マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

天ロック・誕生会の夜

2008-05-31 21:55:44 | 

本Pさんの恒例のバースデーパーティー。
大勢で騒ぐのはどっちかというと苦手だけど、たまにゃいいもんだ。



店のオーナー夫人でもあるチョロリさん、大活躍。



シーフードのサラダ



ビールをもらって、白ワインに切り替えた。



ゴイ・クン(生春巻き)



ムール貝とマッシュルームのバーニャカウダ(にんにくオイル煮)。
バーニャカウダとアヒージョがどう違うかは知らない。



ムチャうま、手作りハンバーガー。ミニサイズのバンズもお手製。



ピントが甘いので小型で。チョロリさんがパリから抱えて帰って来た
というサルシッシャ。塩がきいている。



このパンのピッツァもごっつ美味かった。
今年のパーティーには隠しゲストとして芦屋のマジシャンが
来てくれた。



奇術は客も前のめりに乗った方が、演者ものり、
結果楽しめるということになる。ウソでも乗っかることだ。

そんなこと言わなくても、めちゃくちゃノリの良い客。



田舎の分教場の子供か!



KさんのマネージャーY君が持参してくれた堂島ロール。
生地もクリームも軽い。リッチになり過ぎないで、うんと軽くて、極論を
いうと霞を食うようなロールが出てきたら、今後も生き残れる気がする。



ジュエンのパティシェ製の苺のショートケーキ。美味い。
ショートケーキというのは和製英語だそうだ。かの地で頼むと、
まったく違うものが出てくるらしい。


たしか大正年間に建ったしもた屋。本Pが来る時に全員、2階に上がって隠れようかとも思ったが、天井が抜けると困るので、やめた。
デリカフェのみなさん、愛情の籠もったごっつぉでした。Thanks!


          Juan Deli Cafe   @天六


立ち呑みの三人娘

2008-05-28 01:55:37 | 

MBS千里丘放送センターがあった頃には、よく降りた千里丘駅。
今では降りる用事もほとんどなくなった。



立ち呑みファンだが、“立ち”ならなんでもいいという訳ではない。
特に新しい店は要注意なのだ。
目先のスタイルだけでやっている店もある。




それに、すぐに折りたたみ椅子を出してくる立ち呑みが多過ぎる。
立ちは基本スタンディングでないと。(足が不自由な人は別)
座って飲ませないから、店側だって安く提供するのだ。




ここの主人は酒屋をしていたが、飲食をしたくて、そちらを父に任せ、
ここに物件を求めた。
屋号の「葵楓雅(ひふみ)」は娘3人の名前だという。
いい親父ではないか。



立ち呑みごときが、といわれるかもしれないが、
極論を言えば、酒を愛しているか、酒飲みを愛しているかが
大きく店のレベルを左右する。
焼き味噌なんぞがあるのは、さすが酒屋、判っている。




メインの酒は香川県の金陵。
老いた主人の母が、それまでポツンと生活してたのが、店をひらいて
俄然接客に張り切っているという。そういう効果もあるのか。



アツアツで出てくるすじこん煮。酒との相性はいわずもがな。



たこ焼きのあんかけ。焼いてから揚げる。
ひと手間かかるが美味い。これが200円しない。



キムチ鍋 一人鍋サイズがあるのは喜ばしい。
柚子胡椒で。最後の一匙まで飲み干す。
酒呑みのツボを心得たアテが多く、なかなか嬉しい店だ。


  大衆酒場 葵楓雅(ひふみ)  千里丘産業道路沿い



賑やかな福島@大阪

2008-05-26 14:11:08 | 

友人が社長に就任したのを記念に、福島で飲もうということに。
社長などには一生縁のないこちとらとしては、羨ましさよりも、
多くの社員を抱える責任の方の心労を察するばかり。
もちろん会社の舵取りの面白さもあるのだろうけど。


時間があるので梅田から歩く。
待ち合わせは福島の路地裏にある、立ち飲み屋「ぽっぽ亭」。
女性二人で切り回す店。



ここを覗いていただいた兄の同僚が、「て、てぇへんだ、弟さんが、福島県で飲み歩いているみたいですよ」と兄に報告してくれたらしいが、
ご心配なく「大阪の福島」です。電車のあるうちに帰ってみせます!

さて「ぽっぽ屋」はなんでも美味い。
よーく練り込んで口解けなめらかなタイプ。これは手間が掛かる!
パテ・ド・カンパーニュ(豚肉と鶏肝)でワイン。Gワインは量は少ないが300円台。M女史、立ち飲み初めて…と喜ぶ。

メンツが揃った時点で、なにわ筋沿いの鉄板焼きへ徒歩移動。



ワカメの炒め物  ポン酢でシャキシャキと。家でこれが出てきたら
うーん、もうちょっと何かないの?と言いそうだが、店では勝手なもんで黙って食べる。毛髪によさそ。巨人軍の応援歌「♪毛根こめて~」



凡のどて焼き



ベビーコーン  イッチョマエに、こんな皮に包まれてやがんの。



信州のアスパラ、2種類ございます…とのこと。両方!



上はグリーンアスパラ。焼けば下の紫色があんまり判らなくなる。
心持ち紫色の方が味が濃いような。



一口餃子 パリパリと小気味いい。
談論風発、焼酎グイグイ。



きのこミックス  よくエノキを慌てて食って、片方が口の中にあるのに、
片方は喉の奥にまで達していて、涙目で苦しむことない?



地鶏焼き 塩・柚子胡椒で。
仲間のM氏が家庭に北風が吹いている、と言い出す。
う~む、こりゃなかなか大変だ・・・地鶏をグッと噛みしめる。



芸が細かい、とん平焼き




うに餅  練りウニと海苔の風味がよろし。




なんか出すのが遅くなったからということで、豚玉をサービスしてもらった。すいません、そんな気は全然なかった。酔ってるし。
マヨネーズにバジルが加えられていて、洒落てる!



仕上げに、トマト塩焼きそば。
社長に上り詰めるヤツ、破産して嫁と離婚するヤツ、北風男…
オレも到底、まともだと胸を張れる人間ではないが。


今宵のお好み焼きは、ちょっとほろ苦かったようだ。


    鉄板ダイニング凡   福島区福島1丁目  


遥かなり道頓堀

2008-05-25 22:50:18 | 

何度となく登場する道頓堀。すっかり観光旅行のガキと中国人団体
旅行の町になっているが、元はこんなじゃなかった。
左の建物の裏には道頓堀川。右側には中座を始め、五座の櫓が
立ち並んだ。


同じアングルの昔の写真が・・・。



74年前、昭和8年の中座盆興行の際の道頓堀の賑わい。
右手に芝居小屋。左手にはズラリ芝居茶屋が軒を連ねた、
そんな大人の街だった。
(三田純一さんの「道頓堀」からお借りしました)
三田さんの実家もこの中の芝居茶屋だった。



戦後派のくいだおれも、あと残すところ二月。
話のネタに一度は食っておこうかな。



唯一、昔の風情を残そうとする、うどんの「今井」。
高校時代、女友達と何か食べようということになり、ここに
引っ張って行かれた。その子は手慣れた様子で「かちんうどんと
豆ご飯」なんぞを頼んだ。ツウやなぁ…とたじろいだ。



相変わらず行列の「大たこ」。隣り合う「味一」(今は変わった)はヒマで、両者は仲悪く、二軒並列で取材申し込むと拒否されるので、アングルにも気ぃ使ったものだ。
個人的には大たこのビロビロ踊る花かつをは苦手とする。



昨年半世紀以上の歴史に終止符を打った「道頓堀東映」。
あとは何になるのだろう。その昔は五座の一つ「朝日座」だった場所。
賢いリニューアルがなされるといいが。



昨年秋、「本家たこ梅」が甦ったのは南地好きには嬉しかった。
たこ梅の名前を知ったのは小説「夫婦善哉」である。あそこへ出てくる店を片っ端から探し回った。
長いこと、放置されたままだった頃の姿が・・・



5年間も放ったらかしだったので、あちこちボロボロだったそうな。
ここの主人とは再建を巡って、ブログでやりとりさせてもらった。
創業は弘化元年(1884)ふくよかな前女将(現主人の祖母)は病院で元気にされていると聞いた。

無愛想な店員のおばはん達には賛否両論あるが、僕は結構好きだった。無愛想の愛想というのがある気がするのだ。
9種類だか11種類だかを使うここの辛子を「味噌は入ってるやろ?」などと当て合いながら、あの錫半の酒器で飲む酒は気分がよかった。
この猪口がすり鉢状になっており、いくらも入らぬ。一杯ごとにおばはんがザラリと積み上げていく値札に、何度ドキリとさせられたことか。



豆腐と大根。おでんの定番中の定番だが、旧たこ梅は大根を出さなかった。サエズリ(鯨の舌)はあったがコロ(皮下脂肪)はなかった。
そういうことでいうと、同じレシピのだしでも具から溶け出すエキスによって、味は微妙に変わるだろうと思う。



蕗もなかった。じゃがいももなかった。だしが濁るからと言い。
中央のおでん鍋は丸から四角へと変わった。
う~ん、味は微妙に変わったような気がする。
しかし、まったく同じに作っていても、手が変わるだけで客は変わったと言いたがるもの。
明瞭会計になったのは喜ばしい。梅田の方のたこ梅とちがって、名物煮たこばかりを押し付けないのもよろしい。

あとは大人の客や昔の客が戻ってきたら尚いい。
店の空気感とは、長年かかって客がかもし出すものだから。


    本家「たこ梅」  中央区道頓堀堺筋手前


まんでいほりでい会@余呉

2008-05-18 12:05:24 | 

第2回まんでぃほりでぃ会 月曜が休みの料理人が主体になり、今回が2回目の会合。っつうかただ飲み食べ親交を深めるのが目的。
そうです!月曜日、仕事から雲隠れして、こんなとこにいたのです。



夏向きの麻の暖簾が静かに揺れていた。



料理人たちが20名ほど勢ぞろい。壮観!日差しが注ぐベランダで
宴会が始まる。気合が入る主人、徳山さんより挨拶。
徳山浩明さん。京都の割烹で修業後、故郷に戻り、実家の民宿を継ぐ。醸造学・発酵学の泰斗、小泉武夫さんの知遇を得て、鮒鮓と発酵の可能性に取り組む人。




乾杯はワイン屋のFさんセレクトのシャンパーニュ。
前菜はアブラメの新子唐揚げ 香ばしい!
淡路の魚屋さんMさんが今日のために運んでくれた。



鮒の胡麻和え、子づけ
鮒というと判で押したように臭み…などと言うが、そんなもの
あるわけない。




小鮎のマリネ



出ました!これが徳山鮓製の鮒鮓。
鮒鮓は臭いがこれまたステレオタイプで流布されるが、さにあらず。
ロックフォールかエポワスなどのウォッシュタイプのチーズのよう。
だからワインも絶対合う。
料理人たちも鮒鮓一本に絞り込んで研究する徳山さんに興味津々。



鮒鮓、原料の丸々太ったニゴロブナ



今朝まで瀬戸内海を泳いでいたスズキ 背と腹身。
江州の地酒「七本槍」。



余呉の天然鰻 白焼きにして自生する山椒煮を散らしてある。
塩で食べると、なにをかいわんや。絶妙の味!



鯖のなれ鮓。海の魚もこうして鮒鮓の要領でチャレンジ。



鮎のなれ鮓 山椒の葉と一緒に食べるとまた酒をよぶ。



鮒のあんかけ



あぶらめの吸物



メインディッシュはこちら。熊のロースト。
親熊と小熊のミックス。おいたわしや。
徳山鮓は冬場、熊鍋が食べられるのです。
熊が臭いというのも間違ったステレオタイプ。



ふぐの卵巣のこんか漬け  
塩漬け1年、糠漬け2年という手が掛かり、食べられるようになる。
先人の知恵というか、執念の賜物。



まんさん会会長の京都のNさんは、ご飯にふぐ卵巣の小糠漬けと
山椒の葉を混ぜ込んだ。真似したらむちゃウマ!



だが・・・やっぱりお茶漬けでいきたい!こんかフグと鰻佃煮、
それに山椒。胃袋の底をすーっと薫風が吹きぬける感じ。



デザートのイチゴにもヨーグルトとなれご飯が使われる。
恐れ入った!



のんびりと酒を飲み、湖上を渡る風に吹かれる。



一同、露天風呂に入ったりし、さすがに明日の営業のために
宿泊叶わず、再会を約し三々五々帰路へ。



帰りの車内ではぐっすり寝たのは言うまでもない。

大阪から2時間で、清浄ここにあります。

  

    徳山鮓   滋賀県伊香郡余呉町 余呉湖畔