<TESTAMENT>
SBT13 1426 13枚組 \11250
ケンペ/リング コヴェントガーデン・ライヴ 1957
ワーグナー:「ニーベルングの指環」(全曲)
《ラインの黄金》(1957年9月25日)
ヴォークリンデ・・・・ジョーン・サザーランド
ヴェルグンデ・・・・ウネ・ハーレ
フローシルデ・・・マルジョリー・トーマス
アルベリヒ・・・・オタカール・クラウス
フリッカ・・・・ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィチ
ヴォータン・・・ハンス・ホッター
フライア・・・・エリザベート・リンダーマイアー
ファーゾルト・・・・・クルト・ベーメ
ファーフナー・・・・・フレデリック・ダルベルク
フロー・・・・エドガー・エヴァンス
ドンナー・・・・ローベルト・アルマン、
ローゲ・・・・エーリッヒ・ヴィッテ
ミーメ・・・・ペーター・クライン、
エルダ・・・・・マリア・フォン・イロスヴァイ
《ヴァルキューレ》(1957年9月27日)
ジークムント・・・ラモン・ヴィナイ、
ジークリンデ・・・・ジルヴィア・フィッシャー
フンディング・・・・フレデリック・ダルベルク、
ヴォータン・・・ハンス・ホッター
ブリュンヒルデ・・・・ビルギット・ニルソン、
フリッカ・・・・・ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィチ
《ジークフリート》(1957年10月1日)
ミーメ・・・・ペーター・クライン、
ジークフリート・・・ヴォルフガング・ヴィントガッセン
さすらい人・・・・ハンス・ホッター、
アルベリヒ・・・オタカール・クラウス
ファーフナー・・・・フレデリック・ダルベルク、
森の小鳥・・・ジャンネッテ・ジンクレール
ブリュンヒルデ・・・・ビルギット・ニルソン
《神々の黄昏》(1957年10月4日)
第1のノルン・・・マリア・フォン・イロスヴァイ、
第2のノルン・・・コンスタンチェ・シャックロック
第3のノルン・・・エイミー・シュアルド、
ブリュンヒルデ・・・ビルギット・ニルソン
ジークフリート・・・ヴォルフガング・ヴィントガッセン、
グンター・・・ヘルマン・ウーデ
ハーゲン・・・クルト・ベーメ、
グートルーネ・・・エリザベート・リンダーマイアー
ヴァルトラウテ・・・マリア・フォン・イロスヴァイ、
アルベリヒ・・・オタカール・クラウス
ヴォークリンデ・・・ジョーン・サザーランド、
ヴェルグンデ・・・ウネ・ハーレ
フローシルデ・・・マルジョリー・トーマス
ロイヤル・コヴェントガーデン管弦楽団&合唱団
指揮:ルドルフ・ケンペ
録音:1957年9,10月 コヴェントガーデン(ライヴ)mono
1950年代、様々な歌劇場で毎年のように上演されていた「指環」の全曲演奏。
このケンペ&コヴェントガーデンの1957年ライヴは、一連のクナ&バイロイト
とともに最高の名演として高く評価されているものです。まず歌手たちの顔ぶ
れをご覧下さい!主役にはホッター、ニルソン、ヴィントガッセン、ヴィナイ
・・・・など当時最高のワーグナー歌手を配置し、ベーメ、ウーデ、クラウス、
ミリンコヴィチなどの実力派がしっかりと脇を固めます。当時30歳のサザーラ
ンドのヴォークリンデも非常に魅力的です。そして、何と言っても素晴らしい
のがケンペの指揮でしょう。1953年にコヴェント・ガーデンに登場、その後20
年に渡り数々のオペラ上演を行いロンドンの聴衆、歌手、楽団員から絶大なる
信頼を受けたケンペ、(とは言え、音楽監督の座は辞退)前年(1956年)は病気の
ために一時休養を取ったものの、この年、1957年はシーズン開始から精力的に
活動し、「蝶々夫人」「エレクトラ」そして「指環」を立て続けに振ったので
した。もちろんこの「指環」は聴衆からも批評家からも大絶賛、溢れるような
音の洪水と高らかな歌声に全ての人が歓喜したという伝説の公演記録です。後
にケンペは1960年にバイロイトに登場、そこでの一連の「指環」でも素晴らし
い演奏を残しているのは言うまでもありません。
なおこの復刻は、ヘアウッド卿(エリザベス女王のいとこで、イギリスを代表
するオペラ専門家)の所蔵する高音質、高品質の原盤を使用したものです。
<LPO>
JLPO-0032 \2100
ブルックナー:交響曲第8番
クラウス・テンシュテット(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
録音 1981年 10月 29日ライヴ録音ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
1981年と言えば、テンシュテットが“急病”のため北ドイツ放送響との演奏旅
行をキャンセル。そのおかげであの凄絶なコンドラシンのマーラーが世に出た
年です。若干の月日も経過し、ロンドン・フィルの前に現れたテンシュテット
ですが、こちらは目の覚めるような素晴らしいブルックナーを聴かせます。こ
の翌年には EMIとのセッション録音を行いましたが、やはりテンシュテットの
魅力はライヴにあると言えましょう。音質は若干古めかしいですが、それを超
えた迫力が聴き手を魅了します。
<NAXOS>
8.570069 \1000
ラウタヴァーラ:
1.アポテオシス-交響曲第6番「ヴィンセンティアーナ」第4楽章の改編
マンハッタン三部作(2.白昼夢/3.悪夢/4.夜明け)
5.交響曲第8番「旅」
ピエタリ・インキネン(指揮)
ニュージーランド交響楽団
1980年生まれ、ヴァイオリンの腕も超一流、もちろん指揮者としても大活躍。
期待の新鋭指揮者インキネンが、ナクソスでシベリウスに続いて取り組んだの
がエイノユハニ・ラウタヴァーラ(1928-)です。中でも、本作の中心をなす交
響曲第8番は、人生を交響的音楽になぞらえたというラウタヴァーラの真情が
ほとばしる雄大さがあります。この第8番は、2009年にインキネンの指揮で日
本初演が予定されている作品。ぜひ一足先に味わってください。
<Glossa Platinum>
GCD P32103 \2300
愛の力-13世紀ブラバントの神秘家、修道僧と吟遊詩人 ――
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン、ゴスヴィン・デ・ボシュ、
ブラバントのハデウェイヒ、ブラバント公アンリIII世、タサン、
カラサウス、ジルベール・ド・ベルヌヴィル、ペラン・ダンジクール、
ジャン・エラールの作品
ヴィレース修道院のグレゴリオ聖歌
ナザレト修道院のグレゴリオ聖歌
作曲者不詳の作品を収録
ビョルン・シュメルツァー(ディレクター)、
アンサンブル・グランドラヴォア
グロッサ(Glossa)がその秘めたる才能と無限の可能性を見出し、瞬く間に檜舞
台に登場したビョルン・シュメルツァー率いるベルギーの声楽&古楽器アンサ
ンブル「アンサンブル・グランドラヴォア」。
デビュー盤であり、古楽シーンに新たな風を吹き込んだフランドル楽派の巨匠
オケゲムの作品集「Caput(頭)」(GCD P32101)、同じくフランドルの大作曲家
バンショワの作品集「Joye(喜び)」(GCD P32102)に続くグランドラヴォアのリ
リース第3弾はオケゲムとバンショワから時代を遡った「13世紀ブラバントの
音楽」の再現という壮大なプロジェクト。
13世紀ブラバントの文化や経済の繁栄の中から生まれ、人々の生活と密接に結
びついていた当時の“音楽”。神秘家であり歴史上初の女性作曲家と言われる
ビンゲン、同じく13世紀の神秘家ハデウェイヒ、吟遊詩人エラール、そして
ヴィレースとナザレトの2つの修道院で歌われたグレゴリオ聖歌など、「神秘
家」、「修道僧」、「吟遊詩人」という3つの幅広いグループの“音楽”を1つ
に結び付けることにより13世紀ブラバントの音楽の再現を成功させているので
ある!
またシュメルツァー&グランドラヴォアはこれらの音楽が多く演奏されたので
はないかと推測されているルーヴェンのドメニコ会修道院をレコーディングの
舞台に選ぶなど、「13世紀ブラバントの音楽」に対する飽くなき探究心は計り
知れない。
これらのまだまだ謎の多い中世の音楽が現代に広まるのも、妥協無き姿勢で向
き合うアーティストがいるからこそ。音楽史の視点から見ても非常に意義深い
録音である。
2008年1月、ルーヴェン・ドメニコ会修道院(ベルギー)での録音。
アーティスト紹介-
ビョルン・シュメルツァー&アンサンブル・グランドラヴォア
「アンサンブル・グランドラヴォア」は、ベルギーの民族音楽学者であり音楽
家でもあるビョルン・シュメルツァー(写真右)によって1999年に結成された声
楽と古楽器によるベルギーの芸術家集団。
レパートリーこそ違えども、モンテヴェルディ&ジェズアルドのマドリガーレ
で大ブレイク中の「ラ・ヴェネクシアーナ」と肩を並べるアンサンブルとして
急速に注目を集めている古楽ファン要注目のアーティストである。
<Channel Classics>
CCSSA 26408(SACD-Hybrid) \2850
エミリー・バイノン-フルート&フレンズ ――
ヒラリー・タン(1947-):
フルート、ヴィオラとハープのための《アマージンの歌より》
アミー・ビーチ(1867-1944):フルートと弦楽四重奏のための《主題と変奏》
サリー・ビーミッシュ(1956-):
フルートとピアノのための《私の娘に贈る言葉》
セア・マスグレイヴ(1928-):フルートとオーボエのための《即興曲》
ルイーズ・ファランク(1804-1875):
フルート、チェロとピアノのための《三重奏曲》Op.45
エミリー・バイノン(フルート)、ヘンク・ルービング(ヴァイオリン)、
マリイン・ミーンダース(ヴァイオリン)、ローランド・クラーマー(ヴィオラ)、
ダニエル・エッサー(チェロ)、セプ・フローテンハウス(ピアノ)、
アレクセイ・オグリンチュク(オーボエ)、
ペトラ・ファン・デル・ハイデ(ハープ)
首席トロンボーン奏者ヨルゲン・ファン・ライエンの登場でスタートしたチャ
ンネル・クラシックスの「ロイヤル・コンセルトへボウの首席奏者シリーズ」
待望の第2弾は、首席フルート奏者エミリー・バイノン!
帝王マリス・ヤンソンスとのコンビにより、新たな黄金期を迎えているロイヤ
ル・コンセルトヘボウ管の木管セクションを支える現在唯一の女性首席奏者が
録音に望むにあたって最も悩んだのは70分の収録時間を構成するプログラムだ
ったという。悩みぬいたバイノンが膨大な数のフルートのレパートリーの中か
らこの録音のため選び出したのは、イギリスとオランダの女流作曲家によって
書かれた5作品!フルートのための新たなレパートリーを最高の演奏と最高の
録音で知ることの出来る新たなバイブルの登場だ!フルート&管楽器関係者
必聴!
CCSSA 25508(SACD-Hybrid) \2850
ティンブランド ――
S・レブエルタス(ネルソン編):ラジオ向きの
A・ピアソラ(スチュワート編):オブリビン
コスタリカ民謡(ネルソン編):カバリート・ニコヤーノ
C・ヴェローソ(モレレンバウム編):ミケランジェロ・アントニオーニ
D・プリート:エコー・ディメンションズ
H・ヴィラ=ロボス(スチュワート編):
ブラジル風バッハ第5番より アリア、ブラジル風バッハ第1番
T・レオン:サオコ
A・ララ:En par de los levantes de la aurora
H・パスコアル:ティンブランド
ピシンギーニャ&ラセルダ(スチュワート編):1×0
メリディアン・アーツ・アンサンブル
金管五重奏+ドラムという編成で画期的かつ独創的なアルバムを打ち出してき
たメリディアン・アーツ・アンサンブル。
通算9枚目にして結成20周年記念リリースは、レブエルタスやピアソラ、ヴィラ
=ロボスからブラジルの超個性派ミュージシャン、パスコアルの作品など、ラ
テン・アメリカと南米の個性豊かな作品がズラリと揃ったユニークなアルバム
に仕上がっている。
1997年に招かれたマイアミの亜熱帯音楽祭で触れたラテンの文化からの影響を
受けたというメリディアン・アーツ・アンサンブルの燃え上がるような熱演に
期待!
<Nimbus>(Nimbusはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります)
NI 5815 \2080
20世紀のチェロと弦楽のための作品集 ――
W・ルトスワフスキ:グラーヴェ-チェロと弦楽のためのメタモルフォーゼ
E・マコンキー:エピリオン
P・ヒンデミット:葬送音楽
P・パターソン:チェロ協奏曲Op.90
M・コピィトマン:カディッシュ
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)、
ウィリアム・ボートン(指揮)、南西ドイツ室内管弦楽団
母国イギリスを代表するチェリストとしての責務を背負いながら国際的な舞台
に立ち続ける名手ラファエル・ウォルフィッシュの最新録音となる弦楽オーケ
ストラの伴奏を伴う近現代作品集。
ルトスワフスキ、ヒンデミットといった大御所からイギリスのマコンキーとパ
ターソン、イスラエルのコピィトマンといった5人の作曲家の作品をウォルフィ
ッシュがチェロを通じて紐解いていく。ウォルフィッシュの近現代作品の解釈
は世界的に高く評かれており、近年ではツェムリンスキーの世界初録音
(NI 5806)が記憶に新しいところ。2006年11月22日-24日の録音。
SBT13 1426 13枚組 \11250
ケンペ/リング コヴェントガーデン・ライヴ 1957
ワーグナー:「ニーベルングの指環」(全曲)
《ラインの黄金》(1957年9月25日)
ヴォークリンデ・・・・ジョーン・サザーランド
ヴェルグンデ・・・・ウネ・ハーレ
フローシルデ・・・マルジョリー・トーマス
アルベリヒ・・・・オタカール・クラウス
フリッカ・・・・ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィチ
ヴォータン・・・ハンス・ホッター
フライア・・・・エリザベート・リンダーマイアー
ファーゾルト・・・・・クルト・ベーメ
ファーフナー・・・・・フレデリック・ダルベルク
フロー・・・・エドガー・エヴァンス
ドンナー・・・・ローベルト・アルマン、
ローゲ・・・・エーリッヒ・ヴィッテ
ミーメ・・・・ペーター・クライン、
エルダ・・・・・マリア・フォン・イロスヴァイ
《ヴァルキューレ》(1957年9月27日)
ジークムント・・・ラモン・ヴィナイ、
ジークリンデ・・・・ジルヴィア・フィッシャー
フンディング・・・・フレデリック・ダルベルク、
ヴォータン・・・ハンス・ホッター
ブリュンヒルデ・・・・ビルギット・ニルソン、
フリッカ・・・・・ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィチ
《ジークフリート》(1957年10月1日)
ミーメ・・・・ペーター・クライン、
ジークフリート・・・ヴォルフガング・ヴィントガッセン
さすらい人・・・・ハンス・ホッター、
アルベリヒ・・・オタカール・クラウス
ファーフナー・・・・フレデリック・ダルベルク、
森の小鳥・・・ジャンネッテ・ジンクレール
ブリュンヒルデ・・・・ビルギット・ニルソン
《神々の黄昏》(1957年10月4日)
第1のノルン・・・マリア・フォン・イロスヴァイ、
第2のノルン・・・コンスタンチェ・シャックロック
第3のノルン・・・エイミー・シュアルド、
ブリュンヒルデ・・・ビルギット・ニルソン
ジークフリート・・・ヴォルフガング・ヴィントガッセン、
グンター・・・ヘルマン・ウーデ
ハーゲン・・・クルト・ベーメ、
グートルーネ・・・エリザベート・リンダーマイアー
ヴァルトラウテ・・・マリア・フォン・イロスヴァイ、
アルベリヒ・・・オタカール・クラウス
ヴォークリンデ・・・ジョーン・サザーランド、
ヴェルグンデ・・・ウネ・ハーレ
フローシルデ・・・マルジョリー・トーマス
ロイヤル・コヴェントガーデン管弦楽団&合唱団
指揮:ルドルフ・ケンペ
録音:1957年9,10月 コヴェントガーデン(ライヴ)mono
1950年代、様々な歌劇場で毎年のように上演されていた「指環」の全曲演奏。
このケンペ&コヴェントガーデンの1957年ライヴは、一連のクナ&バイロイト
とともに最高の名演として高く評価されているものです。まず歌手たちの顔ぶ
れをご覧下さい!主役にはホッター、ニルソン、ヴィントガッセン、ヴィナイ
・・・・など当時最高のワーグナー歌手を配置し、ベーメ、ウーデ、クラウス、
ミリンコヴィチなどの実力派がしっかりと脇を固めます。当時30歳のサザーラ
ンドのヴォークリンデも非常に魅力的です。そして、何と言っても素晴らしい
のがケンペの指揮でしょう。1953年にコヴェント・ガーデンに登場、その後20
年に渡り数々のオペラ上演を行いロンドンの聴衆、歌手、楽団員から絶大なる
信頼を受けたケンペ、(とは言え、音楽監督の座は辞退)前年(1956年)は病気の
ために一時休養を取ったものの、この年、1957年はシーズン開始から精力的に
活動し、「蝶々夫人」「エレクトラ」そして「指環」を立て続けに振ったので
した。もちろんこの「指環」は聴衆からも批評家からも大絶賛、溢れるような
音の洪水と高らかな歌声に全ての人が歓喜したという伝説の公演記録です。後
にケンペは1960年にバイロイトに登場、そこでの一連の「指環」でも素晴らし
い演奏を残しているのは言うまでもありません。
なおこの復刻は、ヘアウッド卿(エリザベス女王のいとこで、イギリスを代表
するオペラ専門家)の所蔵する高音質、高品質の原盤を使用したものです。
<LPO>
JLPO-0032 \2100
ブルックナー:交響曲第8番
クラウス・テンシュテット(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
録音 1981年 10月 29日ライヴ録音ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
1981年と言えば、テンシュテットが“急病”のため北ドイツ放送響との演奏旅
行をキャンセル。そのおかげであの凄絶なコンドラシンのマーラーが世に出た
年です。若干の月日も経過し、ロンドン・フィルの前に現れたテンシュテット
ですが、こちらは目の覚めるような素晴らしいブルックナーを聴かせます。こ
の翌年には EMIとのセッション録音を行いましたが、やはりテンシュテットの
魅力はライヴにあると言えましょう。音質は若干古めかしいですが、それを超
えた迫力が聴き手を魅了します。
<NAXOS>
8.570069 \1000
ラウタヴァーラ:
1.アポテオシス-交響曲第6番「ヴィンセンティアーナ」第4楽章の改編
マンハッタン三部作(2.白昼夢/3.悪夢/4.夜明け)
5.交響曲第8番「旅」
ピエタリ・インキネン(指揮)
ニュージーランド交響楽団
1980年生まれ、ヴァイオリンの腕も超一流、もちろん指揮者としても大活躍。
期待の新鋭指揮者インキネンが、ナクソスでシベリウスに続いて取り組んだの
がエイノユハニ・ラウタヴァーラ(1928-)です。中でも、本作の中心をなす交
響曲第8番は、人生を交響的音楽になぞらえたというラウタヴァーラの真情が
ほとばしる雄大さがあります。この第8番は、2009年にインキネンの指揮で日
本初演が予定されている作品。ぜひ一足先に味わってください。
<Glossa Platinum>
GCD P32103 \2300
愛の力-13世紀ブラバントの神秘家、修道僧と吟遊詩人 ――
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン、ゴスヴィン・デ・ボシュ、
ブラバントのハデウェイヒ、ブラバント公アンリIII世、タサン、
カラサウス、ジルベール・ド・ベルヌヴィル、ペラン・ダンジクール、
ジャン・エラールの作品
ヴィレース修道院のグレゴリオ聖歌
ナザレト修道院のグレゴリオ聖歌
作曲者不詳の作品を収録
ビョルン・シュメルツァー(ディレクター)、
アンサンブル・グランドラヴォア
グロッサ(Glossa)がその秘めたる才能と無限の可能性を見出し、瞬く間に檜舞
台に登場したビョルン・シュメルツァー率いるベルギーの声楽&古楽器アンサ
ンブル「アンサンブル・グランドラヴォア」。
デビュー盤であり、古楽シーンに新たな風を吹き込んだフランドル楽派の巨匠
オケゲムの作品集「Caput(頭)」(GCD P32101)、同じくフランドルの大作曲家
バンショワの作品集「Joye(喜び)」(GCD P32102)に続くグランドラヴォアのリ
リース第3弾はオケゲムとバンショワから時代を遡った「13世紀ブラバントの
音楽」の再現という壮大なプロジェクト。
13世紀ブラバントの文化や経済の繁栄の中から生まれ、人々の生活と密接に結
びついていた当時の“音楽”。神秘家であり歴史上初の女性作曲家と言われる
ビンゲン、同じく13世紀の神秘家ハデウェイヒ、吟遊詩人エラール、そして
ヴィレースとナザレトの2つの修道院で歌われたグレゴリオ聖歌など、「神秘
家」、「修道僧」、「吟遊詩人」という3つの幅広いグループの“音楽”を1つ
に結び付けることにより13世紀ブラバントの音楽の再現を成功させているので
ある!
またシュメルツァー&グランドラヴォアはこれらの音楽が多く演奏されたので
はないかと推測されているルーヴェンのドメニコ会修道院をレコーディングの
舞台に選ぶなど、「13世紀ブラバントの音楽」に対する飽くなき探究心は計り
知れない。
これらのまだまだ謎の多い中世の音楽が現代に広まるのも、妥協無き姿勢で向
き合うアーティストがいるからこそ。音楽史の視点から見ても非常に意義深い
録音である。
2008年1月、ルーヴェン・ドメニコ会修道院(ベルギー)での録音。
アーティスト紹介-
ビョルン・シュメルツァー&アンサンブル・グランドラヴォア
「アンサンブル・グランドラヴォア」は、ベルギーの民族音楽学者であり音楽
家でもあるビョルン・シュメルツァー(写真右)によって1999年に結成された声
楽と古楽器によるベルギーの芸術家集団。
レパートリーこそ違えども、モンテヴェルディ&ジェズアルドのマドリガーレ
で大ブレイク中の「ラ・ヴェネクシアーナ」と肩を並べるアンサンブルとして
急速に注目を集めている古楽ファン要注目のアーティストである。
<Channel Classics>
CCSSA 26408(SACD-Hybrid) \2850
エミリー・バイノン-フルート&フレンズ ――
ヒラリー・タン(1947-):
フルート、ヴィオラとハープのための《アマージンの歌より》
アミー・ビーチ(1867-1944):フルートと弦楽四重奏のための《主題と変奏》
サリー・ビーミッシュ(1956-):
フルートとピアノのための《私の娘に贈る言葉》
セア・マスグレイヴ(1928-):フルートとオーボエのための《即興曲》
ルイーズ・ファランク(1804-1875):
フルート、チェロとピアノのための《三重奏曲》Op.45
エミリー・バイノン(フルート)、ヘンク・ルービング(ヴァイオリン)、
マリイン・ミーンダース(ヴァイオリン)、ローランド・クラーマー(ヴィオラ)、
ダニエル・エッサー(チェロ)、セプ・フローテンハウス(ピアノ)、
アレクセイ・オグリンチュク(オーボエ)、
ペトラ・ファン・デル・ハイデ(ハープ)
首席トロンボーン奏者ヨルゲン・ファン・ライエンの登場でスタートしたチャ
ンネル・クラシックスの「ロイヤル・コンセルトへボウの首席奏者シリーズ」
待望の第2弾は、首席フルート奏者エミリー・バイノン!
帝王マリス・ヤンソンスとのコンビにより、新たな黄金期を迎えているロイヤ
ル・コンセルトヘボウ管の木管セクションを支える現在唯一の女性首席奏者が
録音に望むにあたって最も悩んだのは70分の収録時間を構成するプログラムだ
ったという。悩みぬいたバイノンが膨大な数のフルートのレパートリーの中か
らこの録音のため選び出したのは、イギリスとオランダの女流作曲家によって
書かれた5作品!フルートのための新たなレパートリーを最高の演奏と最高の
録音で知ることの出来る新たなバイブルの登場だ!フルート&管楽器関係者
必聴!
CCSSA 25508(SACD-Hybrid) \2850
ティンブランド ――
S・レブエルタス(ネルソン編):ラジオ向きの
A・ピアソラ(スチュワート編):オブリビン
コスタリカ民謡(ネルソン編):カバリート・ニコヤーノ
C・ヴェローソ(モレレンバウム編):ミケランジェロ・アントニオーニ
D・プリート:エコー・ディメンションズ
H・ヴィラ=ロボス(スチュワート編):
ブラジル風バッハ第5番より アリア、ブラジル風バッハ第1番
T・レオン:サオコ
A・ララ:En par de los levantes de la aurora
H・パスコアル:ティンブランド
ピシンギーニャ&ラセルダ(スチュワート編):1×0
メリディアン・アーツ・アンサンブル
金管五重奏+ドラムという編成で画期的かつ独創的なアルバムを打ち出してき
たメリディアン・アーツ・アンサンブル。
通算9枚目にして結成20周年記念リリースは、レブエルタスやピアソラ、ヴィラ
=ロボスからブラジルの超個性派ミュージシャン、パスコアルの作品など、ラ
テン・アメリカと南米の個性豊かな作品がズラリと揃ったユニークなアルバム
に仕上がっている。
1997年に招かれたマイアミの亜熱帯音楽祭で触れたラテンの文化からの影響を
受けたというメリディアン・アーツ・アンサンブルの燃え上がるような熱演に
期待!
<Nimbus>(Nimbusはレーベル・オフィシャルのCD-R盤となります)
NI 5815 \2080
20世紀のチェロと弦楽のための作品集 ――
W・ルトスワフスキ:グラーヴェ-チェロと弦楽のためのメタモルフォーゼ
E・マコンキー:エピリオン
P・ヒンデミット:葬送音楽
P・パターソン:チェロ協奏曲Op.90
M・コピィトマン:カディッシュ
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)、
ウィリアム・ボートン(指揮)、南西ドイツ室内管弦楽団
母国イギリスを代表するチェリストとしての責務を背負いながら国際的な舞台
に立ち続ける名手ラファエル・ウォルフィッシュの最新録音となる弦楽オーケ
ストラの伴奏を伴う近現代作品集。
ルトスワフスキ、ヒンデミットといった大御所からイギリスのマコンキーとパ
ターソン、イスラエルのコピィトマンといった5人の作曲家の作品をウォルフィ
ッシュがチェロを通じて紐解いていく。ウォルフィッシュの近現代作品の解釈
は世界的に高く評かれており、近年ではツェムリンスキーの世界初録音
(NI 5806)が記憶に新しいところ。2006年11月22日-24日の録音。