マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

南地周防町、洋食三昧

2015-05-10 23:55:13 | 

           



いやはや、しばらくの放置プレイ…お許しあれ。

ここはミナミ、南地と呼ばれ、大人が遊ぶ町もすっかり様変わりしてしまった。

道頓堀など、目をつむり耳を押さえて歩きたいようなありさまとなっている。

こちら心斎橋に近い、周防町。 景気のいい時分、ヨーロッパ通りなどと言われた。

ここ「乃呂」は昭和33年開店。 筆者とほぼ同い年。

この夜は友人の娘の入学祝でやってきた。








大衆洋食にあらず。値段を下げればもっと客は押し寄せるだろうが、

そこはそれ。値段によってお客を選んでいるきらいがあり、それはそれで見識である。







さてポタージュスープから。 胃の腑が温まると、猛烈に食欲が湧いてくる。







沸き立ったソースのまま供されるハンバーグステーキ。 たぶん1890円

リング型にして真ん中に生卵をポトリ。

濃厚なデミグラスソースに黄身が合わさって、何をかいわんや。







ビーツカツレツ ¥3150  これは酸味と甘みのあるトマトソースであっさりと。

関西はカツレツといえばビーフ、東京も洋食のそもそもはビーフカツだったが、

すっかりポークカツにお株を奪われている。

若者諸君、ビフカツを見直そうではないか。







野菜サラダ¥1500ぐらい?  洋食屋のサラダは高いと思う。

サラダが今みたいに当たり前になる以前だから、無理もないのであるが、

洋食屋全般、特にオールドファッションな店に限って、サラダ高い傾向がある。


その辺は柔軟に変えてもらいたい。







牛肉の網焼き ¥3150たぶん

独自の和風タレで焼いた、焼肉風。

いろいろ食べ尽くした人がちょっと色変わりのメニューが欲しくて、

そんな常連のために先代主人が出した。

我々俗な人間にはめしが欲しくなっていけない。







タンシチュー¥3150

え~い、ご飯をもらってソースも食べ尽くしたのだ。







カニピラフ カニの身がどっちゃり!






こっちは断ち落としのビーフが入ったドライカレー うまし。


こういうお漬物もきちんと出すあたり、やっぱり日本の洋食だなぁ。


かつて高校入学時、銀行勤めの年上のオネーサンに、周防町の洋食店でご馳走してもらった。

そうして、ぐるっと回って、私がやる番である。

正確には、私と友人の二人で。





こうして美味しいもので祝ってくれたことは、たぶん一生涯記憶に残る。

ボクみたいにクチ卑しい人間は尚更。







そうしてまた、その子がいつか何処かの若造を連れて、

そうした「美味しい思い出」をお裾分けしてくれる日が来たら、そんな嬉しいことはない。