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<Deutsche Grammophon>
4777572 5枚組 \4580 ※価格変更 新価格 \3650
「ムター&カラヤン/DG録音全集 1978-1988」
===================================
※コメントはメーカー案内書より抜粋です。
<Disc Auvers>
DAS 001 \1550
(1)モーツァルト:ピアノ・ソナタ ニ長調 K.576
(2)シューベルト:ピアノ・ソナタ D.959 イ長調
(3)プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第2番 ニ短調 op.14
河村尚子(ピアノ)
録音:2002年7月
河村は、兵庫県西宮生まれ。1986年家族と渡独後、数々のコンクールで優勝を
かさね、2006年9月には難関のミュンヘン国際コンクールにて第2位を獲得、入
賞記念演奏会では、バイエルン放送交響楽団と共演し、高い評価を得ました。
ドイツをはじめヨーロッパ各国、そして日本でもリサイタルを行っています。
ここにおさめられているのは、彼女が20歳のときの録音。オーヴェル・シュル
・オワーズ音楽祭のレーベル、「Disc Auvers」(発音のディスコヴェールは、
英語のdiscoverと同じ)のサポートを得て制作されました。彼女のまばゆいば
かりにフレッシュな感性に満ちたシューベルトは絶品です。モーツァルトも
大変きちんとしており、すでに大家の風格。プロコフィエフでは、彼女のテク
ニックと構成力の確かさを認識できます。これからも度々日本での公演も予定
されている、期待のピアニストです。
<haenssler>
98 506 \2080
サリエリ:
(1)「アルミーダ」(1771)シンフォニア・イン・パントミーマ
(2)「ダリーゾとデルミータ」序曲(1776)*世界初録音
(3)「パフィオとミッラ、またはチプロの囚人たち」(1778)*世界初録音
マエストーソ / アダージョ-アレグロ・マエストーソ / アレグロ-ラルゲット
-アレグロ・マ・ノン・タント-アレグロ・スピリトーソ / アンダンテ・マエ
ストーソ-アンダンティーノ・コン・モト-アレグロ・スピリトーソ / ノン・
タント・アレグロ-ガヴォッタ-[ノン・タント・アレグロ]
(4)「煙突掃除人」序曲(1781)*世界初録音
(5)「ダナオスの娘たち」(1784)より
序曲 / 舞曲 ウン・ポコ・アダージョ / 舞曲 ウン・ポコ・アンダンテ /
アレグレット / アレグレット / アレグロ・ブリリアンテ / パントミメ
アンダンティーノ・ソステヌート
(6)「オラース兄弟」序曲(1784)*オリジナル版による世界初録音
(7)「カティリーナ」序曲(1790-92)*世界初録音
トーマス・ファイ(指)マンハイム・モーツァルトO.
録音:2007年1月28、29日&9月28、29日&10月28、29日
ハイデルベルク、プファッフェングルント・ゲゼルシャフツハウス
「ハイデルベルクのニューイヤー・コンサート」(98.269)にただ一曲収録され
ていた「タラール」第2幕序曲が鮮烈な印象を残したファイのサリエリ。こんど
は、モーツァルトとマンハイム楽派の作曲家に特化した新設のアンサンブルを
率いて、世界初録音をふくむ本格的なシリーズをスタートさせます。
サリエリ初の出世作で、師グルックの作品をリフォームした「アルミーダ」。
途中、壮麗なファンファーレが鳴り渡る「パフィオとミッラ」は、音楽劇「見
知られたエウローパ」の間に演奏されたバレエ音楽。皇帝ヨーゼフ2世の委嘱
で着手され、サリエリ初のドイツ語オペラとして大成功を収めた「煙突掃除
人」。いつもながらファイの超過激演奏は、これらの重厚なひびきと陰影に富
んだ音楽の魅力を伝えるもので、サリエリの評価を一新するほどの衝撃的内容。
なお、これが第1集となっており、続篇も大いに期待できそうです。
=SWR MUSIC=
93 197 \2250
「ディアギレフとロシア・バレエ団の音楽Vol.2」
(1)ラヴェル:バレエ「ダフニスとクロエ」全曲
(2)プーランク:バレエ「牡鹿」組曲(5曲)
(1)ミヒャエル・ギーレン(指)SWR南西ドイツ放送交響楽団、
ヨーロッパ合唱アカデミー(合唱指揮:ヨスハルト・ダウス)
(2)マルチェロ・ヴィオッティ(指)SWR南西ドイツ放送交響楽団
録音:(1)1997年9月(2)1990年7月
世にも有名な興行師ディアギレフ率いるロシア・バレエ団の委嘱によって、世
に生み出された傑作の数々をたどるシリーズの第2弾。オケは固定で、指揮が
前回のカンブルランからギーレンとヴィオッティにチェンジ。プーランクが書
いた最初のバレエ「牡鹿」は親しみやすい曲想で人気の高い作品。このところ
新録音にめぐまれなかったので、名匠ヴィオッティのセンスの良い演奏の登場
はうれしいところです。ギーレンによる「ダフニスとクロエ」はかねてより知
られる内容。かつての現代モノでならしたキレ味一辺倒から、ふくよかなサウ
ンドへと移行しつつある時期のもので、ラヴェルが凝らした緻密なオーケスト
レーションを極上のサウンドで堪能できます。
<dB Productions>
DBCD 120 \2300
アンドレイ・シフラ(1773-1850):エチュード第1番
ニコライ・アレクサンドロフ(c.1818-1884):
バラード、マズルカ、夢想、スケルツォ
ヴァシリー・サレンコ(1814-1881):
エチュード第1番、無言歌、エチュード第4番、幻想曲
アレクサンドル・ヴェトロフ(c.1812-1877):カンツォーナ
ニコライ・パヴリスチェフ(1802-1879)/モッテン・ファルク編:
夜想曲 作品41
スラヴコ・フミチ(1912-1945):前奏曲、ズルカ、夜想曲
ヨハン・カスパル・メルツ(1806-1856):夕べのハーモニー
モッテン・ファルク(G)
[使用楽器:ペール・ハルグレン製作8弦ギター(1994年)、河野賢製作6弦ギター
(1978年)]
録音:2006年11月21日-23日 ドゥンケル教会
7本の弦をもちスパニッシュギターとは調律も異なるロシアンギター。長い伝
統をもちながら、西欧に知られることのなかったロシアのロマンティック・ギ
ター音楽。その再生を試みるのはスウェーデンのモッテン・ファルク(1973-)。
スタンダード曲と委嘱作のプログラムにより来日公演を行い、優れたテクニッ
クと深い音楽が聴衆に強い印象を与えました。
DBCD 71 \2300
W・A・モーツァルト:
ピアノ協奏曲第11番 ヘ長調 K413、
ピアノ協奏曲第14番 変ロ長調 K449
ペール・テングストランド(P)
リーヴォン・チリンギリアン(指)
カメラータ・ノルディカ
DBCD 93 \2300
W・A・モーツァルト:
ピアノ協奏曲第15番 変ロ長調 K450、
ピアノ協奏曲第17番 ト長調 K453
ペール・テングストランド(P)
リーヴォン・チリンギリアン(指)
カメラータ・ノルディカ
ペール・テングストランド(1968-)とチリンギリアン指揮カメラータ・ノルディ
カ(旧カメラータ・ルーマン)が共演するモーツァルトのピアノ協奏曲。第8番・
第9番(DBCD67)につづく第2作と第3作。テングストランドは1968年、スウェー
デンのヴェクシェー生まれ。ドミニク・ヴェーバー、ロムアルド・ステルン、
ドミニク・メルレ、ハンス・ポールソンらの下でピアノを学びました。1997年
クリーヴランド国際ピアノ・コンペティションの第1位受賞が、国際的キャリ
アの出発点になっています。テングストランドのモーツァルトは、第11番と
第14番のディスクが2007年スウェーデン・グラミー賞にノミネートされました。
ひとつ音、ひとつひとつのフレーズが慈しむように弾かれる、落ち着いた佇ま
いの音楽。コンサート効果を狙わない演奏。モーツァルト協奏曲のこうしたス
タイルの録音は、あるようでいてなかなかなさそうなので貴重です。
DBCD 113 \2300
ジャック・デュフリ(1715-1789):クラヴサン曲集(選集)-三美神
クラヴサン曲集 第1巻(1744)
【アルマンド、クラント、ラ・ダマンジ、ラ・ブソン、メヌエット】
クラヴサン曲集 第2巻(1748)
【ラ・ヴィクトワール、ラ・フェリクス、ラ・ダマンジ】
クラヴサン曲集 第3巻(1758)
【ラ・ド・ヴィエヌーヴ、ラ・フォルクレ、シャコンヌ、三美神、ラ・ド・
ブロンブル、メヌエット】
クラヴサン曲集 第4巻(1768)
【ラ・ポトゥワン、ラ・デュ・ビュク、ラ・ド・ヴォカンソン】
アンデシュ・ダンマン(ハープシコード)
使用楽器:フランダース=フランス・モデル(シールストレムによる複製)
(1996年)
ダジャンクールに学び、主にラモーのクラヴサン音楽をモデルにしたとされる
デュフリ(1715-1789)のクラヴサン曲集。アンデシュ・ダンマンはスウェーデ
ンのヘルシングボリ生まれ。音楽の様式を忠実に守りながらも自由な音楽作り
をする新しい世代のハープシコード奏者のひとりに数えられます。マルメ音楽
大学でピアノを学んだ後、コペンハーゲン大学でヤン・メゴーの作曲法と対位
法のクラスに参加。ルンド大学で音楽学を研究史、ヨーテボリ大学のレイフ・
グラーヴェ=ミュラーについてハープシコード演奏を学びました。レオンハル
ト、シェティル・ハウグサン、コープマンのレッスンも受け、オランダ、ベル
ギー、フランス、ドイツでは歴史的楽器のコレクションを訪ね歩いています。
独奏活動の他、イル・コンチェルティーノ、コンチェルト・コペンハーゲンの
録音やコンサートにも参加してきました。リズム感とテンポ感のいい演奏。
デュフリの書いたさまざまなポートレートが瑞々しい音楽として描かれます。
DBCD 68 \2300
ユハンネス・ユーハンソン(1951-):室内アンサンブルのための作品集
(1)スウィフト・オーバー・ザ・ダーク・ケイヴ(1996)
(室内アンサンブルとテープのための)
(2)フィネガンズ・サークル(1996)
(フルート、ヴィオラ、ギターとコンピュータのための)
(3)ウッドン・ウェイヴズ・アンド・シンバル・ストップス(1994)
(オルガンと室内アンサンブルのための)
(4)ソネット(2003)(ソプラノ、室内アンサンブルとコンピュータのための)
(1)フレードリク・マルムベリ(指)アンサンブル・アルス・ノーヴァ
(2)HOT 3【テリエ・ティヴォング(Fl) トゥールビョーン・ヘーランデル(Va)
ステファン・オステルシェー(G)】
(3)ハンス・ヘルステーン(Org) ユハンネス・ユーハンソン(指)
アンサンブル・アルス・ノーヴァ
(4)サラ・ヴィレーン(S) アンドレ・シーニ(指)
アンサンブル・アルス・ノーヴァ
ユハンネス・ユーハンソンは、ルンド大学で哲学、科学史、音楽学、マルメ音
楽大学で教会音楽、合唱指揮、作曲法を学びました。スヴェン=エーリク・ユ
ーハンソン、ハンス・エークルンド、ヤン・W・モッテンソン、ブライアン・
ファーニホウに作曲を教わり、コンピュータを使った作曲、エレクトロ=アク
ースティック音楽、視覚芸術との共同作業など、ジャンルにとらわれない音楽
活動を行っています。コンテンポラリーミュージック・グループ、アンサンブ
ル・アルス・ノーヴァを創立し、1996年まで音楽監督を務めました。シェイク
スピアのソネットとマラルメの詩による「ソネット」をはじめとする、想像を
大きく羽ばたかせたサウンドの音楽によるポートレートアルバム。
DBCD 121/122 2枚組 \4600
ヨーゼフ・ハイドン:ピアノソナタ集
ピアノソナタ第12番、第19番、第46番、第30番、第36番、第37番、第48番、
第49番、第50番、第52番、
アンダンテと変奏曲 ヘ短調 HobXVII/6
ハンス・レイグラーフ(P)
ストックホルム生まれのピアニスト、ハンス・レイグラーフ(1920-)。1972年
から2007年までザルツブルクのモーツァルテウム音楽院の教授を務め、多くの
ピアニストを育てたことで知られます。モーツァルトのピアノソナタ全曲
(DBCD 75/79, DBCD 108)とドビュッシーの前奏曲(DBCD 107)につづく録音はハ
イドン。スウェーデン放送アーカイヴに保存されていた1960年ラジオ録音と、
レイグラーフの希望によりる2007年の再録音がそれぞれ1枚のディスクに収め
られています。87歳のピアニストの穏やかな音楽。普通のことを正確にやれば、
おのずとハイドンの音楽が語ってくれる。そう言いたげなピアノです。
<CALLIOPE>
CAL 9393 \2180
サン=サーンス:ピアノ協奏曲集
(1)第2番 ト長調 op.22 (2)第1番 ニ長調 op.17
アブデル・ラーマン・エル=バシャ
パスカル・ヴェロ(指)ピカルディ管弦楽団
録音:2007年7月
鋼のピアニズムと、熱くたぎる音楽で常に私たちをうならせるピアニスト、エ
ル・バシャの新譜がカリオペレーベルから登場します。エル・バシャは1958年
生まれ、アラブ系レバノン人で、ベイルート出身。マルグリット・ロンの弟子
でもあったアルメニア人のサルキシアンに師事、19歳で国際エリザベート王妃
コンクールに入賞、以来世界中から高く評価されています。今回の曲目はまさ
に華麗なサン=サーンス。第2番の冒頭の彷徨うように始まり、次第に情熱的
に激しくうねるピアノ・ソロから一気に引き込まれてしまいます。第1番のオ
ケとピアノ・ソロの掛け合いは一転して軽妙。エル・バシャの表現とテクニッ
クの幅広さを存分に堪能できる1枚です。
CAL 9388 \2180
ポール・デュカス:ピアノ作品全集
(1)ラモーの主題による変奏曲、間奏曲および終曲
(2)ピアノ・ソナタ 変ホ短調
(3)牧神のはるかな嘆き
(4)ハイドンの名による悲歌的前奏曲
オリヴィエ・シャウズ(ピアノ)
デュカスというと、「アリアーヌと青ひげ」や「魔法使いの弟子」ばかりが取
り上げられますが、ここに収められたのは彼の貴重なピアノ作品。ドビュッシ
ーと親交をもち、ラヴェルよりも少し先輩にあたるデュカスは、きわめて寡作
の人でした。ピアノ曲も、ここに収められているものしか残されていません。
しかし、そのどれもがフランス・ピアノ音楽の極上のエッセンスをもっている
と評され、演奏者に高度なテクニックを要求するもので、今なおピアニストた
ちにとって特別な存在の作曲家です。オリヴィエ・シャウズはフランス出身、
ガブリエル・タッキーノやジャン=クロード・ペヌティエらに師事しました。
あらゆるピアノ曲のなかでも、5本の指に入る難しさといわれることもある、
(1)のラモーの主題による変奏曲をはじめ、見事な演奏を聴かせてくれています。
CAL 9385 \2180
J.S.バッハ:3つの組曲
(1)リュートのための組曲BWV 995(1011)
(2)組曲BWV 1012
(3)リュートのための組曲 BWV 997
パスカル・ベール(ギター)
何度聴いても心に沁みる、バッハのリュート曲。ギターで聴いてもやはり格別
の趣があります。リュートで聴くときよりもひとつひとつの音がどちらかとい
うと力強い感じ。
CAL 9402 \2180
フォーレ:レクイエム
サン=サーンス:ピエ・イエズ、アヴェ・ヴェルム
ル・プティ・シャントゥール・ドゥ・サン=クロワ・ドゥ・ヌイイ
カルロ・カネ(S)、トマ・ルフェーブル、ニコラ・カンブルナ(A)、
エルヴェ・ラミ(T)ジャン=フランソワ・ハットン(Org)
フランソワ・ポルガー(指)
パリ・オペラ座管弦楽団ソリスト
ヌイイの教会の少年合唱のコーラスによる、フォーレとサン=サーンスの世に
も美しい宗教作品集。フォーレのレクイエムの美しさはいうまでもありません
が、サン=サーンスのピエ・イエズのソロも天上から聴こえてくる天使の声の
ように澄みきっており、心が洗われます。
CAL 9374 \2180
女声のための作品集(1870-1940年代)
(1)ブーランジェ:セイレーヌ
(2)ドビュッシー:春のあいさつ
(3)ポール・ル・フレム:愛の薄明かり
(4)ルイ・オーベール:知恵
(5)フォーレ:小川
(6)アルフレート・ブリュノー:ノートル・アムール
(7)クロード・アリュ:クレマン・マロの3つのロンドー
(8)ショーソン:エレーヌ、夜
(9)メル・ボニ:レジーナ・チェリ
(10)カプレ:3声のミサ
カリオペ女声合唱団
レジーヌ・テオドレスコ
フランスが誇る作曲家、ドビュッシーをはじめとする作曲家たちによる合唱曲
集。女流作曲家のメル・ボニによる貴重な作品も含んでいます。
CAL 9384 \2180
(1)ベートーヴェン:七重奏曲op.20 変ホ長調
(2)アドルフ・ブラン(1828-1885):七重奏曲op.40
フランス八重奏団(ジャン=ルイ・サジョ(Cl)、Yuriko Naganuma(Vn)、
ローラン・ジョアンヌ(Va)、ポール・ブロウティン(Vc)、
ミシェル・フォーク(Cb)、
ジャック・タロー(Fg)、アントワーヌ・デグレモン(Hrn))
ベートーヴェンとそのすぐ後の時代に生きた、フランスの作曲家ブランによる
七重奏曲集。ベートーヴェンの作品におけるクラリネットの果たす役割はきわ
めて重要なものですが、名手サジョは見事に優美に演奏しています。
<LSO Live>
LSO 0623(SACD-Hybrid) 2枚組 \3450
ベルリオーズ:
オペラ「ベンヴェヌート・チェッリーニ」H.76a, Op.23
グレゴリー・クンデ(チェッリーニ) ローラ・クレイコム(テレーザ)
ジョン・レリア(教皇クレメンス7世) アンドルー・ケネディ(フランチェスコ)
イザベル・カルス(アスカーニオ) ジャック・インブライロ(ポンペーオ)
ダーレン・ジェフリー(バルドゥッチ)
ピーター・コールマン=ライト(フィエラモスカ)
アンドルー・フォスター=ウィリアムズ(ベルナルディーノ)
アラスデア・エリオット(カバラティア)
サー・コリン・デイヴィス(指)
ロンドン交響楽団&ロンドン交響合唱団
録音:2007年6月26 & 29日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン /
エンジニア:ジョナサン・ストークス & ニール・ハッチンソン
巨匠デイヴィスがキャリアの総仕上げともいうべき段階に入り、手兵LSOを率
いていままた手がけるベルリオーズ。シリーズ最新作の「ベンヴェヌート・
チェッリーニ」は、前作「キリストの幼時」に先立ち2007年6月に演奏会形式
で上演され、あらためて巨匠の傾ける情熱と驚くほど生き生きとした音楽づく
りがガーディアン紙ほかでも大きく扱われて話題になりました。
ルネサンス時代に実在したフィレンツェの彫金師ベンヴェヌート・チェッリー
ニ(1500-1571)の自叙伝にもとづくこのオペラ。その波乱に富んだ生涯を綴っ
た内容に劣らず、ローマ帰りのベルリオーズが徹底的に自らのやりたいことを
やりつくした結果、初演からたった4回で公演が打ち切りとなり大失敗に終わっ
ています。
ヴァイイーとバルビエの台本は、主人公チェッリーニとテレーザの恋愛模様を
軸に、これに横恋慕するフィエラモスカらの陰謀、さらに教皇より制作を依頼
された像の行く末も絡み、見た目にも絢爛たる謝肉祭の描写さらには流血シー
ンありと、すべてが大団円を迎えるラストまでドキドキハラハラのストーリー
展開が用意されています。
誰もがみとめるベルリオーズの音楽の真髄、すなわち爆発的なエネルギーの原
動力となる鮮明で大胆なリズムおよび、華麗な色彩効果と密接な対位法処理に
象徴される、驚くべき独創性は、本作にしっかりと息づいています。にもかか
わらず、初演の折に聴衆がそうしたのとまったく同じように、その演奏至難さ
ゆえに演奏家からも長らく遠ざけられ、上演はおろか配役することさえもほと
んど不可能とされたのです。そして、デイヴィスによる旧録音(BBC響・1972年)
から30年以上の時を経た今でさえ録音もけっして多いとはいえず、ましてや実
演でかかることは稀というのが現状の「ベンヴェヌート・チェッリーニ」。
ところで、無念のベルリオーズがオペラのエッセンスを掬い取り、あらたに生
み出された序曲「ローマの謝肉祭」にはいくつかの重要な主題が登場します。
これらチェッリーニとテレーザによる愛の二重唱、謝肉祭の場面におけるサル
タレッロのリズムと旋律などはそれでもほんのごく一例にすぎません。こんな
ものではまだまだとても収まり切らないほどオペラ全体は聴きどころの宝庫。
そしていま、このオペラの異常なテンションとほんとうの魅力を伝えることが
出来るのは、まさしく巨匠デイヴィスをおいてほかにいないでしょう。しかも
なんともすばらしいタイミングで、いまのかれはそれが実現可能なLSOとロン
ドン交響合唱団という願ってもない武器を手中に収めているのですから。さら
にソリストについても云うことなし。タイトル・ロールにはネルソン盤でも同
役を務めたクンデに、ノリントン盤でのテレーザ役も高評価のクレイコムと経
験ゆたかなふたりを筆頭に、よくぞここまで揃えたという強力な布陣です。
デイヴィス会心の作、LSOとのあらたなる「ベンヴェヌート・チェッリーニ」。
これぞベルリオーズのスタンダードにふさわしい傑作であることを教えてくれ
るアルバムがついに誕生となります。
既にご注文いただいている商品も、新価格になります。
<Deutsche Grammophon>
4777572 5枚組 \4580 ※価格変更 新価格 \3650
「ムター&カラヤン/DG録音全集 1978-1988」
===================================
※コメントはメーカー案内書より抜粋です。
<Disc Auvers>
DAS 001 \1550
(1)モーツァルト:ピアノ・ソナタ ニ長調 K.576
(2)シューベルト:ピアノ・ソナタ D.959 イ長調
(3)プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第2番 ニ短調 op.14
河村尚子(ピアノ)
録音:2002年7月
河村は、兵庫県西宮生まれ。1986年家族と渡独後、数々のコンクールで優勝を
かさね、2006年9月には難関のミュンヘン国際コンクールにて第2位を獲得、入
賞記念演奏会では、バイエルン放送交響楽団と共演し、高い評価を得ました。
ドイツをはじめヨーロッパ各国、そして日本でもリサイタルを行っています。
ここにおさめられているのは、彼女が20歳のときの録音。オーヴェル・シュル
・オワーズ音楽祭のレーベル、「Disc Auvers」(発音のディスコヴェールは、
英語のdiscoverと同じ)のサポートを得て制作されました。彼女のまばゆいば
かりにフレッシュな感性に満ちたシューベルトは絶品です。モーツァルトも
大変きちんとしており、すでに大家の風格。プロコフィエフでは、彼女のテク
ニックと構成力の確かさを認識できます。これからも度々日本での公演も予定
されている、期待のピアニストです。
<haenssler>
98 506 \2080
サリエリ:
(1)「アルミーダ」(1771)シンフォニア・イン・パントミーマ
(2)「ダリーゾとデルミータ」序曲(1776)*世界初録音
(3)「パフィオとミッラ、またはチプロの囚人たち」(1778)*世界初録音
マエストーソ / アダージョ-アレグロ・マエストーソ / アレグロ-ラルゲット
-アレグロ・マ・ノン・タント-アレグロ・スピリトーソ / アンダンテ・マエ
ストーソ-アンダンティーノ・コン・モト-アレグロ・スピリトーソ / ノン・
タント・アレグロ-ガヴォッタ-[ノン・タント・アレグロ]
(4)「煙突掃除人」序曲(1781)*世界初録音
(5)「ダナオスの娘たち」(1784)より
序曲 / 舞曲 ウン・ポコ・アダージョ / 舞曲 ウン・ポコ・アンダンテ /
アレグレット / アレグレット / アレグロ・ブリリアンテ / パントミメ
アンダンティーノ・ソステヌート
(6)「オラース兄弟」序曲(1784)*オリジナル版による世界初録音
(7)「カティリーナ」序曲(1790-92)*世界初録音
トーマス・ファイ(指)マンハイム・モーツァルトO.
録音:2007年1月28、29日&9月28、29日&10月28、29日
ハイデルベルク、プファッフェングルント・ゲゼルシャフツハウス
「ハイデルベルクのニューイヤー・コンサート」(98.269)にただ一曲収録され
ていた「タラール」第2幕序曲が鮮烈な印象を残したファイのサリエリ。こんど
は、モーツァルトとマンハイム楽派の作曲家に特化した新設のアンサンブルを
率いて、世界初録音をふくむ本格的なシリーズをスタートさせます。
サリエリ初の出世作で、師グルックの作品をリフォームした「アルミーダ」。
途中、壮麗なファンファーレが鳴り渡る「パフィオとミッラ」は、音楽劇「見
知られたエウローパ」の間に演奏されたバレエ音楽。皇帝ヨーゼフ2世の委嘱
で着手され、サリエリ初のドイツ語オペラとして大成功を収めた「煙突掃除
人」。いつもながらファイの超過激演奏は、これらの重厚なひびきと陰影に富
んだ音楽の魅力を伝えるもので、サリエリの評価を一新するほどの衝撃的内容。
なお、これが第1集となっており、続篇も大いに期待できそうです。
=SWR MUSIC=
93 197 \2250
「ディアギレフとロシア・バレエ団の音楽Vol.2」
(1)ラヴェル:バレエ「ダフニスとクロエ」全曲
(2)プーランク:バレエ「牡鹿」組曲(5曲)
(1)ミヒャエル・ギーレン(指)SWR南西ドイツ放送交響楽団、
ヨーロッパ合唱アカデミー(合唱指揮:ヨスハルト・ダウス)
(2)マルチェロ・ヴィオッティ(指)SWR南西ドイツ放送交響楽団
録音:(1)1997年9月(2)1990年7月
世にも有名な興行師ディアギレフ率いるロシア・バレエ団の委嘱によって、世
に生み出された傑作の数々をたどるシリーズの第2弾。オケは固定で、指揮が
前回のカンブルランからギーレンとヴィオッティにチェンジ。プーランクが書
いた最初のバレエ「牡鹿」は親しみやすい曲想で人気の高い作品。このところ
新録音にめぐまれなかったので、名匠ヴィオッティのセンスの良い演奏の登場
はうれしいところです。ギーレンによる「ダフニスとクロエ」はかねてより知
られる内容。かつての現代モノでならしたキレ味一辺倒から、ふくよかなサウ
ンドへと移行しつつある時期のもので、ラヴェルが凝らした緻密なオーケスト
レーションを極上のサウンドで堪能できます。
<dB Productions>
DBCD 120 \2300
アンドレイ・シフラ(1773-1850):エチュード第1番
ニコライ・アレクサンドロフ(c.1818-1884):
バラード、マズルカ、夢想、スケルツォ
ヴァシリー・サレンコ(1814-1881):
エチュード第1番、無言歌、エチュード第4番、幻想曲
アレクサンドル・ヴェトロフ(c.1812-1877):カンツォーナ
ニコライ・パヴリスチェフ(1802-1879)/モッテン・ファルク編:
夜想曲 作品41
スラヴコ・フミチ(1912-1945):前奏曲、ズルカ、夜想曲
ヨハン・カスパル・メルツ(1806-1856):夕べのハーモニー
モッテン・ファルク(G)
[使用楽器:ペール・ハルグレン製作8弦ギター(1994年)、河野賢製作6弦ギター
(1978年)]
録音:2006年11月21日-23日 ドゥンケル教会
7本の弦をもちスパニッシュギターとは調律も異なるロシアンギター。長い伝
統をもちながら、西欧に知られることのなかったロシアのロマンティック・ギ
ター音楽。その再生を試みるのはスウェーデンのモッテン・ファルク(1973-)。
スタンダード曲と委嘱作のプログラムにより来日公演を行い、優れたテクニッ
クと深い音楽が聴衆に強い印象を与えました。
DBCD 71 \2300
W・A・モーツァルト:
ピアノ協奏曲第11番 ヘ長調 K413、
ピアノ協奏曲第14番 変ロ長調 K449
ペール・テングストランド(P)
リーヴォン・チリンギリアン(指)
カメラータ・ノルディカ
DBCD 93 \2300
W・A・モーツァルト:
ピアノ協奏曲第15番 変ロ長調 K450、
ピアノ協奏曲第17番 ト長調 K453
ペール・テングストランド(P)
リーヴォン・チリンギリアン(指)
カメラータ・ノルディカ
ペール・テングストランド(1968-)とチリンギリアン指揮カメラータ・ノルディ
カ(旧カメラータ・ルーマン)が共演するモーツァルトのピアノ協奏曲。第8番・
第9番(DBCD67)につづく第2作と第3作。テングストランドは1968年、スウェー
デンのヴェクシェー生まれ。ドミニク・ヴェーバー、ロムアルド・ステルン、
ドミニク・メルレ、ハンス・ポールソンらの下でピアノを学びました。1997年
クリーヴランド国際ピアノ・コンペティションの第1位受賞が、国際的キャリ
アの出発点になっています。テングストランドのモーツァルトは、第11番と
第14番のディスクが2007年スウェーデン・グラミー賞にノミネートされました。
ひとつ音、ひとつひとつのフレーズが慈しむように弾かれる、落ち着いた佇ま
いの音楽。コンサート効果を狙わない演奏。モーツァルト協奏曲のこうしたス
タイルの録音は、あるようでいてなかなかなさそうなので貴重です。
DBCD 113 \2300
ジャック・デュフリ(1715-1789):クラヴサン曲集(選集)-三美神
クラヴサン曲集 第1巻(1744)
【アルマンド、クラント、ラ・ダマンジ、ラ・ブソン、メヌエット】
クラヴサン曲集 第2巻(1748)
【ラ・ヴィクトワール、ラ・フェリクス、ラ・ダマンジ】
クラヴサン曲集 第3巻(1758)
【ラ・ド・ヴィエヌーヴ、ラ・フォルクレ、シャコンヌ、三美神、ラ・ド・
ブロンブル、メヌエット】
クラヴサン曲集 第4巻(1768)
【ラ・ポトゥワン、ラ・デュ・ビュク、ラ・ド・ヴォカンソン】
アンデシュ・ダンマン(ハープシコード)
使用楽器:フランダース=フランス・モデル(シールストレムによる複製)
(1996年)
ダジャンクールに学び、主にラモーのクラヴサン音楽をモデルにしたとされる
デュフリ(1715-1789)のクラヴサン曲集。アンデシュ・ダンマンはスウェーデ
ンのヘルシングボリ生まれ。音楽の様式を忠実に守りながらも自由な音楽作り
をする新しい世代のハープシコード奏者のひとりに数えられます。マルメ音楽
大学でピアノを学んだ後、コペンハーゲン大学でヤン・メゴーの作曲法と対位
法のクラスに参加。ルンド大学で音楽学を研究史、ヨーテボリ大学のレイフ・
グラーヴェ=ミュラーについてハープシコード演奏を学びました。レオンハル
ト、シェティル・ハウグサン、コープマンのレッスンも受け、オランダ、ベル
ギー、フランス、ドイツでは歴史的楽器のコレクションを訪ね歩いています。
独奏活動の他、イル・コンチェルティーノ、コンチェルト・コペンハーゲンの
録音やコンサートにも参加してきました。リズム感とテンポ感のいい演奏。
デュフリの書いたさまざまなポートレートが瑞々しい音楽として描かれます。
DBCD 68 \2300
ユハンネス・ユーハンソン(1951-):室内アンサンブルのための作品集
(1)スウィフト・オーバー・ザ・ダーク・ケイヴ(1996)
(室内アンサンブルとテープのための)
(2)フィネガンズ・サークル(1996)
(フルート、ヴィオラ、ギターとコンピュータのための)
(3)ウッドン・ウェイヴズ・アンド・シンバル・ストップス(1994)
(オルガンと室内アンサンブルのための)
(4)ソネット(2003)(ソプラノ、室内アンサンブルとコンピュータのための)
(1)フレードリク・マルムベリ(指)アンサンブル・アルス・ノーヴァ
(2)HOT 3【テリエ・ティヴォング(Fl) トゥールビョーン・ヘーランデル(Va)
ステファン・オステルシェー(G)】
(3)ハンス・ヘルステーン(Org) ユハンネス・ユーハンソン(指)
アンサンブル・アルス・ノーヴァ
(4)サラ・ヴィレーン(S) アンドレ・シーニ(指)
アンサンブル・アルス・ノーヴァ
ユハンネス・ユーハンソンは、ルンド大学で哲学、科学史、音楽学、マルメ音
楽大学で教会音楽、合唱指揮、作曲法を学びました。スヴェン=エーリク・ユ
ーハンソン、ハンス・エークルンド、ヤン・W・モッテンソン、ブライアン・
ファーニホウに作曲を教わり、コンピュータを使った作曲、エレクトロ=アク
ースティック音楽、視覚芸術との共同作業など、ジャンルにとらわれない音楽
活動を行っています。コンテンポラリーミュージック・グループ、アンサンブ
ル・アルス・ノーヴァを創立し、1996年まで音楽監督を務めました。シェイク
スピアのソネットとマラルメの詩による「ソネット」をはじめとする、想像を
大きく羽ばたかせたサウンドの音楽によるポートレートアルバム。
DBCD 121/122 2枚組 \4600
ヨーゼフ・ハイドン:ピアノソナタ集
ピアノソナタ第12番、第19番、第46番、第30番、第36番、第37番、第48番、
第49番、第50番、第52番、
アンダンテと変奏曲 ヘ短調 HobXVII/6
ハンス・レイグラーフ(P)
ストックホルム生まれのピアニスト、ハンス・レイグラーフ(1920-)。1972年
から2007年までザルツブルクのモーツァルテウム音楽院の教授を務め、多くの
ピアニストを育てたことで知られます。モーツァルトのピアノソナタ全曲
(DBCD 75/79, DBCD 108)とドビュッシーの前奏曲(DBCD 107)につづく録音はハ
イドン。スウェーデン放送アーカイヴに保存されていた1960年ラジオ録音と、
レイグラーフの希望によりる2007年の再録音がそれぞれ1枚のディスクに収め
られています。87歳のピアニストの穏やかな音楽。普通のことを正確にやれば、
おのずとハイドンの音楽が語ってくれる。そう言いたげなピアノです。
<CALLIOPE>
CAL 9393 \2180
サン=サーンス:ピアノ協奏曲集
(1)第2番 ト長調 op.22 (2)第1番 ニ長調 op.17
アブデル・ラーマン・エル=バシャ
パスカル・ヴェロ(指)ピカルディ管弦楽団
録音:2007年7月
鋼のピアニズムと、熱くたぎる音楽で常に私たちをうならせるピアニスト、エ
ル・バシャの新譜がカリオペレーベルから登場します。エル・バシャは1958年
生まれ、アラブ系レバノン人で、ベイルート出身。マルグリット・ロンの弟子
でもあったアルメニア人のサルキシアンに師事、19歳で国際エリザベート王妃
コンクールに入賞、以来世界中から高く評価されています。今回の曲目はまさ
に華麗なサン=サーンス。第2番の冒頭の彷徨うように始まり、次第に情熱的
に激しくうねるピアノ・ソロから一気に引き込まれてしまいます。第1番のオ
ケとピアノ・ソロの掛け合いは一転して軽妙。エル・バシャの表現とテクニッ
クの幅広さを存分に堪能できる1枚です。
CAL 9388 \2180
ポール・デュカス:ピアノ作品全集
(1)ラモーの主題による変奏曲、間奏曲および終曲
(2)ピアノ・ソナタ 変ホ短調
(3)牧神のはるかな嘆き
(4)ハイドンの名による悲歌的前奏曲
オリヴィエ・シャウズ(ピアノ)
デュカスというと、「アリアーヌと青ひげ」や「魔法使いの弟子」ばかりが取
り上げられますが、ここに収められたのは彼の貴重なピアノ作品。ドビュッシ
ーと親交をもち、ラヴェルよりも少し先輩にあたるデュカスは、きわめて寡作
の人でした。ピアノ曲も、ここに収められているものしか残されていません。
しかし、そのどれもがフランス・ピアノ音楽の極上のエッセンスをもっている
と評され、演奏者に高度なテクニックを要求するもので、今なおピアニストた
ちにとって特別な存在の作曲家です。オリヴィエ・シャウズはフランス出身、
ガブリエル・タッキーノやジャン=クロード・ペヌティエらに師事しました。
あらゆるピアノ曲のなかでも、5本の指に入る難しさといわれることもある、
(1)のラモーの主題による変奏曲をはじめ、見事な演奏を聴かせてくれています。
CAL 9385 \2180
J.S.バッハ:3つの組曲
(1)リュートのための組曲BWV 995(1011)
(2)組曲BWV 1012
(3)リュートのための組曲 BWV 997
パスカル・ベール(ギター)
何度聴いても心に沁みる、バッハのリュート曲。ギターで聴いてもやはり格別
の趣があります。リュートで聴くときよりもひとつひとつの音がどちらかとい
うと力強い感じ。
CAL 9402 \2180
フォーレ:レクイエム
サン=サーンス:ピエ・イエズ、アヴェ・ヴェルム
ル・プティ・シャントゥール・ドゥ・サン=クロワ・ドゥ・ヌイイ
カルロ・カネ(S)、トマ・ルフェーブル、ニコラ・カンブルナ(A)、
エルヴェ・ラミ(T)ジャン=フランソワ・ハットン(Org)
フランソワ・ポルガー(指)
パリ・オペラ座管弦楽団ソリスト
ヌイイの教会の少年合唱のコーラスによる、フォーレとサン=サーンスの世に
も美しい宗教作品集。フォーレのレクイエムの美しさはいうまでもありません
が、サン=サーンスのピエ・イエズのソロも天上から聴こえてくる天使の声の
ように澄みきっており、心が洗われます。
CAL 9374 \2180
女声のための作品集(1870-1940年代)
(1)ブーランジェ:セイレーヌ
(2)ドビュッシー:春のあいさつ
(3)ポール・ル・フレム:愛の薄明かり
(4)ルイ・オーベール:知恵
(5)フォーレ:小川
(6)アルフレート・ブリュノー:ノートル・アムール
(7)クロード・アリュ:クレマン・マロの3つのロンドー
(8)ショーソン:エレーヌ、夜
(9)メル・ボニ:レジーナ・チェリ
(10)カプレ:3声のミサ
カリオペ女声合唱団
レジーヌ・テオドレスコ
フランスが誇る作曲家、ドビュッシーをはじめとする作曲家たちによる合唱曲
集。女流作曲家のメル・ボニによる貴重な作品も含んでいます。
CAL 9384 \2180
(1)ベートーヴェン:七重奏曲op.20 変ホ長調
(2)アドルフ・ブラン(1828-1885):七重奏曲op.40
フランス八重奏団(ジャン=ルイ・サジョ(Cl)、Yuriko Naganuma(Vn)、
ローラン・ジョアンヌ(Va)、ポール・ブロウティン(Vc)、
ミシェル・フォーク(Cb)、
ジャック・タロー(Fg)、アントワーヌ・デグレモン(Hrn))
ベートーヴェンとそのすぐ後の時代に生きた、フランスの作曲家ブランによる
七重奏曲集。ベートーヴェンの作品におけるクラリネットの果たす役割はきわ
めて重要なものですが、名手サジョは見事に優美に演奏しています。
<LSO Live>
LSO 0623(SACD-Hybrid) 2枚組 \3450
ベルリオーズ:
オペラ「ベンヴェヌート・チェッリーニ」H.76a, Op.23
グレゴリー・クンデ(チェッリーニ) ローラ・クレイコム(テレーザ)
ジョン・レリア(教皇クレメンス7世) アンドルー・ケネディ(フランチェスコ)
イザベル・カルス(アスカーニオ) ジャック・インブライロ(ポンペーオ)
ダーレン・ジェフリー(バルドゥッチ)
ピーター・コールマン=ライト(フィエラモスカ)
アンドルー・フォスター=ウィリアムズ(ベルナルディーノ)
アラスデア・エリオット(カバラティア)
サー・コリン・デイヴィス(指)
ロンドン交響楽団&ロンドン交響合唱団
録音:2007年6月26 & 29日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン /
エンジニア:ジョナサン・ストークス & ニール・ハッチンソン
巨匠デイヴィスがキャリアの総仕上げともいうべき段階に入り、手兵LSOを率
いていままた手がけるベルリオーズ。シリーズ最新作の「ベンヴェヌート・
チェッリーニ」は、前作「キリストの幼時」に先立ち2007年6月に演奏会形式
で上演され、あらためて巨匠の傾ける情熱と驚くほど生き生きとした音楽づく
りがガーディアン紙ほかでも大きく扱われて話題になりました。
ルネサンス時代に実在したフィレンツェの彫金師ベンヴェヌート・チェッリー
ニ(1500-1571)の自叙伝にもとづくこのオペラ。その波乱に富んだ生涯を綴っ
た内容に劣らず、ローマ帰りのベルリオーズが徹底的に自らのやりたいことを
やりつくした結果、初演からたった4回で公演が打ち切りとなり大失敗に終わっ
ています。
ヴァイイーとバルビエの台本は、主人公チェッリーニとテレーザの恋愛模様を
軸に、これに横恋慕するフィエラモスカらの陰謀、さらに教皇より制作を依頼
された像の行く末も絡み、見た目にも絢爛たる謝肉祭の描写さらには流血シー
ンありと、すべてが大団円を迎えるラストまでドキドキハラハラのストーリー
展開が用意されています。
誰もがみとめるベルリオーズの音楽の真髄、すなわち爆発的なエネルギーの原
動力となる鮮明で大胆なリズムおよび、華麗な色彩効果と密接な対位法処理に
象徴される、驚くべき独創性は、本作にしっかりと息づいています。にもかか
わらず、初演の折に聴衆がそうしたのとまったく同じように、その演奏至難さ
ゆえに演奏家からも長らく遠ざけられ、上演はおろか配役することさえもほと
んど不可能とされたのです。そして、デイヴィスによる旧録音(BBC響・1972年)
から30年以上の時を経た今でさえ録音もけっして多いとはいえず、ましてや実
演でかかることは稀というのが現状の「ベンヴェヌート・チェッリーニ」。
ところで、無念のベルリオーズがオペラのエッセンスを掬い取り、あらたに生
み出された序曲「ローマの謝肉祭」にはいくつかの重要な主題が登場します。
これらチェッリーニとテレーザによる愛の二重唱、謝肉祭の場面におけるサル
タレッロのリズムと旋律などはそれでもほんのごく一例にすぎません。こんな
ものではまだまだとても収まり切らないほどオペラ全体は聴きどころの宝庫。
そしていま、このオペラの異常なテンションとほんとうの魅力を伝えることが
出来るのは、まさしく巨匠デイヴィスをおいてほかにいないでしょう。しかも
なんともすばらしいタイミングで、いまのかれはそれが実現可能なLSOとロン
ドン交響合唱団という願ってもない武器を手中に収めているのですから。さら
にソリストについても云うことなし。タイトル・ロールにはネルソン盤でも同
役を務めたクンデに、ノリントン盤でのテレーザ役も高評価のクレイコムと経
験ゆたかなふたりを筆頭に、よくぞここまで揃えたという強力な布陣です。
デイヴィス会心の作、LSOとのあらたなる「ベンヴェヌート・チェッリーニ」。
これぞベルリオーズのスタンダードにふさわしい傑作であることを教えてくれ
るアルバムがついに誕生となります。