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趣味と節約と時に妄想の記録

節約を通して未来を創造するブログです。
時に妄想も書いたりします。時々趣味の写真もUPします。

近未来小説7

2010年03月11日 15時13分18秒 | 近未来小説
20XX年。地球の公転軌道が平面では無く立体である事が探査衛星により判明。

さらに太陽を周回するとてつもなく巨大な衛星が発見された。その衛星の中心部は人工物で、太陽系に存在するいかなる物質でも精製不可能な物質で構成されているようだ。
その距離は、地球と月の距離よりも短い。しかも静止している。

衛星そのものがシールドを形成しており、同時にその衛星が太陽風を微妙にコントロールするシールドを形成している事も判明した。

地球が丸焼けになるかならないかも、その衛星の微妙なシールドの影響下にあるようだ。

「我々は単なる籠の鳥である」

正に宇宙は完成された芸術だ。

「尾張の仕組みは、終りの仕組み」

「仕組みがわかった瞬間に、宇宙は次の仕組みを模索し形態が変化する。」

その昔、覚者は湖面に木の葉一枚落ちるも感じ取れると語った。

宇宙はまさに湖面であり、惑星は木の葉1枚である。しかし、宇宙の管理システムはその小さな動き一つさえも感じ取っている。

「尾張の仕組みは、利用する仕組みでは無く、育み変転して行く仕組み。」



ひしめき合う籠の鳥。お互いが傷つけ合い我先に餌を啄ばむ姿。広い世界を与えても同じ事。

シールドの解析が進み、その存在をも認識できるようになった時点で、一つの文明の完成である。もはやその存在を隠す必要もなくなったのであろう。それは、同時に文明の区切りである事を意味する。

「完成は同時に、終りと変転を意味する。」

20XX年。一つの文明が完成し、同時に終焉を迎える。別の言い方をすれば、開けてはいけない箱を開けてしまった・・・。
もう誰も制御出来ない。それが宇宙のシステムだからだ。

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