ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

「地雷を踏む思いで」の追記

2004年11月12日 | 通信-その他・雑感

 先々週載せた「地雷を踏む思いで」について、先週、友人からメールがあった。

 ところでガジ丸通信の記事ですが、最新の「地雷を踏む思いで」は後半何のことを指して言っているのかよく判りませんでした。イラクでテロ集団に斬首された証生さんのことでしょうか?新潟の土砂崩れの優太君救出の話が頭なのは読んでいて判りましたが、後半部分が正直な処、よく判りませんでした。

 “何を言っているかよく判らない”ことの言い訳をその場で書いて、返信する。その返信に対する彼の返信メールが来た。

 家内も伊波さんのメールを読んでとても良かったので、このメールをこのままHPに載せたらよいのではないかと言ってました。

 「地雷を踏む思いで」を読んで、彼と同じような疑問を持たれた方がきっと、他にもいるのだろう。というわけで、彼と彼の奥さんからの助言を聞き入れて、以下に彼に送ったメールをそっくり載せる。一個人の生死を題材にして、ガジ丸の軽い文章で表現し、それを公にする、ということに怖さはあるが、
 故人の冥福を祈り、御家族、関係者の方々の心痛を察し、お悔やみ申し上げます。
という一文で持って、許していただきたい。


   奥歯に物が挟まって

 「地雷を踏む思いで」へのご指摘、どうもありがとう。
 後半部分は、“テロ集団に斬首された証生さんのこと”です。
 ブッシュのイラク攻撃には大反対で、自衛隊のイラク派遣にも疑問を持っていたので、若者の無謀な行動とは思っていても、それを正面切って非難することができず、奥歯に物が挟まったような書きようになってしまった。
 テロ集団を擁護するようだが、鼠が虎と戦って勝つには、どんな卑怯な手段を使ってでも、と思うのは当然なこと。だから、短パン姿で、金も持たず、周りの制止も聞かずイラクへ踏み込んだ若者には「バカか!」という感想が先立った。
 イラク戦争は間違っている。したがって、自衛隊派遣も間違っている。とは思うのだが、だからと言って、テロ集団の脅しによる自衛隊撤退は、これも良くないことであると私は思う。小泉首相もきっと脅しには屈さないだろう。自衛隊は撤退しないだろう。そして、若者はきっと命を失うだろう。そう予想されたので、死者を鞭打つような「バカか!」という感想は、素直に書けなかった。
 もう一つ。イラクで何が起きているかこの目で確かめたいという気持ちは私にもある。あるけれど、オジサンにはイラクまで行く情熱は無い。我が身の危険を顧みず、周りに被害が及ぶことも承知で、なお道を突き進む。そんな情熱こそが世界を変える力になるのだと思う。明治維新の坂本竜馬のように。だから、若者の情熱を自堕落なオジサンが簡単に非難しても良いものかどうか、という躊躇もあった。

 記:2004.11.12 ガジ丸