マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

ジャンボリーで逢いませう

2013-03-24 00:44:48 | カントリー




手前の楽器ごぞんじですか?

さよう、スチールギター。中でもペダルスチールギターってぇシロモノ。

とっても難しくて、弦楽器って一つ弾けたらある程度、他の楽器も応用できるので、

他のメンバーの楽器も触ったりするのだけど、こればっかりは難しくてちんぷんかんぷん

なので触りもいたしません。重いわ、難しいわ、難儀な楽器です。

でもピタッとはまると、こんな気持ちのいい楽器はありません。

元々はハワイアンから来た楽器だけど、カントリー系のサウンドに使われるようになって

今では花形楽器になってます。


そんな我々、マーベラス桜井とHot Fiddle Band も出演する

Fortworth Jamboree が4月14日、西宮であります。




カントリー、ブルーグラス、ロカビリー…いろいろありますが、

頑固、頑迷にウエスタンスイングひと筋に臨むのは、我々HFBだけ。


チケットは売るほどあるんですよ~~。

どうぞよろしくお願いしますね。



スペードクーリー知ってるか。

2012-07-07 01:26:57 | カントリー





キング・オブ・ウエスタンスイングと称された、スペード・クーリーが好き。

パイオニアの一人、ボブウイルスとキング争いをしてたというのだけど、

ボブ・ウイルスのウエスタンスイングよりも、ダンスミュージックとしては彼の方がスマートで、

メロディックかつ、華があった。

クラシックの勉強もしてきたからか、ボーイングがきれいで、3本のフィドルもよくハモり、

ポルカなど聴くと、ウキウキと踊り出したくなる。







ボブウイルスが、トミーダンカンをボーカルにすえて成功したように、


クーリーは、右端のテックス・ウイリアムスの渋い男性的なボーカルを迎えた。


最大のヒット曲は1940年、「Shame On you」。  映画は38本に出演、


50年代には、「The Spade Cooley Show」というTVショーがあった。




      



なんとなく、東洋人的な面差しである。 それもそのはず、アングロサクソンと先住民のハイブリッド。 


生まれ故郷のオクラホマでは珍しい話ではなく、歌うカウボーイ、ロイ・ロジャースもそう。


確証はないが、チェロキーならば白人との同化政策をとった。 エルビスもジョニーデップもその血を


受け継ぐというのだが、確証はない。



    



 女優でもあった妻、Ella Mae Evans を嫉妬から殴り殺してしまい、8年の収監。

 出所してすぐのイベントで聴衆の大拍手で迎えられるも、

 バックステージで心筋梗塞で倒れ、帰らぬ人となった。

 親しみのある笑顔と明るいダンスミュージックの裏に、なんとなくこの不運な最後が浮かんでしまう。





それ行け!ウエスタンスイング!!

2011-08-08 20:40:29 | カントリー

「Bob Wills And His Texas Playboys. On The Air !!」

MCのアナウンスで始まる、ボブウイルスのショー。




「ア~ッハ~!」 演奏中、Holler と呼ばれる、Bob 特有の叫び声が入る。
ま、抑え切れぬ衝動とでも言おうか。 
レコーディングで変な声が入る、と黙らせたら途端に精彩に欠いたという。
彼自身を叫びたいほど最高に乗せてくれる、優秀なるバンドメンバーたちがいたのである。

ギターのエルドン・シャンブリンはパッシングギターとでもいうのか、
めまぐるしく移動するベースランで全体のサウンドの構築に大きく寄与した。 
ウェスタンスイング史上、最高のリズムギタリストである。
あまりソロは取らないが、抑制のきいた趣味のいいソロをちらりと聴かせてくれた。

エレクトリックマンドリンは、タイニームーアとジョニーギンブル。
ダブルギターを採用した時期もあったが、この腕利きフィドラー二人なら、
マンドリンと持ち替えたら、スインギーなリックもお手の物だった。

右端はボブが演奏中「ハービー!」と呼んだ、ハーブレミントン。 
ノンペダルスチールギターの大立者だ。

Bob Wills のところをクビになった、トミーダンカンは自分のバンドで頑張った。





しかし、ロカビリーの台頭に、エルビスの登場。
やがてロックンロールがヒットし出すと、ウェスタンスイングの勢いは
徐々に失われて行った。


だが、ウェスタンスイングは死なず。


東洋の極東の国から、ウェスタンスイング再興の狼煙をお目にかけてみせましょう。




さぁ、阪神間の、いや、京阪神のみなさん。
いえ、名古屋の皆さんも。山陽中国地方の皆さんも。


お待たせしました。 今、夏眠から目覚めた、マーベラス桜井&ホットフィドルバンドの逆襲が始まる!!
(SE~ ゴジラの鳴き声一発!)

9月24日のお昼14時。 さくら夙川のFortworth にお集まりください。
新生、再生、ホットフィドルバンドがイキのイイとこ、お聞かせいたします。





次の日曜日!

2011-04-18 13:45:18 | カントリー

いよいよ、次の日曜です。
カントリーミュージックの祭典、Fortworth Jamboreeが開催されます。
今年で10回目、いいタイミングでよんでいただき、ありがたいことでございます。



出演の8バンドのうち、カントリーが4バンド。
ブルーグラスが2バンド。
ハワイアンのおじさんたちが1バンド。
そして、我々のウエスタンスイング!

主催者であり、神戸の重鎮 福原照晃&カウボーイドリーマーズ。
京都の大御所 永富研二&テネシーファイブ。
斯界の大奥から三姐が集まる WOMANS&ホンキートンクデビルス。
ブルーグラスの老舗 シャギーマウンテンボーイズ。
ブルーグラス界で唯一プロミュージシャンでがんばる 稲葉和裕とブルーグラスランブル  And Many More!

勝手にキャッチをつけましたが、スゴイでしょう。スゴイんです。
カントリーをかじった方なら、震えるような面々の中で、
まともにカントリーかじってないので、厚顔無恥のまんま、楽しませてもらいます。

うちだけが一番多くて、総勢12人。ビッグバンドか!!

   


おお、行ってやろうぢゃないの、と言われる方は、ぜひ阪神西宮のアミティホールまでお越しくださいまし。

関西のカントリーを鳥瞰するという意味でも絶好の機会ですし、
ただただウエスタンスイングをサポートしてやる…というお気持ちならば、
尚のこと、うれしきことです。

私にご一報くだされば、前売テケツお取り置きいたします!

関西から元気を!! みんなで張り切ってまいりましょう!


あたし、ギンブリアン

2011-03-29 03:56:18 | カントリー

         

        


1940年代後半。右はボブ・ウイルス。 King Of Western Swingである。
左のフィドルが、若き日のジョニー・ギンブル。

ボブ・ウイルスのテキサスプレイボーイズが地方公演に出た時の事、
前座を務めたのがギンブルたちのローカルバンド。
めっぽう巧いのを耳にして、タイニームーアがオーディションを受けるように進言したとか。
ボブは即座に気に入ったようである。
かくして、ボブに加えて、タイニーとジョニーの鉄壁のフォーメーションが出来上がった。
それも長くは続かなかったが。

1976年、テネシー州ナッシュビル郊外。
第1回バディスパイカーのフェスティバルで逢った・・・というか、見たというべきか。
バディの自宅農場に建てたステージでの演奏。バディとデイルポッターとジョニー。ベースにロイハスキー。
ギターもいたが、映像も写真も撮らなかったゆえ、名前が分からない。
ナッシュビルで名うてのセッションマンたちだ。中でもリラックスし、スインギーな彼のフィドルにはやられた。
それからというもの、私はどっぷりとギンブリアンになってしまった。

セッションマンとしても名をはせたジョニー。出るところは出て、スイング感に満ちたジャジーなソロを弾き、
大向こうを唸らせて、あとはすっと引き、他のソロイストを目立たせる、そういう引きの芸が実に的を得ている。
その押し引きが絶妙であり、ややもすれば「オレが、オレが」と前へ出たがるミュージシャンが多い中、
KYのまったくの逆。空気読んでるなぁ~、と感心しきりなのである。

エレクトリック・マンドリンの巧さも絶妙。かつてはテナーバンジョーも弾いていたという。
もう随分とお年で、Tom's Cabinの麻田浩さんは呼びたいな…と言ってたが、もはや叶わぬ相談だろう。

短いリックに見るべき一瞬の煌めきがある。
Johnny Gimble ぜひチェックしてみてもらいたい。