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趣味と節約と時に妄想の記録

節約を通して未来を創造するブログです。
時に妄想も書いたりします。時々趣味の写真もUPします。

近未来小説3

2010年01月22日 10時12分08秒 | 近未来小説
少年の気づき

ある時少年は気が付いた。ただ置いてあるだけのスピーカーから突然音がする事を。

配線も何もしていないスピーカーだ。

突然ハウリングを起こしたり。無線のような小さな声がしたり。

その後少年は、その原因が違法無線のせいである事を知った。

少年も青年になり、携帯電話が流行りだした。

ある時青年は気が付いた。スピーカーの近くでメールを送信すると、そのスピーカーから音がする事を。

カチカチ、カチカチと数秒間音がした。

その後青年は、その原因が携帯電話が使用する電波の周波数帯の干渉である事を知った。

直ぐに、周波数帯が変えられて、同じような現象は起きなくなった。

月日が流れ、青年は中年になった。

その頃、振動から小さな電気を発電するシステムが開発されていた。

細かな振動も電気に変換するシステムだ。

中年は思った、振動が電気に変わる。電波とスピーカーと振動・・・。ナノ技術。

月日は流れ、中年は壮年になった。

今は西暦2025年。空間に無数に存在する電波から電気を起こすシステムが実用化され、化石燃料の依存率も多少は軽減された。

家庭内の消費電力も有機ELの普及により大幅に減少した。また、マイクロナノウエーブシステムの普及により、家庭内の電力事情もかなり変化した。

どれだけ文明が進歩しても、進化しないのは人間だ。

技術を我が物にしたい組織とはいつの時代にも存在する。

権威を構成し、支配者と被支配者のピラミッド構造をどうしても好むらしい。

その存在により、この惑星地球号はやがて存続の危機をやはり迎える事となる。

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