マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

元祖×本家×宗家

2011-03-30 01:26:32 | 



京都洛西  今宮神社   

ここいらまで来ると、落ち着いた佇まいだが
参道にはホットな対立があるのは、有名な話。




参道を挟んで、二軒の茶屋が参拝客を招き入れる。




揃いも揃い、商うものは、同じ、あぶり餅である。

竹を削って作る串の先に、小さな餅がつく。
白味噌や砂糖、醤油、胡麻?などを練り合わせたタレが秀逸。





店の歴史は尋常ではない。 京都の老舗という老舗が尻尾を巻いて退場しそうな、
1000年説もある。 上記の暖簾には元祖「いち和」の一文字屋は、血族・二十五代と書いてある。





店頭の炭火で餅を焼くのが、客引きになっている。

片や「かざりや」はこちらも江戸時代ぐらいか。本家・根元と書く。 

両方にお祖母ちゃんが生きていた頃はなかなか芸になっていた。



炭火に押しつけるがごとく、こんがりと焦げるまで。

しかし、同じ商品を出していては、訴えるの訴えないのとあってもよさそうだが、
血で血を洗う抗争に発展したとは聞いたことがない。

何百年と続く対立というのはまぁ表の顔であり、営業戦略のようでもあり、
本当は仲良しだったり、もっとうがった見方をすると、実は一軒がやってたりして・・・。




お土産を買った。

しかし・・・




餅がくっついてしまい、食べにくいのなんの。

この問題点、1000年の知恵でなんとかならねぇもんですかねぇー。

タレは他の餅を焼いて、そいつで残さず拭き取るように食べたし。


 
         かざりや × いち和    京都市北区紫野今宮町 今宮神社参道



あたし、ギンブリアン

2011-03-29 03:56:18 | カントリー

         

        


1940年代後半。右はボブ・ウイルス。 King Of Western Swingである。
左のフィドルが、若き日のジョニー・ギンブル。

ボブ・ウイルスのテキサスプレイボーイズが地方公演に出た時の事、
前座を務めたのがギンブルたちのローカルバンド。
めっぽう巧いのを耳にして、タイニームーアがオーディションを受けるように進言したとか。
ボブは即座に気に入ったようである。
かくして、ボブに加えて、タイニーとジョニーの鉄壁のフォーメーションが出来上がった。
それも長くは続かなかったが。

1976年、テネシー州ナッシュビル郊外。
第1回バディスパイカーのフェスティバルで逢った・・・というか、見たというべきか。
バディの自宅農場に建てたステージでの演奏。バディとデイルポッターとジョニー。ベースにロイハスキー。
ギターもいたが、映像も写真も撮らなかったゆえ、名前が分からない。
ナッシュビルで名うてのセッションマンたちだ。中でもリラックスし、スインギーな彼のフィドルにはやられた。
それからというもの、私はどっぷりとギンブリアンになってしまった。

セッションマンとしても名をはせたジョニー。出るところは出て、スイング感に満ちたジャジーなソロを弾き、
大向こうを唸らせて、あとはすっと引き、他のソロイストを目立たせる、そういう引きの芸が実に的を得ている。
その押し引きが絶妙であり、ややもすれば「オレが、オレが」と前へ出たがるミュージシャンが多い中、
KYのまったくの逆。空気読んでるなぁ~、と感心しきりなのである。

エレクトリック・マンドリンの巧さも絶妙。かつてはテナーバンジョーも弾いていたという。
もう随分とお年で、Tom's Cabinの麻田浩さんは呼びたいな…と言ってたが、もはや叶わぬ相談だろう。

短いリックに見るべき一瞬の煌めきがある。
Johnny Gimble ぜひチェックしてみてもらいたい。


市場洋食

2011-03-27 01:10:03 | 



天六池田町。ここの立ち飲みは、いつ見ても姿がいい。
こいつをば、左方向へ行くと、マンションの手前に東洋ショー。
楽屋へ取材させてもらったのも、懐かしい思い出である。



天満市場はそもそも、大川端の方にあり、青物で有名だった市場。
今はきれいになり、ぷらら天満などという名前で一見スーパーのようになり、面白くなくなった。
だが、周辺にはうまいものやが集中し、屋台店などもあり、それが街の魅力となっている。

そんな市場を中心として広がる天六の、洋食屋へ。

洋食でがぶ飲みワインなんぞを飲ませるが、どれもこれも安い安い。
屋号がふるってる。「ごめんねジロー」。
ある年代以上の者なら、屋号をメロディー付きで歌える。



ごぼうフライ
サクサクと美味。
奥村チヨ、どうしてるかな。 浜圭介とはまだ夫婦か。



ロールキャベツ
ルーツをたどると、ギリシャ料理なんだぜ。
ブドウの葉っぱで巻いたとか・・・記憶ちがいぢゃなきゃ。

ビーフシチュー
なにをか言わんや、このドミグラスソース。
洋食屋のいい匂いの発生源が、これである。
時間をかけ、火を通すことによって、コクとなんともいえないツヤが出てくる。

アタシは性分で、ひとっ垂らしも残すことができない。
いっぺん作ってみて、手間暇と材料が必要なことを知って。




オムライス

子供じみていると笑わば笑えである。 男はこのオムライスにやたらと弱い。
郷愁なのかどうか…、うちでも母親に作ってもらったのだろうが、記憶に残っていない。
まず、こんなふうにきれいに紡錘形に巻けるわけがなかったろう。


                            ごめんねジロー     大阪市北区池田町8   天満市場のほん近所


 


Fortworth、ご来場感謝です。

2011-03-22 01:11:04 | Weblog


足を運んで下すった方、有難うございました。
その気だったのに所用があり断念なすった方、励ましだけでも頂いた方、有難うございました。



         

遠路、名古屋からいらしてくれたカントリーダンスのご夫婦。
同じく名古屋のスチール弾きのあにさん。
東京から駆けつけて下すった早苗のおばさん。


今日はライブあり、の旗を見つけて、「今日は何やってるの?」と
入って下さったご近所さん。有難いや。


このフライヤーみて、ブログ見たんだけど、食べ物のことばかり書いてあって、
バンドのホームページないの?と言ってくださったお客さん。 ありません。
そのうちエルドンが開設いたしますが、今は玉石混交のこのページで
音楽に関するネタ拾ってくださいな。


2ステージ分のつたないパフォーマンスですが、あれでも前夜は、ああでもないこうでもないと
構成建て直したりしながら朝まで。 曲順決めるのって、なまじ観客の気持が分かるだけに難しい。


課題としては、震災から10日の自粛ムードの中、なかなかお客さんの足が伸びませんでした。
ここはどう克服できるのか。 どうお客に返ってきてもらうか。


次は4月24日の、第10回フォートワース・ジャンボリーに登場します。
日本で五指ほどしかない絶滅危惧種音楽。ウェスタンスイング専門バンド、
マーベラス桜井&Hot Fiddle Bandに今後も厚いご声援をお願いします!!


餃子以前は、焼売の天下あり

2011-03-19 19:11:28 | Weblog

今回の地震ならびに津波でひどい目にあった皆さんには、言葉もありません。
藻屑と消えた故郷の姿をみるとたまらない気持になります。


救援物資が近くまで来てるのに、孤立してる地域に送る手立てがなく、
飢餓に苦しんでいるとの報もあり、気が気ではありません。
ホントはのんきに食べ物のことなんか載せてる場合ではないのだけど。


ユニクロ柳井さん10億、イチロー1億、久米宏2億、AKB1億、ダルビッシュ、安室5千万、・・・
台湾からもすごい義援金が・・・あちこちで援助の声があがっています。
もちろん額ではありませんが、救援のためには莫大なお金がかかります。
集約して、本当に必要としている人のために使われんことをのぞみます。

ひとはまだ信じられる気がします。

復活までは長期戦になるだろうから、とにかく忘れずに応援し続けることだと思います。
僕も非力ですが、微々たる小声ですが精いっぱい応援します。
亡くなった多くの命のために祈ります。貴方たちの無念のためにも立ち上がらねばなりません。
がんばれ東北! 我々は共にあります。


懲りもせず、大阪の食の案内です。


昭和8年創業の華風料理。 
こちらの店が考案。 欧風料理があれば華風もあってもいいと。


大阪で焼売といえば、筆頭にあがります。
現在は餃子の天下ですが、長らく焼売の時代がありました。
長谷川伸が坊主の時代、横浜中華街で食べたと書いています。
餃子が知られるようになるのは、戦後のはずです。





確か、黄色い皮は皮が足らなくなり、卵を薄焼きにして対応した、と聞いたような。

非常にあっさりした焼売です。 酢醤油に辛子を溶いて。
中華料理の焼売の日本的解釈だったのではないかと思います。

このパターンの焼売は、阿倍野の名居酒屋「明治屋」で見られるぐらい。
あと、息子さんが天下茶屋界隈で中華+バーをされているとか。そちらでも。





やはり、ビールがよろしいようで。

それと、もうひとつの名物が・・・

鶏のから揚げ。





半身を骨付きのままあげたもの。 塩コショウで食べると、またもビールが進みます。

皮が大変香ばしい。 骨もってむしゃぶりつきます。
今どきのから揚げとは微妙にちがいます。ワイルドです。

東北のみなさん、申し訳ございません・・・。





秋葉原と並ぶオタクの町、日本橋にほど近い難波にあり。

たしか目の前はメイドカフェ。 一体、この町、どうなってしまうんでしょう。

青いテントがシャレてます。



                 華風料理 一芳亭    大阪市浪速区難波中2