いにしえの約束。それはこの星へた辿り着いた、はるかはるか過去の話である。
確かにこの星の物質は自由に使って良いとは言われていたが、大地に深く穴を掘っても良いとは約束を交わした事が無い。いつしか時が流れ、そんな話も消え失せてしまったのだろう。
再度伝える。地表から30m以上は掘ってはいけない。そこには大地の血が流れ、あなた方のように肉もある。山も生きている。むやみにトンネルを掘れば、血の流れが変わり、やがては麓の表面も変化してしまう。平野と山間部では基準がその場所その場によって違う。
日本の古い地図を見よ。 都市という都市(なだらかな平野)は山からの堆積物。その堆積物は地からの贈り物。人間に例えれば不要になった垢のような物。誰しも垢を集めて何を作ろうが文句はいわんだろう? これは例えじゃ。 あなた方の身体も、垢の下は皮膚だろ?穴を開ければ血が吹きでる。大地も同じ。 この星は、あなた方と相似じゃ。 おおいなる存在はあなた方に、相似の関係を造った。いわばネットワークのような物。
だから繋がれば痛みも伝わる。不具合もわかる。 昔はそうしたものだった・・・。
古(いにしえ)の話だから、今は反古にして良いかと思ったら、残念ながらそうでは無かった・・・。
厳然と地は動き、生きている。 この星に住まうなら、いにしえの約束を思い起こさねばな。