マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

こちらの小田巻も忘れてはいけない

2022-03-18 23:18:05 | 大阪
 おっと、温かくなる前に載せておかねばなるまい。
 もう一軒の小田巻蒸しの店を。
 南船場「うさみ亭マツバや」

   

 外観はさりげないが、きつねうどんはここから始まった。
 先代、宇佐見辰一さんは食材から調味料、器にいたるまで
 凝りに凝った人物だった。大阪は手打ちやなく、手もみなんです
 と言っておられた。

   


 現在は三代目の息子さんの時代。

 小田巻は蒸し時間があるので、手が空いた時でないと対応できず。
 この日も昼時を外した時間に、一応予約しておいた。

   
   


 丼は正しい錦手。


   


   


   


   


   

  

ラーメンが喰いたい時ってあるなあ~

2020-11-11 14:28:00 | 大阪

 今年の4月1日にオープンしたカドヤ食堂、クリスタ長堀店。
 ここにできたのはホントに嬉しかった。

 本店は西長堀なので、アタシにゃちょっと行きづらい。
 西宮ガーデンズなどにもあり、ちょっとずつコンセプトが異なる。
 阪神スナックパーク店は、あれは私の中では予告編な感じ。

  


 ラーメンが喰いたい時というのはたいがい醤油ラーメンで、
 これがとんこつや塩や味噌では食指もたちまち萎れてしまう。

 こないだはポークに、とろける豚足つけて喰った。
 ごはんが付いて来るから、腹パンパンになったけどね。


  


 阪急阪神のエイチ・ツー・オー リテイリング株式会社のグループ会社で、
『北野八番亭』『いずみカリー』を展開しているハートダイニングとの
 初のタイアップ店という。まぁなんにせよ、橘店主やり手ぢゃわい。
 
 クリスタ長堀はリニューアルされて一部面白いことになってるが、
 たちまちコロナ禍に見舞われて、たぶん大変な状態。
 その割には、ここは入ってる方。

 相方がたのんだのは、中華そばポーク。


  


 もちろん豚骨などのクセがなく優しくうま味の強いスープ。
 第一旭などアキラ系へのリスペクトを込めて開発したそう。
 

  


 自家製平打ち面。国内産小麦にこだわり始めたのも、橘さん早かった。
 うどんにできて、ラーメンにできないことはない…と。
 デフォルトで付いて来るごはんに生卵、キムチ。


  


  こっちが頼んだのは二本柱の一つ、中華そばチキン。
  濃厚な鶏ガラスープ。


  


 薩摩赤鶏の玉子。
 こっちはスープに入れてもらう。


  


 チキンラーメンへのリスペクトがあり、リアルチキラ―の感じ。
 自家製のちぢれ麺。スープにも原価をかけている。


  


 メシが喰えてしまうラーメンである。
 こんな感じのシンプルな中華そば、そういえば京都に多い気がする。
 ラーメンってなぁこれ位、あんまり複雑にならない方がいいなあ。



歴代マスクの皆々様よ。

2020-05-12 23:34:44 | 大阪
例年遅まきの花粉症なので今頃までマスクの世話になる。
5月のゴールデンウイークあたりで暑くて手放すのが常。

ところが今年は特別である。買い置きが少しはあったが、
それもそのうちなくなるだろうから…とヨメが手作りを始めたのが、
3月のアタマ。
手作りマスクなんて、戦時中の防空頭巾じゃないんだからと思ってた。

最初はペーパータオルを流用。
硬くて付け心地はイマイチ。




でもまぁ、自宅用としては贅沢は言ってられない。
次にミシンを引っ張り出して来て出来たのが、




戦場でも使えそうな迷彩マスクと、
職業を主張する(競馬の予想屋ぢゃないよ)
ペンの柄。 こいつを裏返すってぇと・・・




粋筋の襦袢のように、ちょっと凝ってみた。
そんな見せたりする余裕もすぐになくなるのであるが。
これは料理屋さんでひざ掛けなどに出される布巾。
さらに、かみさん、火が付いた…!




下はオダサク祭りの際に作った手ぬぐい。
堺にじうらの注染による。堺の実家のほん近所。
つけると、こんな感じ。



手ぬぐいのもう一方は、こんな感じ。



手ぬぐいったって濡れたものを拭くだけぢゃない。
ピリッと割いて紐にしたり、傷の手当したり、鼻緒の代わりになったり。
元よりヘビーデューティーなもの。よってマスク転用も大いにあり。




量産体制に入ったおっかあ作。
といっても売りもんぢゃなく、自家消費用だけどね。
中にガーゼのパッドを張り付けて使い、これだけを
こまめに洗濯するってぇ案配。




ワン公柄のこんなのも。 
布製に慣れると、ことさら紙製のマスク必要に思わない。
これでも会議の席だけ白いマスクに着替え、
帰りにまた布製をして帰ったりしてたんだけどね。

しかしね、もうこの陽気ではいかにも熱苦しい。
鼻の下に汗をかく。マスク内がすぐに湿気を帯びる。 
そこで・・・





コーヒーのペーパーフィルターを半分に切って中に貼り込む。
すると、割とサラサラ。
真ん中をしっかり折り込むことがコツ。
でないと鼻や口にくっついて窒息しそうになっても知らん。

最新作は夏用のハンカチを流用したこれだ。




涼しいからといって、紗や絽のマスクという訳にもいくまい。

ま、ことほどさように、庶民は知恵を使い、
マスク不足を乗り越えようとしておる。
 
しておるのに、今だ来ませんけど、アベノマスク。

ほんとに何させても遅い。早かった試しなどない。
検事の定年延長はさっさと決めるつもりのようだが(爆)
もう遅かったと分かれば謝って軌道修正すれば?
ほんとに謝らないね、ありがとうも言わないね、この人たちゃ。

関西の配布が始まったとかなんとかだが、残念ながらもう
あっちこっちに不織布マスクが出回って値崩れまで起こしてるんだ。

待てど暮らせど…待ってないけど、マスクで466億円だったか。
途中でやめて、いくらかでも回収したほうがよかねえか?え?

誰かが言ってたが、大山鳴動してマスク二枚。
そのマスクさえ届かぬ。 5月12日現在。
現金10万円はいつになることやら。

飲食店のみなさん、ほんとに死んぢゃうよ。首くくるよ。

安倍の「スピード感が必要なんだろうと、こう思うところでございます」
もういいよ。
ことばとはこんなに軽いものだったのか。


おっさんバレエの後は疲労回復だ!

2019-09-11 23:15:27 | 大阪

 2週の1回のペースで、バレエ教室に通ってもう何年になるか。

 バレーボールではなく、踊る方のバレエなのだ。

 バレリーナと知り合い、おっさん集めて「おっさんバレエ」を始めた。

 何度もギックリ腰を繰り返しているうちに坐骨神経痛となり、

 これは何かせねば…。もとよりバレエが体幹にいいことは知っていた。

 生徒はバーの飲み仲間。もっこりタイツはやめようとステテコ着用とした。

 シャレ半分で始めた連中はみなやめてしまった。それぐらいキツい。

 

 

 
 終わってたまに来るのがココだ。ホルモン専門店「なかみ屋」。

 テイクアウト専門店の右に見えるだろ、小さなスペース。

 ここに大男連中が片寄せ、バレエの反省…はほとんどしないが、

 今、酷使してきたばかりの肉体の疲労回復に、肉を食らう!




 ジュージューホルモンをワシワシと喰い、よく冷えた赤星をキュ~ッ!

 何をか言わんや。なんも言わへんけど。





 何してるのやわからんな…という声もあるが、イイのだ。

 もとより瘦せるために始めたバレエではなく、怪我をせぬため。

 関節や筋肉、可動域を増やすために続けているのだから。





 そうさ、ホルモンカレーだってやってしまうのだ。

 ちょいと口を変えるには、カレー味が有効。





 昼の日中に、前を買い物客が通り過ぎていく。

 たいがい見もせず行ってしまうが、たまには興味そそられつつ

 行き過ぎる人もいる。イイ店の広告塔である。

 オッサンの広告塔など、何の役にも立たないけども。





  グツグツ旨そうな匂いを放つ、煮込み。

  煮込みで焼酎いって、締めるとするかぁ。





 汗いっぱいかいて、肉喰って、ああ俺たちゃ生きている…!

 これでまた2週間、踏ん張れるってぇもんさ。

 


とんかつの油のにじむ接吻をしようよ

2019-08-26 16:45:53 | 大阪


   川島雄三監督 最後の年となる1963年に撮った「喜劇とんかつ一代」。

   ラストは主演の森繁久彌、淡島千景、山茶花究、水谷良重(八重子)らで大団円、歌でしめる。


   



   とんかつの油のにじむ接吻をしようよ

   花が咲いて花が散って 太陽が輝いて 水が光ってる

   たくましく とんかつを喰い 二人で腕を組んで

   大きな鼻の穴で いっぱい空気を吸おうよ ハア~

   とんかつが喰えなくなったら 死んでしまいたい


  「とんかつの唄」 佐藤一郎:詞 松井八郎:曲
   東京映画「喜劇とんかつ一代」 主題歌






  タイトルバックは凝り性の川島らしく、プロのとんかつの手順を見せる。














  森繁・淡島といえば昭和30年「夫婦善哉」が当たり役となった名コンビ。

  本当にキレイだった。晩年、楽屋をお訪ねした際も失礼ながら、美しいおばあちゃんでいらした。
 

        


   とんかつには庶民性と、生命力と、活力と、どこかユーモラスな喜劇性がある。

   とんかつを食べて愛し合おう、生きて行こうという人生讃歌がこの歌にも、

   この作品からも感じられた。



        



   これほどとんかつに愛情をもって作られた映画は空前絶後。

   見た直後から、とんかつの口になっていたのは間違いない。

   とんかつも結構だがね、まあなんちゅうかね(森繁で)…無性にカツ丼喰いたいのであった。



                

 

   こういうものはだね、遠くまで出かけていくものではない。

   家の近所でうまいかつ丼を喰えばいいのである。 歩いて行ける「なかや」。
       


   



   だが、そうそう美味いカツ丼が無造作に転がっているわけではない。残念ながら。

   確信をもってカツ丼を出す店へ。

   カツの揚げ具合。玉子のとじ具合。月にむらくもでないといけない。

   白身と黄身の部分が完全に混じり合っては面白くない。しかも半熟具合。



   


   カツ丼は間髪を入れず一心不乱に喰わねば美味しくない。

   つゆだくなどと無作法なものは好きではないが、白飯ばかりが余る丼は愚の骨頂。

   バランスよく減っていき、タクワンで残りのめしを拭い去るように喰う。

   止せばいいのに、蕎麦まで付けて、腹ぱんちきち~。

   カツ丼ぐらいまだまだどんと来い! これでもう、この夏は必勝であ~る!!