マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

名古屋・だつ芋

2011-10-10 17:03:45 | 

名古屋駅。ともかくもお腹に何か入れておかねばならない時。
きしめんは重宝である。



ひさびさ、新幹線、名古屋駅プラットホームのきしめんを食った。
かけきしめん 340円。 かけでこの値段は安くはない。
花がつおが上あごにくっつき、後をひく感じは、いかにもきしめん。

この醤油の勝った色、鰹をきかしただしが、いかにも名古屋である。
子供の頃から、親戚のいる名古屋にはよく行き、その都度、きしめんには親しんだ。
味噌煮込みうどんなんて上等なものは食わしてもらえず、存在に気付いたのは大人になってから。

ひと仕事片付け、伏見の洋食屋さんへ。
「広小路キッチン・マツイ」 ここの嬉しいのは、昼休みのないこと。
昭和37年から続く、洋食屋。もともとは精肉屋さんだったとか。



名古屋だからではないが、妙に海老フライに惹かれた。 1本から頼めるのだ。
タルタルソースもたっぷり、別添えでついてくる。



ねぎ味噌カツ。ネギがこんもり。
何分の一か、名古屋人の血液が流れる男なので、なごやんテイストの赤味噌文化は
まったく問題なし。「名古屋の味噌味、気持ち悪い・・・」なんて、若いのに今だに言っている人がいて、
その旧式で頑迷なズレ方に同情を禁じ得ない。



ガブリとかぶりつく快感。ウスター、ドミグラスと並ぶ、立派な和風ソースだと思う。

皇帝豚カルビの網焼き。

たまり醤油で焼いたと見える豚カルビが、バカに美味かった。

たまらず、ご飯を注文。




さて、名古屋には昼間っから飲めるような安酒場、立ち飲みなど意外に少ないことに気づいた。
昼は必死に働けということか、飲むなんて行為は許してもらえないのか。

おなじみ「大甚本店」もそそられたが、今まで行ったことがない店へ、ってことで
大須の「末廣屋」。ここは15時開店。


大須辺りの猥雑なムードは好きだ。 昼間っからこのイルミネーチャン。
浅草、新世界と相通じるものがある。
近くの飲み屋が目当て。



古めかしい看板がイカしている、末廣屋。



まだ早い夕方、まさかこんなに入っているとは。
オヤジの一人客が多い。
店は家族経営で、カウンター内には、お父ちゃんとお母ちゃん。
小学校から帰った兄弟が、できあがったおかずを託されては、
「えだ豆、どこですか!」なんて、お運びを務めたりする。
いいなぁ、家族一丸になって働く。昔はいくらでもあった風景だ。





気になるメニューが、だつ芋。 何だろう・・・?

出てきたのが、これ。 月山の根曲がり茸に見えなくもないが、これがだつ芋。
サトイモの茎なんだとか。これの太い部分が、ずいきとなる。





おろし生姜が散らしてあり、おつな味がする。
なんだか不思議なものがあるなぁ、名古屋。 この雰囲気キライぢゃない。






20年ほど前、大須観音の縁日の露店で見た、こんにゃく芋売り。 江戸時代かと思った・・・。

近畿では見られなくなった、マンガ焼きも出ていた。

さてと、信仰よりも団子・・・

ということで、みたらし団子。 とろみのない醤油焼きがたまんねぇ。





アタシは和菓子の中ても、団子には特別な思いがある。
このひなびた感じがなんともいい。

大須演芸場がまだ盛業中。
日頃TVなんかに露出しない、名古屋に居ついた芸人たち





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