マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

桃山だった桃谷で、安定感抜群の洋食ポッケ

2018-10-10 15:51:23 | 大阪 鶴橋桃谷

 全国4千万の洋食ファンの皆さま、こんにちは!

 単品メニューはもちろんですが、この美味集合体のなんたる破壊力よ! 



  

 

 大阪環状線の桃谷駅は桃の名所でした。

 今、谷町筋の乗っかる上町台地の西側斜面には、桃の花が咲き乱れていたらしく、

 当初、桃山という駅名だったが、京都の桃山に気を遣って、「桃谷」となったんだそうです。

 ベタな駅なんですけどね、最近再開発され、北側へと延びて商業施設ができた。






 
 桃谷といえば女子校のプール学院ですね。

 八千草薫、三ツ矢歌子…このお二人が出たというだけで、その美女偏差値の高さお分かりでしょう。

 今はさあどんな塩梅だかわかりませんが。
 
 スタバも入った駅に馴染めない中高年の住民が多いのはありあり。






 

 トイレにはこんなサービスあり。

 な、なんだかなぁ・・・。



    



 駅前から西へと延びる桃谷商店街は少し坂になっています。

 上町台地を背に、西の河内湖へ向いて、昔から坂になっていた名残りでしょう。

 商店街を抜ければ、疎開道路。


  



 その辺りに旧平野川が流れ、そこに掛かっていたのが、「つるのはし」。

 日本書紀に「仁徳天皇、猪甘津に橋をかける。その名を小橋と名付く」と出てきて、

 それが猪飼野のつるのはし…鶴橋のいわれ。

 商店街を戻り、途中を北へ。旧猫間川沿いにあるのが、今回の「グリル・ポッケ」。




   

 

 かなりの久しぶり、勘定すれば9年ぶりでした。  

 メニューには桃谷のいわれもちゃんと書いてありますね。

  

     



  地元人気の高い、ポッケ。 昼のメニューがこちら。

 

  



  こちら、夜のメニュー。



  


 

  夜はお造りがあったり、間口の広い、いろんな使い方が出来る店。

  今回はNHK文化センターの講座で、参加者の皆さんを案内しました。
    

 

       



 冷たいスープが付いて、こんな具合のワンディッシュ。


       



 手前は小型の和牛ガーリックステーキ。

 有頭海老のフライがど~んと存在感。

 料理だけで¥3000

 デザートのババロアとコーヒーも付きました。

 たまらずビールもたのみました。 もちろん、酔うほどは飲みません。



       



 下見に行った際のAランチ。

 盛合せの楽しさは、少しずついろんな味が混じり合って渾然一体となるところにある。

 ゴンチチのゴンザレス三上氏が以前語ってくれて、膝を打ちました。


         


 洋食とはご飯に合わねばいけないと考えます。 味噌汁がつくのもいいですね。

 美味しさと楽しさ、それに圧倒的な安定感、安心感。

 この辺が洋食の大いなる魅力だと思います。

 桃谷方面に行かれる際には、いかがでしょうか。 


             


食べる教室、鶴橋へ

2017-07-10 02:14:14 | 大阪 鶴橋桃谷

JR鶴橋駅で生徒たちと集合。 水曜だったので、鶴橋市場やその周辺の商店の多くが休み。 







なので、駅前からタクシー分乗して、生野最深部のコリアンタウンを目指す。 


それがさ、雨になってしまい、まぁ昼時だというのに客は蜘蛛の子を散らすがごとく。
 

 



本来ならば、店前にテイクアウトものも並べて、賑やかなのに。

こっちは下見の時のもの。







コリアンタウン はかつて「猪飼野」という地名だった。

660年、唐と新羅連合軍により滅ぼされた百済。 

663年、日本から援軍おくった白村江の戦いで敗退。百済から亡命者が多数出て、

日本に逃げて来た人たちが住みつき、豚を飼う技術を持っていたことから、

一体を猪飼野と呼んだ。そういう歴史的地名を簡単に消すんじゃない。 


一般ピーポーだけでなく、王仁(わに)博士のようなエライ方もいて、この人によって

論語と漢字がもたらされたという話。 御幸森天神宮に碑が立ってるよ。

今回訪れた店は、韓国料理「福一」。






自転車のサスベエが映えるが、下見時のもの。 



1922(大正11)大阪~済州島に君が代丸が就航。 済州島から多くの出稼ぎ労働者が

これによって運ばれて来た。平野川の付け替え工事に従事し、その後住み着いた人が多く、

よって鶴橋桃谷には済州島出身の方が多いとの話を聞いている。

ここの女将さんも済州島の出身。
 







キムチやナムル、分厚いここならではのチヂミ。 

そして豚の三枚肉を焼く、サムギョプサル。


元々は宮廷料理だった、チャプチェ。

さつまいもでんぷんを使うから、この色になるそうな。







サンナッチ。 活手長ダコ。







箸に巻きつき、つかみづらいが味は悪くない。

っていうか、塩と胡麻油と海苔だもん。悪い訳はない。

レモンをかけたらしみるのか、一層ウネウネウネウネ…

季節は半夏生(はんげしょう)、大阪ではタコを食べる習慣があるというので、

丁度いいや。 お命頂戴つかまつる! キミらの分も生きてみせるからな! 


動画で撮ってみたが、さすがに気持ち悪いのでアップはやめた。








もう、ぼちぼちお腹に来るが、まだまだ…イカフェですね。 イカの刺身。

こうやって、なんでもコチュジャンで和えてしまうのが、韓国風と申しましょうか。

ニンジンと一緒に、拍子木に切った梨が入っている。


そして、主役である鍋がズズ~~ン!! 







豚肉の背骨が大胆に入る「カムジャタン」。 それとジャガイモがポイント。

こういうのを食ってる韓国朝鮮族と、夏は素麺~て言ってた日本人とでは

そりゃおのずと体力に差が出て来るっちゅうねん。昔はね。


これみんなコース¥3000の料理。

海鮮鍋となるが、これをカムジャタンと、参鶏湯(サムゲタン)の二つにした。

少しずつ食べられるというもの。 これはパワーになるぞよ。






旨いが…量がハンパやない。 60オーバーが大部分なので、これはなかなかツライものがある。

締めは、待ってました。ここの名物アワビ粥。







アワビの肝が煮溶けて、そそられる色。








もう、これ以上入らないというところまで食べて、細くて急な階段を滑り落ちるように

店を出ると、もう空を仰ぐしかない。 ふ~満足満足!のため息ばかり。 

雨もあがったので、鶴橋まで歩いて帰ったのだ。

もう当分、食いたくないほど食ったのに、また食べたくなっている。

ということは、体に優しい食材が多いということなのかもしれない。

けども、ああ、あの満腹感がよみがえってくる。