マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

第9回ぶとり会 福島場所

2008-01-31 15:52:35 | 

内臓に中性脂肪がトグロを巻くオッサンたちが集まり、タダ美味い美味いと鯨飲馬食に身を堕とす会、それが泣く子も黙る「ぶとり会」である。


今回は愚生が世話人。何度かロケハンに歩いてはみたものの、いつも行ってる店はわりかし上品な店ばかりでインパクトに欠ける。この会は店のピックアップが「濃く」なくてはならず、なかなか選択に苦慮を要する。
要するにその街の匂いが充満するはらわたのような店が一番いいのだ。

神戸と京都のカメラマンは夕刻、新梅田食道街で落ち合い、
「北海(ペーハイ)」で早速やっている。こちらは会議が延び、二人に移動してもらった「立ち飲み大黒」に着いたのは、もう8時近かった。

そこから移動、聖天通りを入ったところにある、「ホルモン中尾」へ。










ミノサンド



モツ系がゴロゴロ。薄いテールが炙りには最適。



焼き担当は、京都のH巨匠が買って出てくれた。

CTスキャンのように断面。


赤い肉


これはチレだったか、バーミリオンの肉


ここでご飯で焼肉はぐっ我慢していただき、移動あるのみ!
2号線のロシアン・スタンディング・バー「ボーチカ」へ。



ロシアンといえばヴォトカ。このハニーペッパーけっこういける。



ピロシキってこんなミートパイみたいだっけ・・・



ロシア式餃子「ペルメニ」 ラビオリのよう。
ロシアン料理はこのサワークリームを日本の醤油のように使う。



  福島OK1番街  「立ち飲み大黒」
  聖天通り商店街 「ホルモン中尾」
  2号線沿い    「ロシア立ち飲みボーチカ」


阪神青木から西むく侍

2008-01-26 12:10:11 | 

阪神沿線ロケハンに歩く。僕の担当は青木~元町エリア。
まず「阪神青木」。
青木と書いて「おおぎ」と読ませるのは、ここしか知らない。
関西スーパーの奥辺りに、気になる中華Barが。『天清』

まだ営業には早かった。
小籠包、金針菜の炒め、胡麻豆腐の天ぷら・・・気になる。

「住吉」下車。
神戸のカメラマンK師匠の長年の行きつけ『すえちゃん』。
市営住宅の1階で店を構える。

K師匠、ここの味、大絶賛。


二代目の姉妹がやっている。
焼いてる側で食べる下町スタイルのお好み焼き店。



下に丸く生地をひいて、その上キャベツ、ネギ、天かすなどを乗せ、
生地を少し。広島スタイルというか、薄焼き、ベタ焼きスタイル。
混ぜ焼き全盛になる以前は、このスタイルが多かったと思われる。

キャベツがわりと大雑把。手前はスジ油かす、向こうはスジに大貝。
神戸スタイルのお好みにはこの大貝が用いられる。
これがいいダシが出るのだと女将。スジがミンチにしてある。


キャベツは水分をとばしてから使うのか、サックリとした味わい。
もったりとしない。美味!もう一回食べたい。

「阪神御影」 寒くて駅南側の酒屋がやる立ち飲み
『美よ志』に避難。


ああ、お湯割りに粕汁。灘の酒蔵が多いため、新鮮な酒粕が
手に入る。年配のおばちゃんたちがいい雰囲気を醸しだしている。


御影の洒落た立ち飲み『ライオン堂』。
これは駅の北側。ほどのいい昭和ロマン風。



早い時間にはワンコイン・サービスってのがある。
飲み物がちがうがこんな感じ。
米焼酎のソーダ割りにライムを絞ったライオン・ボール。
心地よい。ここでリサーチのB嬢と合流。


プルプルのだし巻き

御影駅すぐにある、串かつ屋台『いくちゃん』。
雨天休みという。こういう屋台が生き残っているのだから
たまらない。街は歩いてみなければいけない。



寒々した外気の中だが、主人の人柄で温まる風情。


レバーは素揚げで

アジ、テッチャン

この季節、カキはぜひもん



もう一軒ということで、
阪神「岩屋」の焼肉屋『かどや』へ。
誰も焼肉をたのまない不思議な店だった。


海老マヨ 


ピリ辛スープ餃子


蓮根挟み揚げギョーザ
茄子はさみ揚げギョーザもたのんだ。


バラ肉のレタス包み
焼肉のメニューが肩身狭そうだった。

シメに御影に戻って、バー『タルタルーガ』。
行けば立ち飲み、美よ志の2階で、双六でふり出しに戻った感じ。
御影はすっごくコンパクトにまとまっている感じ。

さらに神戸方面の西方浄土が手つかずなので、再度出陣すべし。

案内役を買って出ていただいたK師匠に、あらためて感謝!


神戸にこの人あり

2008-01-23 09:52:54 | 


都市型オーベルジュとして全国に知られる、神戸北野ホテル。
トアロードを上った突き当たり手前にある。

女性に人気の小さなホテル。
エントランスはパティオ風の造り、天井は思いのほか低い。
オープンしてすぐに取材して以来。

総支配人にして総料理長の山口浩シェフ。
師匠のコート・ドール、ベルナール・ロワゾー譲りの水の料理を
日本に持ち帰り、さらに進化させている。
世界一の朝食は北野ホテルの看板メニューとなっている。

輝かしい料理人にして経営者だが、複雑だった家庭、悪ガキだった
少年時代、その道のりは決して平坦ではなく、コンプレックスの塊りだった
という話が面白かった。

ひと仕事終え、T女史と、メインダイニング・アッシュへ。
ランチの時間を大幅に遅れたので、テーブルは我々だけ。

アミューズ・ブッシュ
グリエールチーズの入ったプチ・シュー
ドライトマトのスティック、イベリコ豚のサラミ


前菜  時計回りに「カエルの腿のフリット、パセリソース」
「真鯛のコンポーネント」「アワビのクロケット・肝ソース」
「チョウザメのスモーク、キャビアのせ」「鶏のパテ・トマトのチャツネ」


手長海老のポワレ 自家製キャビア
菊芋のピュレ、マグロの心臓とカリフラワー(震えるほど酸っぱい、
ライムにマリネしてある)

海老のスープと一緒に
エスプレッソのようだが、濃厚な海老のだし


サプライズ皿が登場・・・!


半熟玉子と、たっぷりの、錦戸製まつのはこんぶ。

・・・なわけはない。

トリュフ玉子 この二つの相性は抜群。
山口シェフがラ・コート・ドールへ行く前に研鑽を積んだ二ツ星の
フォージュロンにはトリュフとゆで卵というスペシャリティがある。

一見、猛禽類の巣のやうでせう。
下に敷いてある焼きオニオン、トリュフと牛乳を使ったソース。
 ↓グチャッとつぶして食べる。美味・・・悦楽・・・。


メジナのポワレ 
皮目をしっかり焼いて、蒸し焼きに。
別に出された耐熱容器のスープ・ド・ポワソン(魚のスープ)と
盛り付けて出される。ガルニチュールは3種類のカブ。
メジナをベラと説明されたが、持ってきてくれた説明書には
グレとあった。ぐれたろか。


肉料理
左がイベリコ豚のロースト、右は豚バラのラグー
栗のピュレ、茸


連れは鴨のロースト
やはり2種類のソースが楽しめる

料理は全般的に塩が少し強い。
水の料理って油をできるだけ引くだけぢゃなくて、塩っ気はしっかり
つけるものなのかと思った。もう少し塩を控えても野菜などは
その持ち味で美味しくいただけるはず。
水の料理は素晴らしいが、水飲み料理になってはシャレにならん・・・
山口さん出た後だったので、彼の手によるものではないけど。

デザートはチョコバルーン 卵の殻のようなチョコの中には、
バニラビーンズがいっぱいのアイスクリームとマンゴー


連れは苺とブルーベリーのスープ仕立て
お肌が喜びそう

もういっぺん、じっくり食事に訪れたいレストランにはちがいない。


 レストラン・アッシュ  神戸市中央区山本通3丁目



大衆中華の花

2008-01-23 08:51:37 | 


近くのアナザドリームまで行ったので、イベントを抜け出して
ご近所の中華で。飲み屋を探してたが、適当なのが見つからず
中華屋で一杯やろうとなる。

 web風に書くと、 海老天ウマーーー!!


ビールに紹興酒1本がみるみる消えて行く。

  餃子ウマーーーーー!

     カニ玉ウマーーーーー!  じゃかまっしゃい!!


一碗水などの中華とは対極の、町場の中華の気張らぬことよ。
酒にもよし、もちろん飯にもよし。

  豚天ウマーーーーー!!@@ ハハ、顔文字はよう書かん



 ザー菜 ウマーーーーー!

思えばこのメンバーとは、学生時代、緊張して某ホテルに北京ダックを
初めて食べに行ったなぁ。
えっ、これだけ・・・って感じだった。ダックより味噌の印象が強い。

大衆中華、町場の中華は東京浅草にあった来々軒に始まるという。
もちろん横浜中華街の聘珍楼とか、そちらの方が古いが。
五香粉や八角、豆豉などの香りを抜き、食べやすく日本化することによって、見事に生き残ってきた。
マークが顔になったハマムラとか、蓬莱、王民王民が懐かしい。



 肉団子ウマーーーーー!! はメッセの黒田有を通して知る。

ここは彼だけじゃなく、芸人の多い店。
駆け出しの時代、食えなくて、盛りを多めにしてもらったりしたのかな。
この日も、隣りの卓に名前の知らない噺家がいた。
死んだ清水キョウイチ郎を見かけたこともある。
しかし、ま、料理が似たような色めになるのは、ご愛嬌。


    中華「紅蘭」   中央区千日前  相合橋筋を阪町に入ル


日本酒にスイングって

2008-01-21 01:04:42 | カントリー


酒蔵っつうのは楽しいもんだ。自分の吐く白い息、背筋がびびっとくるようなうすら寒い中だが、どでかいホーローびきのタンクの中では酒が静かに育ってるんだな。どこかで樽の音がカ~ンと響く。そんな空気が甦ってくる2月、いよいよ新酒があちこちで出回り出す。

そんな新酒飲ませるよってんで、試飲会だかなんだかで演奏することに。バンド全員参加すると身動きとれない小屋らしい。
そうでなくても酒飲めないメンバーもいるので、今回は酒好きピックアップメンバーで。よってホット・フィドルバンド北部支局を名乗る。

       

しかし・・・日本酒にウェスタンスイング。
湯豆腐でカンツォーネみたいなもんか。フカヒレ煮にバーボン、
カレダニョー(子羊骨付き背肉の香草焼)に紹興酒、浪花節にワイン。
お客さん、悪酔いしなきゃいいがなぁ~。
そんなの気にせず、こっちが先に酔っちまうか。