マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

インドでもイタリーでもなく

2010-07-31 01:09:18 | 
カレーの名門、「インデアン」の、インデアン・スパゲティー




これがカレーかとインド人が怒りそう、
イタリア人だって、これがスパゲティかと泣いて抗議しそう。

この半乾きの麺、なんとかならないかと思うのだけど・・・

だが、ときどき無償に食べたくなるのだから、仕方がない。
いつもインデアンの店頭で、カレーライスにするかこっちかで逡巡してしまう。

もうひとつ、ハヤシライスもあるが、あれはちと甘い。






ここはキャベツのピクルスが付き物。これがなんでもないのだが旨い。
カレーの時は、こいつをカレー皿に移して食べるのだが、
スパゲティの場合、ちょっと処遇に困る。




このスパゲティはフォークに少しずつ巻いたり、
スプーンを使ってクルクルなんてもんではない。
フォークで持ち上げ、ワシワシ食べたい。

完食でした。今日はこのくらいにしといたやらぁ・・・。



           インデアンカレー堂島だったかな。本店は法善寺中筋通りにあり 



価格破壊のファミレスへ

2010-07-30 22:57:10 | 

過日、昼飯を食いそびれてしまい。ほとんどの店は昼と夜のはざま。
そこで思いつき、一度来てみたかったファミレスの「サイゼリア」へ。

とにかく安いのだ!

入ったのは梅田店。平日火曜の夕方4時すぎだというのに、
ほぼ満席に近い。
若い女子高生グループ。長時間おしゃべりするには格好の場所。財布にも優しい。
いろんな人種がいる。売れないロックグループも、ボクみたいな一人のオッサンも。
たばこの煙モクモクだけはかなわんが。





中にはこういう中年男性もいて、優雅に独りワインを。
そこそこ悪くないイタリアワインが飲めるファミレスという評判だ。
欧米でありがちな、ちょっといい絵づらだ。





省人件費なのか、店員の数が少ないのは仕方ないか。
追加注文はしづらそうだ。





田舎風ミネストローネ  149円。

これなら手荒く運ばれてきて、皿がスープで汚れてしまってても文句はない。

味はまぁ、そこそこいけるんだな。

30年前、米国のグレンハウンドバスの停留所には併設のカフェテリアがあって、
いろんな場所でミネストローネを食ってみたが、まぁまぁ食えた。
あのレベルは保持してる。腹は立たない。




ミラノ風ドリア  299円。


大体、ドリアは日本生まれの洋食なのに、ミラノ風もないと思うが(笑)。
こんがり表面が焦げていてそそる。

アツアツを食べれば、なぁに、なかなか喰わせるではないか。





これにドリンクバー 270円(なぜか180円だった、サービスタイムか?)をつけて、
アイスティーとエスプレッソW(どこがって感じ)を飲み、小仕事も片付けられた。


これでシメて、628円!!!


おそれいりましたーーー。



これは、とても巷の店はかなわないな。豚玉一枚と同等の値段だもの。
しかし、「喰った」という充実感には乏しい。この充足感のなさはなんだろう。
そんなものいらない人は大いに利用するがいい。コンビニレストランである。


店側の論理でいうと、基礎体力がないのに、この価格破壊の波に与してはならない。
気合で立ち向かっても、そのうち息切れして昏倒するのが目に見えている。


ちがう側面のサービスで、お客にくつろいでもらい、再来店へとつなげる。
そのことを考えることが大切なのだ・・・などと考えながら、まずい珈琲を啜った。
珈琲はホントに値段がハッキリと出る正直者だ。

          サイゼリヤ 梅田楽天地ビル店     大阪市北区角田町5



曽根崎荒野  銀玉小僧が行く

2010-07-26 16:48:50 | 




古い家屋の飲み屋街。 見上げれば、左に阪急ビル。右に富国生命ビル。
黒澤明の「天国と地獄」のようだ。今にみとけよ





謎の煙突のある建物があったり。曽根崎公設市場の辺りだ。
この辺、再開発のため、お取り壊し中。
時ならぬ、戦後の闇市時代の亡霊が表に出てきた感じ。





こういう場所は、銀玉鉄砲少年には格好の荒野である。
ポケットに2B弾やパチンコを持った少年たちが、走り回っていそうだが、
ひとっ子一人いない。 ただ野良猫があるいているだけ。

突然表に出た街の素顔が、あれよあれよと言う間に姿を消して行く。

お初天神でポンポンと手を合わせて、向かうは天神裏。
昔は境内に春日(お好み焼き)、常夜燈(おでん)などがあった。



お初天神裏へ通じる通りにひときわ目立つ、『酒肆 門』。
なかなか一見では入りにくそうだが、酒肆(しゅし)とは酒を飲ませる店のこと。
なに電話一本して行けば、快く酔わせてくれる。




お通し三品  牛肉とセロリ、貝柱の酒盗クリーム、金治草といか

できる店はお通しからして違っている。



造り盛り合わせ
生とり貝(舞鶴)、甘エビわた和え、天然真鯛(淡路)、本鮪はらかみ、真鯖きずし、
あおりいかと生海胆、かつお(だったかな)

少しずつ出してくるのが心憎い。



うまい魚とあっちゃあ、酒へ行くしかない。

数ある中から、亭主の好みという新潟の蒲原。





おまかせ八寸盛り合わせ

酒呑みは目で飲む。そして、あれこれとほんのちょっとずつ摘まみたい。
そういう酒呑みのツボを心得ている。

そして、この店で忘れちゃいけないのが・・・




名物ねぎあな  

泉南の方では地元のめそっこ穴子をこうして食べる。

サクッとした穴子の天ぷらに、ネギのシャキシャキ・・・旨くないわけがない。


そして、もうひとつ!!



売り切れのことも多いという・・・


サバサンド






トーストにサバ?と思うかもしれない。 これが目がウロコよ。

トーストしたパンに、辛子バターを塗り、
シメた鯖を挟み込んだ名物。

この逸品にインスパイヤ―されて、サバサンドを出す店は少なくない。
天一の「よしむら」などもそう。



なるほど、これは、よくできている。


ビール、日本酒、ワインにもいい。


食べて、う~ん、と唸った・・・。




            酒肆 門     大阪市北区曽根崎2 お初天神裏


 


ポルカとビール

2010-07-23 02:55:53 | 

ビールにはビアポルカが付き物であった。 あたしゃ大好きなんですよ、ポルカが。
♪ズビズバ~パパパヤ~、やめてけれ、やめてけれ・・・老人と子供のポルカ、ちがいます。




大阪北の梅新、アサヒビアホールは関西最古の呼び声が高い。現在はアサヒスーパードライ梅田とかいう名前に変わっている。中身はほぼ変わらないそう。





ドイツ民謡とポルカの日があって、バイエルンの民族衣装着た日本人が、
アコーディオン従えて「乾杯の歌」を客に促したりする。

♪~盃をもーてー、さぁ卓を叩け~ 

♪~アイン・プロージット、アイン・プロージット~

アイン・ツヴァイ・ドライ  プロースト!!

こういうのは恥ずかしがらず、ゲルマン人みたいな顔してのったモン勝ち。


この手のドイツ系ビアホールが激減して、寂しきこと。入れ込みの席で飲むというより、個室でちんまり飲む時代なのかな。ビールの日常化でハレの飲み物でなくなったこともあるのだろう。

ビールはもちろん、料理もなかなか。





定番ジャーマンポテト
間違いなくビール飲みたくなる。





なぜか英国パブのあて、フィッシュ&チップス





ワインビネガーをたっぷりいこう。
ビールも合う、合う。





このところ、ブームになりつつある、鶏唐揚げ。 
間違いなくビールと相性バツグン!

でも、ビーフがなかなか口に入らない、貧しき人々のソウルフードだったということを
知る人は少ないんだなー。




見事に焼き上げたプレーンオムレツ。ドミグラスソースが映える!

大勢で行ってピッチャーでビールが出てきたりするとげんなりしてしまうが、
(すぐ温くなってまずいから) 昔みたいに混んでる訳ぢゃないから、一杯ずつ冷えたグラスで運んで来てくれる。そうでなくっちゃ。
 




入口付近にあった、古いビアホールを象徴する写真。

モデルが誰なのか、古い話なので解らないと店長。もったいない。
女性を見ると、森光子にも似ている。誰か解る人はいませぬか?



     アサヒスーパードライ梅田   大阪市北区西天満4




朝っぱらから、お祭りモード

2010-07-21 02:51:12 | Weblog

酔狂にも、朝から飲もうと誘われて、朝8時前に京都烏丸。

人混みが嫌いなので、長年近くにいながら近付いたこともなかった祇園祭。
室町と新町がその中心。中でも西陣の織屋さんなどが今も集中する室町は、超リッチであり、幕府に対抗して町衆の力を祭で見せつけた。





空にそびえ立つ塔の先、これは知ってる、長刀鉾かと思ったら、菊水鉾。

大小全部で32もある。




唐破風造りの屋根が特徴なんだそうな。



足元にはブレーキなのかな。極めて原始的。


陣取った室町鯉山町の町家のまん前で、何にもない骨組みから、
山の組み立てが行われる。





毎年仕切っていた古老が引退したとかで、組み立て方が解らず、
スタッフはビデオを回しながらああでもない、こうでもないと
やっている。段取りよく行かないのが町衆の祭りらしいなぁ。





トロイヤの戦いを描いたタペストリーが周りにめぐらされる。400年から続く和洋折衷。
16世紀のベルギー製の重文だという。おそらくは当時の最先端で飾ったのだろう。





上には左甚五郎作と伝えられる鯉の一刀彫が飾られる。小さな社もあり、
なんでも飲み込んでミックスしてきた日本の宗教観にさもよく似たり。




テグスの束を垂らして、鯉の滝登りを表している。




家々の厄払いのために、いったん町の端まで戻ってからゆっくりと出発して行く。
あの山とはどうもハエ取り紙みたいなものらしい。
伝染病が流行った時代、悪霊退散のために始まったのが祇園祭。
役病を全部貼りつけて行ってくれると信じられたらしい。




穴子と夏野菜のテリーヌ
意外にバタくさいタペストリーなどを駆使してる祭を見ながら、
ワインなんぞを開ける。



真鯛のアクアパッツァ



こちらのお嬢さんがルーマニア留学中に付き、ルーマニアワインを。
毎年、祭に合わせて帰省するのかな。
ジプシー音楽について、少し話が合う。



豚肉のナントカかんとか
ドイツのボンでめし食った時にも、こんなふうに、ナイフがアイスバインに
突き刺さって出てきた。



こちら室町でもお隣の山伏山。


河原町通りに出たら、あれが長刀鉾かぁ。さすがにでかい。





岸和田のだんじりみたいな爆発力はないけれど、これでも昔は走り回ったのだという。
上は黙認、不満分子の究極のガス抜きでもあったのだろう。
こっちも葡萄酒なんぞを舐めながらの束の間のガス抜き。
昼には退散。朝から飲むのはなかなかキツい。