ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

料理の雑人

2012年02月24日 | 通信-社会・生活

 小ぶり(径5センチくらい)のカブを1個丸ごと、有機栽培のカブだったので皮も剥かずにそのまま蒸して、塩を少々振って、食った。美味かった。その時買った有機栽培のカブは3個あった。残りの2個はその前日に皮ごとスライスして漬物(ただの塩漬けだが)にして食った。我ながら良い塩梅だったので美味かった。
 それに味をしめて先週は赤カブを漬物にした。上述の白カブは葉も漬物にしている。この2つもただの塩漬けだが、少々癖があったのでポン酢を足した。美味かった。
  畑の収穫物、2月は既にカリフラワー3個、ブロッコリー2個、セロリ数本、パセリたくさんなどを収穫している。それらも美味しく頂いている。例えば、これは少々手間がかかっているが、カリフラワーとホタテのクリームシチュー、あとは、蒸したブロッコリーやセロリをポン酢で食ったり、塩で食ったりしている。どれも美味かった。

 先週のガジ丸通信にも書いたが、刺身でも食える新鮮なサバに塩を振って、七輪の炭火で焼くとヒジョーに美味い。サバはシメサバにしてもヒジョーに美味い。今週のガジ丸コラムにも書いているが、マグロ(値段の安いビンナガマグロ)はソテーにしても煮物にしても普通に美味しく、酢味噌漬けにするとヒジョーに美味い。

 長引く不況で、建設業である私の勤める会社も業績が悪化し、時短を余儀無くされた私はどんどん貧乏になって行き、今や、溜めこんでいた500円玉貯金の缶を開け、その金ももうすぐ底を付く状況となってしまった。で、食費や酒代も削らなければならなくなっている。食費は元々少食粗食なのであまり多くは無いが、酒代は、日本酒が好きなので高くついていた。で、去年から日本酒も極力減らしている。
 ところが私は、料理が上手、少なくとも世の中に一人は「こんな美味ぇものは無ぇ」と喜んで食ってくれるほど上手いので、日本酒にとても合うような美味い料理も時々作ってしまう。あんまり美味いと日本酒を飲まざるをえなくなる。
 それはしかし、できるだけ我慢するようにはしているが、ある程度しかたがないと諦めている。日本酒のせいで金が尽きて、食い物が買えなくなって餓死したとしても、「酒好きの男、酒を買って飯を食わずに餓死する」と新聞にでも載れば本望だ。
          

 子供の頃からケーキが苦手で、青年の頃は「男が甘い物なぞ食えるか」とウィスキーをストレートで飲むなど粋がっていた私だが、年取るにつれて甘い物を食うことが多くなってきた。ケーキは今でも苦手(油と砂糖の塊としか感じない)だが、和菓子系は好きで、饅頭や餡餅などを時々食後や一服タイムに食べている。
  1個100円ほどの饅頭や餡餅を1日1個食えば月に3千円となる。これを1千円で済ませれば2千円が浮く。2千円あれば日本酒が1升買える。私は概ね1回に2合程度しか飲まないので週に1回飲んでもなお余る。「よし、これで行こう」と決めた。
 お菓子代を3千円から1千円にするにはどうしたらいいか・・・自作すればいいのだ。豆を買った。先ずは大豆、これを煮る。黒砂糖を加える。金時豆でも同様にして食った。まあまあ美味かった。誰がどう言おうが、世の中の一人だけはそれで満足。「一人」とはもちろん私のこと。料理の雑人は大雑把な料理でも満足できるのである。
          

 記:2012.2.24 島乃ガジ丸