マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

立ち飲み最期の日

2008-04-27 14:55:49 | 

神戸・新在家「ぐいぐい酒場 カシモト」。この日で長年の営業を
閉じると聞き、行ってきた。



神戸製鉄など重厚長大な産業が盛んだった時代、ここは工場帰りの
軽く一杯ひっかけて帰るオッサンたちで大いに賑わった。



最終日ということで、多くのファンが詰め掛けていた。



燗酒と湯豆腐。これをもう一度食べたくて来た。



ソーセージには、皿盛り・明治屋の缶詰・魚肉の3種類あり。
神戸の師匠は常は缶詰ばかり、皿盛りを頼んで感動したと言う。
長年通った人は、センチメンタルな気持ちにもなろう。


壁の振り子時計は85年1月17日の阪神淡路大震災の日に
停まったままだ。


9時には閉店。もう肴は何にもなくなった。
ここは酒屋併設だが、それもひとに貸してしまうのだと聞いた。
常連ではないので、一歩先に店を出る。
サヨナラだけが人生なのである。


北新地の5坪店

2008-04-22 00:30:59 | 


北新地のビルの地下に、小さなバルがある。
バルはBARのスペイン読み、イタリアだとバールとなり、
フランスだとカフェ、英国だとパブになる。


 基本は酒もやれればお茶も飲め、食事もできるというもの。
 ここはたった5坪の小さなスペインバル。



  オリーブ  こういうのでシェリーをちびちび始めると、
  極楽の幕開き!

  シェリーはおなじみ、フィノ・マンサニージャを始め、
  コクが加わって行き、アモンティリャード・オロロソ・パロコルタード、
  甘さが加わり、ミディアム・モスカテル・世界最強の甘さ
  ペドロヒメネスまで・・・50種類はあるという。


  ポテサラ&セミドライ・トマト

  シェリーを食前酒にちょっぴり飲ませるのは、日本の悪習。
  スペインぢゃ気取らず、普通のワイングラスでぐいぐい飲むそうな。



  甘海老の塩茹で  フィノ、マンサニージャにぴったり


  店主の萬川さん オーセンティックバーのバーテンダーから
  シェリーにはまったといふ。
 


  右からハモンセラーノ、サルシチョン(サラミ)、ロモ(豚フィレ塩漬け)
  むしゃむしゃやりながら、ガンガン飲むのが正しいスタイル。
 
  巷にあふれ返るハモンイベリコ・・・さぁどこまでが本物だろうか。
  本国で貴重なものが、日本にそんなに流れてくるはずがない。
  ハモンセラーノで十分うまいやんか。
  消費者の我々も賢くならなきゃいけない。 


  カメの手  佐賀県産 6月ぐらいまで


  腕の皮みたいなのをベリバリとはがして、中の細いのを食べる
  うっすらと塩味、オツなもんだ

  食べながら、イグアナみたいな気持ちになった



   ほうれん草のトルティージャ


  新子のアヒージョ(ニンニク・オイル煮)
  もうウナギの稚魚でやると価格が合わない


 ほっとできる小さな空間。北新地の裏カードとして使える店だ


   BAR QUINTA バルキンタ  大阪市北区曽根崎新地1丁目



花見もいいけどピッツァもね

2008-04-20 12:28:05 | 

 
 過日、八幡の桜を見に行き、とんでもない車の混雑を見てゲンナリ、
 慌ててUターンして逃走、阪急上牧近くへ避難す


 

 今年の春はここの川端の桜でガマン、ガマン・・・

 

 ついでに以前も来た、「二十四節記」というカフェへ寄る
 ここは「コンテ」というカフェ&レストランと、生活雑貨の店に
 花屋、レンタルスペースなどがある複合施設



 
 南仏の田舎風がイメージらしい。洒落ている
 無料駐車場も広く、これだけの敷地を確保するのは
 この辺りの地主でないとできないだろう

 奥はガーデニングの雑貨店、手前は石窯のある小屋
 庭のない家のオッサンに、庭仕事グッズは関係なし




 手作りピッツァやパン、フォカッチャはここで焼かれている。



 
 野菜のピッツァとフルーツ乗せたドルチェピッツァしかないのは、
 甚だ残念。
 ロハスにもベジタリアンにも特に興味のない人間にとっては、
 生ハムだのアンチョビだの本式のマルゲリータなどが食いたい。
 折角の石窯なんだから。
 



 ピッツァは4時を過ぎると頼めなくなるのが不便・・・
 休日などは客足が集中し、ちょい出てくるまで手間取った
 サービスの女性はちとテンパってたが、チーフマネージャーの
 対応ぶりは悪くないですぜ



 焼けるのはあっという間



 こっちは一刻も早く口に入れたいのに、サービスの女性が
 モタモタと切る。こっちはちょっとイラッ・・・
 薄い生地がふわっと膨らんで、実に旨そう!



 事実、旨かった。
 欲を言えば、アミノ酸系の旨みがプラスされれば、なお旨いだらう。 



 阪急上牧駅からすぐ
 日差しがよければ、の~んびりできること請け合い
 ときどき、700系ひかりの高速通過音が現実に引き戻す
 


神戸ものがたり

2008-04-19 15:50:08 | 


 ハマのクラブから姿を消して、神戸に流れてきたという


 

  あいつの来そうな所を片っ端に探し歩いた

 


  アイツはなかなかいいオンナだったさ

  スラリと背が高くて、こんな具合に腰がくびれてたっけ

  未練なオレを笑ってやがらぁ、ポートタワー


 

  惚れてたのかい・・・?

  ふふ、好いた惚れたの齢は、とっくに過ぎちまったよ

 

 彼女の写真はあるのかい?

 あるにはあるが、公表したくねぇんだ。

 いいぢゃねぇか、モザイク入れるから・・・

 


 二人の思い出が詰まった、オリエンタルホテルへ
 

 

 ホントは来たくなかった。胸がチクチク痛みやがるんだ

 心底惚れてたんだな

 いや、胸ポケットに入れた爪楊枝が・・・
 
 入れんなよ

 

 
 陽が傾いたぜ。まぁ一杯いけよ
 
 ああ、潮風にはミュスカデと行きたいところだ

 それともアイラのスコッチか


 


 窓辺をゆっくりと船が動き出す

 二人の思い出も、船に乗せて沖へ流せたら・・・


 

 
 仔牛のポージャスキー 

 亡命ロシア人ぢゃねぇ、まぁメンチカツといったところ



 

 ルリは何処かで泣いているのだろう

 胸がいっぱいになる・・・ミンチに入った背脂のせいだ


 


 寂しさで死んでしまう、ウサギのようなヤツなんだ

 心配は尽きないが、デザートとなると別だ


 

 
 まずいコーヒーを一口飲んで立つ

 もう、ルリのことは思い切ろう

 っていうか・・・本当のところは、思い出したくもない

 なぜかは、夜景を見ればわかるはずだ


 



 な、ブサイクと書いてある

 モザイクぢゃ!!



京都駅近、たそがれ飲み屋街

2008-04-18 17:44:10 | 


さぞや往時は殷賑を極めたのであろう、キョーラク酒場街。
早い時間の飲み屋街は静まり返っていた。




京都といっても河原町中心に動き回っているので、
めったに京都駅周辺で引っかかることはない。
だがビッグカメラ、ヨドバシができ注目のエリアとなりそうな気配。

打ち合わせの行き返り、偶然見つけたのだが、七条通りから南北に
伸びる通路の両側にカウンターの店が肩を寄せ合うようにある。




オレが音効さんなら、ちゅうちょなく演歌を流す。



・・・京都には思えない。雪国のようだ。

隣り合うのはリド飲食街。内容は同じようなものだが、
こちらは佇まいはそのままに、新しい店が入っていた。

暖簾に、すじ煮込み・・・こういうのを見せられちゃあ、
黙って素通りできぬ。




中はどことなくスペインバル風。
ひとまずビールで様子見。
お通しに出たのはブルーチーズ入りのポテサラ。シメジのなんとか。




すじ煮込み。まるでシチュー!
あちち・・・トロトロのスジ肉が熱々で煮立たって出てくる。

こりゃ美味!



カキのガーリックオイル煮  こちらも熱々・・・



次々にカップルなどが入ってくる。知ってる奴は知ってんだな。
ハモンセラーノにワインやシェリーなどがあるスペインバル。


だが神亀ひこ孫や泡盛もある。ピザもあればオムライスにナポリタン、
越前おろしそばまであるという。



なんとかシイタケの炒め物。肉厚でむちゃくちゃ美味い。



    
     京洛酒場街・リド飲食街   烏丸七条を西
     「酒肴屋(さけのあてや)じじばば」