クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

08-03 No.17-1

2008年03月14日 15時43分19秒 | Weblog
<Arte Verum>
バーバラ・ヘンドリックスのレーベル、Arte Verumは、2006年1月、ヘンドリッ
クス自身によって設立されました。レパートリーは、リートから歌曲、室内楽、
オーケストラ歌曲からジャズにいたるまで、多岐に渡ってリリースされる予定
です。

ARV 199 \1250 ※5月末までの入荷分特価 \1080
シューベルト:歌曲集
(1)「私に言わせないで」ミニョンの歌op.62-2
(2)「大人になるまでこのままに」ミニョンの歌op.62-3
(3)君よ知るや南の国D.321
(4)「ただあこがれを知る者だけが」ミニョンの歌op.62-4
(5)アヴェ・マリア
バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)
ローランド・ペンティネン(ピアノ)
録音:2003年、2007年
今年5月のラ・フォル・ジュルネに来日が決定しているソプラノの名花、ヘン
ドリックス。演奏曲目ばかりが収められているシューベルトの歌曲集がリリー
スされます。ヘンドリックスの、真珠を思わせる愛らしい声は健在。「アヴェ
・マリア」など、敬虔な雰囲気に心打たれる名演となっています。ペンティ
ネンの好サポートも注目に値します。




<haenssler>
=SWR MUSIC=
93 217 \2250
ブルックナー:交響曲第3番ニ短調(1873年第1稿)
サー・ロジャー・ノリントン(指)SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
録音:2007年5月22日シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザ
ール(ライヴ)
ことし2008年1月末から2月の初めにかけて、当コンビでは3度目となる日本全国
8か所におよぶ列島縦断ツアーを敢行して、一大旋風を巻き起こしたノリントン
&手兵シュトゥットガルト放送響。練り上げられた演奏のすばらしさはもとよ
り、楽章の合間に指揮台から客席に向けて汗を拭うポーズをとって笑いをとる
などのサービス精神満点のステージ・マナーでも、マエストロは天性のエンタ
ーテイナーぶりを発揮して会場に詰め掛けた多くのファンを魅了したのは記憶
にあたらしいところ。この興奮も冷め遣らぬうちに、はやくも当コンビが着手
するのは衝撃のブルックナー・シリーズ。第1弾の第3交響曲では、ノリントン
による前回のロンドン・クラシカル・プレイヤーズ(95年)のときと同じく、作
曲者が崇拝するワーグナー作品からの引用が顕著な第1稿を採用しています。
オリジナル楽器による旧盤も刺激に満ちたものでしたが、今回はそれにもまし
て、ポイントといえるのが響きのこのうえない透明感。オケの精度が格段に向
上しているため、ノリントンの意図はよりすみずみまで徹底されています。と
りわけ、「ワルキューレ」の眠りの主題や「タンホイザー」を想わせる音型が
現れる第2楽章の静けさと佇まいは絶品。ふんわりと夢のように浮遊するやわ
らかい弦の感触。いっそう研ぎ澄まされたピュアトーンの威力が最高に発揮さ
れた場面は一度聴いたら忘れられません。なお、前回の録音ではその急速テン
ポも刺激的な要因として評判となりましたが、それでも旧録音との比較では演
奏時間も全体で3分以上長くなっているのも新録音の特徴といえます。
オルガン的とたとえられ従来分厚い響きの魅力が語られ、ともすればピリオド
・アプローチの鬼門とさえいわれてきたブルックナーのシンフォニー。ノリン
トンは長年の手兵シュトゥットガルトを随え、ここにまったくあたらしいブル
ックナー像を打ち立てたといっても言い過ぎではありません。





<赤渋楽譜出版>
AGCD 125 \2250
「エボニー・フォレスト」-クラリネットてんこ盛り
(1)ハロルド・オーウェン:4本のBbクラリネットのための室内音楽
(2)シャロン・デイヴィス:クラリネットとピアノのためのデュオ・ソナタ、
 ソプラノ(歌)、Bbクラリネットとピアノのための 「人からは自由だと呼ば
れるけど」
(3)ボリス・ピリン:バスクラリネットのためのスケルツォ・バルバロ
(4)ウィリアム・シュミット:
コントラバスクラリネットとピアノのためのソナチネ
(5)ライナー・ブラウン:クラリネットクワイアのための「交響曲」
録音(1)1971年8月26日 カルフォルニア州ハリウッド、ウィルシャー・ユナイ
テッド・メソジスト教会
(2)1986年3月25日 カルフォルニア州ラミラダビオラ大学
(3)1976年1月30日(4)1977年11月21日(5)1976年2月6日(6)1971年10月18日
カルフォルニア州ハリウッド、ウィルシャー・ユナイテッド・メソジスト教会
演奏は、ジュリアン・スピアー始め、ダイアン・ラング、デビッド・アトキン
ス、ロサンゼルス・クラリネットソサエティなど、アメリカトッププレイヤー
による録音。クラリネットクワイアの定番、R・ブラウン氏の「交響曲」も収録
されている貴重な音源。
3オクターブ以上の音域を誇る、最も普及したBbクラリネットからオーケストラ
でしばしば使用される甘美な音色のバスクラリネット、アルトクラリネット(バ
セットホルンとともに失われてしまった低音域をカバー)そして、最も遠い親戚
にあたるコントラバスクラリネット(コントラアルトとも呼ばれる)に至るまで、
このアルバムでは様々な組み合わせによる作品が勢ぞろいし、クラリネットの
森のさざめきが聴こえてきそうです。





<FABULA CLASSICA>
FAB 12076 \1350
(1)ムレ:トランペットと弦楽合奏のための二つのシンフォニア
(2)ヴィヴァルディ:マンドリン協奏曲 ニ長調RV93
(3)アントニオ・パスクッリ(1842-1924):
オーボエと弦楽のための「椿姫」のヴィオレッタに寄せる同情
(4)ロッシーニ:
クラリネットと弦楽のための「モゼ」と「湖上の美女」の主題による変奏曲
(5)ショパン:ピッコロと弦楽のための「シンデレラ」の主題による変奏曲
(6)モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハト・ムジークK525
(7)パガニーニ:ヴァイオリンと弦楽のための「モゼ」の主題による変奏曲
(8)ドリゴ:セレナード
(9)ボッケリーニ:マドリードの通りの夜の音楽
(10)グリーグ:弦楽合奏のための「春」Op.34
(11)シャルパンティエ:「テ・デウム」-序曲
クラウディオ・シモーネ(指)イ・ソリスティ・ヴェネティ
弦楽の魅力だけでなくトランペット、マンドリン、オーボエ、クラリネット、
ピッコロと弦楽合奏のアンサンブルが楽しめます。特にオペラのテーマに基づ
くパラフレーズは興味深く、パスクッリの「ヴィオレッタに寄せる同情」は
「椿姫」ファンは聴き逃せません(10分弱の曲)。

FAB 12035 \1350
モノラル
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調BWV.1050
シューベルト:交響曲第3番 ニ長調D.200
ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調op.60
ウォルフガング・サヴァリッシュ(指)RTSI管弦楽団録音:1964年(ライブ)
1964年、この演奏が放送用としてスイスのイタリア語圏向けラジオ放送局によ
って録音された時点でサヴァリッシュはドイツ指揮界の巨匠の地位を継承する
存在として誰もが認める存在でした。なにしろこの7年前の1957年には、それ
までの最年少でバイロイト・デビューを飾っていたのですから。ここで聴ける
演奏でも、端正であり同時にふくよかさを持つ彼の音楽の特質をはっきりと覗
うことができます。シューベルトの第3交響曲のようなある意味、取り扱い注
意の難曲で、決して単調さを感じさせない手腕にはまさに脱帽もの!
録音もモノラルながら、オリジナルの録音が良いため細部まで明瞭に聴き取る
ことができます。

FAB 12049 \1350
(1)J.S.バッハ:
パルティータ第4番 ニ長調BWV.828、コラール「主よ、人の望みの喜びよ」
(2)ハイドン:ピアノ・ソナタ第52番 変ホ長調op.82
(3)シューマン:交響的練習曲op.13、5つの変奏曲
(4)J.S.バッハ:コラール「主よ、人の望みの喜びよ」
アレクシス・ワイセンベルク(P)録音:1982年(ライブ)
早めのテンポ、胸がすくような素晴らしいテクニック、まるでトップアスリー
トの引き締まったボディのようなワイセンベルクの演奏をたっぷり味わってい
ただける1枚です。虚飾を排したバッハ、ハイドンの爽快さ。そしてシューマ
ンの怒涛のフィナーレまで憎らしくなるほどクールに徹した演奏は独墺系の重
厚な演奏とは一線を画するものですが、とにかく目くるめくようなスパテクに
圧倒されることは間違いありません。しかもこれはライブ演奏。なのにこの綻
びのなさはいったい何?快速だけど、けっして軽量ではない彼ならではの演奏
をお楽しみください。

FAB 1250 \1350
モノラル
ブラームス:(1)間奏曲 変ホ短調op.118-6 (2)狂詩曲 ト短調op.79-2
ベートーヴェン:(3)ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調「熱情」op.57
ショパン:
(4)夜想曲 ハ短調op.48-1 (5)バラード第3番 変イ長調op.47 
(6)マズルカ ハ長調op.24-2 (7)マズルカ 変ロ短調op.24-4 
(8)スケルツォ 嬰ハ短調op.39 (9)マズルカ イ短調op.67-4 
(10)ワルツ 変ト長調op.70-1 (11)練習曲 ハ短調「革命」op.10-12
ヴィトルト・マルクジンスキ(P)録音:1963年(ライブ)
ポーランド出身の往年の名ショパン弾き、マルクジンスキ(1914-1977)が1963年
スイスで行った演奏会を収録した興味深いライブレコーディング。ブラームス
とベートーヴェンでは「地上の人」だったマルクジンスキが後半のショパン・
プログラムに入ると大変身!天がける天使のように軽やかで滋味深い演奏を繰
り広げ始めます。特にマズルカの自然な息遣いは作品と演奏者が一体となった
稀有な例といってよいでしょう。

FAB 1256 \1350
モーツァルト:(1)幻想曲 ハ短調 K.475(2)ピアノ・ソナタ ハ短調K.457
リスト:
(3)コンソレーション第1番-第6番、(4)葬送、(5)ウィリアム・テルの礼拝堂
(6)リゴレット・パラフレーズ
アルド・チッコリーニ(Pf)録音:1981年(ライブ)
今月来日予定のチッコリーニ、56歳のアブラの乗り切った頃の録音。




<ORFEO D'OR>
ORFEOR 756081 \2080
レオンカヴァッロ:「道化師」
プラシド・ドミンゴ(T カニオ)
イレアナ・コトルバス(S ネッダ)
マッテオ・マヌグエッラ(Br トニオ)
ハインツ・ツェドニク(T ベッペ)
ヴォルフガング・シェーネ(Br シルヴィオ)

アダム・フィッシャー(指)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団,合唱団
録音:1985年6月6日,ウィーン
凄いライブが出てきました!1985年、ウィーン国立歌劇場での「道化師」です。
なんと言ってもカニオがドミンゴ!しかも1980年代半ばという、ドミンゴ全盛
期のカニオです。気迫の歌唱には唯圧倒!そしてネッダはなんとコトルバス、
これは珍しい記録です。トニオをマヌグエッラが渋く好演。さらにベッペに
ツェドニク、そしてシルヴィオにはシェーネという、ウィーンらしい配役がま
た嬉しいもの。指揮は、当時まだ35歳だったアダム・フィッシャー。翌年スカ
ラ座にデビューするなど、国際的な名声を高めている頃で、勢いが感じられま
す。充実の「道化師」、オペラファンならぜひ!





<2L>
2L 48SACD(SACD-Hybrid) \2280
ウーラ・ヤイロ(1978-):ピアノのための音楽
ニューヨークの雪、北国、ミシェール、線、ハドソン川、
ロクスベリー・パーク、ストーン・ローズ、一月、舗道、マンハッタン、
四月、マディソン、シエナ、北国 II、のどかな日
ウーラ・ヤイロ(P) トム・バーバー(フリューゲルホルン)
ダーヴィド・クシュロン(Vn) ヨハンネス・マッテンス(Vc)
録音:2007年8月5日-8日 ソフィエンベルグ教会(オスロ)
様々なスタイルの作曲家でにぎわっている現代ノルウェーの音楽界。近年、合
唱音楽ファンから「これ誰?」と注目されているのが、ウーラ・ヤイロです。
ヤイロは、ジャズとクラシカルのピアノと作曲を学び、ノルウェー音楽アカデ
ミーを卒業後、ロンドンの王立音楽大学とニューヨークのジュリアード音楽院
に留学しています。現在、ニューヨーク・シティ在住。作曲のほか、ピアニス
トとしてソロ、あるいはみずからのアンサンブル、ウーラ・ヤイロ・グループ
を率いたグローバルな音楽活動を行っています。
フリューゲルホルン、ヴァイオリン、チェロとの共演曲を含むピアノ作品集。
心から愛する ニューヨーク、そして2年間を過ごしたロサンジェルス。その経
験と思い出から生まれた15曲が録音されました。ジャズとクラシカルとポピュ
ラーミュージックが握手。アメリカの都会で書かれながらルーツは祖国ノル
ウェーにある音楽。人なつこさと温もり、そして秘めた情熱が感じられるで
しょう。

2L 47SACD(SACD-Hybrid) \2280
スティーグ・ニルソン - SOLO+
オイスタイン・ソンメルフェルト(1919-1994):
ユキノシタ・ソナタ 作品69A(1985)
シェティヴ・ヴォスレフ(1939-):ヴァイオリン・ソロ(1980 rev.1989)
ヴォルフガング・プラッゲ(1960-):決闘(2007)(2つのヴァイオリンのための)
シェル・モルク・カールセン(1947-):
ヴァイオリン・ソロのためのファンタジア・レリジョーザ
ビョルン・クルーセ(1946-):メメント・モリ(2004)
テリエ・ビョルクルン(1945-):
2つのヴァイオリンのための3つのコントラスツ(2007)
スティーグ・ニルソン(Vn) アンデシュ・シェルベリ・ニルソン(Vn)
録音:2006年11月、2007年3月ウッレンスヴァング教会
(ロフトフース、ハルダンゲルフィヨルド)
スティーグ・ニルソンはスウェーデン生まれ。エンドレ・ヴォルフ、ティボー
ル・ヴァルガ、フランコ・グッリにヴァイオリンを学び、1971年にノルウェー
国立オペラの首席奏者に就任しました。1977年からはオスロ・フィルハーモニ
ック管弦楽団のコンサートマスター。ソロイスト、室内楽奏者として北欧の音
楽シーンに欠かせないヴァイオリニストのひとりです。ニルソンが演奏したこ
とで名前を広く知られるようになった作曲家たちも多く、たくさんの作品が彼
に献呈されています。
デュオ2曲を含むニルソンのソロアルバム「SOLO+」。山腹のゴツゴツした地面
にしっかりと根を張る小さなユキノシタを描くソンメルフェルトの標題的なソ
ナタ。息の長い旋律がさまざまに変容するヴォスレフの「ヴァイオリン・ソ
ロ」。ノルウェーとハンガリーの民謡からインスピレーションを得たモチーフ
をもつプラッゲの「Duels(決闘)」 では、2つのヴァイオリンがユーモラスな
"追跡" をくりひろげます。カールセンの「ファンタジア・レリジョーザ」
(宗教的幻想曲)は雰囲気ゆたかな小品。ニルソンとの共同作業から生まれまし
た。クルーセの「メメント・モリ」(死を想え)。生まれた時から死ぬ時まで、
人生がいかに貴重なものかを語る同名のバレエの一部として作曲されました。
テリエ・ビョルクルンの曲では2つのヴァイオリンが対話。繊細なメロディと
リズミカルなモチーフ、ジャズとクラシック、さまざまな対照がみられます。
アンデシュ・シェルベリ・ニルソンはスティーグの子。オスロのバラット=
ドゥーエ音楽学校で学んだ後、ベルリンに留学。ストックホルムでウルフ・
ヴァリーンに師事。2008年にノルウェー国立音楽アカデミーのディプロマ・
コースを修了する予定です。 ニルソン父子のヴァイオリンをリアルに、そ
の場の空気とともに捉えた録音は、ハルダンゲルフィヨルドにあるウッレン
スヴァング教会で行われました。

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