マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

もっと呑みたや とんたさけ

2012-10-31 14:38:22 | 


日本酒ができる土地に棲むということは、豊葦原の国日本に生まれし者として
また酒のみとして、そこはかとなく心弾むものがある。
高槻市富田は古くから「とんだ酒」と知られ、酒造りが行われてきた街。
その富田の二つの蔵が同時に鑑評会で金賞を受けたという話。
これは相当珍しいことではないのか…。







これはこの不景気風吹きまくる中、久々にめでたい話題である。
パーティーなんちうものはどうも苦手の部類であるが、友人から勧めもあり、
ほぼ知らない方々の中に混じらせて頂くこととなった。
これは、顔つなぎに奔走しなければならん…






かんぱ~い…と言ってるタイミングに滑り込んだ。
あれ~着席かよ、勝手が違う。てっきり立食かと。
座って隣を見ると、お、民主党の辻元清美議員だった。
右を見れば、地元のシャンソン歌手がいる。
年齢もバラバラ、なんとなく呉越同舟の不思議なテーブルである。







国乃長と清鶴。互いに富田酒の名を今に伝える蔵だが、
仲が良くないとW受賞の会なんて成り立たない。
仲良きことは善きことかな。同じ市内に住まう人間としてまことに麗しい。







清鶴酒造 純米大吟醸 ふりーらん

Free Runとは、ワインでいう圧をかけず、自然に酒袋から染みだしてくる酒の滴を
詰めたものということ。

大吟醸であるが、香りだけではないそこはかとない米の持つうまみが
じわっと伝わる酒。







片や、壽酒造の「あやめさけ」。
洋食にも合うというところが面白い。ちょっとぬくめてもみたいな。
 
500年も前、池田・伊丹と並ぶ酒どころだった富田。
灘が注目されるにつけて、酒蔵が減少して行ったそうだが、
江戸の昔、あやめさけという酒が富田の看板であったという。
こんな回文の狂歌が残る。大昔のCMコピーだったかもしれぬ。

けさたんと のめやあやめの とんたさけ  宝井其角





ホテルの料理だから、それなりの水準。
ゆっくりと味わいたくもあるが、とにかく知った顔があれば、そこから紹介され、
じっくり座る暇がない。でも、今回はそれが目的でもある。
酒を介して、地元のお知り合いを増やしたい…という。

お、おでんだ。
いい色に煮えてやがんなぁ、と思いながらも
一つも口に入らなかった。







よく見れば司会をしている吉本さんは旧知の人物。
ピアノを弾いてる方、作曲家の先生もFacebookでなんとなくつながっている方。
隣り合った辻元議員とは政局ならぬ、地元美味いもの情報をご提供申し上げた。
「もうアタシ、ほんま食べることしか興味ないねん…」と言うセンセに、
ほな国政はどないやねん、と思いながら。
毎週末は地元高槻に戻ってはるそうで、話せる方なので気持ち的には応援したい。
最近、野党時代とちがっておとなしくしてるので、在野精神思い出してまた大いに暴れて欲しい。







吉本さんに呼ばれて、調子に乗って壇上からご挨拶させていただく。

両蔵元にもお祝いを申し上げた。

呑み足りなかった分は、機会を見つけて何処かの店で呑み直さなあかん。







右から清鶴酒造の社長、石井清隆さん
真ん中が国乃長 壽酒造の社長、 高橋憲治さん
左は清鶴の跡取り、清祐さん

外国人ばかりにええ酒を飲まれてたまるもんですか。
日本人はもっと日本酒を再発見しなければなりません。
今後も郷土の酒をよろしくお頼もうします。


 


山上のホットケーキはぬるかった…

2012-10-29 19:16:34 | 

忘日、六甲山へ。 英国人グルームがひらいたという六甲山リゾートの礎。

神戸ゴルフ倶楽部はグルームが作った日本最初のカントリークラブ。


       



そんな古き良き六甲山を象徴するのが、六甲山ホテル。

旧館は現在は使われていない様子だが、趣きのあること。







六甲山一帯には別荘や企業の福利厚生のための山荘が多く、

毎日放送の山荘もあって、忘年会だかなんだかで、すき焼きをした記憶がある。

各社ともその辺から切っていくしかなく、わびしいことである。

なんとなく六甲町は元気なく、薄ら寂しい気がした。







六甲山ホテルのコーヒーハウスに。

道の南側にあるからサウスロード。 





南向きの斜面にあるので、摩耶方面の海が一望。

でも景色が売りなのに、いや、景色しか売りがないのに

ガラスは子供の手脂がつき、掃除が行き届いていない。

ここら辺がより、うらぶれ感を助長させる。





六甲山ホテル自家製アップルパイ  ¥900

もう少し量感があってもよかろうが、まぁ普通。

腹は立たないが、そう推されても困る感じ。

籠で出されたカトラリーが汚れている。 複数のナイフに洗浄剤の白い痕が付いている。

ナイフ、フォークは熱いうちに拭きあげるのが常道だが、それもしていないと見える。

汚れている旨を告げ、持ってこさせる。


問題は次なるホットケーキである。







小さな堅焼きせんべいのようなパンケーキが3枚。 しかもふっくらと膨らんだ小麦粉の

食感がない。これはもう冷凍物をチンしただけ。

しかも、ぬるい。 ホットケーキでぬるいのはもってのほかである。

カスカスで、咀嚼するとわびしさだけが去来した。





珈琲もどうみても淹れたてではない。 香りもコクもないから一目瞭然。

平日金曜の3時台。どう見てもガラガラの暇なんだから一杯ずつ淹れても

バチは当たらないだろう。 ホットケーキだって焼く時間は十二分にある。

こういう冷凍もんを出している料簡を聞いてみたいものだ。

これで良しとするならば、六甲山ホテルすでに終わっていると申し上げたい。

あやうく、神戸牛カレーライスをたのむところだった。

2000円弱も払って、ぬるいカレーでも出された日には怒り心頭しかない。





六甲山までわざわざ上がって来て、これを食わされる気持ちは判るだろうか。

我々客が六甲山ホテルに求める象徴的なのが、トビラの旧館のたたずまいである。

どこまでも頑固に良心的に戦前のクラシックなスタイルで出すお茶や洋菓子やカレーやサンドイッチ。

素材も製法も皿もカトラリーもサービスも、すべて昔風。サービス係の服装や言葉づかいもだ。

古き良き阪神間のモダニズムを学び、とことん踏襲し再生すべきではないだろうか。

手抜きだの経済性だの合理性だの、そんな醜悪なものを客の目の前にあらわにしてどうするか。

阪急・第一ホテルグループの一角にいながら、チェックも行きとどかぬようで

体制自体も六甲山ホットケーキのごとく、ぬる~いことになっているのだろう。

こんなこと下界でやってたら早晩閉店しかあるまい。

逸翁の句碑は、達筆過ぎて私にゃまるで読めないが、小林一三翁は確かに泣いている。



深夜ひと知れず、ひっそりと咲く美人

2012-10-24 16:09:42 | Weblog





見事な月下美人が今年もサイタ。  昨夜サイタ。

真夏の夜の花だと思ってたが、調べると6~11月まで開花期間だという。

今年は暑いわ涼しいわでおかしくなったのか、花の数が少なく

これっぱかりしか咲かなかった。 相変わらずの妖艶さである。

さて10月も残すところ1週間。 はえ~なぁ。

ライブパフォーマンスがちょこちょこ入るので、ここで告知を。












何の因果か、こういう狂い咲き具合である。



日本のカレーが好きなのだ

2012-10-19 14:27:52 | Weblog

インドとかカシミール地方のとか、パキスタンとかバングラデシュとか
スリランカとか俗にカレーといわれる料理は多いが、
そういうのは一切関係なく、アタシの好きなのは先人達が洋食だと思って
一所懸命工夫して日本人の口に合うように工夫を重ねてきた、カレーライスが好きなのだ。

特にクロス&ブラックウェル(C&B)などの舶来のカレー粉を焦がした、あの匂いはたまらない。
本場の人たちにゃ悪いが、スパイスをあれこれ懲りまくると、ご飯料理から離れて行くような気がしている。
わしは美味しくメシが食いたいだけなのだ。





ってぇことで、大阪大国町の「カツヤ」へ。

ここは元祖カツカレーの店として知られる。

看板にとんかつ・カレーと書いてたら、客に「とんかつカレーくれ」と言われ始めて、

とんかつカレーとしたと聞く。

よくここで買って、新歌舞伎座の楽屋見舞いに提げて行った。







しかし、恐ろしく変わらない店の佇まい。

ボクはロースの一番安いのが自分には合っている。

カレーソースとかつの塩梅がいいような気がして。

だけど980円は安くない。 が、味の芸術といわれた日にゃあね。







これこれ、この感じ。

薄いカツがへにゃっとなった感じも捨てがたい。

つまり、他店の美味なカツカレーもいろいろあるが、

どれもカツはカツとして存在していて、カレーとの一体感ということに於いて

このAに一票投じたいところである。

大盛りにしたので、100円アップほど。

隣り合った人が食ってたのは上ロース¥1400

ちょいと分厚めのカツが乗っている。

これにミンチカツ¥100をサイドオーダーしていたが、¥1500になる。

カツに合わせてカレーソースも変えているというのは見上げたもんだ。







特にソースがこのベーシックな味の方が好み。

昼のカレー1杯に¥1500はとても私の財布の間尺に合わない。

それでも真っ昼間。次々にお客さんが絶えないというんだから、

大国町界隈のサラリーマンは金持ちなのか?







真っ赤な福神漬けも変わらない。







皿を見ると、とんかつとカレーの間に、中グロあり。






もちろんそのまま食べるが、遅れてカツの数枚にウスターを落としたい。

その行為がカレーソースそのものに及ぼす影響はほとんどない。

辛すぎず甘すぎず、まろやかでカレー粉の粉くささは全く感じない。

パンやナンには合わない、これは白メシに合うように調整されている。

クラシックな、でも欧風すぎないカレーとでも言おうか。

でもAのカツはこんなに小兵だったかな…もうちょいしっかりしてる方がいいな。







建物の古さには目を見張った。テントも古い。

それだけの料金とってるんだから、もう少しきれいでもいいんだろうけど。

だって女性客の姿はほとんど見ない。

この辺の女性たちは何処でカレーを食ってるんだろう…。



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2012-10-17 10:42:15 | Weblog





ああ、今夜は肉でなきゃいけないって時あるよなぁ~。

NHK文化センターのにわか講師も数を重ねて第4弾。今回は肉焼くどォ、あいや、焼肉道!

私ぐらいの立派なオッサンになると噛まずとも蕩けるような肉はお呼びぢゃない。

原点回帰やないけれど、タレ・肉・めしと行きたかったりする。

世の中の流れも、シモフリから赤身へ。そして女性ホルモンヌの台頭、果ては熟成肉まで辿りつけるか…。

私の浅知恵だけで持つわけもなく、肉のプリンスのトークなどもからめつつ、上級焼肉店にて、

輩の無芸大食大放言で受講者のごきげん伺おうという趣向です。

11月10日(土)13時スタート どうだ、魂売ってます。


怪しい写真、載ってます。 別に人さらいぢゃないからね…。



 ロケ地  新世界原軒



表題は北のスパイの乱数表ではありません。

肉を知ろう~焼肉  でした。

4649!