マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

十三、もち肌むすめにとろけるのダ

2015-04-30 22:17:24 | 

十三西口は再開してだいぶ経つが、まだまだしょんべん横丁の

復活という訳には行かず。ようやく全店の足並みは揃ったと聞くも

復興には大分時間がかかりそうである。

十三トミータウンのランドマークともいえるのが、喜八洲総本舗。

昔は酒饅頭の喜八洲として聞こえた店だった。 今は…








みたらし団子が主力商品である。

店頭で直火で炙って出すのだが、その際に

「よく焼き」か「普通」かを聞いてくれる。 こいつはよく焼き。

ちょいと焦げのあるスモーキーさがまたオツなもの。

タレにトプンと浸けて、手早く包んでくれる白衣の娘さんたちの

感じのいいこと、手さばきの鮮やかなこと。


見ると、もうソフトクリームを販売していたので、

ここの小倉ソフトが美味しくて、オッサン一人、

店内でやってしまった。







けっこう食べ進んでから、思い出してパチリ。

う~~むむむ…うまいのなんの!



あぁ、中華そばが喰いたい

2015-04-30 18:02:01 | 

江坂で評判をとっていた「麺処えぐち」が4月27日に開店。

翌日に訪問。いつもはこんな新もの食いはしないのだが、仕事場から

近かったため行ってみた。開店18時を待って4,5人。

中に知った顔の同業者もいた。





師匠である「カドヤ食堂」橘さんからも、ラーメンJET、天神旗、

新御堂挟んで向かいになる「情熱うどん讃州」久保さんからも

花が届いていた。
華々しいオープニング結構である。






券売機で食券購入タイプ。やはり、師匠譲りの中華そばを行きたい。

外で待った時間も合わせて、45分待った。

空腹は最高の調味料なり。







中華そば750円。 スープはまったりとして、何度もレンゲを口に

運ぶうまさ。チャーシュー、海苔、メンマ、刻みネギ、どれも過不足

なく、スキがない。



 



麺はスープがよくからむ自家製の中細ストレート麺。

煮玉子100円をオプションで加える。

賛否分かれる海苔だが、ボクはあった方が良いと思う。

原点に対するリスペクトの象徴として。







仕事は丁寧である。 

待たせてもいい、雑にならず突き進んでいただきたい。


ツレが頼んだつけ麺。しっかりとした麺を味わうならばこちらを。







えぐちでは割スープなどするのかどうか、メニューに明記されて

いないが、
スープを飲み干すには余りに濃い味なので、書いておく

方が親切というもの。


カドヤ一党にはスープの温度が低いと指摘する声もあるが、

成程、若干の低さを感じたが、何度も息を吹いたりせずザザッと啜る

には
合理的ともいえる。気持ち的にはもうちょい高い方がいいかな。


ラーメンは快調に食べ進むも、麺が残り少なくなるにつれ、

スープの塩辛さが目立ってきて、最後はちょっと濃すぎる感あり。 

魚系が立ってくる。ちょっと荻窪春木屋を思わせた。


まだまだ馴れない…と店主。


麺の激戦区豊崎。 

ますます火花を散らして切磋琢磨して行ってもらいたい。







た~~まお~~~!

2015-04-27 16:37:32 | 大阪 文楽

茫日、日本橋文楽劇場、玉男襲名披露公演。








『絵本太功記』尼ケ崎の段は、オダサクが「夫婦善哉」ラストで柳吉語り、蝶子の三味線で素義大会で
二等に輝いたという「太十(たいじゅう)」ですな。


『天網島時雨炬燵』ご存知近松っつぁん治兵衛小春、この浄瑠璃が泣かせました。
豊竹英大夫が快演。







『伊達娘恋緋鹿子』は八百屋お七。火見櫓に登る場面はスペクタクルでした。
人形は動きばかりでなく動かないことで情を訴えることができる…を玉男さん実践してはりました。







幕間に日本橋の焼鳥屋正起屋で買った弁当広げ、
懐中忍ばせて行ったウヰスキーを一口二口やってると時間なくなり
無情なり2幕目開始のベルが。慌てて掻っ込みましたとさ。



どうしても変わらなきゃいけないのかぇ

2015-04-22 17:15:24 | 大阪 天満


変わること、新しいことが美徳とされる世の中の流れが気色悪い。

そんなに変わらなきゃいけないのか。 俺はそうとは思わない。

戦前から残るビルをことごとく壊し、おんなじようなビルばかり建て、

日本中どこも同じような景観にして、つまらない町並みになっている。

そんなことにも気付かないのかな、土建屋や待ちづくりとやらをやってる連中は。



    



食の世界も同様、スクラップ&ビルドみたいにそうそう新しいものが生まれてたまるか。

考え抜いて考え抜いて、一世代で残せるものはせいぜい一つ、二つ。

包み紙を新しくしたところで、なんにも変わっていない。

ならば変えないことの方が美しい。


食材の味自体が落ちていると言われる時代、変わらないようにするためには

目に見えないところで、実は変えていなければいけない。不条理なようだが。


ってことではないが、北区浪花町の「かね又食堂」。







ここは本当に変わらない大衆食堂。

戦前、松島にあった本店から暖簾分けであちこちに10軒ばかりできたと

織田作之助は小説「アドバルーン」に記す。

親方に教わった通り、味も変わっていないと見る。

普通に工事のオッサンやサラリーマンや、近所のおばはんやらが食べにくる。







日常に食べるものはコロコロ変わっては精神衛生上悪い。

ほっとでき、安心できるものでないといけないのではないか。

日々、驚きをもって接するメニューなど、一分の食バラエティにまかしておけばいい。







おでんと呼びたくない、関東煮(かんとだき)。



 

オダサク愛したのもかくやと思われる、どてやき。

白味噌を使ってコトコト煮込むのだが、糖分と脂と熱の作用により
メイラード反応を引き起こし、こうしたまっ黒いスジ煮込みになる。

うまし!

ガキの頃は駄菓子屋の関東煮に入るスジが何の肉だか気色悪くてよう喰えなんだ。
今はへっちゃら。

そして…戦前からのここ、かね又の看板商品がこれ。







シチュー。ジャガイモと玉ネギと牛肉バラを煮込んで、塩味で整えている。

シチューやカレーになる前段階のものみたいだ。

しかし、これがまた、具だくさんのけんちん汁風に曲解して受け入れられたのだろう。

これがイケるのである。

私の父親やじいさんたちが喰ったようなものを、同じ顔して自分も食べる。

これって案外大事なことではないのかと思うのだ。

同じ釜の飯ではないが、同じ物を食って同じものに惹かれて

それが血肉となり、営々と繋がっていくものではないのか。

そんな気がしてならない。



英国人、二次元化す

2015-04-11 17:45:43 | Weblog





4月15日(水)深夜0時40分~ NHK総合で始まる「英国人一家日本を食べる」のアニメ。

2013年3月に出た同タイトルの旅エッセイ(亜紀書房)が売れに売れて13万部突破したとか。

当人も訳者も出版社もここまで売れるとは思っていなかっただろう。

もちろん、私も・・・。







本が売れない時代なのに、結構な話である。

下は元々の本、「Sushi And Beyond」
スシの彼方に…ちゅう感じかね。







旅行ライターのマイケル・ブース氏は家族とやってきて、3か月、
日本中、北海道から沖縄まで食べまわった。
その珍道中ぶりが書かれている。
なかなかに文章には西洋ワサビがキイていたりする。







友人にたのまれて、千秋と私は1日、大阪のローカルフードを
案内することにした。文楽座の前で待ち合わせて、黒門市場から。







天満のお好み焼きの老舗「千草」







南森町の「てんま」では、だしの美味さに驚愕。
キッチンへ入って行って、質問攻めにしていた。







大国町の立ち呑み「エノキ屋酒店」








そして、「だるま」本店で串カツ。

どれもこれも、大阪の今の味を伝えるに十分な店ばかり。
しかし、どれもこれも茶色いよなぁ~

文中、206ページあたりから出てくる「ヒロシ」というのが
私である。

アニメ化に引き続き、漫画本の出版も決まっているらしく、
ま、もっと売れて、一杯飲まして下さい