マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

来年のことを言うと、膝が笑うけど

2011-11-29 01:36:06 | Weblog




知人にたのまれて、来年1月のNHKカルチャースクールの講師を引き受けることになりました。

1月24日(火) 「鶴橋にオモニの味を食べに行く!」

みなさんよりもたぶん、ちょっとだけ詳しいであろう私が、鶴橋の迷宮をご案内します。

見て、歩いて、食べて…日本から一番近い韓国「鶴橋」の魅力をお伝えしてまいりますぞ。





実は案内人も今だに迷ってしまうという、鶴橋の迷路のごとき商店街を歩き、

その最深部ともいえる、まさに民家な韓国食堂へ。 

そして韓国の伝統茶をいただきに。  店は当日のお楽しみ!

医食同源の食への考え方は、中国をも上回るといわれる韓国食。

その魅力に大いに迫りたいと思います。

年齢は問いません。 鶴橋に行ってみたいけど、なんとなく行きそびれている方、

遅れて韓流を覗き見したい方、ぜひご参加下さい。


http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_702082.html

NHK文化センター 梅田教室    問合せ 06-6367-0880

参加費  一般参加 3465円  会員 3150円 

(なお、狭い市場を歩くので、定員があります。締め切りになったらご容赦下さい)


◎1月24日(火) 13時~15時半 


 

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食欲抑制サンプル

2011-11-27 21:26:09 | Weblog

とある洋食屋さんのウインドー。
ガラスは、小ざっぱりと磨きこまれている。

サンプルがすごいことになっている。





レモンスライスももはや、この世のものではない。

ピラフだかチャーハンだかやきめしも、ご覧のとおり。





何回猛暑を乗り越えたら、こういう姿になるのだろうか。 これも老舗の証拠といえなくもない。


これはビフテキかポークチャップか解らない。 Tボーンステーキか?



どう見ても食欲を喚起されるものではないので、商売のジャマではと心配になるが、
これらを店頭に掲げ続ける主人とは、どんな頑固な人物なのだろう。

眺めていると、これはこれで味わい深い。


                                  (ロケ地  大阪十三)


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ご実家こなもん

2011-11-25 00:29:23 | Weblog

ご実家シリーズ。

兄貴がここのお好み焼き一筋。 帰郷すると必ず足を運ぶ。
無造作にソースを塗る刷毛を見ても、ええもん使っているのが分かる。





大阪都島で150年続く、ハケ市の名品。
安物を使うと扱いにくい、ソースが乗らない、毛が抜けたりもする(だ、ダレが毛が抜けるや・・・)





うちから下駄履きで行ける距離なのに、ハイヒールモモコが知っていて驚いたことがある。
二人でいくなら、それぞれにお好み焼きを一枚。 焼きそば大をシェアが丁度。





今どきの分厚い、あれこれ具の入った凝りに凝ったお好み焼きはやだねぇ。
めしになるようなお好み焼きは、基本を踏み外している気がしてならない。
お好みなんてのはおやつである。 子供のおやつをぶんどって大人が酒の肴にしようってもので。





粋ぢゃないよねっていいながら、まぁ、メシの代わりに食うんだけどね。
だから薄ぺったくて小ぶりでいいわけ。あんまり腹いっぱいにするもんぢゃない。




さりげないが、青海苔だって、ちょっとイイものを使っている。
なまじでこんな人気店になれるものではない。人知れぬ技術革新をしているはずだ。
女将は「やまたけ」のお嬢、商売というものをよくご存じである。





やっぱり、オレのお好み焼きもこれが基本形かなぁ。
アイデア凝らした今どきのメニューもないので、テレビ的とは言い難いが、それがいい。
いつ行っても安心して食べられる。ビールを頼んでしまうが、実はコップの水が一番合う。
そんな駄菓子屋的なものを残す、今となっては貴重な部類のお好み焼き。

同級生の昔ちょっと好きだった娘が、子供連れで来てて、「あら、マーベラスSやん。久しぶり」
なんて挨拶され、あれ亭主と別れたんだろうか…と一瞬心配したり。
そんなバッタリもあって不思議ではないが、まだない。





調理台では一心不乱に男たちが鉄板に向かっている。
広島の「みっちゃん」で見た男たちもそうだった。 これでないと美味くない。
豚玉一枚390円でも手抜きなし!
炎・鉄板・熱との真剣勝負である。




言っておくが、遠くから来るような店ぢゃないよ。 何処にでもあるちょっといい店。
ここへ来る暇があるなら、ご近所で美味いお好み焼きを探してもらいたい。 たのむわ。



            お好み焼き  美佳味      堺市西区堀上緑町1丁 



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ご実家そば

2011-11-24 22:28:17 | Weblog

ちょいと前のおウワサ。 
大阪堺の実家近くに蕎麦屋ができたと聞いていて気になって気になって…。 
あの、田舎のわが故郷に蕎麦屋とな?蕎麦なんか食べる顔しとれへんがな…あ、まちがい、顔やない。
蕎麦を食う文化なんか不毛の地だとばかり思っていた。 時代は変わり始めていたのだ。




JR津久野駅から5分ほど、デイリーカナートの裏道にある。
白を基調としたきれいな店舗。 屋号のいんなーとってナニ…?生まれついての…?





友達たちと待ち合わせ。 ひと足先に来た私は、お酒を所望。
銘柄は忘れましたが、美酒でした。
それにしても、津久野で蕎麦屋をひらくなんて、かなりの冒険。
飲み屋だってそうはない場所です。





ボクが故郷を離れ、東京に出た頃、寿司・蕎麦・天ぷら・トンカツ・ラーメンは
東のものという思いが強く、蕎麦屋なんてできたらいいなと思いながらも、ほぼ諦めてました。
手打ちそば、手打ちうどんと看板に掲げていても、ウソばっかりの店だらけでした。
いい時代になりましたな。





一茶庵系の焼き味噌でなく、この赤味噌を使った江戸前風のそば味噌はこの頃、珍しい。
酒にも合う。ただ味が濃いだけに、一人分としては持て余し気味。
なんかこれをつつき合うってのも汚ねぇ絵ヅラだしな。 
「並木藪」や「まつや」みたいに小皿にちょこっとにして安くしてくれりゃ、ありがてぇ。





あれこれ頂きたいが、ここはベーシックなせいろを。
蕎麦は国内産の丸ヌキを仕入れての石臼挽き、自家製粉による十割蕎麦。
色白のすがすがしい色をしていて、香りも温度も申し分なかった。
新そばの時分はうす緑色になるんでしょうかね。
つゆがちょっと甘めに感じました。アタシはどっちかってぇと、辛めのキリッとした派だもんで。





みょうがそば  みょうがとすだちの合わせ技。

みょうがを刻み、立ててあるのが面白い。上品。
この上品さ、津久野で大丈夫か。





辛味大根のおろしそば。削りかつおが添えられてくる。

温かいのも食ってみたかったが、そいつはまた後日。

たとえばうちの親爺なんてのは、東京っ子のくせに冷たい蕎麦を受け付けない。
熱いので行きたいが、鴨が苦手なんで食えるものがなくなっちゃう。

なので理想とは違うかもしれないが、熱いそばをおいしく食べさせる種ものを
出すってのはどうだろう。 藪系みたいにハシラとか芝エビで小さなかき揚げこさえて、
天ぷらそばにするとか。面倒だろうけどね。

どうも、お蕎麦屋さんにありがちなんだけど、いい蕎麦の実を求めて全国あちこちの
蕎麦を使って、合わせる具材も全国のものを吟味したりすると、
えっと、オレは何処で食べてるんだっけ…という気になる。

せっかく堺にあるのだから、堺の色を加味したらいかがだろうか。
堺は元々「金露」なんてブランドもあった酒どころ。堺の酒復興を夢見た「夢衆」なんて地酒もありまっせ。



そば湯もまことに結構。

そうだ、泉州の小ぶりの穴子を天ぷらにしてみたらどうだろう、トビアラなんかもあるし。
この先、駅の向こうにある雨風醤油とコラボしてみるっていう方法もあるだろう。 
もろみはちょっとした酒肴にもなるだろうし。 柚子酢もいいそうですぜ。
今やよそ者となった自分には、そういうリージョナルなものに妙に惹かれるのだがなぁ。

かえり際に聞いたら、ご主人の稲富さん、中学の先輩だった。 先輩がんばれ。
オマエに言われなくても頑張ってはるわ…さよか。

接客はさりげないが、津久野でやる限りはもう一歩、客に声かけて熱意を伝えてもいいのかもしれない。
まだまだ蕎麦の楽しみ方は知られてないでしょうからね。
順調にそこそこ儲けてもらわない限り、我々の仲間はこの先も安心して楽しめないのであって。


   いんなーと・みやびの   堺市津久野町2  駅から5分。 ミスドの裏道をまっすぐ。


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篠山 二日目

2011-11-19 15:51:11 | Weblog


田舎の夜は怖い。正真正銘の真っ暗である。
闇から何かが出てきて襲われそうな恐怖感がある。

山の方でケーンと鹿が鳴いた。熊でも出てきたらどうしよう・・・とか考えてしまい、
夜気の中、ちょっと外へ出ただけでもゾゾゾとしてしまった。 根性なしか。


アタシ一人遅かったので、ちょいと寝不足だが、朝飯にはしっかり反応するのだ。





台所から、いい匂いが漂い出した。
宿のお嬢さん方が土間で、朝食の用意をしてくれている
トントントン…という音やら味噌の匂い立ちこめ、懐かしさを感じながら起きる





朝食のプロデュースは、ご近所の「ろあん松田」さん。
夕食を和にして、朝食をひなの蔵の洋にすることもできる。
丹波の自然薯のとろろが美味かった。





新米を羽釜で炊いたごはんがピカイチ。
朝から無反省に3杯も食ってしまった。





女将というには、若くチャーミングな女将さん
私らが泊ったのはお祖母ちゃんの家だったそう
ヤギがご近所のアイドル





街は篠山まつりだかで混雑していた
丹波の黒豆の解禁。豆でこんなに湧くものなんだ





黒豆の枝豆なんて言われ出して、まだ20年もたたないんぢゃないか?
そのまんま置いておけば、大きな黒大豆に育ち、年末おせち用に高く売れる
そいつを未熟のまま食ってしまうなんて、ゼイタクこの上なし





丹波の黒豆にブランドがあるなんて初めて知った
川北産は粒が大きく、波部黒産も味がいいという





こんな風に周辺農家が運んできた枝豆を、そこら中で販売していた。





メインの街道沿いで、ササヤマルシェ開催中。
いろんな出店があって、でもプロの露店はいなくて、楽しい。
ろあん松田のお嬢さん、鮎美さん発見。 かつて大正で蕎麦屋を開いていた。
コルビさん関係でフランスに行き、今、戻って実家を助ける





鹿のカスクート
ポテト・コーン・オニオンを練り込んだパンに、鹿肉のロースト
鹿は赤味でクセがない。アタシはもう少し焦がした方が好き。

さて、丹波篠山の名物に「箱寿司」がある。
澤藤という店を勧められていたのだが、そこから遠く離れてしまったので、
「三笠鮨」という店にあてずっぽうで入る。

のんびり篠山時間。
かなり待たされて、でも急ぐ旅でもないので、カリカリせず待つ。
期待が膨らんでパンパンになり、しぼみかけた頃、登場~~~

ジャジャ~~ン!!



これが箱寿司か… 鯛もしくはヒラメと玉子焼き、穴子のつけ焼きの2種類。
上からツメが思い切り塗られる。
この濃厚なツメがどうにも単調で、最後までに食べ飽きる。





バッテラ  鯖寿司も篠山名物らしく、あちこちの屋台で売っていた。
なんでこんな山国で鯖寿司かと思ったが、日本海から何本も通っていた鯖街道の一本は
篠山を通り、物資はここを経由して阪神へと向かったのだろう。

それにしても、この箱寿司には驚いたのだが、
冷静に考えれば、このスタイルの箱寿司はおそらく長い歴史があり、これを小鯛・海老・焼穴子・すり身を
入れた玉子焼き・椎茸などを使い、味のバラエティを持たせ、“二寸六分の懐石料理”といわれるご馳走に
仕立て上げたのは天保12年、大阪船場の「吉野鮨(鮨の字がちがう)」だ。

と考えると、篠山流に原型を見る方が妥当なのかもしれない。あるいは大阪寿司が逆に篠山へと
流れ着いたか。その辺りを考えたら面白いが、時間のかかったのには閉口した。
ま、ムリから「長閑な時間がおくれた…」と言えないこともないが。





土産にした栗と枝豆。
栗剥きをさせられた家人は腱鞘炎みたいになり、長く恨まれることになる…。


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