kreutzer"
FPAP 008 \2180
モーツァルト(1756-1791):
ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218(*)
ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K.219(*)
ヴァイオリンと管弦楽のためのアダージョ ホ長調 K.262(+)
ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド ハ長調 K.373(+)
ウート・ウーギ(ヴァイオリン、指揮)
サンタ・チェチーリア室内管弦楽団
録音:1985年9月(*)、1986年1月(+)、ローマ、聖サビーナ・バジリカ教会
使用楽器:Stradivarius, 1701 "Kreutzer"
FPAP 009 \2180
ヴィヴァルディ(1678-1741):「四季」Op.8 Nos.1-4(*)
ヴィオッティ(1755-1824):ヴァイオリン協奏曲第22番イ短調(+)
ウート・ウーギ(ヴァイオリン、指揮)
イ・ヴィルトゥオージ・ディ・サンタ・チェチーリア(*)
サンタ・チェチーリア室内管弦楽団(+)
録音:1988年3月(*)、1984年2月27日-3月1日、ローマ、ヴィア・デイ・グレチ・ホール(*)
使用楽器:Stradivarius, 1701 "Kreutzer"
FPAP 010 \2180
パガニーニ(1782-1840):
ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 Op.6(*)
ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調(+)
ウート・ウーギ(ヴァイオリン、指揮)
サンタ・チェチーリア室内管弦楽団
録音:1986年4月(*)、1987年10月(+)、ローマ、聖サビーナ・バジリカ教会