マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

人間と間人蟹と私

2013-01-30 16:02:02 | Weblog





茫日、数年ごぶさたでした…のマンデイ・ホリデイ会。

貸し切りバスは大阪梅田を出発。吾々は京都駅で合流。

京料理界のキーパースン2名、気鋭のうどん屋主人、

それに私も末席に加えてもらい、目指したのは京丹後市弥栄町

魚菜料理「縄屋」。 道中、案じていた雪もほとんどゼロ。







便利のいい場所ではない。一軒家で地元出身の吉岡幸宣さんご夫婦がもてなす。

20人以上の料理人と飲食関係者が詰めかけたら、心中いかばかりか。

ボクなら確実に胃潰瘍になる。






スモークをきかせた焼き鯖…。

脂が乗って、さすがは日本海の鯖ぢゃわい。





白子の茶碗蒸しだったかな・・・。

吉岡さんは和久傳出身。

地元の魚を使った端正な料理を作る。





きれいな薄物のような、ぐじ(甘鯛)の昆布締め

一塩することによって、優しいうま味が出ている。




地元弥栄町、竹野酒造の純米酒、祭蔵舞





これがオリジナルメニューの、鰤こなれ鮓。

ご飯と土佐酢をすり鉢で練り合わせ、
山葵醤油を加えて作られるすし飯と一緒に。

なれ鮓のようだが、宮津・飯尾醸造のお酢を使い、
発酵させていないのがミソ。




出ました、間人(たいざ)蟹。

実は今回は蟹食いツアーだと思い、家人に「蟹を食ってまいる!」と言って出たのだった。

ずわいがにの中でもひときわその名が高い、間人蟹。

近海なので一日とたたない新鮮な蟹が食卓に上る。

身のせんいが緻密。




お椀は鱒とひらめのお雑煮  吸い口に柚子

軽く焼いた丸餅が。



焼きもの なんだか忘れてしまった。




焼き蟹  脚肉と甲羅  

写真ボケボケだったので、むき身にしたのを。

味噌もあるでよ。 やっぱり冬の女王といえる。 






煮牡蠣に焼き海苔を合わせてある。

たまらなく日本酒と合う。






アワビ茸ではなくて、アワビの天ぷらだったような・・・




黒豆ご飯  吸い物  香物

ミモレットのような、自家製からすみ





デザートは抹茶わらび餅

または 抹茶アイスのどちらか。







20数名、満足の面持ちである。


ラストは、草喰なかひがしの中東さんが持参による、アイスコーヒー。

実に芳しく、しゃんとしたシメとなる。






帰路につく前に、本日の酒を醸す蔵、竹野酒造へ。

本格的に酒造りが始まる、直前だった。






メインは弥栄鶴という銘柄。




祝という地元米を使う「祝蔵舞」。
若い息子が料理人と組んで海外のフェアなどにも
積極的に乗り出している。日本酒生き残りのためにどんどんすべきだろう。





袋吊りにする「亀の尾蔵舞」。亀の尾米を使う。
左は無濾過の生。右は火入れしたもの。
生ハムにも合う、しっかりうま味のあるもの。

全行程見せてもらったが、料理と一緒にアルコールがきいた
頭には、とにかく酒造りとは難しそうに思えた。

縄屋でゆっくりしすぎたので、飯尾醸造までは辿り付けず
次回ということで諦めた。

残って飲んで一泊組もいたが、こっちは日帰りバス組と共に帰郷。



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アコースティックな…

2013-01-30 14:13:27 | Weblog



今夜はミナミでいよいよマンドリンの夜です。
Taro&Jordan マンドリンという楽器のひとつの可能性。
19時半/20時 周防町JANUS 06-6882-1224
太郎の冗談音楽ではありません。

 




もちろん、時間が許せば
界隈の立ち飲みなどでガソリン入れて行くのは
言うまでもありません。
シラフで聴けるほど人間ができてません。


と…見てまいりました。

もちろん、八幡筋の立ち飲みで一杯ひっかけてからね。











アコースティックギターもマンドリンも、ほぼ国内(といっても、Jordanはカナダだけど)
最高峰と言ってもまちがいない。
テクニックもアイデアも音の一音一音も迷いがなく、クリアである。
アイリッシュが底に流れる音楽であるが、さてこの先どうなっていくか。
まだまだこのマンドリンという楽器の可能性を感じさせるステージだった。


チチ松村さんも、角淳一さんも来ててびっくり。
このお二人、しゃべりのトーンが似てると常々思って来た。
ステレオでしゃべってほしかった…。


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油にカツ

2013-01-16 02:05:37 | Weblog

撮影は料理写真のパイオニア、佐伯義勝さんだ。
美味しそうに撮るために様々なテクニックを開発された。
そんなスタジオの撮影風景を取材させていただいたこともある。

 


キツネ色に揚がった生パン粉のとんかつ、サクサクの千切りキャベツ。
ソースをドロリとかけて、かぶりつく。
サクッとして、脂がジュワッ… 上質の脂がもつ、うま味、甘味。
そこへ炊き立てのアツアツご飯を放り込む。
ああ、たまらねぇ…。

分厚いとんかつをカラリと揚げるには、良い材料もちろんのこと、
揚げ手自身の体力、気力の充実が必要だと思う。

高温に熱した油を自分の味方につけ、自在に操れるようでなくては
美味いとんかつなど揚げられない。

天寅の旦那が天ぷらの極意について書いていたが、
「油をのんでかかれ」という。

油と喧嘩する必要はないが、ピチッとはねるぐらいで
びびっていては何にもできない。
油に勝つことができなくては、いい揚げものは生まれない。


さて、このブログにかつてこんな記事を書かせていただいた。

http://blog.goo.ne.jp/goo8823-h/e/8163254de893ffa024cfadb01b705a99


とんかつ「日本橋 吉兵衛」 小野吉之助さん







とんかつ一代。弟子はいなかった。
ホウキの使い方も知らないオレみたいなのが、
短い時間だったが、彼の店で働かせてもらったのは本当に得難い経験だった。

その後も京都でメシ食わせてもらったり、
売れる前の竹中直人と一緒に行って、戯れにサインを書いたこともある。

そんな彼の孫から、今年になってこのブログに書き込みがあった。
思わず、吉兵衛の再興をお願いした。

一代おいて、復活を遂げるなんてこともままあることだ。







西洋料理数あれど ものの見事に換骨奪胎

飽くなき創意 たゆまぬ工夫の所産物

とんかつこそは 世界に誇る 和風洋食  …うまい!







猛然と食欲をかき立てる旨そうな匂い、揚げ油の音…

客のさざめきに混じる、女将さんのかん高い笑い声

開店前の掃除をしてると、ラジオから「小沢昭一的こころ」が鳴っていたような

ああ、あの番組も平和な時代の象徴だった。

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千年越えで生きる菓子

2013-01-06 11:23:16 | Weblog

一度は食ってみなくてはならなかった、古典中の古典。
その名を「清浄歓喜団」。
なんせ、遣唐使によって日本に伝えられたというのだから1300年ほど
昔の姿を伝えているといってもいい。
唐菓子(からくだもの)とよばれた。






天台宗、真言密教のお供えにされたもので、庶民の口に入るものではなかった。
団喜、お団とよばれたというが、たぶん団子の団もここから来ていると想像。
この袱紗状の形がおもしろい。





中は小豆あんだが、元々は木の実やあんずなどを甘草・あまづら
などで甘味をつけたらしい。
胡麻油で時間をかけて揚げられているので、
小麦粉の衣はバリッとして意外に固い。
お供えなので保存がきくようになっているのだろう。

し、しかし…

か、固い…





市井に出回っていないだけあって、
その形だけでなく、香りがすごい。

この香り、なんだろう。

桂皮とか書いてあったが、それだけではない。

あ、線香や。

さすがは寺に伝わる菓子だけのことがある。







箱がスゴイ。 赤ひげ薬局の高価な精力剤のような。

失礼。天台座主の署名がある。

しかし、黒に金色て…。

京都東大路八坂下下ルの亀屋清永にて買える。


コメント (2)
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春はどこから来るかしら

2013-01-05 23:27:01 | 音楽

頌春  本年もどうぞよろしくお願いいたします。

早速BGM入りますッ!

ツンツクツクツ~ン  ツンツクツクツクツ~ン  ヒョエ~ヒョヒョヒョヒョ~ヒョヒョ~







宮城道雄センセ、すいません。 私の拙い技術では琴の音色を表現できません。ク~(泣)
ともあれ、春は海からやってくるのだ。

さて、とたんに洋楽にシフトする。


フラットマンドリンという楽器。
とっつきは良いのだけど、ある程度弾けるようになったその先がなかなか難しい。
ブルーグラスだけするならまだ何とかなるかもしれんが、他の音楽をやりたい人間には
なかなか始末が悪い。



         すごいでしょ、Gibsonの旧式モデル



どの音楽にもオールマイティにフィットする訳ではないし、
ロックやジャズではギターに敵わず。流麗なメロディラインならバイオリンに勝てず。
そんな楽ではない楽器マンドリン弾きとして、次の高みへと挑むTARO。
髪型はエキセントリックで好きぢゃないが、形からでも何でも行っちまえってんだぁ。


音に向かう姿勢は不真面目そうでいや、マジメかつアグレッシブ!
マンドリンの可能性と希望を切り拓くミュージシャンと確信する。
ジョーダン・オコンネルの縦横無尽のギターテクはケイシー・ドリーセンのツアーで実証済だ。
マンドリン好き、あるいはアコースティック音楽好きは聴き逃す手はない。
1月18日からジャパンツアーが始まる! ベンベラベンベラ…



TARO & JORDAN JAPAN TOUR 2013
DID I LAUGH IN YOUR DREAM?

音楽者にして茶人、ゴンチチのチチさんはかく語りき。

マンドリンとギターだけで、このグルーブと高揚感を醸し出すとは恐れ入った!
アコースティックミュージックの究極の形に身も心もスカッとする。
ふたりの若きツボ師に、乾杯ーーー! (チチ松村)

1.18 fri. 西麻布 新世界
1.19 sat. 横浜 Thumbs Up
1.20 sun. 仙台 サテンドール 2000
1.21 mon. 盛岡 players cafe
1.23 wed. 鎌倉 DAPHNE
1.24 thu. 名古屋 TOKUZO
1.25 fri. 金沢 もっきりや
1.27 sun. 広島 楽座
1.29 tue. 岡山 城下公会堂
1.30 wed. 大阪 JANUS
1.31 thu. 京都 磔磔
2.8 fri. 札幌 ヤマハアベニュー101
2.10 sun. 沖縄 桜坂セントラル



        


www.ann-grassroots.jp




    

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