マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

堺“ちゃん族”の飛び切り肉

2017-10-29 01:19:44 | 大阪 堺&以南

堺津久野の「おさむちゃん」の時に書いたが、近所で育ったというのに、

この存在はつい最近になって知った。 当り前やそんな古い店やあるかい。

堺の「~ちゃん」族系焼き肉がスゴイのだ。







たいがい、「~ちゃん」といえば、おかあちゃんが焼いているお好み焼きに多いのだが。

屋号に凝りに凝ってCIしました、みたいな店より、そんなことより中身やないですか…

みたいに言われてる気がして、好感が持てる。







おさむちゃんの盟友であり、後輩になるのかな。 此処もスゴイ人気。

でも、向こうのように半年以上先でないと予約が取れない…みたいなことはない。

時間通りに行ったが、店前で待つ。なに、それ位で目くじらを立てる我々では無い。







4人でこのチムチが2皿。







続くタン、すげぇな厚切り。  塩ワサビで。







つけダレがまたヤバイ。 ポン酢におろし、青ネギ、卵黄。

そこに適宜、白ネギのみじん、玉ネギスライス、ニンニクチップのアリシン御三家。



 

 宮崎牛スーパーヘレ メスの未経産牛、A5、12点

 最後の12点、いまいち判ってません。

 A5にしても業界内での評価を、素人の客が口にし過ぎるのは憂うべきこと。

 高評価な肉質は知りたいにしても、歩留まりなんか関係あらへんやん。 

 





  宮崎牛スーパーヘレの中のシャトーブリアン。

    とにかく貴重な部位というのだけ知っている。






 
 熊本牛 極上厚切りハラミ

 大層でもあるが、つねちゃん、命名がなかなか上手。






 
 焼きしゃぶ  上赤身のモモロース(カメノコ)

 さっと炙って、ニンニクチップやネギ巻き込んで、卵黄ポン酢で食べれば

 何をかいわんや!







 アカセン、テッチャン、ミノ…内臓が続く。

 蕩けるようなサシの入った正肉も結構だが、飽いて来る。

 そういう時は迷わず、ホルモン。食感の楽しさ。脂の乗り。

 肉食のもう一つの世界。







 私が住んでた頃には、焼肉の噂なんてついぞ聞かなかったが、

 まぁたのもしい若手の料理人が、出て来てくれたもんである。

 焼肉はどう食べさせるかも重要だが、どれだけいい素材を引っ張って来れるか、

 ここも重要なポイントなのは間違いない。







   つねちゃん、頑張っとくれ! また来る!

    


オステリア(居酒屋)とは思えぬ心地よき小食堂

2017-10-20 00:19:55 | 京都

黒澤明、淀川長治、詩人の田村隆一…この人たちに共通するのは朝から肉を食うこと。

とにかく肉を食らう、食えることを創作のエネルギーに変えた人たちだってこと。

ことほど左様に、高齢になっても肉食は必要であるという説が出回って、

老齢の方々も肉を頬張っておられるのは結構なことである。

もちろん、ほどよく野菜もね。



さて、肉をダイナミックに食いたくて京都。堺町通蛸薬師下る「オステリア・イルカント・デル・マッジョ」。

オステリア=居酒屋だというけれど、この名で高級イタリアンもあったりするから、額面通りには行かぬ。

まずは快適に冷えたスプマンテ。 

 





肉というと焼き肉かステーキか、という時代ではなくなった。

フランスやイタリアで修業してきて、そのままのスタイルのステーキを出す店が増えた。

日本的な霜降りのとろけるような牛肉という観念を変える店が。

ここもその一軒。トスカーナで10年間修業した屋号をそのままに、

飾り気のないトスカーナの料理を楽しめる店。






ここでしか出会えない(気がする)ナスのスフレ。







なんの飾りもないのが小気味いい。 モッツァレラチーズ、塩コショー・オリーブオイル







タリアテッレ・アスパラガス

そういえば、イタリア料理でも細分化され、ヴェネチア料理、ナポリ料理、シチリア料理など

専門家されてきたのはまことに楽しいことである。

スパゲッティといえばイタリアン(ナポリタン)かミートソースしかなかった時代が哀れだがなつかしい。

ここは付け合わせもお仕着せではなく、客に選ばせる。

この辺りも現地スタイルということかな。






トマトサラダ






白いんげん豆  これも旨かった。

イタリア人って豆がお好みなんだそうな。 

 





焼いては寝かせ…をくり返すのだろう。 お待たせ加減で真打ビステッカ登場。

キアーナ牛を使うと、ビステッカ・ア・ラ・フィオレンティーナということになるのだろう。

塩をいっぱい擦り込み、ガス火のグリルで焼き上げると表面の塩が炭化し、

炭焼きのようなちょっとした野蛮な感じの焼き具合となる。







ワインは赤、カベルネソーヴィニオンで丁度いい。


口いっぱいに肉を頬張って噛む楽しさ、食いちぎる喜びがある。


これこそが肉食民族である。うお~!







ドルチェは割愛して、エスプレッソ。

エスプレッソうまし。まとわりつく脂をすっと流してくれる。

高校の時、初めてエスプレッソを淹れてくれた岸和田の神父どうしてるかな。

あの時は鼻から煙が出そうな気がした。



 


手作りっぽい看板もまた、いいんではないでしょうか。


肉を食いたい夜、イタリアン気分の時にぜひ。