ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ちさんちしょう

2007年10月12日 | 通信-環境・自然

 大昔の中国の話、群雄割拠の戦国時代。群雄の一つA国に、三国志の諸葛亮孔明に匹敵するほどの知略に長けた将がいた。A国は初め小さな勢力であったが、彼のお陰で百戦連勝の強国となり、周りの国を併合しつつ、またたくまに大きな国となった。
 ある年ある日、A国はついに、当時最強であったB国と雌雄を決する戦となった。戦力はB国の方が勝っていたが、A国には世に知られた知将がいる。勝負の行方は五分五分と思われた。ところが、その戦はB国の圧勝で終わった。A国は滅びた。
 A国があっけなく負けたのには訳がある。中国一とも評されていた知将が、その戦に参加しなかったからである。彼は寝坊して戦に間に合わなかったのであった。
 このことから、「どんなに有能でも時期を逸すれば役立たず」という意味を持つ四字熟語が生まれた。遅参知将(ちさんちしょう)とはこのことである。

 上記の、そんなバカなと思われる話は、その通り私のバカな妄想である。今回の「ちさんちしょう」は遅参知将では無く、地産地消のこと。

 もう10年ほども前のことだが、貿易会社のKさんから、「中国と取引してエライ目に遭った」という話を聞いた。当時付き合いのあった中国人女性、彼女は三十代の、バリバリの社会人であったが、彼女にその話をすると、「全てがそうというわけではないけど、そういうことはよくある。」とのこと。当時付き合いのあった別の中国人女性、彼女は二十歳になったばかりの留学生であったが、彼女にその話をすると、正確な表現は忘れてしまったが、「今の中国は、騙す方が悪いのでは無く、騙される方が悪いという風潮があるから、騙されたとしてもしょうがない。」というようなことを答えてくれた。
 ウチナーンチュのいい加減さ(テーゲー)は中国の影響かもしれないが、中国人もウチナーンチュと同じくらいいい加減な性格のようである。最近の中国人はまた、日本人のように拝金主義に侵されているようである。儲けるためなら多少のいい加減は平気でやってしまうようなのである。(注、もちろん、中国全てがそうというわけでは無い。)

  中国産のものがどうのこうのと最近ニュースで取り沙汰されているが、上記のことがあって以来、私は中国産の食料品を信用していない。白ネギ98円中国産があっても、国産198円をずっと買い続けている。「どうじゃい!俺は先見の明があるんだぞ!」って、つまり、まあ、自慢しているわけなんだが・・・。
 他人の自慢話を聞くのは嫌であろうが、まだ続く。私が中国産を買わないのには、じつは、もう一つ理由がある。それは、地産地消ということである。地産地消はエコに繋がるということを何年も前から認識している。ハッ、ハッ、ハッ、どうじゃい。
 と、まあ、自慢はこの辺りにしておこう、残念だが。

  沖縄産、が無ければ国産、も無ければ外国産を買う、ということに私はしている。ところが、地産だからといって安心というわけではない。脱サラ農夫の友人Tによると、
 「はっせ、この辺の農家のオジー、オバーたーはよ、ばんない農薬かけるから、それ見てると、地元産だからってちょっと食えないよー。」とのこと。
 私が食品、少なくとも生で食べる野菜に関して言えば、地産よりも優先しているものがある。有機野菜である。化学肥料で土壌を疲弊させ、農薬で小動物、微生物等を死滅させる地産よりは、ずっとエコだと思うからである。
          
          

 記:2007.10.12 島乃ガジ丸