マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

上方割烹の情

2015-06-26 16:56:59 | 

  
 

 横長の半紙に品書きがズラリ。 だが、焦って注文するこたぁない。

 何か一杯もらって、ゆっくり眺めるに限る。

 しち面倒という方は、料理人に尋ねればいい。







ここの主人は、喜川有尾の出身。  喜川の大将に聞くと、

昔は今日入荷の魚を書いた木札を縄で綴じてあるだけ。 

あとは客と板前の話し合いで献立が決められた。

食べ手もそれだけで経験値が丸わかり。 値踏みされたという訳。

片身は造りで、片身は焼いてもらおか、アラは骨蒸しでいこか…と、客がイニシアチブを握った。

時代を経て、遊び慣れたる旦那衆の姿すでになく、墨痕鮮やかにズラリと書くようになったのは

喜川の大将あたりからだろう。






造り5種盛り
サヨリ(加太)・ハリイカ(泉州)・アマテガレイ(泉州)・カツオ(紀州)・イズミダコ(泉州)



  



酒も好みのイメージを伝えれば、選んでもらえる。 ツウな銘柄が揃う。







飯だことタケノコ煮

    





鳥貝のぬた



       






 

サエズリと水菜の焚き合わせ。

大阪らしい料理やなぁ。  








本メバル煮つけ 見事やなぁ

ちゃんと料理屋のそれになったぁる



       







ちょっと贅沢だけど、和牛イチボのビフカツ。

こいつを塩で。







ここの名品である、梅干しの茶碗蒸し。

針で刺して酸っぱさを抜いてある。

ほんのりとした梅色、穏やかな梅の風味が、ちょっと一息という感じでよろしい。








桜飯蒸し茶づけ





タケノコご飯、浅蜊汁で満ち足りた。

去年できたばかり。若いスタッフも気合いが感じられて新鮮。

こんな店の常連になれたらなぁ。

一発当たらなきゃムリだけど。