クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

10-05 No.3-2

2010年05月07日 19時55分40秒 | Weblog
<2L>
2L 55SACD(SACD-Hybrid) \2280
クロウタドリ(Black Bird/Sort Fugl)
シューマン:幻想小曲集作品73
クヴァンダール:ソロクラリネットのための幻想曲作品68-2
グリーグ/シュッレ・サッセブー・ホーラン編:
3つの抒情小曲集 第3集 作品43 から【蝶々、愛の歌、春に寄す】
サッセブー・ホーラン:クロウタドリ、オリヴィエ・メシアンへのオマージュ
トリグヴェ・マドセン:クラリネットとピアノのためのソナタ 作品23
ストラヴィンスキー:クラリネットのための3つの小品
サン=サーンス:クラリネットソナタ 変ホ長調 作品167
フィン・モッテンセン:ソナティナ 作品9
フレードリク・フォシュ(Cl) スヴァイヌング・ビェラン(P)
録音:2008年1月、6月 ソフィエンベルグ教会(オスロ)
[制作 ヨルン・シメンスター  録音 ハンス・ペーテル・ロランジュ]
もっとも多彩な音色の変化を聴かせる木管楽器といわれるクラリネット。オス
ロ・フィルハーモニックの副首席奏者フレードリク・フォシ(1973-)が、クラリ
ネットソロ、クラリネットとピアノのための曲を録音しました。自由な調性の
なかにメロディとクラリネットの多様な音を活かしたヨハン・クヴァンダール
の《幻想曲》。ピアノのための《スロッテル》を管弦楽版に編曲したことのあ
るシュッレ・サッセブー・ホーランは、同じグリーグの《抒情小曲集 第3集》
から選んだ3曲をクラリネットとピアノのために編曲。《クロウタドリ》は"色
彩とテクスチュアの研究"のためホーランがメシアン生誕100年の2008年にクラ
リネットソロのために書いた音楽です。トリグヴェ・マドセンのソナタは「古
典的形式、優雅さ、表現主義と印象主義の和声宇宙、機知と内省に健康的な部
分のジャズをミックスした典型的なマドセンの音楽」。この曲はすでに、クラ
リネット奏者のレパートリーになりました。フィン・モッテンセンは、十二音
音楽とセリエルの作曲家としてヴァーレンとともにノルウェー音楽をリードし
たひとり。《ソナティナ》では、クラリネットのもつ幅広い表現力が音楽に奥
行きを付け加えます。そしてシューマン、ストラヴィンスキー、サン=サーン
ス。クラリネットという楽器の特色を活かした多彩な選曲のアルバム。

2L 63SACD(SACD-Hybrid) \2280
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ 作品87
【第2番 第4番 第5番 第7番 第12番 第15番】
シチェドリン:2つのポリフォニックな小品より第2曲 バッソ・オスティナート、
24の前奏曲とフーガ
【第1番 第2番 第3番 第7番 第8番 第10番 第14番 第19番】、
25のポリフォニックな前奏曲(ポリフォニーの手帳)より第12番 トッカティー
ナ=コラージュ
ヨアシム・クヴェツィンスキ(P)
録音:2009年4月14日-17日 ソフィエンベルグ教会(オスロ)
[制作 ヴォルフガング・プラッゲ  録音 ハンス・ペーテル・ロランジュ]
ショスタコーヴィチとシチェドリンが共有することのひとつは鋭いユーモア感
覚だ、とシチェドリンと親交のあるヨアシム・クヴェツィンスキは言います。
ピアニストのクヴェツィンスキはオスロ生まれ。イジー・フリンカに教わった
後、オスロのノルウェー音楽アカデミーでアイナル・ステーン=ノクレベルグ
とリヴ・グラーセルの下で学び、大学院課程のディプロマを取得しました。
2009年ベルゲン国際フェスティヴァルのロベルト・レヴィン賞を受け、現在、
多才のピアニストとして活動の場をひろげてきています。「ポリフォニックな
対話」は、シチェドリンの《バッソ・オスティナート》と《トッカティーナ=
コラージュ》の間に彼とショスタコーヴィチの《前奏曲とフーガ》を2曲ずつ
交互にはさむ構成をとったアルバムです。鋭いユーモア感覚をもった作曲者た
ちが、才気あふれるピアニストと出逢った。すばらしい音楽の時間が約束され
ます。

2L 69SACD(SACD-Hybrid) \2280
グレゴリオ聖歌/ヘンニング・ソンメッロ(1952-):聖母マリアの生誕
・晩課(アンティフォナ・アド・マニフィカト/間奏曲I)
・朝課-第3夜課(アンティフォナNativitas est hodie、Ista est speciosa、
Haec est Regina virginum/間奏曲 II(Interludium II/レスポンソリウム
Corde et animo、Solem iustitiae、Stirps Jesse/間奏曲 IIII)
・賛歌(アンティフォナNativits gloriosae、Nativitas est hodie、Regali
ex progenie/間奏曲 IV/アンティフォナCorde et animo、Cum iucunditate/
アンティフォナ・アド・ベネディクトゥムNativitatem hodiernam /間奏曲 V)
スコラ・サンクテ・スンニヴェ、アネ・クライヴセット(指)
エスペン・オールベルグ(打楽器)、ラーシュ・シッテル(打楽器)
録音:2009年10月15日-17日 リングサーケル教会(ヘードマルク、ノルウェー)
[制作 ヴォルフガング・プラッゲ、エウゲーン・リーヴェン・ダベラルド 
録音 ハンス・ペーテル・ロランジュ]
1537年、ノルウェーの宗教改革は、カトリック典礼の古写本を多数、灰にして
しまいました。数少ない生き残り、トロンハイムのニーダロス大聖堂で13世紀
後期から歌われたグレゴリオ聖歌、9月8日の "聖母マリアの生誕" 聖務日課の
アンティフォナ(交唱)とレスポンソリウム(応唱)が、スコラ・サンクテ・スン
ニヴェにより新しいスタイルの音楽に甦りました。
スコラ・サンクテ・スンニヴェは、アネ・クライヴセットが1992年に創設した
12名から14名の女性歌手アンサンブルです。ニーダロス大聖堂と深いつながり
があり、ノルウェーとヨーロッパのグレゴリオ聖歌をレパートリーとしていま
す。合唱団の守護聖人、ノルウェーで最初に聖人に列せられた女性、アイルラ
ンドの王女スンニヴァにちなみ命名されました。




<DIS>
IDIS 6592 \1650
ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」
リスト:交響詩「前奏曲」
J.シュトラウス:美しく青きドナウ
チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
ドビュッシー:交響詩「海」
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指)
フィルハーモニア管弦楽団(ベルリオーズ,リスト,ドビュッシー),
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(シュトラウス,チャイコフスキー)
録音:1946年(シュトラウス,チャイコフスキー),
1958年(ベルリオーズ,リスト,ドビュッシー)
英COLUMBIA(=EMI)録音。若き日のカラヤンの若々しく颯爽とした演奏には、
後の帝王カラヤンとはまた違った魅力があります。ウィーン・フィルを指揮し
た録音は、第二次世界大戦直後に演奏活動を停止されていた時期のもの。

IDIS 6593 \1650
ウェーバー:
「オベロン」序曲
「アブ・ハッサン」序曲
「ペーター・シュモル」序曲
「オイリアンテ」序曲
「プレチオーザ」序曲
祝典序曲
リスト:
交響詩「マゼッパ」
交響詩「前奏曲」
ヘルマン・シェルヘン(指)
パリ・オペラ座管弦楽団(ウェーバー),ウィーン交響楽団(リスト)
録音:1957年(リスト),1959年(ウェーバー)
鬼才シェルヘンの指揮するウェーバーの序曲集。元々なぜか有名な「魔弾の射
手」序曲がありません。なにせシェルヘンですし、オーケストラがパリ・オペ
ラ座のものなので、かなり風変わりなウェーバーですが、そこが逆に魅力にな
っています。リストも名演。




<AMBRONAY>
AMY 024 2枚組 \3500
ヘンデル:「ユダス・マカベウス」
ソレダード・デ・ラ・ローサ(S)
マリアーナ・レウェルスキ(Ms)
ファビアン・ショフリン(CT)
櫻田 亮(T)
アレハンドロ・メーラプフェル(Br)
エティエンヌ・ドゥベジュ(Bs)
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指)
レザグレモン,ナミュール室内合唱団
録音:2009年9月26日
「見よ、勇者が帰る」が得賞歌として有名な、ヘンデルのオラトリオ「ユダス
・マカベウス」。異教徒からユダヤの民を開放した英雄ユダス・マカバイを描
いている話ですが、そこにさらに、反革命勢力のジャコバイトを打ち破ったば
かりのカーナボン公爵を重ね合わせて描いていたため、作品は大成功を収めま
した。ヘンデルの時事性への鋭敏な感覚が発揮された例でしょう。
この演奏は、2009年9月26日にアンブロネで行われた上演の録音。タイトルロ
ールは櫻田 亮(さくらだ まこと)。2008年には東京でもマカベウスを歌い絶
賛された櫻田だけに、完全に役を掌中に収めた歌。櫻田の透明な美声はもちろ
んのこと、一族を率いる英雄のカリスマも伝わってくる今日最高のユダスと
いって過言ではないでしょう。指揮のアラルコンは1976年、アルゼンチンのラ
プラタ生まれ。現在はジュネーヴを拠点に活躍しています。またデ・ラ・ロー
サ、ショフリン、メーラプフェルもアルゼンチン出身で、ことにデ・ラ・ロー
サはブレイク間近と言われる逸材です。ベルギーのワロン地域の町ナミュール
で1987年に結成されたナミュール室内合唱団と、そのオーケストラとして1995
年に結成されたレザグレモンが、アラルコンのスッキリと明快な音楽で、極上
のヘンデルを聞かせてくれます。




<PREISER>
=クラシック・セレクション=
PRCD 90780 \2080
シューマン:
アダージョとアレグロ 変イ長調Op.70
幻想小曲集Op.73
3つのロマンスOp.94
民謡風の5つの小品Op.102
歌曲のトランスクリプション
(ひそやかな涙Op.35-10 / 君は花のようOp.25-24 / レクィエムOp.90-7 /
ヘブライの歌よりOp.25-15)
クレメンス・ハーゲン(Vc)
シュテファン・ヴラダー(P)
録音:2009年12月オーストリア、ライディング、
リストツェントルム(セッション)
シューマンの生誕200周年に合わせてまたひとつ魅力的なアルバムがリリース。
「チェロとピアノのための作品集」のなかで、オリジナル曲は「民謡風の5つ
の小品」のみですが、ほかのナンバーも、まるでシューマンは当初からチェロ
とピアノの組み合わせを念頭に置いていたかのようで絶妙な味わいを湛えてい
ます。
チェロに1966年ザルツブルク生まれのハーゲン、ピアノに1965年ウィーン生ま
れのヴラダーという、いままさに脂の乗り切ったふたりによる顔合わせが期待
をおおきく膨らませる内容です。




<TAHRA>
TAH 712 2枚組 \4600
(1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
(2)ショパン:
夜想曲集 第13番ハ短調、第7番ハ短調、第8番変ニ長調、第4番ヘ長調、
第9番イ長調
(3)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番+ラヴェルについて語る
(4)サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番「エジプト風」+ショパンについて語る
(1)モニク・ド・ラ・ブルショルリ(Pf)
レオポルト・ルートヴィッヒ(指)
ベルリン・フィル
(1948年6月20-21日ベルリン ティタニア・パラストLive)
(2)ユーラ・ギュラー(Pf)(1959年9月9日)
(3)イヴォンヌ・ルフェビュール(Pf)
スクロヴァチェフスキー(指)
フランス国立管(1959年12月1日)
(4)マグダ・タリアフェロ(Pf)
ポール・パレー(指)
フランス国立管(1958年4月21日Live)
フランスの4人の女性ピアニストの録音。
ブルショルリ(1915-1973):ボイエルデューやメサジェの子孫。コルトー、エミ
ール・ザウアーの弟子でシプリアン・カツァリスの先生。素晴らしくダイナミ
ックな骨太の演奏で「女帝」のおもむき。
ギュラー(1895-1980):音楽性だけでなくピアニスト界1の美貌で、映画界から
も誘いのあったギュラー。録音の少ない人だけにショパンがまとまって聴ける
のはうれしい!
ルフェビュール(1898-1986):フルトヴェングラーとのモーツァルトの協奏曲で
だけ有名といってもいいほど、メジャーでの録音が少なく正当に評価されてい
ない。門下にリパッティ、フランソワがいる。最も得意とした3曲の協奏曲(ラ
ヴェルのト長調、シューマン、ベートーヴェン4番)のうちの一つがここで聴け
るのがありがたい!
タリアフェロ(1893-1986):ワインガルトナー、フルトヴェングラー、クナッパ
ーツブッシュ、ミュンシュ、モントゥ、アンセルメ、アンゲルブレシュトとい
った大指揮者と共演してきたブラジル出身のフランスのピアニスト。フォーレ
自身の要望で演奏旅行に同行しフォーレの作品の多くを演奏した。




<Ondine>
ODE 1164 2枚組(1枚価格) \1850
J.S.バッハ/ティモ・コルホネン編:3つの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 ロ短調 BWV1002
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006
ティモ・コルホネン(G)
録音:2009年11月30日-12月2日 
聖ラウレンティウス教会(ロホヤ、フィンランド)
[制作 セッポ・シーララ  録音 エンノ・マエメツ]
最初の妻マリア・バーバラを亡くした1720年にバッハが作曲したヴァイオリン
のためのソナタとパルティータ。フィンランドのギター奏者ティモ・コルホネ
ン(1964-)が6弦ギターのために編曲したソナタ3曲の録音(ODE1128)は、高く評
価され、ギターの愛好家、そして一般の音楽ファンへのすばらしい贈り物にな
りました。そして待望のパルティータ3曲を収めたアルバムが完成しました。
「ギターをヴァイオリンやリュート、あるいはハープシコードのように響かせ
るのではなく、1720年にバッハが実際に6弦ギターのために書いていたらと思
わせる音楽に仕上げる。わたしが意図したのは、ヴァイオリンの特質の活かさ
れた語法をギターの語法に置き換えることだった」(byコルホネン)。
コルホネンのギターの音は太く、艶やかか。そして甘く上品に響き、妻をなく
したひとりの敬虔なキリスト教徒、J.S.バッハに寄せるコルホネンの想いが、
ギターの音に語られます。ロホヤの聖ラウレンティウス教会で3日間にわたっ
て録音セッションが行われ、収録は24bit DXD録音。




<Alba>
ABCD 303(SACD-Hybrid) \1980
リスト:ピアノ作品集
ポロネーズ第2番 ホ長調 S223/2、
詩的で宗教的な調べ S173 から「孤独のなかの神の祝福」、
スペイン・ラプソディ(スペインのフォリアとホタ・アラゴネーザ)S254、
巡礼の年第3年S163 から「エステ荘の噴水」、
「ドン・ジョヴァンニ」の回想 S418、
愛の夢 第3番 S541/3
アルト・サトゥカンガス(P)
フィンランドのピアニスト、アルト・サトゥカンガス(1962-)。1979年、ヘル
シンキのマーイ・リンド・コンペティションで第1位になり、注目されました。
その8年後パリでデビューし、1991年から1992年にかけて日本ツアーを行いま
した。アメリカデビューは1994年。カーネギーホールのヴェイル・リサイタル
ホールでコンサートを行いました。アメリカをふたたび訪れた2008年からスタ
インウェイ・アーティストを務めています。リストのピアノ作品集は、マルコ
・ユロネンと共演したショパンとラフマニノフのチェロソナタ(ABCD293)に次
ぐ録音です。

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