クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-05 No.4-1

2010年05月07日 19時57分22秒 | Weblog
<NAXOS> 各1枚 \1000
8.570548
ジェズアルド:マドリガル集第1巻
1.甘く優しい口づけよ/2.甘き愛をもって/3.マドンナ、私はそうなってほし
い/ 4.どのように生きることができようか/5.冷たいマドンナの乳房/6.マ
ドンナは横たわっている/7.ああ、あまりにも賢明な誤り/8.そのように高貴
な手の時は/9.愛は平和を求めない/10.何と喜ばしい。私の悲しみをつくる
ことは/ 11.おお、甘き私の苦しみ/ 12.ティルシは死を望む/13.ティルシ
は自らの欲望を感じた/14.わが星をあなたは見ていますか/15.見ないで、
見ないで/16.美しく芳香に満たされた花よ/17.幸せな春よ/18.正直なニン
フたちが踊る/19.自然があなたに与えたばら/20.美しく小さな天使
演奏:デリティエ・ムジケ/マルコ・ロンギーニ(指揮者)
ジェズアルド(1566-1613)=殺人者ということは広く知られています。不貞を
働いた妻とその愛人を残忍な方法で殺害したものの、貴族であったため(ヴェ
ノーサ公国君主、コンザ伯爵)罪には問われなかったジェズアルド。しかし彼
の本当の心は永遠に理解されることはないのでしょう。
当時は良くあることだ
このシリーズは、ジェズアルドのマドリガル初の全曲録音となります。

8.572405
シチェドリン:
1.管弦楽のための協奏曲第4番「輪舞」
2.管弦楽のための協奏曲第5番「 4つのロシアの歌」
3.クリスタル・グスリ ※全て世界初録音
演奏:ボーンマス交響楽団/キリル・カラボワツ(指揮)
ロシアの現代作曲家シチェドリン(1932-)は小さな町アレクシンで幼い頃を過
ごしましたが、そこでは川に浮かぶボートからいつもアコーディオンやバララ
イカ、人々の歌う声や、時には、葬式で嘆く人々の声すらも聞こえてきたと彼
は述べています。このアルバムに収録された3つの作品は、全て彼の幼年期の
思い出に基づいた曲でノスタルジックな雰囲気を湛えています。「輪舞」は古
いスラブのお祭りの風景です。若者たちの歌と踊りが聞こえてきますが、どれ
も本物のロシア民謡ではなく、シチェドリンの空想の中にある音で構成されて
います。「4つのロシアの歌」は 1曲だけ本当のロシア民謡が使われています。
これはリムスキー=コルサコフも自身の民謡集に収めたものですが、ここでは
現代的な衣装を纏って目の前に現れます。「クリスタル・グズリ」は彼の友人
でもあった武満徹の記念祭のために書かれた曲で、シチェドリンの武満に対す
る強烈な賛美が表現されています。

8.572439
ウルフ・ラウンズ
1-2.ドアティ(1954-):月への梯子(2006)(夜、ニューヨーク/見上げよう)/
3-5.マスランカ(1943-):トロンボーンとウィンド・アンサンブルのための協奏
曲(2007)(レクイエム/愛する人/満足して、平穏に)/6.ラウズ(1949-):ウルフ
・ラウンズ-オオカミの巡回(2006)
演奏:グレン・バシャム(ヴァイオリン)…1.2/ティム・コナー(トロンボーン)
…3-5/マイアミ市フロスト管楽アンサンブル/ギャリー・D・グリーン(指揮)
すっかり人気が定着したNAXOSの吹奏楽シリーズ。今作は3つの対照的な「新
しい作品」のご紹介です。ドアティの「月への梯子」は1930年代のマンハッタ
ンの高層建築、及び都市風景を彷彿させる印象深い作品です。ヴァイオリン・
ソロと管楽八重奏、そしてコントラバスのために書かれていて、ちょっと気怠
く、またオシャレな雰囲気を醸し出しています。マスランカのトロンボーン協
奏曲は、2006年に死去した彼の友人であったフルーティスト、クリスティーネ
・ N・カポーティの思い出のために書かれています。高い空へと昇っていくよ
うなトロンボーンの音色が心に浸み入ります。ラウズの「オオカミ」はオオカ
ミの習性を「循環的な」音楽で示したもの。せわしなく動き回る音がなんとも
落ち着かない気分を醸し出しています。

8.570994
ブルッフ:
1-4.交響曲第1番変ホ長調 Op.28
5-7.交響曲第2番ヘ短調 Op.36
演奏:ワイマール・シュターツカペレ/ミヒャエル・ハラース(指揮)
ブルッフ (1838-1920)というと、あのヴァイオリン協奏曲第1番や、コル・ニ
ドライの名旋律が良く知られていますが、彼は多くの合唱作品と、3曲の壮大
な交響曲も残しています。第1番の交響曲は 1868年に完成され、ブラームスに
捧げられています。明らかにシューマンやメンデルスゾーンの影響が認められ
るものの、変ホ長調特有の壮大な響きに乗って、美しいメロディが楽器を変え
て次々に展開されていきます。活発な第2楽章、チェロ、オーボエ、クラリネ
ット、ヴィオラによって旋律が受け継がれていく悠々とした第3楽章、そして
リズミカルで精緻に書かれた終楽章、と、聴きごたえは充分です。この交響曲
が大成功したのを受けて1870年に書かれた第2交響曲(こちらはヨアヒムに捧げ
られた )、一層重量感のある作品です。第1楽章の第1主題は、少々悲しげです
が、曲が盛り上がるにつれて情熱的な雰囲気へと変化していきます。静かな第
2楽章、そして、まさに「歓喜の歌」である輝かしい終楽章。ブラームスの交
響曲第1番が「ベートーヴェンの第10交響曲」ならば、こちらはもしかしたら
「第9.5番」と呼んでもよいかもしれません。

8.572067
タネーエフ:
1-3.交響曲第2番変ロ長調 (V.ブロクによる補筆完成版)
4-7.交響曲第4番ハ短調 Op.12
演奏:ノヴォシビルスク・アカデミック交響楽団
トーマス・ザンデルリンク(指揮)
「ロシアのバッハ」として、ラフマニノフやチャイコフスキーも一目置いてい
たタネーエフ (1856-1915)の交響曲を2曲お聴きください。未完に終わった第
2番の交響曲は、モスクワ音楽院の学生だった時に書き始められた若書きの作
品です。教師であったチャイコフスキーは1875年に書きあげられた第1楽章で
彼の天分を認め、全曲書きあげるように説得したのですが、結局2年経っても
完成せず、1877年に終楽章のスケッチが出来ただけでした。第1楽章はアント
ン・ルービンシュタインによってモスクワで演奏されたのですが、ルービン
シュタインのお気に召さなかったようで、チャイコフスキーは「あまり気にし
ないように」と助言したそうです。その20年後に書かれた第4番の交響曲は、
タネーエフの最も素晴らしい管弦楽作品の一つです。当時多くの重厚な作品を
発表していたタネーエフは「ロシアのブラームス」と呼ばれていましたが、
彼自身はその呼び名は嫌いだったそうですが、書式の厳格さや曲の持つ雰囲
気は、確かに両巨匠に共通する部分もありますね。

8.559619
ザイモント
:管弦楽作品集
1.クロウマ-ノーザンライツ(1985)
2-3.交響曲第2番「私を忘れないで」 (2000)(ゴースト/弦楽のためのエレジー)
4.管弦楽のためのスティルネス-詩曲(2004)
演奏:ロベルト・マレシェク
(ヴァイオリン)…2.3/ジョゼフ・スコレパ(ヴァイオリン)…3/
スロヴァキア・ナショナル交響楽団/カーク・トレヴォー(指揮)
アメリカの女性作曲家、ジュディス・ラング・ザイモント(1945-)の作品集で
す。彼女はメンフィスの音楽一家に生まれ、5歳の時からピアノを始め、11歳
でジュリアード音楽院のプレカレッジで学びました。すぐに作曲家として頭角
を表し、18歳でBMI(ブロードキャスト・ミュージック社)の若い作曲家賞を与
えられたのです。彼女の音楽は、ここに収録された4つの管弦楽作品を聴いて
もわかるように常に動的かつ、とても抒情的です。強烈な光を放つオーロラを
描いた「クロウマ-ノーザンライツ」、6人の偉大なる作曲家の面影(スクリャビ
ン、ブリテン、ラヴェル、ベルク、クリストファー・ラウスおよびローリー・
アンダーソン)が交錯する「ゴースト」、彼女のおばに捧げられた弦楽合奏に
よる「エレジー」、そして、モートン・フェルドマンの音楽と共通する極めて
静謐な音楽「管弦楽のためのスティルネス」。と、どれもが個性的で独自の美
しさがゆらめく作品です。

8.572250
レブエルタス:ラ・コロネラ他
ラ・コロネラ(1-3.第1部・1900年の上流階級社会/4-6.第2部・勘当 /7-10.第
3部・フェリコ氏の悪夢/11-13.第4部・最後の審判)…世界初録音/14.旅行記
(1938)/15.コロリネス(1932)
演奏:サンタ・バーバラ交響楽団…1-14/イギリス室内管弦楽団…15
ジセル・ベン=ドール(指揮)
メキシコ、ドゥランゴ州のサンチャゴ・パパスキアーロに生まれたレブエルタ
ス(1899-1940)の扇情的な作品集です。彼は指揮者、ヴァイオリニストとして
活躍し、1929年からはカルロス・チャベスの招きでメキシコ交響楽団の指揮者
助手を6年間務め、同時代のメキシコ音楽の普及に努めました。最期は貧困の
うちに若くして世を去ってしまいましたが、長生きすれば、もっともっと楽し
い音楽を書いていたに違いありません。彼の音楽は通俗的なものを孕みながら
も、常に革新的で不協和音に満ちています。しかしどこもかしこも「メキシコ
的」であり、熱く昂るリズムが激しく煌めくのです。世界初録音となる「ラ・
コロネラ(女性大佐)」は4つの部分からなるバレエ音楽です。第1部は1900年代
の上流社会、第2部は独裁政治における労働者階級の生活を鋭く描きだします。
第3部に現れる優雅なワルツは、あのベルリオーズの舞踏会を思わせるほどに、
陳腐な美しさの影に潜む嫌な感じを表現しています。そして第4部は戦いの場
面。鋭く切り裂くようなトランペットの咆哮は戦死者たちへの弔いの音楽です。

8.572262
グラナドス:室内楽曲集
1-4.ピアノ三重奏曲 Op.50/5-7.ピアノ五重奏曲ト短調 Op.49/8.ゴィエスカ
スより間奏曲(G.カサドによるピアノ三重奏編)
演奏:ロムピアノ三重奏団 (メンバー)ホアン・オルペッラ(ヴァイオリン)/ホ
セ・モール(チェロ)/ダニエル・リゴリーオ(ピアノ)/マニュエル・ポルタ・
ガリェゴ(ヴァイオリン)…5-7/ホアキン・リケルメ・ガルシア(ヴィオラ)…5-7
ファリャ、アルベニスと並ぶスペイン近代の大作曲家グラナドス(1867-1916)
は、その生涯に(あまり知られていませんが)室内楽を1ダース程度書いていま
す。ここではその中からピアノ三重奏曲およびピアノ五重奏曲をお届けいたし
ます。彼の作風は「新しいロマン派」とも呼べるもので、この1984年頃から書
き始められた 2つの室内楽作品も、温和で美しい曲調に終始します。柔らかい
分散和音で始まるピアノ三重奏は、彼が愛したムーア風やハンガリー風のメロ
ディを織り込みながらも、全体的にはサロン風の優しい音楽が展開されていき
ます。第3楽章の「デュエット」での抒情的な味わいは、シューベルト風ですら
あります。ピアノ五重奏曲は緊張感に満ちた音楽で、こちらもやはりエキゾチ
ックな雰囲気を持っていますが、やはり全体的にはロマンティック。第2楽章の
鄙びた佇まいが心を捉えます。「ゴィエスカス」からの間奏曲は、カサドによ
る編曲版で、こちらは心行くまで「スペイン風」の音楽を楽しめます。

8.570827
ブラームス:ヴィオラ・ソナタ集
1-3.ヴァイオリン・ソナタ第1番 Op.78(C.エルデーイによるヴィオラ編)/
4-7.ヴィオラ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.120-1/8-10.ヴィオラ・ソナタ第2番
変ホ長調 Op.120-2
演奏:ロベルト・ディアス(ヴィオラ)/ジェレミー・デンク(ピアノ)
もともと渋い作品を書いていたブラームス(1833-1897)ですが、晩年になって
その傾向は一層強まりました。ここに収録されたヴィオラ・ソナタは1894年に
作曲されたもので、彼による最後のソナタ形式の作品でもあります。その少し
前から創作意欲が衰えてしまっていたブラームス、一度は作曲活動を断念する
のですが、1891年に名クラリネット奏者リヒャルト・ミュールフェルトと知
り合い、彼の演奏に感銘を受けたことで、また「作曲するぞ」という気持ちが
芽生えます。これによって生まれたのがクラリネット三重奏曲 op.114とクラリ
ネット五重奏曲 op.115、そしてクラリネット・ソナタ op.120でした。1895年
1月7日にウィーンでミュールフェルトのクラリネットとブラームス自身のピア
ノによって行われ、その直後に、このアルバムに収録されたヴィオラ版として
作曲家自身の手で編曲が行われました。まるで秋の高く澄みきった空を思わせ
る深い曲調が今でも広く愛されている名曲です。ヴァイオリン・ソナタ第1番
の編曲版は、ハンガリーの奏者エルデーイの編曲によるものです。移調されて
いるせいか、原曲の持つ落ち着いた美しさが一層強調されています。

8.570965
シュルホフ:弦楽四重奏のための音楽集
1-4.弦楽四重奏曲第1番(1924)/5-9.5つの小品(1923)(ウィンナ・ワルツ風に
/セレナーデ風に/チェコ風に/タンゴ・ミロンガ風に/タランテラ風に)/
10-13.弦楽四重奏曲 第2番(1925)
演奏:アヴィヴ四重奏団
セルゲイ・オストロフスキ(第1ヴァイオリン )/エフゲニア・エプシュタイン
(第2ヴァイオリン)/シュリ・ウォーターマン(ヴィオラ)/レイチェル・マー
サー(チェロ)
チェコの作曲家、エルヴィン・シュルホフ(1894-1942)。ユダヤ系の血を引い
ていた彼の作品は、ナチス・ドイツによって「退廃音楽」の烙印が押されてし
まい、演奏されることも出版されることもなく、彼の死後はずっと忘れ去られ
てしまいました。しかし、最近の「退廃音楽復興」の流れに乗り、彼の作品も
ようやく注目されるようになってきたと言えそうです。彼の弦楽四重奏曲は
1920年代の最も脂の乗った時期に書かれています。未だ活動の制約を受ける前
の彼のとても前衛的な作品で、ジャズのリズムを取り入れたり、特殊奏法を取
り入れたり、バルトーク風な風情を見せたりと興味深いものばかりです。どこ
となく民族音楽的で、決して調性感がなくなるところがないのも、彼の音楽の
聴き易さを助長している原因でしょう。5つの異なるスタイルで書かれた「5つ
の小品」での生真面目さを装ったアイロニカルな表情もたまりません。

8.572288
L.バークリー:室内楽曲集
1-3.ホルン三重奏曲 Op.44/4-6.フルートとピアノのためのソナチネ/7-9.
ヴィオラ・ソナタニ短調 Op.22/10-13.オーボエ、クラリネット、ホルン、
ファゴット、ピアノのための五重奏曲
演奏:ラファエル・テッローニ(ピアノ)…1-13/スーザン・スタンツェライト
(ヴァイオリン)…1-3/スティーヴン・スターリング(ホルン)…1-3/パトリッ
ク・ウィリアムズ(フルート)…4-6/モーガン・ゴフ(ヴィオラ)…7-9/ニュー
・ロンドン・チェンバー・アンサンブル…10-13(メンバー)メラニー・レッジ
(オーボエ)/ネイレ・アシュウォース(クラリネット)/ステファン・スターリ
ング(ホルン)/アダム・マッケンジー(ファゴット)
オックスフォード出身の作曲家、レノックス・バークリー(1903-1989、息子の
マイケルも作曲家 )は、生涯に100以上のほとんど全てのジャンルに渡る作品
を書き、イギリス近現代音楽の発展に寄与しました。少々地味な作風のせいか、
あまり聴かれる機会は多くありませんが、ここに収録されたホルン三重奏曲は、
彼の代表作として時折演奏されています。名ホルン奏者、デニス・ブレインの
ために書かれたこの作品は、聴いてみるとわかるとおりなかなかの充実した音
楽で、友好的なテーマで始まる第1楽章、哀切な第2楽章、そしてモーツァルト
風の主題が様々に変奏されていく第3楽章と、一切ムダのない凝縮された書法
で書かれています。晩年に書かれたピアノ五重奏曲は、この頃の彼が十二音技
法を採用していたこともあり、極めて難解な音に終始していますが、絡み合う
各楽器のメロディにはどことなく解放感もあり、なかなか侮れない音楽となっ
ています。

8.559632
ロックバーグ:ピアノ作品集第2集
1-12.12のバガテル(1952)/13-15.3つの悲しい小品(1945-1998)/16-18.ソナ
タ・セリア (1948-1998)
演奏:エヴァン・ハーシュ(ピアノ)
第1集(8.559631)、第4集(8.559634)に続く、アメリカの作曲家ロックバーグ
(1918-2005)のピアノ作品集第2集です。彼は長い作曲家生活のほぼ全域でピア
ノ作品を書いていて、1941年の最初期の変奏曲から、1996-97年の「2台ピアノ
のための炎の環」まで様々な作風の変遷を経ながら、凝縮された世界を表現し
続けました。ここに収録された「 12のバガテル」は短いながらも完結した内容
を持つ小品の集合体で、以前、ピアニスト、ハーシュがロックバーグに「シェ
ーンベルクとの関連」を指摘したところ、即座に「それは違う」と反論された
という作品です(確かに、使っている 12の音が同じであろうとも、その構成や
並べ方が変われば全く違う色合いが出ることは間違いありません)。3つの悲し
い小品は驚くほど抒情的ですがジャズ風な趣きも垣間見える美しい曲。ソナタ
・セリアは着想こそ初期ですが、50年代に改定され、1998年になってようやく
発表された力作です。

8.570475
クレメンティ:初期ピアノ・ソナタ集第3集
1-3.ピアノ・ソナタハ長調 Op.20/4-5.ピアノ・ソナタヘ長調 WoO 3/6-7.
ピアノ・ソナタ変ホ長調 Op.6-2/8-10.ピアノ・ソナタ変ロ長調 Op.9-1/
11-13.ピアノ・ソナタヘ長調 Op.13-5
演奏:スーザン・アレクサンダー=マックス(フォルテピアノ)
フランスの宮廷音楽家として活躍したクレメンティ(1752-1832)は、モーツァ
ルトのライバルとして知られ、また彼の初期のソナタは若いベートーヴェンに
強い影響を与えました。当時のピアノ音楽の発展に寄与し、後のロマン派へと
繋ぐ重要な作品を多く書き、それらの曲に見られる程良く駆使された技巧は、
ピアノを学ぶ若き人たちの指の訓練としても重要な役割を担っています。この
第3集には 5曲のソナタを収録。演奏しているのはニューヨーク生まれの鍵盤
奏者、アレクサンダー=マックス。彼女はフォルテピアノとクラヴィコードの
演奏家として国際的な名声を得ており、世界中の教育機関で若い才能を指導し
ていることでも知られる名手です。彼女による絶妙なプログラミングは、全て
の曲を関連付け、実に興味深く聴かせてくれています。

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