マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

地元中華でワインなぞ

2011-07-30 00:45:54 | 

気軽に中華となると、餃子にラーメン、炒飯となる。
十年一日のごとく、そんな日本人化された中華に親しんでいるが、
時には老酒でもやりながら、少しずつつつきながら楽しめる中華があってもいい。

「一碗水」や「酒中花 空心」でそんなことをしたいが、予約して出かけるのであれば、
しっかり、食事となってしまう。
そうではない、チョイ飲み、チョイ食いできる中華が欲しかった。


鎮江黒酢の酢豚  S500 L700  大型の酢豚がゴロリ・・・

そんな私にぴったりなのが、ここ「中華酒場 CUMA-1」

ご近所を散策中、何度も前を通り気になっていた中華酒場だが、
出てくるものすべて、ほほ~ォ…と感心。



ピータン豆腐

上に刻んだのがのっかってくるのかと思ったら、豆腐を崩して炒めてある。

店主一人だが、鍋前から蒸し器、酒のサービスまで大車輪。

ま、私の行った時は正直ヒマそうでしたが。

店主尾木さんは、神戸元町の別館B出身。
千里阪急ホテル、エスト店の立ち上げにもいたそうである。



豆苗のあっさりいため

俗に、青菜炒めで中華のコックの腕が分かるという。

香り高く、シャキッとした歯ごたえを残すように炒めねばならない。

油をコーティングし、超高温で短時間で炒める。

これ以上炒めると、中の水分が染み出てくる。その手前で止める。

家人が作り方を教えてもらい、家でもしばしば登場するようになった。

プロのようにはいかないけども。





紹興酒もあるが、ワインをリーズナブルに用意しているのがいい。
カリフォルニアの赤が1種類。 値は恐るるに及ばず。

店主の親爺さんが心配して、いつもカウンターの隅で飲んでいるのが
ほほえましかった。



牛肉とピーマンの細切り炒め

野菜の香り、申し分ない。

香港風エビと豚肉の焼売も食べた。

ガッツリ行きたい向きには、焼きそばも炒飯もあるが、

何皿かとって、つまみにしながら一杯やる、

あたしゃ、そういう使い方をしたいな。


     中華酒場 CUMA-1    高槻市城北町1 阪急高槻の西南裏手

 


熱波襲来・白昼堂々、カレーまつり

2011-07-18 16:56:18 | 

過日、大阪天王寺区の清風学園を会場に行われた、チャリティイベント。
70を超える飲食店が集結。各店が本業を離れ、カレーメニューオンリーという縛りのもと、
熱い一日が始まったのだった。



朝10時、オープン。客は前もって10ええどという通貨を3000円で購入。
この前売り通貨を持っていない者は入場できない。 私は危うくゲットし損なうところだった。




清風学園の全面協力を得られたのはでかかったね。
ぐんぐん気温は上昇。この夏一番の暑さを記録。
エアコンをきかした教室を開放してもらい、客はそこへと逃げ込む。





我等、まず日陰を見つけて、どっこいさと腰を下ろした。
まずはイカスミカレー(by 竹中酒販店)。

ハタと気がついた。ご飯は別売りなのだ。
トュールモンドの高山さんが一所懸命、ジャーのご飯を注いでおられた。

それから三軒のカレーをゲットしに。




左から 黒豚軟骨激辛カレー(by コアラ食堂)、 野菜シーフードカレー(by 草喰なかひがし)
ステーキカレー(by やまがた屋×堂島精肉店)




まだまだ始まったばかり、元気なコアラ食堂。
辛みの中にコクと甘みがあって、今回の中では一番性に合っていた。
なんつってもメシに合わずんば、カレーにあらず。





さすが中東さんのカレーには鱧が入る。うれしやの。
中東さんと、広報担当H氏のパートナーえっちゃん。





一番右はTKOの木下ではなく、主催者の一人、やまがた屋さん。
堂島精肉店と、やまがた屋の強力肉食コラボ。

カレーだからこの色なんだろうが、どことなく24時間テレビを思い出す。
チャリティーだからいいのかな。 もっとオシャレにして、買いたくなるようなTシャツだと尚いい。



鶏肉のパリパリ揚げ、ココナッツフレークがけ (by 酒中花 空心)



空心は、新町で予約のとれない中華料理店。若き主人大澤さん。

こちらは野心作。 ミナミのフレンチ「リュミエール」の
“卵黄入りクロケット・カレーソース・赤ピーマンのエスプーマを添えて”
レツゴー三匹なら、遠に両側から「長いわ!」と張り倒されている。




この色遣いはさすがですな~。

次はこういう野外もんではおなじみ、うずら屋の行列に並ぶ。
けっこう並んでたら、ABCの報道カメラが来て、逃げたりするのも無様なので
インタビューに答えたら、夕方のニュースに流れたそうで。悪いことはできない。





宮本っちゃんは、比内地鶏の手羽先からあげカレー風味 (by うずら屋)





今から、夜這いでもかけそうないでたちの二人。
堂島精肉店の東さん、 たゆたゆ・大阪焼きトンセンターの川端さん。
酷暑を一層熱くするムードメーカー二人だ。





日陰はみるみる狭くなり、これはやばいと一旦教室へ避難。
生徒の机で食事。こんなチャンスでもないと来ないよ。
きょうび、教室にエアコンついていることに、驚愕。





午後からはまたガラリと顔ぶれが変わる。
左から時計回りに  牛すじ入り焼きカレー (by 情熱うどん讃州)、
赤ピーマンカレー (by 川添) 豆腐入り。
車海老カレー (by 黒杉×広川×美奈月)

おとなりを見ると、ナンタルチャ!

そんなでかいザリガニ、校庭の池にいたか!!



オマール海老のロースト カレーソース (by ワッシーズ・ダイニング・スープル)

目のきく人はちゃっかり、こういうのをゲットしている。

食事中、お願いして撮らせてもらった。





上から見ると、行列の込み方が一目瞭然。

たぶん左端がオマール海老、真ん中は「一碗水」の焼き小籠包。
中身がカレースープだったりして。
右の行列が午後の部で、最大の行列となった・・・




 鉄板カレーナポリタン (by  トラットリア・パッパ)

主宰者の、パッパ松本さんが焼きそばよろしく、カレースパを炒める。
その炒める時間があるので、行列は動かないのだ。

惜しむらくは、カレー味ばかりなので、そうはたくさん食べられなかったこと。
これだけのメンツが揃うんだから、他の味付けが食べたかった。
カレーだと、一番合うのは水なので、せっかくのワインや日本酒も来てたけど、
きっと売り上げはそう伸びなかったのではあるまいか。

午後のジョバノットなんて13時スタートで、13時20分にはSold Outなんて声があがってた。
何食分お持ちだったのか知らないが、どう考えても早すぎ。
そこはもっとみんなに長~く楽しんでもらわなきゃね。

売り上げはすべて被災者の皆さんのために募金されるとのこと。
関西の料理人も、惰眠をむさぼっているばかりではないぞ。
その心根がうれしいぢゃないか。まだまだ捨てたもんぢゃないぞ、ひったくり件数No1の大阪も。
関係者のみなさんに、一同礼!

うちだって負けられない。頑張って、支援物資のPAN2集めと、ひんやりタオルを作らなきゃあ。
ヨメよ、踏むのぢゃ、ミシンを~!(どんなミシン使ってんねん)



     OSAKAID 2011 立ち上カ~レ~東北    天王寺区石ヶ辻町 清風学園



恐れ入りました!女性軍

2011-07-18 15:35:49 | Weblog

   

     


日本選抜が、女子ワールドカップ決勝戦でアメリカをPKで撃破し、初優勝!!
MVPと最多得点に主将・澤 穂希。 やったー!

大型車より、小回りの効く小型車が燃費のいいように、圧倒的優位を誇る西欧のビッグサイズに対し、
細かいパス回しを駆使し、一歩も引かなかった。 偉い!よくやった!!

神戸の選手が多いというのも身びいきしてしまう。関西弁が飛び交ってたな。
小さくて可愛くない選手ばかりと今回まで思ってたが、女王の座に付くと、それなりに貫禄・風格というか、
自信が備わって、いい顔になっている。よくよく見れば(そんなに見なきゃダメか!)愛敬のある子もいる。

それにしても、女はスゴイ。改めて尊崇の念をいだいた。

それに引き換え男連中の意気地のないこと。 xjapanだかが自傷して命を無駄にしてやがる。
プレッシャーにも疲労にも耐えられず、いつの間にか、男は弱っちいことになってまったなぁ。
ワールドカップで男が栄光の座に付くには、さてあと何年、何十年かかることやら。

ともかくも、同時代に生きててよかった~!
被災地でなくとも、元気が出てくるぞ!
ちょい眠たいけども。


ワインバー生存競争激化

2011-07-13 11:16:17 | 

ワインバーが多い北新地。 それぞれの店にソムリエまたはワインアドバイザーが
いるとしたら、相当の数になるだろうな。
北新地でワインバーなんて高そうで・・・と思っていたが、決して安くて笑いが止まらんと
いうことはありませんが、手が届く店がそこそこある。




オーストラリアのシラーズ、 SAKURA・WINDOWRIE を飲む。
しっかりとしたフルボディ。

フランスの品種、シラーが海を渡って、豪州でシラーズに。

片や、イタリアワインの名産地、ピエモンテ州の Barbera Dalba。

グラスも雰囲気も手伝って、ワインバーで飲むと旨いやねぇ。





生ハム・加工肉の盛り合わせ   リコッタチーズ・トマト

こういうのでワイン飲むと、たまらんね。




自家製パテ&ピクルス  ピクルスは酸があるから意外や、赤が合うんですよ。





店主は、シニアソムリエ・宮永久嗣さん。
銀座の店と行ったり来たりらしい。
ソムリエったって、大阪のソムリエは澄ましてなどおりません。
チャーハンの鍋まで振ってしまいます。





お肉のコロッケと白いんげん


 
お肉がゴッロゴロ・・・。

シメは、トリッパとキャベツの塩焼きそば。






うんめぇのなんの。  

ムハハ…と、笑みが洩れてしまうのだ。



この酒場では私もまだまだ未熟者

2011-07-11 21:08:08 | 

大阪南地・法善寺西門前。

その昔、法善寺横丁に金沢亭や紅梅亭がある時分、
この山門前には朱色に塗られた人力車が停められた。初代春団治のものだった。
その派手ないでたちに南地の大阪人は、「粋(すい)なもんやなぁ」と、感心しきりやったという。
 




喫茶アラビアのとなり。 私の行きつけ・・・いや、行きつけなんてもんぢゃない。
めったにいけないが、法善寺界隈に行ったら、フラリと寄りたくなる立ち回り先。
それがバー238である。





学生時代、先生に連れてきてもらった。 
勉強熱心ぢゃなかったので、その先生は酒場だけ教えてくれた。 
何処から攻めてもスルリと身をかわされる達人のような師匠であった。
今になれば、もっと訊いておけばよかったと思うことばかり。
師匠とは思うに、そういうものかもしれない。だし殻のようには搾り尽くせない。





ここのハイボールは角のダブル、氷入り、ウイルキンソンソーダ。
シュワシュワとさわやかであり、またほろ苦くもある。
我が青春の味であり、師匠にとっちゃ晩年の味でもあり。
ボクには伝えるべき弟子もいない。

もちろん来るのは自由だが、バーテンダーとの楽しい会話などない。
マルセ太郎似のご主人にギロッと一瞥される。
先人が作ってきたこの空気感を、三下が乱してはいけない。
連れと来たとしても、小声で話すべきだろう。
一人で入ると、新聞などをスッと出してくれる。
昔の床屋のようだ。

師匠と来た昔、玉子だかキャベツだかを焼いてもらい、酒の肴にした。
それ以来、料理名も知らないが、やっぱりキャベツ焼いてなどと頼む。

ご主人はカウンター内の低い位置にある、火にフライパンをかけた。





これが注文した「玉子」。 実際の名前は知らない。
たぶんメニューなどないし、知らなくても不自由はない。





師匠、しょうもない生徒ですいません。 なのに、ボクの芝居を新聞で書いてもらった。
何にも返してねえや。


と、ここまで来て手帳を見ると、師の命日だった。 うわ、驚いた。
あの世の師匠に乾杯だあ~~!




           バー238     大阪市中央区難波  法善寺の西山門界隈