ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ユダヤー、ハンダヤー

2019年06月10日 | 沖縄04行事祭り・生活風習・言葉

 垂れ流しも前向きに

 先週の『老年期障害』で「(体の不具合は)老年期障害ということかもしれないと考えた・・・(老年期障害は)更年期障害のさらに年取ったバージョンで、長年生きてきた疲労がどっと出てきたか、あるいは、男の能力がほぼ消えて、ホルモンのバランスが崩れてオバサンみたいなオジサンになって・・・ということかもしれない。」と書いたが、
 腰痛を患って、畑を辞め家でブラブラしていることが多くなって、これまでと違う体の変化には「なんじゃこりゃ」と他にも気付いたことがある。
 屁がよく出るようになった、しかも大きな音を立てて。
 くしゃみの音が大きくなった、クチュンができない、へーくしょん!という大音量。
 洟がよく出る、痰も出る、涎も出る、涎は特に寝ている時に出る、朝見て驚くほど。
 一時期に比べだいぶ良くなっているが頻尿も続いている、一晩に1~2回は起きる。
     

 ユダヤーは涎の沖縄語読みユダイにERがついて、涎垂らす者という意。
 ハンダヤーは洟垂れの沖縄語読みハンダイにERがついて。洟垂らす者という意。
 どちらもたいてい対象となるのは子供であり、「ユダヤーオジー」とか「ハンダヤーオバー」などとはあまり聞かない。しかし、最近はユダヤー、ハンダヤーの子供はあまり見かけなくなったが、ユダヤー、ハンダヤーのオジーやオバーはまれに見かける。私はまだオジーという齢ではないが、この数週間ユダヤーでもありハンダヤーでもあった。
 屁がよく出、くしゃみの音が大きくなり、痰、洟、涎がよく出る、そして頻尿、これらのことは全て老化によるものであろう、しょうが無ぇと私は諦めていた。
 ところがどっこい、、涎ダラダラ、屁がよく出、くしゃみが大きい、及び頻尿については今もそうだが、しかし、痰、洟は少なくなった、あるいは、ほとんど消えている。
     
 
 良くなったり悪くなったりが「何でそうなるの?」とその原因が分からない。何をしたから良くなったのか、何をしたから悪くなったのかが分からないので、取捨選択ができずにいる。早く言えば、私の健康管理には進歩が無い。で、今回は少し顧みてみる。
 5月中頃から始まった頭痛、鼻水。頭痛は1夜で消えたが、数日後に痰が出始める。それから数日後の25日には痰も鼻のグズグズもほとんどなくなった。そして何と、その前夜からヘルペスが現れた。ヘルペスは私の持病のようなもので、風邪を引いて、その風邪が治りかけた頃に口の上、鼻の下に現れる、どうやら私は風邪を引いていたようだ。
 咳が出る、喉が痛い、熱があるなど他に風邪らしい症状が無かったので風邪であるとは全く想像しなかった。後から思えば、体にだるさを感じて、昼寝の習慣の無い私がハンダヤーになった5月中頃からほぼ毎日のように昼寝していた。だるい=風邪とも思わず、腰痛の第二段階か、あるいは薬草の副作用か何かによるものだろうと思っていた。あるいは、いつの間にかの虫刺されかもと。
     

 自分が風邪を引いているのにも気付かない。それほど私の肉体の感性が鈍ったということだろうか?この先、肉体の感性がさらに鈍るとミークス(目糞)、ハナクス(鼻糞)、ミミクス(耳糞)にも気付かなくなり、尿漏れ便漏れにも気付かなくなり、大人のおむつ利用者となるのであろう。だから悲しい、のではなく、そういったことも前向きに受け入れましょうというお話です。私の世話をするどなたか、よろしくお願いします。
 話が逸れてしまった、沖縄の言葉の話だ。名詞+ERで「何々である者」という意味になるのはいくらでもある。禿げはハギーで禿げている者、色黒はイルクルーで色の黒い者となる。まあ、何であっても生きてりゃ他人の役に立つ。頑張れオジーオバー。
     

 記:2019.6.10 ガジ丸 →沖縄の生活目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行