マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

食欲まる出し

2010-08-29 18:39:04 | 

夕食後、士林夜市へ行く。台北市に点在する夜市のうち、最大のもの。
9時過ぎてるのに、この有様。 しかし・・・猛烈に蒸し暑い。



両側の屋台は人気の店とそうでない店がある。
香ばしい香りが惹き付ける。葱か青菜を豚肉で巻いて焼き上げたもの。



胡椒餅も士林名物らしい。



だが、行列を作ってに加わっている時間はないので、あきらめた。




暑いので、冷たい飲み物の屋台も多い。
我々ビールと行きたいところだが、不思議なほどアルコールを飲んでる人は少ない。
食い気一本なのだろうか。





ひときわ、きらびやかな屋台。サタデ―ナイトフィーバーか!





大腸を小腸で包む・・・まがまがしいことを連想させた。

紅いソーセージと、ひと回り大きな白いソーセージが焼かれる。
白いのは肉ではなくもち米なので、腸詰にあらず。
この白いきりたんぽみたいな奴に切り目を入れて、紅いソーセージを挟む。
ソーセージのライスバーガー包みだな。腹にズシン!と来そう。





これどう?台湾ソーセージ、こんなの一本食ったら、あと何にも入るかよ。





出ました。士林名物、臭豆腐。
このベタつく暑さの中でこの匂いを嗅ぐと、思考回路がグラグラしてくる。

好きな方には悪いが、猛烈な香り。しいて似た匂いというと、下肥ですな、排泄物。
一歩譲ってくさやのあの匂い。

ただ、インドのスパイスが体臭に煮てくるのと同様、どこか人間的な、
自分の分身のような気がして、クセになりそうな気はする。私はならないが。





この一軒が人気らしく、やはり行列ができていた。
もはや、並ぶ気力は生まれてこなかった。

悪臭のもとの漬け汁に漬けた豆腐を、油で揚げるだけなのだが、まぁ油にも
匂いがまわっていて、なんとも悪魔的な匂いとなる。

食感は揚げたての厚揚げ。バリッ、サクッという感じ。塩加減も悪くない。
サクッとして美味い不味いで言うと、美味い。 ただ・・・臭い。





これはさすがに日本ではお目にかかれない。
横浜中華街をくまなく探せば、一か所ぐらいあるのかもしれない。

「日式大阪焼」の屋台。何だろうと見ると・・・





お好み焼きではないか。大きく焼いて、四角く切る。

なるほど、省スペースと言う訳だ。確かに丸である必要はない。





大が二つも連なる、何がでかいのかと思うと・・・





巨大なチキンカツレツである。じっくり揚げられて美味そうではある。

だが、ここも行列。若い子たちがこいつにかぶりついていた。腹一杯必死。





鶏のとさかとか、腸詰などなど、なんでもおまっせ~。





フルーツも美しく陳列されている、スイカ食ったが甘かった。





ジュース屋さん。やはり漢字の国である。
じっと見てると、目がチカチカしてきやしないか。





士林夜市のインドア・フードコート  あらゆる店が軒を連ねている。






漢字が押し寄せてくる圧倒的なパワー。ものすごいものがある。
ねじ式の主人公が目医者を探して街をさまようシーンのようだ。



いや、ものすごい。今回も夜市は膨満感に敗退す。

夜市に来るなら、晩飯は抜いて来なければ、その魅力はわからない。

いっぺん、メシ抜きで来て、腰すえて勝負しなければいけない。




快適健康回的火鍋

2010-08-19 13:21:04 | 

引き続き、台北のうまいものを。
夕食に訪れたのは「天香回味(テンシャンフェイウェイ)」。
東京には何軒かあるようですが、台北の店も家族連れなどで混んでいた。




回味というのは、モンゴル風味ということなのだろうと解釈。
思いつめた店員の服装は、太鼓叩く、沖縄舞踊の服によく似ている。




この鍋を考案したのはチンギス・ハーンとか。
鍋は真ん中で仕切られ、両方が楽しめる。
左の紅いが天香。数十種類の天然植物とタカノツメなどの香辛料。
右の白いのが回味。薬効成分あるスパイスがぷかぷか。




具は海鮮、肉、野菜など。海老とイカのつみれ団子。
まぁ、なんでもありですね。



このキノコはなんつったか、タモギ茸でしたっけ。



白菜小さい。



豆苗、湯葉なんかもあり。



好きな方で好きなように食べればいいようで、
中国ではだしの出るものから、なんてうるさく言わないようす。




ドライタイプの湯葉が美味い。
あっさり塩ベースの白いスープの方。
紅い方も決して辛くない、カプサイシンも含まれるが予想よりマイルド。






適当に行きつ戻りつしながら。
最後の麺やご飯をパスしたのは、この後、夜市へ行く予定だったので。
お腹一杯食べても、軽やかな漢方スパイス鍋だった。





いつまでたっても慣れない、カエルの卵。
あいや、バジルシード。なんでこんな形状してるのだ、キミは。




今までモンゴル料理に余りいいイメージなかったが、これはまずまずのヒット。
一人2千円ほどでほぼ満足できる。



待てどくらせど 豆花

2010-08-17 01:58:40 | 

旅のモットーは歩き回ることにある。
とにかく歩かねば、その街の素顔は見えてこない。



美術館でじっくり古今の芸術にふれる向きもあろうが、
ボクはその時間があれば足にものいわせ、街の隅々を歩くことにしている。

路地やら商店を覗いたりして人々の暮らしぶりに触れる方が、なんぼか好きだし、
そんな姿の方が重要に思えるからだ。



ってなわけで、この日も2万歩越え。営業マンでもこうは歩かん。

途中、くたびれて冷たいものをと入った「古早味豆花」。
豆花でタオファー、豆乳プリンといったところか。
古早味は、昔ながらの…という意味らしい。

下の写真の右側から来て、右隣りの店舗に入り、メニューなど眺めていたが、
待てどくらせど店員がやってこない。
業を煮やし、出ようかと思った頃、隣りが店舗だったと気付いた。おマヌケ。
こっちがいたのは、満員の時の追加スペースだったのだ。 言えよッ!





けっこう有名な店らしく、日本の取材陣の色紙があったりする。
1日1000杯以上売り上げる人気店らしい。

初代はこうして天秤棒かついで売り歩いた・・・のだろうか。
と、思ってネットで調べると、2006年開店とある。 なんなんだ?この絵は。





迪化街を歩いていると各所でむっと鼻をつく強烈なニオイが漂っていた。
しいてあげると汚穢に近い。あとで気づいたのは、臭豆腐の匂いだった。
これがあちこちに漂い、高温多湿の気候も手伝い、グランと目眩を起こしそうな
気分にさせたが、このデザート屋はそいつをスパッと忘れさせてくれた。





緑豆豆花  この白いのが豆花ですな。緑豆も小豆のように甘く味が付いている。
そして甘く冷たいスープに、氷が浮かべてある。体温が2度ほど下がりそう。





ここの名物でもある、紅豆牛奶雪花氷。早い話、ミルク金時氷。
かき氷機の具合なのだろう、氷がふわっとしていて空気を含み、くち溶け抜群!
これは文句なく美味です。





私がたのんだのは愛玉子。オーギョーチーというやつ。
上野か何処かにも昔からありましたなぁ。

調べたら、カンテンイタビという植物。台湾北部の山間部に自生する植物で、
この実かなんかを茹でると固まりやすく、これにシロップなどをかける。
台湾ならではのメニューですな。

レモン愛玉子





汗が引っ込み、スキッとする、爽やかな風味。

日本もシャレにならないほど暑いんだから、日本のクールデザートも
もっとバリエーションがあってもいいだろう。



台北ネタを

2010-08-16 02:00:16 | 




こうして見ると、ものすげぇ漢字の国。
食欲を彩る文字が、嵐のように押し寄せてきた。

過日、4,5年ぶりで台北へ。その時に食したものなどに言及しておきたい。

「阿宗麺線」のある西門は、若者の多い原宿のような街。
麺線とは細いRice-Noodleのこと。





おたまで無造作に、丼に汲みあげる。
丼が小さいもんだから、なんだかこぼしゃがって、汚ねぇなぁ、もう。





あんちゃんが、仕上げにタレのようなものを足していた。



箸もなく、このレンゲもどきで食べる。そんなにゃ熱くない。
細いビーフンの他は、豚の胃か腸が少し。だしに使った鰹節らしき破片。
パクチーを上に乗せれば出来上がり。 小45元(約150円)




私はもちろん大60元(210円)、といっても丼は小さい。パクチーが嫌いなら、「不要」と言えばよい。素麺よりなお細い麺に、とろみのあるだしがからみまくる。
麺自体は存在感なく、味は単調になってくるので、
パクチーの香りと豚ガツの食感が一種アクセントになる。





3種類のタレが置かれていて、客が好きなように補強できる。
手前から、黒酢・ニンニク・辛い醤油。 だいじょうぶかぇ、これ?





なかなか若い連中で混んでいる。この値段だから小腹を満たすには丁度いい。
隣りは学生服屋さんで、その前に突っ立って食べる。

ふむふむ、まぁ、これは腹は立たない味。
日本でやって流行るかどうかは、未知数。



天龍山の熱い一日

2010-08-13 01:15:30 | 

庖丁一本さらしに巻~い~て~ 昔演歌番組やってる頃、藤島恒夫さんは私の書いた「月の法善寺横丁」の歌イントロをいたく気に入り、「ええなぁ~もろて帰ろ」と
メモしてらした。祝儀はくれなかったが(欲しいんか!)、まぁ気分は悪くはなかった。 


法善寺まつり。水かけ不動横のお堂ではWヤング平川師匠が歌っていた。いきなりの大演歌大会。ほどほどでおきなわけん。



福団治師匠のお姿も。水かけ不動をバックに。
天龍山は法善寺の山号ですな。




バーコトラ特製ピーチウォッカで、芝居裏の精霊たちに乾杯。
こいつがまた、バカうま! いざ、まつり歩きを開始。




本湖月さんの定番!鱧の笹巻き寿司




懐石の点心の一品のよう。鱧の照り焼きを笹巻き寿司に。
「京都行ったら2000円ぐらいするよ」と穴見さん。これ500円、お値打ち!




喝鈍さんの手打ちおろし蕎麦  300円ぐらいだった。





喜川さんの鶏とトマトの香菜煮などを立て続けに。
バジル味噌ソースが美味! 300円だったかな。




こうなりゃ、ワインも飲んだりして。


メインのステージを覗きに行くと、うちのバンドでもボーカルを務めるチャーリーニーシオが楽器を運んでいて、今からオープニングアクトという。聞けば昨日、川名さんに出してくれと売り込んだとのこと。やるな。人間、何だってできる。




夜はWasabi×えび家のコラボライブへ。結局Wasabiの常連客がバンド演奏するだけの肩すかし。小エビくんと今木さんが何かしてくれると思ってた。まず二人は先だって挨拶ぐらい必要だった。そして「我々はできないのでこちらのバンドに・・・」と紹介した方が客には親切でした。




だるまで串カツつまんでると、前で人が倒れたという。
行くと太った男性が横たわり、女性が心臓マッサージ中。
顔は土気色だ。(その女性はどこかで飲んでた看護婦だった由)救急車を呼んだというのを確認したが、じっとしてられるか。





「医者いませんか~!」と駆け回って、なんとか独り捕まえて、
「おらおら、どいたどいたどいた!てやんでぇ、べらぼうめ!」と戻った時には
救急隊が到着していた。
その場で呼吸は戻らず祈るばかりだったが、後で助かったと聞いた。

よかったなぁ、べらぼうめ。