苦手な昆虫
私の畑にはコオロギが多くいる。コオロギの好む何かがあるのか知らないが、アパートの畑や従姉の畑、野原などに比べて著しく多い。あんまり多いので、うっかり踏んでしまったこともある。コオロギの他にはバッタ、チョウ、ガ、ハムシ、カメムシ、時期が来るとセミなどがいる。それらのどれも、私は好きでもないし、嫌いでもない。
家の中にもハエ、カの類、ガの類、クモの類がいて、衛生面と、痒いという肉体的苦痛を考慮してハエとカは退治しているが、ガやクモは野放しにしている。たいてい1、2匹は住み着いているヤモリも含め、それらのどれも、私は好きでもないし、嫌いでもない。
数年前に、家のトイレにたくさんのカマキリの子供が出現した。トイレの窓の外、すぐ傍には樹木が生い茂っていて、そこからやってきたものと思われた。カマキリの子供たちを一つ一つ摘まんで、窓から樹木の茂った葉に向かって全員追い出した。
畑にもカマキリがいる。カマキリもまた、好きでもないし、嫌いでもない。が、カマキリはちょっと苦手である。他の虫は触れるのだが、カマキリも子供のカマキリなら触れるのだが、大きなカマキリは触れない。はっきりは覚えていないが、子供の頃、カマキリに触って痛い目にあったという経験があり、それがトラウマになっているのかもしれない。
カマキリは苦手だが、ゴキブリに比べればずっとまし。ゴキブリは大嫌い。ゴキブリは触るのも嫌。もちろん、ハチやムカデなど毒のあるものも触れない。
ムナビロカマキリ(胸広蟷螂):カマキリ目の昆虫
カマキリ科 沖縄、南大東、宮古、石垣、西表に分布 方言名:イサトゥ
『沖縄昆虫野外活動図鑑』にはオキナワオオカマキリと同様、最近(といってもは同書は1987年の発行)生息が確認されたとあり、名前のムナビロカマキリも(新称)とついている。オキナワオオカマキリとは大きさがほぼ一緒で、生息地も同じ、しかし、本種には前脚にオレンジ色の紋があり、出現が夏から秋(オキナワオオカマキリは秋から冬)とあるので、写真のものはムナビロカマキリと判る。
体長90ミリ前後。出現は夏から秋。生息地は主に草地。
横から
記:ガジ丸 2011.5.16 →沖縄の動物目次
参考文献
『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行