クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-05 No.5

2010年05月07日 19時57分55秒 | Weblog
<Avie>
AV 2158 2枚組 \3250
シューベルト・ライヴVol.3 ――
12のドイツ舞曲D.790/ピアノ・ソナタ第14番イ短調D.784/ハンガリーのメロ
ディ ロ短調D.817/ピアノ・ソナタ第15番ハ長調D.840/4つの即興曲D.899/
ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D.960/アレグレット ハ短調D.915
イモジェン・クーパー(ピアノ)
ロンドンのクィーン・エリザベス・ホールを舞台として繰り広げられている英
国の才女イモジェン・クーパーの"シューベルト・ライヴ"。
『 私はシューベルトのスペシャリストと呼ばれることに全く恐れはありませ
ん 』と語るイモジェン・クーパー。
"シューベルト・ライヴ"の演奏には、シューベルトの音楽への揺るぎない自信
と想い、長き歳月の中でさらに進化した技巧と音楽性、そして楽譜だけでなく
内面までを見つめ続けたイモジェン・クーパーのシューベルト観の全てが込め
られている。
2008年4月15日、2009年4月22日&12月8日、
クィーン・エリザベス・ホール(ロンドン)でのライヴ録音。

AV 2190 \2180
ジョン・ロード:
フルート、ピアノと弦楽オーケストラのための組曲《トゥ・ノーティス・サッ
チ・シングス》/イヴニング・ソング(オーケストラ・ヴァージョン)/フォー
・エグザンプル/エア・オン・ザ・ブルー・ストリングス/アフターワーズ
ジョン・ロード(ピアノ)、コーマック・ヘンリー(フルート)、
クラーク・ランデル(指揮)、
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
ダラム大学の創設175周年記念作品「ダラム・コンチェルト」(AV 2145)で"ク
ラシック"の作曲家としてデビューを飾ったイギリスの伝説のハードロックバ
ンド、ディープ・パープルの元メンバー、ジョン・ロード(1941-)。
結成から1976年の解散、1984年の再結成から2002年までディープ・パープルの
キーボードとして活躍し、2002年にクラシックの作曲家へと転身を遂げたジョ
ン・ロードの「ダラム・コンチェルト」に続く新作は、"フルート"と"ピアノ"、
"弦楽オーケストラ"が織り成す美しき組曲。
この「トゥ・ノーティス・サッチ・シングス」はただの管弦楽組曲ではなく、
ジョン・ロードの長年の友人であり2009年に他界したサー・ジョン・モーティ
マー(1923-2009)に捧げるために作曲された特別な作品なのである。
オーケストラは名門ロイヤル・リヴァプール・フィル、指揮者はRNCMウィンド
・オーケストラのコンダクターとして幅広いジャンルを振ってきたクラーク・
ランデル、そしてピアノは作曲者ジョン・ロード自らが担当!

AV 2201 \2180
ヴィヴァルディ:神々、皇帝たちと天使たち ――
弦楽と通奏低音のための協奏曲変ロ長調《コンカ》RV.163/2つのヴァイオリン
のための協奏曲変ロ長調RV.530/ファゴット協奏曲イ短調RV.500/ソプラノ・
リコーダー、弦楽と通奏低音のための協奏曲イ短調RV.445/2つのヴァイオリン
のための協奏曲変ロ長調RV.526/リコーダーとファゴットのためのソナタ
イ短調RV.86/ファゴット協奏曲ニ短調RV.482/ソプラノ・リコーダー協奏曲
ト長調RV.312/ヴァイオリン協奏曲ホ長調《恋人》RV.271
パメラ・トービー(リコーダー)、ピーター・ホイーラン(ファゴット)、
サラ・デボラ・シュトゥルンツ(ヴァイオリン)、
エイドリアン・チャンドラー(ヴァイオリン&ディレクター)、
ラ・セレニッシマ
1994年に結成された"ヴィヴァルディ"と"北イタリアのバロック音楽"のスペ
シャリスト集団ラ・セレニッシマのアヴィー第8弾は、ソリストに麗しきリコ
ーダー奏者パメラ・トービーを迎えてのヴィヴァルディの協奏曲集!
神聖ローマ皇帝カール6世に献呈された「ラ・チェトラ」Op.9からの協奏曲=
『皇帝たち』、海の神トリトンの法螺貝とリンクさせた「コンカ」RV.163=
『神々』、ヴィヴァルディが教師を務めたピエタ院の女生徒たち=『天使た
ち』の3つの要素がアルバムのテーマとなっている。
リコーダーのパメラ・トービーやヴァイオリンのエイドリアン・チャンドラー
たちが生み出す音色が、時には神々や皇帝たち、また時には天使たちへと表情
を変えながらヴィヴァルディの音楽を1つ1つ語ります。

AV 2160 \2180
ヴィルトゥオーゾ - 無伴奏チェロのための作品集 ――
ボッタームント(シュタルケル編):パガニーニの主題による変奏曲/クレンン
ゲル(ウェン=シン・ヤン編):シャコンヌ形式による奇想曲Op.43/イザイ:無
伴奏チェロ・ソナタOp.28/カサド:無伴奏チェロ組曲/コダーイ:無伴奏チェ
ロ・ソナタOp.8
ウェン=シン・ヤン(チェロ)
24歳という若さでバイエルン放送響の首席チェロ奏者に就任し、同オーケスト
ラのシェフを務めたマゼールから最大級の賛辞を寄せられた台湾人チェリスト、
ウェン=シン・ヤン。
最新録音となる「無伴奏チェロたのための作品集」には、シュタルケルの代名
詞コダーイの「無伴奏ソナタ」や、シュタルケルがアレンジを加えたボッター
ムントの「パガニーニの主題による変奏曲」など、19-20世紀の無伴奏作品を
収録。

AV 2181 \2180
ファゴットのための作品集 ――
ブートリー:アンテルフェランスI/アンドレ:晩秋の歌/サン=サーンス:ファ
ゴット・ソナタ ト長調Op.168/ミルデ:アンダンテとロンドOp.25、ポロネー
ズ/グリエール:ユーモレスクOp.35-8
ジュディス・ルクレア(ファゴット)、
グレッチェン・ファン・ホエセン(ハープ)、
ジョナサン・フェルドマン(ピアノ)
カーラ(Cala)の"ニューヨーク・フィルの首席奏者たちシリーズ"以来となる
ニューヨーク・フィルの首席ファゴット奏者ジュディス・ルクレアのソロ・
アルバム。
数多くの巨匠たちと共演を重ねてきたルクレアが新しいソロ・アルバムのため
にチョイスしたのは、パリ・ギャルドの第8代楽長ロジェ・ブトリーの「アン
テルフェランスI」やサン=サーンスの「ソナタ」などファゴット奏者にとっ
て大切な作品ばかり。
ピッツバーク響の首席ハープ奏者ファン・ホエセンや、前作(CACD 0515)でも
デュオを組んだジョナサン・フェルドマンなど共演者たちもルクレアに負け
ず劣らず強力。

AV 2177 \2180
シューマン:ピアノ作品集 ――
ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調Op.14/3つのロマンスOp.28/幻想曲ハ長調Op.17
フェリペ・スカリウシ(ピアノ)
アヴィー初登場となるサンパウロ出身のブラジル人ピアニスト、フェリペ・ス
カリウシは、生まれ故郷のサン・パウロとニューヨークのマンハッタン音楽院
でピアノ学び、アイルランドでは名手ジョン・オコーナーに師事。
2005年9月にはカーネギー・ホール・デビューを果たすなど、偉大なる先人ネ
ルソン・フレイレに続く存在として期待を集めている。そのフレイレが得意と
しているシューマンを敢えてデビュー・プログラムに選んできたチャレンジ
精神が頼もしい。

AV 2186 \2180
チューダー朝の音楽 ――
バード:まことのおからだ/パワー:至福なるかな、天上の女王/ダンスタブル:
あなたは美しい/スミス:フロス・レガリス/作曲者不詳:フロス・レガリス/
タリス:追われし鹿が流れの水を求めるごとく、おお来たれ, 唯一の神を称え
よ、祝福されし者は疑いなく、神はわれらに恩寵を与えたまい/スミス:キリ
ストよみがえりぬ/コーニッシュ:喜びたまえ、キリストのみ母になる乙女/
フォレスト:クアリス・エスト・ディレクトゥス/タリス:我は天の声を聞き
ぬ/ランビ:天の星/タリス:神が威厳持ち立ち上がり、何故異教徒の面前に
て/スミス:茨の冠を主にかぶせて/タヴァナー:4声のマニフィカト/タイ:
平安のうちに
ニューヨーク・ポリフォニー
2006年の結成以来、活動拠点のアメリカ(ニューヨーク)とイギリスの両国で、
急速に評価を高めている男声4重奏のア・カペラ・アンサンブル、ニューヨー
ク・ポリフォニー。
バードやタリス、タヴァナーの音楽にノルウェーで活躍するリヴァプール生ま
れの作曲家アンドルー・スミス(1970-)の音楽が加わり時空を超越した"チュー
ダー朝の音楽"でのハーモニーは、英グラモフォン誌や英BBCミュージック・マ
ガジン誌で激賞された前作以上に神々しく神秘的。

AV 2182 \2180
ハンス・ガル:ヴァイオリンのための作品集 ――
ヴァイオリン・ソナタ変ロ短調Op.17/ヴァイオリンとピアノのための組曲
ト長調Op.56(世界初録音)/ヴァイオリン・ソナタ ニ長調(遺作)
アネッタ=バルバラ・フォーゲル(ヴァイオリン)、
ユハニ・ラーゲルスペッツ(ピアノ)
ユダヤ系ハンガリー人の医師一家に生まれたハンス・ガル(1890-1987)は、ナ
チスのユダヤ人迫害から逃れるためにドイツ、オーストリアからスコットラン
ドへと移住し、自らの命とスタイルを守り抜いた20世紀ドイツ語圏の名匠の
1人。
ブラームスの孫弟子でもあり、シェーンベルクを筆頭とする新ウィーン楽派と
は一線を画した作風は、近年再評価の兆しが高まりつつある。「組曲ト長調
Op.56」は今回が世界初録音。プロデューサー&エンジニアは、ピアノ独奏作
品全集(AV 2064)と同じくハンス・ガルの孫、サイモン・フォックス・ガルが
担当している。





<MEMORIES>
※長らく品切れだったBOXが超特価にて再入荷決定!
MR2085/89 5枚組
ベートーヴェン:交響曲全集
交響曲第1番(SWR、1954年3月30日)
交響曲第3番「英雄」(BPO、1950年6月20日)
交響曲第2番(VPO、1948年10月3日)
交響曲第5番「運命」(BPO、1954年5月4日)
交響曲第4番(VPO、1953年9月4日)
交響曲第7番(VPO、1954年8月30日)
交響曲第8番(VPO、1954年8月30日)
交響曲第6番「田園」(BPO、1954年5月23日)
交響曲第9番(VPO、ゼーフリード=S、アンダイ=A、デルモータ=T、
シェーファー=Br、1953年5月30日)
フルトヴェングラー指揮
年の瀬が忍び寄る今日この頃。何となくベートーヴェンが聴きたくなります。
ベートーヴェンの神様ともいえる名演奏家が誰あろうフルトヴェングラーで
す。当全集は、戦後、とくに巨匠の晩年の演奏に集中してセット化したもの
で、ますます深刻にデモーニッシュになっていった不世出の大指揮者フルト
ヴェングラー最晩年の最後の輝きが存分に味わえます。シュトウットガルト
との第1番など正に傑作中の傑作と言えます。既出のCDよりも生々しい音で迫
るMEMORIES入魂のリマスタリングです。

MR2090/94 5枚組
クレンペラー指揮
ベートーヴェン:交響曲全集
交響曲第1番(ケルン放送響、1954年10月25日)
交響曲第3番「英雄」(ベルリン放送響、1958年3月29日)
交響曲第2番(ベルリン放送響、1958年3月29日)
交響曲第5番「運命」(LAP、1934年1月1日)
交響曲第4番(COA、1956年5月9日)
交響曲第7番(NDR、1955年9月28日)
交響曲第8番(ケルン放送響、1955年5月28日)
交響曲第6番「田園」(ベルリン放送響、1954年2月15日)
交響曲第9番(COA、ブロウエンシュタイン=S、ヘルメス=A、
ヘフリガー=T、ウィルブリンク=Br、1956年5月17日)
今までありそうでなかったクレンペラー“ライヴ”のベートーヴェン全集で
す。「運命」は34年の演奏ですが他は病を乗り越えヨーロッパで尊敬を一身
に集めた時期である50年代中盤から後半の名演です。リズム重視でずしりと
手ごたえのあるのはいつものことですが、クレンペラーと雖も人の子。聴衆
を前に存分に熱しています。クレンペラーはフィルハーモニア管とも優れた
ベートーヴェンを遺していますが、ヨーロッパ強豪オケの重厚なサウンドは
クレンペラーのヘビーな解釈にぴったりと申せましょう。既出のCDよりも生々
しい音で迫るMEMORIES入魂のリマスタリングです。




<Musica Antigua Aranjuez>
MAA 008 2枚組 \3300
ボッケリーニ(1743-1805)/ラモン・デ・ラ・クルス(1731-1794)台本:
サルスエラ「クレメンティナ」(オリジナル・スペイン語版;1786)
マリア・イノホサ
(ソプラノ:クレメンティナ[ドン・クレメンテの娘として育てられた養女])
ソニア・デ・ムンク
(ソプラノ:ナルシサ[ドン・クレメンテの実の娘、クレメンティナの妹])
マルタ・ロドリゴ(メゾソプラノ:ドニャ・ダミアナ[娘たちの家庭教師])
エレナ・リベラ(ソプラノ:クリスティナ[女中])
ダビド・アレグレト(テノール:ドン・ウルバノ[ポルトガルの貴族])
トニ・マルソル(バリトン:ドン・ラサロ[音楽教師])
アンドレス・アモロス(俳優:ドン・クレメンテ[マドリードの裕福な貴族])
ハビエル・オルティス(俳優:マルケス・デ・ラ・バリェスタ[地方貴族])
ラ・コンパニア・デル・プリンチペ・アランフエス
パブロ・エラス=カサド(指揮)
録音:2008年6月23-25日、アランフエス(スペイン)、王宮礼拝堂
イタリア語版のオペラ「クリスティーナ」としても知られているボッケリーニ
のサルスエラの、オリジナル・スペイン語版による世界初録音。
ドン・ウルバノとクレメンティナ、マルケスとナルシサが恋仲になるが、ドン
・クレメンテが実はクレメンティナは自分が引き取った孤児であることを告白。
その成り行きを聞いたドン・ウルバノはクレンメンティナが死んだはずの妹で
あることを知り、結局ドン・ウルバノとナルシサ、マルケスとクレメンティ
ナ、おまけにドン・ラサロとクリスティナが結ばれてハッピーエンドを迎え
るという筋書きです。



<QUARTZIADE>
QTZ 001 \2180
フルートの気の向くままに
アルベニス(1860-1909)/ダヴィド・バルトゥク(1959-)編曲:
アストゥリア(フルートとピアノのための版)/グラナダ(同)
フランソワ・ド・ボワヴァレ/ポール・ボノー(1918-1995)編曲:
フルートとハープのためのソナタ第1番(*)
グスタフ・グンゼンハイマー(1934-):フルートチェンバロのためのソナタ第1番
メンデルスゾーン(1809-1847)/
リュック・ボードウィン&ジェラール・ノアック編曲:
6つの二重唱曲 Op.63 より(フルート、クラリネットとピアノのための版)
恋人よ、打ち明けておくれ,渡り鳥の別れの歌,秋の歌
フロラン・シュミット(1870-1959):
フルート、クラリネットとピアノの三重奏ソナティネ Op.85
ヨンゲン(1873-1953):フルートとハープのための緩やかな舞曲 Op.56
イベール(1890-1962):フルート、ヴァイオリンとハープのための2つの間奏曲
ウィリー・モルティエ(1947-):
ローカル・フライト(フルートとピアノのための)Op.44
アンサンブル・クワルツ
ジェラール・ノアック(フルート) リュック・ボードウィン(クラリネット)
フィリップ・デカンプ(ヴァイオリン) 
イングリッド・プロキュルール(ハープ)
ベティ・ブライランツ(チェンバロ) いづつゆか(ピアノ)
録音:1996年、スタジオ・ニュー D.E.S.
(*)19世紀アルベールの木製フルートを使用。

QTZ 008 \2180
抒情歌集
レハール(1870-1948)/リュック・ボードウィン編曲:
メリー・ウィドー(フルート、オーボエ、クラリネットとファゴットのための)
ドニゼッティ(1797-1848):フルートとハープのためのソナタ
ドヴォルジャーク(1841-1904)/ジェラール・ノアック編曲:
ドゥムカ(フルート、イングリッシュホルン、クラリネットとファゴットのための)
ドニゼッティ/ダニエル・ドムスティーズ編曲:
人知れぬ涙(ファゴットとピアノのための版)
ロッシーニ(1792-1868):フルートとハープのためのアンダンテと変奏曲
ヨハン・シュトラウスII(1825-1899)&ヨゼフ・シュトラウス(1827-1870)/
フリードリヒ・ガブラー編曲:ピツィカート・ポルカ
(フルート、オーボエ、クラリネット、ホルンとファゴットのための版)
グレチャニノフ(1864-1956)/S・ステグミュラー編曲:早朝 0p.126b
ジャン・ポール(ジョバンニ・パウロ)・マルティーニ(1741-1816):
愛の喜び(フルート、イングリッシュホルン、クラリネットとファゴットのための)
ヨハン・シュトラウスII/ジェラール・ノアック編曲:
オペレッタ「ジプシー男爵」序曲
アンサンブル・クワルツ
ジェラール・ノアック(フルート) 
ティエリ・カンメール(オーボエ、イングリッシュホルン)
リュック・ボードウィン(クラリネット) 
ダニエル・ドムスティーズ(ファゴット)
ベルナール・ワスネール(ホルン) イングリッド・プロキュルール(ハープ)
クリストフ・ポスタル(ピアノ)
録音:2007年7、9月、フラン=ワレ教会




<DOCUMENTS>
DOCUMENTS 232750 2枚組 \1350
CD1:
モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番、第26番
アンソニー・コリンズ指揮 新交響楽団 1955
CD2:
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番
マリオ・ロッシ指揮 ケルン放送交響楽団 1957
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番「熱情」 1957
フリードリヒ・グルダ(P)

DOCUMENTS 232751 2枚組 \1350
ヘンデル:オラトリオ「メサイア」
アデーレ・アディソン(S)
ラッセル・オバーリン(A)
デイヴィッド・ロイド(T)
ウィリアム・ウォーフィールド(Br)
レナード・バーンスタイン指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック 1956

DOCUMENTS 232894 \750
ロッテ・レーニャ シングス クルト・ワイル
スラバヤ=ジョニー、アラバマ・ソング、ビルバオ・ソング、
6つの歌、メドレー 他
ロッテ・レーニャ(Vo)
クルト・ワイル(P) 1929-1956
ウィルヘルム・ブリュックナー‐リューゲベルク指揮
北ドイツ放送響、ハンブルク州立フィル

DOCUMENTS 232916 2枚組 \1350
モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」
ヘルムート・クレプス(T)
アンニ・マック=コシャック(S)
ホルスト・ギュンター(Br)
マルゴ・ギヨーム(S)
フリッツ・ヴンダーリヒ(T)
ジャンヌ・ドルーベ(M.S)
ペーター・ロート=エーラング(Bs)
アウグスト・ヴェンツィンガー指揮
ヒツァカー夏期音楽週間管弦楽団
ハンブルク音楽大学合唱団 1955

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10-05 No.4-1

2010年05月07日 19時57分22秒 | Weblog
<NAXOS> 各1枚 \1000
8.570548
ジェズアルド:マドリガル集第1巻
1.甘く優しい口づけよ/2.甘き愛をもって/3.マドンナ、私はそうなってほし
い/ 4.どのように生きることができようか/5.冷たいマドンナの乳房/6.マ
ドンナは横たわっている/7.ああ、あまりにも賢明な誤り/8.そのように高貴
な手の時は/9.愛は平和を求めない/10.何と喜ばしい。私の悲しみをつくる
ことは/ 11.おお、甘き私の苦しみ/ 12.ティルシは死を望む/13.ティルシ
は自らの欲望を感じた/14.わが星をあなたは見ていますか/15.見ないで、
見ないで/16.美しく芳香に満たされた花よ/17.幸せな春よ/18.正直なニン
フたちが踊る/19.自然があなたに与えたばら/20.美しく小さな天使
演奏:デリティエ・ムジケ/マルコ・ロンギーニ(指揮者)
ジェズアルド(1566-1613)=殺人者ということは広く知られています。不貞を
働いた妻とその愛人を残忍な方法で殺害したものの、貴族であったため(ヴェ
ノーサ公国君主、コンザ伯爵)罪には問われなかったジェズアルド。しかし彼
の本当の心は永遠に理解されることはないのでしょう。
当時は良くあることだ
このシリーズは、ジェズアルドのマドリガル初の全曲録音となります。

8.572405
シチェドリン:
1.管弦楽のための協奏曲第4番「輪舞」
2.管弦楽のための協奏曲第5番「 4つのロシアの歌」
3.クリスタル・グスリ ※全て世界初録音
演奏:ボーンマス交響楽団/キリル・カラボワツ(指揮)
ロシアの現代作曲家シチェドリン(1932-)は小さな町アレクシンで幼い頃を過
ごしましたが、そこでは川に浮かぶボートからいつもアコーディオンやバララ
イカ、人々の歌う声や、時には、葬式で嘆く人々の声すらも聞こえてきたと彼
は述べています。このアルバムに収録された3つの作品は、全て彼の幼年期の
思い出に基づいた曲でノスタルジックな雰囲気を湛えています。「輪舞」は古
いスラブのお祭りの風景です。若者たちの歌と踊りが聞こえてきますが、どれ
も本物のロシア民謡ではなく、シチェドリンの空想の中にある音で構成されて
います。「4つのロシアの歌」は 1曲だけ本当のロシア民謡が使われています。
これはリムスキー=コルサコフも自身の民謡集に収めたものですが、ここでは
現代的な衣装を纏って目の前に現れます。「クリスタル・グズリ」は彼の友人
でもあった武満徹の記念祭のために書かれた曲で、シチェドリンの武満に対す
る強烈な賛美が表現されています。

8.572439
ウルフ・ラウンズ
1-2.ドアティ(1954-):月への梯子(2006)(夜、ニューヨーク/見上げよう)/
3-5.マスランカ(1943-):トロンボーンとウィンド・アンサンブルのための協奏
曲(2007)(レクイエム/愛する人/満足して、平穏に)/6.ラウズ(1949-):ウルフ
・ラウンズ-オオカミの巡回(2006)
演奏:グレン・バシャム(ヴァイオリン)…1.2/ティム・コナー(トロンボーン)
…3-5/マイアミ市フロスト管楽アンサンブル/ギャリー・D・グリーン(指揮)
すっかり人気が定着したNAXOSの吹奏楽シリーズ。今作は3つの対照的な「新
しい作品」のご紹介です。ドアティの「月への梯子」は1930年代のマンハッタ
ンの高層建築、及び都市風景を彷彿させる印象深い作品です。ヴァイオリン・
ソロと管楽八重奏、そしてコントラバスのために書かれていて、ちょっと気怠
く、またオシャレな雰囲気を醸し出しています。マスランカのトロンボーン協
奏曲は、2006年に死去した彼の友人であったフルーティスト、クリスティーネ
・ N・カポーティの思い出のために書かれています。高い空へと昇っていくよ
うなトロンボーンの音色が心に浸み入ります。ラウズの「オオカミ」はオオカ
ミの習性を「循環的な」音楽で示したもの。せわしなく動き回る音がなんとも
落ち着かない気分を醸し出しています。

8.570994
ブルッフ:
1-4.交響曲第1番変ホ長調 Op.28
5-7.交響曲第2番ヘ短調 Op.36
演奏:ワイマール・シュターツカペレ/ミヒャエル・ハラース(指揮)
ブルッフ (1838-1920)というと、あのヴァイオリン協奏曲第1番や、コル・ニ
ドライの名旋律が良く知られていますが、彼は多くの合唱作品と、3曲の壮大
な交響曲も残しています。第1番の交響曲は 1868年に完成され、ブラームスに
捧げられています。明らかにシューマンやメンデルスゾーンの影響が認められ
るものの、変ホ長調特有の壮大な響きに乗って、美しいメロディが楽器を変え
て次々に展開されていきます。活発な第2楽章、チェロ、オーボエ、クラリネ
ット、ヴィオラによって旋律が受け継がれていく悠々とした第3楽章、そして
リズミカルで精緻に書かれた終楽章、と、聴きごたえは充分です。この交響曲
が大成功したのを受けて1870年に書かれた第2交響曲(こちらはヨアヒムに捧げ
られた )、一層重量感のある作品です。第1楽章の第1主題は、少々悲しげです
が、曲が盛り上がるにつれて情熱的な雰囲気へと変化していきます。静かな第
2楽章、そして、まさに「歓喜の歌」である輝かしい終楽章。ブラームスの交
響曲第1番が「ベートーヴェンの第10交響曲」ならば、こちらはもしかしたら
「第9.5番」と呼んでもよいかもしれません。

8.572067
タネーエフ:
1-3.交響曲第2番変ロ長調 (V.ブロクによる補筆完成版)
4-7.交響曲第4番ハ短調 Op.12
演奏:ノヴォシビルスク・アカデミック交響楽団
トーマス・ザンデルリンク(指揮)
「ロシアのバッハ」として、ラフマニノフやチャイコフスキーも一目置いてい
たタネーエフ (1856-1915)の交響曲を2曲お聴きください。未完に終わった第
2番の交響曲は、モスクワ音楽院の学生だった時に書き始められた若書きの作
品です。教師であったチャイコフスキーは1875年に書きあげられた第1楽章で
彼の天分を認め、全曲書きあげるように説得したのですが、結局2年経っても
完成せず、1877年に終楽章のスケッチが出来ただけでした。第1楽章はアント
ン・ルービンシュタインによってモスクワで演奏されたのですが、ルービン
シュタインのお気に召さなかったようで、チャイコフスキーは「あまり気にし
ないように」と助言したそうです。その20年後に書かれた第4番の交響曲は、
タネーエフの最も素晴らしい管弦楽作品の一つです。当時多くの重厚な作品を
発表していたタネーエフは「ロシアのブラームス」と呼ばれていましたが、
彼自身はその呼び名は嫌いだったそうですが、書式の厳格さや曲の持つ雰囲
気は、確かに両巨匠に共通する部分もありますね。

8.559619
ザイモント
:管弦楽作品集
1.クロウマ-ノーザンライツ(1985)
2-3.交響曲第2番「私を忘れないで」 (2000)(ゴースト/弦楽のためのエレジー)
4.管弦楽のためのスティルネス-詩曲(2004)
演奏:ロベルト・マレシェク
(ヴァイオリン)…2.3/ジョゼフ・スコレパ(ヴァイオリン)…3/
スロヴァキア・ナショナル交響楽団/カーク・トレヴォー(指揮)
アメリカの女性作曲家、ジュディス・ラング・ザイモント(1945-)の作品集で
す。彼女はメンフィスの音楽一家に生まれ、5歳の時からピアノを始め、11歳
でジュリアード音楽院のプレカレッジで学びました。すぐに作曲家として頭角
を表し、18歳でBMI(ブロードキャスト・ミュージック社)の若い作曲家賞を与
えられたのです。彼女の音楽は、ここに収録された4つの管弦楽作品を聴いて
もわかるように常に動的かつ、とても抒情的です。強烈な光を放つオーロラを
描いた「クロウマ-ノーザンライツ」、6人の偉大なる作曲家の面影(スクリャビ
ン、ブリテン、ラヴェル、ベルク、クリストファー・ラウスおよびローリー・
アンダーソン)が交錯する「ゴースト」、彼女のおばに捧げられた弦楽合奏に
よる「エレジー」、そして、モートン・フェルドマンの音楽と共通する極めて
静謐な音楽「管弦楽のためのスティルネス」。と、どれもが個性的で独自の美
しさがゆらめく作品です。

8.572250
レブエルタス:ラ・コロネラ他
ラ・コロネラ(1-3.第1部・1900年の上流階級社会/4-6.第2部・勘当 /7-10.第
3部・フェリコ氏の悪夢/11-13.第4部・最後の審判)…世界初録音/14.旅行記
(1938)/15.コロリネス(1932)
演奏:サンタ・バーバラ交響楽団…1-14/イギリス室内管弦楽団…15
ジセル・ベン=ドール(指揮)
メキシコ、ドゥランゴ州のサンチャゴ・パパスキアーロに生まれたレブエルタ
ス(1899-1940)の扇情的な作品集です。彼は指揮者、ヴァイオリニストとして
活躍し、1929年からはカルロス・チャベスの招きでメキシコ交響楽団の指揮者
助手を6年間務め、同時代のメキシコ音楽の普及に努めました。最期は貧困の
うちに若くして世を去ってしまいましたが、長生きすれば、もっともっと楽し
い音楽を書いていたに違いありません。彼の音楽は通俗的なものを孕みながら
も、常に革新的で不協和音に満ちています。しかしどこもかしこも「メキシコ
的」であり、熱く昂るリズムが激しく煌めくのです。世界初録音となる「ラ・
コロネラ(女性大佐)」は4つの部分からなるバレエ音楽です。第1部は1900年代
の上流社会、第2部は独裁政治における労働者階級の生活を鋭く描きだします。
第3部に現れる優雅なワルツは、あのベルリオーズの舞踏会を思わせるほどに、
陳腐な美しさの影に潜む嫌な感じを表現しています。そして第4部は戦いの場
面。鋭く切り裂くようなトランペットの咆哮は戦死者たちへの弔いの音楽です。

8.572262
グラナドス:室内楽曲集
1-4.ピアノ三重奏曲 Op.50/5-7.ピアノ五重奏曲ト短調 Op.49/8.ゴィエスカ
スより間奏曲(G.カサドによるピアノ三重奏編)
演奏:ロムピアノ三重奏団 (メンバー)ホアン・オルペッラ(ヴァイオリン)/ホ
セ・モール(チェロ)/ダニエル・リゴリーオ(ピアノ)/マニュエル・ポルタ・
ガリェゴ(ヴァイオリン)…5-7/ホアキン・リケルメ・ガルシア(ヴィオラ)…5-7
ファリャ、アルベニスと並ぶスペイン近代の大作曲家グラナドス(1867-1916)
は、その生涯に(あまり知られていませんが)室内楽を1ダース程度書いていま
す。ここではその中からピアノ三重奏曲およびピアノ五重奏曲をお届けいたし
ます。彼の作風は「新しいロマン派」とも呼べるもので、この1984年頃から書
き始められた 2つの室内楽作品も、温和で美しい曲調に終始します。柔らかい
分散和音で始まるピアノ三重奏は、彼が愛したムーア風やハンガリー風のメロ
ディを織り込みながらも、全体的にはサロン風の優しい音楽が展開されていき
ます。第3楽章の「デュエット」での抒情的な味わいは、シューベルト風ですら
あります。ピアノ五重奏曲は緊張感に満ちた音楽で、こちらもやはりエキゾチ
ックな雰囲気を持っていますが、やはり全体的にはロマンティック。第2楽章の
鄙びた佇まいが心を捉えます。「ゴィエスカス」からの間奏曲は、カサドによ
る編曲版で、こちらは心行くまで「スペイン風」の音楽を楽しめます。

8.570827
ブラームス:ヴィオラ・ソナタ集
1-3.ヴァイオリン・ソナタ第1番 Op.78(C.エルデーイによるヴィオラ編)/
4-7.ヴィオラ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.120-1/8-10.ヴィオラ・ソナタ第2番
変ホ長調 Op.120-2
演奏:ロベルト・ディアス(ヴィオラ)/ジェレミー・デンク(ピアノ)
もともと渋い作品を書いていたブラームス(1833-1897)ですが、晩年になって
その傾向は一層強まりました。ここに収録されたヴィオラ・ソナタは1894年に
作曲されたもので、彼による最後のソナタ形式の作品でもあります。その少し
前から創作意欲が衰えてしまっていたブラームス、一度は作曲活動を断念する
のですが、1891年に名クラリネット奏者リヒャルト・ミュールフェルトと知
り合い、彼の演奏に感銘を受けたことで、また「作曲するぞ」という気持ちが
芽生えます。これによって生まれたのがクラリネット三重奏曲 op.114とクラリ
ネット五重奏曲 op.115、そしてクラリネット・ソナタ op.120でした。1895年
1月7日にウィーンでミュールフェルトのクラリネットとブラームス自身のピア
ノによって行われ、その直後に、このアルバムに収録されたヴィオラ版として
作曲家自身の手で編曲が行われました。まるで秋の高く澄みきった空を思わせ
る深い曲調が今でも広く愛されている名曲です。ヴァイオリン・ソナタ第1番
の編曲版は、ハンガリーの奏者エルデーイの編曲によるものです。移調されて
いるせいか、原曲の持つ落ち着いた美しさが一層強調されています。

8.570965
シュルホフ:弦楽四重奏のための音楽集
1-4.弦楽四重奏曲第1番(1924)/5-9.5つの小品(1923)(ウィンナ・ワルツ風に
/セレナーデ風に/チェコ風に/タンゴ・ミロンガ風に/タランテラ風に)/
10-13.弦楽四重奏曲 第2番(1925)
演奏:アヴィヴ四重奏団
セルゲイ・オストロフスキ(第1ヴァイオリン )/エフゲニア・エプシュタイン
(第2ヴァイオリン)/シュリ・ウォーターマン(ヴィオラ)/レイチェル・マー
サー(チェロ)
チェコの作曲家、エルヴィン・シュルホフ(1894-1942)。ユダヤ系の血を引い
ていた彼の作品は、ナチス・ドイツによって「退廃音楽」の烙印が押されてし
まい、演奏されることも出版されることもなく、彼の死後はずっと忘れ去られ
てしまいました。しかし、最近の「退廃音楽復興」の流れに乗り、彼の作品も
ようやく注目されるようになってきたと言えそうです。彼の弦楽四重奏曲は
1920年代の最も脂の乗った時期に書かれています。未だ活動の制約を受ける前
の彼のとても前衛的な作品で、ジャズのリズムを取り入れたり、特殊奏法を取
り入れたり、バルトーク風な風情を見せたりと興味深いものばかりです。どこ
となく民族音楽的で、決して調性感がなくなるところがないのも、彼の音楽の
聴き易さを助長している原因でしょう。5つの異なるスタイルで書かれた「5つ
の小品」での生真面目さを装ったアイロニカルな表情もたまりません。

8.572288
L.バークリー:室内楽曲集
1-3.ホルン三重奏曲 Op.44/4-6.フルートとピアノのためのソナチネ/7-9.
ヴィオラ・ソナタニ短調 Op.22/10-13.オーボエ、クラリネット、ホルン、
ファゴット、ピアノのための五重奏曲
演奏:ラファエル・テッローニ(ピアノ)…1-13/スーザン・スタンツェライト
(ヴァイオリン)…1-3/スティーヴン・スターリング(ホルン)…1-3/パトリッ
ク・ウィリアムズ(フルート)…4-6/モーガン・ゴフ(ヴィオラ)…7-9/ニュー
・ロンドン・チェンバー・アンサンブル…10-13(メンバー)メラニー・レッジ
(オーボエ)/ネイレ・アシュウォース(クラリネット)/ステファン・スターリ
ング(ホルン)/アダム・マッケンジー(ファゴット)
オックスフォード出身の作曲家、レノックス・バークリー(1903-1989、息子の
マイケルも作曲家 )は、生涯に100以上のほとんど全てのジャンルに渡る作品
を書き、イギリス近現代音楽の発展に寄与しました。少々地味な作風のせいか、
あまり聴かれる機会は多くありませんが、ここに収録されたホルン三重奏曲は、
彼の代表作として時折演奏されています。名ホルン奏者、デニス・ブレインの
ために書かれたこの作品は、聴いてみるとわかるとおりなかなかの充実した音
楽で、友好的なテーマで始まる第1楽章、哀切な第2楽章、そしてモーツァルト
風の主題が様々に変奏されていく第3楽章と、一切ムダのない凝縮された書法
で書かれています。晩年に書かれたピアノ五重奏曲は、この頃の彼が十二音技
法を採用していたこともあり、極めて難解な音に終始していますが、絡み合う
各楽器のメロディにはどことなく解放感もあり、なかなか侮れない音楽となっ
ています。

8.559632
ロックバーグ:ピアノ作品集第2集
1-12.12のバガテル(1952)/13-15.3つの悲しい小品(1945-1998)/16-18.ソナ
タ・セリア (1948-1998)
演奏:エヴァン・ハーシュ(ピアノ)
第1集(8.559631)、第4集(8.559634)に続く、アメリカの作曲家ロックバーグ
(1918-2005)のピアノ作品集第2集です。彼は長い作曲家生活のほぼ全域でピア
ノ作品を書いていて、1941年の最初期の変奏曲から、1996-97年の「2台ピアノ
のための炎の環」まで様々な作風の変遷を経ながら、凝縮された世界を表現し
続けました。ここに収録された「 12のバガテル」は短いながらも完結した内容
を持つ小品の集合体で、以前、ピアニスト、ハーシュがロックバーグに「シェ
ーンベルクとの関連」を指摘したところ、即座に「それは違う」と反論された
という作品です(確かに、使っている 12の音が同じであろうとも、その構成や
並べ方が変われば全く違う色合いが出ることは間違いありません)。3つの悲し
い小品は驚くほど抒情的ですがジャズ風な趣きも垣間見える美しい曲。ソナタ
・セリアは着想こそ初期ですが、50年代に改定され、1998年になってようやく
発表された力作です。

8.570475
クレメンティ:初期ピアノ・ソナタ集第3集
1-3.ピアノ・ソナタハ長調 Op.20/4-5.ピアノ・ソナタヘ長調 WoO 3/6-7.
ピアノ・ソナタ変ホ長調 Op.6-2/8-10.ピアノ・ソナタ変ロ長調 Op.9-1/
11-13.ピアノ・ソナタヘ長調 Op.13-5
演奏:スーザン・アレクサンダー=マックス(フォルテピアノ)
フランスの宮廷音楽家として活躍したクレメンティ(1752-1832)は、モーツァ
ルトのライバルとして知られ、また彼の初期のソナタは若いベートーヴェンに
強い影響を与えました。当時のピアノ音楽の発展に寄与し、後のロマン派へと
繋ぐ重要な作品を多く書き、それらの曲に見られる程良く駆使された技巧は、
ピアノを学ぶ若き人たちの指の訓練としても重要な役割を担っています。この
第3集には 5曲のソナタを収録。演奏しているのはニューヨーク生まれの鍵盤
奏者、アレクサンダー=マックス。彼女はフォルテピアノとクラヴィコードの
演奏家として国際的な名声を得ており、世界中の教育機関で若い才能を指導し
ていることでも知られる名手です。彼女による絶妙なプログラミングは、全て
の曲を関連付け、実に興味深く聴かせてくれています。

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10-05 No.4-2

2010年05月07日 19時56分57秒 | Weblog
8.572424
ヴォーン・ウィリアムズ:われらに平和を与えたまえ他
1-6.ドナ・ノビス・パーチェム(われらに平和を与えたまえ)(アニュス・デイ
/叩け、叩け、太鼓を/和解/2人の老兵への哀歌/天使は死の外に/誰からも愛さ
れた人)/7-16.サンクタ・シヴィタス(聖なる市民)(私は魂だった/そして、私
は天が開くのを見た/そして、私は天使が太陽の前に立つのを見た/大いなるバ
ビロンは崩壊した/神は、あなたがたのために/そして私は新しい天国を見た/
したがって、神の御座の前に彼らが来る/私は穢れなき河を見た/聖なるかな、
聖なるかな、聖なるかな/天も地も全て栄光に満ち)
演奏:クリスティーナ・ピエール(ソプラノ)…1-6/マシュー・ブルック(バリ
トン)…1-6/アンドリュー・ステープルズ(テノール)…7-16/マシュー・ブル
ック(バリトン)…7-16/ウィンチェスター大聖堂少年聖歌隊…7-16/ウィン
チェスター・カレッジ・クィリスター… 7-16/バッハ合唱団/ボーンマス交
響楽団/デイヴィッド・ヒル(指揮)
ホルストの大親友でもあったイギリスの大作曲家、ヴォーン・ウィリアムズ
(1872-1958)の声楽作品集です。彼は民謡の採集や教会音楽の研究を通して、
英国国教会の伝統を身につけましたが、「感覚と知識を超えて位置するもの」
・・・象徴的なものにも敏感で、伝統と革新を統合した独自の作風を作りだし
た人でもあります。ここに収録された2つの声楽作品集は、そんなヴォーン・
ウィリアムズの思いが込められた曲です。1936年の「ドナ・ノビス・パーチェ
ム」は人類への警告と祈願です。ウォルト・ホイットマンおよびジョン・ブラ
イト、そして聖書から採られたテキストは、人類が成熟して争いが無くなるま
でへの願いが込められています。ソプラノ、バリトン独唱と合唱、オルガンと
いうかなり大規模な編成で歌われ、時折、ソプラノが絶望的な爆発の中で祈り
の歌を歌い続けます。1926年の「サンクタ・シヴィタス」も大編成の作品で、
神の偉大なる秘跡を描いた強烈で壮大な大作です。

8.572453
ブレイク:メアリーの受難&キリスト降誕の4つの歌
1-4.メアリーの受難 Op.577(2006)(第1部-訪問、出生、幼年期 /第2部-荒野、
山上の説教、十字架 /第3部-聖母は悲しみに暮れ /第4部-復活、めでたし女王)
/5-8.キリスト降誕の 4つの歌 Op.415(1990)(第1部-神聖なるメアリー、穏や
かな母親 /第2部薔薇よ、美しい薔薇よ/第3部-イエス、優しく愛しい息子/
第4部-皆で手を取り合いましょう )
演奏:パトリシア・ロザリオ(ソプラノ)…1-4/ロバート・ウィリアム・ブレイ
ク(トレブル)…1-4/リチャード・エドガー=ウィルソン(テノール)…1-8/
ディヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(バス・バリトン)…1-4/ブラス・オ
ブ・ロイヤル・フィルハーモニック…5-8/ロイヤル・フィルハーモニー管弦
楽団… 1-4/ロンドン・ヴォイシズ/ハワード・ブレイク(指揮)
数々の映画音楽で知られるハワード・ブレイク(1938-)のオラトリオ「メアリ
ー(マリア)の受難」は、聖母マリアの目を通して描かれたイエス・キリストの
一生の物語です。ソプラノ・ソロとボーイ・ソプラノ、合唱とオーケストラ
(改訂版ではここにテノールとバリトン・ソロが加えられた )で歌われる受胎
告知からキリストの復活までの出来事は、時に激しく、時に優しく心に染みい
るように歌われます。映画音楽を得意とするブレイクだけあって、常に響きは
美しく、耳に心地良いものとなっています。ソプラノ・ソロを歌うのはパトリ
シア・ロザリオ。現在のイギリスにおいて宗教曲、現代曲を歌わせたら右に出
る者はいない名歌手です。その16年前に作曲された「キリスト降誕の4つの歌」
は金管の伴奏と合唱とテノールで歌われる素朴な歌曲集。こちらはマリアの喜
びが全編に溢れる美しい曲です。

8.572122
ハイドン:ミサ曲集第2集ミサ曲第3番ハ長調「聖チェチリアのミサ」Hob.XXII:5
演奏:ニューヨーク・トリニティ教会合唱団/レーベル・バロック管弦楽団
J.オーウェン・バーディック(指揮)
このミサ曲はハイドン(1732-1809)がエステルハージ公のために書いた最初の
ミサ曲です。スターバト・マーテル(8.572121)と同様に、当時のウィーンの様
式で1766年頃に書き始められました。最初は恐らくキリエとグローリアのみが
演奏されたようですが、後の 1770年代中ごろになって、クレド以降が付け加
えられたらしいと研究が進んでいます。明快で荘厳な合唱で始まるキリエはす
ぐに快活な表情を持ち、ソロで歌われる「クリステ・エレイゾン」をはさみ、
精巧なフーガへと進んでいきます。次の長いグローリアは 8つの部分に分けら
れ、華麗な祈りの音楽が展開されます。「クレド」、「サンクトゥス」「ベネ
ディクトゥス」と続き、最後は「アニュスデイ」の「ドナ・ノビス・パーチェ
ム」の大フーガで曲を締めくくります。まさに感動的な音楽がここにあります。

8.660241
アーノルド:歌劇「ポリー」
演奏:ラウラ・アルビーノ(ソプラノ)/エヴ・レイチェル・マクロード(ソプラ
ノ)/ジリアン・グロスマン(ソプラノ)/マリオン・ニューマン(メゾ・ソプラ
ノ )/ロラリー・カークパトリック(メゾ・ソプラノ)/バド・ローチ(テノー
ル)/ローレンス・ウィルフォード(テノール)/アンドリュー・マホン(バリト
ン)/マシュー・グロスフェルド(バス)/ジェイソン・ネデッキー(バリトン)
/アラディア・アンサンブル/ケヴィン・マロン(指揮)
1729年に書かれた風刺劇「ベガーズ・オペラ」は当時のロンドンで大人気を博
し、これまでイギリスで隆盛を極めていたイタリアオペラの衰退する原因にも
なった作品です。また、以降のイギリスの全ての喜劇(ギルバート&サリヴァ
ンなど)から現代のミュージカルに強い影響を与え、現在でも絶大な人気を誇っ
ています。さて、この「ポリー」ですが、音楽はとても優雅ですが内容は過激。
西インド諸島が舞台となり、マクヒースは海賊になり、トレイプス夫人は奴隷
売買業をはじめ、ポリーをだまし金持ちのダカット氏に売り飛ばしてしまいま
す。彼女は少年に変装して脱出、最後はカリブ首長の息子と結婚します。最初
はベガーズ・オペラと同じくペープシュが曲を付けましたが、あまりにも政治
的な風刺が強すぎて、当時の首相から上演禁止の圧力がかかりお蔵入りになっ
てしまいました。その50年後にサミュエル・アーノルド(1740-1802)がスコア
を一新し、ようやく上演されたというものです。何も知らずにこの曲を聴いて
いると、優雅なバロックの歌劇にも聞こえますが、内容はかなり過激です。

8.660275-76 2枚組
ロッシーニ:歌劇「オテッロ、またはヴェネツィアのムーア人」
演奏:オテッロ…マイケル・スパイレス(テノール)/デスデモーナ…ジェシカ
・プラット(ソプラノ)/エルミーロ…ウーゴ・グアリアルド(バス)/ロドリー
ゴ…フィリッポ・アダミ(テノール)/ヤーゴ…ジョルジョ・トゥルッコ(テノ
ール)/エミーリア…ジェラルディーヌ・ショヴェ(メゾ・ソプラノ)/ゴンド
ラ漕ぎ…レオナルド・コルテッラッツィ(テノール)/クルージュ・トランシル
ヴァニア・フィルハーモニア管弦楽団/ヴィルトゥオージ・ブルネンシス/
アントニーノ・フォグリアーニ(指揮)
このロッシーニ(1792-1868)の「オテッロ」は1816年にナポリで初演されてい
ます。ヴェルディの同名作品を思い浮かべる方も多いでしょうが、こちらは
シェークスピアの戯曲を基にしたものではなく、台本がベリオ公爵のもので、
原本は新古典作家ジャン=フランソワ・デュシスのフランス語のものをイタリ
ア語に翻案したものが使われています。そのため、あらすじはヴェルディの作
品とかなり違い、また、オテッロとデスデモーナは愛し合ってこそいるものの、
まだ夫婦にはなっていませんし、デスデモーナを巡って争う 3人の男は全てテ
ノールで歌われ、これがまた絶妙な人間関係を醸し出しているのです。全編華
麗なコロラトゥーラの歌唱が炸裂し、悲劇であるものの、ヴェルディのオテッ
ロのような重苦しさは感じられません。この演奏は「黒い森地方」の小さな温
泉保養地、バート・ヴィルトバートで毎年夏に開催されるロッシーニのオペラ
・フェスティヴァルのライヴです。粒揃いの歌手たちによる声の饗宴をじっく
りお楽しみください。

8.557953-54 2枚組
ONCE UPON A TIME
CD1: 1.グリーグ(1843-1907):叙情小品集第10集より「むかしむかし」/ 2-5.
ラヴェル(1875-1937):マ・メール・ロワ (眠れる森の美女のパヴァーヌ/親指
小僧/美女と野獣の対話/妖精の園)/7-8.ニルセン(1865-1931):アラジン組曲
より「祝典行進曲」「黒人の踊り」/ 9.グリーグ:叙情小品集第10集より「小
妖精」/ 10.リムスキー=コルサコフ(1844-1903):ムラダより「貴族たちの行
列」/11.ドヴォルザーク(1841-1904):交響詩「金の紡ぎ車」/12.プロコフィ
エフ(1891-1953):組曲「シンデレラ」より「シンデレラのワルツ-真夜中」/
13-14.リムスキー=コルサコフ:皇帝サルタンの物語より「皇帝の別れと出発」
「くまんばちの飛行」
CD2:1.リムスキー=コルサコフ:雪娘より「道化師の踊り」/ 2.チャイコフス
キー(1840-1893):組曲「眠りの森の美女」より/ 3.グリーグ:叙情小品集第1
集より「妖精の踊り」/ 4.リャードフ(1855-1914):魔法にかけられた湖/5.
リムスキー=コルサコフ:シェヘラザードより「王子と王女」/6-9.マクダウェ
ル(1860-1908):忘れられたおとぎ話より(王子の戸外での歌/仕立て屋と熊/薔
薇の園の美女/妖精の国 )/10.ストラヴィンスキー(1882-1971):組曲「火の
鳥」より「王女の踊り」/ 11-13.ハルヴォルセン(1864-1935):ノルウェイの
おとぎ話より(クマに乗る王女/青い山へのトロールたちの入山/小さなトロー
ルのダンス)/14.コダーイ(1882-1967):組曲「ハーリ・ヤーノシュ」より「皇
帝と家臣たちの入場」/ 15.フンパーディンク(1854-1921):ヘンゼルとグレー
テルより「夢のパントマイム」
小さい子どもや夢見る大人に不可欠な「おとぎ話」は、古今東西の作曲家たち
にも様々なインスピレーションを与え続けてきました。ラヴェルの「マ・メー
ル・ロワ」のように良く知られた作品から、マクダウェルやハルヴォンセンな
どのあまり知られていない作品まで、ここに収録された 29曲は、どの曲もイ
マジネーション豊かな音による世界がを存分にお楽しみいただけます。

8.111345
グレート・シンガー・シリーズ/レナード・ウォーレン
海の男たちの歌/キプリングの歌 他
1-8.海の男たちの歌(T. スコットによるバリトンと管弦楽編 )(ブロー・ザ・
マン・ダウン/ドラマーとコック/ジョー、網をひけ/ドランクン・セイラー /
流浪/ロウ・ランズ /シェナンドア/リオ・グランデ )/9-16.キプリングの歌
(F.ブレイクによるバリトンと管弦楽編)(リオへ行こう/ガンガ・ディン/退出
賛美歌/ダニー・ディーヴァー/ブーツ/母の愛/密輸者の歌/オン・ザ・ロード
・トゥ・マンダレー)/17-23.みんなの歌 (アメリカ・ザ・ビューティフル/な
つかしき愛の歌/マザー・マクリー/天国のリトル・ビット/ホーム・オン・ザ
・レンジ/オル・マン・リヴァー/リパブリック讃歌)
演奏:レナード・ウォーレン(バリトン)/スタジオ・コーラス… 1-8/スタジ
オ・オーケストラ… 1-8/モリス・レヴァイン(指揮)…1-8/RCAビクター管弦
楽団… 9-23/フランク・ブラック(指揮)…9-23
録音1947年7月9日 RCAビクタースタジオ…1-8、1950年9月26.28日、
1951年10月2.5日…9-23
マーク・オーバート=ソーン復刻
毛皮商を営むユダヤ系ロシア移民の長男としてニューヨークに生まれたバリト
ン歌手、レナード・ウォーレン。彼はメトロポリタン歌劇場の花形スターとし
て1950年代に華々しい活躍をしたことで知られます。活動の全盛期である48
歳の時に、「ドン・カルロ」の舞台上で急死、まさに伝説のスターとなった人
でもあります。このアルバムは民謡やポピュラーソングを収録したもので、オ
ペラを歌う時とは一味違う表現力と芸術性が漲る素晴らしい歌声に満ちていま
す。豊かな声量、とろけるような甘い響き、そしてテノールと見紛うばかりの
張りのある高音と、彼の全てを堪能できる1枚です。

8.112049
グレート・ピアニスト・シリーズ/グレン・グールド
J.S.バッハ:
1-3.ピアノ協奏曲ニ短調 BWV1052/4-10.パルティータ第5番ト長調 BWV829/
11-17.パルティータ第6番ホ短調 BWV830/18.平均律クラヴィーア曲集第2巻
より第14番フーガ嬰ヘ短調 BWV883/19.平均律クラヴィーア曲集第2巻より
第9番フーガホ短調 BWV878
演奏:グレン・グールド(ピアノ)
コロンビア交響楽団/レナード・バーンスタイン(指揮)…1-3
録音1957年4月11.30日ニューヨーク 30番通り、コロンビア・スタジオ… 1-3、
1957年7月29-31日、8月1日ニューヨーク 30番通り、
コロンビア・スタジオ… 4-10
マーク・オーバート=ソーン復刻
カナダの名ピアニスト、グレン・グールドのコロンビア録音です。この1957年
録音のバッハの協奏曲集は、その前年の1956年のゴルトベルク変奏曲(この録
音はニューヨーク・タイムズの批評家ハロルド・ショーンバーグに大絶賛され、
チャートの1位に輝いた)に続くもので、LP時代から名盤とされているものです。
後のブラームスでは相反する芸術性を見せてくれるバーンスタインとグールド
ですが、ここでのバッハは互いに認め合い、流麗で力強い音楽を聞かせてくれ
ています。バーンスタインの粘り気たっぷりの個性、その上を行くかのような
グールドの深い思索など興味深い面も。全体的にゆったり目のテンポも彼らら
しい表現です。独奏曲はグールドの個性炸裂!バッハの音楽の持つ複雑さと面
白さを極限まで高めた究極の美演です。

8.120889
バーンスタイン:オン・ザ・タウン
1-7.オン・ザ・タウン
(オリジナル・キャスト・レコーディング1945年&1956年)
(オープニング:心はまだベッドのなか-ニューヨーク・ニューヨーク/われを忘
れて/ぼくでよかった/寂しい街/料理は得意/私がいるから/いつかきっと)
8.ニューヨーク、ニューヨーク -ぼくでよかった(1945年ピアノ・デュオ編 )/
9-12.オン・ザ・タウン -バレエ・ミュージック(1945)(偉大な恋人のダンス/
寂しい街/タイムズ・スクエア/地下鉄の中の夢)/13-14.The Revuersのための
音楽と詩(1940年オリジナル・キャスト)/15-17.バレエ音楽「ファンシー・フ
リー」より 3つのダンス(1946年)
演奏:ベティ・コムデン(ヴォーカル)/アドルフ・グリーン(ヴォーカル)/スタ
ジオ・コーラス/スタジオ・オーケストラ/リン・マレー(指揮)他… 1-7/イ
ーディー・アンド・ラック・ピアノ・デュオ… 8/スタジオ・オーケストラ/
レナード・バーンスタイン(指揮)…9-12/ベティ・コムデン(ヴォーカル)/ア
ドルフ・グリーン(ヴォーカル)/アルヴィン・ハマー(ヴォーカル)/ジュディ
・ホリデ(ヴォーカル)/レナード・バーンスタイン(ピアノ)…13-14/ボスト
ン・ポップス・オーケストラ/アーサー・フィードラー(指揮)…15-17
1944年のミュージカル作品である、「オン・ザ・タウン」は別名「踊る大紐育」
としても知られています。ニューヨークに24時間だけ上陸許可を与えられた3人
の水兵たちの恋愛騒動を描いた人情物語で、初演時は450回以上も上演される
ほどの大人気を得た作品です。この名作の脚本を書いたのはベッティ・コムデ
ンとアドルフ・グリーンの2人で、彼らは1938年から the Revuersという劇団
を作り、グリニッジ・ヴィレッジのクラブであるヴィレッジ・ヴァンガードで
多くの作品を上演したのでした。その時はグリーンが喜劇女優として演じ、コ
ムデンが歌い、バーンスタインがピアノを弾いていたのです。その楽しい模様
はトラック13と14で。なんとも贅沢な一幕です。




<Marco Polo>
8.225336 \1780
J.シュトラウス1世(1804-1849):作品集第16集
1.ワルツ「悪魔」Op.149/2.芸術家舞踏会の舞曲 Op.150/3.フェルディナント
のカドリーユ Op.151/4.ワルツ「ダンス・カプリース」Op.152/5.アンナの
カドリーユ Op.153/6.ワルツ「ローレライ=ラインの歌」 Op.154/7.ワルツ
「のんきもの」 Op.155/8.ワルツ「オーストリアの踊り」 Op.156
演奏:スロヴァキア・シンフォニエッタ/クリスティアン・ポラック(指揮)
マルコ・ポーロの好評シリーズ、J.シュトラウス1世の作品集第16集です。こ
のアルバムは彼の名声を確立するのに役立った作品ばかりが収録されています。
1842年11月23日に初演されたワルツ「悪魔」は、ウィーンの大きな舞踏会のた
めに書かれたものです。自らの作品を、ただのダンス音楽として発表すること
は、自尊心が許さなかったであろうシュトラウスの渾身の作です。他には1835
年にオーストリア皇帝の座についたフェルディナント1世の聖命名日を祝う「フ
ェルディナントのカドリーユ」(トラック 2)や、その妻となった皇后マリア・
アンナのための「アンナのカドリーユ」(トラック 5)、そしてウィーンの小児
科病院の慈善音楽会のために書かれた「ローレライ=ラインの歌」は10年以上
も彼の最高傑作と讃えられた曲です(惜しくもその記録はラデツキー行進曲の
大ヒットで破られてしまいました)。

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10-05 No.3-1

2010年05月07日 19時56分27秒 | Weblog
<haenssler>
98 615 6枚組 \3950
「J.S.バッハ:神への讃美と感謝のカンタータ集」
[CD 1]
カンタータ第137番「主を頌めまつれ、力つよき栄光の王をば」BWV.137
(三位一体節後第12日曜日用)/録音:1980年12月、1981年3月、1982年
カンタータ第76番「もろもろの天は神の栄光を語り」BWV.76
(三位一体節後第2日曜日用)/録音:1977年9月、12月、1978年1月
カンタータ第69番「わが魂よ、主を頌めまつれ」BWV.69
(三位一体節後第12日曜日用)/録音:1983年3-5月、1982年2月、1983年7月
場所:シュトゥットガルト記念教会
[CD 2]
カンタータ第33番「ただ汝にのみ、主イエス・キリストよ」BWV.33
(三位一体節後第13日曜日用)/録音:1979年2月、10月
カンタータ第17番「感謝の供えものを献ぐる者は、われを讃う」BWV.17
(三位一体節後第14日曜日用)/録音:1982年2月、10月
カンタータ第51番「全地よ、神にむかいて歓呼せよ」BWV.51
(三位一体節後第15日曜日用、およびすべての機会)/録音:1983年9月
場所:シュトゥットガルト記念教会
[CD 3]
カンタータ第129番「主に讃美あれ」BWV.129
(三位一体節用?宗教改革記念日用?)/録音:1982年2月、10月
カンタータ第84番「われはわが幸に満ち足れり」BWV.84
(復活節前第9日曜日用)/録音:1983年6-7月
カンタータ第117番「讃美と栄光 至高の善なる者にあれ」BWV.117(不明)
/録音:1984年2月
カンタータ第192番「いざやもろびと、神に感謝せよ」BWV.192(不明)
/録音:1974年1、2月
場所:シュトゥットガルト記念教会
[CD 4]
カンタータ第29番「われら汝に感謝す、神よ、われら汝に感謝す」BWV.29
(市参事会員交代式用)/録音:1984年2月
カンタータ第119番「エルサレムよ、主を讃えよ」BWV.119
(市参事会員交代式用)/録音:1978年1月、9月
カンタータ第120番「神よ、讃美はシオンにて静けく汝に上がり」BWV.120
(市参事会員交代式用)/録音:1973年3、4月
場所:シュトゥットガルト記念教会
[CD 5]
カンタータ第79番「主なる神は日なり、盾なり」BWV.79(宗教改革記念日用)
/録音:1981年10、11月
カンタータ第80番「われらが神は堅き砦」BWV.80(宗教改革記念日用)
/録音:1983年9、10月
カンタータ第167番「もろびとよ、神の愛を讃えまつれ」BWV.167
(洗礼者ヨハネの祝日用)/録音:1974年1、2月
場所:シュトゥットガルト記念教会(第79番&第167番)・シュトゥットガルト、
南西ドイツ放送録音スタジオ(第80番)
[CD 6]
カンタータ第10番「わがこころは主をあがめ」BWV.10
(マリアのエリサベト訪問の祝日用)/録音:1979年2月
カンタータ第130番「主なる神よ、われらこぞりて汝を頌め」BWV.130
(ミカエルの祝日用)/録音:1974年1、2月
カンタータ第16番「主なる神よ、汝をわれらは讃えまつらん」BWV.16(新年用)
/録音:1976年3、10月
場所:シュトゥットガルト記念教会
アーリーン・オジェー、ヘレン・ドナート、ウルリケ・ゾンターク、
カトリン・グラーフ(S)
ユリア・ハマリ、アン・マレー、ヒルデガルド・ラウリヒ、
ガブリエーレ・シュレッケンバッハ、ヘレン・ワッツ、ヘルラン・ガードウ、
メヒトヒルト・ゲオルク、エリーザベト・グラーフ、
マルギット・ノイバウアー、ガブリエーレ・シュナウト(A)
ペーター・シュライアー、アルド・バルディン、アーダルベルト・クラウス、
フリーダー・ラング、ルッツ・ミヒャエル・ハーダー(T)
アンドレアス・シュミット、ヴォルフガング・シェーネ、
ヴァルター・ヘルトヴァイン、ジークムント・ニムスゲルン、
フィリップ・フッテンロッハー、ニクラウス・テューラー(Bs)
ヘルムート・リリング(指)シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
ハイルブロン・ヴュルテンブルク室内管弦楽団
シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊
「バッハ大全集」という偉業を成し遂げ、先日の朝日新聞インタビュー(2010
年2月8日付)でも「バッハは全人類のもの」と熱っぽく語っていたヘルムート
・リリング。「待降節&クリスマス・カンタータ集」(98.551)に引き続き、
“神への讃美と感謝のカンタータ集”と題して、当セットではJ.S.バッハのカ
ンタータ全集録音より19曲を収録しています。
ソリスト陣では、当セット中10曲に登場して、やはりひときわ存在感を放つの
がオジェー。宗教曲では清楚な美声がいっそう引き立ち、静かに深く沁み渡り
ます。
また、フルートのペーター=ルーカス・グラーフ(第72番、第130番)、オーボ
エの宮本文昭(第33番)、ファゴットのクラウス・トゥーネマン(第33番、第117
番、第192番)といった名の通ったゲストが活躍するナンバーも魅力です。
全曲としては、アーノンクール&レオンハルト組とともに先駆的世代にあたる
リリングのカンタータ録音ですが、現代にバッハを取り上げる意味を探究した
演奏は、今もって普遍的な光を放ち続けています。
なお、ブックレットは演奏家およびトラック・リストとドイツ語&英語歌詞訳
のみの仕様となっており、クラムシェルBOXタイプのコンパクトな装丁を採用
しています。



<Medici Arts>
20 58048(DVD-Video) \2900
言語:英、独、仏
「ピエール・ブーレーズとルツェルン・フェスティヴァル・アカデミー」
ドキュメンタリー映像:クラシック音楽の未来を継承する者たちへ
1.イントロダクション2.マスタークラス指揮者編3.世代間の対話
4.作曲家プロジェクト5.レクレーション6.シュトックハウゼン:グルッペン
7.ピエール・ブーレーズ-作曲家と指揮者
監督:アンゲリカ・シュティーラー
収録:2007年8月-2009年9月ルツェルン、パリ、バーデン・バーデン
ボーナス映像:ルツェルン・フェスティヴァル・コンサート(抜粋)
ドビュッシー:バレエ音楽「遊戯」(抜粋)+ブーレーズによる解説付き
ブーレーズ:ノタシオン、レポン(抜粋)+ブーレーズによる解説付き
ルツェルン音楽祭アカデミー管弦楽団 ピエール・ブーレーズ(指)
収録:2009年9月
2010年3月26日に85歳となったピエール・ブーレーズを記念する映像。2009年
ピエール・ブーレーズは、師匠のメシアンに続き、京都賞を受賞し、現代音楽
の巨匠として確固たる地位を築いています。
ブーレーズは後進の育成のために情熱を注ぎ、スイスの「ルツェルン・フェス
ティヴァル」の中で実施されている、「ルツェルン・フェスティバル・アカデ
ミー」の芸術監督を務めています。この「ブーレーズ・アカデミー」は2004年
から本格的にスタートし、オーディションに合格した、世界中から集まった有
望な若手演奏家たちが、毎年夏約1か月間、現代作曲家の作品の演奏指導を受
けています。
このDVDは、2年間に渡る「ブーレーズ・アカデミー」の模様とツェルン・フェ
スティヴァルでのコンサートを収録。若い音楽家へのメッセージが込められた
ドキュメンタリー部分とブーレーズ自身の解説付きのドビュッシー「遊戯」と
ブーレーズ自身による「ノタシオン」、「レポン」の演奏の見応えのある内容
です。

30 78628(DVD-Video) \2900
ストラヴィンスキー:
 バレエ「火の鳥」(全曲)、交響的幻想曲「花火」Op.4(アンコール)
ドキュメンタリー/マスタークラス:
 ピエール・ブーレーズによる楽曲解説-「火の鳥」
パリ管弦楽団 ピエール・ブーレーズ(指)
収録:2008年12月2日ルーヴル美術館(演奏)、12月1日(ドキュメンタリー)
2008年秋にパリのルーヴル美術館で開催されたピエール・ブーレーズの展覧
会。絵画と音楽の関連性を紐解き、現代芸術のあり方を考える注目の企画展で
した。
その関連イベントとしてブーレーズ指揮、パリ管によるストラヴィンスキー
「火の鳥」の演奏会が行われ、このDVDはそのコンサートと前日のサル・プレ
イエルでのマスタークラスを収録したもの。マスタークラスでは、実際の演奏
とモニターを用いた歴史的な映像とを組み合わせ、ブーレーズによる「火の鳥」
の楽曲解説が行われました。現代最高のストラヴィンスキー指揮者であるブー
レーズの演奏を無料で公開し、ルーヴル美術館のピラミッドの下で行われたコ
ンサートには1000人を超える聴衆が集まりました。
現代の巨匠ピエール・ブーレ-ズの目を通して知る音楽の世界を体感出来るまた
とない好企画映像です。



<ALTUS>
ALT 185 \2450
ステレオ
ライヴ録音
日本語解説付
新マスタリング
ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 作品60
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 作品98
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)
レニングラード・フィルハーモニー交響楽団
録音:1973年4月28日 レニングラード・フィルハーモニー 大ホール
(ライヴ録音)
ALT-114(8CD)発売時(2005年12月26日)初出だった名演奏の待望の単独発売。
ALT-114からのバラ売りは、このALT-185とALT-186のみとなります。伝説の来
日直前の演奏。すごい緊張感で聴き手を金縛り!音の良さに大変驚きました。
これほどの演奏を聴いてしまうと大変で、まさに麻薬のようでございます。

ALT 186 \2450
ステレオ
ライヴ録音
日本語解説付
新マスタリング
ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)
レニングラード・フィルハーモニー交響楽団
録音:1980年1月29,30日 レニングラード・フィルハーモニー 大ホール
(ライヴ録音)
旧ビクター音産から発売され名盤の誉れ高かった演奏ですが、オリジナル音源
から新たにデジタル・トランスファーされ、新マスタリングにより、見違える
ような音質に仕上がりました。その音質の素晴らしさゆえにムラヴィンスキー
のヴァイオリン両翼配置の美しさと強力な金管、浮きあがる木管など実に美し
くしかも克明に再現されます。素晴らしいの一言でございます。




<DOREMI>
DHR-7960(DVD-Video) \1980
モノクロ / モノラル
ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調「合唱つき」
ピラール・ローレンガー(S)
マルガ・ヘフゲン(A)
ヨーゼフ・トラクセル(T)
オットー・ヴィーナー(Bs-Br)
フランス放送合唱団
ジャン・ジットン(合唱指揮)
フランス国立放送管弦楽団
ヤッシャ・ホーレンシュタイン(指)
録音:1963年10月31日(ライヴ・モノラル)
破格のスケールによるマーラーやブルックナーで人気の名匠ホーレンシュタイ
ンによる注目の映像作品がDOREMIより登場します。
ホーレンシュタインがフランス国立放送管を振ったベートーヴェンの第9は、
ラジオ・フランスによって放送用に収録されたもので、ほかのレーベルよりリ
リースされた9枚組のセットに収められている演奏と同じ内容ですが、おそらく
映像作品としてのリリースは初めてではないかとおもわれます。CDでも、期待
に違わぬ白熱ぶりが実感されていましたが、ホーレンシュタインの指揮姿も相
俟って、映像ではよりいっそうの感銘を与えてくれるのではないでしょうか。
なお、この日には同じベートーヴェンの第1交響曲も演奏されています。
ほかにホーレンシュタインによるベートーヴェンの第9といえば、1956年にウィ
ーン・プロ・ムジカ管と米VOXにおこなったセッション録音が知られており、
なお、そちらにもバスのウィーナーがソリストとして参加していました。

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10-05 No.3-2

2010年05月07日 19時55分40秒 | Weblog
<2L>
2L 55SACD(SACD-Hybrid) \2280
クロウタドリ(Black Bird/Sort Fugl)
シューマン:幻想小曲集作品73
クヴァンダール:ソロクラリネットのための幻想曲作品68-2
グリーグ/シュッレ・サッセブー・ホーラン編:
3つの抒情小曲集 第3集 作品43 から【蝶々、愛の歌、春に寄す】
サッセブー・ホーラン:クロウタドリ、オリヴィエ・メシアンへのオマージュ
トリグヴェ・マドセン:クラリネットとピアノのためのソナタ 作品23
ストラヴィンスキー:クラリネットのための3つの小品
サン=サーンス:クラリネットソナタ 変ホ長調 作品167
フィン・モッテンセン:ソナティナ 作品9
フレードリク・フォシュ(Cl) スヴァイヌング・ビェラン(P)
録音:2008年1月、6月 ソフィエンベルグ教会(オスロ)
[制作 ヨルン・シメンスター  録音 ハンス・ペーテル・ロランジュ]
もっとも多彩な音色の変化を聴かせる木管楽器といわれるクラリネット。オス
ロ・フィルハーモニックの副首席奏者フレードリク・フォシ(1973-)が、クラリ
ネットソロ、クラリネットとピアノのための曲を録音しました。自由な調性の
なかにメロディとクラリネットの多様な音を活かしたヨハン・クヴァンダール
の《幻想曲》。ピアノのための《スロッテル》を管弦楽版に編曲したことのあ
るシュッレ・サッセブー・ホーランは、同じグリーグの《抒情小曲集 第3集》
から選んだ3曲をクラリネットとピアノのために編曲。《クロウタドリ》は"色
彩とテクスチュアの研究"のためホーランがメシアン生誕100年の2008年にクラ
リネットソロのために書いた音楽です。トリグヴェ・マドセンのソナタは「古
典的形式、優雅さ、表現主義と印象主義の和声宇宙、機知と内省に健康的な部
分のジャズをミックスした典型的なマドセンの音楽」。この曲はすでに、クラ
リネット奏者のレパートリーになりました。フィン・モッテンセンは、十二音
音楽とセリエルの作曲家としてヴァーレンとともにノルウェー音楽をリードし
たひとり。《ソナティナ》では、クラリネットのもつ幅広い表現力が音楽に奥
行きを付け加えます。そしてシューマン、ストラヴィンスキー、サン=サーン
ス。クラリネットという楽器の特色を活かした多彩な選曲のアルバム。

2L 63SACD(SACD-Hybrid) \2280
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ 作品87
【第2番 第4番 第5番 第7番 第12番 第15番】
シチェドリン:2つのポリフォニックな小品より第2曲 バッソ・オスティナート、
24の前奏曲とフーガ
【第1番 第2番 第3番 第7番 第8番 第10番 第14番 第19番】、
25のポリフォニックな前奏曲(ポリフォニーの手帳)より第12番 トッカティー
ナ=コラージュ
ヨアシム・クヴェツィンスキ(P)
録音:2009年4月14日-17日 ソフィエンベルグ教会(オスロ)
[制作 ヴォルフガング・プラッゲ  録音 ハンス・ペーテル・ロランジュ]
ショスタコーヴィチとシチェドリンが共有することのひとつは鋭いユーモア感
覚だ、とシチェドリンと親交のあるヨアシム・クヴェツィンスキは言います。
ピアニストのクヴェツィンスキはオスロ生まれ。イジー・フリンカに教わった
後、オスロのノルウェー音楽アカデミーでアイナル・ステーン=ノクレベルグ
とリヴ・グラーセルの下で学び、大学院課程のディプロマを取得しました。
2009年ベルゲン国際フェスティヴァルのロベルト・レヴィン賞を受け、現在、
多才のピアニストとして活動の場をひろげてきています。「ポリフォニックな
対話」は、シチェドリンの《バッソ・オスティナート》と《トッカティーナ=
コラージュ》の間に彼とショスタコーヴィチの《前奏曲とフーガ》を2曲ずつ
交互にはさむ構成をとったアルバムです。鋭いユーモア感覚をもった作曲者た
ちが、才気あふれるピアニストと出逢った。すばらしい音楽の時間が約束され
ます。

2L 69SACD(SACD-Hybrid) \2280
グレゴリオ聖歌/ヘンニング・ソンメッロ(1952-):聖母マリアの生誕
・晩課(アンティフォナ・アド・マニフィカト/間奏曲I)
・朝課-第3夜課(アンティフォナNativitas est hodie、Ista est speciosa、
Haec est Regina virginum/間奏曲 II(Interludium II/レスポンソリウム
Corde et animo、Solem iustitiae、Stirps Jesse/間奏曲 IIII)
・賛歌(アンティフォナNativits gloriosae、Nativitas est hodie、Regali
ex progenie/間奏曲 IV/アンティフォナCorde et animo、Cum iucunditate/
アンティフォナ・アド・ベネディクトゥムNativitatem hodiernam /間奏曲 V)
スコラ・サンクテ・スンニヴェ、アネ・クライヴセット(指)
エスペン・オールベルグ(打楽器)、ラーシュ・シッテル(打楽器)
録音:2009年10月15日-17日 リングサーケル教会(ヘードマルク、ノルウェー)
[制作 ヴォルフガング・プラッゲ、エウゲーン・リーヴェン・ダベラルド 
録音 ハンス・ペーテル・ロランジュ]
1537年、ノルウェーの宗教改革は、カトリック典礼の古写本を多数、灰にして
しまいました。数少ない生き残り、トロンハイムのニーダロス大聖堂で13世紀
後期から歌われたグレゴリオ聖歌、9月8日の "聖母マリアの生誕" 聖務日課の
アンティフォナ(交唱)とレスポンソリウム(応唱)が、スコラ・サンクテ・スン
ニヴェにより新しいスタイルの音楽に甦りました。
スコラ・サンクテ・スンニヴェは、アネ・クライヴセットが1992年に創設した
12名から14名の女性歌手アンサンブルです。ニーダロス大聖堂と深いつながり
があり、ノルウェーとヨーロッパのグレゴリオ聖歌をレパートリーとしていま
す。合唱団の守護聖人、ノルウェーで最初に聖人に列せられた女性、アイルラ
ンドの王女スンニヴァにちなみ命名されました。




<DIS>
IDIS 6592 \1650
ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」
リスト:交響詩「前奏曲」
J.シュトラウス:美しく青きドナウ
チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
ドビュッシー:交響詩「海」
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
フィルハーモニア管弦楽団(ベルリオーズ,リスト,ドビュッシー),
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(シュトラウス,チャイコフスキー)
録音:1946年(シュトラウス,チャイコフスキー),
1958年(ベルリオーズ,リスト,ドビュッシー)
英COLUMBIA(=EMI)録音。若き日のカラヤンの若々しく颯爽とした演奏には、
後の帝王カラヤンとはまた違った魅力があります。ウィーン・フィルを指揮し
た録音は、第二次世界大戦直後に演奏活動を停止されていた時期のもの。

IDIS 6593 \1650
ウェーバー:
「オベロン」序曲
「アブ・ハッサン」序曲
「ペーター・シュモル」序曲
「オイリアンテ」序曲
「プレチオーザ」序曲
祝典序曲
リスト:
交響詩「マゼッパ」
交響詩「前奏曲」
ヘルマン・シェルヘン(指)
パリ・オペラ座管弦楽団(ウェーバー),ウィーン交響楽団(リスト)
録音:1957年(リスト),1959年(ウェーバー)
鬼才シェルヘンの指揮するウェーバーの序曲集。元々なぜか有名な「魔弾の射
手」序曲がありません。なにせシェルヘンですし、オーケストラがパリ・オペ
ラ座のものなので、かなり風変わりなウェーバーですが、そこが逆に魅力にな
っています。リストも名演。




<AMBRONAY>
AMY 024 2枚組 \3500
ヘンデル:「ユダス・マカベウス」
ソレダード・デ・ラ・ローサ(S)
マリアーナ・レウェルスキ(Ms)
ファビアン・ショフリン(CT)
櫻田 亮(T)
アレハンドロ・メーラプフェル(Br)
エティエンヌ・ドゥベジュ(Bs)
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指)
レザグレモン,ナミュール室内合唱団
録音:2009年9月26日
「見よ、勇者が帰る」が得賞歌として有名な、ヘンデルのオラトリオ「ユダス
・マカベウス」。異教徒からユダヤの民を開放した英雄ユダス・マカバイを描
いている話ですが、そこにさらに、反革命勢力のジャコバイトを打ち破ったば
かりのカーナボン公爵を重ね合わせて描いていたため、作品は大成功を収めま
した。ヘンデルの時事性への鋭敏な感覚が発揮された例でしょう。
この演奏は、2009年9月26日にアンブロネで行われた上演の録音。タイトルロ
ールは櫻田 亮(さくらだ まこと)。2008年には東京でもマカベウスを歌い絶
賛された櫻田だけに、完全に役を掌中に収めた歌。櫻田の透明な美声はもちろ
んのこと、一族を率いる英雄のカリスマも伝わってくる今日最高のユダスと
いって過言ではないでしょう。指揮のアラルコンは1976年、アルゼンチンのラ
プラタ生まれ。現在はジュネーヴを拠点に活躍しています。またデ・ラ・ロー
サ、ショフリン、メーラプフェルもアルゼンチン出身で、ことにデ・ラ・ロー
サはブレイク間近と言われる逸材です。ベルギーのワロン地域の町ナミュール
で1987年に結成されたナミュール室内合唱団と、そのオーケストラとして1995
年に結成されたレザグレモンが、アラルコンのスッキリと明快な音楽で、極上
のヘンデルを聞かせてくれます。




<PREISER>
=クラシック・セレクション=
PRCD 90780 \2080
シューマン:
アダージョとアレグロ 変イ長調Op.70
幻想小曲集Op.73
3つのロマンスOp.94
民謡風の5つの小品Op.102
歌曲のトランスクリプション
(ひそやかな涙Op.35-10 / 君は花のようOp.25-24 / レクィエムOp.90-7 /
ヘブライの歌よりOp.25-15)
クレメンス・ハーゲン(Vc)
シュテファン・ヴラダー(P)
録音:2009年12月オーストリア、ライディング、
リストツェントルム(セッション)
シューマンの生誕200周年に合わせてまたひとつ魅力的なアルバムがリリース。
「チェロとピアノのための作品集」のなかで、オリジナル曲は「民謡風の5つ
の小品」のみですが、ほかのナンバーも、まるでシューマンは当初からチェロ
とピアノの組み合わせを念頭に置いていたかのようで絶妙な味わいを湛えてい
ます。
チェロに1966年ザルツブルク生まれのハーゲン、ピアノに1965年ウィーン生ま
れのヴラダーという、いままさに脂の乗り切ったふたりによる顔合わせが期待
をおおきく膨らませる内容です。




<TAHRA>
TAH 712 2枚組 \4600
(1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
(2)ショパン:
夜想曲集 第13番ハ短調、第7番ハ短調、第8番変ニ長調、第4番ヘ長調、
第9番イ長調
(3)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番+ラヴェルについて語る
(4)サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番「エジプト風」+ショパンについて語る
(1)モニク・ド・ラ・ブルショルリ(Pf)
レオポルト・ルートヴィッヒ(指)
ベルリン・フィル
(1948年6月20-21日ベルリン ティタニア・パラストLive)
(2)ユーラ・ギュラー(Pf)(1959年9月9日)
(3)イヴォンヌ・ルフェビュール(Pf)
スクロヴァチェフスキー(指)
フランス国立管(1959年12月1日)
(4)マグダ・タリアフェロ(Pf)
ポール・パレー(指)
フランス国立管(1958年4月21日Live)
フランスの4人の女性ピアニストの録音。
ブルショルリ(1915-1973):ボイエルデューやメサジェの子孫。コルトー、エミ
ール・ザウアーの弟子でシプリアン・カツァリスの先生。素晴らしくダイナミ
ックな骨太の演奏で「女帝」のおもむき。
ギュラー(1895-1980):音楽性だけでなくピアニスト界1の美貌で、映画界から
も誘いのあったギュラー。録音の少ない人だけにショパンがまとまって聴ける
のはうれしい!
ルフェビュール(1898-1986):フルトヴェングラーとのモーツァルトの協奏曲で
だけ有名といってもいいほど、メジャーでの録音が少なく正当に評価されてい
ない。門下にリパッティ、フランソワがいる。最も得意とした3曲の協奏曲(ラ
ヴェルのト長調、シューマン、ベートーヴェン4番)のうちの一つがここで聴け
るのがありがたい!
タリアフェロ(1893-1986):ワインガルトナー、フルトヴェングラー、クナッパ
ーツブッシュ、ミュンシュ、モントゥ、アンセルメ、アンゲルブレシュトとい
った大指揮者と共演してきたブラジル出身のフランスのピアニスト。フォーレ
自身の要望で演奏旅行に同行しフォーレの作品の多くを演奏した。




<Ondine>
ODE 1164 2枚組(1枚価格) \1850
J.S.バッハ/ティモ・コルホネン編:3つの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 ロ短調 BWV1002
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006
ティモ・コルホネン(G)
録音:2009年11月30日-12月2日 
聖ラウレンティウス教会(ロホヤ、フィンランド)
[制作 セッポ・シーララ  録音 エンノ・マエメツ]
最初の妻マリア・バーバラを亡くした1720年にバッハが作曲したヴァイオリン
のためのソナタとパルティータ。フィンランドのギター奏者ティモ・コルホネ
ン(1964-)が6弦ギターのために編曲したソナタ3曲の録音(ODE1128)は、高く評
価され、ギターの愛好家、そして一般の音楽ファンへのすばらしい贈り物にな
りました。そして待望のパルティータ3曲を収めたアルバムが完成しました。
「ギターをヴァイオリンやリュート、あるいはハープシコードのように響かせ
るのではなく、1720年にバッハが実際に6弦ギターのために書いていたらと思
わせる音楽に仕上げる。わたしが意図したのは、ヴァイオリンの特質の活かさ
れた語法をギターの語法に置き換えることだった」(byコルホネン)。
コルホネンのギターの音は太く、艶やかか。そして甘く上品に響き、妻をなく
したひとりの敬虔なキリスト教徒、J.S.バッハに寄せるコルホネンの想いが、
ギターの音に語られます。ロホヤの聖ラウレンティウス教会で3日間にわたっ
て録音セッションが行われ、収録は24bit DXD録音。




<Alba>
ABCD 303(SACD-Hybrid) \1980
リスト:ピアノ作品集
ポロネーズ第2番 ホ長調 S223/2、
詩的で宗教的な調べ S173 から「孤独のなかの神の祝福」、
スペイン・ラプソディ(スペインのフォリアとホタ・アラゴネーザ)S254、
巡礼の年第3年S163 から「エステ荘の噴水」、
「ドン・ジョヴァンニ」の回想 S418、
愛の夢 第3番 S541/3
アルト・サトゥカンガス(P)
フィンランドのピアニスト、アルト・サトゥカンガス(1962-)。1979年、ヘル
シンキのマーイ・リンド・コンペティションで第1位になり、注目されました。
その8年後パリでデビューし、1991年から1992年にかけて日本ツアーを行いま
した。アメリカデビューは1994年。カーネギーホールのヴェイル・リサイタル
ホールでコンサートを行いました。アメリカをふたたび訪れた2008年からスタ
インウェイ・アーティストを務めています。リストのピアノ作品集は、マルコ
・ユロネンと共演したショパンとラフマニノフのチェロソナタ(ABCD293)に次
ぐ録音です。

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