マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

当方海不足につき播州室津へ その二

2019-10-21 15:49:36 | 兵庫
写真をモノクロにしてみたのだ。

 

粋な黒塀見越しの松…みたいな家も。
網元の家って感じかな。

  

この道が室津のメインストリート
しかし、日中人が歩いていない。

  

室津という町は良港として古くから知られていたそうで、
各藩の回船が乗り付けたりした。
朝鮮通信使も訪れるなど、昔の方がよほどメジャーだった様子。
嵐に襲われることも少ない安全な室のようだったことから
「室」の名前が付けられたそうな。

  

室津風コンビニ?の女将さんと仲良くなって
自家製コロッケをいただいた。 有難いね、どうも。

  

見晴らしのいいビューポイントがあると伺って、
賀茂神社へ行ってみる。

  

建替えの最中らしかったが、参拝していると
禰宜さんから声を掛けられ、屋根を見せてもらった。 
檜皮葺の由緒正しいお社。

  

この一画に船乗りたちが信仰する住吉神社があり、
そこからの景観が素晴らしいと聞いてきた…というと。
教えてくれたのがここ。

  

イイ感じ。夕景はもっといいだろうなぁ。

  

唐荷島の向こうに家島が見える。
大阪城など、自分の身を削って生きながらえてるだけあって
満身創痍に見えた。
  
  

予約なしに泊まるところもないし、民宿など皆無。
居酒屋なども無いと来る。
ここはピューリタンの町かと思ったぐらい。

みんな飲んだり騒いだりする際は、姫路辺りまで車で
出ていってしまうのだろうと想像。

  

室津のバス停。まぁ見事に帰りのバスがない。
あかねちゃんを呼ぶように、資料館のおねえさんたちにも
教わった。それしかなさそうだ。
後ろに見えるのがセイバンの工場。 
梅ちゃんとこに毎日来る女子工員さんはここの子たち。

てなことで、たまらずあかねちゃんに頼ってみる。

  

市民病院まで、1500円ぐらいだったかな。
意外に安かった。
さあて、山陽網干に着いた。

  


 ここから明石へ出て、一杯やるとしよう。

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当方海不足につき室津へ その一

2019-10-21 15:49:36 | 兵庫
もうオッサンになると海へも行きゃしない。
ガキゃいねえし、海水浴なんざ皆無である。
しょうもないコンクリートジャングルの中にいるとね、
たまさか息がしにくくなるワケよ、海不足になって。

潮の香りに波音。そんなものに遠ざかっているとろくなことは無い。
てなことでふと思い立って、播州室津へ。
距離にしたら僅か。けど、これがまぁ、行きにくい。



JR網干駅から山陽電車網干駅へ。
そこからはなんかバスが出てるはず。
いや、それがさ、この二つの駅の南北の移動が不便で。
運転手に尋ねたら、途中まで回送バスに乗せてもらった。
なんと親切なこと。



山陽網干から室津へ行きたいが、バスなど皆無。
朝一本とかそんな世界。
市民病院までバスで行き、少しでも近づこうと思ったが、
浅はかだった。詰まった距離はほんの少し、だがそこで
一台のタクシーを見つけて、これ幸い。室津へ。



揖保川越えて…たつの市というわけ。
到底歩ける距離ではない。
着いたのは昼前。



秋なのに、夏日である。
午前の漁が終わったのか港は船でいっぱい。
今は端境期で、秋からの牡蠣シーズンになると俄然活気づくのだろう。
播州赤穂、坂越、日生など牡蠣養殖で知られた港が室津の
西側に連なる。



不思議なほど磯臭さがない。
魚をくわえた猫の姿など全くない。
観光客用の寿司店が一軒。
焼き穴子の店はつぶれていた。



こじんまりとした漁村。
日中、不思議なほど人が歩いていない。



ここがメインストリート。
つげ義春などもここへスケッチに来たそうな。



目を付けておいた店でお昼とする。
ついでに街の情報収集するには早めの方がいい。



室津で一軒しかないお好み焼き「小嶋」。



昼飯前なので、お客は私一人。
おばちゃんの通称、梅ちゃん。
ここまでは調べて来た。
何枚か出てくるおまかせコースにした。
火が入れてあった鉄板に、生地を4つ並べる。
手早い!



お好み焼きというより、洋食焼きに近い。
混ぜ焼きではなく、生地にキャベツなどを乗せていくのせ焼。
あれよあれよという間に、ネギ焼き。



ビールはないよね?と遠慮がちに聞くと、
アルコールは一切置いていないそうで。
氷水が出て来た。
ま、お好み焼きたるもの、これが一番味がわかる。



豚玉もなんぢゃこりゃ、の速さ。
続いて、ねぎ揚げ焼き。
油揚げが入るおつなもの。



かつてこの港町にお好み焼きが8軒もあったが、
酒を出す店は雨といえばぐだぐだと店を占領され、
つけの催促に行けば知らんと言われ、喧嘩になって
全部つぶれたという。したがって出さない。ひでぇ話だ。



モダン焼き食べる? いただきますとも。
いいね、堂々と味の素が活躍。
蕎麦は麺をさっと茹でて鉄板へ。



途中、若い女子工員さんのような二人が来て、
馴れた感じで鉄板の定位置に座った。
定番のうどん一つずつとモダン焼きを半分ずつ。
昼休みが短いから、と作り始めていた梅ちゃん。

聞けば毎日着てると言う。すげえな。
有名ランドセルメーカーの女性従業員だった。
後で室津は皮革加工でも歴史のある町なのだと知った。

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