クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-05 No.4-2

2010年05月07日 19時56分57秒 | Weblog
8.572424
ヴォーン・ウィリアムズ:われらに平和を与えたまえ他
1-6.ドナ・ノビス・パーチェム(われらに平和を与えたまえ)(アニュス・デイ
/叩け、叩け、太鼓を/和解/2人の老兵への哀歌/天使は死の外に/誰からも愛さ
れた人)/7-16.サンクタ・シヴィタス(聖なる市民)(私は魂だった/そして、私
は天が開くのを見た/そして、私は天使が太陽の前に立つのを見た/大いなるバ
ビロンは崩壊した/神は、あなたがたのために/そして私は新しい天国を見た/
したがって、神の御座の前に彼らが来る/私は穢れなき河を見た/聖なるかな、
聖なるかな、聖なるかな/天も地も全て栄光に満ち)
演奏:クリスティーナ・ピエール(ソプラノ)…1-6/マシュー・ブルック(バリ
トン)…1-6/アンドリュー・ステープルズ(テノール)…7-16/マシュー・ブル
ック(バリトン)…7-16/ウィンチェスター大聖堂少年聖歌隊…7-16/ウィン
チェスター・カレッジ・クィリスター… 7-16/バッハ合唱団/ボーンマス交
響楽団/デイヴィッド・ヒル(指揮)
ホルストの大親友でもあったイギリスの大作曲家、ヴォーン・ウィリアムズ
(1872-1958)の声楽作品集です。彼は民謡の採集や教会音楽の研究を通して、
英国国教会の伝統を身につけましたが、「感覚と知識を超えて位置するもの」
・・・象徴的なものにも敏感で、伝統と革新を統合した独自の作風を作りだし
た人でもあります。ここに収録された2つの声楽作品集は、そんなヴォーン・
ウィリアムズの思いが込められた曲です。1936年の「ドナ・ノビス・パーチェ
ム」は人類への警告と祈願です。ウォルト・ホイットマンおよびジョン・ブラ
イト、そして聖書から採られたテキストは、人類が成熟して争いが無くなるま
でへの願いが込められています。ソプラノ、バリトン独唱と合唱、オルガンと
いうかなり大規模な編成で歌われ、時折、ソプラノが絶望的な爆発の中で祈り
の歌を歌い続けます。1926年の「サンクタ・シヴィタス」も大編成の作品で、
神の偉大なる秘跡を描いた強烈で壮大な大作です。

8.572453
ブレイク:メアリーの受難&キリスト降誕の4つの歌
1-4.メアリーの受難 Op.577(2006)(第1部-訪問、出生、幼年期 /第2部-荒野、
山上の説教、十字架 /第3部-聖母は悲しみに暮れ /第4部-復活、めでたし女王)
/5-8.キリスト降誕の 4つの歌 Op.415(1990)(第1部-神聖なるメアリー、穏や
かな母親 /第2部薔薇よ、美しい薔薇よ/第3部-イエス、優しく愛しい息子/
第4部-皆で手を取り合いましょう )
演奏:パトリシア・ロザリオ(ソプラノ)…1-4/ロバート・ウィリアム・ブレイ
ク(トレブル)…1-4/リチャード・エドガー=ウィルソン(テノール)…1-8/
ディヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(バス・バリトン)…1-4/ブラス・オ
ブ・ロイヤル・フィルハーモニック…5-8/ロイヤル・フィルハーモニー管弦
楽団… 1-4/ロンドン・ヴォイシズ/ハワード・ブレイク(指揮)
数々の映画音楽で知られるハワード・ブレイク(1938-)のオラトリオ「メアリ
ー(マリア)の受難」は、聖母マリアの目を通して描かれたイエス・キリストの
一生の物語です。ソプラノ・ソロとボーイ・ソプラノ、合唱とオーケストラ
(改訂版ではここにテノールとバリトン・ソロが加えられた )で歌われる受胎
告知からキリストの復活までの出来事は、時に激しく、時に優しく心に染みい
るように歌われます。映画音楽を得意とするブレイクだけあって、常に響きは
美しく、耳に心地良いものとなっています。ソプラノ・ソロを歌うのはパトリ
シア・ロザリオ。現在のイギリスにおいて宗教曲、現代曲を歌わせたら右に出
る者はいない名歌手です。その16年前に作曲された「キリスト降誕の4つの歌」
は金管の伴奏と合唱とテノールで歌われる素朴な歌曲集。こちらはマリアの喜
びが全編に溢れる美しい曲です。

8.572122
ハイドン:ミサ曲集第2集ミサ曲第3番ハ長調「聖チェチリアのミサ」Hob.XXII:5
演奏:ニューヨーク・トリニティ教会合唱団/レーベル・バロック管弦楽団
J.オーウェン・バーディック(指揮)
このミサ曲はハイドン(1732-1809)がエステルハージ公のために書いた最初の
ミサ曲です。スターバト・マーテル(8.572121)と同様に、当時のウィーンの様
式で1766年頃に書き始められました。最初は恐らくキリエとグローリアのみが
演奏されたようですが、後の 1770年代中ごろになって、クレド以降が付け加
えられたらしいと研究が進んでいます。明快で荘厳な合唱で始まるキリエはす
ぐに快活な表情を持ち、ソロで歌われる「クリステ・エレイゾン」をはさみ、
精巧なフーガへと進んでいきます。次の長いグローリアは 8つの部分に分けら
れ、華麗な祈りの音楽が展開されます。「クレド」、「サンクトゥス」「ベネ
ディクトゥス」と続き、最後は「アニュスデイ」の「ドナ・ノビス・パーチェ
ム」の大フーガで曲を締めくくります。まさに感動的な音楽がここにあります。

8.660241
アーノルド:歌劇「ポリー」
演奏:ラウラ・アルビーノ(ソプラノ)/エヴ・レイチェル・マクロード(ソプラ
ノ)/ジリアン・グロスマン(ソプラノ)/マリオン・ニューマン(メゾ・ソプラ
ノ )/ロラリー・カークパトリック(メゾ・ソプラノ)/バド・ローチ(テノー
ル)/ローレンス・ウィルフォード(テノール)/アンドリュー・マホン(バリト
ン)/マシュー・グロスフェルド(バス)/ジェイソン・ネデッキー(バリトン)
/アラディア・アンサンブル/ケヴィン・マロン(指揮)
1729年に書かれた風刺劇「ベガーズ・オペラ」は当時のロンドンで大人気を博
し、これまでイギリスで隆盛を極めていたイタリアオペラの衰退する原因にも
なった作品です。また、以降のイギリスの全ての喜劇(ギルバート&サリヴァ
ンなど)から現代のミュージカルに強い影響を与え、現在でも絶大な人気を誇っ
ています。さて、この「ポリー」ですが、音楽はとても優雅ですが内容は過激。
西インド諸島が舞台となり、マクヒースは海賊になり、トレイプス夫人は奴隷
売買業をはじめ、ポリーをだまし金持ちのダカット氏に売り飛ばしてしまいま
す。彼女は少年に変装して脱出、最後はカリブ首長の息子と結婚します。最初
はベガーズ・オペラと同じくペープシュが曲を付けましたが、あまりにも政治
的な風刺が強すぎて、当時の首相から上演禁止の圧力がかかりお蔵入りになっ
てしまいました。その50年後にサミュエル・アーノルド(1740-1802)がスコア
を一新し、ようやく上演されたというものです。何も知らずにこの曲を聴いて
いると、優雅なバロックの歌劇にも聞こえますが、内容はかなり過激です。

8.660275-76 2枚組
ロッシーニ:歌劇「オテッロ、またはヴェネツィアのムーア人」
演奏:オテッロ…マイケル・スパイレス(テノール)/デスデモーナ…ジェシカ
・プラット(ソプラノ)/エルミーロ…ウーゴ・グアリアルド(バス)/ロドリー
ゴ…フィリッポ・アダミ(テノール)/ヤーゴ…ジョルジョ・トゥルッコ(テノ
ール)/エミーリア…ジェラルディーヌ・ショヴェ(メゾ・ソプラノ)/ゴンド
ラ漕ぎ…レオナルド・コルテッラッツィ(テノール)/クルージュ・トランシル
ヴァニア・フィルハーモニア管弦楽団/ヴィルトゥオージ・ブルネンシス/
アントニーノ・フォグリアーニ(指揮)
このロッシーニ(1792-1868)の「オテッロ」は1816年にナポリで初演されてい
ます。ヴェルディの同名作品を思い浮かべる方も多いでしょうが、こちらは
シェークスピアの戯曲を基にしたものではなく、台本がベリオ公爵のもので、
原本は新古典作家ジャン=フランソワ・デュシスのフランス語のものをイタリ
ア語に翻案したものが使われています。そのため、あらすじはヴェルディの作
品とかなり違い、また、オテッロとデスデモーナは愛し合ってこそいるものの、
まだ夫婦にはなっていませんし、デスデモーナを巡って争う 3人の男は全てテ
ノールで歌われ、これがまた絶妙な人間関係を醸し出しているのです。全編華
麗なコロラトゥーラの歌唱が炸裂し、悲劇であるものの、ヴェルディのオテッ
ロのような重苦しさは感じられません。この演奏は「黒い森地方」の小さな温
泉保養地、バート・ヴィルトバートで毎年夏に開催されるロッシーニのオペラ
・フェスティヴァルのライヴです。粒揃いの歌手たちによる声の饗宴をじっく
りお楽しみください。

8.557953-54 2枚組
ONCE UPON A TIME
CD1: 1.グリーグ(1843-1907):叙情小品集第10集より「むかしむかし」/ 2-5.
ラヴェル(1875-1937):マ・メール・ロワ (眠れる森の美女のパヴァーヌ/親指
小僧/美女と野獣の対話/妖精の園)/7-8.ニルセン(1865-1931):アラジン組曲
より「祝典行進曲」「黒人の踊り」/ 9.グリーグ:叙情小品集第10集より「小
妖精」/ 10.リムスキー=コルサコフ(1844-1903):ムラダより「貴族たちの行
列」/11.ドヴォルザーク(1841-1904):交響詩「金の紡ぎ車」/12.プロコフィ
エフ(1891-1953):組曲「シンデレラ」より「シンデレラのワルツ-真夜中」/
13-14.リムスキー=コルサコフ:皇帝サルタンの物語より「皇帝の別れと出発」
「くまんばちの飛行」
CD2:1.リムスキー=コルサコフ:雪娘より「道化師の踊り」/ 2.チャイコフス
キー(1840-1893):組曲「眠りの森の美女」より/ 3.グリーグ:叙情小品集第1
集より「妖精の踊り」/ 4.リャードフ(1855-1914):魔法にかけられた湖/5.
リムスキー=コルサコフ:シェヘラザードより「王子と王女」/6-9.マクダウェ
ル(1860-1908):忘れられたおとぎ話より(王子の戸外での歌/仕立て屋と熊/薔
薇の園の美女/妖精の国 )/10.ストラヴィンスキー(1882-1971):組曲「火の
鳥」より「王女の踊り」/ 11-13.ハルヴォルセン(1864-1935):ノルウェイの
おとぎ話より(クマに乗る王女/青い山へのトロールたちの入山/小さなトロー
ルのダンス)/14.コダーイ(1882-1967):組曲「ハーリ・ヤーノシュ」より「皇
帝と家臣たちの入場」/ 15.フンパーディンク(1854-1921):ヘンゼルとグレー
テルより「夢のパントマイム」
小さい子どもや夢見る大人に不可欠な「おとぎ話」は、古今東西の作曲家たち
にも様々なインスピレーションを与え続けてきました。ラヴェルの「マ・メー
ル・ロワ」のように良く知られた作品から、マクダウェルやハルヴォンセンな
どのあまり知られていない作品まで、ここに収録された 29曲は、どの曲もイ
マジネーション豊かな音による世界がを存分にお楽しみいただけます。

8.111345
グレート・シンガー・シリーズ/レナード・ウォーレン
海の男たちの歌/キプリングの歌 他
1-8.海の男たちの歌(T. スコットによるバリトンと管弦楽編 )(ブロー・ザ・
マン・ダウン/ドラマーとコック/ジョー、網をひけ/ドランクン・セイラー /
流浪/ロウ・ランズ /シェナンドア/リオ・グランデ )/9-16.キプリングの歌
(F.ブレイクによるバリトンと管弦楽編)(リオへ行こう/ガンガ・ディン/退出
賛美歌/ダニー・ディーヴァー/ブーツ/母の愛/密輸者の歌/オン・ザ・ロード
・トゥ・マンダレー)/17-23.みんなの歌 (アメリカ・ザ・ビューティフル/な
つかしき愛の歌/マザー・マクリー/天国のリトル・ビット/ホーム・オン・ザ
・レンジ/オル・マン・リヴァー/リパブリック讃歌)
演奏:レナード・ウォーレン(バリトン)/スタジオ・コーラス… 1-8/スタジ
オ・オーケストラ… 1-8/モリス・レヴァイン(指揮)…1-8/RCAビクター管弦
楽団… 9-23/フランク・ブラック(指揮)…9-23
録音1947年7月9日 RCAビクタースタジオ…1-8、1950年9月26.28日、
1951年10月2.5日…9-23
マーク・オーバート=ソーン復刻
毛皮商を営むユダヤ系ロシア移民の長男としてニューヨークに生まれたバリト
ン歌手、レナード・ウォーレン。彼はメトロポリタン歌劇場の花形スターとし
て1950年代に華々しい活躍をしたことで知られます。活動の全盛期である48
歳の時に、「ドン・カルロ」の舞台上で急死、まさに伝説のスターとなった人
でもあります。このアルバムは民謡やポピュラーソングを収録したもので、オ
ペラを歌う時とは一味違う表現力と芸術性が漲る素晴らしい歌声に満ちていま
す。豊かな声量、とろけるような甘い響き、そしてテノールと見紛うばかりの
張りのある高音と、彼の全てを堪能できる1枚です。

8.112049
グレート・ピアニスト・シリーズ/グレン・グールド
J.S.バッハ:
1-3.ピアノ協奏曲ニ短調 BWV1052/4-10.パルティータ第5番ト長調 BWV829/
11-17.パルティータ第6番ホ短調 BWV830/18.平均律クラヴィーア曲集第2巻
より第14番フーガ嬰ヘ短調 BWV883/19.平均律クラヴィーア曲集第2巻より
第9番フーガホ短調 BWV878
演奏:グレン・グールド(ピアノ)
コロンビア交響楽団/レナード・バーンスタイン(指揮)…1-3
録音1957年4月11.30日ニューヨーク 30番通り、コロンビア・スタジオ… 1-3、
1957年7月29-31日、8月1日ニューヨーク 30番通り、
コロンビア・スタジオ… 4-10
マーク・オーバート=ソーン復刻
カナダの名ピアニスト、グレン・グールドのコロンビア録音です。この1957年
録音のバッハの協奏曲集は、その前年の1956年のゴルトベルク変奏曲(この録
音はニューヨーク・タイムズの批評家ハロルド・ショーンバーグに大絶賛され、
チャートの1位に輝いた)に続くもので、LP時代から名盤とされているものです。
後のブラームスでは相反する芸術性を見せてくれるバーンスタインとグールド
ですが、ここでのバッハは互いに認め合い、流麗で力強い音楽を聞かせてくれ
ています。バーンスタインの粘り気たっぷりの個性、その上を行くかのような
グールドの深い思索など興味深い面も。全体的にゆったり目のテンポも彼らら
しい表現です。独奏曲はグールドの個性炸裂!バッハの音楽の持つ複雑さと面
白さを極限まで高めた究極の美演です。

8.120889
バーンスタイン:オン・ザ・タウン
1-7.オン・ザ・タウン
(オリジナル・キャスト・レコーディング1945年&1956年)
(オープニング:心はまだベッドのなか-ニューヨーク・ニューヨーク/われを忘
れて/ぼくでよかった/寂しい街/料理は得意/私がいるから/いつかきっと)
8.ニューヨーク、ニューヨーク -ぼくでよかった(1945年ピアノ・デュオ編 )/
9-12.オン・ザ・タウン -バレエ・ミュージック(1945)(偉大な恋人のダンス/
寂しい街/タイムズ・スクエア/地下鉄の中の夢)/13-14.The Revuersのための
音楽と詩(1940年オリジナル・キャスト)/15-17.バレエ音楽「ファンシー・フ
リー」より 3つのダンス(1946年)
演奏:ベティ・コムデン(ヴォーカル)/アドルフ・グリーン(ヴォーカル)/スタ
ジオ・コーラス/スタジオ・オーケストラ/リン・マレー(指揮)他… 1-7/イ
ーディー・アンド・ラック・ピアノ・デュオ… 8/スタジオ・オーケストラ/
レナード・バーンスタイン(指揮)…9-12/ベティ・コムデン(ヴォーカル)/ア
ドルフ・グリーン(ヴォーカル)/アルヴィン・ハマー(ヴォーカル)/ジュディ
・ホリデ(ヴォーカル)/レナード・バーンスタイン(ピアノ)…13-14/ボスト
ン・ポップス・オーケストラ/アーサー・フィードラー(指揮)…15-17
1944年のミュージカル作品である、「オン・ザ・タウン」は別名「踊る大紐育」
としても知られています。ニューヨークに24時間だけ上陸許可を与えられた3人
の水兵たちの恋愛騒動を描いた人情物語で、初演時は450回以上も上演される
ほどの大人気を得た作品です。この名作の脚本を書いたのはベッティ・コムデ
ンとアドルフ・グリーンの2人で、彼らは1938年から the Revuersという劇団
を作り、グリニッジ・ヴィレッジのクラブであるヴィレッジ・ヴァンガードで
多くの作品を上演したのでした。その時はグリーンが喜劇女優として演じ、コ
ムデンが歌い、バーンスタインがピアノを弾いていたのです。その楽しい模様
はトラック13と14で。なんとも贅沢な一幕です。




<Marco Polo>
8.225336 \1780
J.シュトラウス1世(1804-1849):作品集第16集
1.ワルツ「悪魔」Op.149/2.芸術家舞踏会の舞曲 Op.150/3.フェルディナント
のカドリーユ Op.151/4.ワルツ「ダンス・カプリース」Op.152/5.アンナの
カドリーユ Op.153/6.ワルツ「ローレライ=ラインの歌」 Op.154/7.ワルツ
「のんきもの」 Op.155/8.ワルツ「オーストリアの踊り」 Op.156
演奏:スロヴァキア・シンフォニエッタ/クリスティアン・ポラック(指揮)
マルコ・ポーロの好評シリーズ、J.シュトラウス1世の作品集第16集です。こ
のアルバムは彼の名声を確立するのに役立った作品ばかりが収録されています。
1842年11月23日に初演されたワルツ「悪魔」は、ウィーンの大きな舞踏会のた
めに書かれたものです。自らの作品を、ただのダンス音楽として発表すること
は、自尊心が許さなかったであろうシュトラウスの渾身の作です。他には1835
年にオーストリア皇帝の座についたフェルディナント1世の聖命名日を祝う「フ
ェルディナントのカドリーユ」(トラック 2)や、その妻となった皇后マリア・
アンナのための「アンナのカドリーユ」(トラック 5)、そしてウィーンの小児
科病院の慈善音楽会のために書かれた「ローレライ=ラインの歌」は10年以上
も彼の最高傑作と讃えられた曲です(惜しくもその記録はラデツキー行進曲の
大ヒットで破られてしまいました)。

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